東京メトロの年収は?年齢・役職別にわかる実態と全注意点
「東京メトロの年収はどのくらい?」「どのように上がっていく?」など、東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)の年収が気になっていませんか?
東京メトロの正社員の平均年収は762万円で、運輸業/郵便業の中でも高いです。しかし、高い年収の裏に、働く上での注意点もあるので、これから東京メトロで働こうという人は知っておく必要があります。
このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職支援をしてきた筆者が、東京メトロの年収について、知っておくべきことを下記の流れで紹介します。
- 東京メトロの年収は?年齢・役職別にすぐわかる
- 東京メトロの年収以外の評判・働きやすさについて
- 東京メトロはそもそもどんな会社か
- 東京メトロへの転職を目指す人へ|採用・求人情報
- 東京メトロへ転職する際におすすめの転職エージェント
- 東京メトロの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
最後まで読めば、東京メトロの年収はいくらか、年齢・役職別にはどうなのか、他社と比べてどうなのかまで、東京メトロの年収の全てがわかるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 東京メトロの年収は?年齢・役職別にすぐわかる
東京メトロの正社員の平均年収は、762万円です。
これは運輸業/郵便業全体の中でも高水準で、同じ大手鉄道会社の「JR東日本」「東武鉄道」と比べても高いです。
1-1. 年齢別の年収水準
口コミサイトを元に集計すると、東京メトロの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。
25歳 | 400万円~450万円 |
30歳 | 500万円~550万円 |
35歳 | 600万円~650万円 |
40歳 | 750万円~800万円 |
役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、東京メトロの平均残業時間は27時間です。
1-2. 東京メトロの給与の口コミ・満足度のまとめ
東京メトロの社員の口コミを分析した結果、給与面で下記3つの傾向があることがわかりました。
- 同業他社と比較すると年収は平均以上であるため、待遇に大きな不満はないという方が多い
- 基本給は低いため、年収における手当やボーナスの重要度は高い
- 年功序列の色が強いので、同期入社の場合は一定の年齢まで昇給ペースは横並びとなる
待遇の評価は人気企業300社の中でも平均からやや下位に位置しています。
まず、同業他社と比較すると平均からやや良いと感じるため、大きな不満はないとする方は多いです。
ただ、基本給が低く設定されているので、年収における手当やボーナスにおける割合は多く、エキスパート職の場合は乗務手当などがないと苦しいと話す方もいます。
なお、年功序列の色が強いので、年次が高くなるほど満足度は高くなる傾向にあります。
基本給は職位によって決まるので、昇給のためには、年次の昇給に加えて昇格試験に合格する必要があります。
また、業務内容はルーティーンワークが多いため、良い評価を得るためにどれだけミスを減らせるかが大事と話す方もいました。
1-3. 同業他社との年収比較
運輸業/郵便業の平均年収は、334万円(転職サイト「type」調べ)ですから、東京メトロの正社員の平均年収は運輸業/郵便業としてはかなり高い水準と言えます。
一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手鉄道会社と比べても高くなります。
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 待遇の口コミ評価 | |
東京メトロ | 762万円 | 39.7歳 | 17.7年 | 3.2 |
.東武鉄道 | 677万円 | 48.1歳 | 27.1年 | 2.3 |
.東急電鉄 | 767万円 | 43歳5ヶ月 | 14年7ヶ月 | 2.8 |
.JR東日本 | 725万円 | 38.6歳 | 16.0年 | 3.1 |
※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成
1-4. 役職別の年収
東京メトロの役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。
役職目安 | 年収目安 |
新入社員~若手社員(3年目まで) | 400万円~450万円 |
若手社員(3年目以降) | 500万円~550万円 |
主任クラス | 650万円~700万円 |
係長クラス | 850万円~900万円 |
課長クラス | 1,150万円~1,200万円 |
部長クラス | 1,400万円~1,450万円 |
取締役 | 1,500万円 |
1-5. 職種別の年収
エキスパート職の場合は総合職に比べて年収が低いです。
1-6. 東京メトロの評価制度
