東京エレクトロンへの転職で後悔しないための全知識|内部事情から成功の秘訣まで
「東京エレクトロンに転職すべき?」「東京エレクトロンに転職するにはどうすればいい?」など、東京エレクトロン株式会社(以下、東京エレクトロン)への転職を検討していませんか?
大手半導体製造装置メーカーとして、転職人気ランキング上位の東京エレクトロンですが、社内からは悪い口コミもあり、知らずに入社すると後悔する可能性があります。
また、東京エレクトロンは転職難易度も高く、十分な対策が必要ですが、選考を有利に進められるコツも存在します。
このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者が東京エレクトロンへ転職をする上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。
- 東京エレクトロンへの転職|評判・年収・難易度まとめ
- 東京エレクトロンの求人・採用情報
- 東京エレクトロンはそもそもどんな会社か
- 東京エレクトロンの社員からの口コミ・内部事情
- 東京エレクトロンの選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと
- 東京エレクトロンの転職で使うべきエージェント3選
- 東京エレクトロンへの転職でエージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
- 東京エレクトロンへの転職に関するQ&A
最後まで読めば、東京エレクトロンに転職すべきか、転職を目指す際は何をすべきかわかり、東京エレクトロンへの転職で失敗しなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 東京エレクトロンへの転職|評判・年収・難易度まとめ
東京エレクトロンは、国内最大の大手半導体製造装置メーカーで、世界でも3位の規模を誇ります。
2023年からの5年間で1兆円以上の投資計画があるなど、規模拡大に積極的です。
まずは、東京エレクトロンについて、評判、年収といった転職前に知っておくべきポイントを紹介します。
1-1. 東京エレクトロンの社員からの評判
口コミサイトをもとに社員からの東京エレクトロンの評判をまとめると、以下の通りになります。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 3.8 | 70位/300社 |
ワークライフバランス | 3.5 | 130位/300社 |
キャリア・成長 | 3.4 | 61位/300社 |
やりがい | 3.9 | 20位/300社 |
職場の雰囲気 | 3.6 | 82位/300社 |
社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、下記の通りです。
- ◎自社製品が社会基盤を支えているという実感があるので、やりがいを持って仕事に取り組める
- ◎近年業績が好調で給与が良いため、待遇に満足しているということが多い
- ◎海外出張や駐在の機会など、グローバルに活躍できる環境である
- ◯若手のうちから重要な仕事を任せてもらえる分、業務でのプレッシャーが大きいとの不満の声も
- △部署や役職によっては、業務時間が長い傾向がある
- △市況・業績によってボーナスが大幅に変動する点に不満の声も
東京エレクトロンとあわせて検討される企業との比較
東京エレクトロンとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。
- ディスコ.:ウェハー切断・研削・研磨装置で世界首位の大手半導体製造装置メーカー
- ルネサスエレクトロニクス.:車載マイコンで世界トップクラスの半導体メーカー
- TDK.:コンデンサなどの幅広い製品群を持つ、大手電子部品メーカー
それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。
待遇 | ワークライフバランス | キャリア成長 | やりがい | 職場の雰囲気 | |
東京エレクトロン | 3.8 | 3.5 | 3.4 | 3.9 | 3.2 |
ディスコ. | 3.9 | 3.4 | 3.6 | 3.8 | 3.5 |
ルネサスエレクトロニクス. | 3.1 | 3.2 | 3.4 | 3.2 | 2.9 |
TDK. | 3.4 | 3.6 | 3.2 | 3.5 | 3.1 |
比較すると明確で、東京エレクトロンは一緒に検討される企業の中でも、やりがいを重視する方向けの企業と言えます。
私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声
私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点でやりがいに恵まれているという声をよく聞きます。
- 日系企業の中でも高待遇である
- 成長産業ということもあり仕事や技術などの変化も多いが、いい刺激と感じた
- 海外売り上げの比率の高さの通り、グローバルに働くことができる
ただ、グローバルに働く環境ということもあり、部署や役職によっては残業時間が長くなりやすいようです。
過去にサポートした中でも、「待遇はかなり良い実感はあるが、ハードワークな環境が合わなくなった」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。
1-2. 東京エレクトロンの平均年収
東京エレクトロンの正社員の平均年収は、1,272万円です。
一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手半導体関連メーカーと比べても高くなります。
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 待遇の口コミ評価 | |
東京エレクトロン | 1,272万円 | 43.7歳 | 15.5年 | 3.8 |
ディスコ. | 1,507万円 | 37.0歳 | 10.6年 | 3.9 |
ルネサスエレクトロニクス. | 889万円 | 48.2歳 | 23.2年 | 3.1 |
TDK. | 783万円 | 42.7歳 | 17.7年 | 3.4 |
※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成
年齢別の給与水準
口コミサイトを元に集計すると、東京エレクトロンの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。
25歳 | 500万円~550万円 |
30歳 | 650万円~700万円 |
35歳 | 800万円~850万円 |
40歳 | 950万円~1,000万円 |
45歳 | 1,100万円~1,150万円 |
役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。
1-3. 東京エレクトロンの転職難易度
東京エレクトロンへの転職難易度は「高い(高度なスキルや経験が必須)」です。
中途採用を積極的に行っていて、高い知名度などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。
そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。
- 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
- 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
