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東京電力の中途採用の完全ガイド|応募前に知るべき注意点全てがわかる

「東京電力は中途採用してる?」「中途で東京電力に入社するにはどうすればいい?」など、東京電力ホールディングス株式会社(以下、東京電力)の中途採用が気になっていませんか?

東京電力は中途採用を行っていますが、人気企業で転職難易度も高く、十分な対策が必要です。

また、社内からは悪い口コミもあるので、悪い面も理解して転職しないと入社後後悔することになります

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者が、東京電力へ中途入社を目指す上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。

  1. 東京電力の中途採用情報|待遇・求人や申し込み方
  2. 中途入社先として東京電力はどうなのか
  3. 東京電力の社員からの口コミ・内部事情
  4. 東京電力はそもそもどんな会社か
  5. 東京電力の中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと
  6. 東京電力への中途採用で使うべき転職エージェント
  7. 東京電力への中途採用で転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

最後まで読めば、東京電力の中途採用の情報から、中途採用されやすくなるためのコツまでわかり、東京電力への転職で失敗しなくなるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. 東京電力の中途採用情報|待遇・求人や申し込み方

東京電力は、関東エリアで電力を供給している電力会社で、年間通して中途採用も行っています。

ここでは東京電力の中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。

1-1. 中途採用職種

東京電力の中途採用の職種は大きく分けると下記の2種類です。

事務系(総合職) 経営企画、広報、法務、国際、パワーグリッドサービス、営業、一般管理 他
技術系(総合職) 原子力・再生可能エネルギー(水力・風力等)発電、架空送電、地中送電、変電、配電、系統運用、系統計画、電子通信、土木、建築、技術営業、システム・セキュリティ 他

上記のような職種がありますが、中途採用では全ての職種にて幅広く募集を行っています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

1-2. 求人情報

過去に「doda」「マイナビエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。

事務系(総合職)

求人概要 予定年収 勤務地
蓄電池エネルギーサービスの営業 400万円~750万円 東京都港区※リモート相談可
人財開発・タレントマネジメント(管理職候補) 700万円~1,200万円 東京都日野市※リモート相談可
EV関連サービスの企画立案(プロジェクト推進) 400万円~900万円 東京都港区※リモート相談可
海外メディア対応/報道・広報対応(処理水放出/原子力発電所関連) 450万円~750万円 東京都千代田※リモート相談可
海外事業開発(財務) 600万円~1,000万円 東京都千代田区※リモート相談可
投資支援(採算性評価、事業開始後モニタリングなど) 400万円~750万円 東京都千代田区※リモート相談可

事務系の場合、営業をはじめ、海外事業開発や事業投資などさまざまな職種で募集を行なっています。

技術系(総合職)

求人概要 予定年収 勤務地
社内セキュリティコンサル(新規構築のシステム開発段階から参画) 600万円~1,200万円 東京都中央区※リモート相談可
ITインフラ基盤の構築・戦略企画 700万円~1,100万円 東京都中央区、東京都江東区※リモート相談可
蓄電池エネルギーサービスの設計~工事監理 400万円~750万円 東京都港区※リモート相談可
原子力発電設備の基本設計/耐震設計 400万円~900万円 東京都港区、新潟県柏崎市※リモート相談可
化学分析(廃棄物対策に向けて/分析ラボにて総合分析を担当) 500万円~900万円 福島県双葉郡※リモート相談可
防火・防災業務に関する戦略立案  400万円~900万円 福島県双葉郡※リモート相談可

技術系の募集では原子力発電の設計などをはじめ、蓄電池エネルギー関連の職種などで募集を行なっています。

1-3. 採用メッセージ、求められる人物像

まず、東京電力は事業計画「第四次総合特別事業計画」内で、事業戦略における人財(人材)に関して大きく以下の2つを行うとしています。

  • 廃炉事業における専門人財の確保・育成
  • 「既存事業の選択・強化」と「新規事業の拡大」の推進に必要な人材の確保と配置

また、「オーナーシップとリーダーシップを兼ね備えた事業創造人財」の計画的な確保・育成・配置にも取り組んでいます。

上記を踏まえると、いち従業員であっても東京電力というインフラ企業を支える人材であるという自覚を持ち、リーダーとして事業を積極的に推進できる人材を求めていると言えます。

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

1-4. 東京電力へはどうやって応募すべきか

東京電力に応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点で東京電力の転職に有利になるからです。

  • インターネット上に出ていない、東京電力の非公開求人に応募できる
  • 東京電力の傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
  • 東京電力側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、東京電力に転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

