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転職サイト

製薬・医薬品業界に強い転職サイト13選|経験・年収・資格別のおすすめを厳選

「製薬会社に強い転職サイトは?」「未経験から目指すにはどれがいい?」など、製薬業界を目指す人向けの転職サイトが気になっていませんか?

転職サイトは、担当がついて無料で転職サポートを受けられるものから、サポートが全くないタイプまで様々なので注意しましょう。

選び方を間違えると、「興味のない会社の求人しかない」「選考で落ちてばかりで全然決まらない」といった事態になります。

このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、製薬業界に強い転職サイトについて、以下の流れで解説していきます。

このページを読めば、製薬業界の転職にはどのサイトを使うべきか、どんな種類があり、どう選べば失敗しないかが全てわかり、転職サイトで失敗することがなくなるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. 結論|製薬業界志望がまず使うべき転職サイト

このページでは、製薬業界での転職を目指す方が使うべき転職サイトについて詳しく解説していきます。

長くなってしまったので先に結論を言うと、自身のキャリアに合わせて、以下からまず3社を選ぶべきです。

製薬業界
経験者
未経験
年収
600万以下
年収
600万〜
1. doda
2. マイナビAGENT
3. 製薬オンライン
4. Answers
5. メディサーチ
6. JACリクルートメント ×

おすすめ順に並べているため、迷ったら、キャリアに合わせて上から順に◎を3つ選んでおきましょう。

大手・優良製薬メーカーの求人のほとんどは、この6社に集中していて、ここから選んでおけば間違いありません。

これらは全て担当者がついて転職のサポートを受けることができ、「転職エージェント」とも呼ばれています。

製薬企業を目指す方でも、薬剤師資格をお持ちの方には、薬剤師専門の以下の転職サイトがおすすめです。

サイト選びの最大の注意点

転職サイトは、以下の複数タイプがあり、どれを使うかで応募できる企業や選考の通りやすさが全く変わります。

  1. 転職エージェント:担当がついてサポートしてもらえる
  2. スカウトサービス:登録してスカウトを待つ
  3. 求人サイト:自分で求人を探して応募する

結論、製薬業界で転職を考える方がまず使うべきなのは、「転職エージェント」です。

ネット上にはこれらをごちゃ混ぜにして紹介するページが非常に多いですが、別物なので注意しましょう。

転職エージェントを使うと担当がついて、転職相談から求人紹介、企業とのやりとりまで全てやってもらえます。

agent

転職エージェントにしか求人を出さない大手・優良企業も非常に多く、使わないと損します。

担当は、企業ごとの過去の面接データも持っていて、選考に通るためのアドバイスもしてくれます。

使うだけでチャンスが広がる、製薬業界の転職には必須のサービスです。

他のタイプを使うべき2つのケース

以下に当てはまる方のみ、他のタイプの転職サイトを使いましょう。

  • 製薬業界の経験者
    →スカウトサービス
  • 転職エージェントを3社使っても決まらなかった方
    →求人サイト

製薬業界の経験者は「スカウトサービス」も一つは使う

製薬業界の経験者の方は、あわせて以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。

これは、経歴を登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ転職サービスで、主に即戦力になる年収600万円以上の方を対象としています。

scout

※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント

製薬業界の中でも、経験が重視されやすい以下の職種の方は、スカウトがもらえる可能性が高いです。

  • 研究・開発
  • 生産技術・生産管理
  • 品質保証・品質管理
  • PV(安全性情報担当)
  • 薬事(医薬品の承認申請)
  • MR(営業)

企業からのスカウトだと、いきなり面接に進んでスピーディーに内定が出るケースもあるため、登録しておいて損はありません。

中でもおすすめは、スカウト型の最大手で、30,000社以上の企業からスカウトが受けられる「ビズリーチ」です。

求人サイトは最終手段として使う

転職エージェントを3社使っても決まらな方のみ、自分で求人を探して応募する以下の求人サイトを使いましょう。

jobchange_site

求人サイトなら、大手のサービスの中でも特に求人が豊富な「リクナビNEXT」がおすすめです。

ただ、他のタイプには以下の点で劣るため、あくまで最終手段と理解しておきましょう。

  • 求人の量と質が落ちる
    →求人数は他の転職サイトに比べて少なく、人気企業の求人も少ない
  • 選考の難易度が上がる
    →サポートが一切なく、書類選考や面接の対策は全て自力になる

