ホンダの年収は?年齢・役職別にわかる実態と全注意点
「ホンダの年収はどのくらい?」「どのように上がっていく?」など、本田技研工業株式会社(以下、ホンダ)の年収が気になっていませんか?
ホンダの正社員の平均年収は831万円で、メーカーの中でも高いです。しかし、高い年収の裏に、働く上での注意点もあるので、これからホンダで働こうという人は知っておく必要があります。
このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職支援をしてきた筆者が、ホンダの年収について、知っておくべきことを下記の流れで紹介します。
- ホンダの年収は?年齢・役職別にすぐわかる
- ホンダの年収以外の評判・働きやすさについて
- ホンダはそもそもどんな会社か
- ホンダへの転職を目指す人へ|採用・求人情報
- ホンダへ転職する際におすすめの転職エージェント
- ホンダの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
最後まで読めば、ホンダの年収はいくらか、年齢・役職別にはどうなのか、他社と比べてどうなのかまで、ホンダの年収の全てがわかるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. ホンダの年収は?年齢・役職別にすぐわかる
ホンダの正社員の平均年収は、831万円です。
これはメーカー全体の中では高水準ですが、同じ大手自動車メーカーの「トヨタ」や「日産」と比べると平均的です。
1-1. 年齢別の年収水準
口コミサイトを元に集計すると、ホンダの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。
25歳 | 450万円~500万円 |
30歳 | 500万円~600万円 |
35歳 | 700万円~750万円 |
40歳 | 850万円~900万円 |
45歳 | 950万円~1,000万円 |
50歳 | 950万円~1,000万円 |
55歳 | 950万円~1,000万円 |
役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、ホンダの平均残業時間は22時間です。
1-2. ホンダの給与の口コミ・満足度のまとめ
ホンダの社員の口コミを分析した結果、給与面で下記3つの傾向があることがわかりました。
- 新卒入社から、最初の昇進前となる5年目あたりまで給与が低いと感じる方は多い
- 昇進後は製造業では給与は良い傾向にあるので、不満の声は少ない
- 基本給は低めで、年収におけるボーナスの割合が多い
待遇の評価は人気企業300社の中でも比較的上位でした。
ホンダは、新入社員から最初の昇進のタイミングとなる5年目までの間は、金額に満足していないとの声が多いです。
ただし、6年目以降に昇進した後からは、役職に応じて給与の上がり幅が大きく、役職が上がるにつれて給与に対する不満の声は少ないです。
また、基本給は低めで、年収におけるボーナスの割合は多いです。
1-3. 同業他社との年収比較
メーカーの平均年収は、453万円(転職サイト「doda」調べ)ですから、ホンダの正社員の平均年収は業界内でもかなり高い水準と言えます。
ただ、一緒に検討される企業と比較すると下記の通りで、同じ大手自動車メーカーと比べると平均的です。
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 待遇の口コミ評価 | |
ホンダ | 831万円 | 44.7歳 | 21.9年 | 3.6 |
.トヨタ | 899万円 | 40.6歳 | 16.0年 | 4.0 |
.日産 | 877万円 | 41.2歳 | 15.0年 | 3.6 |
.スズキ | 702万円 | 41歳4ヶ月 | 18年7ヶ月 | 2.3 |
※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成
1-4. 役職別の年収
ホンダの役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。
役職目安 | 年収目安 |
K3(一般社員) | 450万円~500万円 |
K2(一般社員) | 550万円~600万円 |
K1(一般社員) | 650万円~700万円 |
P2(チーフ) | 750万円~800万円 |
P1(主任) | 900万円~950万円 |
主事 | 1,150万円~1,200万円 |
M2(主幹) | 1,250万円~1,300万円 |
M1(参与) | 1,750万円~1,800万円 |
M0(参事) | 2,250万円~2,300万円 |
取締役 | 7,500万円 |
執行役員 | 13,950万円 |
1-5. 職種別の年収
基本的に同じですが、以下の一部の職種の場合、契約形態が異なるので平均年収は低いです。
- 期間従業員※契約社員として、特定の期間のみ工場勤務されている方
なお、職位に応じて給与の幅が決まっていることから、中途採用の場合は求人票に記載されている給与にバラツキが生じる場合があります。
1-6. ホンダの評価制度
ホンダでは、MBO(目標管理)評価によって評価が行われると考えましょう。
評価面談の回数は2回です。
