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企業別年収

富士通の年収は?年齢・役職別にわかる実態と全注意点

「富士通の年収はどのくらい?」「どのように上がっていく?」など、富士通株式会社(以下、富士通)の年収が気になっていませんか?

富士通の正社員の平均年収は965万円で、IT/通信業界の中でも高いです。しかし、高い年収の裏に、働く上での注意点もあるので、これから富士通で働こうという人は知っておく必要があります。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職支援をしてきた筆者が、富士通の年収について、知っておくべきことを下記の流れで紹介します。

  1. 富士通の年収は?年齢・役職別にすぐわかる
  2. 富士通の年収以外の評判・働きやすさについて
  3. 富士通はそもそもどんな会社か
  4. 富士通への転職を目指す人へ|採用・求人情報
  5. 富士通へ転職する際におすすめの転職エージェント
  6. 富士通の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

最後まで読めば、富士通の年収はいくらか、年齢・役職別にはどうなのか、他社と比べてどうなのかまで、富士通の年収の全てがわかるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. 富士通の年収は?年齢・役職別にすぐわかる

富士通の正社員の平均年収は、965万円です。

これはIT業界全体の中でも高水準で、同じITサービス企業の「日立製作所」「NTTデータ」と比べても高いです。

1-1. 年齢別の年収水準

口コミサイトを元に集計すると、富士通の年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

25歳 450万円~500万円
30歳 550万円~600万円
35歳 700万円~750万円
40歳 800万円~850万円
45歳 850万円~900万円
50歳 900万円~950万円
55歳 900万円~950万円

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、富士通の平均残業時間は30時間です。

1-2. 富士通の給与の口コミ・満足度のまとめ

富士通の社員の口コミを分析した結果、給与面で下記5つの傾向があることがわかりました。

  • 日系の同業他社と比較しても平均的で、大きな不満はない
  • 基本的に年功序列だが、若手でも結果を出せば昇給・昇格は可能
  • 報酬体系の見直しで、一律給与が上がった
  • ジョブ型制度への移行で、今後はより実力・成果主義の側面が強くなる
  • 若手のうちは住宅関係の福利厚生が手厚い

待遇に関する評価は人気企業300社の中でも平均から下位ですが、満足している人も多数います。

まず多い口コミは、日系の大手SIerとしては平均的で、大きな不満はないというものです。

基本的に年功序列の色が強いですが、人事制度の改革もあり、若手であっても実力があれば昇格・昇給していく方もいます。

若手のうちは給与が低いという声もありましたが、報酬体系の見直しにより、年齢問わず月給が引き上がっています。

住宅関係の福利厚生もあり、特に新卒入社から3年目までの方が入ることができる寮の評判は良いです。

その後も、30歳までは家賃手当が支給され、世帯がある場合は40歳まで延長されますが、金額は手厚いとは言えないと話す方もいます。

なお、年収における賞与の割合が多い傾向があります。

1-3. 同業他社との年収比較

IT/通信業界の平均年収は、436万円(転職サイト「doda」調べ)ですから、富士通の平均年収はIT/通信業界としては高い水準と言えます。

一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じITサービス企業と比べても高くなります。

平均年収 平均年齢 平均勤続年数 待遇の口コミ評価
富士通 965万円 43.6歳 18.8年 3.0
.日立製作所 915万円 42.9歳 19.3年 3.7
.NTTデータ 905万円 39.9歳 14.6年 3.8
.NEC 880万円 43.3歳 17.5年 3.2

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

1-4. 役職別の年収

富士通の役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。

役職目安 Fujitsu level(職責のレベル) 年収目安
トレーニー(新卒入社1~3年目) 7 350万円~400万円
G2 8 450万円~500万円
G3 9 550万円~600万円
G4 10 700万円~750万円
SP 11 850万円~900万円
マネージャー 12 1,000万円~1,050万円
シニアマネージャー 13 1,100万円~1,150万円
シニアディレクター 14 1,200万円~1,250万円
統括部長 15 1,350万円~1,400万円
役員 8,500万円~9,000万円

