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企業別年収

トヨタ自動車の年収は?年齢・役職別にわかる実態と全注意点

「トヨタ自動車の年収はどのくらい?」「どのように上がっていく?」など、トヨタ自動車(以下、トヨタ)の年収が気になっていませんか?

トヨタの正社員の平均年収は857万円で、メーカーの中でも高いです。しかし、高い年収の裏に、働く上での注意点もあるので、これからトヨタで働こうという人は知っておく必要があります。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職支援をしてきた筆者が、トヨタの年収について、知っておくべきことを下記の流れで紹介します。

  1. トヨタの年収は?年齢・役職別にすぐわかる
  2. トヨタの年収以外の評判・働きやすさについて
  3. トヨタはそもそもどんな会社か
  4. トヨタへの転職を目指す人へ|採用・求人情報
  5. トヨタへ転職する際におすすめの転職エージェント
  6. トヨタへの転職でエージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

最後まで読めば、トヨタの年収はいくらか、年齢・役職別にはどうなのか、他社と比べてどうなのかまで、トヨタの年収の全てがわかるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

目次

1. トヨタの年収は?年齢・役職別にすぐわかる

トヨタ株式会社の正社員の平均年収は、857万円です。

これはメーカー全体の中でも高水準で、同業種の「ホンダ」や「日産自動車」と比較しても、給与水準は高いです。

1-1. 年齢別の年収水準

口コミサイトを元に集計すると、トヨタの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

25歳 450万円~500万円
30歳 650万円~700万円
35歳 850万円~900万円
40歳 1,000万円~1,050万円
45歳 1,100万円~1,150万円
50歳 1,200万円~1,250万円
55歳 1,300万円~1,350万円

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、トヨタの平均残業時間は27時間です。

1-2. トヨタの給与の口コミ・満足度のまとめ

  • 新卒入社から3年目までは給与が低いと感じる方は多い
  • 昇進後は製造業では給与は良い傾向にあるので、不満の声は少ない
  • 基本給は低めで、年収におけるボーナスの割合が多い

待遇の評価は人気企業300社の中でも上位でした。

トヨタは、新入社員から最初の昇進前の3年目までの間は、金額に満足していないとの声が多いです。

ただし、4年目以降に指導職に昇進した後からは、役職に応じて給与の上がり幅が大きく、役職が上がるにつれ給与に満足している方の割合は多くなります。

また、基本給は低めで、年収におけるボーナスの割合は多いと感じるとの声が複数ありました。

1-3. 同業他社との年収比較

メーカーの平均年収は、453万円(転職サイト「doda」調べ)ですから、トヨタの正社員の平均年収は業界内でもかなり高い水準と言えます。

同業の大手他社と比較すると下記の通りで、「ホンダ」や「日産自動車」といった企業と比べても、給与水準や待遇の満足度が高い傾向にあります。

平均年収 平均年齢 平均勤続年数 待遇の口コミ評価
トヨタ 857万円 40.4歳 16.4年 4.0
.ホンダ 778万円 44.7歳 22.2年 3.6
.日産自動車 811万円 41.9歳 16.5年 3.6
.デンソー 786万円 44.4歳 22.3年 4.1

1-4. 役職別の年収

トヨタの役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。

役職目安 年収目安
新入社員〜入社3年目までの若手社員 450万円~500万円
指導職(4年目以降) 650万円~700万円
主任級 1,000万円~1,050万円
課長(基幹職3級) 1,400万円~1,450万円
室長(基幹職2級) 1,700万円~1,750万円
部長(基幹職1級) 2,000万円~2,050万円

1-5. 職種別の年収

職種別に平均年収は変わります。

トヨタ自動車は幅広い職種を募集しているため、職種によって差があり、以下の職種の場合は相対的に低い傾向にあります。

  • 業務職※地域限定職種として働かれている方
  • 生産関係職※高校卒業後すぐに工場勤務されている方
  • 期間従業員※契約社員として、特定の期間のみ工場勤務されている方