評価制度に関する口コミは、部門内での相対評価と感じるため、普段から目立ち上司に気に入られておくことも大事といった声が複数ありました。
1-7. ホンダで年収を上げるポイント
評価制度を踏まえ、ホンダで働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。
- 目標は必達、できるだけ大きく目標を超えて、ボーナスを上げてもらう
- 部署内、特に評価者に対し、日々仕事ぶりをアピールし、昇格を狙う
逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、ホンダでは大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。
1-8. ホンダの福利厚生
ホンダの福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。
休暇 | ・年間休日121日 ・年次有給休暇…16日~20日/年 ※勤続年数に応じて付与 ※平均有休取得日数18.5日(2022年) ・慶弔休暇(結婚休暇…6日、忌引休暇…1~7日※続柄に応じて付与) ・長期休暇あり(GW、夏季、年末年始) ・不妊治療休暇(年間5日) ・不妊治療休職(原則6か月、最大1年) ・病気治療休暇(会社指定の疾患を対象・年間5日) ・育児・介護休職 ・産前産後休暇 ・産後パートナー休暇(出生8週以内に5日) ・子の看護休暇(年間5日/子供1人当たり) ・介護休暇(年間5日/要介護者1人当たり)など |
住宅関連 | ・独身寮・社宅あり※条件あり ・持家支援制度あり |
年金・財形関連 | ・財形貯蓄制度 |
退職金 | ・あり |
その他 | ・社内託児所(和光/栃木) ・社内研修 ・健康診断 ・余暇施設(運動施設、保養所) ・食堂施設、食事補助 など |
2. ホンダの年収以外の評判・働きやすさについて
口コミサイトをもとに社員からのホンダの評価をまとめると、下記の通りです。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 3.6 |
111位/300社 |
ワークライフバランス | 4.0 | 22位/300社 |
キャリア・成長 | 2.7 | 254位/300社 |
やりがい | 3.4 |
198位/300社 |
職場の雰囲気 | 2.9 | 237位/300社 |
ここまで紹介してきた待遇(給料や福利厚生)以外の下記4項目について、社内からの内部事情も含め、紹介していきます。
2-1. ワークライフバランスに関する口コミ
- 「フレックス勤務制度」や「定時退社日」など働きやすい制度が整っている
- 有休消化率は100%を奨励されており、ほとんどの方が達成しているとの声が多い
- 工場カレンダーが設定されているので、祝日に予定が合わない場合がある
- 休日も連絡が飛びかったり、時期・部署によっては休日出勤もある
ワークライフバランスの評価は人気企業300社の中でも22位と上位です。
まず、「フレックス勤務制度」や「在宅勤務制度(毎週水曜日と第2・第4週の週休日前日)」など、会社として働きやすい制度が用意されています。
また、労働組合が強いこともあり、組合員のうちはほぼ100%有給が取れるといった声が多いです。
年間の休日も多く、ゴールデンウィークなどの長期休暇も取りやすいです。
しかし、工場カレンダーにより、祝日が稼働日となる点に不満を持つ方もいます。
また、部署や役職によっては、下記のようにワークライフバランスが悪いと感じる方もいました。
- 決算期の経理部門などの一部の部署:決算という締め切りがあるので、ピーク時の残業は多くなる傾向にあるといった声も
- 管理職:役職がつくと業務量が増え、残業時間が増えるとの声も
会社全体の残業時間の平均は22時間ですが、部署・役職によってはハードワークが必要です。
2-2. 成長・キャリアアップに関する口コミ
- マネジメント業務が多いため、専門性や自分のスキルアップにつながらないと考える方が多い
- OJTが多く、部署によっては思い描いていたような成長が出来ないとの声も
成長・キャリアアップでの評価は人気企業300社の中でも下位です。
自ら手を動かすより、サプライヤーとの折衝やマネジメントといった業務が多くなるので、専門性に不安があるという方は多いです。
研修もあるものの、OJTという形をとることが多いため、配属された部署や上司によっては、思い描いていたようなスキルは取得できないとの声も多いです。
また、残業の制限があることから業務量が徹底的に管理されているので、受け身だと与えられた業務をこなすだけになってしまい、キャリアアップに繋がるような成長はできないという方もいます。
以上のことから、活躍できているのは、自ら考え、積極的に動いている人だけということに注意しましょう。
2-3. やりがいに関する口コミ
- 仕事が細分化されているので、ルーティーンワークになっている
- 自分が携わった製品が社会の発展に携わっている実感がある
- 大企業ならではのスケールの大きさを感じる仕事ができる
- 関係者が多いことから、調整業務が多いと感じるとの声も
- 若手のうちから海外駐在などのチャンスは多い
やりがいに関しての評価は、人気企業300社の中でもやや下位です。
