東京メトロの年収は?年齢・役職別にわかる実態と全注意点

「東京メトロの年収はどのくらい?」「どのように上がっていく?」など、東京メトロの年収が気になっていませんか?
東京メトロの正社員の平均年収は728万円で、運輸業/郵便業の中でも高いです。しかし、高い年収の裏に、働く上での注意点もあるので、これから東京メトロで働こうという人は知っておく必要があります。
このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職支援をしてきた筆者が、東京メトロの年収について、知っておくべきことを下記の流れで紹介します。
- 東京メトロの年収は?年齢・役職別にすぐわかる
- 東京メトロの年収以外の評判・働きやすさについて
- 東京メトロはそもそもどんな会社か
- 東京メトロへの転職を目指す人へ|採用・求人情報
- 東京メトロへ転職する際におすすめの転職エージェント
- 東京メトロへの転職でエージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
最後まで読めば、東京メトロの年収はいくらか、年齢・役職別にはどうなのか、他社と比べてどうなのかまで、東京メトロの年収の全てがわかるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
目次
1. 東京メトロの年収は?年齢・役職別にすぐわかる
東京地下鉄株式会社の正社員の平均年収は、728万円です。
これは運輸業/郵便業全体の中でも高水準で、一緒に検討される「東武鉄道」「京浜急行」よりも高い水準ですが、「東急電鉄」には劣ります。
1-1. 年齢別の年収水準
口コミサイトを元に集計すると、東京メトロの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。
25歳 | 400万円~450万円 |
30歳 | 500万円~550万円 |
35歳 | 600万円~650万円 |
40歳 | 750万円~800万円 |
役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、東京メトロの平均残業時間は27時間です。
1-2. 東京メトロの給与の傾向
- 同業他社と比較すると年収は平均以上であるため、待遇に大きな不満はないという方が多い
- 基本給は低いため、年収における手当やボーナスの重要度は高い
- 年功序列の色が強いので、同期入社の場合は一定の年齢まで昇給ペースは横並びとなる
待遇の評価は人気企業300社の中でも平均からやや下位に位置しています。
まず、同業他社と比較すると平均からやや良いと感じるため、大きな不満はないとする方は多いです。
ただ、基本給が低く設定されているので、年収における手当やボーナスにおける割合は多く、エキスパート職の場合は乗務手当などがないと苦しいと話す方もいます。
なお、年功序列の色が強いので、年次が高くなるほど満足度は高くなる傾向にあります。
基本給は職位によって決まるので、昇給のためには、年次の昇給に加えて昇格試験に合格する必要があります。
また、業務内容はルーティーンワークが多いため、良い評価を得るためにどれだけミスを減らせるかが大事と話す方もいました。
1-3. 同業他社との年収比較
運輸業/郵便業の平均年収は、334万円(転職サイト「type」調べ)ですから、東京メトロの正社員の平均年収は運輸業/郵便業としてはかなり高い水準と言えます。
一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、年収は「東武鉄道」「京浜急行」よりも高いですが、「東急電鉄」には劣ります。
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 待遇の口コミ評価 | |
東京メトロ | 728万円 | 38.6歳 | 17.3年 | 3.2 |
.東武鉄道 | 652万円 | 47.5歳 | 26.6年 | 2.3 |
.東急電鉄 | 745万円 | 43.0歳 | 15.6年 | 2.8 |
.京浜急行 | 672万円 | 39.9歳 | 16.4年 | 2.4 |
1-4. 役職別の年収
東京メトロの役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。
役職目安 | 年収目安 |
新入社員~若手社員(3年目まで) | 400万円~450万円 |
若手社員(3年目以降) | 500万円~550万円 |
主任クラス | 650万円~700万円 |
係長クラス | 850万円~900万円 |
課長クラス | 1,150万円~1,200万円 |
部長クラス | 1,400万円~1,450万円 |
1-5. 職種別の年収
エキスパート職の場合は総合職に比べて年収が低いです。
1-6. 東京メトロの評価制度
東京メトロでは、あらかじめ決められた評価項目に対して評価を行い、年に2~3回の面談を通して本人に伝えられます。
管理職の場合は、上記の評価に加えて360度評価も実施されます。
評価に関する社員からの口コミでは、以下のような声があがっています。
- 明確な評価基準がなく、制度そのものが形骸化していて、年功序列で上がる
- 昇進は、昇進試験の内容のみで評価されていると感じ、普段の評価が反映されているとは感じない
- とにかくミスをしないことが大事となる
- 上司次第で変わるので気に入られておくことが大事である
1-7. 東京メトロで年収を上げるポイント
評価制度を踏まえ、東京メトロで働きながら年収を上げるためには、下記3点が重要です。
- 業務上でのミスをしない
- 評価者である上司の心象が良くなるように、普段からアピールしておく
- 昇格試験に合格する
逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、東京メトロでは大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。
1-8. 東京メトロの福利厚生
東京メトロの福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。
休暇について | -完全週休2日制 -年次有給休暇 -慶弔休暇 -出産休暇 -育児休職など |