そもそも製薬業界とは

医薬品の開発や製造、販売を行う業界のことです。

作る薬は、大きく以下2つに分けられ、生産額の約9割は一つ目の医療用医薬品が占めています。

分類 有名企業
①医療用医薬品
(医師の処方箋が必要な薬)
新薬 最も多い! 中外製薬、MSD、小野薬品
後発医薬品(ジェネリック) 日医工、沢井製薬、東和薬品
②一般用医薬品
(ドラックストアで買える市販薬)
副作用や飲み合わせのリスクによって第1~3類に分かれる 大塚製薬、第一三共、エーザイ

また、医療用医薬品のメーカーのほとんどは、新薬の事業を行います。

新薬の研究開発には、10年以上の期間と1,000億円以上の、莫大な投資が必要になります。

そのため、製薬メーカーは、資金力のある大手企業が多いという特徴があります。

どんな職種がある?

製薬業界で募集の多い主な職種をまとめると以下の通りです。

職種 やること 具体的な職種例
研究・開発 医薬品の開発をしたり、治験や臨床試験で安全性を調査する 創薬研究、CRA(臨床開発モニター)、CRC(治験コーディネーター)
MR(営業) 医師や医療機関、薬局に向けて、自社の医薬品の情報提供をする MR、PMS(市販後調査)
生産 承認された医薬品を、安全に低コストで生産していく 生産技術、生産管理、品質管理、品質保証
薬事 薬事法の知識をもとに、国の専門機関に、自社の薬品の承認を申請する 臨床薬事、海外薬事、CMC薬事
マーケティング 市販薬を世の中に広める戦略を考える マーケティング、市場調査、広報

その他、どの業界も変わりませんが、人事や経理などの管理部門、ITシステム担当のエンジニアなどの募集もあります。

未経験からの転職は難しい?

以下の職種であれば、未経験でもなることは難しくありません。

  • MR(営業):何らかの営業経験があれば対象になりやすい
  • 製造オペレーター(工場で医薬品を作る):何らかの製造経験があれば対象になりやすい

研究開発など、その他職種については、製薬業界での経験必須の求人がほとんどです。

未経験から目指したい方は、「doda」のような未経験転職にも対応した大手エージェントをまず利用しましょう。

可能性があるか、まずどうすべきかといった点で、詳しい担当に親身に相談に乗ってもらえます。

次から、まず使うべき転職エージェントを選ぶポイントを解説していきます。

2. 製薬業界に強い転職サイト|転職エージェントおすすめ6選

今回当ページでは、製薬業界に対応した転職エージェント20社以上を比較し、以下の観点で厳選しました。

  • 運営歴20年以上の老舗
  • 製薬業界の求人が豊富
  • 利用者の評判が極めていい

厳選した6社について、業界でのキャリア別におすすめ度をまとめたのが以下です。

製薬業界
経験者
未経験
年収
600万以下
年収
600万〜
1. doda
2. マイナビAGENT
3. 製薬オンライン
4. Answers
5. メディサーチ
6. JACリクルートメント ×

大手・優良製薬メーカーの求人のほとんどは、この6社に集中していて、ここから選んでおけば間違いありません。

これらは、登録すると担当者がついて、求人の紹介から面接のセッティングや対策まで、あらゆるサポートが受けられます。

agent

具体的には以下6つをしてくれて、あなたは面接以外で企業とやりとりすることがなくなります。

  • キャリアの相談
  • 求人の紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 面接や入社の日程調整
  • 年収交渉

