事務職に強い転職サイト10選|経験別のおすすめと選ぶ際の注意点

「事務職の転職に強い転職サイトは?」「未経験から目指すならどこがいい?」など、事務職向けの転職サイトが気になっていませんか?
同じ事務職志望でも、あなたの経験によって使うべきサイトはかわり、選び間違えると相手にされないので注意しましょう。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、事務職の転職で使うべき転職サイトについて、以下の流れで解説していきます。
- 結論|事務職の転職にまず使うべき転職サイト
- 事務職に強い転職サイト|転職エージェントの選び方
- 事務職に強い転職サイト|転職エージェントおすすめ6選
- 事務職に強い転職サイト|最終手段として使うべき求人サイト
- 事務職の転職にまずエージェントを使うべき4つの理由
- 事務職の転職についてよくある質問
このページを読めば、事務職の転職にはどのサイトを使うべきで、利用の注意点から使いこなすコツまで全てがわかり、転職サイトで失敗することがなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 結論|事務職の転職にまず使うべき転職サイト
このページでは、事務職としての転職を目指す方におすすめの転職サイトについて詳しく解説していきます。
長くなってしまったので先に結論をいうと、経験別に、以下からまず3社を選ぶべきです。
おすすめサイト |
事務職 経理・人事などのバックオフィス業務 |
|
経験あり | 未経験 | |
1位. リクルートエージェント |
◎ | ◎ |
2位. doda |
◎ | ◎ |
3位. ワークポート |
◯ | ◎ |
4位. マイナビエージェント |
◎ | ◯ |
5位. type転職エージェント |
◎ 一都三県のみ |
◯ |
6位. パソナキャリア |
◎ 年収500万円以上のみ |
× |
おすすめ順に並べているため、迷ったら、経験に合わせて上から順に◎を3つ選んでおきましょう。
大手・優良企業の事務職求人のほとんどは、この6社に集中していて、ここから選んでおけば間違いありません。
全て担当者がついて転職のサポートを受けることができ、「転職エージェント」とも呼ばれています。
現在フリーターや無職で、正社員経験のない方は、こうした経歴の方のサポートに強い以下のサイトを選んでおきましょう。
いずれも20代限定ですが、正社員経験がなくても応募できる事務職の求人が充実しています。
サイト選びの最大の注意点
事務職向けの転職サイトは、以下の複数タイプがあり、どれを使うかで応募できる企業や選考の通りやすさが全く変わります。
- 転職エージェント:担当がついてサポートしてもらえる
- 求人サイト:自分で求人を探して応募する
結論、事務職として転職を考える方がまず使うべきなのは、「転職エージェント」です。
ネット上にはこれらをごちゃ混ぜにして紹介するページが非常に多いですが、別物なので注意しましょう。
転職エージェントを使うと担当がついて、転職相談から求人紹介、企業とのやりとりまで全てやってもらえます。
転職エージェントにしか求人を出さない大手・優良企業も非常に多く、使わないと損します。
担当は、企業ごとの過去の面接データも持っていて、選考に通るためのアドバイスもしてくれます。
使うだけでチャンスが広がる、事務職の転職には必須のサービスです。
「求人サイト」は最終手段として使う
当ページで紹介する転職エージェントを3つ使っても決まらなかった方のみ、「リクナビNEXT」のような自分で求人を探して応募する求人サイトを使いましょう。
求人サイトは、サイト上の求人を自分で調べて応募していく転職サイトです。
ただ、他のタイプには以下の点で劣るため、あくまで最終手段と理解しておきましょう。
- 求人の量と質が落ちる
→求人数は他の転職サイトに比べて少なく、人気企業の求人も少ない - 選考の難易度が上がる
→サポートが一切なく、書類選考や面接の対策は全て自力になる
そもそも事務職とは
会社の運営を、事務手続きの面でサポートする仕事で、具体的な仕事内容としては以下が挙げられます。
- 書類の作成、整理、ファイリング
- データ入力
- 電話、メール、来客対応
- 郵便物の発送、仕分け
エクセルやワードの基本的なPCスキルや、ミスなく細かい作業ができることが求められます。
また、社内外問わず、人と接することも多いので、周囲とうまくやっていく、コミュニケーション能力も必要です。
事務職は以下のように分けられ、中途採用は一般事務、営業事務の募集が特に多い傾向です。
事務職の種類 | 仕事内容 |
一般事務 | データ入力、来客対応、書類の整理など、一般的な事務作業を行う |
営業事務 | 見積書や請求書、プレゼンの資料を作るなど、営業職のサポートを行う |
