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転職サイト

スカウト型転職サイト状況別おすすめ9選|怪しいスカウトの実態も解説

「スカウトが来る転職サイトの仕組みは?」「怪しいスカウトが来たけど大丈夫?」など、スカウト型の転職サイトが気になっていませんか?

スカウト型の転職サイトは、自分のリアルな市場価値がわかるなど大きなメリットがありますが、使い方を間違えると、悪徳業者につかまったり、転職の失敗にもつながるので注意しましょう。

このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、スカウト型の転職サイトについて以下の流れで解説していきます。

  1. スカウト型の転職サイトとは?仕組みを解説
  2. スカウト型の転職サイトを選ぶポイント
  3. 年収・職種別|スカウト型転職サイトのおすすめ
  4. スカウト型の転職サイトを使う4つのメリット
  5. 怪しい?スカウト型の転職サイトのデメリット
  6. スカウト型の転職サイトを使うべき人とは
  7. スカウト型の転職サイトを最大限使いこなすコツ

このページを読めば、スカウト型の転職サイトはそもそも何で、どんな人が使うべきか、具体的なおすすめから使いこなすコツまでがすべてわかるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. スカウト型の転職サイトとは?仕組みを解説

スカウト型の転職サイトでは、経歴や職務経歴書を登録すると、企業や人材紹介会社(転職エージェント)からスカウトがもらえます。

scout_site

利用は無料で、登録後は待つだけでよく、企業からのスカウトだと、いきなり面接に進んで内定が決まるケースもあります。

また、スカウトの内容で、自分の市場価値や、どんな可能性があるのかを知ることもできます。

そのため、転職希望の方はもちろん、まだ検討段階という方にもおすすめのサービスです。

具体的なおすすめを、ターゲットとなる利用者別にまとめると以下の通りです。

現在の年収が600万円以上 ビズリーチ
リクルートダイレクトスカウト
doda X
ITエンジニア経験者 Direct type
レバテックダイレクト
管理部門・士業の経験者 MS Jobs
経歴に自信がない人・未経験の仕事も挑戦したい人 ・20代:Re就活
・30代以上:リクナビNEXT
上記以外で、経験・スキルを活かせる転職がしたい人 doda

スカウトには大きく2種類ある

転職サイトのスカウトは、送り元によって以下2つに分けられます。

  • 企業からのスカウト
  • 人材紹介会社からのスカウト

①企業からのスカウト

enterprise_scout

これは、企業の採用担当が、転職サイトに登録されたあなたのデータを見て、直接スカウトを送るパターンです。

書類選考なしで面接に進めるケースが多く、内定の可能性も高いので、届いたら必ずチェックしましょう。

②人材紹介会社(転職エージェント)からのスカウト

業者のスカウト

こちらは、人材紹介会社が、自社の持つ求人に応募して欲しい人にスカウトを送っているパターンです。

人材紹介会社は、転職エージェントやヘッドハンターとも呼ばれ、企業に人を入社させることで収入を得ています。

営業活動として大量に送るケースが多く、数自体は、こちらのスカウトの方が多い傾向にあります。

登録する人は無料で使える

スカウト型の転職サイトは、登録する人はすべて無料で使うことができます。

募集をする企業や人材紹介会社が、サイト側に利用料を払って運営されていて、使う人にお金はかかりません。

企業・人材紹介会社がサイトに払うお金
・初期費用や月額料金
・転職決定時は、その人の年収の15%の成功報酬
・決まった数以上のスカウトを送る場合、追加料金
転職する人が払うお金
なし

