調理師向け転職サイトランキングTOP3|目指す業界別におすすめを厳選!

「調理師なら転職サイトはどれがいい?」「評判がいいのはどこ?」など、調理師向けの転職サイトが気になっていませんか?
調理師向けの転職サイトは、どれを使うかで、応募できる職場や得られる情報が全く変わります。
選び方を間違えると、「興味のない求人しかない」「求人のデメリットを知らずに転職して後悔する」といった事態になります。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、調理師向けの転職サイトについて、以下の流れで解説していきます。
- 結論|調理師の転職にまず使うべき転職サイト
- 担当がつく|調理師向け転職サイトの選び方
- 担当がつく|調理師向け転職サイトのおすすめ9選
- 自分で求人を探す|調理師向け転職サイトのおすすめ
- 調理師の転職に「担当がつく転職サイト」をまず使うべき理由
- 転職サイトを最大限活用するためにすべき8つのこと
このページを読めば、調理師向け転職サイトにはどんなタイプがあり、どれを選ぶべきか、使いこなすコツはあるかまでが全てわかり、転職サイトで失敗することがなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 結論|調理師の転職にまず使うべき転職サイト
このページでは、調理師の転職におすすめの転職サイトを根拠を持って細かく紹介していきます。
長くなってしまったので先に結論を言うと、以下から志望に合わせて3社を使うべきです。
飲食業界の調理師を目指す (飲食店やホテルなど) |
・クックビズ ・フーズラボエージェント ・調理師求人.com |
福祉業界の調理師を目指す (病院や介護施設、給食センターなど) |
・プラスナビクック ・栄養士ワーカー ・スグJOB調理師 |
調理師から別の職種への転職 | ・doda ・マイナビAGENT ・ワークポート |
いずれも調理師求人が特に多く、調理師向けとしては真っ先に名前の上がる大手で、ここから選べば間違いありません。
これらはどれも担当者がついて転職のサポートを受けることができ、「転職エージェント」とも呼ばれています。
転職サイト選びの最大の注意点
調理師向けの転職サイトは、以下のように複数のタイプがあり、どれを使うかで応募できる職場や得られる情報が全く変わります。
- 担当がつく
- 自分で求人を探す
ネット上にはこれらをごちゃ混ぜにして紹介するページが非常に多いですが、別物なので注意しましょう。
結論、転職を考える全ての方がまず使うべきなのは、「担当がつく」転職サイトです。
このタイプを選ぶと、担当がついて、転職相談から求人紹介、企業とのやりとりまで全てやってもらえます。
最初にあげた大手サイトは、全てこれにあたります。
待遇が良かったり、人気の求人はこのタイプにしかないケースも多く、使わないと損します。
担当は職場ごとの隠れたデメリットなど、求人票には出ない情報も教えてくれるので、ミスマッチも起こりにくいです。
「転職エージェント」とも呼ばれていて、使うだけでチャンスが広がる、転職には必須のサービスです。
厚生労働省の「令和4年雇用動向調査」によると、飲食業界の離職率は、全産業の中でも最も多いです。
ミスマッチが起こりやすい業界に身を置く調理師の方こそ、必ず使うべきサービスと言えます。
「自分で求人を探す」転職サイトは最終手段
担当がつくサイトを3社使っても内定の決まらなかった方のみ、「フーズラボ」のように自分で求人を探す転職サイトを使いましょう。
これは、ネット上に公開された求人に自分で応募してく転職サイトです。
最初に紹介した担当がつくタイプには、以下の点で劣るので、あくまで最終手段として使いましょう。
- 求人は少なく、人気求人も出にくい
- 求人票に載らないデメリットなど、現場の事情まではわからない
2. 担当がつく|調理師向け転職サイトの選び方
調理師向けの、担当がつく転職サイトは、以下の方法で選んでおきましょう。
- 選び方1. 実績・知名度のある大手を選ぶ
- 選び方2. 調理師専門のサイトを選ぶ
- 選び方3. 志望する業界に合わせて選ぶ
選び方1. 実績・知名度のある大手を選ぶ
調理師向けの転職サイトは、大手から新設の小さい業者までいくつもありますが、なるべく大手を使いましょう。
採用に関して、実績や知名度のある大手サイトほど頼る職場が多く、たくさんの職場とのパイプを持っていて、非公開の待遇のいい求人も集まりやすいです。
また、サポート実績が多い分、「職場ごとにどう対策すれば内定が出やすいか」といったノウハウにも詳しく、選考でも強い味方になります。
知っておくべき裏事情:近年は低品質なサイトが急増した
下記は厚生労働省の出す転職サイトを運営する職業紹介事業所の数の推移ですが、業者数は、5年間で約1万社も急増しました。
引用:厚生労働省ホームページ
これには、不人気なブラック求人がネット上に大量に出回るようになり、これを使うことで誰でも簡単に人材紹介の仕事を始められるようになった背景があります。
中でも、不人気なブラック求人だけをかき集めて、「飲食業界特化!」と打ち出して開業するひどいサイトも増えています。
新設のサイトは、たいていこうした不人気な求人しか持っていませんし、加えて以下のデメリットもあります。
- 職場とのパイプが弱く、隠れたデメリットなど、内部事情に詳しくない
- 経験が少なく「職場ごとにどう選考対策するべきか」といったノウハウがない
