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職務経歴書

販売職の職務経歴書完全ガイド|例文・テンプレート付きで書き方が丸わかり

「販売職の職務経歴書の例文が見たい」「実績がない場合どう書けばいい?」など、販売職の職務経歴書について気になっていませんか?

ネット上に書き方のノウハウはたくさんありますが、多くの採用現場を見てきた経験からすると、誤った情報も多いので注意しましょう。

このページでは、転職エージェントとして200人以上の販売職の職務経歴書を添削し、内定に導いてきた筆者が、販売職の職務経歴書について、以下の流れで解説します。

  1. 販売職の職務経歴書をつくる3ステップ
  2. 販売職の職務経歴書の書き方【見本・例文付き】
  3. 無料ダウンロード可|販売職の職務経歴書のテンプレート集
  4. 職務経歴書の提出時のポイント
  5. 最高の状態で応募するには、プロの添削は必須

全て読めば、販売職の職務経歴書は、具体的にどう書くのが正解か、レベルアップの秘訣までがわかり、職務経歴書で失敗しなくなるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. 販売職の職務経歴書をつくる3ステップ

職務経歴書は、あなたのこれまでの職歴やスキル、自己PRをまとめた書類で、中途採用では履歴書と一緒に提出が求められます。

販売職の職務経歴書

引用:販売職の職務経歴書「Word版テンプレート」

「これまで何をしてきたか」「何ができる人なのか」を書き、自分を売り込むカタログのような存在です。

職務経歴書のゴールは、採用側にあなたが「マッチした長く活躍できる人材」と思わせることです。

そのためにも、書くにあたって以下の3ステップを意識しましょう。

  1. 応募先が、どんな人材を求めているかを知る
  2. 求める人材にあった自分の経験・強みを洗い出す
  3. マッチした経験・強みを強調してつくる

STEP1.応募先が、どんな人材を求めているかを知る

まずは、求人や採用ページにある以下の情報をもとに、応募先がどんな人材を求めているかを知りましょう。

  • 求める人物像
  • 必須条件、歓迎条件
  • 具体的な仕事内容やミッション(同じ経験があったり、成果を出せそうな人が求められる)
  • 企業やブランドの理念・コンセプト(そこに共感できる人が求められる)

求人には、こうした「どんな人が欲しいか」の情報がたくさん含まれています。

まずはこれらを丁寧に読み込んで、どこを目指してアピールすべきかをつかみましょう。

販売職で求められる人材とは

販売職の求人では、以下のような人材が求められるケースが多いです。

  • 接客・コミュニケーションが得意な人(お客様の話を聞き、ニーズを引き出しながら提案できる)
  • 顧客志向で動ける人(目先の売上だけでなく、また来たいと思ってもらえる対応ができる)
  • 販売目標に前向きに取り組める人(個人・店舗の売上目標に対して、数字を意識して行動できる)
  • チームワークを大切にできる人(他スタッフと連携しながら、売場作りや店舗運営を進められる)
  • 変化に柔軟に対応できる人(繁忙期・シフト変更・売場変更などにも前向きに対応できる)

