東京エレクトロン中途採用の完全ガイド|応募前に知るべき注意点全てがわかる
「東京エレクトロンは中途採用してる?」「中途で東京エレクトロンに入社するにはどうすればいい?」など、東京エレクトロン株式会社(以下、東京エレクトロン)の中途採用が気になっていませんか?
東京エレクトロンは中途採用を行っていますが、人気企業で転職難易度も高く、十分な対策が必要です。
また、社内からは悪い口コミもあるので、悪い面も理解して転職しないと入社後後悔することになります。
このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者が、東京エレクトロンへ中途入社を目指す上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。
- 東京エレクトロンの中途採用情報|待遇・求人や申し込み方
- 中途入社先として東京エレクトロンはどうなのか
- 東京エレクトロンの社員からの口コミ・内部事情
- 東京エレクトロンはそもそもどんな会社か
- 東京エレクトロンの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
- 東京エレクトロンの中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと
- 東京エレクトロンへの中途採用で使うべき転職エージェント
最後まで読めば、東京エレクトロンの中途採用の情報から、中途採用されやすくなるためのコツまでわかり、東京エレクトロンへの転職で失敗しなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 東京エレクトロンの中途採用情報|待遇・求人や申し込み方
東京エレクトロンは、大手半導体製造装置メーカーで、年間通して中途採用も行っています。
ここでは東京エレクトロンの中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。
1-1. 中途採用職種
東京エレクトロンの中途採用の職種は大きく分けると下記の3種類です。
営業・管理系職種(総合職) | 営業、マーケティング、物流、施設管理、経理、人事、総務、財務、法務、知的財産、情報システム |
技術系職種(総合職) | メカエンジニア、エレキエンジニア、ソフトエンジニア、プロセスエンジニア、セールスエンジニア |
一般事務職(一般職) | 一般事務職 |
上記のような職種がありますが、中途採用では主に技術系の職種を中心に幅広く募集を行っています。
具体的に出ていた求人を以下で紹介します。
1-2. 求人情報
過去に「doda」「マイナビエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。
営業・管理系職種
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
輸入・輸出貿易実務、物流管理担当(海外) | 500万円~900万円 | 東京都港区※リモートワーク相談可 |
3DI部(3Dimension Integration Dept.)/マーケティング または営業担当 | 500万円~1,100万円 | |
プロジェクトマネージャー(ERP導入や業務改革推進) | 900万円~1,200万円 | |
人事 | 900万円~1,500万円 |
営業・管理系の場合、公開求人では営業・マーケティングや人事、貿易実務担当者などの募集を行っています。
技術系職種
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
半導体先端プロセス開発エンジニア(洗浄、エッチング、成膜など) | 500万円~1,200万円 | 山梨県韮崎市、熊本県合志市※リモートワーク相談可 |
データサイエンティスト | 400万円~1,010万円 | 北海道札幌市 |
機械学習・IoT等のデジタルアプリケーションエンジニア | 400万円~1,000万円 | 北海道札幌市※リモートワーク相談可 |
インフラエンジニア | 600万円~1,100万円 | 東京都府中市※リモートワーク相談可 |
PF開発部/開発管理 | 800万円~870万円 | 山梨県 |
装置開発部/プロセスモジュール エレキエンジニア | 600万円~1,200万円 | 東京都、山梨県 |
技術系の募集では、プロセス管理エンジニアや、アプリケーションエンジニアなどの幅広い職種で募集を行なっています。
1-3. 採用メッセージ、求められる人物像
東京エレクトロンは中途採用向けのメッセージとして、
創業以来、多様な人材が意見を出し合うことで成長してきた過去があり、中途採用と新卒採用の区別はせず、自社が持ち合わせていない視点や経験が大きな価値になる(参照元:東京エレクトロン)
としています。
また、中期経営計画においては事業拡大のため更なる研究投資とDXを推進するとしています。
上記を踏まえると、事業拡大のためアグレッシブに働くことに前向きな気質や、DX化といった変化にも対応できる人材を求めていると言えます。
逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。
1-4. 東京エレクトロンへはどうやって応募すべきか
東京エレクトロンに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。
転職エージェントを使うべきなのは、以下の点で東京エレクトロンの転職に有利になるからです。
- インターネット上に出ていない、東京エレクトロンの非公開求人に応募できる
- 東京エレクトロンの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
