ページの一部でマイナビ等の広告が掲載されています。

ハイキャリアにおすすめの転職エージェント5選|危険な裏事情と選び方

「ハイキャリア向けの転職エージェントはどれがいい?」、「スカウトが来るタイプはおすすめ?」など、ハイキャリア向けの転職エージェントについて気になっていませんか?

ハイキャリア向けと名乗るエージェントはたくさんありますが、実際には全く実績がなかったり、的外れな求人を押し付けるひどい業者も多いため、選び方には注意が必要です。

転職エージェントの報酬は、高年収の方をサポートした方が高くなるため、ハイキャリアの方の転職は特に悪質なエージェントの標的にされやすい実態があります。

このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、ハイキャリア向け転職エージェントについて、以下の流れで解説していきます。

全て読めば、ハイキャリア向けの転職エージェントはどう選ぶのが正解で、どれを使うべきか、使い方のコツはあるかまでがわかり、転職エージェントで失敗することがなくなるでしょう。

著者:N.K(現役転職エージェント)
著者情報を詳しく見る

nk
大手エージェントに勤務中の40代。

新卒ではメガバンクに入行。営業を経験した後、人事部へ異動して中途採用を担当する。

銀行の人事制度に疑問を感じ、10年目で異業種への転職を決意、大手転職エージェントに転職した。

当初は金融業界の法人営業に従事。その後も2回転職をし、これまで3社の転職エージェントを経験、その間コンサル、商社、外資などの法人も担当してきた。

匿名の「キャリアアップ」でなら、経験を活かしたありのままの裏事情を発信できるのではと思い、当サイトでライターを始めた。

1. 結論:ハイキャリアがまず使うべき転職エージェント

このページでは、年収600万円以上のハイキャリアの方におすすめの転職エージェントについて、根拠を持って解説していきます。

長くなったため先に結論を言うと、ご自身のキャリアに合わせて、下記の表からまず3社を選ぶべきです。

キャリア別
おすすめ度
各社の特徴
おすすめ
エージェント
外資系 日系大手 技術職 管理職
1位
JACリクルートメント
2位
LHH転職エージェント
3位
パソナキャリア
4位
doda
5位
ランスタッド
おすすめ
エージェント
1位
JACリクルートメント
ハイクラス転職で真っ先に名前が上がる老舗で、あらゆるジャンルに強いので絶対登録すべき
2位
LHH転職エージェント
世界60の国でサービス提供実績のある企業の運営で、外資系や年収アップの転職に強い
3位
パソナキャリア
半数以上の求人が年収800万以上で、女性のハイクラス転職に強い
4位
doda
リクルートエージェントに次ぐ求人数を誇る業界大手で、IT技術職の求人に強い
5位
ランスタッド
世界中に拠点を持つ歴史のある人材サービス会社で、外資系の転職に強い

迷ったらおすすめ順に並べているため、上から順に3社選んでおきましょう。

いずれも20年以上の実績がある大手で、ハイキャリア向けの求人や転職ノウハウに強いです。

ハイキャリアの転職における最大の注意点

大手・優良企業のハイキャリア向け求人は、一部の大手エージェント経由でないと応募できないケースが多いので注意しましょう。

そもそも管理職など、待遇のいいハイキャリア求人は、戦略上表に出さない企業が多く、転職エージェント経由でしか応募できないものがほとんどです。

具体的には以下の流れで、表に出さない形で採用が進むことが多いです。

  1. 新規プロジェクトの管理職ポジションに急に穴が空いてしまった。
  2. 収入はいくらでも出すのですぐにでも採用したい。
  3. でも競合に動きを察知されたくない。
  4. 付き合いのあるエージェントにだけこっそり紹介を頼もう。

また、人気の大手・優良企業のハイキャリア求人は、以下の理由で一部の大手転職エージェントに集中しています。

  • 歴史ある企業ほど、昔から馴染みのある大手エージェントにまず紹介を頼む
  • 採用人数が多い大手ほど、登録者が多い大手エージェントをまず頼る
  • 付き合いのない新設のエージェントに、あえて管理職の重要な案件を頼む企業は少ない