では、おすすめの転職エージェントについて、それぞれ特徴を解説していきます。

2-1. doda:製薬業界の求人数・サポート実績がトップクラス

doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

長年の実績から、「まずはdodaさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。

向いている人 製薬業界経験者(年収600万円以下)・未経験者
求人数(医薬品業界) 約4,000件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
運営歴 1989年~

doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/

2-2. マイナビAGENT:20~30代は利用必須

マイナビAGENT

マイナビAGENT」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。

新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。

サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。

向いている人 製薬業界経験者(年収600万円以下)・未経験者
求人数(医薬品業界) 約400件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社マイナビ
運営歴 1973年~

マイナビAGENT公式ページ:https://mynavi-agent.jp/

2-3. 製薬オンライン:業界特化の中でも最大手

seiyakuonline

製薬オンライン」は、製薬業界の転職に特化したもので、最大手のサービスです。

運営元は、医薬品の開発や販売を、メーカーから受託する事業も行っていて、業界との強いパイプがあります。

経験者向けの年収600万円以上の求人が多いので、業界内で年収アップの転職を狙う方には特におすすめです。

向いている人 製薬業界経験者(年収600万円〜)・未経験者
求人数(製薬業界) 約2,700件
対応エリア 全国
運営会社 オンウェーブ株式会社
運営歴 2005年~

製薬オンライン公式ページ:https://www.seiyakuonline.com

2-4. Answers:経験者向けの求人が充実

answers

Answers」は、東証プライム上場の株式会社クイックの運営する、製薬業界特化のサービスです。

運営元は、人材業界で40年以上の実績があり、長年かけて作ったパイプのある大手・優良企業の紹介が受けられます。

業界内での、未経験職種への転職にも対応していて、製薬業界でのキャリアチェンジを考えている人に向いています。

向いている人 製薬業界経験者(年収600万円以下)
求人数(製薬業界) 約1,700件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社クイック
運営元の設立 1980年

Answers公式ページ:https://answers.ten-navi.com

2-5. メディサーチ:国内大手から外資まで幅広く対応

medisearch

メディサーチ」は、製薬・医療機器・病院での転職に特化した転職エージェントです。

他社に比べて数は少ないですが、国内企業から外資まで幅広い製薬メーカーの求人を保有しています。

面接対策など担当者のサポートの評判がいいので、選考に自信がない方は念の為使っておきましょう。

向いている人 製薬業界経験者(年収600万円〜)
求人数(製薬業界) 約1,000件
対応エリア 主に関東と関西
運営会社 株式会社メディサーチ
運営元の設立 2000年

メディサーチ公式ページ:https://www.medisearch.co.jp

2-6. JACリクルートメント:年収600万円以上は利用必須

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗の転職エージェントです。

実績や知名度の高さから、企業側も、高待遇の技術者などハイクラス求人はJACにだけ相談していることも多いため、年収600万以上の方は必ず登録しておきましょう。

世界11カ国にも支店を持っていて国外の会社との取引も多く、外資系製薬企業とも強いパイプがあります。

向いている人 製薬業界経験者(年収600万円以上)
求人数(医療・医薬品業界) 約1,500件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ジェイエイシーリクルートメント
運営歴 1988年~

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

転職エージェントの3つの注意点

転職エージェントを使うにあたっては、以下の点に注意しましょう。

  • 大手以外を使うのは危険
  • 同じ大手でも、エージェントによって得意分野が違う
  • 1つに絞ると失敗する

① 大手以外を使うのは危険

ここ数年で、人材紹介業者は1万社以上増加したデータもあり、新しい転職エージェントも大量に増えました。

引用:厚生労働省ホームページ

ただ、こうした新しいエージェントには、以下のようなタイプが多いため注意しましょう。

  • 企業とのパイプが弱く、紹介できる求人が少ない
  • 常に出回っているようなブラック求人しか持っていない
  • 実績が少なく「会社ごとにどう対策すれば内定が出やすい」といったノウハウがない