上記の3社に登録し、「東京電力に転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほど東京電力と比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

2. 中途入社先として東京電力はどうなのか

中途採用を目指すべき?という方に向け、下記の観点で東京電力を評価していきます。

社員からの評判 ・「ワークライフバランス」面は、人気企業の中でも平均からやや上位
・「待遇」面は人気企業の中でも平均的
・「やりがい」「キャリア・成長」「職場の雰囲気」面は、人気企業の中でも下位
年収 ・エネルギー業界の平均よりも高いが、同時に検討される「中部電力」と比較すると低い
中途入社難易度 ・高い(高度なスキルや経験が必須)ので準備が必要

それぞれの観点について解説します。

2-1. 東京電力の社員からの評判

口コミサイトをもとに社員からの東京電力の評判をまとめると、下記の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 3.2 168位/300社
ワークライフバランス 3.5 130位/300社
キャリア・成長 2.7 254位/300社
やりがい 3.2 243位/300社
職場の雰囲気 3.0 207位/300社

社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、以下の通りです。

  • ◎有給休暇の取得が推奨されており、管理職未満の場合は休みは取りやすい
  • ◎インフラを支えているというやりがいを持ち働いている方が多い
  • ◯同規模の企業と比べると額面は低いと感じるが、待遇そのものには満足している人が多い
  • △ルーティーンワークが多いため、在籍年数が長くなると成長を感じられる場面は少なくなる傾向がある
  • △部署や役職によってはハードワークとなることもある

社員からの口コミについては「3.東京電力の社員からの口コミ・内部事情」でより深掘りしますから、気になる方は読み進めましょう。

東京電力とあわせて検討される企業との比較

東京電力とあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

  • 中部電力.:中部エリアを管轄とする、大手電力会社
  • 関西電力.:関西エリアを管轄とする、大手電力会社
  • 東京ガス.:関東エリアを管轄とする、大手都市ガス会社

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。

待遇 ワークライフバランス キャリア成長 やりがい 職場の雰囲気
東京電力 3.2 3.5 2.7 3.2 3.0
中部電力. 3.7 3.8 2.8 3.5 3.1
関西電力. 3.4 3.6 2.8 3.4 3.2
東京ガス. 4.0 3.7 2.8 3.6 3.2

比較すると明確で、同業の電力会社や東京ガスと比べると、全体的な数値は低いです。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下のような声をよく聞きます。

  • 関東エリアのインフラを支えているという実感が持てる
  • 管理職に昇格するまでの間は、災害時などを除いてワークライフバランスは良い

ただ、良くも悪くも年功序列の色が強いなど企業風土は古く、裁量権を持ったり昇給に時間がかかる文化との声もあります。

過去にサポートした中でも、「若いうちから大きな裁量を持って仕事を進めたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

2-2.東京電力の平均年収

東京電力の正社員の平均年収は、832万円です。

ただ、一緒に検討される企業と比較すると下記の通りで、同じ大手インフラ企業と比べると平均的です。

平均年収 平均年齢 平均勤続年数 待遇の口コミ評価
東京電力 832万円 45.2歳 20.0年 3.2
中部電力. 854万円 43.4歳 20.6年 3.7
関西電力. 831万円 42.8歳 20.2年 3.4
東京ガス. 735万円 43.5歳 18.8年 4.0

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

とにかく高い年収を求める方は、「中部電力」といった同業他社も検討しましょう。

年齢別の給与水準

口コミサイトを元に集計すると、東京電力の年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

25歳 350万円~400万円
30歳 500万円~550万円
35歳 650万円~700万円
40歳 750万円~800万円
45歳 800万円~850万円
50歳 800万円~850万円

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。

2-3. 東京電力の中途採用難易度

東京電力への転職難易度は「高い(高度なスキルや経験が必須)」です。

中途採用を積極的に行っていて、高い知名度などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

  • 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
  • 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする

3. 東京電力の社員からの口コミ・内部事情

改めて、東京電力社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 3.2 168位/300社
ワークライフバランス 3.5 130位/300社
キャリア・成長 2.7 254位/300社
やりがい 3.2 243位/300社
職場の雰囲気 3.0 207位/300社

