「三菱地所に転職すべき？」「三菱地所に転職するにはどうすればいい？」など、三菱地所株式会社（以下、三菱地所）への転職を検討していませんか？

大手ディベロッパーとして、転職人気ランキング上位の三菱地所ですが、社内からは悪い口コミもあり、知らずに入社すると後悔する可能性があります。

また、三菱地所は転職難易度もかなり高く、十分な対策が必要ですが、選考を有利に進められるコツも存在します。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者が三菱地所へ転職をする上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。

1. 三菱地所への転職｜評判・年収・難易度まとめ
2. 三菱地所の求人・採用情報
3. 三菱地所はそもそもどんな会社か
4. 三菱地所の社員からの口コミ・内部事情
5. 三菱地所の選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと
6. 三菱地所の転職で使うべきエージェント3選
7. 三菱地所への転職でエージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
8. 三菱地所への転職に関するQ&A

最後まで読めば、三菱地所に転職すべきか、転職を目指す際は何をすべきかわかり、三菱地所への転職で失敗しなくなるでしょう。

著者：I.J（現役転職エージェント）

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30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当（採用企業側の担当）も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. 三菱地所への転職｜評判・年収・難易度まとめ

三菱地所は、日本トップクラスの総合ディベロッパーで、丸の内をはじめとした国内主要都市でオフィスビルの開発や運営、商業施設や物流施設の開発・運営などを行っています。

まずは、三菱地所について、評判、年収といった転職前に知っておくべきポイントを紹介します。

1-1. 三菱地所の社員からの評判

口コミサイトをもとに社員からの三菱地所の評判をまとめると、以下の通りになります。

	評価	人気企業内順位
待遇	3.7	79位/300社
ワークライフバランス	4.1	14位/300社
キャリア・成長	3.1	128位/300社
やりがい	3.6	97位/300社
職場の雰囲気	3.8	38位/300社

社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、下記の通りです。

• ◎若手のうちから裁量を持って大規模プロジェクトで働くことができる
• ◎待遇面で満足しているという方が多い
• ◯ゼネラリストとしての育成方針があり、定期的な異動もあるため、スペシャリストとして活躍し続けることは難しい
• ◯有給休暇は取得しやすいが、業務量が多いのでうまく調整する必要がある
• △部署や役職によっては稼働時間が長い傾向にある

三菱地所とあわせて検討される企業との比較

三菱地所とあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

• 三井不動産.:日本橋の開発などで有名な、三井グループの大手ディベロッパー
• 住友不動産.:高級賃貸の「ラ・トゥール」などで有名な、住友グループの大手ディベロッパー
• 東京建物.:シリーズマンション「Brillia（ブリリア）」などで有名な、大手ディベロッパー

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。

三菱地所は、大手ディベロッパーの中でも、とりわけワークライフバランス面のスコアが高いです。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点でワークライフバランスややりがい面に恵まれているという声をよく聞きます。

• 業務量が多いが有給休暇の取得がしやすいので、待遇面を考慮すると非常にバランスが取れていると感じる
• 丸の内など一等地のプロジェクトに携わることができる

ただ、他社に比べるとチームワークを重視していて、細かいことも全て上層部の確認が必要など、トップダウンの社風が強いようです。

過去にサポートした中でも、「もっとスピード感を持って、大きな裁量を持って仕事を進めたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

1-2. 三菱地所の平均年収

三菱地所の正社員の平均年収は、1,273万円です。

一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手ディベロッパーと比べても高くなります。

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

年齢別の給与水準

口コミサイトを元に集計すると、三菱地所の年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。

1-3. 三菱地所の転職難易度

三菱地所への転職難易度は「かなり高い（高度なスキルや経験があっても難しい）」です。

そもそも中途採用を積極的に行なっておらず、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

• 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
• 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
• 過去の傾向を分析し、面接・選考対策を徹底的に行う

1-4. 三菱地所へはどうやって応募すべきか

三菱地所に応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

• 三菱地所の「中途採用サイト」
• 「リクナビネクスト」などの転職情報サイト
• 転職エージェント

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点で三菱地所の転職に有利になるからです。

• インターネット上に出ていない、三菱地所の非公開求人に応募できる
• 三菱地所の傾向を踏まえた選考対策（面接対策、書類添削）をしてくれる
• 三菱地所側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
• 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、三菱地所に転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

• JACリクルートメント
• LHH転職エージェント
• doda

これらに登録し、「三菱地所に転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほど三菱地所と比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