大手の中でも、「ビズリーチ」のみ有料プランがありますが、企業のスカウトに返信したり、メインの機能はすべて無料で使うことができます。

2. スカウト型の転職サイトを選ぶポイント

スカウト型の転職サイトはいくつもありますが、選び方を間違えると、的外れなスカウトばかりになったり、使い物になりません。

以下を意識して選ぶことで、こうした失敗は防ぐことができます。

  • 企業から直接スカウトがもらえるか
  • 実績のある大手のサービスか
  • 自分の経歴・職種に合っているか

ポイント1. 企業から直接スカウトがもらえるか

スカウト型転職サイトの最大のメリットは、企業から直接スカウトをもらえて、スムーズに内定が決められることです。

しかし、以下のような、業者からのスカウトしか来ないサイトも一部あるので注意しましょう。

  • 人材紹介会社からのスカウトのみ
  • サイトの担当者からのスカウトのみ

スカウトをもらっても、業者を通して1から応募にトライすることになり、結局先に進めないケースもよくあります。

また、「とにかく一度面談しましょう」と言った営業メールばかりになり、ストレスを感じる方が多いです。

そのため、ビズリーチのように必ず企業から直接スカウトがもらえる転職サイトを選びましょう。

ポイント2. 実績のある大手のサービスか

スカウト型の転職サイトは、人材業界大手から小さいベンチャーの運営まで様々ですが、必ず大手のサイトを選びましょう。

大手は長年の実績から頼る企業が多く、全国の有名企業ともパイプを持っていて、スカウトを送る企業の質が格段に上がるからです。

大手と中小

中小サイトは、利用する企業が少なく、大手でスカウトを出しても人が集められない不人気な会社が流れ着いているパターンもあり、注意が必要です。

運営元が転職エージェントとして有名な大手だったり、知名度のあるサイトを使っておきましょう。

ポイント3. 自分の経歴・職種に合っているか

スカウト型の転職サイトは、それぞれ以下のようにターゲットとする利用者が変わります。

  • 年収600万円以上のハイクラス向け
  • エンジニア向け
  • 管理部門・士業の人向け
  • 経歴に自信のない若手向け

ミスマッチなものだと、全然スカウトをもらえなかったり、使い物にならないので注意しましょう。

このページを参考に、自分の経歴・職種に合わせて選んでおきましょう。

3. 年収・職種別|スカウト型の転職サイトのおすすめ

今回当ページでは、30以上のスカウト型の転職サイトを、ここまで紹介した以下の観点で比較しました。

  • 企業から直接スカウトがもらえるか
  • 実績のある大手のサービスか
  • 自分の経歴・職種に合っているか

その結果、あなたの状況別に以下がおすすめという結論になりました。

現在の年収が600万円以上 ビズリーチ
リクルートダイレクトスカウト
doda X
ITエンジニア経験者 Direct type
レバテックダイレクト
管理部門・士業の経験者 MS Jobs
経歴に自信がない人・未経験の仕事も挑戦したい人 ・20代:Re就活
・30代以上:リクナビNEXT
上記以外で、経験・スキルを活かせる転職がしたい人 doda

それぞれ解説していきます。

3-1. 現在の年収が600万円以上の方へのおすすめ3選

年収600万円以上の人を対象とした、ハイクラス向けのスカウト型転職サイトのおすすめは以下3つです。

利用企業数や、運営実績の面でこれらが特に優れています。

利用企業数 運営会社
ビズリーチ
ハイクラス向けスカウトサービス最大手
34,000社以上 ビズリーチ
(2007年~)
リクルートダイレクトスカウト
No.1の求人数
非公開 リクルートグループ
(1960年~)
doda X
リクルートに次ぐ実績を誇る大手の運営
非公開 パーソルキャリア
(1989年~)
マイナビスカウティング 非公開 マイナビ
(1973年~)
ミドルの転職 11,000社以上 エン・ジャパン
(2000年~)
AMBI 11,000社以上 エン・ジャパン
(2000年~)
アサイン 非公開 アサイン
(2016年~)

中でも圧倒的な知名度を誇る最大手「ビズリーチ」を使う企業数は飛び抜けて多く、ハイクラス転職には必須のサービスといえます。

リクルートダイレクトスカウト」「doda X」は、企業数は非公開となっています。

しかし、いずれも採用現場では定番の大手で、国内の大手・優良企業の大半が利用しているのは間違いありません。

ビスリーチ

bizreach

ビズリーチ」は、毎月30,000人以上が登録している今最も勢いのあるスカウトサービスです。

即戦力人材を効率よく採用したい企業が続々と利用を開始していて、登録社数は30,000社を超えます。

一部有料の機能もありますが、最大の目玉である「企業からのスカウトの受け取り、返信」は無料プランでもできるので、まずは無料プランで使ってみるのがおすすめです。

有料プランの機能とは?