この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。

端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。

  • ◎有給休暇の取得が推奨されており、管理職未満の場合は休みは取りやすい
  • ◎インフラを支えているというやりがいを持ち働いている方が多い
  • ◯同規模の企業と比べると額面は低いと感じるが、待遇そのものには満足している人が多い
  • △ルーティーンワークが多いため、在籍年数が長くなると成長を感じられる場面は少なくなる傾向がある
  • △部署や役職によってはハードワークとなることもある

3-1. 待遇に関する口コミ

  • 会社規模に対してはやや物足りないが、大企業としての水準なので満足している方が多い
  • 福利厚生が手厚いので、額面以上の生活ができる
  • 年俸制なので月給は高い
  • 年功序列の色が強いが、若手でも評価される環境になりつつある

待遇に関する口コミは人気企業300社の中では平均からやや下位に位置しています。

まず多い口コミは、会社規模を考えると物足りないが、大手企業としては一般的で待遇には満足しているというものです。

原発事故の影響を踏まえると十分貰えていると感じると話す方もいました。

また、住宅関連の福利厚生が手厚いので可処分所得は多いです。

給与は年俸制を採用しているので、ボーナスはない分月給が高くなります。

ちなみに昇給は年功序列の色が強いですが、近年では若手社員の抜擢人事が行われるなど、成果主義の側面も徐々に育まれているとの声もあります。

参考:役職別の年収目安

東京電力の役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。

役職目安 年収目安
アシスタントスタッフ 350万円~400万円
ミドルスタッフ 550万円~600万円
シニアスタッフ 800万円~850万円
チームリーダー(主任相当) 950万円~1,000万円
ビジネスリーダー(課長相当) 1,000万円~1,050万円
エグゼクティブリーダー(部長相当) 1,150万円~1,200万円
取締役 2,400万円
執行役 2,600万円

3-2. ワークライフバランスに関する口コミ

  • 若手(組合員)のうちは有給休暇の取得がしやすく、100%取得される方も多数いる
  • 「フレックス制度」「リモートワーク制度」といった働きやすい制度が揃っている
  • 職種や役職によってはハードワークになることもある

東京電力はワークライフバランスに関して満足している人が多いです。

まず多い口コミは、組合が強いこともあって組合員のうちは有給休暇が非常に取得しやすく、100%取得される方も多々います。

交代がある現場職以外は、「フレックス勤務制度」「リモートワーク制度」が浸透しているため、制度を活用して保育園の送り迎えなどを行う方もいます。

そして、「全社一斉定時退社日・プレミアムフライデー」といった制度もあります。

しかし、部署や役職によっては、残業時間が長く、土日の出社が必要な場合があります。

  • 現場職:シフト制であるため、土日・深夜やGWなどの長期休暇なども出社する必要がある
  • 本社の一部の部門:繁忙期には深夜までの残業や土日の出社の場合もある
  • 管理職:スタッフ時代に比べるとハードワークな傾向にあり、残業時間は長くなる

会社全体の残業時間の平均は27時間ですが、部署によってはハードワークが必要です。

3-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ

  • ルーティーンワークが多いので、経験を積むと成長を感じづらくなる
  • 関係企業へ外注することも多いので、自身の技術力よりもマネジメント業務の経験が増えるとの声も
  • 専門性は高いスキルは身につくが、他業種への転職には直接活かすことは難しいスキルが多い

成長・キャリアアップに関する評価は人気企業300社の中でも下位です。

まず多い口コミは、インフラ企業ということもありルーティーンワークが非常に多く、年々成長を感じなくなったというものです。

また、実際の業務や設備関係は外注することも多いため、技術職として入社した方の中には、技術力よりも外注先も含めたマネジメント力の方が鍛えられたと話す方もいました。

そして、電力会社の業務そのものが非常に限定的であるため、転職に直接活かせるようなスキルの取得は難しいという声も多数あります。

ただし、以下のように階層別の研修は手厚く、ジョブローテーションが数年単位で行われるので、ゼネラリストとしての成長環境は揃っていると言えるでしょう。

画像引用元:東京電力

以上を踏まえると、成長できる環境は揃っていますが、自身の取り組み方によって大きく変わると言えるでしょう。

3-4. やりがいに関する口コミ

  • 業務を通して社会を支えている実感があり、災害時の復旧への取り組みなどやりがいを感じる場面は多い
  • 仕事そのものにはやりがいを持てるが、原発事故による世間の見方が厳しいと感じる場面もある
  • 年功序列の色が強いので、若手のうちは評価に不満を持つ方も多数いる