2. 三菱地所の求人・採用情報

ここでは三菱地所の中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。

2-1. 採用職種

三菱地所の職種は大きく分けると下記の4種類です。

上記のように複数の職種がありますが、中途採用ではあまり公開求人で正社員の募集を行っていません。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

2-2. 求人情報

三菱地所は積極的に中途採用での募集を行っていません。

ここでは過去に「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介しますが、「doda」「LHH転職エージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントに登録すれば非公開求人も紹介してくれます。

総合職

総合職の募集では、新卒入社組と同様に、複数の部署を異動しながらキャリアを形成していきます。

入社後の配属先は応募前の段階では決定しておらず、適性などを考慮の上決定します。

ただ、総合職の場合、三菱地所ならではの高水準（平均年収1,273万円）の年収が期待できます。

業務職

業務職の募集では、東京もしくは横浜への勤務が前提の募集で、転勤はありません。

DX・IT専任職

DX・IT専任職の場合は、「DX推進部」への配属が前提の募集となり、基本的に東京勤務となります。

電気技術者（専任職）

電気技術者の募集では、電気設備関連の技術担当者として募集を行っています。

2-3. 採用メッセージ、求められる人物像

三菱地所では、以下のとおり中途採用において職種ごとの求める人物像をあげています。

三菱地所ではさまざまなバックグランドの人材を採用していますが、専任職においてはより高い専門性が求められます。

また、どの職種でも組織や周囲への配慮ができる方を求めています。

言い換えると、共通して以下のような人物を求めていると言えるでしょう。

• リーダーシップがあり周囲を巻き込んで仕事ができる方
• 相手の立場になってコミュニケーションができる方
• 小さくまとまらずにチャレンジができる方
• 自己研鑽を行い続けられる方
• 高い専門性を持つ方（特に専任職）

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

この他、総合職向けのメッセージでは、中途採用の役員や役職の方も多くいるので、バックグラウンドに問わず組織内で活躍できる環境であるとしています。

3. 三菱地所はそもそもどんな会社か

引用：Google Maps

三菱地所は、国内トップクラスの総合ディベロッパーです。

東京都千代田区の丸の内を中心とした、国内主要都市のオフィスビルの開発・運営や商業施設の開発・運営事業など多岐にわたる事業を展開しています。

会社ホームページ：https://www.mec.co.jp/

3-1. 会社概要

3-2. 事業内容

三菱地所の事業内容は以下のとおりです。

そして、主要な開発エリアである丸の内周辺では、「丸の内NEXTステージ」という以下のような再開発を進行しています。

• 有楽町エリア・・・「有楽町ビル」「新有楽町ビル」の建て替え
• 常盤橋エリア・・・東京駅前・常盤橋エリアにおける再開発で「TOKYO TORCH」と名付けられている
• 内神田一丁目エリア・・・オフィスと店舗を兼ね備えたビルを2025年に竣工予定

画像引用元：三菱地所

この他、国内外のスタートアップへの投資や、自社の新事業にも取り組んでいます。

代表例は以下のとおりです。

• スタートアップなどへの出資・・・SARA、FiNC、ぴあ、clean planetなど
• 自社新規事業・・・MECアグリ、パイオマス発電事業、WELL ROOMなど

画像引用元：三菱地所

3-3. トップメッセージ

画像引用元：三菱地所

三菱地所は、丸の内を「日本のビジネス街にする」という信念のもと、何もなかった原野の開発に着手し、130年の歳月の中で、戦争や地震などの災害や高度経済成長やバブル崩壊などを乗り越え、丸の内を世界に誇るビジネス街に進化させてきました。

そして現在、時代はこれまで以上に急速に変化しており、変化に対応するだけでなく、先を見越して新たな価値を創造することが求められています。

私はこれからこの丸の内というエリアをビジネスの街というだけでなく、人と人がつながり、東京都地方をつなぎ、地方の魅力の発信拠点、観光・文化・芸術等の多様な活動の場、そして日本の魅力を世界に発信する場所として「圧倒的に魅力な空間」を築き、さらに成長させたいと考えています。

「グローバル」を意識した事業展開もますます重要と認識しており、国内外でハード面・ソフト面の両方から需要を満たす取り組みをおこなっていまいります。

また、時代に合わせて、社会の変化に対応していくことも三菱地所グループの重要な使命と考えており、ESGなど社会の要請を先取りしたまちづくり、事業展開を進めていきます。