経理事務 | 毎日のお金の出入りを記録したり、帳簿の作成、経費の精算業務などを行う |
人事・労務事務 | 採用や給与計算、勤怠管理、社会保険の手続きなどを行う |
総務事務 | 社内の設備の管理や、福利厚生に関する業務、社内イベントの運営などを行う |
法務事務 | 契約書のチェックや、企業の窓口として、顧問弁護士とのやり取りを行う |
貿易事務 | 貿易会社で、輸出や輸入に関する事務作業を行う |
医療事務 | 病院での受付対応や、医療費の計算や請求の業務を行う |
学校事務 | 学校や大学、予備校で、入学や会計の手続き、保護者対応などを行う |
未経験でも転職できる?
一般事務や営業事務であれば、特別なスキルがいらないため、未経験でも歓迎する求人は多くあります。
少なくとも社会人経験が必要なことが多いですが、20代だと、正社員経験がなくても、未経験でなれるケースがあります。
ただ、事務職はワークライフバランスのとりやすい人気職種で、求人が志望者2人につき約1件と少なく、競争が激しいです。(厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和6年6月分)」より)
選考では経験者が優遇されやすいので、まずは契約社員として入り、経験を積んでから正社員を目指す方もいます。
未経験から目指したい方は、「ワークポート」のような未経験転職に強い大手エージェントをまず利用しましょう。
可能性があるか、まずどうすべきかといった点で、詳しい担当に親身に相談に乗ってもらえます。
2. 事務職に強い転職サイト|転職エージェントの選び方
事務職志望の方は、以下の方法で転職エージェントを選んでおきましょう。
- 選び方1. 実績のある大手を選ぶ
- 選び方2. 経歴の面で自分に合ったエージェントを選ぶ
- 選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社は使う
この選び方がなぜ重要かを紹介していきます。
選び方1. 実績のある大手を選ぶ
転職エージェントは大手から中小まで二万社以上ありますが、実績のある大手だけを選ぶようにしましょう。
大手は長年の実績から、たくさんの大手・優良企業とのつながりを持っていて、こうした会社の事務職の求人も豊富に持っています。
また、長年の実績から「この会社では面接でどう答えれば内定が出やすいか」といったノウハウも充実していて、選考対策のレベルも高いのでおすすめです。
大手を選ぶだけで、いい会社に入れる確率はグッと高まります。
知っておくべき裏事情:近年は低品質なエージェントが急増した
下記は厚生労働省の出す転職エージェントなどの職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。
引用:厚生労働省ホームページ
これには、資格さえあれば、インターネットで簡単にエージェント業が始められるようになったという背景があります。
新設の中小エージェントにも優良なものはありますが、以下のようなタイプが多いのが実情です。
- 一部の企業とのパイプしかなく、紹介できる求人が少ない
- 常に出回っている不人気な求人しか持っていない
- 転職ノウハウが少なく、フォローが弱い
こうしたエージェントにあたると、手持ちの求人から内定を出そうと、希望と違う求人をごり押しさたり、転職失敗の原因にもなるため注意が必要です。
近年、ネットで簡単にエージェント業が始められる「求人データベース」のサービスが始まり、これを使う新しい業者が増えています。
「求人データベース」はたくさんの転職エージェントが共有する求人データのことです。
データベースの求人は、簡単にいうと売れ残りの集まりで、「不人気ですぐ人が辞める大量採用な求人」がほとんどです。
大手エージェントでも長期間決まらなかった求人が流れ着いているイメージで、実際にデータベース内には以下のように人気とは言えない会社ばかりが並んでいます。
- きついノルマが有名な保険会社、不動産会社
- ブラックで有名な飲食チェーン、引越し会社
- 薄給でスキルも身につかない3次請け、4次請けのIT企業
設立から数年なのに「求人5万件」のようなアピールをする中小エージェントがいたら、ほぼ間違いなくこのパターンなので注意しましょう。
選び方2. 経歴の面で自分に合ったエージェントを選ぶ
転職エージェントは、大手の中でも自分のキャリアに合ったものを選びましょう。
大手の中でも、以下のように力を入れているジャンルが違うからです。
- 事務職の経験者のサポートに強い
- 未経験から事務職を目指す人のサポートに強い
- 正社員経験がないフリーターやニートのサポートに強い
ミスマッチなものを選ぶと、「全然紹介が受けられない」となるため、このページを参考に、自分の経験に合ったものを使いましょう。
