「中外製薬に転職すべき？」「中外製薬に転職するにはどうすればいい？」など、中外製薬株式会社（以下、中外製薬）への転職を検討していませんか？

大手製薬会社として、転職人気ランキング上位の中外製薬ですが、社内からは悪い口コミもあり、知らずに入社すると後悔する可能性があります。

また、中外製薬は転職難易度もかなり高く、十分な対策が必要ですが、選考を有利に進められるコツも存在します。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者が中外製薬へ転職をする上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。

1. 中外製薬への転職｜評判・年収・難易度まとめ
2. 中外製薬の求人・採用情報
3. 中外製薬はそもそもどんな会社か
4. 中外製薬の社員からの口コミ・内部事情
5. 中外製薬の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
6. 中外製薬の選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと
7. 中外製薬の転職で使うべきエージェント3選
8. 中外製薬への転職に関するQ&A

最後まで読めば、中外製薬に転職すべきか、転職を目指す際は何をすべきかわかり、中外製薬への転職で失敗しなくなるでしょう。

著者：I.J（現役転職エージェント）

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30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当（採用企業側の担当）も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. 中外製薬への転職｜評判・年収・難易度まとめ

中外製薬は、スイスの「ロシュ」グループの大手製薬会社で、がん領域に強みを持っています。

まずは、中外製薬について、評判、年収といった転職前に知っておくべきポイントを紹介します。

1-1. 中外製薬の社員からの評判

口コミサイトをもとに社員からの中外製薬の評判をまとめると、以下の通りになります。

	評価	人気企業内順位
待遇	4.1	32位/300社
ワークライフバランス	3.8	55位/300社
キャリア・成長	4.0	10位/300社
やりがい	4.2	2位/300社
職場の雰囲気	4.1	21位/300社

社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、下記の通りです。

• ◎年収は業界内でもトップクラスなので、待遇に満足している人が多い
• ◎患者や医療関係者の役に立っているという実感が持てる
• ○働きやすい制度は整っているが、役職や一部の部署は仕事量が多い
• ○研修制度などが充実しているが、若手のうちから成長やキャリア形成には自律を求められる
• △住宅関連の福利厚生は、年齢や転勤の有無によって、他社に比べて物足りないと感じる方もいる
• △シニア社員には厳しい雰囲気となっているとの声も

中外製薬とあわせて検討される企業との比較

中外製薬とあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

• 武田薬品工業.:がん・中枢神経・希少疾患といった領域に強みを持つ、大手製薬会社
• アステラス製薬.:泌尿器疾患や移植領域に強みを持つ、大手製薬会社
• 第一三共.:「ロキソニンS」「ルル」などを開発した大手製薬会社
• ファイザー.:ED治療薬「バイアグラ」などを開発した大手製薬会社の日本法人
• 大正製薬.:国内最大手の大衆薬メーカーで「パブロン」などが有名
• 塩野義製薬.:坑HIV薬や高脂血症治療薬に強みを持つ、大手製薬会社
• 小野薬品工業.がん免疫薬の「オプジーポ」などを主力とする、大手製薬会社

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。

比較すると、大手製薬会社の中でも、キャリア成長・やりがい・職場の雰囲気面で特に高くなっています。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下のような声をよく聞きます。

• 個人に委ねられている部分も多いが、成長しやすい環境だと思う
• 仕事を通じて、患者や医療業界に貢献できている実感が持てる
• フラットで仕事がしやすい職場環境だと感じる

ただ、定期的な早期退職の募集や、（特にMR）転勤の多さにより、長期的なライフプランに不安があるという方もいます。

過去にサポートした中でも、以下のような理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

• 若手の抜擢が進む中、早期退職の募集を見て不安になり、方向転換を図りたいと考えた
• 家庭を持ったりする中で、全国転勤の職種で働き続けることが難しいと考えるようになった

1-2. 中外製薬の平均年収

中外製薬の正社員の平均年収は、1,198万円です。

一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手製薬会社と比べても高くなります。

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

年齢別の給与水準

口コミサイトを元に集計すると、中外製薬の年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。

1-3. 中外製薬の転職難易度

中外製薬への転職難易度は「かなり高い（高度なスキルや経験があっても難しい）」です。

中途採用は積極的に行なっている傾向がありますが、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

• 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
• 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
• 過去の傾向を分析し、面接・選考対策を徹底的に行う