応募先では、中でもどんな人材を求めているのか、求人を細かくチェックしましょう。

STEP2. 求める人材にあった自分の経験・強みを洗い出す

次に、自分が応募先が求める人材と、アピールできる経験や強みがないか、これまでの職歴を振り返りましょう。

【例】

求める人物像「接客・コミュニケーションが得意な方」

丁寧な聞き取りや、提案方法を工夫することで、購入につながったり、お客様の不安を解消できた経験がないか振り返る

大きな成果を上げていなくても、工夫して取り組んだ経験があれば通用するので、細かく洗い出しましょう。

STEP3. マッチした経験・強みを強調してつくる

次に、求める人物像にあった経験・強みを、自己PRに盛り込むなど、強調した職務経歴書を作りましょう。

応募先と関係ない強みまで、あれもこれもとアピールする人がいますが、それでは採用担当に刺さりません。

応募先に合った経験・強みをアピールすれば、自社に合った人材とみなされ、普通に面接に進めるようになります。

具体的な作り方について、次から詳しく解説していきます。

2. 販売職の職務経歴書の書き方【見本・例文付き】

次に、具体的な販売職の職務経歴書の書き方について解説していきます。

どの業界・職種も同じですが、販売職でも、職務経歴書は以下の5ブロックで作るのが定番です。

職務経歴書の構成

それぞれ、意識すべきことや記入例を解説していきます。

  1. タイトル・日付
  2. 職務要約
  3. 職務経歴
  4. 活かせる資格・スキル
  5. 自己PR

①タイトル・日付

タイトル

最初に大きめのフォントで「職務経歴書」とタイトルを中央揃えで入れます。

そして、その下に右端揃えで氏名と日付を入れます。

日付は、提出方法によって以下を入れましょう。

  • メールで提出:送付日
  • 郵送で提出:投函日
  • 面接時に持参:面接日

②職務要約

職務要約

職務要約は、あなたが「どんな仕事をしてきたか」のあらすじです。

200~300文字で、以下2点を入れた内容で書きましょう。

  1. これまでの職歴(どこで、どれだけの期間、何をしてきたか)
  2. 応募先にとって魅力を感じる経験・スキル・実績のアピール

最初に読まれるつかみの部分で、ここで自社に合わないと判断されると、その先は読んでもらえません。

求人票をしっかりチェックして、求める人物像に合った強みをアピールしましょう。

販売職の例文

求められる人物像が「接客・コミュニケーションが得意な人」の場合
家電量販店で3年間、接客・商品提案・アフターフォローを担当してきました。お客様の使用シーンや悩みを丁寧に聞き取り、ニーズに合った商品を比較しながら提案する接客を意識しておりました。その結果、個人販売目標の120%達成を半年継続し、指名で相談いただくお客様も増加。単なる商品の説明ではなく、「この人から買いたい」と感じてもらえる提案力を強みとしています。
求められる人物像が「顧客志向で動ける人」の場合
アパレルショップで4年間勤務し、販売だけでなくコーディネート提案・サイズ調整相談・購入後のフォローまで一貫して対応してきました。売上だけに偏らず、お客様の好みやライフスタイルを記録し、次回来店時に活かすことでリピート率が前年比25%向上。長く通いたくなる店づくりを意識し、顧客満足度を高める姿勢を評価されました。
求められる人物像が「チームワークを大切にできる人」の場合
大手スーパーで3年間勤務し、売場づくり・在庫管理・接客を担当。品出し担当やレジ担当と常に情報共有し、品切れや問い合わせ対応をスムーズに行える売場運営を心がけてきました。繁忙期には役割分担の見直しを提案し、レジ待ち時間の短縮に成功。個人よりチームとして成果を出す姿勢を高く評価されてきました。

③職務経歴

職務経歴

職務経歴では、あなたがこれまで、どこでどんな仕事をしてきたかを具体的にまとめていきます。

ここで最低限入れいるべき内容は、以下の3つです。

  1. どれだけの期間、どんな職場で働いていたか
  2. どんな仕事をしていたか
  3. 働く中で何を心がけていたか

一つ目の会社情報は全て必要ですが、その他は経歴の中から全てを書く必要はありません。

応募先の求める人材に合わせて、アピールできそうな内容を選んで書いていきましょう。

書くこと1. どれだけの期間、どんな職場で働いていたか

履歴書のように勤務先を出すだけでなく、採用担当が具体的にイメージしやすいように書きましょう。

以下の情報を入れることで、「どんな規模」「どんな立場」で仕事をしていたかが伝わりやすくなります。

  • 従業員数、資本金、売上高(規模感)
  • 事業内容(何を扱っている会社か)
  • 配属された店舗とその従業員数
  • 雇用形態

販売職の例文

×悪い例
株式会社〇〇〇(2021年4月~2024年3月)
販売職として勤務。
◯良い例
どんな職場にいたかイメージしやすい
株式会社〇〇〇(2021年4月~2024年3月)
従業員数1,200名/資本金5,000万円/年商180億円
【事業内容】アパレルブランド「ABC」の企画・製造・販売
【配属店舗】新宿店(従業員:店長1名/販売職5名/アルバイト8名)
【雇用形態】正社員