こうしたサイトにあたると、実績作りのために、希望と違う求人をごり押しさたり、転職失敗の原因にもなるため注意が必要です。
優良なものもありますが、見極めが難しいため、聞いた事もないような小さいサイトは避け、実績のある大手だけを使っておきましょう。
選び方2. 調理師専門のサイトを選ぶ
調理師の転職に使えるサイトは以下2種類がありますが、必ず調理師専門を使いましょう。
- 総合型:あらゆる業界に対応していて、調理師の転職にも対応
- 調理師専門:飲食業界や調理師の転職に特化
専門のサイトなら、担当者も調理師の転職に詳しく、深い相談ができたり、正確にマッチした求人を紹介してもらえます。
リクルートのような総合型は、主にオフィスで働く仕事の転職サポートがメインで、担当も調理師にはそこまで詳しくありません。
大手チェーン店を中心に求人は持っていますが、店ごとの隠れたデメリットの情報提供など、細かいサポートは期待できません。
選び方3. 志望する業界に合わせて選ぶ
同じ調理師向けの転職サイトでも、力を入れる業界が以下のように違います。
飲食業界の調理師に強い | 飲食店の求人をメインで扱う クックビズ、フーズラボエージェントなど |
医療・福祉業界の調理師に強い | 病院、介護施設、保育園、給食センターの求人をメインで扱う プラスナビクック、栄養士ワーカーなど |
志望業界がはっきりしている方は、自分に合ったサイトを選んでおきましょう。
調理師から別の職種への転職を目指す方は、「doda」など、未経験からの転職にも対応した一般向けの大手を使いましょう。
その他ポイント:担当を比べるためにも、必ず3社は使う
転職サイトは、担当を比べるためにも、必ず3社は使うようにしましょう。
どんなに優良な転職サイトでも、担当者によって経験や対応は違い、以下のようなハズレの担当者に当たる場合もあるからです。
- 入ったばかりの新人など、調理師について知識が浅く、深い相談ができない
- 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる
- 応募や内定を急かすなど対応が悪い
一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。
複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。
いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。
また、サイトごとにパイプの強い職場が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。
3. 担当がつく|調理師向け転職サイトのおすすめ9選
今回当ページでは、調理師に対応した担当がつく転職サイト30社以上比較し、以下の観点で厳選しました。
- 調理師のサポート実績が豊富な大手
- 調理師の求人が豊富
- 調理師の方からの評判が極めていい
厳選したおすすめ9社は以下の通りです。
飲食業界の調理師を目指す (飲食店やホテルなど) |
・クックビズ ・フーズラボエージェント ・調理師求人.com |
福祉業界の調理師を目指す (病院や介護施設、給食センターなど) |
・プラスナビクック ・栄養士ワーカー ・スグJOB調理師 |
調理師から別の職種への転職 | ・doda ・マイナビAGENT ・ワークポート |
それぞれ、おすすめ順に特徴を解説していきます。
3-1. 飲食業界の調理師を目指す方向け
飲食店やホテル、食品販売業など、飲食業界の調理師を目指す方には以下の3社がおすすめです。
いずれも大手チェーンから個人店まで飲食店の求人獲得に特に力を入れていて、飲食業界でも真っ先に名前の上がる大手です。
1位. クックビズ|飲食業界特化の最大手
「クックビズ」は、設立15年以上の上場企業が運営する、飲食専門では最大手の転職サイトです。
求人数は約3万件とダントツのトップで、あらゆる業態に強いので、調理師の転職には欠かせない1社です。
支店は東京、名古屋、大阪の3箇所ですが、全国の求人紹介が可能で、その他エリアの方も電話やオンラインでサポートが受けられます。
求人数(調理師、料理長など) | 約7,500件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | クックビズ株式会社 |
運営歴 | 2007年~ |
クックビズ公式ページ:https://cookbiz.jp
2位. フーズラボエージェント|飲食業界出身の詳しい担当がサポート
「フーズラボエージェント」は、ここ数年で急速に力をつけてきた、現在最も勢いのある飲食専門の転職サイトです。
担当者は、飲食業界の経験者や、人材サービス10年以上のベテランが多く、業界に詳しい担当にじっくり相談に乗ってもらえます。
担当のサポート以外の機能も充実していて、登録するとスカウトを受けたり、自分で求人を探して企業に応募することもできます。
求人数数(調理師、料理長など) | 約11,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社クオレガ |
運営歴 | 2017年~ |
フーズラボエージェント公式ページ:https://foods-labo.com
3位. 調理師求人.com|ホテルの調理師を目指すなら利用必須
「調理師求人.com」は、ホテルや旅館など、リゾート地の調理師求人に特化した転職サイトです。
運営会社はリゾートバイトの募集サイトも運営していて、全国各地のホテルとのパイプを活かした紹介が受けられます。