1-4. 中外製薬へはどうやって応募すべきか

中外製薬に応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

• 中外製薬の「中途採用サイト」
• 「リクナビネクスト」などの転職情報サイト
• 転職エージェント

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点で中外製薬の転職に有利になるからです。

• インターネット上に出ていない、中外製薬の非公開求人に応募できる
• 中外製薬の傾向を踏まえた選考対策（面接対策、書類添削）をしてくれる
• 中外製薬側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
• 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、中外製薬に転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

• JACリクルートメント
• LHH転職エージェント
• doda

これらに登録し、「中外製薬に転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほど中外製薬と比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

2. 中外製薬の求人・採用情報

ここでは中外製薬の中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。

2-1. 採用職種

中外製薬の職種は大きく分けると下記4種類です。

上記のような職種がありますが、中途採用ではMR以外の職種を中心に募集を行っています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

2-2. 求人情報

過去に「JACリクルートメント」「LHH転職エージェント」「doda」といった大手転職エージェントや「キャリア採用サイト」で募集されていた求人情報をご紹介します。

研究職

研究職においては、初期プロセス研究員などのポジションで募集を行っています。

開発職

開発職においては、薬事職や品質保証といったポジションで募集を行っています。

コーポレート職

コーポレート職の場合は、内部監査やIT部門、人事総務と言ったさまざまなポジションで募集を行っています。

2-3. 採用メッセージ、求められる人物像

過去の求人票に記載されていた、求められる人物像の一例は以下のようなものがあります。

• 最先端の科学技術を駆使した新たな価値創出に向けて情熱と当事者意識をもって取り組み、トップイノベーターとして世界の製薬技術をけん引し、競合優位な製薬技術を確立することができる。
• 社内外の多様なステークホルダーと協業し、チームとして価値を最大化する。
• 明確な正解のない複雑な問題に対して、多角的な視点から本質的な課題を捉え、多様な評価軸を駆使してベストと考える解決策を丁寧に、且つ迅速に導く。
• 全社戦略の実行に関心を持ち、達成意欲を以て仕事に取り組もうとする
• 国内外における様々なビジネス交渉と最新のサイエンスに対する好奇心を持ち、自己の成長を目指そうとする
• 何事に対しても公正な態度を貫き、事実を公平かつオープンに伝え、信頼を獲得しようとする
• 未開の領域について積極的に挑戦する方
• 新しいアイデアを考えるのが好きな方
• 辛抱強く研究に取り組める方
• 厳しい状況下でも、既存の枠や既成概念にとらわれずに挑戦し、前向きに業務に取り組める。

また、ロシュとの関係もあり、多くのポジションにて英語力も求められています。

上記を踏まえると、以下のような点をアピールすると良いでしょう。

• 難しい課題や新しい環境に面しても、積極的にチャレンジする姿勢を持つ人物であること
• 当事者意識を持って仕事に取り組む姿勢を持つ人物であること
• 周囲と協力して仕事を進められる、高いコミュニケーション能力を有していること
• 業務遂行能力に加えて、ビジネスにおける英語でのコミュニケーション能力に問題がないこと

