30代フリーター向け転職サイト5選|経験別のおすすめと注意点

「30代のフリーターならどの転職サイトがいい?」「正社員を目指すにはどこがおすすめ?」のように、30代フリーター向けの転職サイトについて気になっていませんか?
フリーター向けと宣伝する転職サイトはいくつもありますが、不人気なブラック求人を「フリーター向け」として紹介するだけのひどいタイプも多いので注意しましょう。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、30代フリーター向け転職サイトについて、以下の流れで解説していきます。
- 結論:30代のフリーターがまず使うべき転職サイト
- 30代フリーター向け転職サイト|転職エージェントの選び方
- 30代フリーター向け転職サイト|転職エージェントのおすすめ
- 30代フリーター向け転職サイト|おすすめの求人サイト
- フリーターこそ転職エージェントを使うべき4つの理由
- その他、30代フリーターにおすすめの転職サイト
- フリーターの転職についてよくある質問
全て読めば、30代フリーター向けの転職サイトにはどんなものがあり、どれを使うべきか、使いこなすコツはあるかまでがわかり、転職サイトで失敗することがなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 結論:30代のフリーターがまず使うべき転職サイト
100を超える転職サイトを比較して分かった、30代フリーター向け転職サイトのおすすめは以下の通りです。
正社員経験なし (フリーター経験のみ) |
・JAIC ・DYM就職 |
正社員経験あり | ・リクルートエージェント ・doda ・マイナビエージェント |
フリーター専門の転職サイトは多数ありますが、ほとんどが20代向けです。
しかし、「JAIC」「DYM就職」の2社は対象年齢の幅が広く、30代でも積極的にサポートしてもらえます。
現在フリーターでも、正社員経験のある方は、まずは「リクルート」や「doda」といった有名な大手を使いましょう。
フリーター専門に比べても求人数は格段に多く、大手・優良企業の求人も多いので、これらを使った方が有利になります。
これらはどれも担当者がついて転職のサポートを受けることができ、「転職エージェント」とも呼ばれています。
サイト選びの最大の注意点
転職サイトは、以下のように複数のタイプがあり、どれを使うかで応募できる企業や選考の通りやすさが全く変わります。
- 転職エージェント:担当がつく
- 求人サイト:自分で求人を探して応募する
ネット上にはこれらをごちゃ混ぜにして紹介するページが非常に多いですが、別物なので注意しましょう。
結論、30代のフリーターの方がまず使うべきなのは、転職エージェントです。
転職エージェントを使うと担当がついて、転職相談から求人紹介、企業とのやりとりまで全てやってもらえます。
最初にあげた「JAIC」や「DYM就職」は、全てこれにあたります。
フリーターの方がまず転職エージェントを使うべき理由は以下3つです。
- 選考を有利に進められる
→経験の浅いフリーターでも、面接で通るコツをプロが教えてくれる - 自分で動くより圧倒的にラク
→転職に必要な手続きは担当が全て無料でやってくれて、転職について1から相談できる - 好条件な求人が見つかりやすい
→エージェントしか持っていない未経験歓迎の大手企業の求人も多い
「求人サイト」は最終手段として使う
転職エージェントを使っても決まらなかった方のみ、自分で求人を探して応募する求人サイトを使いましょう。
経験や年齢を問わない、採用のハードルが低い求人が多い傾向で、エージェントで決まらなかった方でもチャンスがあります。
求人サイトなら、最大手で求人が特に多い「リクナビNEXT」がおすすめです。
ただ、転職エージェントには以下の点で劣るため、あくまで最終手段と理解しておきましょう。
- 求人の量と質が落ちる
→求人数は転職エージェントに比べて少なく、人気企業の求人も少ない - 選考の難易度が上がる
→サポートが一切なく、書類選考や面接の対策は全て自力になる
次の章から、まず使うべき転職エージェントの選び方を解説していきます。
2. 30代フリーター向け転職サイト|転職エージェントの選び方
30代フリーターの方は、以下の方法で転職エージェントを選んでおきましょう。
- 選び方1. 実績のある大手を選ぶ
- 選び方2. フリーターのサポートに強いエージェントを選ぶ
- 選び方3. 30代もサポート対象のエージェントを選ぶ
この選び方がなぜ重要かを紹介していきます。
選び方1. 実績のある大手を選ぶ
転職エージェントは大手から中小まで二万社以上ありますが、実績のある大手だけを選ぶようにしましょう。
大手は、長年の実績からたくさんの大手・優良企業とのつながりを持っています。
