dodaエージェントはひどい?悪い評判5選と知っておくべき全注意点
「dodaエージェントがひどいって本当?」、「悪い評判を聞いて使うのか不安」など、dodaエージェントがひどいのか気になっていませんか?
dodaエージェントには、使ったことを後悔するような悪い評判があるのは事実で、利用には注意点があります。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、dodaエージェントは本当にひどいのかについて、以下の流れで解説していきます。
- dodaエージェントはひどい?悪い評判を徹底調査
- dodaエージェントは使うべきでない?良い評判も検証
- dodaエージェントはこんな人におすすめ
- dodaエージェントを使う際の4つの注意点
- dodaエージェントを最大限活用するためにすべきこと
- dodaエージェントについてよくある質問
全て読めば、dodaエージェントは本当にひどいのか、どんな悪い評判があり、使うべきでないのかまでがわかり、転職エージェントで失敗することがなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. dodaエージェントはひどい?悪い評判を徹底調査
「dodaエージェント」は、国内最大手の転職エージェントで利用者も多いですが、以下のように悪い評判もあるのが事実です。
- 連絡がしつこい
- 連絡が遅い
- 希望と違う求人を紹介された
- 書類選考に通りにくい
- 担当者が頼りない
まずはそれぞれの内容や、本当にそうなのかを、まとめて解説してきます。
悪い評判1. 連絡がしつこい
上記のように、電話やメールの連絡がたくさん来て、しつこいと感じる方の声が多く確認できました。
連絡がしつこいのは本当?
dodaの悪評で最も多いのはこの声で、実際に登録するとたくさん連絡が来る可能性が高いです。
転職エージェントはどれも同じですが、登録すると以下の連絡が毎日のように届くようになります。
- あなたに合った求人の提案
- 面接の日程調整など選考の事務連絡
- 企業からのスカウト
親身なサポート姿勢の裏返しとも言えますが、dodaはこの傾向が特に強いです。
しつこいと感じたら、早い段階で、連絡方法(メールがいいなど)やタイミングについて担当に要望を伝えておきましょう。
サポート不要だと、しつこいと感じる可能性が高い
dodaは転職エージェント以外の機能が多く、求人を見たり、自分で応募するなど、その他の機能を目的に使う方もいます。
ただし、doda側としては、利益の大きいエージェントサービスを使って欲しい本音があり、なんとか担当との面談につなげようとアプローチしてきます。
担当のサポートを受けるつもりがない人だと、この連絡がよく来るようになり、しつこいと感じるケースが多いです。
サポートが不要な方は、早めに電話に出て利用しない意思をはっきり伝えるか、「リクナビNEXT」のように、エージェントの機能がない求人サイトを最初から使うようにしましょう。
悪い評判2. 連絡が遅い
しつこいという声がある一方、上記のように必要な連絡が遅いと感じる人の口コミも確認できました。
連絡が遅いのは本当?
dodaエージェントは、リクルートに並ぶ国内最大級の転職エージェントで利用者が非常に多いです。
担当者一人が受け持つ人数も多くて、一部手が行き届かずに、このように連絡が遅くなることがあるのは事実です。
また、連絡が遅い場合、「転職の見込みが少ない=お金にならない」と判断されて、対応の優先度を下げられている場合もあります。
転職エージェントは、あなたが転職することで、企業から紹介料がもらえるビジネスで、この点はdodaエージェントも変わりません。
売り上げ重視の担当者だと、転職が早く決まりそうな人に積極的になる一方、以下のように、そうでない人は後回しの対応をことがあります。
- 職歴やスキルの面で転職が難しい
- 転職意欲が低そう
悪い評判3. 希望と違う求人をすすめられた
転職エージェントでは、希望の条件を伝えた上で、それに合った求人紹介が受けられます。
しかしdodaエージェントでは、上記のように伝えた希望と違う求人がをすすめられたという声が確認できました。
希望と違う求人紹介があるのは本当?
どの転職エージェントでも一定数こうした紹介をする担当はいて、dodaエージェントでも実際こうした目に遭う場合はあります。
紹介が的外れになる場合は、担当者があなたの希望よりも内定の出やすさを優先して求人紹介をしている可能性が高いです。
内定の出やすい求人とは、不人気ですぐに人が辞める求人のことですが、簡単に決まるため、担当者には売り上げにつながりやすいメリットがあります。
悪い評判4. 書類選考に通りにくい
dodaエージェントでは、紹介された求人に、まず書類選考に応募していくことになります。
これについて、上記のように社内選考があるのか、なかなか通らないという声が複数確認できました。
書類選考に通りにくいのは本当?