東京メトロでは、あらかじめ決められた評価項目に対して評価を行い、年に2~3回の面談を通して本人に伝えられます。
管理職の場合は、上記の評価に加えて360度評価も実施されます。
評価に関する社員からの口コミでは、以下のような声があがっています。
- 明確な評価基準がなく、制度そのものが形骸化していて、年功序列で上がる
- 昇進は、昇進試験の内容のみで評価されていると感じ、普段の評価が反映されているとは感じない
- とにかくミスをしないことが大事となる
- 上司次第で変わるので気に入られておくことが大事である
1-7. 東京メトロで年収を上げるポイント
評価制度を踏まえ、東京メトロで働きながら年収を上げるためには、下記3点が重要です。
- 業務上でのミスをしない
- 評価者である上司の心象が良くなるように、普段からアピールしておく
- 昇格試験に合格する
逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、東京メトロでは大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。
1-8. 東京メトロの福利厚生
東京メトロの福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。
休暇 | -完全週休2日制 -年次有給休暇 -慶弔休暇 -出産休暇 -育児休職など |
住宅関連 | -家族住宅 -持家融資 |
年金・財形関連 | -財形貯蓄 |
退職金 | -あり |
その他 | -社内イベント・部活動あり |
社員からの口コミでは、寮・社宅が用意されているので、額面の金額以上に可処分所得は高くなる声があがっています。
2. 東京メトロの年収以外の評判・働きやすさについて
口コミサイトをもとに社員からの東京メトロの評価をまとめると、下記の通りです。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 3.2 | 161位/300社 |
ワークライフバランス | 3.4 | 151位/300社 |
キャリア・成長 | 2.3 | 285位/300社 |
やりがい | 3.5 | 176位/300社 |
職場の雰囲気 | 2.9 | 242位/300社 |
ここまで紹介してきた待遇(給料や福利厚生)以外の下記4項目について、社内からの内部事情も含め、紹介していきます。
2-1. ワークライフバランスに関する口コミ
- 有給休暇の取得が推奨されており、取得はしやすい
- 総合職の場合は、「時差始終業」「テレワーク制度」などの働きやすい制度がそろっている
- 現場職の場合はシフト制なので、土日祝日やGWなどに合わせて休みを取ることは難しい
- 部署や状況によっては、拘束時間が長く急な出勤がある場合も
ワークライフバランスの評価は人気企業300社の中でも平均です。
まず多い口コミは、有給休暇の取得を推奨しており、都合がつけば取りやすいというものです。
しかし、交通インフラという業務特性があるので、駅員の場合は特に代役を見つけないと急な休みには対応できないです。
また、現場職の場合はシフト制が導入されているので、土日祝日やGWといった長期休暇に合わせて休みを取ることは難しいです。
ちなみに、シフトの発表は直前となるので、休みは取れるがプライベートの予定は立てづらいと話す方もいます。
総合職で事務系の職種の場合は、コロナ禍を経て「時差始終業(フレックス)」「テレワーク制度」が定着してきたとの声もあります。
また、部署や状況によっては、拘束時間が長いや休日出勤があるという口コミもあります。
- 電機・保守管理・・・泊まり込みが多く拘束時間が長い
- 駅員・・・泊まり込み多く拘束時間は長い、人員が足りない場合は呼び出されることもある。人身事故や台風などの災害時には緊急で仕事が発生する
会社全体の残業時間の平均は27時間ですが、部署・状況によってはハードワークが必要です。
2-2. 成長・キャリアアップに関する口コミ
- 運行現場に近づくと専門性が高い業務が身につくが、ルーティーンワークが多くなる
- 業界特有の業務が多いので、転職で活きやすいスキルを得ることは難しい傾向がある
- 部署によっては事業開発などのチャレンジングな環境で働くことができる
社員からの口コミでは、就業する職種や部署によって成長する機会が大きく変わるというものが多いです。
まず、駅員や車掌などの場合は、専門性が高いものの、ルーティーンワークが多いので成長できている実感が持てないと話す方が多いです。
ただし、総合職の場合は事業開発やデジタル関連の部署などへの配属の機会があり、新しい環境にチャレンジできるのでキャリアアップにつながると感じると話す方もいます。
しかし、新入社員の研修制度以外は、あまり研修や教育体制は充実していないといった不満の声もありました。
2-3. やりがいに関する口コミ
- 巨大インフラを支えているという実感が持てる
- 地下鉄の延伸などの巨大プロジェクトに携わることができる場合もある
- ルーティーンワークが多いのでやりがいを保てないという人も
- 駅員の場合、顧客と近いので感謝の言葉もクレームも直接受けることが多い