1-4. 東京エレクトロンへはどうやって応募すべきか
東京エレクトロンに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。
転職エージェントを使うべきなのは、以下の点で東京エレクトロンの転職に有利になるからです。
- インターネット上に出ていない、東京エレクトロンの非公開求人に応募できる
- 東京エレクトロンの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
- 東京エレクトロン側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、東京エレクトロンに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収800万円以上の人におすすめ)
上記の3社に登録し、「東京エレクトロンに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。
上記エージェントは先ほど東京エレクトロンと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。
2. 東京エレクトロンの求人・採用情報
ここでは東京エレクトロンの中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。
2-1. 採用職種
東京エレクトロンの職種は大きく分けると下記の3種類です。
営業・管理系職種(総合職) | 営業、マーケティング、物流、施設管理、経理、人事、総務、財務、法務、知的財産、情報システム |
技術系職種(総合職) | メカエンジニア、エレキエンジニア、ソフトエンジニア、プロセスエンジニア、セールスエンジニア |
一般事務職(一般職) | 一般事務職 |
上記のような職種がありますが、中途採用では主に技術系の職種を中心に幅広く募集を行っています。
具体的に出ていた求人を以下で紹介します。
2-2. 求人情報
過去に「doda」「マイナビエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。
営業・管理系職種
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
輸入・輸出貿易実務、物流管理担当(海外) | 500万円~900万円 | 東京都港区※リモートワーク相談可 |
3DI部(3Dimension Integration Dept.)/マーケティング または営業担当 | 500万円~1,100万円 | |
プロジェクトマネージャー(ERP導入や業務改革推進) | 900万円~1,200万円 | |
人事 | 900万円~1,500万円 |
営業・管理系の場合、公開求人では営業・マーケティングや人事、貿易実務担当者などの募集を行っています。
技術系職種
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
データサイエンティスト | 400万円~1,010万円 | 北海道札幌市 |
機械学習・IoT等のデジタルアプリケーションエンジニア | 400万円~1,000万円 | 北海道札幌市※リモートワーク相談可 |
半導体先端プロセス開発エンジニア(洗浄、エッチング、成膜など) | 500万円~1,200万円 | 山梨県韮崎市、熊本県合志市※リモートワーク相談可 |
インフラエンジニア | 600万円~1,100万円 | 東京都府中市※リモートワーク相談可 |
PF開発部/開発管理 | 800万円~870万円 | 山梨県 |
装置開発部/プロセスモジュール エレキエンジニア | 600万円~1,200万円 | 東京都、山梨県 |
技術系の募集では、プロセス管理エンジニアや、アプリケーションエンジニアなどの幅広い職種で募集を行なっています。
2-3. 採用メッセージ、求められる人物像
東京エレクトロンは中途採用向けのメッセージとして、
創業以来、多様な人材が意見を出し合うことで成長してきた過去があり、中途採用と新卒採用の区別はせず、自社が持ち合わせていない視点や経験が大きな価値になる(参照元:東京エレクトロン)
としています。
また、中期経営計画においては事業拡大のため更なる研究投資とDXを推進するとしています。
上記を踏まえると、事業拡大のためアグレッシブに働くことに前向きな気質や、DX化といった変化にも対応できる人材を求めていると言えます。
逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。
3. 東京エレクトロンはそもそもどんな会社か
引用:Google Maps
東京エレクトロンは国内最大の半導体製造装置メーカーで、世界3位の規模を誇ります。
半導体需要の拡大に伴い、研究開発にも多額の金額を投じています。
会社ホームページ:https://www.tel.co.jp/
3-1. 会社概要
社名 | 東京エレクトロン株式会社(Tokyo Electron Ltd.) |
設立 | 1963年(昭和38年)11月11日 |
代表者 | 河合 利樹 |
従業員数 | 2,114人(単独)、18,236人(連結)※2024年4月1日時点 |
本店所在地 | 東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー 38F |
事業内容 | 半導体製造装置、FPD製造装置の製造・販売 |
3-2. 事業内容
東京エレクトロンの事業内容は以下のとおりです。
コアコンポーネント | 半導体製造装置用部品などの各種ファインセラミック部品や車載カメラモジュールなどの製造・販売 |
電子部品 | コンデンサや水晶部品などの製造・販売 |
ソリューション | ・自動車やその他産業向けの切削工具や空圧・電動工具の製造販売 ・オフィスや商業プリンターやドキュメント管理システム等のソリューションサービスの展開 ・スマートフォン等の通信機器や情報通信サービスなど |
3-3. トップメッセージ
引用:東京エレクトロン
昨今の世界情勢を振り返りますと、気候変動による自然災害や感染症の流行、貿易摩擦や国際紛争による地政学的リスク、それに伴う人権問題などが社会や生活にさまざまな影響を及ぼしています。
一方、このような状況においても経済活動は、止まらない、強くしなやかな社会の構築に向けて情報通信技術の更新と、脱炭素化などさまざまな取り組みがなされており、それらに必要なものが半導体です。
IoT、AI、5Gの普及やあらゆる産業のスマート化、自動運転の展開、生成AIやVRなど、かつてないスピードでデータ社会へと移行しており、デジタル技術の活用が一層増えて、半導体の需要は2030年には2021年の倍になることが試算されています。
それに伴い、当社が参画している半導体装置の需要も高まると考えられます。
本年で創立60周年を迎えるにあたり当社は、「半導体の技術革新に貢献する夢と活力のある会社」という新ビジョンを掲げました。
当社の専門性を活かし、付加価値の高い最先端の装置と技術サービスを継続的に創出することで、中長期的な利益の拡大と継続的な企業価値の向上を目指してまいります。
3-4. 今後の事業展開
東京エレクトロンは2022年に中期経営計画を発表しています。
その中で、半導体需要はさらに拡大していくことが見込まれるため、2023年度からの5年間で1兆円以上の投資を行うとしています。
また、経営の効率化を狙ってDXを推進していくとしています。
上記を踏まえると、最新技術や市場のニーズの変化にも柔軟に対応でき、拡大のためのチャレンジに前向きな人向けの企業と言えるでしょう。
