職務経歴書の自己PR|通過率を劇的に上げる書き方の全て【例文付き】

「職務経歴書の自己PRは何を書けばいい?」「大した実績がなく、内容が思いつかない」など、職務経歴書の自己PRの書き方が気になっていませんか?
職務経歴書の自己PRでは、応募先で活かせる強みをエピソード付きで書くのが定番の流れで、派手な実績がなくても普通に書くことは可能です。
ただし、書き方次第では、悪印象を与えてそれだけで不採用になる場合もあり、注意が必要です。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の職務経歴書を添削し、内定に導いてきた筆者が、職務経歴書の自己PRについて以下の流れで解説します。
- 職務経歴書の自己PRは何を書くのか
- 職務経歴書の自己PR|書き方の3ステップ
- こんな人は落ちる!職務経歴書の自己PRのよくある失敗例
- 職務経歴書の自己PRが思いつかない時は?
- 自己PR以外も大事!職務経歴書のその他書き方ガイド
- 最高の状態で応募するには、プロの添削は必須
このページを読めば、職務経歴書の自己PRはどう書くのが正解か、よくある失敗から思いつかない時の対処法までがわかり、自己PRで失敗することがなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 職務経歴書の自己PRは何を書くのか
その名の通り、自分の強みをアピールするのが自己PRですが、最大のポイントは、“応募先で活かせる”強みをアピールすることです。
まずは応募先の求める人物像を洗い出し、そこにあった自分の強み・経験を探してアピールしましょう。
人事は「自社で活躍できる強みがあるか」を見ている
会社の人事は、なんとなく良さそうな人を選んでいるのではなく、確実に自社で活躍できそうな人を探しています。
そのため、求める人材と自分の強みが一致する点が最大のアピール材料になります。
なんでもいいから自信のある強みをアピールしようとする方もいますが、応募先と関係ないものだと全く刺さらないので注意しましょう。
書き始める前にすべき2つのこと
最高の自己PRを作るには以下2つの準備が欠かせません。
- 応募先は、どんな能力が求められる会社かを確認する
- マッチした強みがアピールできる経験がないか振り返る
まず、以下を参考に、どんな人材が求められる会社なのかを探りましょう。
求人票 | 歓迎される経験やスキル、求められる人物像が書いてあることが多い |
企業の採用ページ | 公式の採用メッセージや、トップメッセージから、求められる人材が読み取れることがある |
転職エージェント | 過去の面接データや、人事へのヒアリングから、どんな人が求められるか、情報提供してくれる |
次に、これまでの職歴から、同じ強みをアピールできないか、振り返ってみましょう。
説得力のあるアピールするためにも、その裏付けとなるエピソードも話せる強みを探しましょう。
「立派な実績がない」と悩む必要はない
自己PRの例文では、「社内表彰」「MVP」のように、派手な実績が書かれることが多く、自分には無理だと悩む方もいますが、心配ありません。
採用担当は前職の実績よりも、仕事への姿勢が自社にマッチするかの「働き方」を重視しているからです。
どんな姿勢で働いてきたかが示れば、以下のような日常的な内容でも十分成立します。
- 上司やお客様から感謝されたり、頼られた
- 自分なりに仕事で工夫して、業務改善や業績アップにつながった
- 地味な作業でも、毎日ミスなく続けた
内容が思いつかない方がどうすべきかは、ページの後半「職務経歴書の自己PRが思いつかない時は?」でさらに解説します。
2. 職務経歴書の自己PR|書き方の3ステップ
自己PRは、以下の3ステップで書けば簡単に完成します。
- 「私の強みは〇〇です。」と結論を書く
- その裏付けとなる実績やエピソードを書く
- 締めで「どう貢献したいか」を書く
それぞれ解説していきます。
STEP1. 「私の強みは〇〇です。」と結論を書く
最初に、結論ファーストで強みを一言で書きましょう。
いきなり経験を語り出したり、話が見えないと、何が言いたいのか伝わりにくい。
最初に結論を言うことで、その後の文章もスムーズに読んでもらいやすくなります。
例:私の強みは、相手の課題を丁寧に聞き出すヒアリング力です。
STEP2. その裏付けとなる実績やエピソードを書く
次に、強みの裏付けとなる、実績やエピソードを書きましょう。
説得力が増すので、「契約件数を2倍」のように実績には数字を使うと効果的です。
また、周囲からこう評価されてきたといった他者からの評価を入れると、納得感が出やすいです。
例:法人営業として中小企業を中心に新規開拓を担当してきましたが、最初はなかなか契約につながらず悩む時期がありました。そこで、業界ごとの課題やニーズを事前にリサーチし、初回訪問では売り込まずに相手の話をしっかり聞くスタイルに変更。徐々に信頼を得られるようになり、提案の精度も上がったことで、半年で契約数が従来の2倍となりました。
STEP3. 締めで「どう貢献したいか」を書く
最後に、強みを活かして、応募先でどう貢献したいかを書きましょう。
ここまで書けば、応募先の欲しい人材とあなたの強みがマッチしていることがはっきりと伝わります。
例:貴社でも、お客様の課題に寄り添う提案営業を通じて、長期的な信頼関係構築に貢献したいと考えています。
自己PRの内容は、履歴書と同じでもいい?