ハイキャリア向けを打ち出す中小規模のエージェントも多数ありますが、まともな案件紹介は期待できません。

以下のような、高収入の方のサポートに強い老舗のエージェントをまず使うのが、ハイキャリアの転職では特に重要です。

  1. JACリクルートメント
  2. LHH転職エージェント
  3. パソナキャリア
  4. doda
  5. ランスタッド

スカウトサービスにも1社は登録しておく

まずは転職エージェントを使うべきですが、ハイキャリアの方は、あわせて以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。

これらは、経歴を登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ転職サービスで、主に年収600万円以上の方を対象としています。

scout

※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント

企業からのスカウトだと、いきなり面接に進んでスピーディーに内定が出るケースもあるため、登録しておいて損はありません。

中でもおすすめは、スカウト型の最大手で、30,000社以上の企業からスカウトが受けられる「ビズリーチ」です。

次の章から、この結論の根拠となったハイキャリア向けの転職エージェントの選び方について解説していきます。

2. ハイキャリア向け転職エージェントの選び方

ハイキャリアの方は、以下の方法で転職エージェントを選べば間違いありません。

  • 選び方1. 実績のある大手エージェントを選ぶ
  • 選び方2. ハイキャリア専門のエージェントを選ぶ
  • 選び方3. 自分のキャリアに合わせて選ぶ

この選び方がなぜ重要か解説していきます。

選び方1. 実績のある大手エージェントを選ぶ

転職エージェントは大手から中小まで二万社以上ありますが、実績のある大手だけを選ぶようにしましょう。

大手は企業からの信頼も厚く、個別に紹介を依頼された、以下のような表に出ないハイキャリア求人を豊富に持っています。

  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

こうした人気な求人・高待遇な求人は企業と信頼関係ができているエージェントにしか集まりません。

また、大手は多くの転職をサポートしてきた分、「面接でどう答えれば内定が出やすいか」といったデータも豊富に持っていて、選考対策のレベルも高いです。

転職ノウハウも豊富で、大手を使うだけで、いい会社に入れる確率はグッと高まります。

知っておくべき裏事情:近年は低品質なエージェントが急増した

下記は厚生労働省の出す転職エージェントなどの職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。

引用:厚生労働省ホームページ

これには、資格さえあれば、ネットで誰でも簡単にエージェント業を始められるようになった背景があります。

新設の中小エージェントにも、エンジニアの転職に特化していたり、優良なものはありますが、以下のようなタイプが多いのが実情です。

  • 企業とのパイプが弱く、紹介できる求人が少ない
  • 常に出回っているようなブラック求人しか持っていない
  • 実績が少なく「会社ごとにどう対策すれば内定が出やすい」といったノウハウがない