やりがいに関する評価は人気企業300社の中でも下位です。

まず多い口コミでは、地域のインフラを支えている実感があるというものです。

日々の業務だけでなく、台風などでの停電の復旧作業を行った際など、様々な場面でやりがいを感じることができるとの声もあります。

ただ、原発事故の影響もあり、世間の見方が厳しいと感じる場合もあると話す方もいます。

そして、若手の抜擢人事も増えてきているものの、年功序列の色が強いので評価に不満があるという方もいます。

3-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

  • 原発事故の影響を踏まえ、安全体制や指揮系統は細部まで細かく定められている
  • 意思決定はトップダウンで進む傾向がある
  • 中堅よりも高い年代では学閥があるものの、若い世代はその傾向は薄いと話す方もいる

職場の雰囲気・人間関係に関する口コミは、人気企業300社の中でも下位です。

まず、東日本大震災時の原発事故の影響もあり、安全に対する意識は非常に高いため、業務手順や指揮系統が細かく決められています。

そのため、仕事はトップダウンで進むことが多いです。

以上のような組織体制ということもあり、意思決定は保守的と感じる方は多いです。

また、震災以前は、現在よりも有名大学卒の方の入社の割合が高く、中堅以上の年代の方には学閥があると話す方もいます。

ただ、震災後は新卒入社組の大学群が増えたこともあり、若手の間では学閥は薄れているとの声もあります。

参考:東京電力から転職で出ていく人の事情

東京電力は、安定した雇用体系などから定年まで働く人がほとんどで、離職率は2020年から2022年の3年間の平均で5.2%ほどです。(引用元:統合報告書

しかし、企業風土が古いので裁量権を持つまでに時間がかかる、東日本大震災の影響もあって給与が上がりづらいといった理由で転職を検討されています。

4. 東京電力はそもそもどんな会社か

引用:Google Maps

東京電力は、関東圏内の電力供給を担う大手電力会社です。

日本最大の電力会社であるものの、東日本大震災での福島第一原発事故の処理のため、公的資金が導入されており、公的管理下にあります。

会社ホームページ:https://www.tepco.co.jp/index-j.html

4-1. 会社概要

社名 東京電力ホールディングス株式会社
Tokyo Electric Power Company Holdings, Inc.
設立 1951年5月1日 (2016年4月1日 商号変更)
代表者 小早川 智明
従業員数 38,027人 (2022年度)
本店所在地 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号
事業内容 ホールディングス、フュエル&パワー、パワーグリット、エナジーパートナー、リニューアブルパワー

4-2. 事業内容

東京電力は持株会社であるため、グループ各社にて以下の事業を行っています。

主要会社 事業内容
東京電力ホールディングス グループの経営サポート、各基幹事業会社への共通サービスの提供、原子力発電など
東京電力フュエル&パワー 火力発電による電気の販売、燃料の調達、火力電源の開発、燃料事業への投資
東京電力パワーグリット 送電・変電・配電による電力の供給、送配電・通信設備の建設・保守、設備土地・建物等の調査・取得・保全
東京電力エナジーパートナー お客さまのご要望に沿った最適なトータルソリューションの提案、充実したお客さまサービスの提供、安価な電源調達
東京電力リニューアブルパワー 再生可能エネルギー発電による電力の販売、設備の維持管理、国内外における再生可能エネルギー電源の新規開発・投資

上記の通り、東京電力はホールディングス傘下の各社にて発電(調達も含む)から送電、発電網の保全などまで幅広く活動を行っています。

4-3. トップメッセージ

画像引用元:東京電力

当社グループの最大の使命は、福島への責任の貫徹です。

昨年4月に開始した追加賠償につきましては、「最後のお一人まで賠償貫徹」までという考えのもと、迅速かつ的確に賠償を行なってまいります。

また、ALPS処理水の海洋放出を開始しましたが引き続き漁業関係者の皆様や地域の皆様の懸念や不安としっかりと向き合い、関係を築いてまいる所存です。

廃炉作業においても、燃料デブリ取り出し工法評価小委員会の提言を踏まえ、取り出しの具体化をおこないます。

今後も地域や社会の皆様からの信頼の回復を最優先に、賠償、復興、廃炉の着実な進展に向けてグループ一丸となって取り組んでまいります。

4-4. 今後の事業展開

東京電力は、2021年に定めた「第四次総合特別事業計画」を発表しています。

そして、事業方針として大きく以下3つについて言及しています。

  • 福島事業:賠償、福島第一原子力発電所の廃炉、福島第二原子力発電所の廃炉、復興と廃炉の両立
  • 経済事業:東京電力傘下の各企業における事業方針への言及、カーボンニュートラルへの取り組み、新規事業
  • 事業基盤:人材、組織、事業創出に向けた経営基盤の構築、DX・システム、資金の確保