住宅関連について | -家族住宅 -持家融資 |
年金・財形関連について | -財形貯蓄 |
退職金について | -あり |
その他 | -社内イベント・部活動あり |
社員からの口コミでは、寮・社宅が用意されているので、額面の金額以上に可処分所得は高くなる声があがっています。
2. 東京メトロの年収以外の評判・働きやすさについて
口コミサイトをもとに社員からの東京メトロの評価をまとめると、下記の通りです。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 3.2![]() |
161位/300社 |
ワークライフバランス | 3.4![]() |
151位/300社 |
キャリア・成長 | 2.3![]() |
285位/300社 |
やりがい | 3.5![]() |
176位/300社 |
職場風土 | 2.9![]() |
242位/300社 |
ここまで紹介してきた待遇(給料や福利厚生)以外の下記4項目について、社内からの内部事情も含め、紹介していきます。
2-1. ワークライフバランスに関する口コミ
- 有給休暇の取得が推奨されており、取得はしやすい
- 総合職の場合は、「時差始終業」「テレワーク制度」などの働きやすい制度がそろっている
- 現場職の場合はシフト制なので、土日祝日やGWなどに合わせて休みを取ることは難しい
- 部署や状況によっては、拘束時間が長く急な出勤がある場合も
ワークライフバランスの評価は人気企業300社の中でも平均です。
まず多い口コミは、有給休暇の取得を推奨しており、都合がつけば取りやすいというものです。
しかし、交通インフラという業務特性があるので、駅員の場合は特に代役を見つけないと急な休みには対応できないです。
また、現場職の場合はシフト制が導入されているので、土日祝日やGWといった長期休暇に合わせて休みを取ることは難しいです。
ちなみに、シフトの発表は直前となるので、休みは取れるがプライベートの予定は立てづらいと話す方もいます。
総合職で事務系の職種の場合は、コロナ禍を経て「時差始終業(フレックス)」「テレワーク制度」が定着してきたとの声もあります。
また、部署や状況によっては、拘束時間が長いや休日出勤があるという口コミもあります。
- 電機・保守管理・・・泊まり込みが多く拘束時間が長い
- 駅員・・・泊まり込み多く拘束時間は長い、人員が足りない場合は呼び出されることもある。人身事故や台風などの災害時には緊急で仕事が発生する
会社全体の残業時間の平均は27時間ですが、部署・状況によってはハードワークが必要です。
2-2. 成長・キャリアアップに関する口コミ
- 運行現場に近づくと専門性が高い業務が身につくが、ルーティーンワークが多くなる
- 業界特有の業務が多いので、転職で活きやすいスキルを得ることは難しい傾向がある
- 部署によっては事業開発などのチャレンジングな環境で働くことができる
社員からの口コミでは、就業する職種や部署によって成長する機会が大きく変わるというものが多いです。
まず、駅員や車掌などの場合は、専門性が高いものの、ルーティーンワークが多いので成長できている実感が持てないと話す方が多いです。
ただし、総合職の場合は事業開発やデジタル関連の部署などへの配属の機会があり、新しい環境にチャレンジできるのでキャリアアップにつながると感じると話す方もいます。
しかし、新入社員の研修制度以外は、あまり研修や教育体制は充実していないといった不満の声もありました。
2-3. やりがいに関する口コミ
- 巨大インフラを支えているという実感が持てる
- 地下鉄の延伸などの巨大プロジェクトに携わることができる場合もある
- ルーティーンワークが多いのでやりがいを保てないという人も
- 駅員の場合、顧客と近いので感謝の言葉もクレームも直接受けることが多い
東京メトロではやりがいを持って働いているという方は多いです。
まず多い口コミは、首都圏の交通網を支えている実感があるというものです。
配属によりますが、地下鉄の延伸の企画や新規事業といったチャレンジングな業務に携われる機会もあります。
上記のような業務に携わることができる部署へのジョブローテーションもありますが、部署異動は玉突きであるため希望は叶いづらいという声もあります。
そして、基本的にはルーティーンワークが続くので、やりがいをもてなくなったという方もいます。
また、駅員の場合は顧客とも近いので感謝の言葉も貰えますが、クレームの対応など精神的に負荷がかることもあります。
2-4. 職場風土・人間関係に関する口コミ
- トップダウンで仕事が進むことが多い
- 保守的で変化が起きづらい環境との声も
- ウエットな付き合いを重視する人が、中堅以上の世代に多い
職場風土・人間関係に関する評価は人気企業の中でも下位です。
まず多い口コミは、官僚的な組織で、トップダウンで物事が進む傾向があるというものです。
そして、非常に保守的なので、変化が起こりづらいと感じると話す方が多いです。
また、全体的にウェットな人間関係が好まれる傾向があり、特に中堅以上の年代の方でお酒が好きな方が多いので、飲み会が多く開催されます。
このほか、組合主催のイベントなどが多いので、業務外の時間も仕事の過ごすことは多いと話す方もいます。
参考:東京メトロとあわせて検討される企業との比較
東京メトロとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。
- .東武鉄道:「東武東上線」などを運行する大手私鉄企業
- .東急電鉄:「東横線」や「田園都市線」などを運営する大手私鉄企業
- .京浜急行:「京急線」を運行する大手私鉄企業
それぞれの会社の社内からの評価を比較すると、以下の通りになります。4社の中で最高得点を赤字、最低得点を青字にしています。
待遇 | ワークライフバランス | キャリア成長 | やりがい | 職場風土 | |
東京メトロ | 3.2 | 3.4 | 2.3 | 3.5 | 2.9 |
.東武鉄道 | 2.3 | 2.9 | 2.3 | 2.6 | 2.6 |
.東急電鉄 | 2.8 | 3.1 | 3.1 | 3.3 | 2.7 |
.京浜急行 | 2.4 | 2.4 | 2.5 | 2.8 | 2.4 |
比較すると明確で、全体的に評価が高く、特に待遇やワークライフバランス・やりがい・職場風土の良さを求める人向けの企業です。