こうしたエージェントにあたると、手持ちの求人から内定を出そうと、希望と違う求人をごり押しさたり、転職失敗の原因にもなるため注意が必要です。

高収入の方は、特にカモにされやすい

高収入のハイキャリアの方は、こうした新設のエージェントの標的になるケースが多いため特に注意しましょう。

転職エージェントは転職した人の年収の30~40%を紹介料として企業から受け取るビジネスです。

高年収の人を転職させる方が儲かる仕組みで、たくさんのエージェントがハイキャリア人材を血眼になって探している実態があります。

高年収の方が転職サイトに登録すると、「ヘッドハンター」と名乗るエージェントから大量にスカウトメールが届くのもこれが理由です。

多くの新設エージェントから優良なものを見極めるのは難しいため、初めから大手に絞って活動を進めることをおすすめします。

選び方2. ハイキャリア専門のエージェントを選ぶ

次に、大手の中でも対象の求人が豊富なハイキャリアの転職を専門とするエージェントを選びましょう。

実績のある大手エージェントの中でも、それぞれ以下のように得意にしている年収層が違います。

  • 年収600万円以上のハイキャリア向け:JACリクルートメント、パソナキャリア
  • 年収400万円前後の若手向け:マイナビエージェント、ワークポート

ハイキャリアの方が、2つ目の若手向けに登録しても、満足に求人紹介を受けられず、結果実力通りの待遇で転職できない可能性があります。

必ず対象の求人を多く保有する、ハイキャリア向けの大手エージェントを選ぶようにしましょう。

「ハイキャリア専門部署がある=ハイキャリア求人が多い」とは限らない

大手の中でも、ハイキャリア専門の部署や、専用ページまで作っているエージェントは多くあります。

ただ、それがあるからといってハイキャリア求人が多いとは限らないないため注意しましょう。

ハイキャリアの転職サポートは報酬が大きくなるため、求人が少なくても、なんとか集客しようと、特化した雰囲気を出しているだけのこともよくあります。

本当にハイキャリア求人を多く持っているエージェントは、大手の中でも限られます。

ハイキャリアの転職ならではのサポート体制があるのも強み

ハイキャリア専門の転職エージェントには、以下のようなサポート体制が整っているメリットもあります。

具体的には、以下のような体制です。

  • 業界ごとの実務経験や転職サポート経験が10年以上といった、ベテランの担当がつく
  • 一人の担当があなた・企業の両方の対応をする(一般的にはそれぞれ別の担当が対応する)

ハイキャリアの転職では、以下が求められるため、担当者にもそれなりの知識や経験が求められます。

  • 高い専門スキル:営業力、マーケティング力、プログラミングのスキルなど
  • マネジメント経験:大きな組織を経営、管理した経験など

また、高年収な分、企業側は「あなたが入社後に活躍してくれるか」をよりシビアに判断します。

正確に実力にマッチした会社を選ぶためにも、企業が欲しい人材も熟知した担当に直接相談できる方が望ましいです。

こうした体制が整っている点でも、ハイキャリアに強い転職エージェントを選ぶべきと言えます。

選び方3. 自分のキャリアに合わせて選ぶ

また、転職エージェントは自分のキャリアに合わせて選ぶようにしましょう。

ハイキャリア向けの大手エージェントの中でも、それぞれ以下のように得意にしているジャンルが変わります。

  • 外資系への転職に強い
  • 国内大手企業への転職に強い
  • 技術・専門職の転職に強い
  • 経営幹部など、管理職の転職に強い

複数のジャンルに強いケースが多いですが、中にはハイキャリア専門でも外資系転職だけに強く、他の求人はあまり持っていないエージェントもあります。

国内企業に転職したい人がこのタイプを使うと、「話せない語学スキルが必須の外資系求人ばかり紹介される」といったミスマッチが起こります。

こうならなためにも、転職エージェントは、ご自身のキャリアや希望に合わせて選んでおきましょう。

その他ポイント:必ず3社は使って担当を比べる

以上の流れで大手エージェントを選んでも、ハズレの担当がつく場合もあるため、必ず3社は使い、担当者を比べるようにしましょう。

ハズレの担当としては、以下のようなパターンがあげられます。

  • 志望業界の知識が不十分で、深い相談ができない
  • 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる

一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。

一社のみ登録

複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。

複数社登録

いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。

また、転職エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。

ここまでをまとめると、ハイキャリアの方が転職エージェントを選ぶ上で重要なのは、以下3つです。

  • 選び方1. 実績のある大手エージェントを選ぶ
  • 選び方2. ハイキャリア専門のエージェントを選ぶ
  • 選び方3. 自分のキャリアに合わせて選ぶ

これらを踏まえ、次の章から、具体的に選ぶべきエージェントを紹介していきます。

3. ハイキャリア向け|おすすめ転職エージェントランキング

今回当ページでは、大手エージェント20社以上を比較し、以下の観点で5社を厳選しました。

  • 20年以上の実績のある大手
  • 年収600万円以上のハイクラス転職に強い
  • 利用者の評判が極めていい

厳選した5社について、これまでのキャリア別におすすめ度をまとめたのが以下です。

外資系 日系大手 技術
専門職
管理職
経営幹部
1位.JACリクルートメント
2位.LHH転職エージェント
3位.パソナキャリア
4位.doda
5位.ランスタッド

迷ったら、おすすめ順に並べているため、上から順に3社選んでおきましょう。

では、それぞれの特徴を解説していきます。

1位. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗の転職エージェントで、43万件以上のハイキャリアの転職を支援した実績を誇ります。

実績や知名度の高さから、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイキャリア求人はJACにだけ相談していることも多いため、必ず登録しておきましょう。

世界11カ国にも支店を持っていて国外の会社との取引も多く、外資系企業とのパイプも強い特徴があります。

JACリクルートメントの口コミ・評判

  • ◯私の職種に対する理解度は他社エージェントに比べて段違いに高かった。(30代男性)
  • ◯チャレンジングな紹介に最初は戸惑ったが、結果キャリアアップに成功し、感謝しかない。(40代男性)
  • △腕試しに登録しましたが、職歴が浅いからか、丁重にお断りされました。(30代女性)