- 東京エレクトロン側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、東京エレクトロンに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収600万円以上の人におすすめ)
上記の3社に登録し、「東京エレクトロンに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。
上記エージェントは先ほど東京エレクトロンと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。
2. 中途入社先として東京エレクトロンはどうなのか
中途採用を目指すべき?という方に向け、下記の観点で東京エレクトロンを評価していきます。
社員からの評判 | ・全体的に社員からの評価が高く、その中でも「やりがい」はトップクラス ・近年業績が良いこともあり、待遇で満足している人は多い |
年収 | ・メーカーの平均よりもとても高く、同時に検討される「ルネサスエレクトロニクス」「TDK」と比較しても高い |
中途入社難易度 | ・高い(高度なスキルや経験が必須)ので準備が必要 |
それぞれの観点について解説します。
2-1. 東京エレクトロンの社員からの評判
口コミサイトをもとに社員からの東京エレクトロンの評判をまとめると、下記の通りです。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 3.8 | 70位/300社 |
ワークライフバランス | 3.5 | 130位/300社 |
キャリア・成長 | 3.4 | 61位/300社 |
やりがい | 3.9 | 20位/300社 |
職場の雰囲気 | 3.6 | 82位/300社 |
社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、以下の通りです。
- ◎自社製品が社会基盤を支えているという実感があるので、やりがいを持って仕事に取り組める
- ◎近年業績が好調で給与が良いため、待遇に満足しているということが多い
- ◎海外出張や駐在の機会など、グローバルに活躍できる環境である
- ◯若手のうちから重要な仕事を任せてもらえる分、業務でのプレッシャーが大きいとの不満の声も
- △部署や役職によっては、業務時間が長い傾向がある
- △市況・業績によってボーナスが大幅に変動する点に不満の声も
社員からの口コミについては「3.東京エレクトロンの社員からの口コミ・内部事情」でより深掘りしますから、気になる方は読み進めましょう。
東京エレクトロンとあわせて検討される企業との比較
東京エレクトロンとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。
- ディスコ.:ウェハー切断・研削・研磨装置で世界首位の大手半導体製造装置メーカー
- ルネサスエレクトロニクス.:車載マイコンで世界トップクラスの半導体メーカー
- TDK.:コンデンサなどの幅広い製品群を持つ、大手電子部品メーカー
それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。
待遇 | ワークライフバランス | キャリア成長 | やりがい | 職場の雰囲気 | |
東京エレクトロン | 3.8 | 3.5 | 3.4 | 3.9 | 3.2 |
ディスコ. | 3.9 | 3.4 | 3.6 | 3.8 | 3.5 |
ルネサスエレクトロニクス. | 3.1 | 3.2 | 3.4 | 3.2 | 2.9 |
TDK. | 3.4 | 3.6 | 3.2 | 3.5 | 3.1 |
比較すると明確で、東京エレクトロンは一緒に検討される企業の中でも、やりがいを重視する方向けの企業と言えます。
私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声
私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点でやりがいに恵まれているという声をよく聞きます。
- 日系企業の中でも高待遇である
- 成長産業ということもあり仕事や技術などの変化も多いが、いい刺激と感じた
- 海外売り上げの比率の高さの通り、グローバルに働くことができる
ただ、グローバルに働く環境ということもあり、部署や役職によっては残業時間が長くなりやすいようです。
過去にサポートした中でも、「待遇はかなり良い実感はあるが、ハードワークな環境が合わなくなった」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。
2-2.東京エレクトロンの平均年収
東京エレクトロンの正社員の平均年収は、1,272万円です。
一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手半導体関連メーカーと比べても高くなります。
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 待遇の口コミ評価 | |
東京エレクトロン | 1,272万円 | 43.7歳 | 15.5年 | 3.8 |
ディスコ. | 1,507万円 | 37.0歳 | 10.6年 | 3.9 |
ルネサスエレクトロニクス. | 889万円 | 48.2歳 | 23.2年 | 3.1 |
TDK. | 783万円 | 42.7歳 | 17.7年 | 3.4 |
※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成
年齢別の給与水準
口コミサイトを元に集計すると、東京エレクトロンの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。