経験者はもちろん、未経験の人も歓迎していて、ホテルの調理師を目指す全ての人におすすめです。
求人数(調理師、料理長など) | 約700件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社グッドマンサービス |
運営歴 | 2002年~ |
調理師求人.com公式ページ:https://chorishikyujin.com/
3-2. 医療・福祉業界の調理師を目指す方向け
病院や介護施設、保育園、給食センターなど、医療福祉業界の調理師を目指す方には、以下3社がおすすめです。
いずれも、栄養士や保育士など、医療福祉業界の人材紹介を幅広く行う企業の運営で、業界との強いパイプがあります。
1位. プラスナビクック|深い情報提供やスピード感に定評あり
「プラスナビクック」は、調理師専門の転職サイトで、介護施設・病院の求人が特に充実しています。
全国各地のエリア別に、現地の職場に詳しい担当のサポートが受けられます。
深い情報提供やスピード感には定評があるので、医療・福祉業界の調理師を目指す方は必ず使っておきましょう。
求人数(調理師) | 約4,600件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社アールプラス |
運営歴 | 2018年~ |
プラスナビクック公式ページ:https://plusnavi-cooks.com
2位. 栄養士ワーカー|医療・福祉業界と強いパイプあり
「栄養士ワーカー」は、医療福祉業界の幅広い人材サービスを行うトライトキャリアの転職サイトです。
栄養士とともに、調理師の転職にも対応していて、全国各地の病院・介護施設の紹介が受けられます。
他の事業も通して職場との強いパイプがあり、急ぎの募集で普段より待遇がいいなど、レアな案件が集まっています。
求人数(調理師) | 約4,200件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社トライトキャリア |
運営歴 | 2014年~ |
栄養士ワーカー公式ページ:https://eiyoushi-worker.com
3位. スグJOB調理師|内定までの速さが強み
「スグJOB調理師」は、介護施設や病院の調理師転職に特化した転職サイトです。
スピーディーな対応で、登録から最短7日で内定が出せることが売りで、急ぎの方には特におすすめです。
一方で親身なカウンセリングや、ミスマッチが起こりにくいサービスとしても定評があります。
求人数(調理師) | 約10,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | スクエアプランニング株式会社 |
運営歴 | 2012年~ |
スグJOB調理師公式ページ:https://sugujob.jp/chourishi/
3-3. 調理師から他の職種を目指す方向け
現在調理師として働いていて、他の職種への転職を考えている人には以下の3社がおすすめです。
いずれも幅広い業界・職種に対応した大手で、未経験からの転職サポートにも対応しています。
1位. doda|求人数は業界トップクラス
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職サイトです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないサイトとも言えます。
即戦力になる経験者だけでなく、未経験からの転職にも対応していて、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。
求人数 | 約200,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
運営元の設立 | 1989年 |
doda公式ページ
2位. マイナビAGENT|20~30代は登録必須
「マイナビAGENT」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職サイトです。
新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、20代の方は必ず使っておくべきです。
サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのサイトです。
求人数 | 約75,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
運営歴 | 1973年~ |
マイナビAGENT公式ページ:https://mynavi-agent.jp/
3位. ワークポート|IT・WEB・ゲーム業界に特に強い
「ワークポート」は、設立20年以上の大手転職サイトで、幅広い・業界職種に対応しています。
元々IT業界特化としてスタートした歴史があり、IT・WEB・ゲーム業界の求人は特に充実しています。
未経験からの転職を目指す人のサポートにも力を入れていて、初めての業界への挑戦でも積極的にサポートしてもらえます。
求人数 | 約110,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ワークポート |
運営歴 | 2003年~ |
ワークポート公式ページ:https://www.workport.co.jp/
担当がつく転職サイトの利用の流れは?