3. 東京メトロはそもそもどんな会社か
引用:Google Maps
東京メトロは、東京都を中心とした事業エリアをもつ大手鉄道会社です。
鉄道だけでなく、駅構内の施設や不動産、広告事業なども幅広く行なっています。
会社ホームページ:https://www.tokyometro.jp/index.html
3-1. 会社概要
社名 | 東京地下鉄株式会社 |
設立 | 2004年4月1日 |
代表者 | 山村 明義 |
従業員数 | 9,721人(2023年3月31日現在) |
本店所在地 | 東京都台東区東上野三丁目19番6号 |
事業内容 | 旅客鉄道事業の運営、都市・生活創造事業の運営(流通事業、不動産事業、情報通信事業) |
3-2. 事業内容
東京メトロの事業内容は以下のとおりです。
旅客鉄道事業 | 鉄道事業、鉄道駅の運営及び清掃サービス、鉄道施設等の整備及び保守・管理、海外都市鉄道の運営・維持支援 |
都市・生活創造事業 | 不動産の開発・賃貸・管理 |
流通・広告業 | 商業施設の管理・運営、広告事業、情報通信事業 |
その他 | 福利厚生施設の運営、人事・経理・システムサービスに関する事務、施設の清掃 |
東京メトロの主要事業である鉄道事業は、9つの路線を展開しており、直通区間は355.8kmに及びます。
そして、大手私鉄との相互直通運転も行なっており、神奈川、千葉、埼玉といった首都圏エリアでのスムーズな輸送を提供しています。
このほか、メトロシティ池袋などに代表されるような不動産事業や、駅構内や電車内の広告などの事業も行っています。
3-3. トップメッセージ
引用:東京メトロ
東京メトロはグループ理念として「東京を走らせる力」を掲げ、東京に集う人の生活や、経済活動を支える存在として鉄道事業を中心に様々な事業に取り組んでいます。
そして、現在4つの重点戦略を設定した、2022年度から2024年度までの中期経営計画「東京メトロプラン2024」に取り組んでいます。
計画の中では、お客様の安全を第一としたうえでの、設備・業務のスリム化といったコスト構造の改革や、DX推進・海外鉄道事業の拡大などに注力予定となっています。
このほか、今後は公的支援を前提に、2030年代半ばの開業を目指した有楽町線延伸、南北線延伸などへも注力し、将来的な株式上場を目指して、「構造改革」と「新たな飛躍」に取り組んでいきます。
3-4. 今後の事業展開
東京メトロは中期経営計画として、「東京メトロプラン2024」を発表しており、以下の4つを重点事項としています。
- コスト構造改革による持続可能な事業運営の実現
- 更なる安全・安心の提供と鉄道事業の進化による東京の魅力と価値の向上
- 都市・生活創造事業の成長等により、東京に集う一つひとりの活き活きとした毎日に貢献
- ESGの取組みによる持続可能な社会の実現への貢献
そして、代表的な施策として以下の5つが挙げられます。
- 安全性・利便性の向上(セキュリティの強化・バリアフリー化促進など)
- 有楽町線延伸・南北線延伸等によるネットワーク効果
- 新技術の導入とDXによる鉄道オペレーションの進化
- 不動産事業の拡大とまちづくりの拡大
- 海外鉄道ビジネス・新規ビジネスの開発・推進
いずれも、以下の2つに集約されますが、利用者の安全を守るという大前提のもと、路線延伸や不動産事業の拡大といったダイナミックな施策により、更なる事業拡大を狙っていると言えます。
- 鉄道事業者としてのサービスの向上
- 鉄道事業以外の事業の拡大
上記を踏まえると、安全運行のため業務に誠実に取り組むだけでなく、魅力的な都市づくりのため鉄道事業以外にもチャレンジする意欲がある方向けの企業と言えます。
4. 東京メトロへの転職を目指す人へ|採用・求人情報
ここまでの内容を踏まえ、東京メトロへ転職したいと考えている方に向け、東京メトロの採用・求人情報を紹介します。
新卒で東京メトロを目指す、という方は新卒採用ページ(https://tokyometro-recruit.jp/)からプレエントリーをし、情報を得ましょう。
4-1. 東京メトロの採用職種
東京メトロの職種は大きく分けると下記の2種類です。
事務系(総合職) | 一般管理、経営企画、デジタル、運輸営業、機械系(車両)、都市・生活創造、建築、土木など |
エキスパート職 | 駅係員、車掌、運転士、車両、運転など |
上記のような職種がありますが、中途採用ではエキスパート職を中心に募集を行っています。
具体的に出ていた求人を以下で紹介します。
4-2. 求人情報
東京メトロでは積極的に中途採用を行なっていません。
ここでは過去に「既卒採用サイト」で募集されていた求人情報をご紹介しますが、「doda」「リクルートエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントに登録すれば非公開求人も紹介してくれます。
エキスパート職
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
エキスパート職(運輸・車両・電機) | 当社規定による | 東京メトロの沿線および、本社(東京都台東区) |
エキスパート職の募集では運輸・車両・電機などの職種の募集を行っていました。
そして、エキスパート職の場合は、総合職より給与は低くなるため、(平均年収728万円)と同程度か低い水準の年収が提示されると考えましょう。
4-3. 採用メッセージ、求められる人物像
東京メトロは、グループ理念として「東京を走らせる力」を掲げており、鉄道事業などを通して、首都東京の機能を支えるとしています。
また、理念の実行のため、以下の2つの考えを持って事業に取り組んでいるとしています。
- たゆみなき「安全」の追求
- お客様視点に立った質の高い「サービス」の提供
上記を踏まえると、日々の安全な鉄道運行に向けて誠実に業務に取り組む姿勢を持ち、顧客の立場から必要なサービスを逆算できる人を求めていると言えます。
逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。
4-4. 東京メトロの転職難易度
東京メトロへの転職難易度は「高い(高度なスキルや経験が必須)」です。
そもそも中途採用を積極的に行なっておらず、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。
そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。
- 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
- 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
4-5. 東京メトロへはどうやって応募すべきか
東京メトロに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。
転職エージェントを使うべきなのは、以下の点で東京メトロの転職に有利になるからです。
- インターネット上に出ていない、東京メトロの非公開求人に応募できる
- 東京メトロの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
- 東京メトロ側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、東京メトロに転職したい方が使うべきエージェントは下記の4社です。
- リクルートエージェント(.全ての人におすすめ)
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収800万円以上の人におすすめ)
上記の中から3社に登録し、「東京メトロに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。
上記エージェントは先ほど東京メトロと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。
5. 東京メトロへ転職する際におすすめの転職エージェント
実際に、東京メトロの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の4つです。
- リクルートエージェント(.全ての人におすすめ)
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収800万円以上の人におすすめ)
この中で3つに登録し、東京メトロやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。
これらを選んだ理由は下記3つです。
- 大手で求人数も多く、東京メトロの求人も持っている可能性が高い
- 東京メトロへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
- 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる
1つずつ解説しますから、この中から3社に登録し、相談しましょう。
5-1. リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、求人の量・転職実績共にトップクラスです。
大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。
過去の転職実績も豊富で、社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、東京メトロなどの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。
リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/
5-2. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。
doda公式ページ:https://doda.jp/
5-3. マイナビエージェント
「マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。
新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。
サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。
マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/
5-4. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。
ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。
東京メトロへの転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを目指す方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。
ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
6. 東京メトロへの転職でエージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
ここでは、おすすめした転職エージェントを、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。
- 最初の申し込みを丁寧に行う
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 複数のエージェントを使っていることは隠さない
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 最低限のマナーは守る
6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う
優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。
入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。
下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。
- 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