一貫性が出て、アピールが伝わりやすくなるので、内容は同じでも問題ありません。
ただ、履歴書は記載欄が小さく、文字数を抑える必要があります。それぞれの違いは以下の通りです。
文字数 | おすすめの流れ | |
職務経歴書 | 300~400字 | 1.どんな強みがあるかの結論(1行) 2.裏付けとなる実績やエピソード(2~3行) 3.強みを活かして貢献したい思い(1行) |
履歴書 | 200字前後 | 1.どんな強みがあるかの結論(1行) 2.裏付けとなる実績やエピソード(1行) |
まずは、職務経歴書の自己PRを作り、その簡略版を履歴書に書くといいでしょう。
それぞれの記載例は以下の通りです。
職務経歴書の自己PR
私の強みは、相手の課題を丁寧に聞き出すヒアリング力です。
法人営業として中小企業を中心に新規開拓を担当してきましたが、最初はなかなか契約につながらず悩む時期がありました。そこで、業界ごとの課題やニーズを事前にリサーチし、初回訪問では売り込まずに相手の話をしっかり聞くスタイルに変更。徐々に信頼を得られるようになり、提案の精度も上がったことで、半年で契約数が従来の2倍となりました。
貴社でも、お客様の課題に寄り添う提案営業を通じて、長期的な信頼関係構築に貢献したいと考えています。
(376字)
履歴書の自己PR(簡略版)
私の強みは、丁寧なヒアリングによって相手の課題を引き出す力です。
新規開拓営業で成果が出なかった際、業界ごとのニーズを調べ、訪問では売り込みをせずに相手の話を聞くスタイルに変更しました。結果として信頼を得られるようになり、半年で契約件数が2倍に増加しました。
(190字)
3. こんな人は落ちる!職務経歴書の自己PRのよくある失敗例
次に、自己PRの作成でよくある以下の失敗例を解説していきます。
- 応募先に関係ない強みをアピールする
- ふわっとした内容で説得力がない
- 専門用語ばかりで読みにくい
- 自信がなさそう
- 長すぎて読みにくい
- そもそも自己PRを書かない
これらを参考に、同じ失敗をしないよう注意しましょう。
失敗例1. 応募先に関係ない強みをアピールする
自己PRの最大のポイントは、応募先で求められる人材と自分をアピールできるかです。
しかし、応募先関係なく、思いついた強みをアピールして失敗する方がいます。
どんなに素晴らしい強みでも、応募先で評価されないものは無価値で、高確率で落とされるので注意しましょう。
×悪い例 応募先で活かせるか疑問 |
【営業職への応募の場合】 私の強みはコツコツと一人で作業に集中する力です。細かな事務作業や裏方業務が得意で、周囲に頼らず最後までやり遂げる粘り強さがあります。 |
◯良い例 応募先にマッチしている |
【営業職への応募の場合】 私の強みは、相手のニーズを引き出すヒアリング力です。飲食業で店長をしていた際、常連のお客様の嗜好や会話の端々から要望を察し、提案力を活かしてコース予約のリピートにつなげました。お客様と信頼関係を築く姿勢は、営業職でも活かせると考えています。 |
失敗例2. ふわっとした内容で、説得力がない
ふわっとしていて、何がすごいのか伝わりにくい内容を書いてしまう人がよくいます。
具体的には、裏付けるエピソードや実績のアピールなしで、以下のような内容を書くパターンです。
- 「〇〇を頑張りました」という主観的な思いのみ
- 「やる気があります」という意欲のアピールのみ
- 「責任感がある」といった抽象的なアピールのみ
努力したことがあれば成果まで、意欲や強みには裏付けとなるエピソードや実績も必ずセットで書くようにしましょう。
×悪い例 主観的な思いだけ |
接客に力を入れてきました。お客様に寄り添った対応を心がけてきたので、信頼関係を築けていたと思います。 |
◯良い例 実績の裏付けあり |
家電量販店で販売を担当し、来店されたお客様のニーズを丁寧に聞くことで、自分から声をかけたお客様の購入率は月平均で78%と、店舗内トップの成績を維持していました。接客中に「話しやすい」と言われることも多く、リピーターにもつながっていました。 |
数字を使うと説得力が出やすい
内容に説得力を持たせるには、数字を積極的に使うのが、近道になります。
例えば、以下のように、数字を使うだけで、実績のすごさが一気に伝わりやすくなります。
- 数字なし:新規のお客様を増やすことに力を入れ、目標を達成しました。