まず、福島事業に関しては、東日本大震災での原発事故の賠償やALPS処理水の海洋放出の計画などについて言及しています。

そして、経済事業においては、社会課題である「脱炭素社会」に密接した業界であることから、再生可能エネルギーの活用や事業の各プロセスの効率化などによるCO2排出量の削減などが挙げられています。

この他、以下の4つの新規事業領域にも注力するとしています。

  • モビリティ等電化事業
  • データ・通信事業領域(データセンター・5G 等)
  • 海外事業領域
  • その他の事業開発・投資領域

上記を支える事業基盤として、オーナーシップとリーダーシップを兼ね備えた事業創造の人財(人材)の獲得・育成や、DXの推進などの組織体制への注力を示唆しています。

上記を踏まえると、インフラ企業としての責任感を持って仕事に取り組むことができ、新規事業領域にも積極的にチャレンジする姿勢がある方向けの企業と言えます。

5. 東京電力の中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと

東京電力へ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。

転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。

使うべきなのは、下記の4つの理由で東京電力への転職に有利になるからです。

  • 東京電力の非公開求人に応募できる
  • 東京電力の傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
  • 東京電力側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれる

4つの理由を1つずつ解説します。

5-1. 東京電力の非公開求人に応募できる

転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、東京電力の非公開求人を持っている可能性もあります。

非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。

  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。

東京電力に行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、自分で探さず、必ず転職エージェントに相談しましょう。

5-2. 東京電力の傾向を踏まえた選考対策をしてくれる

大手転職エージェントだと、東京電力や同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。

過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。

さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。

5-3.東京電力側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる

転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。

企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。

腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。

5-4. 内定時に給与交渉をしてくれる

内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。

給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。

以上の4つの理由で、東京電力やその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。

6. 東京電力への中途採用で使うべき転職エージェント

東京電力の転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

この3つに登録し、東京電力やその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

  • 大手で求人数も多く、東京電力の求人も持っている可能性が高い
  • 東京電力への転職を有利にするためのノウハウを持っている
  • 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

6-1. doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、東京電力などの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。

doda公式ページ:https://doda.jp/

6-2. マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。

新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。

サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。

マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/

6-3. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

東京電力への転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを狙う方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

7. 東京電力への中途採用で転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

ここでは、おすすめした転職エージェントを、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

  • 最初の申し込みを丁寧に行う
  • 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
  • 経歴・スキルに嘘はつかない
  • 複数のエージェントを使っていることは隠さない
  • 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
  • 担当者が使えないと判断したら付き合わない
  • 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
  • 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
  • 最低限のマナーは守る

7-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

  • 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
  • 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
  • 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

7-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

  • 転職予定がかなり先
  • そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

7-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

7-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

  • あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
  • 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

7-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

  • こういった求人はないか
  • こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

エージェントがシステムで候補者を選ぶ画面

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

7-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

付き合うべきではない担当者の特徴
  • 業界知識が乏しく、深い話ができない
  • 転職に関して話していても経験を感じられない
  • 希望した条件以外の的外れな求人ばかり紹介してくる
  • あなたの都合を考えずに、応募を強要してくる(営業感が強い)
  • 必要な連絡や手続きが遅い、ミスが目立つ

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名:担当変更のご相談

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば、連絡を無視すれば、問題ありません。

ただ、連絡がしつこく来る場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名:退会手続きのお願い

〇〇エージェント 〇〇様

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

7-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

  • 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
  • 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

(参考)ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

7-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

先ほども紹介した通り、転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

7-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

8. まとめ

東京電力の中途採用について、採用情報から、注意点、転職のコツまで紹介してきましたがいかがでしたか?

東京電力は、中途採用を行っており、転職先としても人気企業です。

人気企業の中でも待遇面やワークライフバランス面で満足している口コミが複数ありますが、やりがい面、キャリア・成長面・職場の雰囲気面などで一部不満の声も出ていることに注意しましょう。

また東京電力への中途入社を目指す方も、転職難易度が高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。

あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。

(参考)東京電力および、一緒に検討される企業の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

東京電力 有価証券報告書
中部電力 有価証券報告書
関西電力 有価証券報告書
東京ガス 有価証券報告書