JACリクルートメントの基本情報

強いジャンル
外資系、日系大手、技術・専門職、管理職・役員候補
求人数 約11,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ジェイエイシーリクルートメント
運営歴 1988年~

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

2位. LHH転職エージェント

lhh転職エージェント

LHH転職エージェント」は、世界60カ国に拠点を持つグローバル企業が運営する、大手転職エージェントです。

運営元の「アデコ」は、世界中で長年人材派遣サービスを提供してきた実績があり、外資系企業とのパイプが強いです。

国内の有名企業の求人もありますが、外資系の転職ノウハウ、サポート力では頭ひとつ抜けているため、外資系への転職を狙う方には特におすすめです。

LHH転職エージェントの口コミ・評判

  • ◯元々狙っていた会社の求人があったので使いました。内情に詳しい担当についてもらえて、無事内定が取れました。(20代男性)
  • ◯経験をピンポイントで活かせる職場を紹介してもらい、年収を100万円近く上げることができました。(30代女性)
  • △熱心な紹介は嬉しいが、勤務時間中にも電話が来るのはストレスだった(20代女性)

LHH転職エージェントの基本情報

強いジャンル
外資系、技術・専門職、管理職・役員候補
求人数 約31,000件
対応エリア 全国
運営会社 アデコ株式会社
運営歴 1985年~

LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com

3位. パソナキャリア

pasonacareer

パソナキャリア」は求人の半数が年収800万を超える、 ハイキャリアの転職サポートに強いエージェントです。

運営元のパソナは、人材派遣業の運営歴が40年を超える業界大手で、有名企業とのパイプが強く、質の高い非公開求人を多く保有しています。

また、会社を上げて女性のサポートに力を入れているため、ハイキャリアの女性の方には真っ先におすすめしたい一社です。

パソナキャリアの口コミ・評判

  • ◯管理系の職種なら必ず使うべき。紹介がとにかく充実していた(40代男性)
  • ◯女性の担当で、境遇も私に似ている方だったのでとても話しやすかった。(40代女性)
  • △高スキルの人向けみたいで、私には向きませんでした。(30代女性)

パソナキャリアの基本情報

強いジャンル
日系大手、管理職・役員候補
求人数 約36,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社パソナ
運営歴 1976年~

パソナキャリア公式ページ:https://www.pasonacareer.jp

4位. doda

doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

ハイキャリア専用ではないものの、求人数自体が多く、高年収の求人も充実しています。

SEやWEBエンジニアなど、IT関連の技術職のハイクラス求人が特に多いため、対象職種の方は必ず使っておきましょう。

dodaの口コミ・評判

  • ◯企業ごとの面接データにとても詳しいベテランの担当さんで、大変役に立ちました。(40代男性)
  • ◯職歴が浅い自分にもこんな可能性があるのかと、驚くほどいい求人をたくさん紹介してくれた。(20代男性)
  • △第一志望に内定もらえたので良かったですが、連絡がやや取りにくいことがあった。(30代男性)

dodaの基本情報

強いジャンル
日系大手、技術・専門職
求人数 約200,000件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
運営歴 1989年~

doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/

5位. ランスタッド

ranstad

ランスタッド」は、世界第2位の派遣会社としての顔も持つ、ハイキャリア向けの転職エージェントです。

39の国で4,900以上の拠点を持ち、世界中で人材サービスを提供してきたことから、外資系企業との強いパイプを持っています。

求人数はこれまで紹介してきた他社より少ないですが、外資系への転職を狙う方には、掘り出し物の求人がある可能性が高くおすすめです。

ランスタッドの口コミ・評判

  • ◯魅力的なポジションを紹介してもらえて、年収もかなり上がって大満足です。(40代男性)
  • ◯担当の方の対応がスピード感があってよかったです。さすが外資といった感じ。(30代女性)
  • △最初に面談したきり連絡が来なくなりました。レベルが見合っていなかったのかもしれません。(20代男性)