25歳 | 500万円~550万円 |
30歳 | 650万円~700万円 |
35歳 | 800万円~850万円 |
40歳 | 950万円~1,000万円 |
45歳 | 1,100万円~1,150万円 |
役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。
2-3. 東京エレクトロンの中途採用難易度
東京エレクトロンへの転職難易度は「高い(高度なスキルや経験が必須)」です。
中途採用を積極的に行っていて、高い知名度や、年収の高さなどから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。
そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。
- 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
- 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
3. 東京エレクトロンの社員からの口コミ・内部事情
改めて、東京エレクトロン社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 3.8 | 70位/300社 |
ワークライフバランス | 3.5 | 130位/300社 |
キャリア・成長 | 3.4 | 61位/300社 |
やりがい | 3.9 | 20位/300社 |
職場の雰囲気 | 3.6 | 82位/300社 |
この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。
端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。
- ◎自社製品が社会基盤を支えているという実感があるので、やりがいを持って仕事に取り組める
- ◎近年業績が好調で給与が良いため、待遇に満足しているということが多い
- ◎海外出張や駐在の機会など、グローバルに活躍できる環境である
- ◯若手のうちから重要な仕事を任せてもらえる分、業務でのプレッシャーが大きいとの不満の声も
- △部署や役職によっては、業務時間が長い傾向がある
- △市況・業績によってボーナスが大幅に変動する点に不満の声も
3-1. 待遇に関する口コミ
- 年収が高く待遇に満足しているとの声は多い
- 基本給は低く、年収におけるボーナスの割合は多い
- 業績によって年収が大きく変動する点に不満の声も
待遇の評価は人気企業300社の中でも上位です。
口コミで多いのが、近年は業績が良いこともあり、年収が高く待遇に満足しているという声です。
ちなみに、基本給が低く、年収におけるボーナスの割合は非常に大きいとの声が複数あがっています。
また、半導体は市況で大幅に業績が変わるので、ボーナスの支給額が大幅に変動することを懸念する方も多くいます。
参考:役職別の年収目安
東京エレクトロンの役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。
役職目安 | 年収目安 |
新入社員~若手社員(3年目まで) | 500万円~550万円 |
若手社員(3年目以降) | 650万円~700万円 |
主任 | 1,100万円~1,150万円 |
係長 | 1,250万円~1,300万円 |
課長 | 1,650万円~1,700万円 |
部長 | 1,800万円~1,850万円 |
取締役 | 27,400万円 |
3-2. ワークライフバランスに関する口コミ
- 有給休暇の取得が推奨されており、取得しやすい
- 「フレックス勤務制度」や「在宅勤務制度」といった働きやすい環境が用意されている
- 部署や役職によっては長時間の残業や休日出勤の場合もあるとの声も
ワークライフバランスに関する評価は、人気企業300社の中でも平均からやや上位に位置しています。
まず、有給休暇の取得が推奨されているので、取得しやすいとの声が複数あがっています。
また、「フレックス勤務制度」や「在宅勤務制度」といった働きやすい環境が用意されているので、活用されている方も多いです。
しかし、部署や役職によっては、残業時間が長いや土日の出社が必要な場合があるとの口コミもあります。
- 営業:業務量に加え、出張が多く、海外とのやりとりが多いため稼働時間が長くなる傾向にある
- 生産現場に近い職種など:繁忙期の稼働時間が長く、残業も多い
- 管理職:スタッフの時に比べると業務量が多く、夜遅くまで残業をしたり土日も出社している場合がある
会社全体の残業時間の平均は33時間ですが、部署・役職によってはハードワークが必要です。
ただし、繁忙期などで稼働時間が超過した場合は、代休などの利用はできます。
3-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ
- 手をあげれば若手であっても責任のある仕事を任せてもらえる
- 業務量が多いため、プロジェクトマネジメントといったスキルは付きやすい環境との声も
- 研修などの社内教育制度が充実している
- グローバルに活躍しやすい環境である
成長・キャリアアップ面は人気企業300社の中でも上位です。
まず、手をあげれば若手であっても責任のある仕事を任せてもらえる風土です。
また、業務量が多くプロジェクトあたりの関係者も多いため、以下のようなスキルが身につけやすいとの声もあります。
- プロジェクトマネジメントスキル
- 対人折衝スキル
- 人を巻き込んで仕事を進めるスキル
そして、海外出張や駐在の機会が多いため、グローバルに活躍できる環境との声も多いです。