フリーターも対象になる、こうした会社の未経験者歓迎求人をたくさん紹介してもらうことができます。
また、「この会社では面接でどう答えれば内定が出やすいか」といったノウハウも充実していて、選考対策のレベルも高いです。
大手を選ぶだけで、いい会社に入れる確率はグッと高まります。
知っておくべき裏事情:近年は低品質なエージェントが急増した
下記は厚生労働省の出す職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。
引用:厚生労働省ホームページ
これには、不人気なブラック求人がネット上に大量に出回るようになり、これを使うことで誰でも簡単にエージェント業を始められるようになった背景があります。
ブラックな求人は常に人が足りず、誰でもいいから人が欲しいため、たいてい未経験歓迎です。
新設のエージェントは、未経験歓迎の中でも以下のような質の悪い求人ばかり抱えて運営されています。
- きついノルマが有名な保険会社、不動産会社
- ブラックで有名な飲食チェーン、引越し会社
- 薄給でスキルも身につかない3次請け、4次請けのIT企業
これを「初めての就職を目指すフリーター向け」と言い換えて、紹介するひどいケースがあります。
大手なら、付き合いのある大手・優良企業から個別に紹介を依頼された求人がほとんどで、未経験歓迎の求人も、こうした会社がメインとなります。
選び方2. フリーターのサポートに強いエージェントを選ぶ
次に、転職エージェントは、大手の中でもフリーターの転職に強いエージェントを選んでおきましょう。
具体的には、以下のようなエージェントです。
- 未経験歓迎の求人をメインで扱う
- ニートやフリーター向け・既卒(就職を決めずに学校卒業した人)向けを打ち出している
リクルートなど、一般的なテレビCMを流しているような大手では、初めて正社員を目指すフリーターは相手にされません。
しかし、上記のエージェントなら、フリーターの方でも積極的なサポートが受けられます。
現在フリーターでも、正社員経験がある方は、まずはリクルートのような有名な大手を使いましょう。
ブランクがあってもサポート退職になりやすく、フリーター専門よりも大手・優良企業の求人が多い傾向で、チャンスが広がります。
選び方3. 30代もサポート対象のエージェントを選ぶ
また、フリーター向けの中でも、30代をサポート対象とするエージェントを選びましょう。
フリーターやニートのサポートを専門とするエージェントは、20代しか使えないことも多いからです。
「完全未経験なら20代が欲しい」という企業が多いからで、実際このタイプの9割は20代しか使えません。
門前払いされないためにも、30代の利用者がいたり、30代でも積極的にサポートしてくれる所を使っておきましょう。
その他ポイント. 必ず複数使う
以上の流れで大手エージェントを選んでも、ハズレの担当がつく場合もあるため、必ず2社は使い、担当者を比べるようにしましょう。
ハズレの担当としては、以下のようなパターンがあげられます。
- 志望業界の知識が不十分で、深い相談ができない
- 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる
一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。
複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。
いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも2社は使っておきましょう。
また、転職エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。
ここまでを踏まえ、次の章から、具体的に選ぶべきエージェントを紹介していきます。
3. 30代フリーター向け転職サイト|転職エージェントのおすすめ
今回当ページでは、フリーター向けとして紹介されることが多い20社以上を比較し、以下の観点で5社を厳選しました。
- 大手企業が運営
- フリーターのサポートに強い
- 30代でも使える
経験別のおすすめをまとめたのが以下です。
正社員経験なし (フリーター経験のみ) |
・JAIC ・DYM就職 |
正社員経験あり | ・リクルートエージェント ・doda ・マイナビエージェント |
それぞれ解説していきます。
3-1. 正社員経験がない30代フリーター向け
フリーター経験のみで、正社員の経験がない方には、以下の2社がおすすめです。
いずれもフリーター向けを打ち出していながら、30代も対象としていて、積極的なサポートが受けられます。
JAIC
「JAIC」は、上場企業の株式会社ジェイックが運営する、未経験の転職に強い転職エージェントです。