大まかな流れは以下の通りです。
- ネットから申し込み
- 担当者と面談(対面かWEB、電話)
- 求人紹介を受ける
- 応募
- 面接
- 内定
最初の面談ではこれまでの職歴や、転職先の希望条件が聞かれるため、おおまかに整理しておきましょう。
面談は、どのサイトも現在はオンラインや電話で行うケースが多いです。
申し込みから内定まで数日という場合もあれば、長くて3ヶ月かかるケースもあるため、余裕を持って早めに申し込みをしておきましょう。
4. 自分で求人を探す|調理師向け転職サイトのおすすめ
担当がつくサイトを3つ使っても決まらなかった方のみ、自分で求人を探して応募する転職サイトを使いましょう。
これは、サイト上に求人がたくさん載っていて、そこから個別に応募していくサービスです。
ただ、担当がつくサイトと比べると、以下の点で劣るため、まず使うべき転職サイトではありません。
- 求人は少なく、人気求人も出にくい
- 求人票に載らないデメリットなど、現場の事情まではわからない
担当がつく転職サイトでも決まらなかった方のみ、最終手段として使いましょう。
自分で求人を探すタイプなら、志望業界別に以下がおすすめです。
いずれも、他サイトと比べても圧倒的に求人が多いです。
調理師向け求人サイト | 求人数 | |
飲食業界向け | フーズラボ | 約27,000件 |
求人飲食店ドットコム | 約22,000件 | |
クックビズ | 約700件(直接応募できる件数) | |
食ジョブ | 約700件 | |
医療・福祉業界向け | ジョブメドレー | 約8,100件 |
グッピー | 約6,200件 | |
コメディカルドットコム | 約5,200件 |
飲食業界の調理師向け|フーズラボ
「フーズラボ」は先ほど紹介したフーズラボエージェントと同じサービスで、求人サイトとしても使うことができます。
求人数は飲食専門のサイトでも圧倒的に多く、全国のあらゆる業態、職種の求人に対応しています。
LINEのように企業とチャットでやり取りできる機能があり、堅苦しいやりとりが苦手な方でも使いやすいです。
フーズラボ公式:https://foods-labo.co
医療・福祉業界の調理師向け|ジョブメドレー
「ジョブメドレー」は、上場企業が運営する、医療・福祉系の求人サイトの最大手です。
全国の看護師や保育士、介護士の求人が非常に多く、同じ職場の調理師の求人も充実しています。
応募先やスカウトをくれた病院・施設と、チャット機能で簡単にやり取りできるなど、使い勝手も非常にいいです。
ジョブメドレー公式:https://job-medley.com/ck/
ハローワークはおすすめしない
調理師の転職には、公共の職業紹介サービスの「ハローワーク」を使う方法もあります。
ハローワークには日本全国の調理師の求人が集まっていて、求人数だけはとにかく多いです。
ただ、これまで紹介してきた民間のサービスに比べると、人材を使い捨てにするようなブラックな求人が多い傾向があり、おすすめできません。
以下から求人が調べられますが、あくまで参考にとどめ、メインは転職サイトを使いましょう。
ハローワークにブラック求人が多い理由
ハローワークは、企業がいくら採用を繰り返しても、無料で使える仕組みがあるからです。
民間の転職サイトでは、採用が決まると求人を出していた企業が、紹介料としてまとまった料金を支払います。
すぐに人が辞め、採用を繰り返すブラックな業者がこれらを使うと、何度も紹介料を払うことになり、大赤字になってしまいます。
一方で、公共サービスのハローワークは求人の掲載が無料で、採用が決まっても一切料金がかかりません。
そのため、こうした採用を繰り返す企業は、無料のハローワークだけを使って募集をしているケースが多いのです。
危険な求人も多いハローワークはあくまで最終手段とし、まずは民間サービスの転職サイトを活用しましょう。
5. 調理師の転職に「担当がつく転職サイト」をまず使うべき理由
これまで紹介してきた通り、転職サイトには複数のタイプがありますが、調理師の方は、以下の理由でまずは担当がつくサイトを使うべきです。