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

3. 中外製薬はそもそもどんな会社か

引用:Google Maps

中外製薬は、スイスに本社を置く「ロシュ」グループに属する大手製薬会社で、がん領域に強みを持っています。

会社ホームページ：https://www.astellas.com/jp/

3-1. 会社概要

3-2. 事業内容

中外製薬の事業内容は以下のとおりです。

3-3. トップメッセージ

画像引用元：中外製薬

中外製薬は、まだ治療法のない疾患に挑戦し、患者さんの幸せに貢献することを使命としています。

これまで、ロシュ社と協働しながら革新的な新薬の創出に力を入れ、「世界のヘルスケア産業のトップイノベーター」を目指してきました。

経営の基本方針として「共有価値の創造」を掲げ、イノベーションを追求しながら、高度で持続可能な医療の実現に取り組んでいます。

これからは、成長戦略「TOP I 2030」を推進し、さらにイノベーションを加速させていきます。

その実現には「人財」が不可欠であり、社員が成長し、挑戦できる環境を整え、組織の風土を磨き上げていく考えです。

中外製薬は、世界のトップイノベーターとなるために、これからも全力でイノベーションを追求していきます。

3-4. 今後の事業展開

中外製薬は、中期経営計画として「TOP I 2030」を発表しています。

この計画では、2030年度のありたい姿である、以下の3つを備えた”トップイノベーター”となるための戦略を述べています。

1. 世界の患者さんが期待する・・・世界最高水準の創薬力を有し、世界中の患者さんが「中外なら必ず新たな治療法を生み出してくれる」と期待する会社
2. 世界の人財とプレーヤーを惹きつける・・・世界中の情熱ある人財を惹きつけ、ヘルスケアにかかわる世界中のプレーヤーが「中外と組めば新しい何かを生み出せる」と想起する会社
3. 世界のロールモデル・・・サステナビリティを事業活動の中心に据え、社会課題解決をリードする企業として世界のロールモデルである会社

また、トップイノベーターを目指すための成長戦略の柱として以下の2つを挙げています。

1. 世界最高水準の創薬実現
2. 先進的事業モデルの構築

引用元：中外製薬

このほか、成長戦略の柱の実現のため、以下5つの変革を行う予定です。

• 創薬改革
• 開発改革
• 製薬改革
• Value Delivery改革
• 成長基盤改革

上記を踏まえると、以下のような特徴を持つ方に向いた企業と言えるでしょう。

• 高い目標を掲げ、製薬業界におけるイノベーションの一角を担いたいという思いのある方
• 変化の大きな組織の中で、うまく対応しながら仕事を進められる柔軟性のある方

4. 中外製薬の社員からの口コミ・内部事情

改めて、中外製薬社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。

	評価	人気企業内順位
待遇	4.1	32位/300社
ワークライフバランス	3.8	55位/300社
キャリア・成長	4.0	10位/300社
やりがい	4.2	2位/300社
職場の雰囲気	4.1	21位/300社

この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。

端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。

• ◎年収は業界内でもトップクラスなので、待遇に満足している人が多い
• ◎患者や医療関係者の役に立っているという実感が持てる
• ○働きやすい制度は整っているが、役職や一部の部署は仕事量が多い
• ○研修制度などが充実しているが、若手のうちから成長やキャリア形成には自律を求められる
• △住宅関連の福利厚生は、年齢や転勤の有無によって、他社に比べて物足りないと感じる方もいる
• △シニア社員には厳しい雰囲気となっているとの声も

4-1. 待遇に関する口コミ

• 製薬会社の中でもトップクラスの給与なので満足
• ボーナス割合が多く、近年は支給額も大きい
• 住宅関連の福利厚生が充実しているので可処分所得は高いが、同業他社と比べるとやや見劣りすると感じる方も
• 女性管理職の登用目標があるので、近年は女性の昇格や昇級が目立つ

待遇に関する評価は人気企業300社の中でも上位です。

製薬会社の中でもトップクラスの年収なので、満足しているという口コミが非常に多いです。

成果主義となっており、等級によって年収レンジは決まっているものの、ボーナスで差はつきやすくなっています。

支給タイミングは年に2回で、業績賞与なども含んだ2回目のボーナスの方が高くなりやすいです。

住宅関連の福利厚生も充実しているものの、寮を出る30歳以降は転勤の有無で大きく差が出やすく、他社に比べると劣る気がするとの声もあります。

また、女性管理職の登用目標があるため、近年は女性社員の方が待遇がよくなりやすいと話す方もいます。

参考：役職別の年収目安

中外製薬の役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。

4-2. ワークライフバランスに関する口コミ

• 業務量が少ないわけではないが、プライベートとの調整はしやすい
• フルリモートから出社と組み合わせたハイブリッド型へ移行している
• 有給休暇の取得がしやすく、長期休暇と組み合わせて取る方もいる
• 管理職や一部の職種は忙しくなりやすい