ランスタッドの基本情報

強いジャンル 外資系
求人数 約5,300件
対応エリア 全国
運営会社 ランスタッド株式会社
運営歴 1980年~

ランスタッド公式ページ:https://www.randstad.co.jp/tenshoku/

“特化型”は無理に使う必要なし

ここまで紹介してきたのが、どの業界にも強い”総合型”の転職エージェントです。

以下のように、「〇〇業界特化!」という”特化型”転職エージェントもあります。

特化する業界、職種 それぞれの最大手
ITエンジニア レバテックキャリア
コンサル ムービン
金融 コトラ
メーカー(エンジニア) メイテックネクスト
管理部門・バックオフィス MS-Japan

ただ、まずはこれまで紹介してきた総合型を使うべきで、特化型は無理に使う必要はありません。

特化型の優先度が低い理由

求人・利用者ともに少なく、ノウハウや企業とのパイプが大手総合転職エージェントに劣るケースが多いからです。

以前までは、特化型エージェントも「業界に詳しそう」と人気があったのですが、最近は総合型エージェントも下記の理由でそれぞれの業界に詳しいです。

  • 業界ごとに部署が分かれており、それぞれの業界の事情や対策に詳しい
  • 特化型エージェントから優秀な社員の引き抜きを行っている

私が総合型エージェントに勤めていた時も、特化型のベテラン担当者が転職してくるケースをいくつも見てきました。

どちらのエージェントでも勤務経験がありますが、専門性やアドバイス力など、担当者のレベルは総合型の方が高かったです。

ここまで紹介してきた総合型エージェントだけ使えば、ほとんどの方は満足いく転職活動ができるはずです。

転職エージェントの利用の流れは以下の通りです。

  1. ネットから申し込み
  2. エージェントと面談
  3. 求人紹介を受ける
  4. 企業に応募
  5. 面接
  6. 内定

最初の面談ではこれまでの職歴やスキル、転職先の希望条件が聞かれるため、おおまかに整理しておきましょう。

面談方法は対面も選べますが、現在はWEBや電話での面談が主流となっています。

申し込みから内定まで、トータルで3ヶ月はかかるケースが多いため、余裕を持って早めに申し込みをしておきましょう。

4. ハイキャリア向け|おすすめのスカウトサービス3選

ハイキャリアの方は、以下のようなスカウトサービスも1つは使っておきましょう。

スカウトサービスは、経歴やスキルを登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つサービスで、主に年収600万円以上の方を対象としています。

登録するとあなたのプロフィールがデータベースにのり、それを使う企業の人事やヘッドハンターの目に留まると、スカウトが受けられます。

scout

※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント

登録後は待つだけでよく、企業からのスカウトだといきなり面接に進んでスピーディーに内定が決まることもあるため、登録しておいて損はありません。

迷ったらどれだけの企業が使っているサービスかを公開していて、数が最多の「ビズリーチ」を選びましょう。

  登録企業数 運営歴
ビズリーチ 約30,000社 2009年~
リクルートダイレクトスカウト 非公表 2014年~
doda X 非公表 2019年~
AMBI 約2,800社 2017年~
ミドルの転職 なし
(在籍するエージェントからのスカウトのみ)
2015年~

スカウトサービスの最大の強みは企業から直接スカウトが受けられることですが、企業数が多いほどチャンスは広がり、スカウトも増える傾向があります。

では、スカウトサービスのおすすめについて、それぞれ特徴を解説していきます。

4-1. ビスリーチ

bizreach

ビズリーチ」は、毎月30,000人以上が登録している今最も勢いのあるスカウトサービスです。

即戦力人材を効率よく採用したい企業が続々と利用を開始していて、登録社数は30,000社を超えます。

一部有料の機能もありますが、最大の目玉である「企業からのスカウトの受け取り、返信」は無料プランでもできるので、まずは無料プランで使ってみるのがおすすめです。

有料プランの機能とは?