東京メトロではやりがいを持って働いているという方は多いです。
まず多い口コミは、首都圏の交通網を支えている実感があるというものです。
配属によりますが、地下鉄の延伸の企画や新規事業といったチャレンジングな業務に携われる機会もあります。
上記のような業務に携わることができる部署へのジョブローテーションもありますが、部署異動は玉突きであるため希望は叶いづらいという声もあります。
そして、基本的にはルーティーンワークが続くので、やりがいをもてなくなったという方もいます。
また、駅員の場合は顧客とも近いので感謝の言葉も貰えますが、クレームの対応など精神的に負荷がかることもあります。
2-4. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ
- トップダウンで仕事が進むことが多い
- 保守的で変化が起きづらい環境との声も
- ウエットな付き合いを重視する人が、中堅以上の世代に多い
職場の雰囲気・人間関係に関する評価は人気企業の中でも下位です。
まず多い口コミは、官僚的な組織で、トップダウンで物事が進む傾向があるというものです。
そして、非常に保守的なので、変化が起こりづらいと感じると話す方が多いです。
また、全体的にウェットな人間関係が好まれる傾向があり、特に中堅以上の年代の方でお酒が好きな方が多いので、飲み会が多く開催されます。
このほか、組合主催のイベントなどが多いので、業務外の時間も仕事の過ごすことは多いと話す方もいます。
参考:東京メトロから転職で出ていく人の事情
東京メトロは、安定した雇用体系、高い報酬から定年まで働く人がほとんどで、離職率は2018年度~2022年度までの5年間の平均で1.6%ほどです。(引用元:サステナビリティレポート)
しかし、ルーティーンワークが多くスキルアップが望みにくい、若手の間は給与が上がりづらい、エキスパート職として入社すると給与が上がりづらいといった理由で転職を検討されています。
参考:東京メトロとあわせて検討される企業との比較
東京メトロとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。
- .東武鉄道:「東武東上線」などを運行する大手私鉄企業
- .東急電鉄:「東横線」や「田園都市線」などを運営する大手私鉄企業
- .JR東日本:東日本を営業エリアとする、大手鉄道事業者
それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。
待遇 | ワークライフバランス | キャリア成長 | やりがい | 職場の雰囲気 | |
東京メトロ | 3.2 | 3.4 | 2.3 | 3.5 | 2.9 |
.東武鉄道 | 2.3 | 2.9 | 2.3 | 2.6 | 2.6 |
.東急電鉄 | 2.8 | 3.1 | 3.1 | 3.3 | 2.7 |
.JR東日本 | 3.1 | 3.6 | 2.4 | 3.4 | 2.8 |
一緒に検討される企業の中でも、特に待遇や、やりがい、職場の雰囲気の良さを求める人向けの企業です。
私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声
私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点でやりがいや待遇面に恵まれているという声をよく聞きます。
- 首都圏のインフラを支えているという実感がある
- 総合職として入社した場合は給与が高いので、比較的安定した生活を送ることができる
ただ、ルーティーンワークが多く成長の実感を持てない、交代勤務が合わないという声は多いです。
過去にサポートした中でも、「スキルアップが目指せたり、若いうちから待遇が上がるチャンスのある企業で働きたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。
3. 東京メトロはそもそもどんな会社か
引用:Google Maps
東京メトロは、東京都を中心とした事業エリアをもつ大手鉄道会社で、2024年10月に上場しました。
鉄道だけでなく、駅構内の施設や不動産、広告事業なども幅広く行なっています。
会社ホームページ:https://www.tokyometro.jp/index.html
3-1. 会社概要
社名 | 東京地下鉄株式会社 |
設立 | 2004年4月1日 |
代表者 | 山村 明義 |
従業員数 | 9,551人(2024年3月31日現在) |
本店所在地 | 東京都台東区東上野三丁目19番6号 |
事業内容 | 旅客鉄道事業の運営、都市・生活創造事業の運営(流通事業、不動産事業、情報通信事業) |
3-2. 事業内容
東京メトロの事業内容は以下のとおりです。
旅客鉄道事業 | 鉄道事業、鉄道駅の運営及び清掃サービス、鉄道施設等の整備及び保守・管理、海外都市鉄道の運営・維持支援 |
都市・生活創造事業 | 不動産の開発・賃貸・管理 |
流通・広告業 | 商業施設の管理・運営、広告事業、情報通信事業 |
その他 | 福利厚生施設の運営、人事・経理・システムサービスに関する事務、施設の清掃 |