実績作りのために、合わない求人をごり押しするなど、中にはひどい運営業者もいるので危険です。

優良な業者の見極めが難しいため、聞いた事もないようなエージェントは避け、これまで紹介したような実績のある大手だけを使いましょう。

② 同じ大手でも、エージェントによって得意分野が違う

転職エージェントは、大手の中でも、自分の製薬業界での経験や、キャリアに合ったものを選びましょう。

大手の中でも、以下のように力を入れているジャンルが違うからです。

  • 第二新卒や年収400万円前後のサポートに強い
  • 年収600万円以上のハイクラス転職に強い
  • 業界未経験からの転職に強い

これを知らないと悲惨で、例えば未経験から目指す方が、ハイクラス向けのエージェントを使っても、紹介できる求人がなく、相手にされません。

mismatch

逆に、経験豊富で高収入の方が、未経験にも対応した若手向けを使うと、見合った求人紹介が受けられず、実力通りの転職ができない可能性があります。

ミスマッチなものを選んで、失敗しないためにも、以下を参考に自分のキャリアに合ったエージェントを選んでおきましょう。

製薬業界
経験者
未経験
年収
600万以下
年収
600万〜
1. doda
2. マイナビAGENT
3. 製薬オンライン
4. Answers
5. メディサーチ
6. JACリクルートメント ×

③ 1つに絞ると失敗する

優良な大手エージェントにも、以下のようなハズレの担当はいるため、必ず3社以上は登録し、担当者を比べましょう。

  • 志望業界の知識が不十分で、深い相談ができない
  • 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる
  • 応募や内定を急かすなど対応が悪い

一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。

一社のみ登録

複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。

複数社登録

いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。

また、エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。

  1. ネットから申し込み
  2. エージェントと面談
  3. 求人紹介を受ける
  4. 企業に応募
  5. 面接
  6. 内定

最初の面談ではこれまでの職歴やスキル、転職先の希望条件が聞かれるため、おおまかに整理しておきましょう。

面談方法は対面も選べますが、現在はWEBや電話での面談が主流となっています。

申し込みから内定まで、トータルで3ヶ月はかかるケースが多いため、余裕を持って早めに申し込みをしておきましょう。

3. 製薬業界に強い転職サイト|薬剤師向けエージェント3選

製薬企業を目指す方でも、薬剤師資格をお持ちの方には、薬剤師専門の以下のエージェントがおすすめです。

ここまで紹介した一般向けの大手に比べると、有資格者向けの製薬企業の求人が充実しています。

また、企業ごとの薬剤師の過去の面接データもたくさん持っていて、質の高い選考対策が受けられます。

3-1. ファルマスタッフ|薬剤師向けの企業求人が最も充実

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ」は、東証プライム上場の、日本調剤グループの運営する、薬剤師専門の転職エージェントです。

薬剤師専門のサービスの中でも、製薬企業の求人数が特に多いので、目指す方は必ず使っておきましょう。

担当者のレベルの高さには定評があり、サポートに関して悪い評判が非常に少ないのも特徴です。

求人数 約52,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社メディカルリソース
運営元の設立 1980年(親会社の日本調剤)

ファルマスタッフ公式ページ

https://www.38-8931.com/

3-2. マイナビ薬剤師|初めて企業を目指すならここ

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師」は、人材業界大手マイナビが運営する、薬剤師専門の転職エージェントです。

新卒採用のサービスで製薬企業ともつながりを持っていて、品質管理からMR、薬事、治験や臨床開発など幅広い求人を取り揃えています。

若手向けの手厚いサポートには定評があり、20~30代の初めて企業を目指す方には特におすすめです。

求人数 約49,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社マイナビ
運営元の設立 1973年

マイナビ薬剤師公式ページ

https://pharma.mynavi.jp/

3-3. リクナビ薬剤師|企業未経験〜ハイクラス向けまで幅広い求人あり

リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師」は、人材業界トップのリクルートのグループが運営する薬剤師専門の転職エージェントです。

一般企業の求人数は業界No.1で、製薬企業の求人も充実していて、企業ごとの内部事情にも詳しいです。

未経験歓迎のものから、年収1,000万円を超えるものまで、幅広い求人があるので、企業を目指す全ての方におすすめです。

求人数 約30,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社リクルートメディカルキャリア
運営元の設立 1979年(親会社のリクルート)

リクナビ薬剤師公式ページ

https://rikunabi-yakuzaishi.jp/

4. 製薬業界に強い転職サイト|スカウトサービスのおすすめ3選

元々製薬業界勤務で、同じ業界への転職を考えている方は、あわせて以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。