ビズリーチで月5,500円の有料プランに入ると開放される主な機能には、以下があります。

  • サイト内の全ての求人の閲覧、応募ができる
  • ヘッドハンターのスカウトが全て見られる

自分からも積極的に動きたい人向けの機能ですが、こうした人には、転職エージェントの活用がおすすめです。

紹介される求人にどんどん応募していくなど、自分からも積極的に動けますが、料金は一切かかりません。

ビズリーチは無料プランで使った上で、求人探しや応募には転職エージェントを活用しましょう。

スカウトの送り主 企業・人材紹介会社
求人数 約160,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ビズリーチ
登録企業数 34,000社以上

ビズリーチ公式ページ:https://www.bizreach.jp

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト」は、ビズリーチの後を追うように始まった、業界最大手のリクルートが運営するスカウトサービスです。

登録に審査があるビズリーチに対し、審査なしで誰でも登録ができ、全機能を無料で使うことができます。

登録社数は非公開ですが、「最大手だし使っておこう」と考える企業の採用担当者は多いはずで、多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。

ビズリーチが審査に通らず使えなかった方や、さらに可能性を広げたい人は登録しておきましょう。

スカウトの送り主 企業・人材紹介会社
求人数 約490,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社インディードリクルートパートナーズ
登録企業数 非公開

リクルートダイレクトスカウト公式ページ:https://directscout.recruit.co.jp/

doda X

dodax

doda X」も、ビズリーチの後を追うように始まった、業界大手のパーソルキャリアが運営するスカウトサービスです。

dodaの転職エージェントはリクルートと一緒に使う企業も多く、こちらも多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。

他社にはない、パーソルの担当者からハイクラス求人の紹介が受けられるサービスもあるので、気になる方は企業スカウトとセットで使ってみましょう。

スカウトの送り主 企業・人材紹介会社・dodaxの求人紹介担当
求人数 約63,000件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
登録企業数 非公開

doda X 公式ページ:https://doda-x.jp/

3-2. ITエンジニア経験者へのおすすめ2選

ITエンジニア経験者の方は、エンジニア専門の以下2社を使っておきましょう。

同じタイプのサービスは複数ありますが、これらが特に利用企業も多く、実績ある会社のサービスでおすすめです。

利用企業数・求人数 運営会社
Direct type
エンジニア転職の定番typeのサービス
求人1,600件以上 キャリアデザインセンター
(1993年~)
レバテックダイレクト
IT特化型の最大手のサービス
1万社以上が利用 レバテック
(2005年~)
Forkwell 求人約1,500件 Grooves
(2004年~)
Findy 800社以上が利用 Findy
(2016年~)
LAPRAS 1,000社以上が利用 LAPRAS
(2016年~)
paiza転職 1,600社以上が利用 paiza
(2012年~)
Green 1万社以上が利用 アトラエ
(2003年~)
転職ドラフト 840社が利用 リブセンス
(2006年~)

いずれも転職エージェントとしても有名な以下のサービスも運営しています。

これらを通じてIT業界の大手・優良企業との強いパイプがあり、有名企業からのスカウトも期待できます。

それぞれ解説していきます。

Direct type

direct_type

Direct type」は、エンジニアの転職に強いtype転職エージェントも運営するキャリアデザインセンターのスカウトサービスです。

運営元は、インターネットが主流になる以前から、エンジニア向けの転職情報誌を発行するなど、IT業界では抜群の知名度を誇ります。

有名企業からスタートアップまで幅広い企業が利用していて、エンジニア向けのスカウトサービスならまず使うべき1社です。

スカウトの送り主
企業のみ
求人数 約1,600件
対応エリア 主に一都三県(エンジニア、プログラマのみ関東、関西、九州、中部、北海道など)
運営会社 株式会社キャリアデザインセンター(1993年~)