東京メトロの主要事業である鉄道事業は、9つの路線を展開しており、直通区間は355.8kmに及びます。
そして、大手私鉄との相互直通運転も行なっており、神奈川、千葉、埼玉といった首都圏エリアでのスムーズな輸送を提供しています。
このほか、メトロシティ池袋などに代表されるような不動産事業や、駅構内や電車内の広告などの事業も行っています。
3-3. トップメッセージ
引用:東京メトロ
東京メトロは、東京都区部を中心に9路線を運営し、首都圏の鉄道ネットワークの中核を担う企業です。
鉄道を核とした都市・生活創造企業として、「東京を走らせる力」を理念に掲げ、首都東京の生活や経済活動を支えています。
これまで、コロナ禍での収益減少を乗り越え、テレワークの定着やインバウンド需要回復を背景に、経営の回復基盤を築いてきました。
同時に、安全確保を前提にコスト構造改革やDXの推進、CBMの導入、自動運転技術の検討、ホームドア整備など、先進技術の活用やバリアフリー設備の整備にも注力してきました。
今後は、「東京メトロプラン2024」に基づき、新線建設や不動産事業の拡大、海外鉄道ビジネスの成長を目指します。
また、社員の自律と挑戦を促し、DE&I推進や脱炭素社会の実現を図ることで、持続可能な都市と企業価値の向上に貢献していきます。
3-4. 今後の事業展開
東京メトロは中期経営計画として、「東京メトロプラン2024」を発表しており、以下の4つを重点事項としています。
- コスト構造改革による持続可能な事業運営の実現
- 更なる安全・安心の提供と鉄道事業の進化による東京の魅力と価値の向上
- 都市・生活創造事業の成長等により、東京に集う一つひとりの活き活きとした毎日に貢献
- ESGの取組みによる持続可能な社会の実現への貢献
そして、代表的な施策として以下の5つが挙げられます。
- 安全性・利便性の向上(セキュリティの強化・バリアフリー化促進など)
- 有楽町線延伸・南北線延伸等によるネットワーク効果
- 新技術の導入とDXによる鉄道オペレーションの進化
- 不動産事業の拡大とまちづくりの拡大
- 海外鉄道ビジネス・新規ビジネスの開発・推進
いずれも、以下の2つに集約されますが、利用者の安全を守るという大前提のもと、路線延伸や不動産事業の拡大といったダイナミックな施策により、更なる事業拡大を狙っていると言えます。
- 鉄道事業者としてのサービスの向上
- 鉄道事業以外の事業の拡大
上記を踏まえると、安全運行のため業務に誠実に取り組むだけでなく、魅力的な都市づくりのため鉄道事業以外にもチャレンジする意欲がある方向けの企業と言えます。
4. 東京メトロへの転職を目指す人へ|採用・求人情報
ここまでの内容を踏まえ、東京メトロへ転職したいと考えている方に向け、東京メトロの採用・求人情報を紹介します。
新卒で東京メトロを目指す、という方は新卒採用ページ(https://tokyometro-recruit.jp/)からプレエントリーをし、情報を得ましょう。
4-1. 東京メトロの採用職種
東京メトロの職種は大きく分けると下記の2種類です。
事務系(総合職) | 一般管理、経営企画、デジタル、運輸営業、機械系(車両)、都市・生活創造、建築、土木など |
エキスパート職 | 駅係員、車掌、運転士、車両、運転など |
上記のような職種がありますが、中途採用ではエキスパート職を中心に募集を行っています。
具体的に出ていた求人を以下で紹介します。
4-2. 求人情報
東京メトロでは積極的に中途採用を行なっていません。
ここでは過去に「既卒採用サイト」で募集されていた求人情報をご紹介しますが、「doda」「マイナビエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントに登録すれば非公開求人も紹介してくれます。
エキスパート職
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
エキスパート職(運輸・車両・電機) | 当社規定による | 東京メトロの沿線および、本社(東京都台東区) |
エキスパート職の募集では運輸・車両・電機などの職種の募集を行っていました。
そして、エキスパート職の場合は、総合職より給与は低くなるため、(平均年収762万円)と同程度か低い水準の年収が提示されると考えましょう。
4-3. 採用メッセージ、求められる人物像
東京メトロは、グループ理念として「東京を走らせる力」を掲げており、鉄道事業などを通して、首都東京の機能を支えるとしています。
また、理念の実行のため、以下の2つの考えを持って事業に取り組んでいるとしています。
- たゆみなき「安全」の追求
- お客様視点に立った質の高い「サービス」の提供
上記を踏まえると、日々の安全な鉄道運行に向けて誠実に業務に取り組む姿勢を持ち、顧客の立場から必要なサービスを逆算できる人を求めていると言えます。
逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。
4-4. 東京メトロの転職難易度
東京メトロへの転職難易度は「高い(高度なスキルや経験が必須)」です。
そもそも中途採用を積極的に行なっておらず、高い知名度などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。
そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。
- 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
- 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
4-5. 東京メトロへはどうやって応募すべきか
東京メトロに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。
転職エージェントを使うべきなのは、以下の点で東京メトロの転職に有利になるからです。
- インターネット上に出ていない、東京メトロの非公開求人に応募できる
- 東京メトロの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
- 東京メトロ側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、東京メトロに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収600万円以上の人におすすめ)
上記の3社に登録し、「東京メトロに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。
上記エージェントは先ほど東京メトロと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。
5. 東京メトロへ転職する際におすすめの転職エージェント
東京メトロの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収600万円以上の人におすすめ)
この3つに登録し、東京メトロやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。
これらを選んだ理由は下記3つです。
- 大手で求人数も多く、東京メトロの求人も持っている可能性が高い
- 東京メトロへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
- 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる
一つずつ解説していきます。
5-1. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。
過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、東京メトロなどの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。
doda公式ページ:https://doda.jp/
5-2. マイナビエージェント
「マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。
新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。
サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。
マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/
5-3. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。
ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。
東京メトロへの転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを狙う方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。
ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
6. 東京メトロの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
この章では、東京メトロの中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。
6-1. 東京メトロの中途採用で聞かれる想定質問40選
東京メトロの面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。
このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。
一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。
全ての人が準備すべき質問10個
- 東京メトロが目指す「安全第一」の理念を現場業務でどのように具体化できると考えますか?
- 利用者目線に立ったサービスの改善において、どのような経験を活かせますか?