- 数字あり:年間で新規顧客18社を獲得し、前年より契約数を130%伸ばしました。
また、数字を使いつつ、周囲と比べてどれだけ優れているかも表現できるとなおいいです。
例えば、「3位の成績」と書くよりも、「30人中3位の成績」と書いた方が、上位に入ったすごさが伝わります。
自己PRで、数字を入れられる主なポイント
- 売上や契約数(◯件、◯万円、◯%アップ)
- 担当した件数や人数(年間◯件、◯人)
- 改善できた効果(工数◯%削減、対応時間◯時間短縮)
- 評価(社内表彰◯人中◯位、満足度〇%、リピート率◯%)
失敗例3. 専門用語ばかりで読みにくい
職種や業界特有の専門用語はなるべく使わず、使う場合は解説を入れるなど、誰にでもわかる表現を意識しましょう。
最初に書類審査をするのは、募集職種の現場を知らない人事というケースも多いです。
専門的すぎると読んでもらえず、不利になるので、就活中の学生でも理解できるレベルを意識して書きましょう。
×悪い例 専門用語が多い |
新規リードに対し、SFAを活用したKPI管理のもと、BANT条件を見極めながら提案フェーズへ移行。CVRを改善し、MQLをSQLに転換させる仕組みを構築しました。 |
◯良い例 誰にでもわかる表現 |
新規のお客様に対して、こまめなヒアリングと提案を重ねる営業スタイルで信頼を獲得し、月平均で5件以上の契約につなげました。商談の記録や目標管理は専用ツールで管理し、より確実に成果を出せるよう工夫してきました。 |
失敗例4. 自信がなさそう
未経験からの応募だったり、スキルに自信がなくても、変に謙遜したり、自信がなさそうな内容は書かないようにしましょう。
採用側を不安にさせるだけでメリットは一つもなく、高確率で落とされてしまいます。
自信がない方も、選考のためと割り切って、活かせる経験・意欲を打ち出して、活躍できる人材と堂々とアピールしましょう。
×悪い例 自信がなさそう |
事務職は未経験のため、正直に申し上げてまだ十分なスキルがありません。ご迷惑をおかけしないよう努力したいと考えています。 |
◯良い例 経験を活かして、活躍できるアピール |
事務職としての経験はありませんが、営業職として顧客対応や資料作成を行っており、社内外とのやりとりには自信があります。正確さとスピードを意識した事務作業にも意欲的に取り組み、早期に戦力となれるよう努力します。 |
失敗例5. 長すぎて読みにくい
強みをいくつもあげたり、長すぎたりで、シンプルに読みにくい内容にしてしまう方もいます。
アピールする強みはなるべく1つに絞り、文字数は300~400字でまとめましょう。
相手に物事を伝える力(プレゼン能力)はどの仕事にも求められ、ここがダメだと高確率で落とされるので注意しましょう。
どうしても複数の強みをアピールしたい場合は?
応募先で活かせる強みが複数あり、どうしても複数アピールしたい方もいるでしょう。
この場合は、以下のようにそれぞれ分けて書くようにしましょう。
◾️課題を見抜くヒアリング力
お客様の課題を丁寧に引き出すヒアリング力を強みとしています。単なる商品説明ではなく、まずは現状やお困りごとを丁寧に伺うことで信頼関係を築き、提案内容も的確にできるようになりました。その結果、前年より成約率を15%向上させることができ、社内でもトップ3の実績を維持していました。
◾️粘り強く行動を継続する力
新規開拓営業では、すぐに成果が出ないことも多くありますが、私は「断られてからがスタート」と考え、何度も訪問を重ねて関係性を構築しました。実際、最初は門前払いだった企業と半年後に契約に至ったケースもありました。成果につなげるまで行動を止めない粘り強さが私の武器です。
こうすることで、それぞれの内容が伝わりやすくなります。
失敗例6. そもそも自己PRを書かない
アピールできる自信のある強みがないなどの理由で、自己PRを書かない方もいますが、これはNGです。
職務経歴書の中でも、自社にマッチするかの判断材料になる、仕事への姿勢が最も出るのは自己PRで、ここを重視する採用担当は非常に多いからです。
圧倒的な実績を残すなど、よほど経歴が華々しければ、なくても面接に行けるかもしれませんが、極めて例外的です。
経歴がイマイチでも、応募先にマッチした姿勢を示れば、挽回のチャンスにもなるので、自信のない人ほど、自己PRには力を入れましょう。
4. 職務経歴書の自己PRが思いつかない時は?