選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社は使う
以上の流れで大手エージェントを選んでも、ハズレの担当がつく場合もあるため、必ず3社は使い、担当者を比べるようにしましょう。
ハズレの担当としては、以下のようなパターンがあげられます。
- 志望業界・職種の知識が不十分で、深い相談ができない
- 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる
一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。
複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。
いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。
また、転職エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。
3. 事務職に強い転職サイト|転職エージェントおすすめ6選
今回当ページでは、事務職の転職に対応した大手エージェント20社以上を比較し、以下の観点で6社を厳選しました。
- 20年以上の実績のある大手
- 事務職の求人が豊富
- 事務職の方からの評判が極めていい
厳選した6社について、経験別におすすめをまとめたのが以下です。
おすすめサイト | 事務職 経理・人事などのバックオフィス業務 |
|
経験あり | 未経験 | |
1位. リクルートエージェント |
◎ | ◎ |
2位. doda |
◎ | ◎ |
3位. ワークポート |
◯ | ◎ |
4位. マイナビエージェント |
◎ | ◯ |
5位. type転職エージェント |
◎ 一都三県のみ |
◯ |
6位. パソナキャリア |
◎ 年収500万円以上のみ |
× |
おすすめ順に並べたため、迷ったら上から順に◎を3つ選んでおきましょう。
3-1. リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、事務職の求人量・転職実績共にトップクラスです。
大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。
長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。
向いている人 | 全ての事務職志望者 |
求人数(事務職) | 約20,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
運営歴 | 1977年~ |
リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/
3-2. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。
向いている人 | 全ての事務職志望者 |
求人数(事務職) | 約11,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
運営歴 | 1989年~ |
doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/
3-3. ワークポート
「ワークポート」は、未経験からの転職にも力を入れている、若手からの支持が大きい転職エージェントです。
設立当初はIT業界に特化していましたが、2014年から他業種の取り扱いも開始しており、現在はあらゆる業界に対応しています。
主に20代が対象ですが、未経験者も対象の求人が比較的多いので、初めて事務職を目指す方は必ず使いましょう。
向いている人 | 事務職の未経験者 |
求人数(事務職) | 約1,800件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ワークポート |
運営歴 | 2003年~ |
ワークポート公式ページ:https://www.workport.co.jp/
3-3. マイナビエージェント
「マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。
新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。
サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。
向いている人 | 事務職の経験者 |
求人数(事務職) | 約1,800件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
運営歴 | 1973年~ |
マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/