1-5. 職種別の年収

富士通には以下の職種がありますが、給与を決めるのは役職グレードですから職種では差がつきません。

  • ビジネス職
  • 技術職

1-6. 富士通の評価制度

富士通ではジョブ型評価制度へマネジメントへ移行しており、職責によって以下のように評価されます。

評価項目 対象者 内容
Executive Performance Management エグゼクティブ向け 「財務指標」「重点指標」「行動指標」の観点から評価
Connect Fujitsu Level15以下の職務向け 富士通のパーパス、組織ビジョン実現に向けた「インパクト」「行動」「成長」を評価

多くの社員が該当する「Connect」については、富士通のパーパス(存在意義)に基づいた目標を設定し、半期ごとに評価します。

そして、役職がFujitsu Level15以下(統括部長以下)の社員の場合、以下2つの基準でもボーナスが決まります。

  • Short Term Incentive : 単年度業績目標達成度等に基づき決定するインセンティブ報酬
  • Long Term Incentive : 中長期業績目標達成度等に基づき決定するインセンティブ報酬

評価に関する社員からの口コミでは、以下のような声があがっています。

  • 年功序列がベースにあるが、成果に焦点が当てられるようになってきている
  • 明確な評価の根拠がなく、曖昧な印象を受ける
  • 部門によっては評価を得づらい
  • 上司次第で変わるので気に入られておくことが大事である

1-7. 富士通で年収を上げるポイント

評価制度を踏まえ、富士通で働きながら年収を上げるためには、下記3点が重要です。

  • 目標は必達、できる限り目標を大きく超える数字を出すことでボーナスを上げる
  • 評価者である上司の心象が良くなるように、普段からアピールしておく
  • 「社内ポスティング制度」を活用して、グレードの高いジョブ(職責)へチャレンジするか、強みを発揮できる職種に異動する

逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、富士通では大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。

1-8. 富士通の福利厚生

富士通の福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。

休暇 -完全週休2日制(休日は土日祝日)
-年間有給休暇20日~40日(下限日数は、入社半年経過後の付与日数となります)
-年間休日日数125日
-年末年始休暇
-特別休日
-慶弔休暇
-リフレッシュ休暇
-積立休暇
-介護休職制度
-産前産後休暇
-出産育児サポート休暇 等
住宅関連 -寮社宅
-住宅手当
年金・財形関連 -財形貯蓄
-財形奨励金
-富士通企業年金制度
-確定拠出年金制度
退職金 -あり
その他 -団体保険制度
-カフェテリアプラン
-事業所内保育所(3ヶ所)
-従業員持株会
-富士通企業年金制度
-各種保養施設
-スポーツクラブ利用費用補助
-婦人科健診費用補助 等

上記の通り、寮・社宅が充実しており、口コミでも若手のうちは生活が楽になったと評判がいいです。

2. 富士通の年収以外の評判・働きやすさについて

口コミサイトをもとに社員からの富士通の評価をまとめると、下記の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 3.0 193位/300社
ワークライフバランス 3.3 168位/300社
キャリア・成長 3.1 138位/300社
やりがい 3.3 227位/300社
職場の雰囲気 3.2 168位/300社

ここまで紹介してきた待遇(給料や福利厚生)以外の下記4項目について、社内からの内部事情も含め、紹介していきます。

  1. ワークライフバランス
  2. 成長・キャリアアップ
  3. やりがい
  4. 職場の雰囲気

2-1. ワークライフバランスに関する口コミ

  • 客先常駐を除けば、リモートワークが推奨されている
  • 「フレックス勤務制度」など働きやすい環境が用意されている
  • 部門によって忙しさが大きく異なり、事業部や職種、役職によってはハードワークとなることも