Direct type公式ページ:https://directtype.jp

レバテックダイレクト

levtech_direct

レバテックダイレクト」は、エンジニア・デザイナー特化のサービスでは最大手のレバテックの運営するスカウトサービスです。

スカウトの送付元となる求人数は同じサービスの中でも最も多く、幅広いIT企業からのスカウトが期待できます。

スカウトの9割以上が面接・面談確約で、無差別に送られる営業メールのようなスカウトは少ない傾向があります。

スカウトの送り主 企業のみ
利用企業数 1万社以上
対応エリア 全国
運営会社 株式会社レバテック(2005年~)

レバテックダイレクト公式ページ:https://levtech-direct.jp

3-3. 管理部門・士業の方へのおすすめ

人事や経理などの管理部門・税理士などの士業の方は、これらに特化した「MS Jobs」がおすすめです。

同じタイプのサイトの中でも、こちらが特に実績の豊富なサービスで、質の高いスカウトが期待できます。

利用企業数 運営会社
MS Jobs 3,000社以上 MS-Japan
(1993年~)
SYNCA 非公開 WARC
(2017年~)
リーガルジョブボード 非公開 WILLCO
(2012年~)
人材ドラフト 累計で7,000以上(主に会計・税理士事務所) 人材ドラフト
(2000年~)

MS Jobs

msjobs

MS Jobs」は、管理部門・士業特化で最大手のエージェントを運営するMS-Japanのスカウトサービスです。

特化型としては35年以上の歴史を持つ老舗で、採用を通して普段から付き合いのある、多くの大手・優良企業のスカウトが期待できます。

提携した他の大手転職エージェントのスカウトももらえるので、管理部門・士業の方はこれ一つ使っておけば十分でしょう。

スカウトの送り主 企業・人材紹介会社
利用企業数 3,000社以上
対応エリア 全国
運営会社 株式会社MS-Japan(1990年~)

MS Jobs公式ページ:https://www.jmsc.co.jp/career/offer

3-4. 経歴に自信がない人・未経験の仕事にも挑戦したい人へのおすすめ

経歴に自信がない人や、未経験の仕事にも挑戦したい人には、以下の転職サイトがおすすめです。

いずれも、自分で求人を探して応募するタイプの転職サイトで、スカウトの機能もあります。

即戦力採用の求人が多い転職エージェントに比べて、未経験からの募集も積極的な企業の求人が多い傾向で、立派な経歴がなくてもスカウトが貰いやすいです。

20代向け:Re就活

re就活

Re就活」は、東証プライム上場企業の学情が運営する、20代向けに特化した転職サイトです。

新卒の会社をすぐにやめた方や、フリーター・ニートなど、経歴に自信がない20代を主な対象にしています。

ポテンシャル採用に力をいれる大手・優良企業が多く利用していて、再出発を目指す20代に特におすすめです。

スカウトの送り主 企業のみ
利用企業数 30,000社以上
対応エリア 全国
運営会社 株式会社学情(1976年~)

Re就活公式ページ:https://re-katsu.jp/career/

30代以上向け:リクナビネクスト

リクナビnext

リクナビNEXT」は、人材業界最大手リクルートグループが運営する、国内トップクラスの求人数を誇る転職サイトです。

全国各地の、幅広い年代向けの求人を取り揃えていて、未経験でも始められる仕事のスカウトがたくさんもらえます。

学歴不問・経験不問の求人が多いので、経歴に自信のない30代以上の方には、特におすすめです。

スカウトの送り主 企業のみ
利用企業数 非公開
対応エリア 全国
運営会社 Indeed Japan株式会社(リクルートグループ)