残業に対する目が厳しく、仕事が細分化されていてルーティーン化されているので、日々の業務でのやりがいがあまり感じられないという方は多いです。
一方、大企業ならではのスケールの大きい仕事に携わることができます。
ただし、関係者の多さなどから、日々の仕事の多くが調整業務に割かれるとの声があるのも事実です。
また、ポジティブなコメントとして、若手のうちから海外駐在のチャンスが多いです。
以上も踏まえると、チャレンジできる環境はありますが、自ら動かないとやりがいは感じられないです。
2-4. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ
- 組織体制がよく変わる傾向にある
- 自由でチャレンジを推奨する文化があるが、近年は変わりつつあるとの声も複数ある
- 報告が多いため、資料作りが煩わしいと感じる方もいる
職場の雰囲気・人間関係の項目は人気企業300社の中でも下位です。
まず、多かったのは組織体制がよく変わるという口コミです。
基本的に自由でチャレンジを推奨する文化のため、若手でも発言しやすいとの声が複数あるが、近年は文化が変わりつつあるとの声もあります。
また、資料作りや報告が多いため、煩わしいと感じる方もいます。
参考:ホンダから転職で出ていく人の事情
ホンダは、安定した雇用体系、高い知名度から定年まで働く人がほとんどで、退職者は定年退職者も含めて、2022年度で5.8%(引用元:ESG Data Book)です。※
しかし、社内調整が非常に多い、裁量を持つまでに時間がかかるなどの理由で転職を検討されています。
参考:ホンダとあわせて検討される企業との比較
ホンダとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。
それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。
待遇 | ワークライフバランス | キャリア・成長 | やりがい | 職場の雰囲気 | |
ホンダ | 3.6 | 4.0 | 2.7 | 3.4 | 2.9 |
.トヨタ | 4.0 | 3.7 | 3.4 | 3.9 | 3.7 |
.日産 | 3.6 | 3.6 | 3.4 | 3.3 | 3.0 |
.スズキ | 2.3 | 2.9 | 2.9 | 3.1 | 2.6 |
上記の結果を踏まえると、ホンダは、自動車メーカーでも特にワークライフバランスを充実させたい人向けの企業と言えます。
私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声
私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点でワークライフバランスに恵まれているという声をよく聞きます。
- 労働組合に加入しているスタッフの間は、有休消化率が非常に高い
- 残業管理が徹底されているので、過度な長時間労働は稀である
ただ、報告を求められる機会が多く、業務時間の多くが資料作成などに割かれているようです。
過去にサポートした中でも、「もっとスピード感を持って仕事を進めたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。
3. ホンダはそもそもどんな会社か
引用:Google Maps
改めてホンダは、国内2位の自動車メーカーで、二輪車(バイク)では世界1位の販売台数を誇ります。
会社ホームページ:https://www.honda.co.jp/
3-1. 会社概要
社名 | 本田技研工業株式会社 |
設立 | 1948年(昭和23年)9月 |
代表者 | 取締役 代表執行役社長 三部敏宏 |
従業員数 | 32,443名(連結194,993名)※2024年3月31日時点 |
本店所在地 | 東京都港区南青山2-1-1 |
事業内容 | 二輪車、四輪車、パワープロダクツの製造・販売など |
3-2. 事業内容
ホンダの事業内容は以下の通りとなっております。
二輪車(バイク)の生産・販売 | 二輪車の生産・販売事業 |
四輪車(車)の生産・販売 |
四輪車の生産・販売事業 |
金融事業 | 金融事業 |
パワープロダクツ事業及びその他 | パワープロダクツ※の製造・販売など |
※汎用エンジン・除雪機などのエンジンが使用される機器
3-3. トップメッセージ
引用:ホンダ
Hondaは「夢を原動力に、人々の役に立つ技術を追求する総合モビリティカンパニー」であり、世界中のお客様に幅広いモビリティとサービスを提供しています。
これまで、移動を単なる手段ではなく、人々を解放し可能性を広げる価値として捉え、独創的な技術とアイデアを通じて「自由な移動の喜び」を実現することに力を注いできました。
今後は、「環境負荷ゼロ社会」と「交通事故ゼロ社会」の実現を目指し、カーボンニュートラルの達成や交通安全への取り組みを進めることで、持続可能な未来とすべての人が安心して移動できる社会の構築に取り組んでいきます。
3-4. 今後の事業展開
ホンダは、めざす姿「自由な移動の喜びを創造し、夢に向かって動き出す人のパワーになる」の実現のため、財務・非財務の面から以下5つの重要テーマを設定しています。
- 経済的価値の向上
- ブランド価値の向上
- 環境負荷ゼロ社会の実現
- 交通事故ゼロ社会の実現