この他、研修制度なども充実しているので、仕事との折り合いがつければ受講しやすいとの声もあります。
3-4. やりがいに関する口コミ
- 自社製品が社会の発展に貢献しているという実感があると話す社員は多い
- 街中で製品を見かけたりということはないので、製品が社会の役に立っているか想像がつきづらいとの声も一部ある
- 大企業ならではのスケールの大きいプロジェクトに携わることができる
- 海外出張や駐在の機会が多くグローバルな環境で働くことができる
やりがいに関する項目は、人気企業300社の中でも20位です。
世のためになる製品を出しているので、社会の発展に貢献しているという実感があると話す社員は多いです。
ただし、製品そのものは見えにくいので、イメージが湧かずやりがいを見出せないとの声が一部あります。
また、大企業ならではのスケールの大きいプロジェクトに携わることができます。
この他、海外出張や駐在の機会が多くグローバルな環境で働くことができる環境です。
3-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ
- 自由闊達で風通しが良い
- 仕事を任せてもらえる分、業務に対する重圧も大きい
職場の雰囲気・人間関係に関する項目は、人気企業300社の中でも上位です。
まず、自由闊達で風通しが良いと話す社員の方は多いです。
例として、役職者であっても、「さん付け」で呼ぶこともあるなど、コミュニケーションはフラットとの声も複数あがっています。
そして、若手であっても仕事を任せてもらえる風土ですが、その分業務に対する重圧も多いと話す方もいました。
参考:東京エレクトロンから転職で出ていく人の事情
東京エレクトロンは、高い報酬や知名度から長く働く方がほとんどで、自己都合の離職率は2021年と2022年の平均で4.05%となっています。(引用元:東京エレクトロン)
しかし、海外とのやりとりが多いなど、長時間労働となりやすいといった理由で転職を検討されています。
4. 東京エレクトロンはそもそもどんな会社か
引用:Google Maps
東京エレクトロンは国内最大の半導体製造装置メーカーで、世界3位の規模を誇ります。
半導体需要の拡大に伴い、研究開発にも多額の金額を投じています。
会社ホームページ:https://www.tel.co.jp/
4-1. 会社概要
社名 | 東京エレクトロン株式会社(Tokyo Electron Ltd.) |
設立 | 1963年(昭和38年)11月11日 |
代表者 | 河合 利樹 |
従業員数 | 2,114人(単独)、18,236人(連結)※2024年4月1日時点 |
本店所在地 | 東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー 38F |
事業内容 | 半導体製造装置、FPD製造装置の製造・販売 |
4-2. 事業内容
東京エレクトロンの事業内容は以下のとおりです。
コアコンポーネント | 半導体製造装置用部品などの各種ファインセラミック部品や車載カメラモジュールなどの製造・販売 |
電子部品 | コンデンサや水晶部品などの製造・販売 |
ソリューション | ・自動車やその他産業向けの切削工具や空圧・電動工具の製造販売 ・オフィスや商業プリンターやドキュメント管理システム等のソリューションサービスの展開 ・スマートフォン等の通信機器や情報通信サービスなど |
4-3. トップメッセージ
引用:東京エレクトロン
東京エレクトロンは、半導体の技術革新を支える専門性と付加価値の高い装置・技術サービスを提供する企業です。
同社は60年にわたり、IoTやAI、5G、自動運転などのデジタル技術を支える半導体製造装置の開発に力を注いできました。
今後は、データ社会のさらなる発展に伴い、成長が見込まれる半導体市場において、持続的な企業価値の向上を目指し、社員の力を基盤にステークホルダーとの協力を深めていきます。
4-4. 今後の事業展開
東京エレクトロンは2022年に中期経営計画を発表しています。
その中で、半導体需要はさらに拡大していくことが見込まれるため、2023年度からの5年間で1兆円以上の投資を行うとしています。
また、経営の効率化を狙ってDXを推進していくとしています。
上記を踏まえると、最新技術や市場のニーズの変化にも柔軟に対応でき、拡大のためのチャレンジに前向きな人向けの企業と言えるでしょう。
5. 東京エレクトロンの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
この章では、東京エレクトロンの中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。
5-1. 東京エレクトロンの中途採用で聞かれる想定質問40選
東京エレクトロンの面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。
このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。
一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。
全ての人が準備すべき質問10個
- 東京エレクトロンのプロジェクトで、あなたの経験やスキルがどのように貢献できると考えていますか?
- 半導体業界における現在の技術トレンドについて、どのように対応していきたいと思いますか?
- 当社の製品や技術の中で、特に興味を持っている分野について教えてください。
- プロジェクト進行中に直面した具体的な課題を、どのように解決したか教えてください。
- グローバルな業務環境で、異文化や異なる考え方を持つチームとどのように協力してきましたか?
- 東京エレクトロンの製品開発において、あなたの専門知識をどう活かせると考えますか?