4. 東京エレクトロンの社員からの口コミ・内部事情
改めて、東京エレクトロン社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 3.8 | 70位/300社 |
ワークライフバランス | 3.5 | 130位/300社 |
キャリア・成長 | 3.4 | 61位/300社 |
やりがい | 3.9 | 20位/300社 |
職場の雰囲気 | 3.6 | 82位/300社 |
この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。
端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。
- ◎自社製品が社会基盤を支えているという実感があるので、やりがいを持って仕事に取り組める
- ◎近年業績が好調で給与が良いため、待遇に満足しているということが多い
- ◎海外出張や駐在の機会など、グローバルに活躍できる環境である
- ◯若手のうちから重要な仕事を任せてもらえる分、業務でのプレッシャーが大きいとの不満の声も
- △部署や役職によっては、業務時間が長い傾向がある
- △市況・業績によってボーナスが大幅に変動する点を懸念する方は多い
4-1. 待遇に関する口コミ
- 年収が高く待遇に満足しているとの声は多い
- 基本給は低く、年収におけるボーナスの割合は多い
- 業績によって年収が大きく変動する点に不満の声も
待遇の評価は人気企業300社の中でも上位です。
口コミで多いのが、近年は業績が良いこともあり、年収が高く待遇に満足しているという声です。
ちなみに、基本給が低く、年収におけるボーナスの割合は非常に大きいとの声が複数あがっています。
また、半導体は市況で大幅に業績が変わるので、ボーナスの支給額が大幅に変動することを懸念する方も多くいます。
参考:役職別の年収目安
東京エレクトロンの役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。
役職目安 | 年収目安 |
新入社員~若手社員(3年目まで) | 500万円~550万円 |
若手社員(3年目以降) | 650万円~700万円 |
主任 | 1,100万円~1,150万円 |
係長 | 1,250万円~1,300万円 |
課長 | 1,650万円~1,700万円 |
部長 | 1,800万円~1,850万円 |
4-2. ワークライフバランスに関する口コミ
- 有給休暇の取得が推奨されており、取得しやすい
- 「フレックス勤務制度」や「在宅勤務制度」といった働きやすい環境が用意されている
- 部署や役職によっては長時間の残業や休日出勤の場合もあるとの声も
ワークライフバランスに関する評価は、人気企業300社の中でも平均からやや上位に位置しています。
まず、有給休暇の取得が推奨されているので、取得しやすいとの声が複数あがっています。
また、「フレックス勤務制度」や「在宅勤務制度」といった働きやすい環境が用意されているので、活用されている方も多いです。
しかし、部署や役職によっては、残業時間が長いや土日の出社が必要な場合があるとの口コミもあります。
- 営業:業務量に加え、出張が多く、海外とのやりとりが多いため稼働時間が長くなる傾向にある
- 生産現場に近い職種など:繁忙期の稼働時間が長く、残業も多い
- 管理職:スタッフの時に比べると業務量が多く、夜遅くまで残業をしたり土日も出社している場合がある
会社全体の残業時間の平均は33時間ですが、部署・役職によってはハードワークが必要です。
ただし、繁忙期などで稼働時間が超過した場合は、代休などの利用はできます。
4-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ
- 手をあげれば若手であっても責任のある仕事を任せてもらえる
- 業務量が多いため、プロジェクトマネジメントといったスキルは付きやすい環境との声も
- 研修などの社内教育制度が充実している
- グローバルに活躍しやすい環境である
成長・キャリアアップ面は人気企業300社の中でも上位です。
まず、手をあげれば若手であっても責任のある仕事を任せてもらえる風土です。
また、業務量が多くプロジェクトあたりの関係者も多いため、以下のようなスキルが身につけやすいとの声もあります。
- プロジェクトマネジメントスキル
- 対人折衝スキル
- 人を巻き込んで仕事を進めるスキル
そして、海外出張や駐在の機会が多いため、グローバルに活躍できる環境との声も多いです。
この他、研修制度なども充実しているので、仕事との折り合いがつければ受講しやすいとの声もあります。
4-4. やりがいに関する口コミ
- 自社製品が社会の発展に貢献しているという実感があると話す社員は多い
- 街中で製品を見かけたりということはないので、製品が社会の役に立っているか想像がつきづらいとの声も一部ある
- 大企業ならではのスケールの大きいプロジェクトに携わることができる
- 海外出張や駐在の機会が多くグローバルな環境で働くことができる
やりがいに関する項目は、人気企業300社の中でも20位です。
世のためになる製品を出しているので、社会の発展に貢献しているという実感があると話す社員は多いです。
ただし、製品そのものは見えにくいので、イメージが湧かずやりがいを見出せないとの声が一部あります。
また、大企業ならではのスケールの大きいプロジェクトに携わることができます。
この他、海外出張や駐在の機会が多くグローバルな環境で働くことができる環境です。
4-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ
- 自由闊達で風通しが良い
- 仕事を任せてもらえる分、業務に対する重圧も大きい
職場の雰囲気・人間関係に関する項目は、人気企業300社の中でも上位です。
まず、自由闊達で風通しが良いと話す社員の方は多いです。
例として、役職者であっても、「さん付け」で呼ぶこともあるなど、コミュニケーションはフラットとの声も複数あがっています。
そして、若手であっても仕事を任せてもらえる風土ですが、その分業務に対する重圧も多いと話す方もいました。
参考:東京エレクトロンから転職で出ていく人の事情
東京エレクトロンは、高い報酬や知名度から長く働く方がほとんどで、自己都合の離職率は2021年と2022年の平均で4.05%となっています。(引用元:東京エレクトロン)
しかし、海外とのやりとりが多いなど、長時間労働となりやすいといった理由で転職を検討されています。
5. 東京エレクトロンの選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと
東京エレクトロンへ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。
転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。
使うべきなのは、下記の4つの理由で東京エレクトロンへの転職に有利になるからです。
- 東京エレクトロンの非公開求人に応募できる
- 東京エレクトロンの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
- 東京エレクトロン側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
4つの理由を1つずつ解説します。
5-1. 東京エレクトロンの非公開求人に応募できる