スカウトサービスは、経歴を登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ転職サイトです。

scout

※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント

登録するとあなたの経歴やスキルに見合ったスカウトが来るようになり、自分の市場価値や、転職先のイメージがしやすくなります。

製薬業界の中でも、経験が重視されやすい以下の職種の方は、スカウトがもらえる可能性が高いです。

  • 研究・開発
  • 生産技術・生産管理
  • 品質保証・品質管理
  • PV(安全性情報担当)
  • 薬事(医薬品の承認申請)
  • MR(営業)

迷ったらどれだけの企業が使っているサービスかを公開していて、数が最多の「ビズリーチ」を選びましょう。

  登録企業数 運営歴
ビズリーチ 約30,000社 2009年~
リクルートダイレクトスカウト 非公表 2014年~
doda X 非公表 2019年~
AMBI 約2,800社 2017年~
ミドルの転職 なし
(在籍するエージェントからのスカウトのみ)
2015年~

スカウトサービスの最大の強みは企業から直接スカウトが受けられることですが、企業数が多いほどチャンスは広がり、スカウトも増える傾向があります。

4-1. ビズリーチ

bizreach

ビズリーチ」は、毎月30,000人以上が登録している今最も勢いのあるスカウトサービスです。

即戦力人材を効率よく採用したい企業が続々と利用を開始していて、登録社数は30,000社を超えます。

一部有料の機能もありますが、最大の目玉である「企業からのスカウトの受け取り、返信」は無料プランでもできるので、まずは無料プランで使ってみるのがおすすめです。

有料プランの機能とは?

ビズリーチで月5,500円の有料プランに入ると開放される主な機能には、以下があります。

  • サイト内の全ての求人の閲覧、応募ができる
  • ヘッドハンターのスカウトが全て見られる

自分からも積極的に動きたい人向けの機能ですが、こうした人には、無料で使える転職エージェントの方がおすすめです。

紹介される求人にどんどん応募していくなど、自分からも積極的に動けますが、料金は一切かかりません。

ビズリーチは無料プランで使った上で、求人探しや応募には転職エージェントを活用しましょう。

求人数 約120,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ビズリーチ
登録企業数 30,000社以上
在籍ヘッドハンター数 6,200人

ビズリーチ公式ページ:https://www.bizreach.jp

4-2. リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト」は、ビズリーチの後を追うように始まった、転職業界最大手のリクルートが運営するスカウトサービスです。

登録に審査があるビズリーチに対し、審査なしで誰でも登録ができ、全機能を無料で使うことができます。

登録社数は非公開ですが、「最大手だし使っておこう」と考える企業の採用担当者は多いはずで、多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。

ビズリーチが審査に通らず使えなかった方や、さらに可能性を広げたい人は登録しておきましょう。

求人数 約196,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社リクルート
登録企業数 非公開
在籍ヘッドハンター数 4,300人

リクルートダイレクトスカウト公式ページ:https://directscout.recruit.co.jp/

4-3. doda X

dodax

doda X」も、ビズリーチの後を追うように始まった、業界大手のパーソルキャリアが運営するスカウトサービスです。

dodaの転職エージェントはリクルートと一緒に使う企業も多く、こちらも多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。

他社にはない、パーソルの担当者からハイクラス求人の紹介が受けられるサービスもあるので、気になる方は企業スカウトとセットで使ってみましょう。

求人数 約49,000件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
登録企業数 非公開
在籍ヘッドハンター数 約8,000人