以下の状況で、自己PRが思いつかないと悩む方もいるでしょう。
- 職歴が浅い(第二新卒や、フリーターなど職歴がない人)
- 前職で目立った実績がない
- 前職が事務職など、成果が見えにくい仕事
こうした方は、以下の経験がないか、振り返ってみてください。
- 社内外で、頼られたり感謝された
- 仕事の中で、自分なりに工夫した
- 急なトラブルに冷静に対応した
- チームワークに貢献した
- コミュニケーション能力を発揮した
- 地道に継続して努力した
- 自分の成長を実感した
自分では当たり前と思っていても、他人から見たら大きな強みになる、隠れたPR材料が見つかる可能性が高いです。
それぞれ、具体的にどう書くかの例文と合わせて解説していきます。
4-1. 社内外で、頼られたり感謝された
以下のように、他人から頼られたり、感謝された経験がないか振り返ってみましょう。
- 上司や先輩から「〇〇さんにまさせれば安心」と頼られていた
- お客様から、丁寧な対応を感謝された
- 新人のサポートで、「説明がわかりやすい」と感謝された
目立った実績がなくても、他人から評価されていた強みがあれば、十分説得力のあるアピールとして成立します。
例文
私の強みは、相手の立場に立った丁寧な対応ができることです。
コールセンター業務では、お客様の話にじっくり耳を傾け、感情に寄り添った対応を心がけてきました。「丁寧に説明してくれて安心できた」と感謝の言葉をいただいたこともあり、状況に応じて落ち着いて対応できる点を評価されています。相手が納得し、前向きな気持ちになれるような対応を意識してきました。貴社でも、一人ひとりのお客様に誠実に向き合い、信頼につながるサポートを提供してまいります。
4-2. 仕事の中で、自分なりに工夫した
以下のように、仕事の中で工夫していたことがないか思い出してみましょう。
- よくあるミスを防ぐため、チェックリストを作成した
- 営業先に合わせてプレゼン資料を微調整して、刺さる提案を心がけた
- 作業の手順を変えることで、1日あたりの対応件数を増やせた
目標に向けて、自分で考えて動ける人材が欲しいのはどの企業も同じで、大きな成果はなくても、アピールになります。
例文
私の強みは、状況に応じて提案内容を柔軟に工夫できることです。法人営業として新規開拓を担当していた際、同じ資料を使い回すのではなく、業種や業界構造に応じて事例や説明順序を微調整するようにしました。結果として、提案の理解度が上がり、初回訪問から前向きな反応をいただける件数を2倍近く増やすことができました。貴社でも、相手のニーズに合わせた提案内容を自ら考え、成果につながる営業活動を実践してまいります。
4-3. 急なトラブルに冷静に対応した
以下のような、緊急時に冷静に対処した経験も、アピール材料になります。
- システムエラーが起きた際に、マニュアル外の対応をして事なきを得た
- トラブルが起きた際に、他部署に迅速に応援を手配するなどして乗り切った
どんな仕事にもトラブルはつきもので、冷静に柔軟な対応ができる人は、多くの企業で重宝されます。
例文
私の強みは、トラブルが起きても冷静に状況を整理し、適切に対応できることです。営業資料の印刷ミスに気づいたのが提出直前だった際も、焦らず必要箇所だけを素早く修正・差し替えを行い、納品スケジュールに間に合わせることができました。上司からは「落ち着いた対応に助けられた」と評価され、以降、重要書類の最終チェックも任されるようになりました。貴社でも、想定外の事態にも冷静に対応し、現場を支えていきたいです。
4-4. チームワークに貢献した
以下のように、何気なくチームワークに貢献していた人は多いのではないでしょうか。
- 繁忙期に積極的に周りのサポートに入り、全体の遅れを防いだ
- ミーティングでは、意見を周囲から集める司会役を務めていた
- 部署内で困っていそうな人にはマメに声掛けをして、フォローした
企業で働く以上、チームで仕事をするのはどこも同じで、このように協調性がある人は歓迎されます。
例文
私の強みは、チーム全体の動きを意識してサポートできる点です。
繁忙期には自分の業務を終えた後、営業担当の資料作成や納品手配を優先度を見ながら手伝うようにしていました。周囲の進捗状況にも目を配り、声をかけ合って助け合うことで、締切遅れや漏れを防ぐことができました。
貴社でも、自分の業務だけにとどまらず、チーム全体の業務が円滑に進むよう主体的に動き、組織の安定運営に貢献してまいります。
4-5. コミュニケーション能力を発揮した
以下のように、コミュニケーション能力を仕事で発揮できていた場合は、大きなアピールになります。
- 初対面のお客様とすぐ打ち解けて、リピート来店に繋がった
- 社内の関係部署と日頃からいい関係を作り、スムーズな連携ができていた
求めるスキルに「コミュニケーション能力」を上げる求人は非常に多く、他人関係をうまくできる人はどの現場でも歓迎されます。
例文
私の強みは、初対面のお客様ともすぐに打ち解けて信頼関係を築ける点です。接客時には、商品の説明だけでなく、お客様の服装や持ち物、会話の雰囲気に合わせて自然に話しかけることを意識していました。「あなたと話すのが楽しい」と言って再来店につながったケースも多く、顧客との関係性を深める接客にやりがいを感じてきました。貴社でも、お客様一人ひとりと信頼関係を築く接客で、売上に貢献していきたいです。
4-6. 地道に継続して努力した