転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、東京エレクトロンの非公開求人を持っている可能性もあります。
非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。
東京エレクトロンに行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、必ず転職エージェントに相談しましょう。
5-2. 東京エレクトロンの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
大手転職エージェントだと、東京エレクトロンや同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。
過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。
さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。
5-3. 東京エレクトロン側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。
企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。
腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。
5-4. 内定時に給与交渉をしてくれる
内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。
給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。
以上の4つの理由で、東京エレクトロンやその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。
6. 東京エレクトロンの転職で使うべきエージェント3選
東京エレクトロンの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収800万円以上の人におすすめ)
この3つに登録し、東京エレクトロンやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。
これらを選んだ理由は下記3つです。
- 大手で求人数も多く、東京エレクトロンの求人も持っている可能性が高い
- 東京エレクトロンへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
- 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる
一つずつ解説していきます。
6-1. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。
過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、東京エレクトロンなどの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。
doda公式ページ:https://doda.jp/
6-2. マイナビエージェント
「マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。
新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。
サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。
マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/
6-3. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。
ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。
東京エレクトロンへの転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを狙う方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。
ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
7. 東京エレクトロンへの転職でエージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
ここでは、おすすめした転職エージェントを、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。
- 最初の申し込みを丁寧に行う
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 複数のエージェントを使っていることは隠さない
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 最低限のマナーは守る
7-1. 最初の申し込みを丁寧に行う
優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。
入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。
下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。
- 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
- 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
- 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く
7-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
7-3. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。
7-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない
転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
7-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。
長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- こんな業界は自分でも通るか
自動的に、後回しにされるリスクも
転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。
その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。
更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。
この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。
7-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。
具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