- 人的資本経営の進化
- 独創的な技術の創出
そして、全社戦略として特に重視している「独創的な技術の創出」においては、当面注力する技術力域を以下の5つと定めています。
- パワーユニットのカーボンニュートラル化(電動化/水素)
- リソースサーキュレーション
- エネルギーマネジメントシステム
- AD(自動運転) / ADAS(自動運転支援システム)
- IoT /コネクテッド
それぞれの領域において先進的かつ独創的な技術を追求することでモビリティの付加価値を高めるだけでなく、各領域で生み出された技術のシナジーによって継続的な価値の提供を目指しています。
また、EVの開発・投入にも注力しており、新製品の開発だけにとどまらず、バッテリーを中心としたEVの包括的バリューチェーンの構築にも注力しています。
4. ホンダへの転職を目指す人へ|採用・求人情報
ここまでの内容を踏まえ、ホンダへ転職したいと考えている方に向け、ホンダの採用・求人情報を紹介します。
新卒でホンダを目指す、という方は新卒採用ページ(https://www.toyota-recruit.com/saiyo/)からプレエントリーをし、情報を得ましょう。
期間工(1年~2年限定で工場で働く契約社員)として働きたいと言う方は、期間工従業員採用サイト(https://www.honda-employee.com/)からエントリーをし、情報を得ましょう。
4-1. ホンダの採用職種
ホンダの職種は大きく分けると下記の3種類です。
技術職(総合職) | 生産技術開発、購買・調達、研究開発(エネルギー・新モビリティなど)、研究開発(パワープロダクツ)、施設管理、設備、研究開発(四輪・二輪)、品質保証 |
事務職(総合職) | マーケティング・商品開発、人事、総務、経理、法務、広報、営業、物流・生産管理 |
IT職(総合職) | IT企画・社内SE、ソフトウェア開発、自動運転システムの開発など |
上記のように複数の職種がございますが、中途採用では技術職を中心にたくさんの職種を募集しています。
具体的に出ていた求人を以下で紹介します。
4-2. 求人情報
過去に「doda」「マイナビエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。
技術職
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
シャシープラットフォーム(ステアリング設計) | 510万円~900万円 | 栃木県芳賀郡※リモートワーク相談可 |
電動・電装システム技術開発および商品開発 | 埼玉県朝霞市※リモートワーク相談可 | |
四輪開発プロセス構築 | 栃木県芳賀郡※リモートワーク相談可 | |
プロジェクトリーダー(新機種開発) | 栃木県芳賀郡※リモートワーク相談可 | |
研究開発(EV向け駆動システム) | 栃木県芳賀郡※リモートワーク相談可 | |
品質保証 | 東京都港区※リモートワーク相談可 |
技術職では、研究開発職をはじめ品質保証など様々な求人を募集しています。
事務職
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
海外営業 | 510万円~900万円 | 埼玉県朝霞市※リモートワーク相談可 |
調達 | 埼玉県大里郡※リモートワーク相談可 | |
人事 | 埼玉県和光市※リモートワーク相談可 | |
戦略企画・研究開発(データ・UI/UX領域) | 東京都港区※リモートワーク相談可 | |
サービス企画 | 埼玉県朝霞市※リモートワーク相談可 | |
新規事業企画 | 東京都港区※リモートワーク相談可 |
事務職では海外営業を始め、調達や人事など複数のポジションで募集を行なっています。
IT職
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
DX推進 | 510万円~900万円 | 埼玉県和光市※リモートワーク相談可 |
アプリケーション開発 | 東京都港区※リモートワーク相談可 | |
セキュリティ企画・推進 | 埼玉県和光市※リモートワーク相談可 | |
車載システムの研究開発 | 栃木県※リモートワーク相談可 | |
運転支援・自動運転システムの研究開発 | 栃木県※リモートワーク相談可 |
ホンダはIT職の募集も行っており、トレンドのDX推進や自動運転システムの研究開発といった様々な分野で募集を行っています。
4-3. 採用メッセージ、求められる人物像
ホンダは中途採用におけるメッセージとして
やりたいことを、本気でやろう。
という言葉を掲げています。
また、創業者である故 本田宗一郎氏の「まず自分のために働け」という、文化が浸透していることから、若手であっても自ら考え意見をぶつけるボトムアップの文化があります。
加えて、どんな立場であってもフラットに意見をぶつけ合う「ワイガヤ」という文化もあります。
以上を踏まえると、ホンダで働くことを通して何を成し遂げたいかが明確で、課題解決のために臆せず自分の意見を言える人材を求めていると言えます。
逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。
4-4. ホンダの転職難易度
ホンダへの転職難易度は「高い(高度なスキルや経験が必須)」です。