ワークライフバランスに関する口コミは人気企業300社の中でも平均からやや下位です。

まず、リモートワークが強く推奨されており、客先常駐を除けば、働き方が柔軟で働きやすいという声が非常に多いです。

また、「フレックス勤務制度」が導入されており、制度を使って子供の送り迎えなどを行う方もいます。

有給休暇は時期によっては取りづらいこともありますが、基本的には取得しやすいです。

しかし、事業部や職種、役職などによっては、残業時間が長く、土日の出社が必要な場合があります。

  • ヘルスケア部門:他の部門に比べると仕事量が多く、長時間残業になる傾向がある
  • 客先常駐の方:深夜に稼働することも多く、生活リズムが崩れるとの声も
  • 営業・SEなど:顧客対応や障害時の対応などで長時間残業になることも多く、常に連絡が取れる準備をしていると話す方も
  • 管理職:スタッフ時代に比べるとハードワークな傾向にあり、残業は多くなる

会社全体の残業時間の平均は30時間ですが、部署によってはハードワークが必要です。

2-2. 成長・キャリアアップに関する口コミ

  • 研修制度などの教育体制が充実している
  • 「社内ポスティング制度」を活用して、異動や昇格へのチャレンジが可能
  • 外注している業務も多いので、直接手を動かすよりもマネジメント寄りの実務が多いとの声も

成長・キャリアアップに関する評価は人気企業300社の中でも、平均からやや上位です。

まず多い口コミは、研修制度が充実しているなど教育体制が整っているというものです。

グローバルでの部署異動や昇格にチャレンジすることができる「社内ポスティング制度」が用意されているので、社内での異動によって自らキャリア形成していくことも可能です。

また、若手のうちから責任の伴う業務に携わることができるので、成長できたという方も多くいます。

ただ、大企業ということもあって調整業務が多く、大きく時間を割く必要がある点に不満を持つ方もいます。

このほか、技術系の職種の方からは、自分で手を動かすよりも、発注している関連会社なども含めたマネジメント力を伸ばしていくことになると話す方もいます。

以上を踏まえると、成長できる環境は揃っていますが、自身の取り組み方によって大きく変わると言えるでしょう。

2-3. やりがいに関する口コミ

  • 業務を通して社会を支えている実感があると感じる人は多い
  • 大企業ならではの案件に携わることができる
  • リモートワークが中心なので、通勤時間が削減された分業務に集中しやすい環境
  • 開発自体は委託することも多く、裁量権のない部署もあるので、自身の成長につながらずやりがいを持てないとの声も

富士通にはやりがいを持って働いている方が多いです。

まず多い口コミは、テクノロジーで社会を支えている実感があるというものです。

グローバル案件など、大企業ならではの案件に携わることができることがやりがいにつながっていると話す方も多いです。

そして、現在はリモートワークが中心なので、通勤による余計なストレスも減ってストレスなく仕事に集中できるという方もいます。

ただ、案件が大きい場合でも使っている技術が古いこともあり、実際の開発は関連会社に委託も多いので、やる気が削がれるといった方もいます。

このほか、部署によっては裁量権がない場合もあるので、配属による差も大きいと言えるでしょう。

2-4. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

  • 現社長が就任してから、組織改変が進み社風も大きく変わっている
  • 年功序列の色が強いが、ジョブ型制度への移行などで若手が活躍することも増えた
  • コンプライアンスに厳しくハラスメントが起きづらい環境
  • 縦割りの組織体制となっているので、部門毎に雰囲気は異なる