- 製造工程で発生する技術的な問題に対して、具体的にどのようなアプローチで取り組んできましたか?
- 当社の成長や変化にどのように対応し、貢献していきたいと考えていますか?
- 半導体業界における品質や安全性に関する課題について、あなたの見解と対処方法を教えてください。
- 短期間で成果を出すために行ってきた工夫について具体例を教えてください。
若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個
- 東京エレクトロンで、どのようなスキルを早期に習得したいと考えていますか?
- 入社後1年以内で達成したい具体的な目標は何ですか?
- 若手社員としての役割をどのように捉え、どのように貢献したいと考えていますか?
- 半導体業界の基礎知識について、特に学びたい分野はどこですか?
- 新しい技術や業務に早く適応するために工夫している点があれば教えてください。
- 若手の視点で、東京エレクトロンにどのような新しいアイディアを提案できると思いますか?
- チームメンバーと協働しながら、プロジェクトを円滑に進めた経験について教えてください。
- 早期に成長するために、自ら意識して取り組んでいることは何ですか?
- 東京エレクトロンのビジョンをどのように理解し、自分が果たすべき役割を考えていますか?
- 異文化環境におけるチームワークの経験や取り組みについて教えてください。
中堅社員(30代前後)が準備すべき質問10個
- 東京エレクトロンでのプロジェクトにおいて、どのようにリーダーシップを発揮したいと考えていますか?
- チームの成果を最大化するために、具体的にどのような方法で貢献しますか?
- 中堅社員として、若手メンバーのサポートや育成にどう取り組んできましたか?
- 自分の専門分野が東京エレクトロンのどの領域で役立つと感じていますか?
- 他部門と連携してプロジェクトを進める際、どのような工夫をしてコミュニケーションを取っていますか?
- 東京エレクトロンのさらなる成長に貢献できる具体的な戦略やアイディアがあれば教えてください。
- 半導体装置の特性を踏まえた柔軟な対応力をどのように発揮してきましたか?
- 変化の多い業界で、スキルや知識を常にアップデートするための取り組みについて教えてください。
- 製造工程の改善に向けて、具体的にどのような貢献をしてきましたか?
- グローバルチームにおいて、リーダーシップやコーディネーションにどのように取り組んできましたか?
管理職、シニア(40代以上)が準備すべき質問10個
- 東京エレクトロンの長期的なビジョンを実現するために、管理職としてどのようなリーダーシップが必要だと考えていますか?
- 製品戦略や事業戦略の構築において、これまでどのようなリーダーシップを発揮してきましたか?
- 製造プロセス全体を見渡し、業務の最適化を図る上で重要だと考える要素は何ですか?
- 東京エレクトロンでのチームや組織の成長を支援するために、どのような育成方針を持っていますか?
- 業界の変化や技術革新に対応するため、どのようなビジョンでチームを導いてきましたか?
- 半導体業界で特に重視するリスク管理のポイントと、それに対応する具体的な方法を教えてください。
- 企業の持続的成長を目指して、東京エレクトロンの事業をどのようにリードしたいと考えていますか?
- 専門知識を活かし、東京エレクトロンの事業でどのような貢献ができると考えていますか?
- 組織全体の生産性向上に向けて、どのような施策を実施してきましたか?