リクナビNEXT公式ページ:https://next.rikunabi.com/

3-5. その他  職歴・スキルを活かせる転職を希望する方へのおすすめ

ここまで上げた以外で、職歴・スキルを活かせる企業のスカウトが欲しい方には「doda」がおすすめです。

転職エージェントや、自分で応募する機能とともに、スカウトサービスも利用ができます。

経験を活かした転職を目指す方は、キャリア採用に積極的な企業とのつながりが強い、大手転職エージェントのスカウトを利用しましょう。

doda:幅広い業界・職種に対応

doda

doda」は、国内トップクラス求人数・転職サポート実績を誇る大手で、幅広い職種・業界に対応しています。

これまでの実績から、国内の大手優良企業とは必ずと言っていいほどパイプを持っていて、質の高いスカウトが期待できます。

営業・技術職など、これまでの経験を活かしたいけれど、そこまで年収が高くなかったり、マッチしたサービスが見つからない方は、こちらを使いましょう。

スカウトの送り主 企業のみ
利用企業数 非公開
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社(1989年~

doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/

(参考)ミイダス:同じパーソルのスカウトサービス

miidas

ミイダス」は、dodaと同じパーソルの運営するスカウト型の転職サイトです。

dodaと同じく、国内の大手・優良企業のほとんどが利用しているので、こちらも余裕があれば使っておきましょう。

経歴を登録すると、企業からスカウトがもらえるだけでなく、適正年収など、市場価値をデータで知ることもできます。

また、質問に答えていくだけで、自分の適した業界や職種がわかる、心理テストのような機能もあります。

スカウトの送り主 企業のみ
利用企業数 44.7万社以上
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社(1989年~

ミイダス公式ページ:https://miidas.jp/

4. スカウト型の転職サイトを使うメリット

おすすめについて紹介してきましたが、ここでは、具体的にどんな使うメリットがあるのかを、以下の流れで整理していきます。

  1. 世間に出回らない、好条件な求人のスカウトがもらえる
  2. 登録後は待つだけで、マイペースに使える
  3. 自分のリアルな市場価値がわかる
  4. 想定していないスカウトが来て、転職の幅が広がる

メリット1. 世間に出回らない、好条件な求人のスカウトがもらえる

中途採用の求人は、全て転職サイトなどから世間に出回ることはなく、以下の理由で表に出ないケースもあります。

  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件

こうした求人は、”非公開求人”と呼ばれ、個別にスカウトを送ったり、一部の転職エージェントに頼んで採用が進められます。

表に出たものより条件がいいことが多く、スカウト型の転職サイトを使えば、こうしたレアな案件のスカウトが受け取れます。

メリット2. 登録後は待つだけで、マイペースに使える

職務経歴書を登録後は基本待つだけでよく、自分のペースで返信したり、マイペースに使えるメリットもあります。

転職エージェントでは、担当者とのやりとりが必要で、面倒に感じる人もいますが、こちらなら、返信しない限りやり取りは発生しません。

メリット3. 自分のリアルな市場価値がわかる

経歴を登録するとそれに見合ったスカウトがもらえて、自分にどんな転職先の可能性があるのかをリアルに知ることができます。

この点にメリットを感じて使う方は多く、転職エージェントのような他の転職サービスに比べて、すぐの転職を考えていない利用者が多いです。

メリット4. 想定していないスカウトが来て、転職の幅が広がる

自分が想定した以外の業界・職種のスカウトが来ることもあり、転職の幅が広がるメリットもあります。

経歴に自信がない人でも、「思わぬ業界からスカウトが来て、年収アップに成功」となる可能性も十分あります。

5. 怪しい?スカウト型の転職サイトのデメリット

一方で、スカウト型には以下のデメリットもあり、一部「怪しい」と感じる人もいます。

  1. 大量に来て面倒に感じる人もいる
  2. スカウトを受けても、結局落ちることがある
  3. いいスカウトが来ず、転職できない人もいる
  4. 応募の手続きや選考対策は自力になる