ビズリーチで月5,500円の有料プランに入ると開放される主な機能には、以下があります。

  • サイト内の全ての求人の閲覧、応募ができる
  • ヘッドハンターのスカウトが全て見られる

自分からも積極的に動きたい人向けの機能ですが、こうした人には、転職エージェントの活用がおすすめです。

紹介される求人にどんどん応募していくなど、自分からも積極的に動けますが、料金は一切かかりません。

ビズリーチは無料プランで使った上で、求人探しや応募には転職エージェントを活用しましょう。

求人数 約120,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ビズリーチ
登録企業数 約30,000社
在籍ヘッドハンター数 6,200人

ビズリーチ公式ページ:https://www.bizreach.jp

4-2. リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト」は、ビズリーチの後を追うように始まった、業界最大手のリクルートが運営するスカウトサービスです。

登録に審査があるビズリーチに対し、審査なしで誰でも登録ができ、全機能を無料で使うことができます。

登録社数は非公開ですが、「最大手だし使っておこう」と考える企業の採用担当者は多いはずで、多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。

ビズリーチが審査に通らず使えなかった方や、さらに可能性を広げたい人は登録しておきましょう。

求人数 約196,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社リクルート
登録企業数 非公開
在籍ヘッドハンター数 4,300人

リクルートダイレクトスカウト公式ページ:https://directscout.recruit.co.jp/

4-3. doda X

dodax

doda X」も、ビズリーチの後を追うように始まった、業界大手のパーソルキャリアが運営するスカウトサービスです。

dodaの転職エージェントはリクルートと一緒に使う企業も多く、こちらも多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。

他社にはない、パーソルの担当者からハイクラス求人の紹介が受けられるサービスもあるので、気になる方は企業スカウトとセットで使ってみましょう。

求人数 約49,000件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
登録企業数 非公開
在籍ヘッドハンター数 約8,000人

doda X 公式ページ:https://doda-x.jp/

スカウトサービスの3つの注意点

上記のスカウトサービスの利用にあたっては、以下の点に注意しましょう。

  • スカウトが中々来ないこともある
  • 企業からのスカウトだと、選考対策は自力になる
  • 質の低いヘッドハンターもいる

①スカウトが中々来ないこともある

基本待ちのサービスなため、スカウトサービスだけに頼ると、スカウトが来ずに、一向に転職活動が進まないケースもあります。

こうならないためにも、自分からも担当者に求人紹介を頼むなど積極的に動ける転職エージェントも必ず利用しておきましょう。

②企業からのスカウトだと、選考対策は自力になる

スカウトサービスで企業からスカウトを受けるとそのまま面接に進めますが、この場合以下は全て自分でやる必要があります。

  • 面接対策
  • 面接日や入社日の調整、年収交渉などの企業とのやりとり

上記は転職エージェントだと担当者が全てやってくれますが、スカウトサービスでは自力となります。

特に面接対策は、よほど慣れている方でない限り自力では難しいケースが多いため注意が必要です。

いい企業スカウトが来た時に焦らずに面接に進むためにも、まずは転職エージェントに登録し、志望業界の面接対策は受けておきましょう。

③質の低いヘッドハンターもいる

スカウトサービスでは、企業だけでなく、「ヘッドハンター」と呼ばれる民間の転職エージェント会社からもスカウトが受けられます。

ヘッドハンターの中には、以下のような質の低いタイプもいるため注意が必要です。

  • とにかく接点を持とうと、経歴をよくみずにスカウトを大量に送っている
  • 設立まもない会社で、企業とのパイプも弱く、紹介できる求人も少ない
  • 実績作りのために、合わない求人でもごり押ししてくる

優良なヘッドハンターもいますが、ヘッドハンターからのスカウトは大量に届くケースも多く、見極めるのは難しいです。

そのため、スカウトサービスは、「企業からのスカウト」のみ確認する使い方が効率的でおすすめです。

企業からのスカウトは、面接確定を意味していて、人事担当者があなたの経歴に目を通した上で、本当に会いたいと思って送られることがほとんどです。

スカウトサービスの利用の流れは以下の通りです。

  1. ネットから申し込み
  2. 職務経歴書を登録
  3. スカウトを受けた企業と面接
  4. 内定

上記は企業からスカウトを受けて転職する流れです。

ヘッドハンターからのスカウトの場合は、ヘッドハンターから紹介を受けた求人に応募していくことになります。

求人サイトは使うべき?