職場の雰囲気面は人気企業300社の中でも平均からやや下位です。

まず多い口コミは、現社長が就任してから、大きく組織体制や風土が変わっているというものです。

歴史のある企業なので、保守的な側面も強く、年功序列の色も強い傾向があります。

ただ、ジョブ型制度への移行やリモートワークを中心とした働き方に変わったことで、風通しがよく働きやすい環境になったとする方が多いです。

そして、コンプライアンスには厳しく、ハラスメントが起きにくいと話す方も複数います。

しかし、大企業かつ縦割りの組織体制となるため、部門ごとに雰囲気は異なり、セールスは体育会系の色合いが強いなど、それぞれカラーが異なります。

また、古い文化も残っており、中堅以降の社員の方には飲み会やゴルフなどウェットな関係を好む方も多いという声もあります。

参考:富士通から転職で出ていく人の事情やキャリア

富士通は、2022年に早期退職の募集はありましたが、安定した雇用体系、高い知名度から定年まで働く人がほとんどで、転職される方は全体の1~2割ほどです。

しかし、コンサルティングなどより年収アップが期待できる職種で働きたい、自社でシステムの構築から運用まで経験してみたいといった理由で転職を検討されています。

競合他社以外では、BIG4をはじめとした総合コンサルティングファームのほか、事業会社の社内SEとして転職する人が多いです。

参考:富士通とあわせて検討される企業との比較

富士通とあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

  • .日立製作所:社会インフラ関連のシステムや重電などに強みを持つ・総合電機メーカー
  • .NTTデータ:NTTグループのグローバル・ソリューション事業者
  • .NEC:通信網の構築に強みを持つ、大手総合電機メーカー

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。

待遇 ワークライフバランス キャリア成長 やりがい 職場の雰囲気
富士通 3.0 3.3 3.1 3.3 3.2
.日立製作所 3.7 3.4 3.2 3.7 3.2
.NTTデータ 3.8 3.6 3.4 3.9 3.6
.NEC 3.2 3.7 3.0 3.4 3.2

競合他社と比較しても大きく劣ることはなく、職場の雰囲気良さを重視する人や、やりがいを持って働きたい人向けの企業です。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点でやりがいがあるいう声をよく聞きます。

  • 教育機関や官公庁向けなど、スケールの大きな仕事に携わることができる
  • リモートワークなど働き方に柔軟性があるので、仕事に集中できる

ただし、社風は変わりつつあるが年功序列の色はまだ残る、マネジメント業務が主なので技術力は鍛えづらいという声もあります。

過去にサポートした中でも、「若いうちからもっと実力を見てもらえる企業で働きたい」「自社システムの構築や運用がしたい」などの理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

3. 富士通はそもそもどんな会社か

引用:富士通

富士通は、国内大手のITサービス企業で、主軸のシステムインテグレーション業務(企画・開発〜運用・保守などまで)だけでなく、スーパーコンピュータ「富岳」の開発にも携わるなど、幅広いサービスを提供しています。

このほか、富士通は顔認証システムでも強みを持っています。

会社ホームページ:https://global.fujitsu/ja-jp/

3-1. 会社概要

社名 富士通株式会社
設立 1935年
代表者 時田 隆仁
従業員数 124,000人(グローバル)
本店所在地 神奈川県川崎市中原区上小田中四丁目1番1号
事業内容 テクノロジーソリューション、ユビキタスソリューション、デバイスソリューション

3-2. 事業内容

富士通は以下の事業を行っています。

テクノロジーソリューション ・システムインテグレーション(システム構築、業務アプリケーション等)
・コンサルティング
・アウトソーシングサービス(データセンター、ICT運用管理、アプリケーション運用・管理、ビジネスプロセスアウトソーシング等)
・クラウドサービス(IaaS、PaaS、SaaS等)
・ネットワークサービス(ビジネスネットワーク等)
・システムサポートサービス(情報システム及びネットワークの保守・監視サービス等)など
ユビキタスソリューション ・パソコン
デバイスソリューション ・電子部品(半導体パッケージ、電池等)

テクノロジーソリューションについては、システムインテグレーション業務を中心に展開しており、国内システム開発市場において最大規模を誇ります。

また、ユビキタスソリューションについては、富士通および子会社にてパソコンを取り扱っています。

そして、デバイスソリューションでは、半導体パッケージなどの電子部品を、子会社の新光電気工業などにて取り扱っています。

3-3. トップメッセージ

引用元:富士通

富士通グループは、イノベーションを通じて社会に信頼をもたらし、持続可能な世界の実現を目指しています。

具体的には、地球環境問題、デジタル社会の発展、人々のウェルビーイング向上の3分野に取り組んでおり、気候変動や情報セキュリティ、医療ヘルスケアの推進など11の課題に挑戦しています。