- ご自身のリーダーシップスタイルが東京エレクトロンの企業文化にどのように適合しているかを教えてください。
5-2. 東京エレクトロンの中途採用選考でアピールすべきポイント
東京エレクトロンへの転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。
- 全ての人がアピールすべきポイント
- 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
- 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
- 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
1. 全ての人がアピールすべきポイント
面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールするといいでしょう。
- 技術革新への理解と貢献意欲
- 高い品質意識
- 安全に対する厳格な姿勢
技術革新への理解と貢献意欲
東京エレクトロンは「技術革新を通じて持続可能な社会に貢献する」という目標を掲げており、技術進歩に対する深い理解と意欲が求められます。
自身の技術力がどのように企業理念に寄与できるかを明確に伝えましょう。
高い品質意識
半導体製造装置において、品質は極めて重要な要素です。
これまでの業務で品質を重視してきた経験や、品質向上に取り組んだ具体的なエピソードを示し、高い品質意識をアピールしましょう。
安全に対する厳格な姿勢
同社では安全性も大きな重点項目であり、社員全体に対する安全意識が求められます。
過去の業務で安全管理に努めた経験を具体的に挙げ、厳格な安全意識を示しましょう。
2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
若手社員で東京エレクトロンへの転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。
- 新技術の習得意欲
- 柔軟なコミュニケーション力
- 自己成長への積極的な姿勢
新技術の習得意欲
若手社員には、技術や知識を積極的に学ぶ姿勢が期待されています。
最新技術の習得に積極的に取り組んできたエピソードをもとに、学習意欲を伝えましょう。
柔軟なコミュニケーション力
同社の若手社員には、チームでの協働力が重視されます。
他者と積極的に意見交換し、柔軟に協力してきた経験を具体的に伝え、協調性を示しましょう。
自己成長への積極的な姿勢
自己成長を意識した取り組みが重視されるため、自発的に成長し続けている姿勢が重要です。
キャリアやスキルの向上に努めた具体的な取り組みをアピールしましょう。
3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
30代~40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。
- プロジェクト管理経験
- 戦略的な意思決定力
- 部門間の調整能力
プロジェクト管理経験
中堅社員にはプロジェクトを主導する役割が求められます。
プロジェクト管理に携わり、進捗管理やリスク対応を行った具体的な経験を述べましょう。
戦略的な意思決定力
データや市場の動向に基づいて意思決定する力が求められます。
データ分析を活用した戦略立案の経験を具体的に伝え、意思決定力をアピールしましょう。
部門間の調整能力
東京エレクトロンでは多部門との連携が求められます。
関係者と協力して調整した経験や、部門横断で目標を達成したエピソードを示しましょう。
4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。
- 戦略的リーダーシップ
- 人材育成への取り組み
- グローバルな視点でのリスク管理
戦略的リーダーシップ
管理職には、組織を導くリーダーシップが求められます。
組織全体を見据えて戦略を立案し、方向性を定めた経験を示し、リーダーシップを伝えましょう。
人材育成への取り組み
管理職は人材育成にも力を入れる必要があります。
部下や若手社員の成長を支援し、育成した実績や方針について具体的に説明しましょう。
グローバルな視点でのリスク管理
東京エレクトロンは国際展開しているため、リスク管理も求められます。
グローバルなリスクを予測し、管理した具体的な経験を示すことで、同社の国際的な業務への対応力をアピールできます。
6. 東京エレクトロンの中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと
東京エレクトロンへ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。
転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。
使うべきなのは、下記の4つの理由で東京エレクトロンへの転職に有利になるからです。
- 東京エレクトロンの非公開求人に応募できる
- 東京エレクトロンの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
- 東京エレクトロン側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
4つの理由を1つずつ解説します。
6-1. 東京エレクトロンの非公開求人に応募できる
転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、東京エレクトロンの非公開求人を持っている可能性もあります。
非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。
東京エレクトロンに行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、自分で探さず、必ず転職エージェントに相談しましょう。
6-2. 東京エレクトロンの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
大手転職エージェントだと、東京エレクトロンや同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。
過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。
さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。
6-3.東京エレクトロン側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。
企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。
腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。
6-4. 内定時に給与交渉をしてくれる
内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。
給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。
以上の4つの理由で、東京エレクトロンやその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。
7. 東京エレクトロンへの中途採用で使うべき転職エージェント
東京エレクトロンの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収600万円以上の人におすすめ)
この3つに登録し、東京エレクトロンやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。
これらを選んだ理由は下記3つです。
- 大手で求人数も多く、東京エレクトロンの求人も持っている可能性が高い
- 東京エレクトロンへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
- 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる
一つずつ解説していきます。
7-1. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。
過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、東京エレクトロンなどの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。
doda公式ページ:https://doda.jp/
7-2. マイナビエージェント
「マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。
新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。
サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。
マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/
7-3. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。
ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。
東京エレクトロンへの転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを狙う方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。
ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
8. まとめ
東京エレクトロンの中途採用について、採用情報から、注意点、転職のコツまで紹介してきましたがいかがでしたか?
東京エレクトロンは、中途採用を行っており、転職先としても人気企業です。
人気企業の中でも待遇も良く特にやりがい面で満足している口コミが複数ありますが、ワークライフバランス面で一部不満の声も出ていることに注意しましょう。
また東京エレクトロンへの中途入社を目指す方も、転職難易度が高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。
- doda(全ての人におすすめ)
- マイナビエージェント(20代、30代に特におすすめ)
- JACリクルートメント(年収600万円以上の人におすすめ)
あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。
(参考)東京エレクトロンと競合他社の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元
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