書くこと2. どんな仕事をしていたか

やっていた仕事も、「接客を担当」のようにあっさりでなく、具体的に書きましょう。

採用担当が仕事ぶりをイメージしやすいので、担当業務から仕事量まで細かく書くことが大切です。

また、即戦力になるアピールになるので、応募先の求人に書かれた業務内容で、やっていたものがあれば、必ず書いておきましょう。

販売職の例文

×悪い例
接客やレジ対応を担当していました。
◯良い例
具体的でイメージしやすい
・1日200~300名来店の店舗で、接客・レジ・提案販売を担当
・在庫確認や品出し、売場レイアウトの調整を実施
・悩みを聞き、サイズ提案や関連商品を薦めセット購入に貢献
・新人へ接客手順を指導し、売場対応をサポート
・セール時のPOP作成や簡易ディスプレイを担当

書くこと3. 働く中で何を心がけていたか

あなたの仕事に対する姿勢や、能力をアピールできるので、業務の中で何を意識して働いたかも書きましょう。

わかりやすくなるので、業務内容と一緒にそれぞれにした工夫などを書いていくのがおすすめです。

販売職の例文

◯良い例
仕事に対する姿勢が伝わる
◾️業務内容
・1日200~300名来店の店舗で、接客・レジ・提案販売を担当
・在庫確認や品出し、売場レイアウトの調整を実施
・悩みを聞き、サイズ提案や関連商品を薦めセット購入に貢献
・新人へ接客手順を指導し、売場対応をサポート
・セール時のPOP作成や簡易ディスプレイを担当
◾️心がけたこと 
お客様の視点に立ち、会話・動線・ディスプレイの細かな工夫で選びやすさを追求し、店舗全体の接客力向上に貢献する姿勢を大切にしていました。

書くこと4. 実績(書けるものあれば)

アピール内容の説得力がグンと増すので、仕事で良い成績を上げたり、実績があれば必ず書きましょう。

実績は、なるべく数字を使って、客観的に凄さが伝わるように書くと効果的です。

販売職の例文

×悪い例
客観的に何がすごいのかわからない
売上に貢献し、高い成果を出していました。
◯良い例
数字で説得力あり
個人販売目標を半年連続で120%達成し、店舗内販売スタッフ12名中1位を獲得(2023年度下期)

※職歴が多い場合は、一部省略してもいい

3つ以上の職場を経験していたり、職歴が多い方もいるでしょう。

こうした方は、直近2つ以外は、勤務先の情報と期間のみにして、業務内容などは省略しても構いません。

職歴が多い場合

全て書くと、話が広がりすぎて、強みが伝わりにくくなりますし、採用側も直近の情報を重視するため、省略で問題ありません。

④活かせる資格・スキル

活かせる資格スキル

ここでは、資格やスキルなど、応募先で活かせるものをメインで記入しましょう。

資格については、取得年月まで書きましょう。

販売職の例文

◯良い例
・普通自動車第一種運転免許(2015年8月取得)
・カラーコーディネーター3級(2020年11月取得)
・顧客のニーズを引き出し、用途に合わせて商品提案を行う接客スキル
・在庫状況を踏まえた品出しや売場レイアウト改善などの店舗運営スキル

⑤自己PR

自己pr

自己PRを作る際に重要なのは以下3つです。

  • アピールする強みは、企業の求める人材に合わせて1~2個に絞る
  • 結論ファーストで、300字程度で
  • イメージしやすいように、具体的なエピソードを入れる

具体的には、以下の3つの流れで作りましょう。

①強みになる経験・スキル
例:私の強みは、お客様の用途や悩みを丁寧に聞き取り、ニーズに合った商品を的確に提案できる接客力です。
②その強みを裏付けるエピソード
例:アパレル店で勤務していた際、購入に迷われていたお客様に着用シーンを伺い、組み合わせの提案やサイズ違いの比較を行いました。その結果、「一緒に選んでもらえて安心できた」と指名をいただき、セット購入率が上がりました。
③強みを活かして、応募先で頑張りたいという思い
例:貴店でも、お客様の声を聞き逃さず、納得して購入いただける提案を行うことで、リピーターの獲得に貢献したいと考えています。

強みをいくつもあげたり、具体的なエピソードがないと、伝わりにくくなるので注意しましょう。

また、応募先で活かせない強みでは意味がないので、必ず求人をチェックするなどして、応募先が求める強みをアピールしましょう。

⑥その他全体を通して意識すべきポイント

ここまで解説した以外で、職務経歴書を書く上で、意識すべきことを以下に全てまとめました。

  • 読みやすい見た目を意識する
  • 誰にでもわかる表現で書く
  • 数字は積極的に使う
  • ネガティブなことは書かない
  • 自信がなさそうな表現はしない
  • 経歴に弱点がある人は、説明を入れておく
  • 未経験でも、アピール材料は必ずある