その他の転職サービスに、求人を自分で探して応募する求人サイトがありますが、ハイキャリアの方は使う必要はありません。

jobchange_site

ハイキャリア求人は、会社の戦略上隠されるのが普通で、求人サイトのような一般に出回ることはほぼないからです。

影響力のある大手や優良企業ほど、求人は表に出さず、以下の方法でこっそり採用を進めます。

  • 付き合いのある転職エージェントに個別に紹介を頼む
  • スカウトサービスで、気になる人材に個別に声をかける

そのため、ハイキャリアの方は、転職エージェントとスカウトサービスだけ使っておけば間違いありません。

求人を自分で調べたい方もいるかもしれませんが、エージェントもスカウトサービスも、公式サイトで求人検索ができるため、これを活用しましょう。

5. ハイキャリアの方がまずエージェントを使うべき3つの理由

他の転職サービスもありますが、ハイキャリアの方は、以下の理由でまずは転職エージェントを使っておきましょう。

  • エージェントしか持っていない好条件な求人に応募できる
  • 選考で有利になることがある
  • 転職のあらゆるサポートが無料で受けられる

理由1. エージェントしか持っていない好条件な求人に応募できる

ハイキャリア向けの好条件な求人は「重要なボジションで、戦略上外部に出せない」というケースがほとんどで、エージェント経由でしか応募できないことも多いです。

こうした求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。

スカウトサービスでも運良くこうした求人のスカウトがもらえることもありますが、来る保証はなく、基本待つことしかできません。

転職エージェントを使えは、求人サイトにはない高品質な非公開求人にも自分から応募ができます。

理由2. 選考で有利になることがある

転職エージェントを使うことで、直接申し込んだ人よりも、選考が有利に進むことがあります。

採用側からすると、どこの誰かわからない人よりも、転職エージェントがプッシュしてくる人の方が安心して採用することができるからです。

エージェントは、企業側に書類に書けないあなたの魅力をアピールしてくれ、優秀なエージェントだと、面接で失敗しても結果を覆してくれることもあります。

また、ハイキャリアの方には、業界ごとに企業の内情から面接官のクセまで知りつくしたベテランの担当がつくことが多く、質の高い面接対策が受けられるメリットもあります。

理由3. 転職のあらゆるサポートが無料で受けられる

転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。

  • キャリアの相談
  • 求人の紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 面接や入社の日程調整
  • 年収交渉

自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。

特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。

転職エージェントは現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。

デメリットは使い方次第で解消できる

転職エージェントには以下のデメリットがありますが、それぞれ選び方や使い方次第で解消ができます。

  1. ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
  2. 相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある

デメリット1 ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる

転職エージェントは、業者にもそこで出てくる担当者にも、当たり外れがあるデメリットがあります。

ただ、このページで紹介している通り、以下の流れで選ぶことで、ハズレの業者や担当者に振り回されるリスクは減らせます。

  • 大手・老舗のエージェントだけを選ぶ
  • ハイキャリア転職に強いエージェントを選ぶ
  • 自分のキャリアに合わせて選ぶ

また、あらかじめ3社以上使うことで担当の比較ができ、ハズレの担当に頼って失敗することも避けられます。

デメリット2. 相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある

転職エージェント自体が、転職を成功させることで、企業からお金をもらっています。

そのため、下記のような人で、「転職できる見込みがない」と判断されると、相手にしてもらえない場合があります。

  • キャリア・経験がなく、自社と取引のある企業に紹介しにくい
  • 転職活動へのやる気が見えず、本当に転職したいのかわからない

一つ目のキャリアの点では、以下から自分のキャリアに合わせて「◎」を3社選んでおけば、ミスマッチは防げるはずです。(例:外資系勤務だった方は外資系に強いエージェントを選ぶ)

外資系 日系大手 技術
専門職
管理職
経営幹部
1位.JACリクルートメント
2位.LHH転職エージェント
3位.パソナキャリア
4位.doda
5位.ランスタッド

上記は、各社どのジャンルの求人に強いかをまとめた表で、この通りに選べば「対象の求人がない」となることはまずありません。

また、2つ目の転職への意欲の点も、付き合い方次第でイメージを変えることは可能です。

次の章から、正しい付き合い方も含め、転職エージェントを最大限活用する方法を解説していきます。

6. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

  • 最初の申し込みを丁寧に行う
  • 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
  • 経歴・スキルに嘘はつかない
  • 複数のエージェントを使っていることは隠さない
  • 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
  • 担当者が使えないと判断したら付き合わない
  • 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
  • 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
  • 最低限のマナーは守る

6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

  • 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
  • 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
  • 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