これまで、IT技術を活用してさまざまな産業を支えてきた知見やノウハウを活かし、社会課題解決に向けた価値創出を進めてきました。

今後は、「Fujitsu Uvance※」を通じて、AIや次世代コンピューティングといった最先端技術を活用し、異なる業種をデータ基盤で繋げていくことに力を入れます。

この取り組みにより、社会課題を解決し、持続可能な社会の実現を目指していきます。

※異なる業種間のデータを一元的に収集・分析して、お客様のビジネス成長と社会課題の解決に挑む富士通のソリューション

3-4. 今後の事業展開

富士通は、2023年に発表した中期経営計画(引用:富士通のなかで以下4つの重要戦略を掲げています。

  • 事業モデル・ポートフォリオ戦略
  • テクノロジー戦略
  • カスタマサクセス戦略/地域戦略
  • リソース戦略

特に、「カスタマサクセス戦略/地域戦略」の中の施策である「コンサルティング部門の拡充」は特に重要事項としており、2024年2月のニュースリリース(引用:富士通では、2025年度までに、該当の部門を10,000名以上まで拡充するとしています。

内訳としては、以下の通りで、中途採用での人員確保にも積極的です。

  • リスキリングの実施による人材拡充(既存社員の配置転換によるもの):6,000人
  • キャリア採用の推進による人材拡充:3,000人
  • M&Aによる人材拡充:M&A:1,000人

富士通は、AIなどの進化による産業構造の変革も見据え、事業体制の変化にも積極的と言えます。

そのため、以下のような特徴を持つ方が求められていると言えるでしょう。

  • テクノロジーだけでなく、ビジネスモデルへの理解も深い方・あるいは理解のために勉強できる
  • 入社後も勉強し続けられる
  • 組織体制の変更などにも柔軟に対応できる

4. 富士通への転職を目指す人へ|採用・求人情報

ここまでの内容を踏まえ、富士通へ転職したいと考えている方に向け、富士通の採用・求人情報を紹介します。

新卒で富士通を目指す、という方は新卒採用ページ(https://fujitsu.recruiting.jp.fujitsu.com/recruit/)からプレエントリーをし、情報を得ましょう。

4-1. 富士通の採用職種

富士通の職種は大きく分けると下記の2種類です。

ビジネス職(総合職) ビジネスプロデューサー/コーポレート(サプライチェーンマネジメント、法務、知的財産、財務・経理、総務・人事)/マーケティング/デザイン
技術職(総合職) ソリューションエンジニア(インフラエンジニア含む)/データサイエンティスト/研究開発(ソフト開発・ハード開発・研究)

上記のような職種がありますが、中途採用ではどちらの職種でも幅広く募集を行っています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

4-2. 求人情報

過去に「doda」「マイナビエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「キャリア採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。

ビジネス職(総合職)

求人概要 予定年収 勤務地
中央官庁における基幹システム刷新を担うアカウント営業(リーダー) 700万円~1,000万円 東京都港区※リモート相談可
デジタルを活用したインサイドセールス(非対面営業) 700万円~1,000万円 東京都港区※リモート相談可
グローバル政策推進マネージャー 1,000万円~1,150万円 東京都港区※リモート相談可
HRビジネスパートナー(HRBP/部門付き人事) 700万円~1,000万円 東京都港区※リモート相談可
グローバルにおけるServiceNowビジネス拡大に向けた成長戦略策定および実行 1,050万円~1,200万円 神奈川県川崎市※リモート相談可

ビジネス系の場合、営業やHR、戦略策定などさまざまな職種で募集を行なっています。

技術職(総合職)