- 転職後のミスマッチが起きにくい
- 条件がいい求人が見つかりやすい
- 自分で探すより圧倒的にラク
実際に使ってよかったと感じる人の口コミと合わせて紹介していきます。
理由1. 転職後のミスマッチが起きにくい
担当がつく転職サイトを使えば、「いざ働き始めたら、思っていたのと違った」といったミスマッチは起こりにくくなります。
求人のデメリットや裏側も踏まえて、あなたの希望にマッチする求人だけを紹介してくれるからです。
担当者は、求人票からは読み取れない、以下のような情報も大量に持っています。
- 現場の雰囲気はどうか、店長はどんな人柄か
- サービス残業はどれだけあるか
- 直近でどれだけ人が辞めているか
現場に通ってスタッフに話を聞いたり、過去にサポートした人へも聞き取りをして、こうした情報を日々集めています。
「帝国データバンクの調査(2024年)」によると、全国でも6割近い飲食店が人手不足というデータもあり、調理師の人手不足は深刻です。
採用に苦労していて、とにかく人が欲しいあまり、面接でも肝心なデメリットを教えてくれないお店も多いのが現実です。
調理師の場合、いざ働き始めてから、以下のような隠れたデメリットに後悔するケースはよくあります。
- 「サービス残業が当たり前で、毎日12時間以上拘束される」
- 「繁忙期になると全然休みが取れなくなる」
担当者はこうした職場ごとの悪い点についても先に教えてくれるため、転職の失敗を防げるようになります。
なぜここまでしてくれるの?
転職を成功させないと利益が出ない仕組みで、ミスマッチはサイト側にとっても損になるからです。
担当がつく転職サイト(転職エージェント)は、あなたを紹介することで、紹介先の企業から紹介料を受け取るビジネスです。
この紹介料は、仮にあなたが3ヶ月以内など短期で辞めた場合は、事業者に返金するルールがあります。
あなたにすぐに辞められると、サイト側は紹介料が手に入らず、大損になるのです。
長く続けられる職場に転職をしてもらい、利益につなげるためにも、ミスマッチを防ぐことに全力を注いでくれます。
理由2. 条件がいい求人が見つかりやすい
求人サイトにはなかった、有名料亭の料理長ポジションを紹介されました。通常なら縁がないような高級店でしたが、担当者の推薦で面接に進め、年収も大幅アップ。
非公開求人のメリットを実感しました。
そもそもですが、下記のような優良求人は、インターネットには中々出てきません。
- 待遇のいい個人店など、公開すると人が殺到するような求人
- 人気店の新規オープン案件など、表に募集を知られたくない求人
- 今、その職場で働いている人が嫉妬するような条件の求人
これらの求人は、採用側が取引のあるサイトに内々に相談し、そこに登録している人だけに担当者から個別に紹介されます。
担当がつく転職サイトを使うことで、こうした質の高い”非公開求人”にも応募できるようになります。
理由3. 自分で探すより圧倒的にラク
転職活動が初めてだったので、書類の書き方や応募の仕方がわからなかったけど、エージェントが全部フォローしてくれました。自分でやるよりスムーズに進んで、本当に頼ってよかったです。
担当がつく転職サイトを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で応募先とやりとりする必要がなくなります。
- キャリア相談
- 求人紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社の日程調整
- 給与などの条件交渉
自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたはマッチする職場を選ぶことに集中できるようになります。
特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。
担当者は現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。
担当がつく転職サイトにデメリットはないの?