なお、中途採用の主となるグローバル職種(配属地域が限定されていない、事務・技術職)に関しては、大きな差はありません。

しかし、職位に応じて給与のテーブルが決まっていることから、中途採用の場合は求人票に記載されている給与にバラツキが生じる場合があります。

1-6. トヨタの評価制度

トヨタは、上司による年3回の定期評価が行われています。

年度初に役職にふさわしい「役割・テーマ」と「到達目標」が設定され、半年ごとに達成率に応じて賃金が変わります。

評価に関する口コミは、年功序列の色合いが強かったが、徐々に成果重視に見直されてきているといった声が複数ありました。

1-7. トヨタで年収を上げるポイント

評価制度を踏まえ、トヨタで働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。

  • 部署内、特に評価者に対し、日々仕事ぶりをアピールし、昇格を狙う
  • 目標は必達、できるだけ大きく目標を超えて、ボーナスを上げてもらう

逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、トヨタでは大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。

1-8. トヨタの福利厚生

トヨタの福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。

休暇について ・完全週休二日制(土・日)※シフト制の場合はシフトに準ずる
・夏季休暇
・年末年始休暇
・年次有給休暇
・産前・産後休暇
・育児休暇
・介護休職制度
住宅関連について ・寮・社宅制度あり
・転居に伴う引越し費用
年金・財形関連について ・DC年金(確定拠出年金)
・財形貯蓄
・従業員持株会 など
退職金について ・あり
その他 ・トヨタ車車内販売制度
・車両購入資金貸付制度
・トヨタ団体自動車保険制度
・スポーツセンター利用サービス
・保養所サービス
・マッサージルーム利用サービス
・結婚祝い金制度

2. トヨタの年収以外の評判・働きやすさについて

口コミサイトをもとに社員からのトヨタの評価をまとめると、下記の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 4.0
45位/300社
ワークライフバランス 3.7 78位/300社
キャリア・成長 3.4
61位/300社
やりがい 3.9
22位/300社
職場風土 3.7 56位/300社

ここまで紹介してきた待遇(給料や福利厚生)以外の下記4項目について、社内からの内部事情も含め、紹介していきます。

  1. ワークライフバランス
  2. 成長・キャリアアップ
  3. やりがい
  4. 職場風土

2-1. ワークライフバランスに関する口コミ

  • 「フレックス勤務制度」や「在宅勤務制度」など働きやすい制度が整っている
  • 有休消化率は100%を奨励されており、ほとんどの方が達成している
  • 長期休暇が多いが、トヨタカレンダーにより、祝日に予定が合わない場合があるとの声も
  • 休日も連絡が飛びかったり、時期・部署によっては休日出勤もある

ワークライフバランスの評価は人気企業300社の中でも上位です。

まず、「フレックス制度」や「在宅勤務制度」など、会社として働きやすい制度が整っています。

また、労働組合が強いこともあり、組合員のうちはほぼ100%有給を取ることができます。

年間の休日も多く、ゴールデンウィークなどの長期休暇も取りやすいとの声が多いです。

しかし、トヨタカレンダーと呼ばれる社内カレンダーにより、一部の勤務地を除いて、祝日が稼働日となる点に不満を持つ方もいます。

また、部署や役職によっては、下記のようにワークライフバランスが悪いと感じる方もいました。

  • 生産技術や製造部などの一部の部署:ラインが停止していないとできない仕事があるので、土日も働く場合があるとの声も
  • 管理職:役職がつくと業務量が増え、土日も働く場合があるとの声も

会社全体の残業時間の平均は27時間ですが、部署・役職によってはハードワークが必要です。

2-2. 成長・キャリアアップに関する口コミ

  • 研修などの制度は充実しているので、フレームワークを用いた問題解決スキルが身についたとの声が多い
  • 海外出張の機会が多い部署もあり、業務遂行能力だけでなく英語力なども磨かれることも
  • 業務内容が細かく分類されているため、仕事内容が単調になる場合がある