ワークライフバランスに関する評価は人気企業300社の中でも上位です。

業務量が少ないわけではないものの、非常に調整しやすくワークライフバランスはとても満足という口コミが多いです。

現在は、出社とリモートを組み合わせたハイブリッド型となっており、スーパーフレックス制度などの働きやすい制度も充実しています。

有給休暇の付与日数が多く取得もしやすく、GWなどの休暇と併用して長期間休暇を楽しむ方もいます。

ただし、開発などの一部の職種や海外とのやり取りがある方だと、比較的ハードワークとなりやすいです。

また、管理職に上がると、プライベートを犠牲にして働いている人も珍しくないといった声もあります。

会社全体の残業時間の目安は、月間23時間ほどとなっています。

4-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ

• 成長は個人に委ねられているが、若手のうちから成長しやすい環境となっている
• ロシュとの提携により、海外でのトレーニングなどが充実しており、海外での知見にも触れやすい環境
• リーダー候補の人材には、集中的に育成プランが組まれている
• キャリア申告制度の活用範囲が広がり、2025年以降はよりチャレンジしやすい環境になるとの声も

成長・キャリアアップに関する評価は人気企業300社の中でも上位です。

成長は基本的に個人に委ねられていますが、研修制度が充実しており、若手のうちから裁量があるので成長しやすい環境です。

ロシュとの提携しているため、研究環境や海外トレーニングが充実していると話す方も多いです。

また、リーダー候補となっている場合は、別途リーダー向けの研修が用意され、難易度の高い仕事に積極的にチャレンジさせたりと人材への集中的な投資がされているとの声もあります。

このほか、キャリア申告制度は存在していたものの、2025年からは空きポジションへのチャレンジがしやすくなる制度が導入されるので、幅が広がると話す方もいます。

4-4. やりがいに関する口コミ

• 製品の開発や販売を通して、患者や医療業界に貢献できている実感がある
• ロシュと提携しているので、さまざまな知見が得られやすい
• 大資本ということもあり、希少分野などへの開発がしやすいと感じる
• 若手のうちから仕事を任せてもらえる

やりがいに関する評価は、人気企業300社の中でもトップクラスです。

薬の開発や販売を通じて、患者や医療に貢献できる実感があると話す方は多いです。

また、ロシュと提携しているためグローバルな知見を得やすく、希少分野への取り組みや、新薬の開発に携わりやすいなど環境が整っているといった声も多数あります。

このほか、若手のうちから仕事を任せてもらえる点もやりがいに繋がっているとする方もいます。

4-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

• 職場の風通しは良いと感じる方が多いものの、部門間のつながりや連携はほとんどない
• コンプライアンスに対する意識が非常に高い
• 意思決定はトップダウンな傾向
• 若手や女性が活躍しやすくなっているが、シニア社員に対して厳しいという意見も

職場の雰囲気・人間関係に関する評価は、人気企業300社の中でも上位です。

職場の風通しはよく、部内の人間関係はフラットと語る方が多いものの、部門間のつながりは薄いと話す方が多いです。

また、コンプライアンスに対する意識が非常に高いとする意見も多いです。

意思決定はトップダウンな傾向です。

このほか、年功序列が廃止され、若手や女性も活躍しやすい一方、シニア社員に厳しいとする意見が見られます。

参考：中外製薬から転職で出ていく人の事情

中外製薬は、高い知名度や報酬などから、人気の企業です。

しかし、以下のような理由で転職を検討されています。

• 早期退職パッケージの提示など、シニアに対してはかなり厳しいので早めに方向転換を図りたい
• （MR）全国転勤が負担に感じるようになった
• 残業時間以外にも、研修への参加や勉強など仕事に割く時間が多かったので働き方を見直したい

5. 中外製薬の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

この章では、中外製薬の中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。

• 中外製薬の中途採用で聞かれる想定質問40選
• 中外製薬の中途採用選考でアピールすべきポイント

5-1. 中外製薬の中途採用で聞かれる想定質問40選

中外製薬の面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。

• 全ての人が準備すべき質問10個
• 若手社員（第二新卒〜20代）が準備すべき質問10個
• 中堅社員（30代前後）が準備すべき質問10個
• 管理職、シニア（40代以上）が準備すべき質問10個

このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。

一般的な質問や、答え方を「プロ直伝！転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。

全ての人が準備すべき質問10個

1. 中外製薬の企業理念をどのように理解し、共感していますか？
2. 当社のスローガン「創造で、想像を超える。」に関連して、これまでに新しい価値を創造した経験を教えてください。
3. 医薬品の品質管理において、どのような取り組みを行ってきましたか？
4. これまでの経験で、困難なプロジェクトをどのように乗り越えたか教えてください。
5. チームでの業務において、意見が分かれた際にどのように対応しましたか？
6. 当社の研究開発の取り組みをどのように評価し、どのように貢献できると考えますか？
7. これまでにリーダーシップを発揮した具体的なエピソードを教えてください。
8. 当社の人財マネジメント方針「個を描き、磨き、輝かせる」に関連して、ご自身のキャリアビジョンをお聞かせください。
9. 製薬業界の今後の課題と、それに対するあなたの考えを教えてください。
10. 中外製薬で実現したいことや挑戦したい分野は何ですか？