3-4. 今後の事業展開

三菱地所グループの「長期経営計画2030」において、以下3つの事業領域に注力するとしています。

• 国内アセット事業・・・丸の内を中心とした近隣エリアの再開発プラン「丸の内NEXTステージ」
• 海外アセット事業・・・アジアを中心とした事業拡大
• ノンアセット事業・・・テクノロジーの活用、B to C／B to B to Cでの新規ビジネスの開拓

国内アセット事業

国内アセット事業の「丸の内NEXTステージ」は、最重要視されている事業です。

この事業では、「常盤橋・有楽町」を中心とした再開発を行なっており、2030年までに6,000億円~7,000億円の投資を行う計画となっています。

海外アセット事業

アジアを中心とした開発事業の拡大を行う予定です。

現在、海外アセットにおけるアジアの利益は5%ほどですが、回収規模が拡大することによって、2030年には海外アセット事業のうちの純資産・事業利益ともに45%なる見込みです。

画像引用元：三菱地所

ノンアセット事業

ノンアセット事業においては、以下の2つを推進するとしています。

• テクノロジーを活用し、不動産関連業務の効率化・高度化を行なう
• 自社グループや外部パートナーを通じて得た行動データを活用しすることで、新たなサービスやコンテンツを提供する

これらを踏まえると、以下のような方が向いていると言えます。

• 時間軸が長く、関係者が多い中で、人を巻き込みプロジェクトをリードできる方
• テクノロジーやデータを活用するための自己研鑽ができる方

4. 三菱地所の社員からの口コミ・内部事情

改めて、三菱地所社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。

	評価	人気企業内順位
待遇	3.7	79位/300社
ワークライフバランス	4.1	14位/300社
キャリア・成長	3.1	128位/300社
やりがい	3.6	97位/300社
職場の雰囲気	3.8	38位/300社

この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。

端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。

• ◎若手のうちから裁量を持って大規模プロジェクトで働くことができる
• ◎待遇面で満足しているという方が多い
• ◯ゼネラリストとしての育成方針があり、定期的な異動もあるため、スペシャリストとして活躍し続けることは難しい
• ◯有給休暇は取得しやすいが、業務量が多いのでうまく調整する必要がある
• △部署や役職によっては稼働時間が長い傾向にある

4-1. 待遇に関する口コミ

• 同業他社と比較すると年収が高く、福利厚生も手厚い
• 若手のうちは給与は高くなく、30歳あたりまでは伸び幅は大きくないとする声も
• 年功序列の色が強く、40歳前後までは横並びの傾向が強い

三菱地所の待遇の評価は、人気企業300社の中でも上位です。

同業他社と比較すると年収が高く、住宅関連の福利厚生が手厚いため満足しているという方が多いです。

特に若手向けの寮は住環境も良く、寮費も安いため、可処分所得が多く助かっていると話す方が多いです。

しかし、額面の給与は30歳あたりまでは入社前に思っていたような給与までは届かないので、特に、業界首位の三井不動産と比べると物足りないとする声もあります。

そして、年功序列の色が強いので、40歳前後までは同期と同じように上がっていき、そこから昇進などによる差が出てきます。

参考：役職別の年収目安

三菱地所の役職ごとの年収目安は以下の通りです。

4-2. ワークライフバランスに関する口コミ

• 働き方改革の影響を受け、就業環境が年々良くなっている
• 「フレックス勤務制度」を利用して、プライベートとの両立が可能
• 子育てに理解がある方が多く、復職しやすい環境
• 業務量は多い傾向で、部署や職種によっては長時間残業がある場合も
• 有給休暇の取得はしやすいが、メールのチェックなどは頻繁に行なっているとの声も

ワークライフバランスの評価は、人気企業300社の中でも14位となっています。

まず、この数年は、働き方改革の影響を受け、全体的に就業環境はとても良くなっている傾向があります。

「フレックス勤務制度」が導入されているので、業務の見通しができている場合は積極的に活用して、プライベートとの調整をされている方も多くいます。

そして、育児休暇などへの理解がある方が多く、女性の復帰率は100%近いです。

ただし、部署や職種によっては、下記のようにワークライフバランスが悪いと感じる方もいました。

• 総合職：一人当たりの仕事量が多く、プロジェクトの進行度合いなどによっては月間100時間近くの残業がある場合も
• 営業企画系の部署や都市開発など：忙しさの波はあるが、コーポレート系の部署に比べて稼働時間が長い傾向