doda X 公式ページ:https://doda-x.jp/

スカウトサービスの3つの注意点

上記のスカウトサービスの利用にあたっては、以下の点に注意しましょう。

  • スカウトが中々来ないこともある
  • 企業からのスカウトだと、選考対策は自力になる
  • 質の低いヘッドハンターもいる

①スカウトが中々来ないこともある

基本待ちのサービスなため、スカウトサービスだけに頼ると、スカウトが来ずに、一向に転職活動が進まないケースもあります。

こうならないためにも、「いつまでに転職したい」のように具体的に転職を考えている方は、自分からも積極的に動ける転職エージェントも必ず利用しておきましょう。

②企業からのスカウトだと、選考対策は自力になる

スカウトサービスで企業からスカウトを受けるとそのまま面接に進めますが、この場合以下は全て自分でやる必要があります。

  • 面接対策
  • 面接日や入社日の調整、年収交渉などの企業とのやりとり

上記は転職エージェントだと担当者が全てやってくれますが、スカウトサービスでは自力となります。

特に面接対策は、よほど慣れている方でない限り自力では難しいケースが多いため注意が必要です。

自信がない方は、いいスカウトが来た時に焦らずに面接に進むためにも、まずは転職エージェントで、志望業界の面接対策は受けておきましょう。

③質の低いヘッドハンターもいる

ハイクラス向けのスカウトサービスでは、企業だけでなく、「ヘッドハンター」と呼ばれる民間の転職エージェント会社からもスカウトが受けられます。

ヘッドハンターの中には、以下のような質の低いタイプもいるため注意が必要です。

  • とにかく接点を持とうと、経歴をよくみずにスカウトを大量に送っている
  • 設立まもない会社で、企業とのパイプも弱く、紹介できる求人も少ない
  • 実績作りのために、合わない求人でもごり押ししてくる