若手社員（第二新卒〜30歳前後）が準備すべき質問10個

1. これまでの経験で、主体的に取り組んだプロジェクトについて教えてください。
2. 新しい環境に適応するために、どのような努力をしてきましたか？
3. 失敗から学んだ経験と、それをどのように活かしてきたか教えてください。
4. チーム内でのコミュニケーションを円滑にするために工夫したことはありますか？
5. 当社の研究開発の特徴を理解し、どのように貢献できると考えますか？
6. これまでに学んだ専門知識を、どのように実務に活かしてきましたか？
7. 中外製薬の人財マネジメント方針に関連して、ご自身のキャリアプランをお聞かせください。
8. 製薬業界で働く上で、特に重要だと感じるスキルや知識は何ですか？
9. これまでに直面した課題をどのように解決してきましたか？
10. 中外製薬でのキャリアを通じて、どのように成長していきたいと考えていますか？

中堅社員（30代〜40歳前後）が準備すべき質問10個

1. これまでのキャリアで培った専門性を、当社でどのように活かせると考えますか？
2. プロジェクトマネジメントの経験を、どのように当社の業務に適用できますか？
3. 部下や後輩の育成で工夫した点や成果を教えてください。
4. 当社の研究開発戦略に関連して、どのように貢献できると考えますか？
5. これまでに経験した組織改革や業務改善の取り組みについて教えてください。
6. 中外製薬の人財マネジメント方針を踏まえ、どのようにチームをリードしていきたいと考えますか？
7. 業界の変化に対応するために、どのような自己研鑽を行っていますか？
8. これまでに直面した大きな課題と、その解決策を教えてください。
9. 中外製薬の企業理念に共感する点と、それをどのように業務で実践していきたいと考えますか？
10. 当社でのキャリアを通じて、どのような成果を目指していますか？

管理職・シニア（40代以上）が準備すべき質問10個

1. これまでのマネジメント経験を活かし、中外製薬の組織運営にどのように貢献できると考えますか？
2. 部門横断的なプロジェクトを推進する際に、どのようなリーダーシップを発揮してきましたか？
3. 医薬品開発の長期的な視点を踏まえ、研究開発部門とどのように連携していきたいと考えますか？
4. グローバル戦略の一環として、中外製薬がさらなる成長を遂げるために必要な施策は何だと考えますか？
5. 製薬業界の市場環境や規制の変化に対応するため、どのような戦略が求められると考えますか？
6. 過去の経験から、業務プロセスの改善に成功した具体的な事例を教えてください。
7. 人材育成において、中外製薬の「個を描き、磨き、輝かせる」方針に基づき、どのようなアプローチを取るべきだと考えますか？
8. 当社の「デジタル変革（DX）」を推進するために、どのような役割を果たすことができると考えますか？
9. 競争の激しい製薬業界で、中外製薬が持続的な競争力を確保するために求められる施策は何だと考えますか？
10. 中外製薬の企業文化を理解した上で、組織のさらなる発展のためにどのようなリーダーシップを発揮していきたいと考えますか？

5-2. 中外製薬の中途採用選考でアピールすべきポイント

中外製薬への転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。

1. 全ての人がアピールすべきポイント
2. 若手社員（第二新卒〜30歳前後）がアピールすべきポイント
3. 中堅社員（30代〜40歳前後）がアピールすべきポイント
4. 管理職、シニア（40代以上）がアピールすべきポイント