- 駅や列車の運行に関わる中で、効率を高めるための具体的な改善提案を挙げてください。
- 公共交通機関としての責任を果たすために、自身の役割をどのように位置づけていますか?
- 困難な状況下でチームとして成果を上げた経験を、東京メトロでどのように応用しますか?
- 複数の部門や関係者と連携する業務において、どのようにコミュニケーションを取るべきだと考えますか?
- 過去の業務経験から、東京メトロの業務プロセスに役立つ改善策を提案してください。
- 利用者目線でのサービス向上を目指す上で、具体的にどのような視点を持って取り組みますか?
- 業務上の課題やトラブルに直面した際、問題を解決するためにどのように行動しますか?
- 東京メトロが提供するサービスの信頼性を高めるために、どのような貢献ができますか?
若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個
- これまでに習得したスキルや知識を、東京メトロでどのように活かせると考えますか?
- チーム内で信頼を築きながら、自身の成長を図るためにどのような取り組みができますか?
- 限られた時間の中で優先順位をつけて成果を出した経験を、東京メトロでどのように応用しますか?
- 業務において未知の課題に直面した際、どのように解決に取り組んできましたか?
- 東京メトロの運行管理において、初めての環境でどう適応し、成果を出せると考えますか?
- 利用者からの要望を業務に反映させた経験を教えてください。
- 安全性を意識した業務で、これまでどのような取り組みをしてきましたか?
- 新しい業務やシステムを習得する際の工夫や姿勢を、東京メトロでどう活かしますか?
- 現場での課題を発見し、改善策を提案した経験があれば具体的に教えてください。
- 東京メトロの持つ多様な業務の中で、自分が特に力を発揮できる部分はどこだと考えますか?
中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個
- 安全運行を支えるためのプロセス改善において、具体的にどのような貢献ができますか?
- プロジェクトや業務の進行管理を行う際、どのような手法で成功に導いてきましたか?
- 東京メトロの運行効率を上げるために、自身の経験をどう活かしますか?
- 業務上の課題解決において、チームの力を引き出した具体的な経験を教えてください。
- 後進を育成する中で、どのような指導方法や工夫を行ってきましたか?
- 運行トラブルや予期せぬ事態への対応経験を、東京メトロでどのように役立てますか?
- 社内外の関係者との交渉や調整を行う際、どのような成果を上げてきましたか?
- 長期的な視野で組織に貢献するための取り組みを教えてください。
- 複数のプロジェクトを並行して進める際、具体的にどのようにスケジュールを調整してきましたか?
- 東京メトロが掲げる利用者満足度向上に向け、自身が具体的にどのように貢献できると考えますか?
管理職、シニア(40代以上)が準備すべき質問10個
- 業務全体を見渡し、部門の成長を促進するためにどのような改革を提案できますか?
- リーダーシップを発揮して、チームや部門全体の成果を上げた経験を具体的に教えてください。
- 長期的な経営目標に対して、自分が果たせる具体的な役割を挙げてください。
- 安全運行の維持において、管理職としてどのような具体策を講じてきましたか?
- 新規事業やプロジェクトにおいて、リーダーとしてどのように方向性を示し、結果を出しましたか?
- 複雑な問題が発生した際に、どのように意思決定を行い、解決に導いてきましたか?
- 社内の部門間連携を強化するための具体的な取り組みや成果を教えてください。
- 現場の課題を的確に把握し、経営陣と連携して解決した経験を教えてください。
- 多様な人材を活用して、組織全体の力を最大化するために行った取り組みを教えてください。
- 東京メトロの将来を見据えた人材育成プランに、どのように貢献できると考えますか?