求人概要 予定年収 勤務地
【アプリケーション開発】官庁大規模システム開発・保守の開発デリバリーリーダー 630万円~1050万円 千葉県
新規攻略プリセールス活動の企画、推進リーダー(デジタルセールス) 700万円~1,000万円 東京都港区※リモート相談可
大手自動車メーカー様向け アドミニ系プロジェクト管理支援 450万円~650万円 愛知県豊田市※リモート相談可
次世代グリーンデータセンター用プロセッサ向けソフトウェア拡充に向けた戦略検討担当 700万円~1,000万円 神奈川県川崎市※リモート相談可
エンタプライズ向けネットワーク製品のハードウェア開発(回路設計) 550万円~900万円 神奈川県川崎市※リモート相談可
高感度赤外線センサの研究開発 700万円~1,000万円 神奈川県厚木市※リモート相談可
コンストラクションエンジニア(リーダー/サブリーダー職)※工事ビジネスのマネジメント 570万円~880万円 北海道札幌市※リモート相談可

技術系の場合、研究開発職やエンジニアなど幅広い職種で募集を行なっています。

4-3. 採用メッセージ、求められる人物像

富士通は、キャリア採用におけるメッセージとして以下の言葉をあげています。

大切なことは変わること。変わり続けること。今、富士通は生まれ変わろうとしています。(引用元:富士通

富士通が身を置くICT市場は、目まぐるしいスピードで新製品やサービスが生み出されています。

このような状況の中で富士通は企業として、組織として変革し続けなければならず、中途採用者には組織を変える、原動力になってほしいとしています。

そして求める人物像として、以下の3つをあげています。

  • 変化に対して柔軟に適応していくことができる力
  • 周囲のあらゆる人たちを巻き込みながら、プロジェクトを成功に導くことができる情熱と突破力
  • 他者の考え方や価値観を受け入れられる謙虚さ、素直さ

上記を踏まえると、多様な価値観を持つ組織において、柔軟性とリーダーシップを発揮しプロジェクトを推進できる人材を求めていると言えます。

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

4-4. 富士通の転職難易度

富士通への転職難易度は「高い(高度なスキルや経験が必須)」です。

中途採用を積極的に行っていて、高い知名度などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

  • 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
  • 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする

早期退職の募集を行なっており、難易度は例年より高い

富士通は、採用の引き締めから、例年よりも難易度は上がる可能性が高いです。

2024年10月に、組織改変に伴って間接部門の業務に余剰が生まれたため、人員削減を発表しています。読売新聞より

対象は間接部門の幹部ですが、間接部門のスタッフなどのポジションは、採用が減ることが予想されます。

これまで以上に、面接対策した上で、即戦力になれることを強くアピールできないと採用は難しいです。

4-5. 富士通へはどうやって応募すべきか

富士通に応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点で富士通の転職に有利になるからです。

  • インターネット上に出ていない、富士通の非公開求人に応募できる
  • 富士通の傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
  • 富士通側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、富士通に転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

上記の3社に登録し、「富士通に転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほど富士通と比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

5. 富士通へ転職する際におすすめの転職エージェント

富士通の転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

この3つに登録し、富士通やその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

  • 大手で求人数も多く、富士通の求人も持っている可能性が高い
  • 富士通への転職を有利にするためのノウハウを持っている
  • 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

5-1. doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、富士通などの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。

doda公式ページ:https://doda.jp/

5-2. マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。

新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。

サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。

マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/

5-3. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

富士通への転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを狙う方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

6. 富士通の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

この章では、富士通の中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。

6-1. 富士通の中途採用で聞かれる想定質問40選

富士通の面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。

このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。

一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。

全ての人が準備すべき質問10個

  1. あなたがこれまでの職務で最も大きな成果を上げたプロジェクトについて、その過程と結果を教えてください。
  2. 富士通の事業の中で、特に興味を持っている領域はどこですか?その理由も教えてください。
  3. 富士通の企業理念に共感する部分があれば、具体的に教えてください。
  4. 過去に多様なチームで働いた経験があれば、どのように成果を出したか教えてください。
  5. 新しい技術を習得する際に、どのように学び、実践に活かしていますか?
  6. これまでのキャリアで困難な状況に直面した際、どのように乗り越えたか具体例を教えてください。
  7. 富士通で実現したい目標や貢献できると考えている分野について教えてください。
  8. これまでの職務経験で、富士通のどのプロジェクトや製品に貢献できると考えていますか?
  9. 自分が目標達成のために特に意識していることを教えてください。
  10. あなたにとって「やりがい」を感じる業務や役割について教えてください。