1. 全ての人がアピールすべきポイント

面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールするといいでしょう。

• 患者中心の医療への共感と実践
• イノベーションを追求する姿勢
• 誠実な行動と倫理観

患者中心の医療への共感と実践

中外製薬は、「患者さん一人ひとりの健康と幸せを最優先に考えます」という価値観を掲げています。

そのため、患者中心の医療に共感し、実践してきた経験を持つことは重要です。

例えば、医療従事者として患者の声を取り入れた治療計画を立てた経験や、患者のQOL（生活の質）向上を目指した取り組みなどが挙げられます。

イノベーションを追求する姿勢

中外製薬は、「自らを磨き、新たな発想で、イノベーションを追求します」というフロンティア精神を重視しています。

新しい技術や方法を積極的に取り入れ、業務改善や新規プロジェクトを推進した経験を持つことは、同社の求める人材像に合致します。

例えば、最新の研究手法を導入して成果を上げた経験や、新規事業の立ち上げに貢献した実績などが該当します。

誠実な行動と倫理観

「常に誠実な行動で、社会の期待に応えます」という価値観を持つ中外製薬では、倫理観と誠実さが求められます。

医薬品の開発や提供において、法令遵守や高い倫理基準を守る姿勢を持つことが重要です。

例えば、臨床試験でのデータの正確性を確保する取り組みや、規制当局との適切なコミュニケーションを図った経験などが評価されます。

2. 若手社員（第二新卒〜30歳前後）がアピールすべきポイント

若手社員で中外製薬への転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。

• 学習意欲と自己啓発の取り組み
• チームでの協働経験
• 柔軟な適応力

学習意欲と自己啓発の取り組み

若手社員には、新しい知識や技術を積極的に学ぶ姿勢が求められます。

中外製薬が推進するイノベーションには、最新の科学的知見や技術の習得が不可欠です。

例えば、関連する資格の取得や専門分野の勉強会への参加など、自己啓発の具体的な取り組みを示すことで、学習意欲をアピールできます。

チームでの協働経験

製薬業界では、研究開発や製造、販売など多岐にわたる部門が連携して業務を進めます。

若手社員として、チームの一員として協力し、目標を達成した経験を持つことは重要です。

例えば、プロジェクトチームでの役割を果たし、成果を上げたエピソードなどが評価されます。

柔軟な適応力

変化の激しい医療業界において、柔軟に対応できる力は重要です。

新しい環境や業務内容に迅速に適応し、成果を上げた経験を持つことは、若手社員としての強みとなります。

例えば、新規プロジェクトへの参加や異動先での早期の成果などが挙げられます。

3. 中堅社員（30代〜40歳前後）がアピールすべきポイント

30代~40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。

• プロジェクトマネジメントの経験
• 業務プロセスの改善実績
• 専門知識の深化と応用

プロジェクトマネジメントの経験

中堅社員には、プロジェクトを効果的に管理し、目標を達成する能力が求められます。

中外製薬の革新的な医薬品開発には、プロジェクトマネジメントスキルが重要です。

例えば、複数部門を調整し、プロジェクトを成功に導いた経験などが評価されます。

業務プロセスの改善実績

業務効率化や品質向上のためのプロセス改善に取り組んだ経験は、中堅社員としての強みとなります。

例えば、生産ラインの効率化や業務フローの見直しによる成果などが該当します。

専門知識の深化と応用

特定の分野で深い専門知識を持ち、それを業務に応用して成果を上げた経験は、中堅社員として評価されます。

例えば、新薬の開発プロジェクトで専門知識を活かし、課題を解決した事例などが挙げられます。

4. 管理職、シニア（40代以上）がアピールすべきポイント

40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。

• 組織のビジョン策定と実行力
• 変革を推進するリーダーシップ
• 危機管理とコンプライアンスの徹底

組織のビジョン策定と実行力

管理職には、組織の方向性を定め、戦略を実行に移す力が求められます。

特に、新薬開発や市場拡大のプロジェクトにおいて、長期的な視点を持ち、組織全体を導くリーダーシップが必要です。

変革を推進するリーダーシップ

中外製薬は、デジタル技術の活用やオープンイノベーションを積極的に推進しており、業務改革のリーダーシップが求められます。

これまでの経験を活かし、組織の変革を主導した実績を持つことが強みになります。

危機管理とコンプライアンスの徹底

製薬業界は、規制の厳しい環境下で事業を展開しているため、コンプライアンスの徹底が重要です。

その中でも、管理職には、リスクを予測し、適切な対応を取る力が求められます。

例えば、「薬事規制の変更に対応し、迅速に業務プロセスを見直した経験」や「グローバル市場での法規制対応を主導し、事業の継続性を確保した実績」などが評価されます。

6. 中外製薬の選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと

中外製薬へ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。

転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。

使うべきなのは、下記の4つの理由で中外製薬への転職に有利になるからです。

• 中外製薬の非公開求人に応募できる
• 中外製薬の傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
• 中外製薬側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
• 内定時に給与交渉をしてくれる