以下のように、地道な努力を積み重ねた経験も強みになります。
- 在庫管理など、地味な作業でも毎日ミスなく続けた
- 苦手だったPCスキルを自分で学び、半年後には周囲をサポートできるようになった
- 営業成績を上げるため、成功例と失敗例をまとめて、自分なりにマニュアルを作っていた
目標に向けてコツコツ取り組める人材はどの業界でも求められるので、エピソードがあれば積極的に使いましょう。
例文
私の強みは、地道な作業にも手を抜かず、継続して正確に取り組めることです。
前職では、在庫数の確認と帳票の管理を日次で行っていました。似た作業が続く中でも集中力を切らさず、一年以上ミスゼロで運用を継続。「確認作業の精度が高い」と上司から信頼され、棚卸業務のリーダー役も任されるようになりました。
貴社でも、コツコツと丁寧に業務を積み重ね、正確な事務処理でチームを支えてまいります。
4-7. 自分の成長を実感した
未経験職種への応募の場合は、以下のように、成長を実感した経験があると強いアピールになります。
- 最初は時間がかかっていた業務を、数ヶ月で半分の時間でこなせるようになった
- 電話対応が苦手だったが、今ではクレーム対応を任されるようになった
新しい仕事・苦手な仕事も、成長して対応していける、伸び代がある人材と思わせることができるからです。
「作業時間を5割削減」のように、数字を使って成長をアピールできると、なおいいです。
例文
私の強みは、業務を通じて自分の課題を克服し、着実に成長できることです。
もともと電話対応に苦手意識がありましたが、日々の対応を録音して振り返り、改善点をメモする習慣を続けた結果、3ヶ月後にはクレーム対応や後輩のフォローも任されるようになりました。お客様から「丁寧で安心できた」と言われることもあり、大きな自信につながりました。
貴社でも、環境に順応しながら自ら成長し、信頼される対応力で貢献してまいります。
未経験からの応募でも、アピール材料は必ずある
未経験転職の場合、同じ仕事の経験がなく、即戦力をアピールできる材料がないと悩む方が多くいます。
しかし、こうした方でも、視野を広げると、実は求められる能力を前職で発揮していたり、アピールポイントは大抵見つかります。
(例)飲食店の接客経験のみ→事務職に応募
前職では、日々の予約確認やオーダー入力、売上の簡易集計など、裏方の細かい事務作業も担当。
ミスが許されない中で正確な処理を求められ、正確性とスピードを両立させる力を養った。
→こうした正確に処理する力は、事務職でも活かせる。
アピール内容に迷う方は、視点を変えて、同じような力を発揮した経験がないかを振り返ってみましょう。
5. 自己PR以外も大事!職務経歴書のその他書き方ガイド
自己PRが完璧でも、職務経歴書では、他の項目で失敗すると台無しで、お見送りになってしまいます。
その他の項目について、それぞれ、最低限意識すべきことや、記入例を以下の順に解説していきます。
①タイトル・日付
タイトルは、最初に大きめのフォントで「職務経歴書」と中央揃えで入れましょう。
そして、その下に右端揃えで氏名と日付を入れます。
日付は、提出方法によって以下を入れましょう。
- メールで提出:送付日
- 郵送で提出:投函日
- 面接時に持参:面接日
②職務要約
職務要約は、あなたが「どんな仕事をしてきたか」のあらすじです。
200~300文字で、以下2点を入れた内容で書きましょう。
- これまでの職歴(どこで、どれだけの期間、何をしてきたか)
- 応募先にとって魅力を感じる経験・スキル・実績のアピール
最初に読まれるつかみの部分で、ここで自社に合わないと判断されると、その先は読んでもらえません。
求人票をしっかりチェックして、求める人物像に合った強みをアピールしましょう。
職務要約の例文
営業職の場合 | |
求められる人物像、歓迎条件 | 新規開拓と既存顧客対応の両方を経験している方 |
職務要約 | 株式会社◯◯にて、法人営業を10年以上担当してきました。IT関連サービスの提案営業を行い、新しく取引を始める企業の開拓から、既存のお客様との関係維持・拡大まで幅広く対応してきました。年間30件以上の新規契約を獲得し、既存顧客の約9割と継続的な取引を維持しました。3年連続で売上上位5%に入り、営業表彰を2度受けた実績があります。 |
ITエンジニアの場合 | |
求められる人物像、歓迎条件 | 業務の自動化やトラブル削減に取り組んできた方 |
職務要約 | 株式会社◯◯にて、AWS環境でのインフラ設計・構築・運用を4年間担当してきました。手作業で行っていた設定作業を自動化し、設定ミスによるトラブルを月5件からゼロに減らすことに成功しました。監視体制の見直しにより、重大なシステム障害を前年と比べて50%削減した実績があります。運用チームからの信頼が厚く、社内指名で後輩の教育も任されてきました。 |
経理の場合 | |
求められる人物像、歓迎条件 | 経営層向け資料作成に関わったことがある方 |
職務要約 | 株式会社◯◯にて、製造業の経理として7年間勤務し、製品ごとの原価計算や部門ごとの収支管理を担当してきました。会計データをもとに月次報告資料を作成し、経営会議での説明補助も行ってきました。社長から「資料がわかりやすい」と直接評価されたこともあり、3年連続で全社経営会議の準備担当を任されました。 |
③職務経歴
職務経歴では、あなたがこれまで、どこでどんな仕事をしてきたかを具体的にまとめていきます。