登録すると、厳選した優良企業20社と、書類審査なしで面接できる合同面接会に参加することができます。
入社後の定着率が9割以上と非常に高く、ほとんどの利用者が、安心して働けるマッチした職場に転職ができています。
求人数 | 非公開 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ジェイック |
運営歴 | 1991年~ |
JAIC公式ページ:https://www.jaic-college.jp/sales/
DYM就職
「DYM就職」は、フリーター・ニートなど、正社員経験の浅い人のサポートを専門とした転職エージェントです。
過去に公開されたデータでは、利用者の15%は30代となっていて、30代でも使うことができます。
設立20年を超える大手の運営で、長年かけて作ったパイプを生かして豊富な求人紹介が受けられます。
求人数 | 非公開 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社DYM |
運営歴 | 2003年~ |
DYM就職公式ページ:https://www.dshu.jp/
3-2. 正社員経験がある30代フリーター向け
現在フリーターでも、正社員として働いて経験がある方には、以下の大手転職エージェントがおすすめです。
フリーター専門のタイプよりも求人が豊富で、大手・優良企業の求人も多いため、経験がある方はまずこれらを使いましょう。
いずれも正社員経験がある方を対象としていて、現在フリーターでも、経験のある方はサポートが受けられる可能性が高いです。
退職から1年以上のように、長いブランクがあっても使えた例もあるため、自信がない方もまず登録をおすすめします。
リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、求人の量・転職実績共にトップクラスです。
大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。
長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。
求人数 | 約680,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
運営歴 | 1977年~ |
リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/
doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。
求人数 | 約200,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
運営歴 | 1989年~ |
doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/
マイナビエージェント
「マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。
新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、20~30代の方には特におすすめです。
サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。
求人数 | 約63,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
運営歴 | 1973年~ |
マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/
正社員経験がないと、これらの利用は難しい
逆に、正社員経験のないフリーターの方は、上記の大手3社に申し込んでも、相手にされないため注意しましょう。
フリーター向けに比べて求人数が多く、大手・優良企業の求人も多くなりますが、サポートを断られる可能性が高いです。
実際以下のように、いずれも公式でサポートが難しいことをはっきりと説明しています。
リクルートエージェント | 正社員としての就業経験がない方もご利用いただけます。 しかし、弊社でお預かりしている求人は、 即戦力を求めるものが多いため、実務経験を重視する傾向にあります。 そのため、企業での正社員としての実務経験をお持ちでない場合、 ご紹介の可能性は低くなりますので、あらかじめご了承ください。 (引用:リクルートエージェント公式) |
doda | 正社員・派遣社員・契約社員いずれかの社員としての就業経験をお持ちではない場合や学生・アルバイトご経験のみの場合、サポートが難しい場合があります。 (引用:サービスのご利用について) |