4つの理由を1つずつ解説します。

6-1. 中外製薬の非公開求人に応募できる

転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、中外製薬の非公開求人を持っている可能性もあります。

非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。

• 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
• 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
• 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。

中外製薬に行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、必ず転職エージェントに相談しましょう。

6-2. 中外製薬の傾向を踏まえた選考対策をしてくれる

大手転職エージェントだと、中外製薬や同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。

過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。

さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。

6-3. 中外製薬側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる

転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。

企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。

腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。

6-4. 内定時に給与交渉をしてくれる

内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。

給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。

以上の4つの理由で、中外製薬やその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。

7. 中外製薬の転職で使うべきエージェント3選

中外製薬の転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

• JACリクルートメント
• LHH転職エージェント
• doda

この3つに登録し、中外製薬やその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

• 大手で求人数も多く、中外製薬の求人も持っている可能性が高い
• 中外製薬への転職を有利にするためのノウハウを持っている
• 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

7-1. JACリクルートメント

「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

中外製薬の中でも、年収800万円以上のポジションを狙う方は、必ず使っておきましょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ：https://www.jac-recruitment.jp/

7-2. LHH転職エージェント

「LHH転職エージェント」は、世界的に有名な大手人材会社アデコの運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。

サポートを受けた利用者は、平均で年収を約100万円上げていて、年収アップの転職に強みを持ちます。

これまでの経験を活かしつつ、今よりポジション、年収を上げる転職がしたい方には特におすすめです。

LHH転職エージェント公式ページ：https://jp.lhh.com

7-3. doda

「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、人気企業を目指すなら一度は相談しておきましょう。

doda公式ページ：https://doda.jp/

8. 中外製薬への転職に関するQ&A

その他中外製薬への転職でよく相談されるポイントについて解説します。

1. 職種別に年収は変わりますか？
2. 中外製薬の評価制度はどうなっていますか？
3. 中外製薬で働きながら年収を上げるにはどうすればいいですか？
4. 中外製薬の福利厚生はどうですか？

Q1. 職種別に年収は変わりますか？

いいえ、中外製薬で給与を決めるのは役職グレードですから、職種では差がつきません。

Q2 . 中外製薬の評価制度はどうなっていますか？

中外製薬は、目標管理（MBO制度）で評価されると考えましょう。

評価項目と与える影響は以下のとおりで、四半期もしくは半期に一度の面談などを通して評価されます。

• 役割評価（コンピテンシー）：昇格や昇給につながる
• 成果評価：ボーナスにつながる

社員からの口コミでは、以下のような声が上がっています。

• 年功序列を廃止していることからも、成果をしっかりと見てくれる、ただし若手や女性の方が評価が高くなりやすい印象
• 不透明な点もあるので相対評価となりやすく、上司の心象に大きく左右される印象がある
• 直接の上司以外にも、ロシュの社員と関係構築ができていると評価されやすい

Q3. 中外製薬で働きながら年収を上げるにはどうすればいいですか？

評価制度を踏まえ、中外製薬で働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。

• 設定した目標は必ず達成し、昇格やボーナスアップを狙う
• 曖昧な項目もあるので、評価者やロシュの社員へのアピールを行い、印象を良くしておく

逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、中外製薬では大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。

また、女性の管理職登用目標に向けた積極的な引き上げや、若手優遇の傾向があるなど、そもそもシニアには厳しい状況という口コミもある点には注意が必要です。

Q4. 中外製薬の福利厚生はどうですか？

中外製薬の福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。

ただし、同業他社と比較すると、住宅関連の福利厚生面がやや劣るという声もあります。

9. まとめ

中外製薬への転職について、口コミや転職のコツをまとめてきましたがいかがでしたか？

中外製薬は、全ての面で評価が高めで、特にやりがい面などで良い口コミがある会社ですが、職場の雰囲気面などで一部不満の声も出ていることに注意しましょう。

中外製薬に転職を決めた方も、転職難易度が高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。

• JACリクルートメント
• LHH転職エージェント
• doda

あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。

（参考）中外製薬および、一緒に検討される企業の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

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