優良なヘッドハンターもいますが、ヘッドハンターからのスカウトは大量に届くケースも多く、見極めるのは難しいです。

そのため、スカウトサービスは、「企業からのスカウト」のみ確認する使い方が効率的でおすすめです。

企業からのスカウトは、面接確定を意味していて、適当に送られることはまずありません。

スカウトサービスの利用の流れは以下の通りです。

  1. ネットから申し込み
  2. 職務経歴書を登録
  3. スカウトを受けた企業と面接
  4. 内定

上記は企業からスカウトを受けて転職する流れです。

ヘッドハンターからのスカウトの場合は、ヘッドハンターから紹介を受けた求人に応募していくことになります。

5. 製薬業界に強い転職サイト|最終手段として使うべき求人サイト

転職エージェントを3社使っても決まらな方のみ、自分で求人を探して応募する求人サイトを使いましょう。

求人サイトなら、求人が他サイトと比べても豊富な「リクナビNEXT」がおすすめです。

求人サイトは、サイト上の求人を自分で調べて応募していく転職サイトです。jobchange_site

登録すると、求人を調べられるだけでなく、企業からのスカウトももらえることがあります。

ただ、これまで紹介した他の転職サイトと比べると以下の通りで、あらゆる点で劣るため、まず使うべきサービスではありません。

サポート 求人の質・量 選考の有利さ
①転職エージェント
相談〜内定後の交渉まで

良質な非公開求人、数多い

選考対策・プッシュあり
②スカウトサービス
企業からのスカウトなら無し

良質な非公開求人、数多い

企業スカウトなら書類選考なし
③求人サイト ×
自分でやる

公開求人、数少ない
×
自力で頑張る

特に、ネット上に求人を公開して、広く募集しないと人が集まらない小さい会社が多く、有名企業など大手の求人は少ないので注意しましょう。

転職エージェントを3社以上使っても決まらなかった方のみ、最終手段として使いましょう。

求人サイトのおすすめ|リクナビネクスト

リクナビnext

転職サイトなら、最大手の「リクナビNEXT」だけ使っておけば間違いありません。

総求人数は10万件以上と他サイト比べても圧倒的に多く、製薬企業の求人も900件以上と多く掲載されています。

経験者向けはもちろん、工場での製造職など、未経験でも歓迎の求人も多いので、まずはこれに登録して活動を進めましょう。

リクナビNEXT公式ページ:https://next.rikunabi.com/

6. 製薬企業を目指すならまず転職エージェントを使うべき理由

求人サイトから自分で応募するなど他の方法もありますが、製薬業界志望の方には、以下の理由で転職エージェントをおすすめします。

  • 転職でのミスマッチが起きにくい
  • 表に出ない好条件な求人に応募できる
  • 選考で有利になりやすい
  • 転職のあらゆるサポートが無料で受けられる

実際に使って良かったと感じている方の口コミと合わせて紹介していきます。

理由1. 転職でのミスマッチが起きにくい

口コミ・評判

Uさん 30代 製薬企業 品質管理

求人票には残業少なめとの記載がありましたが、エージェントに“新薬の承認申請が集中する時期は毎日残業になる”と内部情報を教えてもらいました。

デメリットも事前に共有してもらえたので、安心して応募ができ、転職後も納得して働けています。

転職エージェントを使えば、「いざ働き始めたら、思っていたのと違った」といったミスマッチは起こりにくくなります。

求人のデメリットや裏側も踏まえて、あなたの希望にマッチする求人だけを紹介してくれるからです。

エージェントは、求人票からは読み取れない、以下のような情報も大量に持っています。

  • 職場の雰囲気はどうか、現場のリーダーはどんな人柄か
  • 休みのとりやすさ、サービス残業の実態はどうか
  • 直近でどれだけ人が辞めているか

現場に通って職員に話を聞いたり、過去にサポートした人へも聞き取りをして、こうした情報を日々集めています。

帝国データバンクの調査(2024年)」によると、国内の半数以上の企業は人手不足を感じていて、採用に苦労している会社が多いです。

とにかく人が欲しいあまり、面接でも肝心なデメリットを教えてくれない企業もあります。

製薬業界だと、いざ働き始めてから、以下のような隠れたデメリットに後悔するケースもよくあります。

  • 「実はきついノルマがあり、達成しないとまともに稼げない」
  • 「サービス残業が当たり前の社風」
  • 「雑用ばかりで、スキルが全然身につかない」

エージェントはこうした職場ごとの悪い点についても先に教えてくれるため、転職の失敗を防げるようになります。

なぜここまでしてくれるの?

エージェントは、転職を成功させないと利益が出ない仕組みで、ミスマッチはエージェントにとっても損になるからです。

転職エージェントは、企業にあなたを紹介することで、企業から紹介料を受け取るビジネスです。

この紹介料は、仮にあなたが3ヶ月以内など短期で辞めた場合は、企業に返金するルールがあります。

あなたにすぐに辞められると、転職エージェントは紹介料が手に入らず、大損になるのです。

長く続けられる職場に転職してもらい、利益につなげるためにも、ミスマッチを防ぐことに全力を注いでくれます。

理由2. 表に出ない好条件な求人に応募できる

口コミ・評判

Aさん 40代 バイオ製薬企業 研究開発職

非公開求人で、国内トップクラスのバイオ製薬企業の研究職を紹介されました。

年収アップに加え、最新の設備が整った環境で働けることも決め手になりました。

自分で探していた時には見つからなかった求人で、エージェントを使って良かったです。

そもそもですが、下記のような優良な求人は、インターネットには中々出てきません。

  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

これらの求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。

大手製薬業界の研究開発といった技術職や、待遇のいい営業の求人は、このように表に出ないことも多いです。

転職エージェントを使えは、求人サイトにはないこれらの高品質な非公開求人にも応募ができます。

逆に言うと、インターネットに出ている公開求人は、幅広く募集しないと人が集まらない低品質なものが多いので、注意しましょう。

理由3. 選考で有利になりやすい

口コミ・評判

Fさん 30代 製薬企業 MR

エージェントが、応募先の面接でよく聞かれる質問リストを共有してくれました。

特に、“医師との関係構築での工夫”を聞かれるとアドバイスされ、具体的なエピソードを準備したおかげでスムーズに受け答えできました。

転職エージェントを使うことで、直接申し込んだ人よりも、選考が有利に進むことがあります。

採用側からすると、どこの誰かわからない人よりも、転職エージェントがプッシュしてくる人の方が安心して採用することができるからです。

エージェントは、企業側に書類に書けないあなたの魅力をアピールしてくれ、優秀なエージェントだと、面接で失敗しても結果を覆してくれることもあります。

また、大手はサポート実績が多い分「どんな人に内定が出て、逆にどんな人は落ちやすい」といったデータも豊富に持っていて、万全の選考対策を受けることもできます。

理由4. 転職のあらゆるサポートが無料で受けられる

口コミ・評判

Kさん 30代 製薬メーカー 薬事

仕事を続けながらの転職活動だったので、エージェントが面接の日程調整や企業とのやり取りを全て代行してくれたのが本当に助かりました。

負担が少なく、スムーズに転職できました。

転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。

  • キャリアの相談
  • 求人の紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 面接や入社の日程調整
  • 年収交渉

自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。

特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。

転職エージェントは現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。

デメリットは使い方次第で解消できる!