6-2. 東京メトロの中途採用選考でアピールすべきポイント
東京メトロへの転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。
- 全ての人がアピールすべきポイント
- 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
- 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
- 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
1. 全ての人がアピールすべきポイント
面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールするといいでしょう。
- 安全性を最優先する姿勢
- チームワークの経験
- 利用者視点でのサービス改善提案
安全性を最優先する姿勢
東京メトロは「安全・安心で快適なより良いサービスの提供」を掲げています。
そのため、過去の経験で安全確保に努めた具体的な事例を示すことで、同社の理念に共感し、実践できる人材であることをアピールできます。
チームワークの経験
鉄道業務は多くの部門やスタッフとの連携が不可欠です。
過去にチームで協力して成果を上げた経験を具体的に説明することで、協調性とコミュニケーション能力を強調できます。
利用者視点でのサービス改善提案
東京メトロは利用者満足度の向上に努めています。
これまでの経験から、利用者のニーズを捉えたサービス改善の提案や実施例を示すことで、顧客志向の姿勢をアピールできます。
2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)が追加でアピールすべきポイント
若手社員で東京メトロへの転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。
- 新しい環境への適応力
- 学習意欲と自己研鑽
- コミュニケーション能力
新しい環境への適応力
若手社員には柔軟な適応力が期待されます。
新しい業務や環境に迅速に馴染み、成果を上げた経験を具体的に述べることで、成長意欲と柔軟性を示せます。
学習意欲と自己研鑽
東京メトロは技術革新やサービス向上に積極的です。
自己学習や資格取得など、スキルアップに取り組んだ具体的な事例を挙げることで、向上心をアピールできます。
コミュニケーション能力
若手社員には円滑なコミュニケーションが求められます。
報告・連絡・相談を徹底し、チーム内外で効果的に情報共有を行った経験を具体的に説明することで、協調性を強調できます。
3. 中堅社員(30代〜40歳前後)が追加でアピールすべきポイント
30代〜40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。
- プロジェクトマネジメント経験
- 後輩育成の実績
- 業務改善の取り組み
プロジェクトマネジメント経験
中堅社員にはプロジェクトの推進力が期待されます。
プロジェクトを計画・実行し、成果を上げた具体的な事例を示すことで、リーダーシップと実行力をアピールできます。
後輩育成の実績
人材育成は組織の成長に不可欠です。
後輩や部下を指導し、成長を支援した具体的な経験を述べることで、指導力と責任感を示せます。
業務改善の取り組み
業務効率化やプロセス改善の経験は高く評価されます。
具体的な課題を特定し、改善策を実施して成果を上げた事例を挙げることで、問題解決能力をアピールできます。
4. 管理職、シニア(40代以上)が追加でアピールすべきポイント
40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。
- 戦略的リーダーシップ
- 部門間調整力
- 将来を見据えた業務改革の計画力
戦略的リーダーシップ
管理職には組織全体を見渡し、戦略的に導く力が求められます。
長期的なビジョンを持ち、組織を成功に導いた具体的な経験を述べることで、リーダーシップを強調できます。
部門間調整力
複数部門との連携を円滑に進める能力は重要です。
部門間の調整を行い、プロジェクトを成功させた具体的な事例を示すことで、調整力と交渉力をアピールできます。
将来を見据えた業務改革の計画力
組織の持続的成長には長期的な視点が必要です。
長期的な視野で業務改善を提案・実施し、成果を上げた具体的な経験を述べることで、戦略的思考力を示せます。
7. まとめ
東京メトロの年収を紹介してきましたがいかがでしたか?
改めて東京メトロの正社員の平均年収は762万円と運輸業/郵便業では高い水準で、同じ大手鉄道会社と比べても高くなります。
これから転職を目指す方は、東京メトロから内定を取るためにも、内定後に年収を上げてもらうためにも必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。
下記3社は東京メトロへの転職に強く、東京メトロを目指す方が使うべきエージェントです。
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収600万円以上の人におすすめ)
以上を参考に、あなたが理想のキャリアを歩めることを心から祈っています。
(参考)東京メトロおよび、一緒に検討される企業の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元
東京メトロ | 「有価証券報告書」 |
東武鉄道 | 「有価証券報告書」 |
東急電鉄 | 「有価証券報告書」 |
JR東日本 | 「有価証券報告書」 |