若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個

  1. 富士通で最初の1年間で達成したいと考えている具体的な目標について教えてください。
  2. 過去の経験で、チームワークを通じて達成した成果や工夫を教えてください。
  3. 入社後に習得したいスキルや知識について、具体的に教えてください。
  4. 若手社員として富士通にどのように貢献したいと考えていますか?
  5. 富士通での業務において、挑戦したいと思う新しい分野やプロジェクトがあれば教えてください。
  6. 新しい環境やチームに入る際、どのように溶け込み、協力関係を築いてきましたか?
  7. これまでの学びや経験で、特に富士通で活かせると考えているスキルや知識は何ですか?
  8. 学生時代や前職で、課題を見つけて自ら解決に取り組んだ経験があれば教えてください。
  9. 自分がどのように成長したいと考えているか、具体的に教えてください。
  10. 富士通のどの製品やサービスに特に興味を持っているか教えてください。

中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個

  1. リーダーシップを発揮した経験について、どのようにチームをまとめ、結果を出したか教えてください。
  2. 富士通のプロジェクトに貢献できると感じる自分の強みやスキルについて教えてください。
  3. 複数の部署と協力しながら、目標を達成した経験があれば教えてください。
  4. プロジェクトで困難に直面した際、どのように乗り越え、結果に繋げたかを教えてください。
  5. 富士通の新しい取り組みに対し、自分がどのように貢献できるか考えを教えてください。
  6. データに基づいて意思決定を行った経験やその成果について教えてください。
  7. 自身の経験が富士通の事業やプロジェクトにどう役立つと考えていますか?
  8. メンバーや関係者からのフィードバックを業務改善に活かした具体例を教えてください。
  9. 目標達成のために実践しているプロセスや工夫があれば教えてください。
  10. 自分が今後富士通で伸ばしていきたいスキルや経験について教えてください。

管理職、シニア(40代以上)が準備すべき質問10個

  1. 富士通のビジョンを実現するために、どのようなリーダーシップを発揮したいと考えていますか?
  2. 富士通の成長に向けて、自身のこれまでのキャリアで培った戦略的な強みをどう活かしたいですか?
  3. 組織の変革を推進する際に、最も重要だと考えていることは何ですか?
  4. 経営層とのビジョンの共有や意思疎通を円滑に行うために、どのような取り組みを行っていますか?
  5. 富士通でチーム全体のパフォーマンスを向上させるために行いたい施策について教えてください。
  6. 長期的な視点で事業を展開する際に、自分の経験がどのように役立つと考えていますか?
  7. 富士通のグローバル展開に貢献できる自身の経験について具体的に教えてください。
  8. チームの成長を促進するために、どのような育成方針を持っていますか?
  9. 新規市場開拓に取り組む際に、どのような戦略や手法を用いてきましたか?
  10. 富士通の「ネットポジティブ」の理念にどのように貢献できると考えていますか?

※ネットポジティブ:企業が社会や環境に与える良い影響を、悪い影響よりも大きくすることを目指す考え方

6-2. 富士通の中途採用選考でアピールすべきポイント

富士通への転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。

  1. 全ての人がアピールすべきポイント
  2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
  3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
  4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント

1. 全ての人がアピールすべきポイント

面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールするといいでしょう。

  • 社会課題の解決に向けた貢献意識
  • 最新技術への興味
  • 協力して成果を上げる姿勢
社会課題の解決に向けた貢献意識

富士通は、「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にする」ことを企業理念としています。

この理念に共感し、自分がどのように社会課題の解決に貢献できるかを具体的に伝えることが重要です。

過去に社会貢献に関わった経験があれば、それを含めて自己アピールしましょう。

最新技術への興味

富士通は、AIや次世代コンピューティング、デジタルサービスに注力しているため、最新技術への興味が求められます。

自身が新しい技術に対してどのように興味を持ち、どの分野で学んでいきたいかを具体的に示すと効果的です。

協力して成果を上げる姿勢

富士通の多くのプロジェクトには多様な人材が関わるため、社内外での協力が不可欠です。

面接や書類選考では、異なる視点を持つメンバーと協力して成果を上げた経験を具体的に示し、協調姿勢をアピールすると良いでしょう。

2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)が追加でアピールすべきポイント

若手社員で富士通への転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。

  • 自己成長への意欲
  • 新しい技術の習得
  • 柔軟なコミュニケーション能力
自己成長への意欲

富士通では、若手社員にも成長が期待され、裁量を持って仕事に取り組む機会が与えられます。

過去に自己成長を求めて取り組んできた内容や、富士通で学びたいスキルや知識を明確に伝えることで、成長意欲をアピールできます。

新しい技術の習得

若手社員には、新しい技術やスキルを積極的に習得する姿勢が求められます。

自身がこれまでに学んだ技術や、富士通で取り組んでいきたい具体的な技術分野を挙げて、学習意欲を示しましょう。

柔軟なコミュニケーション能力

富士通では、多様な関係者との柔軟なコミュニケーションが重視されます。

過去に異なる立場の人と協力して成果を上げた経験や、他者と円滑にコミュニケーションを取ったエピソードを具体的に伝えましょう。

3. 中堅社員(30代〜40歳前後)が追加でアピールすべきポイント

30代~40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • プロジェクトの推進力
  • 部門間調整の経験
  • データを活用した意思決定
プロジェクトの推進力

中堅社員には、プロジェクトを確実に推進する力が求められます。

これまでの経験で、どのようにプロジェクトを進行させ、成果を出したかを具体的に示すことで、推進力と実行力をアピールすると良いでしょう。

部門間調整の経験

富士通では、多部門が連携するプロジェクトが多く、中堅社員には調整役としてのスキルが期待されます。

複数の部署と協力し、成果を上げた経験や、他部門との調整を進める上で工夫した点を述べましょう。

データを活用した意思決定

データを活用した意思決定は、富士通の中堅社員に必要とされる重要なスキルです。

過去にデータに基づいて戦略的な判断を行った経験や、その結果得られた成果を説明し、データ分析力を強調すると良いでしょう。

4. 管理職、シニア(40代以上)が追加でアピールすべきポイント

40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • 長期ビジョンを見据えたリーダーシップ
  • 部下の育成スキル
  • グローバルな視点での戦略遂行
長期ビジョンを見据えたリーダーシップ

管理職には、企業全体のビジョンを見据えて組織を導くリーダーシップが求められます。

自身のキャリアにおいて、どのようにビジョンを描き、それを実行に移してきたかを具体例を挙げて説明すると効果的です。

部下の育成スキル

管理職として、部下の育成とチームの成長を支える姿勢が重要です。

過去に部下を育成し、その結果としてチーム全体に良い影響をもたらした経験があれば、具体的なエピソードを交えて示しましょう。

グローバルな視点での戦略遂行

富士通の管理職には、グローバルな視点での戦略遂行が求められます。

自身が関わった国際プロジェクトで果たした役割や、どのようにグローバルな視点を持って貢献したかを具体的に伝えましょう。

7. まとめ

富士通の年収を紹介してきましたがいかがでしたか?

改めて富士通の正社員の平均年収は965万円とIT/通信業界では高い水準で、同じITサービス企業と比べても高くなります。

これから転職を目指す方は、富士通から内定を取るためにも、内定後に年収を上げてもらうためにも必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。

下記3社は富士通への転職に強く、富士通を目指す方が使うべきエージェントです。

以上を参考に、あなたが理想のキャリアを歩めることを心から祈っています。

(参考)富士通と競合他社の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

富士通 平均年収、年齢、勤続年数「有価証券報告書
役員の報酬:「富士通 社会・ガバナンスデータ
日立製作所 有価証券報告書
NTTデータ 有価証券報告書
NEC 有価証券報告書