ポイント1. 読みやすい見た目を意識する

読み手に内容が伝わりやすくなるので、職務経歴書は以下を意識して描きましょう。

職務経歴書を書く際のポイント

採用担当は、一枚につき数分しか目を通さないことも多く、流し読みでも伝わる構成にするのが重要です。

改行なしでびっしり書き込んだり、読みにくい状態だと、いくら内容が良くても読んでもらえません。

ぱっと見を良くするだけで、読み手のことを考えられる、プレゼン力のある人材としてアピールにもなります。

ポイント2. 誰にでもわかる表現で書く

職種や業界特有の専門用語はなるべく使わず、使う場合は解説を入れるなど、誰にでもわかる表現を意識しましょう。

最初に書類審査をするのは、募集職種の現場を知らない人事というケースも多いです。

専門的すぎると読んでもらえず、不利になるので、業界の未経験者でも理解できるレベルを意識して書きましょう。

販売職の例文

×悪い例
専門用語が多い
CRMデータを活用し、RFM分析に基づいてハイバリュー顧客へアプローチしました。
◯良い例
誰にでもわかる表現
お客様の購入履歴を見て、よく買ってくださる方に合う商品を紹介することで、再来店につながる対応を心がけました。

ポイント3. 数字は積極的に使う

内容に説得力が出るので、全体を通して、数字を積極的に使っていきましょう。

以下のように、数字を使うだけで、実績のすごさが一気に伝わりやすくなります。

  • 数字なし:接客や売場改善に取り組み、スタッフと連携して業務効率化を行いました。
  • 数字あり:1日200〜300名来店の店舗で接客を担当し、売れ筋商品の配置変更により、対象商品の販売数を前月比150%に向上させました。

販売職が数字を入れられる主なポイント

  • 来店・販売数(例:1日◯名の接客対応、月◯点の商品を販売)
  • 購入率・売上の変化(例:購入率◯%向上、対象商品の販売数が前月比◯%増加)
  • チーム構成・役割(例:販売職◯名の店舗で勤務、新人◯名を指導)
  • 業務改善の成果(例:レジ待ち時間を◯分短縮、返品件数を月◯件→◯件に減少)

ポイント4. ネガティブなことは書かない

前職の悪口など、ネガティブな内容は書かないようにしましょう。

いくら事実でも、応募書類に書かれていると、なんでも人のせいにする面倒な人という印象を与えます。

そもそも、職務経歴書には退職理由を書くルールはないので、指定がなければ書く必要はありません。

もし書く際は、「こんな仕事がしたかったから」のように、前向きな姿勢が伝わるよう内容にしましょう。

販売職の例文

×悪い例
前職への不満だけ
前の店舗はマニュアル通りの接客しか認められず、お客様に寄り添った提案ができませんでした。上司もフォローしてくれない環境で、やりたい販売とは程遠かったため退職しました。
◯良い例
将来に向けた、前向きな内容
アパレル店で接客を重ねる中で、お客様の好みや用途に合わせた提案ができる販売スタイルに挑戦したい気持ちが強くなりました。貴社はスタッフの提案力育成に力を入れていると拝見し、自らの経験を活かしながら、お客様に「この人に相談してよかった」と思っていただける接客に携わりたいと考え応募いたしました。

ポイント5. 自信がなさそうな表現はしない

未経験からの応募だったり、スキルに自信がなくても、変に謙遜したり、自信がなさそうな内容は書かないようにしましょう。

採用側を不安にさせるだけでメリットは一つもなく、高確率で落とされてしまいます。

自信がない方も、選考のためと割り切って、活かせる経験・意欲を打ち出して、活躍できる人材と堂々とアピールしましょう。

例文(未経験から家電の販売職に応募)