中途採用を積極的に行っていて、高い知名度などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。
そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。
- 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
- 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
4-5. ホンダへはどうやって応募すべきか
ホンダに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。
転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でホンダの転職に有利になるからです。
- インターネット上に出ていない、ホンダの非公開求人に応募できる
- ホンダの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
- ホンダ側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、ホンダに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収600万円以上の人におすすめ)
上記の3社に登録し、「ホンダに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。
上記エージェントは先ほどホンダと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。
5. ホンダへ転職する際におすすめの転職エージェント
ホンダの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収600万円以上の人におすすめ)
この3つに登録し、ホンダやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。
これらを選んだ理由は下記3つです。
- 大手で求人数も多く、ホンダの求人も持っている可能性が高い
- ホンダへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
- 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる
一つずつ解説していきます。
5-1. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。
過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、ホンダなどの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。
doda公式ページ:https://doda.jp/
5-2. マイナビエージェント
「マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。
新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。
サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。
マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/
5-3. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。
ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。
ホンダへの転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを狙う方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。
ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
6. ホンダの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
この章では、ホンダの中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。
6-1. ホンダの中途採用で聞かれる想定質問40選
ホンダの面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。
このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。
一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。
全ての人が準備すべき質問10個
- ホンダの『三つの喜び』をどのように仕事で実現できると思いますか?具体例を教えてください。
- 当社が推進するカーボンニュートラル戦略において、どのような形で貢献できると考えていますか?