ここで最低限入れいるべき内容は、以下の4つです。
- どれだけの期間、どんな会社で働いていたか
- どんな仕事をしていたか
- 働く中で何を心がけていたか
- その仕事で何を達成したか(実績や得た評価など)
一つ目の会社情報は全て必要ですが、その他は経歴の中から全てを書く必要はありません。
応募先の求める人材に合わせて、アピールできそうな内容を選んで書いていきましょう。
書くこと1. どれだけの期間、どんな会社で働いていたか
履歴書のように会社名を出すだけでなく、採用担当が具体的にイメージしやすいように書きましょう。
以下の情報を入れることで、「どんな規模」「どんな業種」「どんな役割の中で仕事をしていたか」が伝わりやすくなります。
- 従業員数、資本金、売上高(規模感)
- 事業内容(何を扱っている会社か)
- 自分が所属していた部署名・ポジション
例文
×悪い例 |
株式会社◯◯(在籍期間:2018年4月〜2023年3月) 法人営業として勤務 |
◯良い例 どんな会社にいたかイメージしやすい |
株式会社◯◯(在籍期間:2018年4月〜2023年3月) 従業員数:約500名/資本金:1億円/売上高:約120億円(2024年度) 事業内容:家庭用・業務用の空調設備の製造・販売を行う。全国に営業拠点を持ち、BtoBを中心に法人提案営業を展開。 所属部署:営業本部 関東支店 法人営業課(配属時4名) |
書くこと2. どんな仕事をしていたか
業務内容も、「営業をしていた」「システム開発をしていた」のようにあっさりでなく、具体的に書きましょう。
採用担当が仕事ぶりをイメージしやすいので、担当業務から仕事量まで細かく書くことが大切です。
また、即戦力になるアピールになるので、応募先の求人に書かれた業務内容で、やっていたものがあれば、必ず書いておきましょう。
例文
×悪い例 | 法人営業を担当し、顧客対応や提案を行っていました。 |
◯良い例 具体的でイメージしやすい |
製造業の法人顧客を中心に、自社製品(業務用機器)の提案営業を担当。新規開拓と既存顧客のフォローを並行し、月20件ほどの訪問を実施。顧客の課題をヒアリングし、課題解決型の提案資料を作成。受注後の納品・フォローまで一貫して対応。 |
書くこと3. 働く中で何を心がけていたか
あなたの仕事に対する姿勢や、能力をアピールできるので、業務の中で何を意識して働いたかも書きましょう。
わかりやすくなるので、業務内容と一緒にそれぞれにした工夫などを書いていくのがおすすめです。
例文
◯良い例 仕事に対する姿勢が伝わる |
法人営業として、自社製品の提案営業を担当。新規開拓と既存顧客のフォローを行っていました。 提案時には、顧客の業務フローを理解し、現場の声を重視した提案を心がけていました。 |
書くこと4. その仕事で何を達成したか(実績や得た評価など)
アピール内容の説得力がグンと増すので、実績や得た評価など、達成したことを必ず書きましょう。
実績は、なるべく数字を使って、客観的に凄さが伝わるように書くと効果的です。
わかりやすい実績がない方は、「1時間かかっていた作業を30分に短縮した」のように、業務改善や自己成長を書いても良いでしょう。
また、「上司・お客様からこう評価された」のような他者からの評価でも構いません。
例文
×悪い例 客観的に何がすごいのかわからない |
導入後も使い方のフォローを継続することで、信頼関係を築くことができたと感じています。 |
◯良い例 数字や他者からの評価で説得力あり |
月平均30社にアプローチし、年間で新規顧客18社を獲得。前年比130%の売上成長に貢献しました。 お客様にも、「導入後の活用方法まで丁寧に説明してくれる」と高く評価して頂くことがよくありました。 |
④活かせる資格・スキル
活かせる資格・スキルの記入では以下を意識しましょう。
- 応募先で活かせるものだけ書く
- 資格は取得年を書く
- ExcelなどのPCソフトはどこまで使えるかを書く
応募先と関係がないものを書くと、この仕事をわかっているのか?と採用側を不安にさせるので、活かせるものに絞って書きましょう。
使えるPCソフトを書く際は、「Excel(データ集計、表・グラフ作成)」のように、何ができるかまで書くと効果的です。
また、応募先で活かせそうな資格があれば、持っていなくても勉強中と書いておくだけで、意欲のアピールになります。
例文
×悪い例 |
【資格】 ・秘書検定2級 ・普通自動車免許 ・英検2級 【スキル】 ・Excel、Word、PowerPoint |
◯良い例 どこまで仕事を任せられる人かが伝わる |
【資格】 ・普通自動車免許(2018年取得) ・日商簿記3級(2020年取得) ・FP2級(金融商品の提案に活かすため、取得に向けて学習中) 【スキル】 ・Excel(データ集計、ピボットテーブル、VLOOKUPを用いた売上分析) ・PowerPoint(提案資料の構成から作成まで対応) |
⑤その他全体を通して意識すべきポイント
ここまで解説した以外で、職務経歴書を書く上で、意識すべきことを以下に全てまとめました。
- 読みやすい見た目を意識する
- ネガティブなことは書かない
- 経歴に弱点がある人は、説明を入れておく
ポイント1. 読みやすい見た目を意識する
読み手に内容が伝わりやすくなるので、職務経歴書は以下を意識して描きましょう。