×悪い例
自信がなさそう
家電の仕組みが難しそうで不安ですが、先輩方に教えてもらいながら覚えたいです。知識がないので時間はかかると思います。
◯良い例
経験を活かして、活躍できるアピール
前職ではスマホアクセサリー販売に携わり、お客様の用途に合わせた商品説明や比較提案を行ってきました。家電分野でも、使う場面をイメージしてもらえる説明を強みとして活かし、より納得感のある提案を実現したいと考えています。御社の研修制度にも魅力を感じており、専門性を磨きながら即戦力として活躍していきたいと考え応募いたしました。

ポイント6. 経歴に弱点がある人は、説明を入れておく

以下のように、経歴的に不利になる弱点がある人は、先回りして説明を入れておきましょう。

  • 転職回数が多い
    →どんな理由で転職をしてきたのか、前向きな理由を書く
  • 働いていない、空白期間がある
    →前向きな目的や、致し方ない事情を説明しておく
  • フリーターをしていた
    →「夢を追うため」のように、前向きな目的でフリーターだったことを説明する
  • 病気で休職していた時期がある
    →現在はすっかり良くなり、仕事に支障はないことをはっきり書く

一言説明を入れておくだけで、こうした経歴の方でも「一度面接で会ってみよう」となる確率は大きく上がります。

(参考)履歴書の志望動機はどう書いたらいい?

職務経歴書には記入不要ですが、履歴書の志望動機欄も、何を書くべきか悩む方が多いので、参考に解説します。

志望動機は以下3つの流れでまとめれば、簡単に作れます。

  • ①これまでの経験をもとに、どんな仕事がしたい・職場で働きたいという思いを伝える
    例:前職では雑貨店で接客やディスプレイ、在庫管理に携わり、お客様の好みや使用シーンを伺いながら最適な商品提案を行ってきました。接客を通じて「その人らしさ」に寄り添って選ぶ楽しさを感じ、より深くファッションに関わる仕事がしたいと考えるようになりました。
  • ②応募先の強みや特徴が、自分の理想にマッチすることを伝える
    例:貴社はブランドコンセプトに基づいた提案型接客を重視されており、一人ひとりのお客様に丁寧に向き合う販売スタイルに魅力を感じています。
  • ③応募先に貢献できる、スキルや経験を持っているアピールをする
    例:これまで培ったヒアリング力と売場改善の経験を活かし、お客様が安心して相談できる存在として、貴社のファンづくりに貢献したいと考えております。

例文のように、300文字程度にまとめられれば、そのまま履歴書に記入ができます。

採用する側は、ミスマッチな人を採用して、すぐに辞められてしまうことを最も嫌います。

この流れで作ると、あなたが本当にマッチした人材で、長く働いてくれる印象を与えることができます。

NGな志望動機

以下のような内容は入れないようにしましょう。

  • 給料や休みの多さなど、待遇面の良さだけを挙げる
  • 志望のきっかけとなった職場の魅力が、どこにでも当てはまる内容

待遇の良さだけを理由にすると、意欲が感じられなかったり、待遇次第ではすぐにまた転職してしまうと思われ、内定は出にくくなります。

また、志望理由となる応募先の強みが「お客様ファースト」のようにどこにでもある内容だと、他でもいいのでは?と疑問を持たれて、意欲が伝わらなくなります。

応募先の求人や公式ページをチェックするなどして、以下のような独自の強み・データをもとに作りましょう。

  • ブランドコンセプトへの共感
  • 客層や店舗の特徴(例:リピーター比率が高い/接客スタイルが丁寧 など)
  • 教育・研修制度やキャリアアップの仕組みが明確
  • 売場づくりや提案販売に力を入れているなど、店舗運営のこだわり

応募先別|志望動機の例文

主な応募先別に、3つの流れで作った志望動機の例文をまとめたので、ご参考ください。

アパレル
①お客様の好みを覚え、次回提案につなげる接客を続ける中で、リピートにつながる関係構築に興味を持つようになりました。
②貴社が会員制度や顧客管理を活用したリピーター支援に力を入れている点に魅力を感じています。
③ヒアリングと提案力を活かし、顧客満足と再来店率向上に貢献したいと考えております。
登録販売者(ドラッグストア)
①接客業を続ける中で、商品紹介だけでなく健康や生活習慣の相談に乗れる販売職に魅力を感じ、登録販売者として専門性を高めたいと思うようになりました。
②貴社は相談型接客を重視し、研修制度が整っている点に惹かれました。
③取得した知識と接客経験を活かし、お客様の不安を解消しながら最適な商品選びをサポートしたいと考えています。
家電量販店
①前職でスマホ販売を担当し、生活の変化につながる提案にやりがいを感じ、より幅広い家電分野に挑戦したいと考えるようになりました。
②貴社は専門知識の教育体制が整っており、学び続けられる点に魅力を感じています。
③わかりやすい説明と比較提案のスキルを活かし、お客様の最適な選択をサポートしたいです。