成長・キャリアアップでの評価は人気企業300社の中でも上位です。

社内教育や研修制度が充実しているため、社会人としての基礎力が高まったとの声は多いです。

特に、TBP(トヨタ・ビジネスプラクティス)といった問題解決のフレームワークなどを研修で学び、実際の業務を通して身に付けられたという方が多いです。

また、配属部署にもよりますが、若手のうちから海外出張などの機会が充実しています。

ただし、業務内容が細かく分類されているので、業務が単調になりがちと話す方もいます。

加えて、配属先によっては成長している実感がないと言う方がいるのも事実です。

上記の点でトヨタには成長・キャリアアップの環境が揃っていますが、活用できているのは、自ら考え、積極的に動いている人だけということに注意しましょう。

2-3. やりがいに関する口コミ

  • 自分が携わった製品が社会の発展に携わっている実感がある
  • 大企業ならではのスケールの大きさを感じる仕事ができる
  • 関係者が多いことから、調整業務が多いと感じる方も

やりがいに関しての評価は、人気企業300社の中でも22位と上位です。

特に多いのが、自動車という身近な製品を世界中で販売しているので、携わった製品が社会の発展に携わっている実感があるとの声でした。

そして、世界最大の自動車メーカーということもあり、多数の関係者を巻き込む必要があるなど、スケールの大きさを感じる仕事ができます。

ただし、関係者の多さや、社内規定が多いため、日々の仕事の多くが調整業務に追われる場合もあります。

2-4. 職場風土・人間関係に関する口コミ

  • 真面目で仕事に愚直に取り組む方が多い
  • トヨタウェイ2020と呼ばれる行動基準が浸透しており、普段関わりのない部署でも意思疎通がしやすい
  • 年功序列の色合いが強く、指揮系統はトップダウンの傾向
  • 技術系は体育会系の文化があるとの声も

職場風土・人間関係の項目は人気企業300社の中でも上位です。

特に多いのは、真面目で仕事に愚直に取り組む人が多いというものです。

また、トヨタウェイ2020と呼ばれる10の行動指針が浸透しているため、別部署の人とも意思疎通がしやすいと話す方もいます。

組織体制はカンパニー制となっていて、指揮系統はトップダウンの傾向があるとのことです。

また、年功序列の色合いは強いです。

この他、技術系の職種の方からは、体育会系に近い文化があるとの声もありました。

参考:トヨタとあわせて検討される企業との比較

トヨタとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

  • .ホンダ:国内2位の大手自動車会社
  • .日産自動車:国内3位の大手自動車会社
  • .デンソー:国内最大の自動車部品メーカー

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると、以下の通りになります。4社の中で最高得点を赤字、最低得点を青字にしています。

待遇 ワークライフバランス キャリア・成長 やりがい 職場風土
トヨタ 4.0 3.7 3.4 3.9 3.7
.ホンダ 3.6 4.0 2.7 3.4 2.9
.日産自動車 3.6 3.6 3.4 3.3 3.0
.デンソー 4.1 3.6 3.1 3.7 3.2

よく比較されている大手企業と比べると、どの項目でも安定して高い得点が出ているのが特徴で、特に、職場風土やキャリア・成長といった面を重視する人向けの企業と言えます。

3. トヨタはそもそもどんな会社か

引用:トヨタ

改めてトヨタは、世界最大手の自動車メーカーで、2022年には世界新車販売がグループ全体で1048万台と、世界販売3年連続首位を誇ります。

会社ホームページ:https://global.toyota/jp/

3-1. 会社概要

社名 トヨタ自動車株式会社(TOYOTA MOTOR CORPORATION)
設立 1937年(昭和12年)8月28日
代表者 執行役員 社長 佐藤 恒治
従業員数 70,710人(連結 372,817人)※3月31日現在
本店所在地 愛知県豊田市トヨタ町1番地
事業内容 自動車の生産・販売

3-2. 事業内容

トヨタの事業内容は以下の通りとなっております。

自動車の生産・販売 自動車の製造・販売
金融事業 金融事業
その他の事業 情報通信産業、住宅事業、マリン事業、アグリバイオ事業、ウェルウォーク事業など

3-3. トップメッセージ

引用:トヨタ

トヨタの執行役員 社長である佐藤氏は、2023年の新体制方針説明会にて、

「クルマがこれからも社会に必要な存在であり続けるために、クルマの未来を変えていく必要がある」としており、以下2つのテーマを掲げています。

  • カーボンニュートラル※(複数の経路で多様な選択肢を追求)
  • 移動価値の拡張(電動化、知能化、多様化が進み、クルマが社会とつながる)