一般的に書類選考の通過率は30~50%とされていますが、dodaの通過率は約20%で、やや通りにくいのは事実です。(参考データ:マイナビ転職公式、doda公式)
dodaでは、応募書類を一度社内選考にかけていて、その基準が他社より厳しい可能性があります。
社内選考とは、応募書類を企業に送る前に、dodaの企業担当が応募の基準に満たないものを落とすステップのことを言います。
応募してすぐにお見送りが確定した場合は、企業の選考に行く前に、この社内選考で落とされた可能性が高いです。
こうした社内選考があるのは他の大手エージェントも変わりませんが、その基準はバラバラです。
dodaで落ちても、他社だと受かったというケースも多いので、転職エージェントはあらかじめ3社は使っておきましょう。
そもそもなぜ社内選考をするのか
あまりに募集に見合わない人を応募させると、企業の人事からのクレームになってしまうからです。
転職エージェントは人材を紹介して企業から手数料をもらうビジネスで、企業との関係を最も大事にします。
的外れな人材を紹介して、企業からの信頼関係を壊さないように、事前に社内で候補者を絞っているのです。
悪い評判5. 担当者が頼りない
担当者がイマイチなのは本当?
口コミがある以上、一部こうした担当がいるのは確かですが、これはどの転職エージェントも変わりません。
転職エージェントは、同じ業者でも担当者によって経験や能力が違い、以下の対応は全く変わります。
- あなたの希望を理解した上で、合った求人を紹介してくれるか
- 業界知識をもとに、いいアドバイスをしてくれるか
- ミスなく必要な連絡や手続きをしてくれるか
そのため、このようにハズレの担当者にあたって、一部不満を持つ人もいます。
dodaエージェントでは申し出れば担当変更もできるため、対応が気に入らない、合わないと感じたら、遠慮なく変更しましょう。
2. dodaエージェントは使うべきでない?良い評判も検証
以上の悪い評判がある一方、dodaエージェントには以下の良い評判もあります。
- 大手・優良企業を中心に、たくさん求人紹介が受けられる
- 利用者目線の親身なサポートに定評がある
- 初心者向けのサービスが段違いに充実
それぞれ実際の口コミとともに解説していきます。
良い評判1. 大手・優良企業を中心に、たくさん求人紹介が受けられる
dodaでは、使った方から、大手・優良企業を中心に、たくさん求人を紹介してもらえたという声が非常に多いです。
求人数は業界トップのリクルートの次に多く、豊富な求人データは、doda最大の強みです。
求人数 | |
リクルートエージェント | 約760,000件 |
doda | 約210,000件 |
ワークポート | 約80,000件 |
マイナビエージェント | 約65,000件 |
パソナキャリア | 約35,000件 |
type転職エージェント | 約28,000件 |
他のエージェントでは2~3社のところ、dodaでは20~30社紹介してもらえたという声もよく聞きます。
あらゆる業界、職種の優良求人を取り揃えていて、転職を考える全ての方におすすめできます。
中途採用にdodaを頼る大手・優良企業が多いのは確か
dodaは、単に求人数が多いだけでなく、大手・優良企業の求人が豊富と評判です。
こうした求人が多いのは、以下の観点から確かといえます。
- サービス開始は1989年の老舗で、大手の中でも運営歴はトップクラス
→運営歴の長い大手・優良企業とは必ずと言っていいほどパイプがある - 業界No.2のサービスで知名度も高く、転職する人のほとんどが使う
→人材が豊富で、採用数の多い大手企業ほど使うメリットが大きい
私が付き合いのある人事部との会話の中でも、有名企業の方ほど「dodaさん経由の採用が特に多い」と話します。
有名企業の紹介を受けたいなら、dodaは利用必須と言えます。
良い評判2. 利用者目線の親身なサポートに定評がある
dodaでは、上記のように担当者が親身で、手厚くサポートしてくれたという評判も非常に多いです。
強引に求人をすすめるような営業感の強い対応はされず、丁寧なサポートが受けられることは業界内でも有名です。
「きつい対応はされたくない」、「じっくり相談に乗ってほしい」という人には、dodaがおすすめです。
丁寧なサポートで勝負する社風がある
dodaを運営するパーソルは人材業界No.2ですが、求人数や会社の売上高は半分以下と、トップのリクルートとの差は大きいです。
このようにトップに差をつけられた分、dodaは丁寧なサポートで勝負しようという社風があります。
リクルートが転職の決定数にこだわるのに対し、dodaは一つ一つの転職の質、満足度にこだわるスタイルがあることは業界内でも有名です。
私の周りでも、ドライな対応が多いリクルートに対し、dodaは親身に時間を割いてくれたという感想が非常に多いです。
良い評判3. 初心者向けのサービスが段違いに充実
dodaのメインのサービスは転職エージェントですが、その他、以下のように登録すると使えるサービスが充実しています。
サービス | 内容 |