3-4. type転職エージェント
「type転職エージェント」は、一都三県を中心とした求人を扱う、若年層からの支持が大きい転職エージェントです。
主にIT業界への転職サポートを強みとしており、対象エリアでこれら職種を目指す方には外せない一社です。
女性の転職に特化した求人サイトを長く運営していて、女性の転職ノウハウに強い特徴もあります。
向いている人 | 事務職の経験者(一都三県のみ) |
求人数(事務職) | 約600件 |
対応エリア | 東京、神奈川、千葉、埼玉 |
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
運営歴 | 1993年~ |
type転職エージェント公式ページ:https://type.career-agent.jp
3-6. パソナキャリア
「パソナキャリア」は求人の半数が年収800万を超える、ハイキャリアのサポートに強い転職エージェントです。
運営元のパソナは、人材派遣業の運営歴が40年を超える業界大手で、有名企業とのパイプが強く、大手企業の事務職の求人が充実しています。
また、会社を上げて女性のサポートに力を入れているため、ハイキャリアの女性の方には真っ先におすすめしたい一社です。
向いている人 | 事務職の経験者(年収500万円~) |
求人数(事務職) | 約900件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社パソナ |
運営歴 | 1976年~ |
パソナキャリア公式ページ:https://www.pasonacareer.jp
正社員経験がないフリーター・ニートの方へのおすすめ
事務職志望で、現在フリーターや無職の方は、こうした経歴の方のサポートに強い以下のエージェントを選んでおきましょう。
いずれも20代限定ですが、正社員経験がなくても応募できる事務職の求人が充実しています。
実際、以下の大手3社は、公式でも以下のように説明しています。
リクルートエージェント | 正社員としての就業経験がない方もご利用いただけます。 しかし、弊社でお預かりしている求人は、 即戦力を求めるものが多いため、実務経験を重視する傾向にあります。 そのため、企業での正社員としての実務経験をお持ちでない場合、 ご紹介の可能性は低くなりますので、あらかじめご了承ください。 (引用:リクルートエージェント公式) |
マイナビエージェント | 主に正社員としてのキャリアを有する方を対象とする求人を扱っておりますので、アルバイト経験もしくは派遣経験のみの方、また、正社員としての就業経験が長らくない方の場合、求人をご紹介できる可能性が極めて低くなります (引用:マイナビエージェントに関するFAQ) |
doda | 正社員・派遣社員・契約社員いずれかの社員としての就業経験をお持ちではない場合や学生・アルバイトご経験のみの場合、サポートが難しい場合があります。 (引用:サービスのご利用について) |
一方で、これから紹介する3社は正社員経験がない20代向けの求人をメインで扱うため、経歴に自信がない方でも、積極的なサポートが受けられます。
それぞれ特徴を解説していきます。
ハタラクティブ
「ハタラクティブ」は、IT業界に特化した転職サービス「レバテック」なども展開する株式会社レバレジーズの運営する転職エージェントです。
20代で経歴・スキルに自信のない方のサポートに力を入れていて、未経験者向けの優良企業の求人をメインで扱っています。
短期間で内定を出すことを強みとしていて、最短で2週間で決まるケースもあるため、急いでいる人には特におすすめです。
求人数 | 約3,000件 |
対応エリア | 北海道、関東全域、中部(愛知、岐阜、静岡)、近畿️(三重、大阪、兵庫、京都)、広島、福岡 |
運営会社 | 株式会社レバレジーズ |
運営歴 | 2005年~ |
ハタラクティブ公式ページ:https://hataractive.jp/
Re就活エージェント
「Re就活エージェント」は、設立30年を超える上場企業、株式会社学情の運営する転職エージェントです。
既卒や第二新卒、フリーターなどの経歴に自信のない20代のサポートに特化していて、未経験でも入れる優良企業の紹介が受けられます。
担当者の8割以上は、自らも既卒や第二新卒の経験のある人で、実体験をもとにした親身なサポートを強みとしています。
求人数 | 約12,700件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社学情 |
運営歴 | 1977年~ |
Re就活エージェント公式ページ:https://re-katsu.jp/career/agent/
マイナビジョブ20’s
「マイナビジョブ20’s」は、業界大手のマイナビが運営する、20代の第二新卒・既卒の支援に特化したエージェントです。