- これまでに直面した大きな課題をどのように克服し、その経験を当社でどう活かせるか教えてください。
- 当社の製品やサービスの市場での価値を高めるために、どのような取り組みを提案しますか?
- グローバルな事業展開において、あなたが持つスキルや経験をどのように役立てられると考えていますか?
- 新しいモビリティ社会の実現に向けて、ホンダで具体的に取り組みたいことは何ですか?
- ホンダの『人間尊重』の価値観を体現するために、重要だと考える行動や姿勢は何ですか?
- これまでに提案や改善を行ったプロジェクトがあれば、その内容と成果を教えてください。
- 当社の電動化技術における競争力を強化するために、あなたの専門性をどのように活かせると考えていますか?
- これまでのキャリアで特に誇りに思う成果を教えていただき、それをホンダでどのように発揮したいと考えていますか?
若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個
- これまでの経験の中で、予想外の課題に直面した際にどのように対応し、解決策を見出しましたか?
- これまでの学びや経験を基に、ホンダで挑戦したい具体的な業務内容を教えてください。
- 当社が重視するスピード感のある製品開発に対し、どのように貢献できると考えていますか?
- ホンダの若手社員に求められる姿勢や行動で、あなたが最も重視するものは何ですか?
- これまでに直面した困難な状況を克服した経験を教えていただき、それを当社でどう活かせますか?
- 異なるバックグラウンドを持つメンバーと協働する際に意識していることを教えてください。
- 若手の視点から、新しいアイデアをどのように提案し、実行に移してきましたか?
- ホンダのグローバル事業において、若手社員としてどのような役割を果たしたいと考えていますか?
- 当社の電動化戦略に最も共感する点と、その分野で挑戦したいことを具体的に教えてください。
- これまでに経験したプロジェクトで、特に学びが多かったものと、それをホンダでどう活かせるか教えてください。
中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個
- これまでのキャリアで築いたスキルや知見を、ホンダの事業成長にどのように活かせますか?
- 当社の事業環境において、改善すべき課題をどのように特定し、解決してきましたか?
- ホンダのグローバル事業の競争力を高めるために、どのような貢献が可能だと考えていますか?
- これまでにマネジメントしたプロジェクトで、特に成功した事例を教えてください。
- 当社の技術革新を支えるために、どのような新しいアプローチや提案ができますか?
- 過去に取り組んだ業務プロセス改善の具体例を挙げ、それをホンダでどのように応用できると考えていますか?
- 多様な意見を持つチームを率いた経験があれば、その取り組みと成果を教えてください。
- ホンダが直面する課題や変化に対応するために、最も重要だと考えるリーダーシップのあり方を教えてください。
- これまでに培った業界知識を、ホンダの製品開発や市場戦略でどのように活かしたいですか?
- 当社が進めるモビリティ社会の実現において、あなたがリーダーとして目指す役割を教えてください。
管理職、シニア(40代以上)が準備すべき質問10個
- これまでのマネジメント経験を活かし、ホンダのチームや組織をどのように強化したいと考えていますか?
- ホンダの長期的なビジョン達成に向けて、どのような戦略的な貢献が可能だと考えていますか?
- これまでに達成した大規模プロジェクトで得た教訓を、ホンダでどのように活用できますか?
- グローバルチームを率いる際に、文化や言語の違いを克服するための具体的な手法を教えてください。
- ホンダが直面する市場の課題に対応するために、あなたが実現したいリーダーシップのスタイルを教えてください。
- 新技術の導入や事業変革において、リーダーとしてどのような役割を果たしてきましたか?
- 多国籍チームを率いるリーダーとして、ホンダの価値観をどのように浸透させることを目指しますか?
- これまでのキャリアで培った交渉力や意思決定力を、ホンダでどのように活かしたいですか?