マイナビエージェント | 主に正社員としてのキャリアを有する方を対象とする求人を扱っておりますので、アルバイト経験もしくは派遣経験のみの方、また、正社員としての就業経験が長らくない方の場合、求人をご紹介できる可能性が極めて低くなります (引用:マイナビエージェントに関するFAQ) |
そのため、経験がない方は、最初に紹介した以下のフリーター向けの転職エージェントを選んでおきましょう。
転職エージェントの大まかな利用の流れは以下の通りです。
- ネットから申し込み
- 担当者と面談(対面かWEB、電話)
- 求人紹介を受ける
- 企業に応募
- 面接
- 内定
最初の面談ではこれまでの職歴やスキル、転職先の希望条件が聞かれるため、おおまかに整理しておきましょう。
申し込みから内定まで、トータルで3ヶ月はかかるケースが多いため、余裕を持って早めに申し込みをしておきましょう。
4. 30代フリーター向け転職サイト|おすすめの求人サイト
ここまで紹介した転職エージェントでも決まらなかった方は、自分で求人を探して応募する求人サイトを使いましょう。
経験や年齢を問わない、採用のハードルが低い求人が多い傾向で、エージェントで決まらなかった方でもチャンスがあります。
求人サイトなら、最大手で求人が特に多い「リクナビNEXT」がおすすめです。
ただ、転職エージェントには以下の点で劣るため、あくまで最終手段と理解しておきましょう。
- 求人の量と質が落ちる
→求人数は転職エージェントに比べて少なく、人気企業の求人も少ない - 選考の難易度が上がる
→サポートが一切なく、書類選考や面接の対策は全て自力になる
求人サイトなら「リクナビNEXT」一択
求人サイトなら、最大手の「リクナビNEXT」だけ使っておけば間違いありません。
総求人数は10万件以上と他サイト比べても圧倒的に多く、社会人経験がない方向けの求人も5,000件以上と多く掲載されています。
「30~50代が活躍中」となっている未経験歓迎の求人も多いので、まずはこれに登録して活動を進めましょう。
リクナビNEXT公式ページ:https://next.rikunabi.com/
それでもダメなら「ハローワーク」を使う
リクナビNEXTでも転職が決まらなかった方は、公共の職業紹介サービス「ハローワーク」を使いましょう。
これまで紹介した民間のサービスに比べると、地方や小さい会社の求人が多いですが、経験や年齢不問の正社員求人が多く掲載されています。
求人は以下から調べられるため、転職サイトでもいい求人が見つからなかった方は利用してみましょう。
求人サイトの利用の流れは以下の通りです。
- ネットから会員登録
- 自分で求人を探して応募
- 面接
- 内定
プロフィールを登録すると企業や転職エージェントからスカウトが来る機能もあり、これを受けて応募、面接と進む場合もあります。
5. フリーターこそ転職エージェントを使うべき4つの理由
自分で求人を探して応募する方法もあり、転職エージェントを使うべきか迷っている方もいるかもしれません。
ただ、以下の理由で、フリーターの方こそ、転職には転職エージェントを使うべきと言えます。
- 就職でのミスマッチが起きにくい
- 使うだけで、選考で有利になることがある
- 就職について1から相談できて、手続きも全部やってもらえる
- エージェントしか持っていない優良求人に応募できる
使って良かったと感じている人の口コミとともに解説していきます。
理由1. 就職でのミスマッチが起きにくい
転職エージェントを使えば、「いざ働き始めたら、思っていたのと違った」といったミスマッチは起こりにくくなります。
求人のデメリットや裏側も踏まえて、あなたの希望にマッチする求人だけを紹介してくれるからです。
エージェントは、求人票からは読み取れない、以下のような情報も大量に持っています。
- 職場の雰囲気はどうか、現場のリーダーはどんな人柄か
- 休みのとりやすさ、サービス残業の実態はどうか
- 直近でどれだけ人が辞めているか
現場に通って職員に話を聞いたり、過去にサポートした人へも聞き取りをして、こうした情報を日々集めています。
フリーターの方が対象になる、未経験歓迎の募集を出す企業は、誰でもいいから早く人が欲しい人手不足の企業も多いです。
採用に苦労していて、とにかく人が欲しいあまり、面接でも肝心なデメリットを教えてくれない企業もあるのが現実です。
いざ働き始めてから、以下のような隠れたデメリットに後悔するケースはよくあります。
- 「実はきついノルマがあり、達成しないとまともに稼げない」
- 「サービス残業が当たり前の社風」
- 「雑用ばかりで、スキルが全然身につかない」
エージェントはこうした職場ごとの悪い点についても先に教えてくれるため、就職の失敗を防げるようになります。
なぜここまでしてくれるの?