※:温室効果ガス排出実質ゼロ

3-4. 今後の事業展開

トヨタは、2050年のカーボンニュートラルの実現を目標としており、EV(電気自動車)30車種投入を発表するなど、EVの車種へと舵を切る展開が予想されています。

ただし、地域ごとの特性も踏まえて、電気自動車だけでなく、ハイブリッド車なども含めて多様な種類を柔軟に展開する「全方位戦略」をとっています。

4. トヨタへの転職を目指す人へ|採用・求人情報

ここまでの内容を踏まえ、トヨタへ転職したいと考えている方に向け、トヨタの採用・求人情報を紹介します。

新卒でトヨタを目指す、という方は新卒採用ページ(https://www.toyota-recruit.com/saiyo/)からプレエントリーをし、情報を得ましょう。

期間工(1年~2年限定で工場で働く契約社員)として働きたいと言う方は、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしましょう。

4-1. トヨタの採用職種

トヨタの職種は大きく分けると下記の3種類です。

事務職(総合職) 国内営業、海外営業、生産管理・物流、調達、経理、渉外広報、総務・人事・カスタマーファースト
技術職(ソフトウェア&デジタル)(総合職) 未来創生、コネクティッド、DX・ITセキュリティ(IT・情報システム)
技術職(モビリティ&サービス開発)(総合職) 先進技術開発、パワートレーン・カーボンニュートラル技術、モノづくり開発・生産技術・製造、カスタマーファースト

上記のように複数の職種がございますが、中途採用では技術職を中心にたくさんの職種を募集しています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

4-2. 求人情報

過去に「doda」「リクルートエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。

事務職

求人概要 予定年収 勤務地
海外営業(中南米地域担当) 600万円~1,400万円 愛知県豊田市※リモートワーク相談可
車両ビッグデータを活用した新規事業推進 765万円~1,416万円 愛知県名古屋市※リモートワーク相談可
人事職 741万円~1,416万円 愛知県名古屋市※リモートワーク相談可
グローバル調達 600万円~1,400万円 愛知県豊田市※リモートワーク相談可
調査部 546万円~1,416万円 東京都文京区※リモートワーク相談可
法務担当者(スペシャリスト) 765万円~1,416円 東京都文京区※リモートワーク相談可

事務職の場合、多くの職種で満遍なく募集を行っております。

そして、ほとんどの求人において、豊田市もしくは名古屋市勤務の募集が多いです。

技術職(ソフトウェア&デジタル)

求人概要 予定年収 勤務地
プロダクトライン ソフトウェアアーキテクト 590万円~1,420万円 愛知県豊田市
基盤インフラ開発(コネクティッドカー) 600万円~1,400万円 東京都千代田区
サービス企画・純正用品開発(コネクティッド系) 590万円~930万円 愛知県日進市※リモートワーク相談可
データアナリストの人材育成推進 590万円~930万円 愛知県豊田市※リモートワーク相談可
ネットワークエンジニア(社内教育教材等グローバル配信システム構築など) 590万円~1,420万円 岐阜県多治見市※リモートワーク相談可
次世代モビリティ用電子プラットフォームの技術開発 560万円~1,410万円 愛知県豊田市、東京都千代田区※リモートワーク相談可

トヨタは車載電子インフラや、コンピュータ向けのソフトウェアプラットフォームなどの開発者などの技術職(ソフトウェア&デジタル関連)を幅広く募集しています。

また、求人数は少ないですが、データアナリストの人材育成といった求人もございます。

技術職(モビリティ&サービス開発)

求人概要 予定年収 勤務地
材料開発事業に関する(WAVE BASE)に関するデータ分析など 546万円~1,416万円 東京都文京区、静岡県裾野市※リモートワーク相談可
充電&蓄電のエネルギー最適システム、ユニットの開発業務(カーボンニュートラル) 561万円~1,416万円 愛知県豊田市、静岡県裾野市
パワートレーン制御 ECU開発技術者 561万円~891万円 愛知県豊田市
パワートレーンユニットの設計・開発(エンジン・トランスミッション等) 561万円~891万円 愛知県豊田市、愛知県碧南市