会社全体の残業時間の平均は32時間ですが、部署・役職によってはハードワークが必要です。

この他、有給休暇の取得がしやすい環境ですが、有給休暇中もメールは確認しているという声はあがっています。

4-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ

• 若手のうちから大規模なプロジェクトで裁量を持って業務に取り組める
• 中長期的な育成プランのもと、ゼネラリストとしてキャリア形成をしていく
• 基本的には一定の年齢まで昇格・昇給していくので、成長環境としてはぬるいとの声も

成長・キャリアアップに関する評価は、人気企業300社の中では平均からやや上位に位置しています。

少数精鋭ということもあり一人あたりの業務量が多く、若手のうちから仕事を任せる風土があります。

また、大規模プロジェクトの発注側として、多くの業者や関係者と協業するので、人を巻き込んで業務を推進できるようになったという方が多くいます。

社員、特に総合職をゼネラリストとして育成する方針があるので、数年おきに複数の部署を異動します。

そして、階層別の研修などが充実しているので、若手からマネージャー層まで成長ステージにあわせた研修を受講できます。

しかし、横並びの年功序列で給与が上がっていく環境なので、切磋琢磨して能力を伸ばしていくという情熱は失われるとの声もあります。

4-4. やりがいに関する口コミ

• 大規模プロジェクトをリードすることができ、成果物が目に見える形で残り続ける
• 三菱地所の一員として働いていること自体に誇りを持てる
• 完全な年功序列なので、パフォーマンスに対して追加で見返りがあるわけではない
• 社内調整に時間が割かれる点に不満の声も

やりがいに関する評価は、人気企業300社の中でも上位です。

まず、若手のうちから大きなプロジェクトの中で、裁量権を持って仕事に取り組めると話す方が多いです。

また、街づくりなどの目に見えるものが成果物なので、ビルそのものや、働く人の笑顔を目にした時など、完成した後もやりがいを感じると話す方が多いです。

ただし高待遇の有名財閥系企業ということもあり、三菱地所に所属して長く働くことが目的で、業務でのやりがいはそもそも求めていないという方もいます。

そして、完全な年功序列なので、どんなに成果を出しても特定の個人のボーナスが大幅に上がったりすることはないです。

この他、大規模プロジェクトかつコンプライアンスも厳しいので、稟議などの社内調整に多くの時間が費やされる点に不満があるという方もいます。

4-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

• 昇給や昇格は年功序列の色が非常に強い
• ボトムアップの風土があるので、若手であっても議論がしやすい環境
• 伝統ある財閥系ディベロッパーということもあり、飲み会は盛んな傾向
• 社員の人柄が良いと話す方が非常に多い

職場の雰囲気に関する評価は、人気企業300社の中でも上位です。

まず、年功序列の色が強く、40歳あたりまでは、同期間で昇給や昇格のペースに大きな差はありません。

職場の風通しがよく、ボトムアップの風土があるので、年齢問わず発言しやすい空気があります。

そして、社員の方は落ち着きがある紳士・淑女のような方が多いという声も多いです。

しかし、意思決定までのプロセスが長く、稟議などの合意形成に時間がかかる傾向があります。

また、年長者にお酒好きな人が多く、終業後は飲み会によく誘われるので嫌々参加していると話す方もいます。

参考：三菱地所から転職で出ていく人の事情

三菱地所は、安定した雇用体系、高い報酬から定年まで働く人がほとんどで、自己都合での離職率は2018年から2023年の6年間の平均が約0.6%/年と非常に低いです。（引用元：ESGデータ）

しかし、定期的な異動があるのでスペシャリストとしての成長は難しい、待遇面も含めホワイトすぎる職場環境で成長できている実感が持てないといった理由で転職を検討されています。

5. 三菱地所の選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと

三菱地所へ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。

転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。

使うべきなのは、下記の4つの理由で三菱地所への転職に有利になるからです。

• 三菱地所の非公開求人に応募できる
• 三菱地所の傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
• 三菱地所側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
• 内定時に給与交渉をしてくれる

4つの理由を1つずつ解説します。

5-1. 三菱地所の非公開求人に応募できる

転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、三菱地所の非公開求人を持っている可能性もあります。

非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。

• 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
• 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
• 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。