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2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。
件名:担当変更のご相談
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。
しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。
つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。
お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。
担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。
各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば、連絡を無視すれば、問題ありません。
ただ、連絡がしつこく来る場合は、退会の手続きをしましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。
件名:退会手続きのお願い
〇〇エージェント 〇〇様
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。
(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。
熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
7-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える
エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。
これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。
- 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
- 改めて自分のアピールポイントを整理したい
見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。
以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。
(参考)ひどい推薦文の例
〇〇大学を卒業後、〇〇社にて営業職として5年勤務されていました。
コミュニケーション能力が高く、明るい方です。
ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。
7-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
先ほども紹介した通り、転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。
転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。
紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。
また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。
こうした話はしすぎないよう注意しましょう。
7-9. 最低限のマナーは守る
エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
8. 東京エレクトロンへの転職に関するQ&A
その他東京エレクトロンへの転職でよく相談されるポイントについて解説します。
Q1. 職種別に年収は変わりますか?
はい、下記の職種については、業務内容や勤務地などが限定されているため、年収が低い傾向にあります。
- 一般事務職:業務内容や勤務エリアが異なる正社員の方
しかし、基本的に総合職では職種による年収の差はありません。
Q2 . 東京エレクトロンの評価制度はどうなっていますか?
東京エレクトロンでは以下の2つで評価されてると考えましょう。
評価項目 | 内容 |
MBO(目標管理制度) | 目標を設定し、その達成度を評価する |
コンピテンシー評価 | 行動実行度 |
MBO(目標管理)評価は、年度初めに設定した目標をどれだけ達成したかを測定します。
また、コンピテンシー評価は、職務に対してどれだけのパフォーマンスを出したかを測定します。
評価に関する社員からの口コミでは、適正に評価がされているとの声もありますが、一部、上司に気に入られているかで大きく変わるといった声もありました。
そして、営業成績は取引先の投資計画によって大きく左右されるので、適正に評価制度が機能していないと感じるという声も一部ありました。
加えて、年収にどれだけ響くかは、査定よりも市況や業績の方が大事との声もあります。
Q3. 東京エレクトロンで働きながら年収を上げるにはどうすればいいですか?
評価制度を踏まえ、東京エレクトロンで働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。
- 目標は必達、できるだけ大きく目標を超えて、翌年の昇給幅とボーナスを上げてもらう
- 評価者である上司の心象が良くなるように、普段からアピールしておく
逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、東京エレクトロンでは大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。
ただし、年収における大きなウェイトを占めるボーナスは、半導体製造装置の市況に大きく左右されるという点は注意が必要です。
Q4. 東京エレクトロンの福利厚生はどうですか?
東京エレクトロンの福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。
休暇 | ・年間休日日数125日 ・完全週休2日制(休日は土日祝日) ・年間有給休暇12日~20日(下限日数は、入社半年経過後の付与日数) ・年末年始 ・介護休暇 ・特別休暇(慶弔・リフレッシュ他) |
住宅関連について | ・寮 ・社宅 ・住宅資金融資斡旋(利子補給) |
年金・財形関連 | ・財形貯蓄制度 ・確定拠出年金DC |
退職金 | ・あり |
その他 | ・社員持株制度 ・保養施設(軽井沢・箱根・ニセコ) ・合福利厚生サービス加入 ・定期健康診断 他 |
9. まとめ
東京エレクトロンへの転職について、口コミや転職のコツをまとめてきましたがいかがでしたか?
東京エレクトロンは、やりがい、待遇、キャリア・成長、職場の雰囲気面で良い口コミがある会社ですが、ワークライフバランス面などで一部不満の声も出ていることに注意しましょう。
東京エレクトロンに転職を決めた方も、転職難易度が高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収800万円以上の人におすすめ)
あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。
(参考)東京エレクトロンと競合他社の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元
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