トヨタでは次世代のモビリティに向けたパワーユニットの開発者など、技術職(モビリティ&サービス開発関連)を募集しています。

4-3. 採用メッセージ、求められる人物像

トヨタは行動指針としてトヨタウェイ2020を以下の通り掲げてます。

100年に一度と言われる変革期。

自らを変えながらこの変革期をリードし、

次の100年も変わらず幸せを量産するために。

トヨタ社員は動きます。

さらに、以下10の具体的な行動指針を出しています。

  1. 「だれか」のために
  2. 誠実に行動する
  3. 好奇心で動く
  4. ものをよく観る
  5. 技能を磨く
  6. 改善を続ける
  7. 余力を創り出す
  8. 競争を楽しむ
  9. 仲間を信じる
  10. 「ありがとう」を声に出す

以上を踏まえると、顧客や社会課題の解決に興味を持ち、日々努力を続け、周囲と協調して業務を遂行できる人材を求めていると言えます。

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

4-4. トヨタの転職難易度

トヨタへの転職難易度は「高い(高度なスキルや経験が必須)」です。

中途採用を積極的に行っていて、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

  • 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
  • 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする

4-5. トヨタへはどうやって応募すべきか

トヨタに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でトヨタの転職に有利になるからです。

  • インターネット上に出ていない、トヨタの非公開求人に応募できる
  • トヨタの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
  • トヨタ側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれるので、年収を上げやすい

年収を気にする方の場合、4点目が特に重要で、内定時に条件面の交渉をしてくれるので、より年収を引き上げて転職しやすいです。

次の章で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、トヨタに転職したい方が使うべきエージェントは下記の4社です

上記の中で3社に登録し、「トヨタに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

これらのエージェントは先ほどトヨタと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

5. トヨタへ転職する際におすすめの転職エージェント

実際に、トヨタの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の4つです。

この中で3つに登録し、トヨタやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

  • 大手で求人数も多く、トヨタの求人も持っている可能性が高い
  • トヨタへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
  • 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

1つずつ解説しますから、この中から3社に登録し、相談しましょう。

5-1. リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、求人の量・転職実績共にトップクラスです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

過去の転職実績も豊富で、社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、トヨタなどの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。

リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/

5-2. doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスのいいエージェントで、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。

doda公式ページ:https://doda.jp/

5-3. マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。

新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。

サポート面では、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方におすすめのエージェントです。

マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/

5-4. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

トヨタへの転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを目指す方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

6. トヨタへの転職でエージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

ここでは、おすすめした転職エージェントを、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

  • 最初の申し込みを丁寧に行う
  • 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
  • 経歴・スキルに嘘はつかない
  • 複数のエージェントを使っていることは隠さない
  • 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
  • 担当者が使えないと判断したら付き合わない
  • 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
  • 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
  • 最低限のマナーは守る

6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

  • 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
  • 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
  • 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

  • 転職予定がかなり先
  • そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

6-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

  • あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
  • 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

  • こういった求人はないか
  • こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

エージェントがシステムで候補者を選ぶ画面

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

付き合うべきではない担当者の特徴
  • 業界知識が乏しく、深い話ができない
  • 転職に関して話していても経験を感じられない
  • 希望した条件以外の的外れな求人ばかり紹介してくる
  • あなたの都合を考えずに、応募を強要してくる(営業感が強い)
  • 必要な連絡や手続きが遅い、ミスが目立つ

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名:担当変更のご相談

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば、連絡を無視すれば、問題ありません。

ただ、連絡がしつこく来る場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名:退会手続きのお願い

〇〇エージェント 〇〇様

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

6-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

  • 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
  • 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

(参考)ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

6-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

先ほども紹介した通り、転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

6-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

7. まとめ

トヨタの年収を紹介してきましたがいかがでしたか?

改めてトヨタの正社員の平均年収は857万円とメーカーでは高い水準で、よく一緒に検討される、ホンダや日産自動車よりも高いです。

これから転職を目指す方は、トヨタから内定を取るためにも、内定後に年収を上げてもらうためにも必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。

下記4社はトヨタへの転職に強く、トヨタを目指す方が使うべきエージェントです。

以上を参考に、あなたが理想のキャリアを歩めることを心から祈っています。