エージェントは、就職を成功させないと利益が出ない仕組みで、ミスマッチはエージェントにとっても損になるからです。
転職エージェントは、企業にあなたを紹介することで、企業から紹介料を受け取るビジネスです。
この紹介料は、仮にあなたが3ヶ月以内など短期で辞めた場合は、企業に返金するルールがあります。
あなたにすぐに辞められると、転職エージェントは紹介料が手に入らず、大損になるのです。
長く続けられる職場に就職をしてもらい、利益につなげるためにも、ミスマッチを防ぐことに全力を注いでくれます。
理由2. 使うだけで、選考で有利になることがある
面接でよく聞かれる質問をリストアップしてもらえたおかげで、答えに詰まることがありませんでした。アルバイト経験を具体的に話す準備もでき、無事に内定を獲得できました。
転職エージェントは転職のプロで、「フリーターのように社会人経験が浅い人の場合、何をアピールすれば内定が出やすいか」といったことを知り尽くしています。
実績が豊富な大手はこうしたノウハウに特に強く、アルバイト経験の中からも、あなたのアピールポイントをたくさん見つけてくれます。
また、馴染みのエージェントの紹介だと企業側も安心することが多く、エージェントを使うだけで個別に応募するよりも選考で有利になるのは間違いありません。
付き合いの長いエージェントは、企業から「この人数は必ず〇〇エージェントからとる」のように専用の採用枠をもらっていることも多く、その枠に滑り込めることもあります。
理由3. 就職について1から相談できて、手続きも全部やってもらえる
応募書類の提出から面接日程の調整まで、すべてエージェントがやってくれました。
初めての就職活動で分からないことだらけでしたが、負担が少なく進められました。
フリーターの方は就職活動に不慣れな方が多いですが、そういった方にこそエージェントはおすすめです。
何をすべきか、就職先はどう決めるべきかなど、1から相談できて、プロの視点でアドバイスがもらえるからです。
また、転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。
- キャリアの相談
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社の日程調整
- 年収交渉
自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。
フリーターの方が自分で就職活動をする場合、対象になる求人の見極めができずに応募しても書類で落ち続け、いつまでも決まらないことがよくあります。
しかし、エージェントはあなたの経歴でも可能性のある求人を絞って紹介してくれるため、スピーディに決まることも多いです。
理由4. エージェントしか持っていない優良求人に応募できる
エージェントが、福利厚生や教育制度が充実している企業を勧めてくれました。
働きやすさだけでなく、スキルアップの機会が多い環境に感謝しています。
そもそもですが、下記のような優良な求人は、インターネットには中々出てきません。
- 待遇がよく、募集すると人が殺到してしまう求人
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
これらの求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。
転職エージェントを使えば、こうした好条件な”非公開求人”にも応募ができます。
逆に言うと、インターネットに出ている公開求人は、幅広く募集しないと人が集まらない低品質なものが多いので、注意しましょう。
デメリットは使い方次第で解消できる
転職エージェントには以下のデメリットもありますが、このページで紹介している通りに選ぶことで、いずれも解消が可能です。
- ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
→実績のある大手を使う
→複数使って、ハズレの担当がついたエージェントの利用をやめる - ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
→年齢や、経験の面で自分に合ったエージェントを選ぶ
また、フリーターが転職に使える他のサービスと転職エージェントを比べた結果は以下の通りです。
サポート | 求人の質・量 | 選考の有利さ | |