デメリット1. 大量に来て面倒に感じる人もいる

主に人材紹介会社から、「こんな求人はどうか」「一度面談しましょう」といった営業メールのようなスカウトが大量に来て面倒に感じる方もいます。

業者のスカウトは、経歴も見ずに大量に送られることも多く、優良な業者の見極めも難しいので、利用する際は企業のスカウトに絞って確認するのがおすすめです。

その他、メールの通知を切ったり、しつこい業者をブロックすることで対策もできます。

誰にでも送れるテンプレメールには反応しないこと!

企業からのスカウトでも、一部、誰彼構わずテンプレのスカウトメールを大量に送っているケースもあります。

コピペで大量に同じ内容を送る企業は、そこまでしないと人が来ないブラック企業が多く、反応するのはおすすめしません。

具体的には、以下のようなスカウトには反応しないようにしましょう。

×反応すべきでない(適当に送っている可能性が高い)
・職務経歴書に書いたあなたの経歴に何も触れていない
・「強みを活かせる」「経験を高く評価」とあるが、具体的な強み・経験が書かれていない
・「〇〇業界の人向け」となっているが自分と接点がないなど、的外れ
・「多くの方にチャンスがある」「幅広いキャリアが活かせる」など、誰にでも言える内容
・「詳細は面談で」など、とにかく会おうとするが、働く条件など細かい説明がない

反応する前には、確かにあなた向けに書かれたスカウトかを確認しましょう。

職務経歴書に書いたあなたの経験・スキルや、希望条件が含まれたスカウトにのみ反応していきましょう。

デメリット2. スカウトを受けても、結局落ちることもある

スカウトをもらっても、応募すると結局落ちる人もいて、この点にデメリットを感じる人もいます。

特に、人材紹介会社からのスカウトだと、1から応募していくことになるので、こうなるケースが多いです。

企業からのスカウトは、そのまま面接に進めてスムーズに決まることも多いので、企業スカウトを優先して対応するのがおすすめです。

デメリット3. いいスカウトが来ず、転職できない人もいる

経歴の面で、企業や人材紹介会社から難しいと判断され、中には一向にスカウトがもらえず、不満を持つ方もいます。

すぐにでも転職したい、いつまでには転職したいという希望がある人は、決まらない可能性もあるので注意しましょう。

こうした方は、担当があなたの希望に合った求人を探してすぐに動いてくれる「doda」などの転職エージェントも合わせて使っておきましょう。

デメリット4. 応募の手続きや選考対策は自力になる

企業からスカウトを受けて選考に進む場合、応募の手続きや選考対策は全て自力でやる必要があります。

初めての転職で不安だったり、うまく受け答えできる自信がない人は、無料でこれらのサポートが受けられる転職エージェントも使っておきましょう。

人材紹介会社からのスカウトで選考に進む場合、これらのサポートは無料で受けることができます。

ただし、送り元の業者は大手から中小まで質はピンキリで、中にはなんでもいいから転職させる悪徳業者もいます。

スカウトは、企業のものをメインで確認し、人材紹介会社は、安心して任せられる老舗の大手エージェントに自分で登録して使うのがおすすめです。

6. スカウト型の転職サイトを使うべき人とは

メリット・デメリットを踏まえると、以下に当てはまる方は使うべきです。

  • 自分の市場価値を知りたい 
  • すぐの転職は考えていないが、準備しておきたい 
  • マイペースに転職活動を進めたい

一方、以下に当てはまる方は、スカウト型だけの利用だと不十分となります。

  • 「いつまでに転職したい」という目標がある
  • 選考対策や企業とのやりとりなど、自力でやり切る自信がない
  • まずどうすべきか、プロに相談したい

上記の方は、担当がついて全般的なサポートが受けられる転職エージェントも合わせて使いましょう。

担当がついて、希望のスケジュールに合わせて動いてくれて、転職全般の手続きサポートが受けられるので、慣れていない方も安心です。

あわせて使うべき、大手転職エージェントのおすすめ

転職エージェントは全国に2万社以上ありますが、以下の観点で選んでおけば、まず失敗しません。

  1. 優良企業とパイプの強い、実績のある大手だけを使う
  2. 年収や経歴の面で自分に合ったエージェントを使う
    →大手の中でも、力をいれるジャンルはそれぞれ変わる
  3. 複数の転職エージェントに登録し担当者を見極める
    →相性のいい担当に出会うためにも、少なくとも3社は使うべき