採用担当は、一枚につき数分しか目を通さないことも多く、流し読みでも伝わる構成にするのが重要です。
改行なしでびっしり書き込んだり、読みにくい状態だと、いくら内容が良くても読んでもらえません。
ぱっと見を良くするだけで、読み手のことを考えられる、プレゼン力のある人材としてアピールにもなります。
ポイント2. ネガティブなことは書かない
前職の悪口など、ネガティブな内容は書かないようにしましょう。
いくら事実でも、応募書類に書かれていると、なんでも人のせいにする面倒な人という印象を与えます。
転職理由を書く際も、「こんな仕事がしたかったから」のように、前向きな姿勢が伝わるよう内容にしましょう。
例文
×悪い例 前職への不満だけ |
前職では年功序列が強く、いくら成果を出しても評価に反映されませんでした。上司との関係も形式的で、成長の機会が少なかったため、転職を決めました。 |
◯良い例 将来に向けた、前向きな内容 |
営業として目標を達成する中で、より早い段階で成果が評価される環境に挑戦したいと感じるようになりました。貴社では実力主義を掲げておられ、若手にも責任ある業務を任せている点に共感し、自分の力を試したいと考えております。 |
ポイント3. 経歴に弱点がある人は、説明を入れておく
以下のように、経歴的に不利になる弱点がある人は、先回りして説明を入れておきましょう。
- 転職回数が多い
→どんな理由で転職をしてきたのか、前向きな理由を書く - 働いていない、空白期間がある
→前向きな目的や、致し方ない事情を説明しておく - フリーターをしていた
→「夢を追うため」のように、前向きな目的でフリーターだったことを説明する - 病気で休職していた時期がある
→現在はすっかり良くなり、仕事に支障はないことをはっきり書く
一言説明を入れておくだけで、こうした経歴の方でも「一度面接で会ってみよう」となる確率は大きく上がります。
6. 最高の状態で応募するには、プロの添削は必須
職務経歴書のレベルを、もう一歩上げるためにも、転職エージェントを使ってプロの添削は必ず受けておきましょう。
転職エージェントとは、担当がついて転職サポートが受けられる完全無料のサービスです。
具体的に言うと下記の6つをしてくれ、あなたは面接以外で企業と直接やりとりする必要がなくなります。
- キャリアの相談
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社の日程調整
- 年収交渉
応募の際は、職務経歴書の通過率を上げるための添削・アドバイスをしてくれます。
提出前に、転職エージェントを頼るべき理由
具体的に、職務経歴書の作成にあたって、転職エージェントを頼る理由をまとめると以下の通りです。
- 企業ごとに、どんな書類が通りやすい・落ちやすいというデータを持っている
- 企業が求める人材の最新情報を持っている
- プロの目線で、自分では気づけないアピールポイントを見つけてくれる
理由1. 企業ごとに、どんな書類が通りやすい・落ちやすいというデータを持っている
大手の転職エージェントだと、同じ会社に年間100人以上を紹介しているケースもよくあります。
そのため、企業ごとにどんな書類が通り・逆にどんな書類が落とされるというデータを豊富に持っています。
その傾向を踏まえて、書き方のアドバイスがもらえるので、通過率は格段に上がります。
理由2. 企業が求める人材の最新情報を持っている
転職エージェントは、紹介の質を上げるため、普段から企業に「どんな人材が欲しいか」の聞き取りを頻繁に行なっています。
そのため、求人票には載りきらない、以下のようなタイムリーな情報も持っていることも多いです。
- 秘密裏に進めるプロジェクトがあり、それに向けてこんな人が欲しい
- 最近責任者の変更でチームの雰囲気も変わり、求められる人のタイプも変わった
職務経歴書は、求める人材とマッチすることをアピールする書類で、どこを目指して書くべきかの最新情報が知れるのは大きな強みです。
理由3. プロの目線で、自分では気づけないアピールポイントを教えてくれる
職務経歴書を書くにあたって、どうしてもアピールできる内容が浮かばない、自信がない人もいるでしょう。
転職エージェントは選考のプロで、こうした方でも、職歴や経験の中から、自分では気づけないアピールポイントをたくさん見つけてくれます。
例えば、私が過去に転職エージェントとしてサポートした事例として、以下があります。
20代女性 雑貨屋のアルバイト経験のみ → 事務職の正社員を志望 |
|
本人の悩み | 接客メインの仕事で、アピールできる経験スキルがないと思い込み、応募をためらっていた。 |
職務経歴書でアドバイスしたこと | ・販売職でExcelを使っていた業務(売上管理表の更新など)を「事務スキル」として位置付け。 ・接客業で培った「言葉遣いやマナー」「在庫管理や発注処理の経験」「新人指導の経験」を、活かせる経験としてアピール。 ・志望動機では「お客様に合わせて柔軟に対応してきた経験を、社内外との調整業務にも活かしたい」と表現。 |
結果 | 前職の経験が、応募先の事務職として働く上で強みになるが伝わり、内定を獲得。 |
これは、ご本人が「普通だと思っていた業務」でも、見せ方次第で強みに変わるという成功事例です。
こうしたアドバイスが受けられるので、自信のない人ほど転職エージェントは頼るべきです。
使うだけで有利になることも!