3. 無料ダウンロード可|販売職の職務経歴書のテンプレート集

販売職の職務経歴書の基本的な書き方は、これまでお伝えした通りです。

ただ、書く上で意識すべき点は、応募先や状況よってもさらに変わってきます。

  • アパレル:好みや着用シーンを聞き取り、最適なコーデ提案やリピート獲得につながる接客ができる点を示す。
  • 登録販売者(ドラッグストア):商品・成分の知識を活かし、健康の悩みに寄り添って安心して購入できる提案ができる点を伝える。
  • 家電量販店:複雑な機能や料金をわかりやすく整理し、比較提案で購入判断を助けられる説明力がある点を示す。
  • 店舗責任者:売上管理・スタッフ育成・売場改善など、店舗全体を動かせる経験や成果を数字とともにアピールする。
  • 未経験から販売職に応募:前職の対人経験や説明力を販売に活かせる強みとして示し、意欲と成長意識を伝える。

それぞれ、採用担当に好感を持たれる、アピールができるテンプレートをまとめたので、是非参考にしてください。

応募先・状況別テンプレート

4. 職務経歴書の提出時のポイント

次に、職務経歴書の提出時のポイントについて、以下の方法別に紹介していきます。

  • メール
  • 郵送
  • 面接当日に持参

内容が良くても、提出方法が悪いと台無しで、それだけで落ちるケースもあるので、確認しておきましょう。

4-1. メールで送る場合

メールで職務経歴書を送る場合は、以下の点を意識しましょう。

  • ファイル形式は指定がなければ「PDF」
  • ファイル名は「氏名/応募書類」
  • 企業の指定がない限り、パスワードの設定は不要

ワードやエクセルで書いた場合も、ファイル形式は、編集ができず、どんなPCでも開きやすいので、PDFに変換して送りましょう。

「名前をつけて保存」に進み、ファイル形式でPDFを選べば変換ができます。

ファイル名は、「氏名_応募書類」のように、わかりやすく管理しやすい名前を設定しておきましょう。

メールの例文

メールの例文は以下の通りで、伝わりやすい件名にして、簡潔に書きましょう。

件名:【職務経歴書のご送付】山田花子/販売職 応募書類

 

株式会社〇〇 人事ご担当者様

お世話になっております。
このたび貴社の販売職に応募いたしました、山田花子と申します。

ご依頼いただいておりました職務経歴書を添付にてお送りいたします。
PDF形式で作成しておりますので、ご確認いただけますと幸いです。

ご不明な点やご要望等がございましたら、お気軽にご連絡ください。
何卒よろしくお願いいたします。

――――――――――――――
山田 花子(やまだ はなこ)
メール:xxx@example.com
電話:090-1234-5678
――――――――――――――

パスワードの設定は不要

また、送付時に、セキュリテイの観点から以下の2回に分けて送る手法があちこちで紹介されていますが、不要です。

  1. パスワード付きzipファイルに書類を変換して送る
  2. 別でパスワードを記載したメールを送る

この手法(PPAP)は、セキュリティ効果がないことや、不便な点から、2020年に内閣府が廃止の方針を出しています。内閣府HPより)

古い常識ですし、パスワードを設定して送ると、採用担当がスムーズに開けないことで、マイナス印象にもなりかねません。

例文通りにメールを書き、書類を添付して一度送るだけでいいでしょう。

4-2. 郵送する場合

郵送で職務経歴書を送る際は、以下を意識しましょう。

  • 送付の目的や挨拶を書いた「添え状」をつける
  • 封筒はA4の書類がそのまま入る大きいサイズを選ぶ
  • ①添え状、②履歴書、③職務経歴書の順にクリアファイルに入れて送る