  • 転職予定がかなり先
  • そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

6-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

  • あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
  • 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

  • こういった求人はないか
  • こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

エージェントがシステムで候補者を選ぶ画面

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

付き合うべきではない担当者の特徴
  • 業界知識が乏しく、深い話ができない
  • 転職に関して話していても経験を感じられない
  • 希望した条件以外の的外れな求人ばかり紹介してくる
  • あなたの都合を考えずに、応募を強要してくる(営業感が強い)
  • 必要な連絡や手続きが遅い、ミスが目立つ

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名:担当変更のご相談

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。

ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名:退会手続きのお願い

〇〇エージェント 〇〇様

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

6-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

  • 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
  • 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

(参考)ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

6-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

6-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

7. ハイキャリアの転職についてよくある質問

最後に、ハイキャリアの転職についてよくある以下の質問に回答していきます。

7-1. そもそもハイキャリアとは?

年収800万円以上の、以下のような仕事の方を「ハイキャリア」と呼ぶことが多いです。

  • 高い専門スキルが求めれる職種:営業力、プログラミングスキルなど
  • 会社の経営に近い役職:役員クラスや、事業責任者などの管理職

似た言葉に「エグゼクティブ」がありますが、こちらは2つ目の会社の上層部への転職のみを意味します。

7-2. 30代、40代、50代など年齢別のおすすめエージェントは?

年齢別のおすすめはありません。

ハイキャリアの方は、以下からキャリアに合わせて3社以上選ぶべきという結論は、どの年齢の方でも変わりません。

外資系 日系大手 技術
専門職
管理職
経営幹部
1位.JACリクルートメント
2位.LHH転職エージェント
3位.パソナキャリア
4位.doda
5位.ランスタッド

ハイキャリア向けの転職エージェントは、「ミドルクラス向け」とも呼ばれることがありますが、ミドルとは30~50代を意味しており、これらの年齢の方はすべて対象となります。

また、登録にあたって特に重視されるのは経歴やスキルなため、マッチした求人があれば、20代の方でもハイキャリア向けの利用は可能です。

7-3. すぐに転職する気がなくてもエージェントは使っていい?

転職すべきかの相談から入る方も多く、使っても問題ありません。

一方、すぐの転職は考えていない方は、まず以下のようなスカウトサービスにだけ登録し、様子を見る方法もおすすめです。

登録するとあなたの経歴やスキルに見合ったスカウトが来るようになり、自分の市場価値や、転職先のイメージがしやすくなります。

実際にこうした使い方をされることも多く、企業側にも「すぐに転職をしたいわけではない人」にもスカウトできる点が、サービスのメリットとして紹介されています。

ただ、選考で有利になったり、求人の選択肢が増えるため、「具体的に転職を進めたい」となった際は必ず転職エージェントを活用しましょう。

まとめ

ハイキャリア向けの転職エージェントについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

年収800万以上のハイキャリアの方は、以下の方法で転職エージェントを選べば間違いありません。

  • 選び方1. 実績のある大手エージェントを選ぶ
  • 選び方2. ハイキャリア専門のエージェントを選ぶ
  • 選び方3. 自分のキャリアに合わせて選ぶ

まずは以下の大手エージェントの中から、これまでのご自身のキャリアに合わせて3社に登録しましょう。

キャリア別
おすすめ度
各社の特徴
おすすめ
エージェント
外資系 日系大手 技術職 管理職
1位
JACリクルートメント
2位
LHH転職エージェント
3位
パソナキャリア
4位
doda
5位
ランスタッド
おすすめ
エージェント
1位
JACリクルートメント
ハイクラス転職で真っ先に名前が上がる老舗で、あらゆるジャンルに強いので絶対登録すべき
2位
LHH転職エージェント
世界60の国でサービス提供実績のある企業の運営で、外資系や年収アップの転職に強い
3位
パソナキャリア
半数以上の求人が年収800万以上で、女性のハイクラス転職に強い
4位
doda
リクルートエージェントに次ぐ求人数を誇る業界大手で、IT技術職の求人に強い
5位
ランスタッド
世界中に拠点を持つ歴史のある人材サービス会社で、外資系の転職に強い

迷ったらおすすめ順に並べているため、上から順に3社選んでおきましょう。

また、可能性を広げるためにも、以下のスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。

当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。