未経験可の求人が7割以上と多く、既卒で社会人経験のない方でも積極的なサポートが受けられます。
マイナビは国内最大の新卒向けの就活サイトの運営で、大手・優良企業との強いパイプを持っているため、質の高い求人紹介が期待できます。
求人数 | 約4,600件 |
対応エリア | 東京、神奈川、名古屋、大阪、神戸 |
運営会社 | 株式会社マイナビワークス |
運営歴 | 2011年~ |
マイナビジョブ20’s公式ページ:https://mynavi-job20s.jp/
4. 事務職に強い転職サイト|最終手段として使うべき求人サイト
転職エージェントを使っても決まらなかった方のみ、自分で求人を探して応募する「求人サイト」を使いましょう。
求人サイトなら、事務職の求人数が最多の大手「リクナビNEXT」がおすすめです。
ただ、転職エージェントと比べると以下の通りで、あらゆる点で劣るため、まず使うべきサービスではありません。
サポート | 求人の質・量 | 選考の有利さ | |
①転職エージェント | ◎ 相談〜内定後の交渉まで |
◎ 良質な非公開求人、数多い |
◎ 選考対策・プッシュあり |
②求人サイト | × 自分でやる |
△ 公開求人、数少ない |
× 自力で頑張る |
特に、ネット上に求人を公開して、広く募集しないと人が集まらない小さいベンチャーが多く、有名企業など大手の求人は少ないので注意しましょう。
転職エージェントを3社以上使っても決まらなかった方のみ、最終手段として使いましょう。
求人サイトなら「リクナビNEXT」一択
転職サイトなら、最大手の「リクナビNEXT」だけ使っておけば間違いありません。
総求人数は10万件以上と他サイト比べても圧倒的に多く、事務職の求人も約13,000件と多く掲載されています。
一般企業から会計事務所、介護施設まで、幅広い業界の事務職に対応しているので、まずはこれに登録して活動を進めましょう。
リクナビNEXT公式ページ:https://next.rikunabi.com/
5. 事務職の転職にまずエージェントを使うべき4つの理由
これまで紹介してきた通り、転職サイトには複数のタイプがありますが、事務職の転職には、以下の理由で転職エージェントをおすすめします。
- 選考で有利になりやすい
- 転職後のミスマッチが起きにくい
- 条件がいい求人が見つかりやすい
- 自分で探すより圧倒的にラク
実際に使って良かったと感じる人の口コミと合わせて紹介していきます。
理由1. 選考で有利になりやすい
転職エージェントを使うことで、直接申し込んだ人よりも、選考が有利に進むことがあります。
採用側からすると、どこの誰かわからない人よりも、転職エージェントがプッシュしてくる人の方が安心して採用することができるからです。
エージェントは、企業側に書類に書けないあなたの魅力をアピールしてくれ、優秀なエージェントだと、面接で失敗しても結果を覆してくれることもあります。
大手のエージェントだと、「面接でどう話すと内定が出やすい」といったデータも大量に持っていて、万全の選考対策も受けることができます。
事務職は、一人当たりの求人が少なく、選考に通ることは他の職種に比べても難しいです。
dodaの「転職求人倍率レポート」によると、一人当たり営業が約3件、ITエンジニアが約10件の求人があるのに対し、事務職は1件を下回っています。
事務職の有効求人倍率は約0.5で、2人に1件しか求人がありません。
難易度の高い事務職の転職にこそ、有利になりやすい転職エージェントは使うべきです。
理由2. 転職でのミスマッチが起きにくい
エージェントから「繁忙期には休日出勤の可能性がある」とデメリットも正直に教えてもらえました。
そのため、事前に家族と相談でき、条件を納得した上で入職を決められました。
転職エージェントを使えば、「いざ働き始めたら、思っていたのと違った」といったミスマッチは起こりにくくなります。
求人のデメリットや裏側も踏まえて、あなたの希望にマッチする求人だけを紹介してくれるからです。
エージェントは、求人票からは読み取れない、以下のような情報も大量に持っています。
- 職場の雰囲気はどうか、現場のリーダーはどんな人柄か
- 休みのとりやすさ、サービス残業の実態はどうか
- 直近でどれだけ人が辞めているか
現場に通って職員に話を聞いたり、過去にサポートした人へも聞き取りをして、こうした情報を日々集めています。
事務職の場合、いざ働き始めてから、以下のような隠れたデメリットに後悔するケースはよくあります。
- 「現場の人間関係が悪く、しょっちゅう人が辞めている」
- 「社長がパワハラ、セクハラ気質」
- 「サービス残業が当たり前の社風」
エージェントはこうした職場ごとの悪い点についても先に教えてくれるため、転職の失敗を防げるようになります。
なぜここまでしてくれるの?