転職エージェント | ◎ 相談〜内定後の交渉まで |
◎ 良質な非公開求人、数多い |
◎ 選考対策・プッシュあり |
求人サイト | × 自分でやる |
◯ 公開求人、数多い |
× 自力で頑張る |
ハローワーク | △ 求人の紹介 |
△ 数は多いが低品質 |
△ 簡単な選考対策のみ |
全てにおいて優れているのは転職エージェントだけでした。
そのため、30代フリーターの方は必ず転職エージェントを使っておきましょう。
6. その他、フリーターにおすすめの転職サイト
これまで紹介したタイプ以外で、フリーターの方におすすめの以下の転職サイトと、活用方法を解説していきます。
ただ、いずれも求人探しに使えるメインのサービスではないので、機能に魅力を感じた方のみサブとして使いましょう。
6-1. 社員の評判がわかる「転職会議」
「転職会議」は、元社員の評判が見られる口コミサイトで、求人票には載らない、以下のような口コミをたくさん見ることができます。
- 管理職がいつまでも残っていて、帰りにくい雰囲気がある
- 正当に評価されず、優秀な若手ほど辞めていく
- 部署内の雰囲気はいいが、他部署とは険悪で、やり合うことも多い
どれも退職した人の口コミでネガティブ寄りの意見が多く、うのみにするべきではありませんが、応募や入社を決める際の参考にはなります。
また、「面接でどんなことを聞かれた」といった選考に関する口コミも確認できるため、選考対策にも使うことができます。
同じような口コミサイトは以下のように複数ありますが、選考に関する口コミが見られるのは「転職会議」だけです。
そのため、まずは「転職会議」で情報収集することをおすすめします。
転職会議公式ページ:https://jobtalk.jp/
6-2. 自分の強みがわかる「グッドポイント診断」
「グッドポイント診断」は、質問に答えるだけで、選考でアピールできる強みがわかる、業界大手のリクルートが出す無料の診断ツールです。
書類選考や面接では、自分の強みは何かを必ず聞かれますが、即答できる人は少なく、ここで止まってしまう人も多いです。
グッドポイント診断を使えば、簡単な質問に答えるだけで、以下のような自分の強みを5つ知ることができます。
- 継続力、挑戦心、現実思考、慎重性、独創性、柔軟性、慎重性、受容力、高揚性、社交性
これらに、アルバイトの経験などからマッチしたエピソードを加えて広げていくことで、迷わず自己PRが作れるようになります。
診断された強み | 継続力(長期間コツコツ努力できる) |
自己PR (強み+具体的なエピソード) |
私の強みは、仕事に必要な知識について学び続ける継続力があることです。 洋食レストランのホールのアルバイトをしていましたが、ワインの知識がなく、最初はお客様の質問に答えられないことが多くありました。 ワインについて勉強しようと、時間外にワインセラーのワインのリストを自分で作ったり、ソムリエの資格のある先輩に付いて接客内容をメモしたりといった努力を重ねました。 その結果、1年後にはお客様におすすめのワインを紹介できるまでになり、ワインの売り上げアップにも貢献することができました。 |
自分の強みは何か、客観的に確認できるため、PRする内容がまとまっていない方は必ず使っておきましょう。
グッドポイント診断公式ページ:https://next.rikunabi.com/goodpoint/
質問は全部で293問あり、回答には20分程かかります。
今できない方は上記から会員登録だけした上で、時間のある時に余裕をもって使いましょう。
7. フリーターの転職についてよくある質問
最後に、フリーターの転職についてよくある以下の質問に回答していきます。
7-1. フリーターから正社員になるのは難しい?
30代までであれば、選考でも有利になる転職エージェントが使えて、未経験歓迎の求人も多いため、決して難しくはありません。
ただ、「厚生労働省の調査」によると、以下のようにフリーターの期間が長くなるほど、正社員への転職は難しくなるというデータもあります。
フリーター歴 | 正社員になれる人の割合 |
半年以内 | 64% |
半年~1年 | 58.3% |
1~2年 | 52.2% |
3年以上 | 48.9% |
そのため、正社員になろうか迷っている方は、なるべく早く転職に向けて動くことをおすすめします。
7-2. そもそも正社員は目指すべき?