郵送の際は、「応募書類を送るのでよろしくお願いします。」という意味を込めた添え状をつけるのがマナーです。

応募先に合わせた自己PRを入れることで、中身をしっかり読もうと、採用担当に関心を持たせる効果も期待できます。

添え状の記入例

添え状の記入例や注意点をまとめたのが以下です。

販売職の職務経歴書の添え状

必要な方は、「添え状のテンプレート(販売職)」をダウンロードしてご活用ください。

封筒はA4がそのまま入る大きいサイズを選ぶ

郵送の際は、折り目のない綺麗な状態で送るために、A4サイズが折らずに入れられる、角形2号サイズの大きい封筒に入れましょう。

封筒の作成例は以下の通りです。

郵送の場合の封筒の記入例

担当者名がわからない場合は、”様”ではなく部署名に”御中”をつけましょう。(例:〇〇株式会社 人事部 御中)

送付時は、書類を①添え状、②履歴書、③職務経歴書の順に新品のクリアファイルに入れて送りましょう。

万が一料金不足があると応募先に迷惑をかけるので、念の為郵便局の窓口で提出するのがおすすめです。

4-3. 面接当日に持参する場合

面接当日に職務経歴書を持参する場合は、以下の点を意識しましょう。

  • 無地で、A4がそのまま入る大きい封筒を用意
  • 宛先は書かず、裏面に「自分の住所氏名」、表面に赤で「応募書在中」と記入
  • 添え状は不要で、①履歴書、②職務経歴書の順にクリアファイルに入れる
  • 封は閉じずに、現地で中身を出して、封筒と一緒に面接官に手渡す

持参する場合も、むき出しの書類を渡すのではなく、必ず封筒を用意してそれに入れましょう。

書類だけを渡すと雑な印象を与えますし、現地に行くまでに折れたりすることを避けるために必須です。

封筒の記入例

以下のように、宛先以外のみ記入します。

持参する場合の封筒の記入例

渡す際は、面接官の場合は、中身を取り出し、相手が読める向きに直して、封筒と一緒に手渡します。

受付で渡す際は、封に入れたままの状態で、担当者に渡しましょう。

5. 最高の状態で応募するには、プロの添削は必須

職務経歴書のレベルを、もう一歩上げるためにも、転職エージェントを使ってプロの添削は必ず受けておきましょう。

転職エージェントとは、担当がついて転職サポートが受けられる完全無料のサービスです。

転職エージェントのサービス

具体的に言うと下記の6つをしてくれ、あなたは面接以外で企業と直接やりとりする必要がなくなります。

  • キャリアの相談
  • 求人の紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 面接や入社の日程調整
  • 年収交渉

応募の際は、職務経歴書の通過率を上げるための添削・アドバイスをしてくれます。

提出前に、転職エージェントを頼るべき理由

具体的に、職務経歴書の作成にあたって、転職エージェントを頼る理由をまとめると以下の通りです。

  • 応募先ごとに、どんな書類が通りやすい・落ちやすいというデータを持っている
  • 応募先が求める人材の最新情報を持っている
  • プロの目線で、自分では気づけないアピールポイントを見つけてくれる