エージェントは、転職を成功させないと利益が出ない仕組みで、ミスマッチはエージェントにとっても損になるからです。
転職エージェントは、企業にあなたを紹介することで、企業から紹介料を受け取るビジネスです。
この紹介料は、仮にあなたが3ヶ月以内など短期で辞めた場合は、企業に返金するルールがあります。
あなたにすぐに辞められると、転職エージェントは紹介料が手に入らず、大損になるのです。
長く続けられる職場に転職してもらい、利益につなげるためにも、ミスマッチを防ぐことに全力を注いでくれます。
理由3. 条件がいい求人が見つかりやすい
非公開求人で外資系企業の事務職を紹介されました。
給与だけでなく、研修制度やキャリアアップの機会が充実していて、自分の成長につながる良い職場に出会えました。
そもそもですが、下記のような優良な求人は、インターネットには中々出てきません。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
これらの求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。
転職エージェントを使えは、求人サイトにはないこれらの高品質な非公開求人にも応募ができます。
逆に言うと、インターネットに出ている公開求人は、幅広く募集しないと人が集まらない低品質なものが多いので、注意しましょう。
理由4. 自分で動くより圧倒的にラク
現職が忙しく、転職活動に時間を割けなかったのですが、エージェントがスケジュール管理や企業とのやり取りを全て代行してくれたおかげで、負担なく活動を進められました。
転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。
- キャリアの相談
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社の日程調整
- 年収交渉
自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。
特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。
転職エージェントは現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。
デメリットは使い方次第で解消できる
転職エージェントには以下のデメリットもありますが、このページで紹介している通りに選ぶことで、いずれも解消が可能です。
- ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
→実績のある大手のエージェントだけを使う
→3社以上使い、ハズレの担当者がついたエージェントの利用をやめる - ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
→自分の経験に合ったエージェントを選ぶ
そのため、事務職の転職を考えている方は、まず転職エージェントを使いましょう。
転職エージェントの利用の流れ
転職エージェントの大まかな利用の流れは以下の通りです。
- ネットから申し込み
- エージェントと面談
- 求人紹介を受ける
- 企業に応募
- 面接
- 内定
最初の面談ではこれまでの職歴やスキル、転職先の希望条件が聞かれるため、おおまかに整理しておきましょう。
面談方法は対面も選べますが、現在はWEBや電話での面談が主流となっています。
申し込みから内定まで、トータルで3ヶ月はかかるケースが多いため、余裕を持って早めに申し込みをしておきましょう。
※スカウトサービスはおすすめしない
近年以下のようなスカウトサービスがCMなどで有名で、転職エージェントとまとめて紹介されることも多いです。
スカウトサービスは、職務経歴書を登録し、企業や、ヘッドハンターからのスカウトを待つタイプの転職サービスです。