- 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
- 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く
6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。
6-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない
転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。
長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- こんな業界は自分でも通るか
自動的に、後回しにされるリスクも
転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。
その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。
更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。
この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。
6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。
具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
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2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。
件名:担当変更のご相談
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。
しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。
つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。
お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。
担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。
各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば、連絡を無視すれば、問題ありません。
ただ、連絡がしつこく来る場合は、退会の手続きをしましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。
件名:退会手続きのお願い
〇〇エージェント 〇〇様
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。
(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。
熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
6-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える
エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。
これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。
- 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
- 改めて自分のアピールポイントを整理したい
見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。
以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。
(参考)ひどい推薦文の例
〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。
コミュニケーション能力が高く、明るい方です。
ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。
6-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
先ほども紹介した通り、転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。
転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。
紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。
また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。
こうした話はしすぎないよう注意しましょう。
6-9. 最低限のマナーは守る
エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
7. まとめ
東京メトロの年収を紹介してきましたがいかがでしたか?
改めて東京メトロの平均年収は728万円と運輸業/郵便業でも高い水準で、よく一緒に検討される、「東武鉄道」「京浜急行」よりも高い水準ですが、「東急電鉄」よりは低い水準です。
これから転職を目指す方は、東京メトロから内定を取るためにも、内定後に年収を上げてもらうためにも必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。
下記4社は東京メトロへの転職に強く、東京メトロを目指す方が使うべきエージェントです。
- リクルートエージェント(.全ての人におすすめ)
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収800万円以上の人におすすめ)
以上を参考に、あなたが理想のキャリアを歩めることを心から祈っています。