理由1. 応募先ごとに、どんな書類が通りやすい・落ちやすいというデータを持っている

大手の転職エージェントだと、同じ病院・施設にこれまで100人以上を紹介しているケースもよくあります。

そのため、職場ごとにどんな書類が通り・逆にどんな書類が落とされるというデータを豊富に持っています。

その傾向を踏まえて、書き方のアドバイスがもらえるので、通過率は格段に上がります。

理由2. 応募先が求める人材の最新情報を持っている

転職エージェントは、紹介の質を上げるため、普段から病院・施設に「どんな人材が欲しいか」の聞き取りを行なっています。

そのため、求人票には載りきらない、以下のようなタイムリーな情報も持っていることも多いです。

  • 秘密裏に進めるプロジェクトがあり、それに向けてこんな人が欲しい
  • 最近経営陣が変わり、求められる人のタイプも変わった

職務経歴書は、求める人材とマッチすることをアピールする書類で、どこを目指して書くべきかの最新情報が知れるのは大きな強みです。

理由3. プロの目線で、自分では気づけないアピールポイントを教えてくれる

職務経歴書を書くにあたって、どうしてもアピールできる内容が浮かばない、自信がない人もいるでしょう。

転職エージェントは選考のプロで、こうした方でも、職歴や経験の中から、自分では気づけないアピールポイントをたくさん見つけてくれます。

例えば、私が過去に転職エージェントとしてサポートした事例として、以下があります。

20代女性
営業職を数ヶ月のみ経験 → 未経験から販売職を志望
本人の悩み 短期間の営業経験しかなく、販売職で活かせる実績がないと思い込んでいた。
職務経歴書でアドバイスしたこと ・顧客へのヒアリングや、相手の悩みを聞き出して提案していた経験を「接客販売で活かせる傾聴力・提案力」として整理。
・訪問先企業の担当者や上司とのやり取りで培った報連相習慣を、「店舗運営に必要な情報共有の基礎力」として強調。
結果 ・営業経験が短くても、接客販売に通じる強みが明確になり、「未経験でも早期戦力になれる」と評価された。

これは、ご本人が「普通だと思っていた業務」でも、見せ方次第で強みに変わるという成功事例です。

こうしたアドバイスが受けられるので、自信のない人ほど転職エージェントは頼るべきです。

使うだけで有利になることも!

大手のエージェントだと、病院からの信頼も厚く、使うだけで書類選考に通りやすくなることもあります。

どこ誰かわからない直接応募に比べると、エージェント経由が安心と考える人事も多いからです。

「この人の紹介なら安心」と人事に強く信頼されている担当もいて、使うだけで「まずは会ってみよう」となる確率が格段に上がります。

販売職の職務経歴書の添削に強い!転職エージェント3選

しかし、転職エージェント全てが職務経歴書の添削に強いわけではなく、ノウハウが全くない素人集団のような業者もあるので注意しましょう。

添削を頼むなら、なるべく実績のある大手がおすすめで、求人が豊富で、病院ごとの選考データもたくさんあり、頼りになります。

以下の3社は販売職向けの中でも特に人気の大手で、求人や実績の面で圧倒的に優れています。

おすすめの3社について、それぞれ解説していきます。

リクルートエージェント:販売職の求人数は国内トップクラス

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リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、販売職の求人量・転職実績共にトップクラスです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

多数の紹介実績から、お店ごとに、採用で求められる強みを熟知していて、精度の高い添削が受けられます。

長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。

求人数(販売職) 約40,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社インディードリクルートパートナーズ
運営歴 1977年~

リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/

クリーデンス:アパレル業界の方は利用必須

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クリーデンス」は、dodaの運営元であるパーソルキャリアが展開する、アパレル業界特化型の転職エージェントです。

アパレル業界の転職では真っ先に名前が上がる大手で、販売職がメインですが、その他デザイナーなど幅広い職種の紹介が受けられます。

担当者は業界出身者がほとんどで深い相談がしやすく、年収アップの成功事例も多いので、アパレル業界の方は必ず使うべき1社です。

強いジャンル アパレル業界全般
(販売以外も、デザイナー・営業など幅広い職種に対応)
求人数 約1,400件
対応エリア 主に東京、大阪、名古屋
運営会社 パーソルキャリア
運営歴 2001年~

クリーデンス公式ページ:https://www.crede.co.jp

アポプラス登販ナビ:登録販売者は利用必須

apoplus

アポプラス登販ナビ」は、調剤薬局大手のクオールグループの運営する登録販売者専門の転職エージェントです。

特化型エージェントの中でも求人数は最多で、ドラッグストアのみならず、スーパーや家電量販店など、幅広い店舗の求人が充実しています。

自らも登録販売者の資格を持つ担当者も多く、経験者ならではの視点で応募先の雰囲気やデメリットなど、レアな情報を提供してもらえます。

求人数 約24,000件
対応エリア 全国
運営会社 アポプラスキャリア株式会社(クオール薬局グループ)
運営歴 2020年~

アポプラス登販ナビ公式ページ:https://www.touhan-navi.com

まとめ

販売職の職務経歴書について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

職務経歴書は、以下の3ステップを意識して作るのが重要です。

  1. 応募先が、どんな人材を求めているかを知る
  2. 求める人材にあった自分の経験・強みを洗い出す
  3. マッチした経験・強みを強調してつくる

最高の状態で応募するためにも、提出前には、プロに無料で添削が頼める以下の転職エージェントの利用がおすすめです。

当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを心から祈っております。