大手のエージェントだと、企業からの信頼も厚く、使うだけで書類選考に通りやすくなることもあります。
どこ誰かわからない直接応募に比べると、エージェント経由が安心と考える人事も多いからです。
「この人の紹介なら安心」と人事に強く信頼されている担当もいて、使うだけで「まずは会ってみよう」となる確率が格段に上がります。
職務経歴書の添削に強い転職エージェント6選
しかし、転職エージェント全てが職務経歴書の添削に強いわけではなく、ノウハウが全くない素人集団のような業者もあるので注意しましょう。
添削を頼むエージェント選びで重視すべきなのは以下2つです。
- 実績のある大手か
→たくさんの人をサポートした大手ほど、豊富な選考データを持っていて頼りになる - 経歴・年収の面であなたのサポートに強いか
→大手の中でも、それぞれ力をいれる人材が変わるので、自分にあった業者選びが大事
まずは以下の大手6社から、ご自身の現在の年収に合わせて3社を選びましょう。
おすすめ度各社の特徴
・ おすすめ エージェント |
~500万円 | 500~ 700万円 |
700~ 900万円 |
900万円~ |
・ doda |
◎ | ◎ | ◎ | ◯ |
・ マイナビAGENT |
◎ | ◎ | ◯ | △ |
・ type転職エージェント |
◎ | ◎ | ◯ | △ |
・ パソナキャリア |
△ | ◯ | ◎ | ◎ |
・ LHH転職エージェント |
△ | ◯ | ◯ | ◎ |
・ JACリクルートメント |
× | △ | ◎ | ◎ |
・ おすすめ エージェント |
|
・ doda |
求人数やサポート実績は国内トップクラスで、大手優良企業の求人が集中している |
・ マイナビAGENT |
新卒領域では最大手なのもあり、20~30代の若手のサポートに特に強い |
・ type転職エージェント |
ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象 |
・ パソナキャリア |
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い |
・ LHH転職エージェント |
世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い |
・ JACリクルートメント |
ハイクラスの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収700万円以上は登録必須 |
転職エージェントは担当者との相性が合う・合わないがあるので、念の為3社は使っておきましょう。
まとめ
職務経歴書の自己PRについて解説していきましたが、いかがでしたでしょうか?
自己PRの最大のポイントは、“応募先で活かせる”強みをアピールすることで、以下の流れで書きましょう。
- 「私の強みは〇〇です。」と結論を書く
- その裏付けとなる実績やエピソードを書く
- 締めで「どう貢献したいか」を書く
当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを心から祈っております。
(参考)職種別|自己PRの例文集
主な職種別に、以下の3ステップで書いた自己PRの例文を紹介していきます。
- 「私の強みは〇〇です。」と結論を書く
- その裏付けとなる実績やエピソードを書く
- 締めで「どう貢献したいか」を書く
営業職
- 私の強みは、相手の立場に立った提案力です。
- 前職では法人向けの新規開拓営業を担当し、最初はなかなか契約に至りませんでした。そこで、業界の商習慣や課題を徹底的に調べ、先方の課題を先回りして提示するような提案スタイルに変えたところ、契約率が約2倍に上昇しました。
- 貴社でも、お客様の目線で課題を捉え、納得感ある提案を通じて成果に貢献してまいります。
事務職
- 私の強みは、急な依頼や変更にも柔軟に対応できることです。
- 営業担当者のスケジュール変更や資料差し替えなどが日常的に発生する中で、優先順位を冷静に整理しながら迅速に対応してきました。「〇〇さんがいると安心」と言われることも多く、社内での調整役も任されています。
- 貴社でも、臨機応変な対応力で、周囲を支える存在として貢献していきたいです。
医療事務
- 私の強みは、急な変更や依頼にも落ち着いて対応できることです。
- 診療科や担当医の変更、患者様の急な受付トラブルなどが起きた際も、状況を整理して必要な処置を判断し、スムーズに受付業務を進めてきました。現場での判断力や連携力を評価され、調整業務も任されていました。
- 貴院でも、突発的な事態にも冷静に対応し、受付の安定運営に貢献してまいります。
経理
- 私の強みは、業務改善の意識を持ち続けられる点です。
- 前職では、月次締め作業で記入ミスが続いていたことを受けて、自ら業務フローを見直し、チェックシートを導入。運用後はミスがゼロになり、他の業務にも活用されるようになりました。上司からは「着実に業務の質を高められる人」と評価されました。
- 貴社でも、現状に満足せず小さな改善を積み重ね、正確性と効率の両面で貢献してまいります。
エンジニア
- 私の強みは、現場の課題に対して主体的に解決策を考えられることです。
- 社内システムで発生していたデータ同期エラーについて、担当外ながら原因を調査し、SQLクエリのチューニングとスケジュール処理の見直しを提案。結果として毎月発生していた障害をゼロにすることができました。
- 貴社でも、課題を自分ごととして捉え、改善提案を実行できるエンジニアとして貢献します。
看護師
- 私の強みは、患者様の小さな変化に気づく観察力です。
- 急性期病棟での勤務中、普段とわずかに呼吸の仕方が違う患者様に早期に気づき、医師に報告した結果、迅速な処置につながりました。「〇〇さんがいると安心」とチーム内でも信頼を得ています。
- 貴院でも、些細な変化を見逃さず、安全な看護の提供に努めてまいります。
保育士
- 私の強みは、子どもの成長を信じて、根気強く関わる力です。
- 偏食のある子どもに対し、無理に食べさせるのではなく、興味を持てる声かけを工夫しながら3ヶ月かけて少しずつ完食できるようになりました。「先生のおかげで家でも食べるようになりました」と言われ、粘り強く向き合う姿勢に自信が持てました。
- 貴園でも、子どもの成長を見守る保育士として力を尽くしたいです。
介護職
- 私の強みは、一人ひとりに丁寧に向き合う対応力です。
- 食事介助の際、時間がかかる利用者様にも焦らず対応するよう意識し、「あなたはいつも落ち着いていて食べやすい」と言っていただけました。業務の効率だけでなく、利用者様の安心を大切にしてきました。
- 貴施設でも、相手のペースを尊重した丁寧な介護を提供していきます。