転職エージェントには以下のデメリットもありますが、このページで紹介している通りに選ぶことで、いずれも解消が可能です。

  • ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
    →老舗、大手のエージェントを選ぶ
    →3社以上使い、ハズレの担当がついたエージェントの利用をやめる
  • ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
    →経験・年収の面で自分に合ったエージェントを選ぶ

そのため、転職を考えている方は、転職エージェントを使っておけば間違いありません。

7. 製薬業界についてよくある質問

最後に、製薬業界の転職についてよくある以下の質問に回答していきます。

7-1. 製薬業界の企業ランキングは?

売上高を元に、国内の製薬会社のランキングを作成すると以下の通りです。

特徴
1位. 武田薬品工業 創業200年を超える老舗で、世界80カ国に5万人以上の従業員を有するグローバル企業
2位. 大塚ホールディングス 医薬品のみならず、機能性飲料、機能性食品などの幅広い製品を手掛ける
3位. アステラス製薬 泌尿器科領域や、免疫抑制剤などを主力商品とする新薬メーカー
4位. 第一三共 ロキソニンSやルルといった市販薬や、がん領域の医療用医薬品の開発も行う
5位. 中外製薬 がん領域をメインに新薬の研究開発を行う
6位. エーザイ 認知症関連、神経変性疾患、がんの領域に強い
7位. 小野薬品工業 がん、免疫、神経およびスペシャリティ領域に力をいれる創薬メーカー
8位. 協和キリン 「腎」「がん」「免疫・アレルギー」「中枢神経」の領域に強みを持つ
9位. 塩野義製薬 感染症、がん疼痛、代謝性疾患など多岐にわたる領域の医薬品を開発
10位. 住友ファーマ 精神神経、がん領域に強みを持つ
  • 売上高は、各社最新の有価証券報告書を参照

当ページで紹介する転職エージェントなら、これらの人気企業への求人紹介も受けられます。

7-2. 製薬業界の今後に将来性はある?

国内の市場は頭打ちですが、海外展開して利益を上げる企業が多く、将来性は大きいと言えます。

医療用医薬品の価格は、厚生労働省の決める薬価によって決まりますが、これは、医療費を削減する国の方針もあり、年々下がっています。

よって、国内で製薬会社が稼ぐことは年々難しくなっていますが、海外の製薬会社を買収するなどして、海外市場に活路を見出すメーカーが増えています。

  • 武田薬品工業:2018年、アイルランドの製薬大手シャイアーを買収
  • アステラス製薬:2023年、眼科領域に強いアメリカのアイベリック・バイオを買収
  • 小野薬品工業:2024年、アメリカのバイオ医薬品企業「デシフェラ・ファーマシューティカルズ」を買収

中途採用の募集では、英語力を求める求人が増えていて、グローバル人材は、今後さらにニーズが拡大するでしょう。

まとめ

製薬業界での転職を目指す方におすすめの転職サイトを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

まず使うべきおすすめは以下の6社で、あなたのキャリアに合わせて3社を選びましょう。

製薬業界
経験者
未経験
年収
600万以下
年収
600万〜
1. doda
2. マイナビAGENT
3. 製薬オンライン
4. Answers
5. メディサーチ
6. JACリクルートメント ×

薬剤師資格をお持ちの方には、以下の専門の大手がおすすめです。

製薬業界の経験者の方は、以下のスカウトサービスも一つは使っておきましょう。

リクナビNEXT」のような、自分で求人を探して応募する求人サイトは、他のサイトでうまくいかなかった時の最終手段として使いましょう。

当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。