これらを踏まえ、大手・老舗の転職エージェントについて、年収別におすすめ度をまとめました。

以下からあなたの現在の年収に合わせて3社に登録しましょう。

年収別
おすすめ度
各社の特徴

おすすめ
エージェント
~500万円 500~
700万円
700~
900万円
900万円~

doda

マイナビAGENT

type転職エージェント

パソナキャリア

LHH転職エージェント

JACリクルートメント
×

おすすめ
エージェント

doda
求人数やサポート実績は国内トップクラスで、大手優良企業の求人が集中している

マイナビAGENT
新卒領域では最大手なのもあり、20~30代の若手のサポートに特に強い

type転職エージェント
ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象

パソナキャリア
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い

LHH転職エージェント
世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い

JACリクルートメント
ハイクラスの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収700万円以上は登録必須

これらがおすすめの理由は、「大手転職エージェント20社比較!おすすめ6選と裏事情からわかる失敗しない選び方」の記事で詳しく解説しています。

7. スカウト型の転職サイトを最大限使いこなすコツ

最後に、スカウト型の転職サイトを最大限活用するための、以下のコツを紹介していきます

  • なるべく毎日ログインする
  • 人材紹介会社のスカウトはあてにしない
  • 希望年収は高くしすぎない
  • 職務経歴書には検索されやすいキーワードを入れる
  • 職務要約は300~400字で簡潔に書く
  • 利用がバレたくない企業はブロックしておく