※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント
しかし、これらは主に年収800万円以上の方が対象のサービスで、400万円前後が多い事務職の方には向きません。
また、これらは転職エージェントとは以下の点で違っているので注意しましょう。
転職エージェント | スカウトサービス | |
手続きのサポート | ◎全て受けられる 必ず担当がついて動いてくれる |
△受けられないことが多い 担当はつかず、企業からのスカウトなら全部自分でやる必要あり |
転職時期の希望 | ◎ある程度通る 目標に合わせて担当が動いてくれ、自分からも動ける |
△通りにくい スカウトが来なければ、いつまでも決まらない |
対象 | ◎ほぼ全ての転職者 | △年収800万~のハイクラスがメイン |
積極的に応募するなど、自分からも動ける転職エージェントと違い、スカウトサービスは受け身でスカウトを待つ形になります。
そのため、これだけに頼ると、「スカウトが来ずにいつまでも決まらない」となる恐れもあります。
経歴に自信のある事務職の方も、まずは「パソナキャリア」のようなハイクラスに強い大手エージェントに登録して活動を進めましょう。
6. 事務職の転職についてよくある質問
最後に、事務職の転職についてよくある以下の質問に回答していきます。
- 事務職の志望動機はどうしたらいい?
- 事務職の転職が有利になる資格は?
- 事務職の年収はどれくらい?
- 事務職はやめとけと言われる理由は?
- 事務職が向いている人とは?
- 事務職は男でもなれる?
- 事務職は高卒でもなれる?
6-1. 事務職の志望動機はどうしたらいい?
経験者、未経験者で、それぞれ、志望動機のコツと例文をまとめました。
志望動機のコツ | |
事務職の経験者 | ・会社の求める人材(求人のゆくゆくはこんな仕事を任せたいといった内容)に、自分の理想の働き方がマッチしていることを伝える。 ・応募先の仕事内容が、これまでの自分の経験が活かせる内容であることをアピールする。 例:私はこれまで、IT企業の営業事務として、書類やプレゼン資料の作成など、営業のサポート業務を行ってきました。資料作りのスキルを営業の方々に買っていただき、やりがいを持って働いていましたが、よりお客様に近い距離で働いてみたいという思いが強くなりました。貴社では営業事務が営業の現場にも同行するなど、より顧客に近い距離で働けると伺い、志望させていただきました。貴社の商材が、私が扱ってきた同じITサービスということもあり、これまでの知識や資料作成スキルもそのまま活かせる環境だと考えております。 |
事務職の未経験者 | ・身近な経験から「事務の仕事に興味を持った」のように、仕事内容に惹かれた点を伝える。 ・応募先の仕事内容が、これまでの自分の経験が活かせる内容であることをアピールする。 例:これまでは、アパレル店で、接客販売の仕事をしておりました。その中で、在庫の管理や発注など事務作業も行っていました。そこで、店舗運営においてミスなく事務作業をすることの重要性を感じ、事務職に興味を持ちました。貴社では、洋服や小物の販売も行っていて、私のアパレル販売の経験も活かせると感じ、志望させていただきました。接客に関しては、前職で上司やお客様から高い評価をいただいていて、、お客様対応の面でも、貢献できると考えています。 |
他の職種も変わりませんが、志望動機では以下2つを確認されるので、必ず準備しておきましょう。
- 他の会社もあるのに、なぜ応募先を選んだのか
- そもそもなぜ事務職を志望したのか(未経験からの転職の場合)
これらを通して、すぐに辞めないか、長く活躍してくれる人材かをチェックされます。
待遇の良さを理由にしたり、「感謝される仕事がしたい」のように曖昧な内容を言うのは、印象が悪くなるので避けましょう。
6-2. 事務職の転職が有利になる資格は?