デメリットは2つ存在し、使い方によっては転職の失敗につながります。
- ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
- 相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
それぞれ解説します。
デメリット①ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
担当が全然こちらの希望を聞かず、とにかく“早く決めましょう”と急かされました。
条件が合わない求人を何度も紹介され、信用できずに利用をやめました。
担当がつく転職サイトの業者にもそこで出てくる担当者にも、当たり外れがあることに注意しましょう。
×ハズレの転職エージント業者の特徴
- 設立したばかりなどで、職場とのパイプがなく、求人が少ない
- 実績が少なく、店ごとの内部情報やデメリットなど、重要な情報を持っていない
- 1人1人の担当に無理なノルマを押し付け、利用者の幸せを考えない転職を強いる
×ハズレの担当者の特徴
- 入ったばかりの新人などで、調理師の知識が浅く、深い相談ができない
- 必要な連絡を忘れるなど、シンプルに仕事ができない
- 希望と違う求人を紹介してくる
こういった業者や、担当者に頼ってしまうと、逆に足でまといになり、転職に失敗する原因になります。
これらを避けるためにも、下記を重視して担当がつく転職サイトを選びましょう。
- 実績があり、求人も豊富な大手だけを使う
- あらかじめ3社は登録し、ハズレの担当がついたサイトの利用を止める
デメリット②相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
登録したらすぐに案件を紹介してくれると思っていたのに、数日経っても連絡なし。
ようやくきた連絡もテンプレ対応で、やる気のない感じ。結局、別のサイトを使いました。
担当がつく転職サイトは、転職を成功させることで、紹介先からお金をもらっています。
つまり、下記のような人で、「転職できる見込みがない」とみなされると放置されたり、求人を紹介してもらえなかったり、利用を断られることもあります。
- 転職活動へのやる気が見えず、本当に転職したいのかわからない
- 応募しても全然内定が決まらない
そのため、登録して、満足できるサポートを受けられなかった場合は、以下で自分で求人を探すなど、他の手段を検討しましょう。
転職サイトの担当が熱心にサポートしてくれるかは、あなたの使い方次第でも大きく変わります。
次の章から、正しい付き合い方も含め、転職サイトを最大限活用する方法を解説していきます。
6. 転職サイトを最大限活用するためにすべき8つのこと
ここでは、担当がつく転職サイトの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下8つのポイントを紹介していきます。
- 最初の申し込みを丁寧に行う
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 複数のサイトを使っていることは隠さない
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 最低限のマナーは守る
6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う
優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。
入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。
下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。
- 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
- 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
- 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く
6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でも、サイトの担当に希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
サイト側は内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職サイトの担当にとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、担当者の企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。
6-4. 複数のサイトを使ってることは隠さない
担当がつく転職サイトを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
登録後は、少なくとも2週に一度は、担当者にコンタクトを取るようにしましょう。
長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- 〇〇の求人について、具体的に知りたい
自動的に、後回しにされるリスクも
転職サイトの担当は、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。
その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、担当はこれを見て求人紹介をしていきます。
更新日が古いとあなたの名前が担当の目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。
この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。
6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
どんなに大手の優良サイトでも、仕事のできない担当者は存在します。
例えば以下のようなケースで、こうした担当に当たったら、変更してもらうか、利用自体をやめましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
|
担当を変える場合、利用自体をやめる場合でそれぞれ手続き方法を紹介していきます。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。
件名:担当変更のご相談
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。
しかし、(担当者名)様の考える転職プランと私の理想にズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。
つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。
お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。
担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。
各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。
サイト自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。
ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。
サイト自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。
件名:退会手続きのお願い
〇〇エージェント 〇〇様
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。
(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。
熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
6-7. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
担当者に対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
担当がつく転職サイトは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。
転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、担当にとってサポートするメリットが薄いです。
紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。
また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。
こうした話はしすぎないよう注意しましょう。
6-8. 最低限のマナーは守る
担当者とのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募先だけでなく、転職サイトの担当に対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
まとめ
調理師向けの転職サイトについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
以下の理由で、調理師の方は、まず「担当がつく転職サイト」を利用すべきです。
- 転職後のミスマッチが起きにくい
- 条件がいい求人が見つかりやすい
- 自分で探すより圧倒的にラク
30社以上を比較した結果、厳選したおすすめは以下の通りで、志望する業界に合わせて3社を使いましょう。
飲食業界の調理師を目指す (飲食店やホテルなど) |
・クックビズ ・フーズラボエージェント ・調理師求人.com |
福祉業界の調理師を目指す (病院や介護施設、給食センターなど) |
・プラスナビクック ・栄養士ワーカー ・スグJOB調理師 |
調理師から別の職種への転職 | ・doda ・マイナビAGENT ・ワークポート |
これらを3社使っても決まらなかった方のみ、自分で求人を探す以下の転職サイトを使いましょう。
当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。
求人票には“落ち着いた雰囲気の職場”と書いてあったけど、担当に確認したら“ランチは回転率重視でスピードが求められる”と聞きました。
応募前に求人に載らない点まで細かく教えてもらえたので、納得して転職ができました。