以下に一つでもメリットを感じるのなら、正社員を目指すべきです。
- 月給以外にもボーナスや手当の支給があり、収入が増える
- 信用があるからローンを組みやすい(車、家などの大きな買い物がしやすい)
- 正社員としての職歴ができて、次の転職でも有利になる
「厚生労働省の調査」によると、収入に関しては年齢が上がるごとに差が広がるデータもあります。
平均給与 | ||
正社員 | その他フリーターなど | |
20~24歳 | 215,400円 | 183,400円 |
25~29歳 | 249,600円 | 202,400円 |
30~34歳 | 282,800円 | 207,200円 |
35~39歳 | 316,300円 | 214,300円 |
35歳以上になると10万円以上の差が開きますが、その頃には正社員になるハードルも上がってしまいます。
収入面で不安のある20代の方は、なるべく早く転職に向けて動き出すことをおすすめします。
7-3. フリーターからの転職におすすめの仕事は?
社会人経験のないフリーターの方でも挑戦がしやすいおすすめ職種は、以下の通りです。
おすすめの理由 | |
営業職 | 実績やスキルよりも、コミュニケーション能力や人間性が特に採用で重視される |
ITエンジニア | ・業界全体の成長に人手が追いつかず、人手不足の会社が多いため比較的入りやすい ・未経験者向けの研修制度が充実した会社も多い |
事務職 | 特別なスキルがなくても、エクセルやワードなどの基本的な操作ができれば採用してもらえる |
販売職 | 接客のアルバイトをしていた方は、その経験が生かせるから選考で有利になる |
7-4. 面接ではどんなことを聞かれるの?
フリーターからの転職の際に、よく聞かれる定番の質問としては、以下があげられます。
- なぜフリーターになったのか
- フリーター時代の職務内容や、学んだこと
- 正社員になろうと思った理由
企業側は、あなたの人柄や、自社で活躍できるか、長く続けてくれる人材かを知りたくてこうした質問をしてきます。
この点を踏まえ、回答のコツをまとめると、以下の通りです。
回答のコツ | |
なぜフリーターになったのか | ・夢を追っていり、明確な理由があった場合は正直に伝える。 ・特に理由がない場合は、「安易にフリーターを選んだことを後悔している」のように、当時の判断を反省しているアピールをすると好印象。 |
フリーター時代の仕事内容や、学んだこと | 営業職なら「接客で学んだコミュニケーションスキル」のように、学んだことは、応募先の企業が「自社でも生かせそう」と感じる内容を伝える |
正社員になろうと思った理由 | ・「収入を上げたかった」のような、待遇を理由にするのは避ける ・「バイト先の社員の働きを見て、自分も責任ある立場で働きたいと思った」のように、働き方や仕事内容に魅力を感じたことを伝える |
7-5. 高卒のフリーターでも通用する?
30代までであれば、大卒のフリーターと同じく通用するといって間違いありません。
フリーター向けの未経験歓迎の求人は、学歴不問なことも多く、学歴が重視されることは少ないからです。
当ページで紹介している転職エージェントなら、学歴関係なく、転職のサポートが受けられます。
まとめ
30代のフリーター向けの転職サイトについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
30代フリーターの方は、経験別に以下の転職サイトに登録しましょう。
正社員経験なし (フリーター経験のみ) |
・JAIC ・DYM就職 |
正社員経験あり | ・リクルートエージェント ・doda ・マイナビエージェント |
これらで決まらなかった方は、求人サイトの「リクナビNEXT」や、ハローワークを活用しましょう。
当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。
<その他当ページで紹介したサービス>
社員に口コミがわかるサイト |
転職会議 |
自分の強みがわかるサイト |
グッドポイント診断 |
応募先の職場がマニュアル重視で新人教育がしっかりしていることや、繁忙期の大変さを事前に教えてもらいました。
細かい点まで入社前に把握できたおかげで、ミスマッチなく働けています。