事務職が、持っていると転職で有利になる資格を以下にまとめました。
内容 | 必要な勉強時間 | |
MOS | Word、Excel、PowerPointなどのスキルを証明する | 80時間 |
文書情報管理士 | 企業の文書をデジタル化するなど、文書管理のスキルが問われる | 50~100時間 |
ビジネス文書検定 | ビジネス文書のマナーや作成スキルが問われる | 40~80時間(2級) |
ITパスポート | ITの基礎知識を証明する国家資格 | 50~100時間 |
日商簿記(経理事務向け) | 企業の経済活動を帳簿に記録する簿記のスキルを証明する | 100~200時間(2級) |
TOEIC(貿易事務向け) | 英語のリーディング、リスニング力が問われる世界共通のテスト | 約1,000時間 (初心者から800点を目指す場合) |
ただ、事務職の中途採用では実務経験が最も重視され、資格はなくても転職自体は可能です。
6-3. 事務職の年収はどれくらい?
「doda」の利用者データによると、事務職の平均年収は343万円となっています。(doda「平均年収ランキング」)
全産業の平均年収が約458万円なので、他の職種と比べると低いです。(参考:国税庁公式)
事務職は他の職種のサポートをする仕事で、営業のように会社の売り上げに大きく関わる仕事ではありません。
そのため、他の職種に比べて、報酬は低くなりがちで、勤続年数に応じて高くなることも少ないです。
6-4. 事務職はやめとけと言われる理由は?
以下の理由で、やめとけと言われることがあります。
- 収入が低い:他の職種に比べて年収が低く、昇給もしにくい
- スキルが身につかない:仕事内容は、誰でもできる雑務が多い
- 単調な仕事が退屈:仕事内容は変化が少なく、ルーティンワークになりがち
一方で、事務職には以下のメリットがあるとされています。
- 残業が少なく、ワークライフバランスはいい
- ノルマなどがなく、強いストレスのかかる仕事は少ない
- 基本的なPCスキルや接客ができれば、誰でも始めやすい
6-5. 事務職が向いている人とは?
仕事内容を踏まえると、以下に当てはまる方に向いています。
- 収入より働きやすさを重視したい
- データの入力など、細かい作業がミスなくこなせる
- 変化の少ない同じ仕事をずっと続けたいタイプ
- 電話や来客の対応がストレスなくできる
6-6. 事務職は男でもなれる?
男性でも普通になることはできます。
ただし、事務職は、正社員以外も含めると8割以上は女性のケースが多く、女性中心の職場になることには注意しましょう。
一方、事務職の中でも、経理や人事、法務については、男性の比率も3~4割と多い傾向にあります。
6-7. 事務職は高卒でもなれる?
特別なスキルが求められない仕事で、高卒の方でも普通になることができます。
転職エージェントの「doda」の事務職求人の半数は学歴不問となっていて、高卒でも応募が可能です。
まとめ
事務職向けの転職サイトについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
まず使うべきおすすめは以下の6社で、あなたの経験別に3社を選びましょう。
おすすめサイト |
事務職 経理・人事などのバックオフィス業務 |
|
経験あり | 未経験 | |
1位. リクルートエージェント |
◎ | ◎ |
2位. doda |
◎ | ◎ |
3位. ワークポート |
◯ | ◎ |
4位. マイナビエージェント |
◎ | ◯ |
5位. type転職エージェント |
◎ 一都三県のみ |
◯ |
6位. パソナキャリア |
◎ 年収500万円以上のみ |
× |
事務職志望で、現在フリーターや無職の方は、こうした経歴の方のサポートに強い以下のエージェントを選んでおきましょう。
転職エージェントを3つ使っても決まらなかった方のみ、最終手段として求人サイト「リクナビNEXT」を使いましょう。
当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。
模擬面接で「実績やエピソードを数字で伝えると説得力が増す」と言われ、売上管理で改善した具体例を用意しました。
本番でもその点を深掘りされましたが、自信を持って回答でき、高評価を得ました。
事前の準備が重要だと感じました。