- ホンダの多様な事業領域で、新たな成長機会を創出するためにどのように貢献できますか?
- 当社の次世代リーダーとして、ホンダの技術革新をどのように支援していきたいと考えていますか?
6-2. ホンダの中途採用選考でアピールすべきポイント
ホンダへの転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。
- 全ての人がアピールすべきポイント
- 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
- 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
- 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
1. 全ての人がアピールすべきポイント
面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールするといいでしょう。
- チャレンジ精神の具体的エピソード
- 環境問題への関心と行動
- グローバルな視点での経験
チャレンジ精神の具体的エピソード
ホンダの「チャレンジングスピリット」は、全社員に求められる重要な価値観です。
新しいことに挑戦し成果を上げた経験を具体的に伝えることが有効です。
環境問題への関心と行動
ホンダはカーボンニュートラルや電動化を推進する企業であり、環境課題への意識が高いことを評価します。
過去に環境保護や持続可能性の観点で関わった具体的なプロジェクトや活動を伝えましょう。
グローバルな視点での経験
ホンダは多国籍企業であり、グローバルな視点や経験が求められます。
これまでに海外との業務経験、異文化対応のエピソード、または多様なチームで成果を上げた実績を具体的に伝えると良いでしょう。
2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
若手社員でホンダへの転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。
- 柔軟性と適応力
- 新しい視点からの提案力
- 自発的な行動力
柔軟性と適応力
ホンダでは新しい環境や役割に柔軟に対応できる若手社員を求めています。
過去に業務内容や役割の変化に迅速に対応したエピソードを具体的に伝えましょう。
新しい視点からの提案力
若手社員には、新しい視点やアイデアを積極的に提案する能力が求められます。
これまでに業務や活動の中で提案を行い、実現した具体的な成果を伝えると良いでしょう。
自発的な行動力
ホンダは自発的に行動し、自ら学ぶ姿勢を重視します。
これまでに主体的に取り組んだ業務や課題解決の経験をアピールしてください。
3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
30代〜40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。
- プロジェクト推進の経験
- 業務プロセス改善の実績
- チームリーダーとしての経験
プロジェクト推進の経験
ホンダでは中堅社員にプロジェクトリーダーとしての役割が期待されます。
過去にプロジェクトを主導し、成果を上げた具体的な経験を伝えましょう。
業務プロセス改善の実績
ホンダではスピード感や効率性が重視されます。
これまでに業務プロセスを改善した具体的な成果を数字で示してください。
チームリーダーとしての経験
中堅社員としてチームを率いる役割を担うことが求められます。
これまでに異なる意見を持つチームメンバーをまとめ、成果を上げた具体的なエピソードを伝えると説得力があります。
4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。
- 戦略的な意思決定の実績
- 組織強化や人材育成の実績
- リスク管理の実績
戦略的な意思決定の実績
ホンダでは管理職に長期的な視点での戦略策定と意思決定が求められます。
これまでに戦略立案や意思決定で成功した具体例を挙げましょう。
組織強化や人材育成の実績
管理職として部下の育成や組織力の強化が求められます。
過去に行った人材育成やチームビルディングの具体的な成果を伝えてください。
リスク管理の実績
ホンダの管理職には、リスクを迅速に察知し、適切に対処する能力が求められます。
これまでにリスクを管理し、事業への影響を抑えた具体例を挙げてください。
7. まとめ
ホンダの年収を紹介してきましたがいかがでしたか?
改めてホンダの正社員の平均年収は831万円と大手自動車メーカーでも高い水準です。
ただ、同じ大手自動車メーカーの「トヨタ」や「日産」と比べると劣る点には注意しましょう。
これから転職を目指す方は、ホンダから内定を取るためにも、内定後に年収を上げてもらうためにも必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。
下記3社はホンダへの転職に強く、ホンダを目指す方が使うべきエージェントです。
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収600万円以上の人におすすめ)
以上を参考に、あなたが理想のキャリアを歩めることを心から祈っています。
(参考)ホンダと競合他社の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元
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