三菱地所に行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、必ず転職エージェントに相談しましょう。

5-2. 三菱地所の傾向を踏まえた選考対策をしてくれる

大手転職エージェントだと、三菱地所や同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。

過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。

さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。

5-3. 三菱地所側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる

転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。

企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。

腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。

5-4. 内定時に給与交渉をしてくれる

内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。

給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。

以上の4つの理由で、三菱地所やその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。

6. 三菱地所の転職で使うべきエージェント3選

三菱地所の転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

• JACリクルートメント
• LHH転職エージェント
• doda

この3つに登録し、三菱地所やその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

• 大手で求人数も多く、三菱地所の求人も持っている可能性が高い
• 三菱地所への転職を有利にするためのノウハウを持っている
• 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

6-1. JACリクルートメント

「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

三菱地所の中でも、年収800万円以上のポジションを狙う方は、必ず使っておきましょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ：https://www.jac-recruitment.jp/

6-2. LHH転職エージェント

「LHH転職エージェント」は、世界的に有名な大手人材会社アデコの運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。

サポートを受けた利用者は、平均で年収を約100万円上げていて、年収アップの転職に強みを持ちます。

これまでの経験を活かしつつ、今よりポジション、年収を上げる転職がしたい方には特におすすめです。

LHH転職エージェント公式ページ：https://jp.lhh.com

6-3. doda

「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、人気企業を目指すなら一度は相談しておきましょう。

doda公式ページ：https://doda.jp/

7. 三菱地所への転職でエージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

ここでは、おすすめした転職エージェントを、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

• 最初の申し込みを丁寧に行う
• 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
• 経歴・スキルに嘘はつかない
• 複数のエージェントを使っていることは隠さない
• 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
• 担当者が使えないと判断したら付き合わない
• 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
• 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
• 最低限のマナーは守る

7-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

• 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
• 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
• 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

7-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

• 転職予定がかなり先
• そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

7-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

7-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

• あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
• 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

7-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

• こういった求人はないか
• こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日（最後にコンタクトを取った日）が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

7-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名：担当変更のご相談

いつもお世話になっております。（あなたの名前）です。

私は現在、（担当者名）様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、（担当者名）様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば、連絡を無視すれば、問題ありません。

ただ、連絡がしつこく来る場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名：退会手続きのお願い

〇〇エージェント　〇〇様

いつもお世話になっております。（あなたの名前）です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

（担当者名）様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

7-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

• 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
• 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

（参考）ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

7-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

先ほども紹介した通り、転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

7-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない＝企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

8. 三菱地所への転職に関するQ&A

その他三菱地所への転職でよく相談されるポイントについて解説します。

1. 職種別に年収は変わりますか？
2. 三菱地所の評価制度はどうなっていますか？
3. 三菱地所で働きながら年収を上げるにはどうすればいいですか？
4. 三菱地所の福利厚生はどうですか？

Q1. 職種別に年収は変わりますか？

はい、総合職が最も高くこちらのページで紹介した水準で推移しますが、以下の職種は総合職に比べると年収は下がります。

• 専任職（DX・IT）
• 専任職（電気技術者）
• 業務職（一般職）

Q2. 三菱地所の評価制度はどうなっていますか？

三菱地所では、目標管理制度（MBO）によって評価されると考えましょう。

年度始めに決めた目標を、半期ごとの面談を通して評価を行います。

社員からの口コミでは、年功序列での色が強いので40歳前後で課長に昇進するまでは、評価による年収の差はほとんど出ないや定性的な評価が難しいので、上司に気に入られておくことが大事との声もあがっています。

Q3. 三菱地所で働きながら年収を上げるにはどうすればいいですか？

評価制度を踏まえ、三菱地所で働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。

• 目標は必達、できる限り目標を大きく超える結果を出す
• 日々の仕事ぶりを上司にアピールしたり、上司に気に入られておく

逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、三菱地所では大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。

しかし、年功序列の色が強いので、総合職として入社して働いていれば、40歳前後までは昇給が望めます。

Q4. 三菱地所の福利厚生はどうですか？

三菱地所の福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。

上記の中でも、住宅手当が手厚いという口コミは多いです。

9. まとめ

三菱地所への転職について、口コミや転職のコツをまとめてきましたがいかがでしたか？

三菱地所は、全ての項目の評価が高く、特にワークライフバランスや職場の雰囲気面で良い口コミが多い会社ですが、キャリア・成長面などで一部不満の声も出ていることに注意しましょう。

三菱地所に転職を決めた方も、転職難易度が高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。

• JACリクルートメント
• LHH転職エージェント
• doda

あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。

（参考）三菱地所および、一緒に検討される企業の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

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