7-1. なるべく毎日ログインする

スカウト型の転職サイトは、なるべく毎日ログインするようにしましょう。

そうした方が、企業側に見つけてもらいやすくなり、スカウトがもらえる確率も上がるからです。

企業は、データベースから欲しい人材を検索してスカウトしていきますが、検索結果の画面では、最終ログイン日時が新しい人が優先して表示されます。

ビズリーチ画面

ログイン日時が古くなると、企業側の目に触れにくくなるため注意しましょう。

7-2. 人材紹介会社(ヘッドハンター)のスカウトはあてにしない

人材紹介会社のスカウトは、とにかく接点を持ちたいがために経歴も見ずに送られるケースがあるため、あてにしないようにしましょう。

「気になる求人のスカウトに応じてみたら、釣り求人だったのか、結局別の求人を紹介された」など、質の悪い業者の噂はよく聞きます。

優良な業者の見極めは難しいため、企業スカウトのみ確認する使い方が効率的でおすすめです。

企業スカウトは、書類審査なしの面接確約を意味することが多く、適当に送られることは少ないです。

7-3. 希望年収は高くしすぎない

登録時に希望年収が入力できますが、現在の年収より数百万上のように、高すぎる年収は入れないようにしましょう。

希望年収は高いほど候補となる企業は減り、スカウトをもらえる確率は下がってしまうため、迷ったら「問わない(上下限なし)」を選択しておきましょう。

面談や面接で交渉した結果、希望通りの年収に上げてもらえるケースもあるため、まずはスカウトをもらいやすいプロフィール作りを意識しましょう。

7-4. 職務経歴書には検索されやすいキーワードを入れる

最初にこれまでの経歴やスキルをまとめた職務経歴書の登録が必要ですが、検索されやすいキーワードをなるべく入れるようにしましょう。

企業は、以下のような画面から、欲しい人材に関するキーワードを入れて、スカウトする人を探します。

bizreach_display

引用:ビズリーチ「利用ガイド」

職務経歴書に採用担当が入れそうなキーワードを書いておくと、自分のページが検索でヒットすることが増え、スカウトをもらいやすくなります。

  • (キーワードの例)経理の場合
    →連結決算の経験/会計ソフト「○○会計」の使用経験/会計システムのリプレース経験/新システムの導入・運用経験

ビズリーチでは、公式の「職務経歴書サンプルページ」で職種別に入れるべきキーワードを載せているため、参考にしましょう。

また、直近で検索数が上昇しているトレンドワードも以下のように公表されているため、当てはまるものがあれば積極的に入れるようにしましょう。

ビズリーチレジュメ検索トレンド

引用:ビズリーチ「プレスリリース

7-5. 職務要約は300~400字で簡潔に書く

職務経歴書の冒頭に、これまでの経歴やスキルをまとめた職務要約を入れますが、これは300~400字で簡潔にまとめましょう。

「職務要約しか読まない」という採用担当も多く、最も重要な箇所ですが、短くても長すぎても印象は悪くなります。

  • 短すぎる(~200字):経験、スキルの少ない人材と思われる
  • 長すぎる(500字~):簡潔に伝えられない、プレゼン能力が低い人材と思われる

ビズリーチで転職を成功させた人の平均の文字数は366字というデータもあり、この程度にまとめるのが望ましいです。

記入する際、経験や成果は、以下のように数字を使ってアピールすると採用担当に刺さりやすいです。

  • 「前年比150%の売り上げを達成」「営業約30名中1位の成績」「20名のチームを統括」

職務経歴書については、以下の記事で、意識すべきポイントを全て解説しています。

職務経歴書の書き方完全版|通過率を劇的に上げる全ノウハウ【例文・見本付き】

7-6. 利用がバレたくない企業はブロックしておく

現在の勤務先など、利用を知られたくない企業がある方は、ブロック機能を活用しましょう。

スカウト型の転職サイトは、特定の企業に自分の経歴を表示させないブロックができることが多いです。

応募前は、氏名が企業側に公開されないので、バレるケースは少ないですが、不安な方は早いタイミングで設定しておきましょう。

まとめ

スカウト型の転職サイトについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

以下に当てはまる方にはスカウト型の転職サイトの利用がおすすめです。

  • 自分の市場価値を知りたい 
  • すぐの転職は考えていないが、準備しておきたい 
  • マイペースに転職活動を進めたい

具体的なおすすめをまとめると以下の通りです。

現在の年収が600万円以上 ビズリーチ
リクルートダイレクトスカウト
doda X
ITエンジニア経験者 Direct type
レバテックダイレクト
管理部門・士業の経験者 MS Jobs
経歴に自信がない人・未経験の仕事も挑戦したい人 ・20代:Re就活
・30代以上:リクナビNEXT
上記以外で、経験・スキルを活かせる転職がしたい人 doda
    以下に当てはまる方は、担当がついて全般的な転職サポートが受けられる転職エージェントも使っておきましょう。
  • 「いつまでに転職したい」という目標がある
  • 選考対策や企業とのやりとりなど、自力でやり切る自信がない
  • まずどうすべきか、プロに相談したい

転職エージェントは、あなたの現在の年収に合わせて以下から3社を使いましょう。

年収別
おすすめ度
各社の特徴

おすすめ
エージェント
~500万円 500~
700万円
700~
900万円
900万円~

doda

マイナビAGENT

type転職エージェント

パソナキャリア

LHH転職エージェント

JACリクルートメント
×

おすすめ
エージェント

doda
求人数やサポート実績は国内トップクラスで、大手優良企業の求人が集中している

マイナビAGENT
新卒領域では最大手なのもあり、20~30代の若手のサポートに特に強い

type転職エージェント
ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象

パソナキャリア
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い

LHH転職エージェント
世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い

JACリクルートメント
ハイクラスの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収700万円以上は登録必須

当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。