各種診断ツール (年収査定、キャリアタイプ診断など) | 質問に答えるだけで自分の可能性、適職などを診断できる |
レジュメビルダー | ガイドに沿って入力することで10分ほどで職務経歴書が作れる |
転職セミナー | 応募書類の書き方や面接対策など、オンラインのセミナーが受けられる |
転職フェア | 企業の人事や現場の職員と、オンラインで面談できる |
スカウトサービス | あなたの経歴に興味を持った企業からオファーがもらえる |
パートナーエージェントサービス | あなたの経歴に興味を持った他社の転職エージェントからオファーがもらえる |
転職サイトとしての機能 | 自分で直接サイトから企業に応募できる |
ITを使った転職サービスに特に力を入れて、中でも可能性診断などのツールは充実しています。
転職先のイメージがはっきりしないなど、転職初心者の方には特に嬉しいサービスといえます。
慣れない応募書類の作成が簡単にできるツールもあり、初めての転職には心強い味方になります。
1サイトでここまで豊富なサービスが使えるのはdodaだけ
リクルートやマイナビなど、他の大手もスカウトサービスなどあわせて使えるサービスは用意しています。
しかし、大手20社以上を調べましたが、書類作成ツールなど、1サイトでここまで豊富なサービスが使えるのはdodaだけでした。
運営元のパーソルは、質問に答えるだけで想定年収が出せる「ミイダス」を手がけるなど、ITを使った転職サービスには特に力を入れていて、無料の診断ツールが豊富にある点は独自の強みです。
その他、よくある無料の転職サービスも全て揃っているので、初めての転職で、使うサイトをまず一つ選びたい方は、dodaを真っ先におすすめします。
dodaエージェントは大手で、担当のハズレは少ない
dodaエージェントの悪い評判は、一部のハズレの担当に当たった場合のものがほとんどですが、実際にはこうしたケースはごく一部です。
dodaエージェントは20年以上の運営実績のある業界大手で、担当者のハズレは少ないです。
私の業界経験者としての体感ですが、設立まもない中小エージェントだと4~5割がハズレなのに対し、dodaエージェントのような大手は共通して1割程度と、ハズレが少ないです。
大手の方が、中小に比べてハズレの担当者が少なくなる理由としては、以下があげられます。
- 大手エージェントには、基本優秀な人しか採用されない
- 気軽に担当変更ができる窓口がある
理由1. 大手エージェントには、基本優秀な人しか採用されない
まず、大手エージェントは就職先としての人気が高いこともあり、採用のハードルが高く、常識的で優秀な人間しか基本採用されません。
新設のエージェントは会社自体も小さく、不人気で採用のハードルも低いことから、どうしても人材の質は大手より悪くなります。
理由2. 気軽に担当変更ができる窓口がある
dodaエージェントのような大手エージェントは、公式の問い合わせ窓口から、担当者を通さず簡単に担当変更が申請できます。
変更ばかりされていては実績も上げられず、社内の評価も下がるため、大手の担当はこれを恐れて対応を良くします。
中小エージェントでは、「問い合わせ窓口は担当へのメールか電話のみ」のように、気軽に変更できる窓口がないケースもあり、やりたい放題になる担当が多くなりがちです。
dodaエージェントでは、公式の「担当キャリアアドバイザー変更のお申し込み」から、担当者を通さずに担当変更の申請ができます。
危険な裏事情:近年ひどい転職エージェントが急増している
下記は厚生労働省の出す転職エージェントなどの職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。
引用:厚生労働省ホームページ
これには、資格さえあれば、インターネットを使って簡単にエージェント業を始められるようになった背景があります。
設立まもない中小エージェントは、優良企業とのコネもなく、常に出回っているようなブラック求人しか持っていないケースが多いです。
また、こうした新設の中小エージェントには、以下のようなひどい担当者が多い特徴もあります。
- 自分や会社の実績作りに必死で、しつこく急かしたり嫌な対応をする
- 手持ちの少ない求人から内定を出そうと、希望と違う求人も押し付けてくる
こうしたエージェントと比べると、dodaエージェントは担当のハズレが少なく、むしろ積極的に使うべきエージェントと言えます。
3. dodaエージェントはこんな人におすすめ
悪い評判はあるものの、ここまでを踏まえると、 dodaエージェントは「転職を考える全ての方がまず使うべき転職エージェント」と言えます。
業界No.2の実績のある大手で、あらゆる業界の優良求人が豊富なだけでなく、サポートも手厚くおすすめです。
dodaエージェント公式ページ:https://doda.jp/consultant/
他の大手とdodaエージェントの違い
同じく20年以上の実績があり、担当のハズレが少ない大手エージェント7社とdodaエージェントを比較したのが以下の表です。
dodaエージェントは、大手の中でも「求人が2番目に多く、年収700万円までの求人に強い」という特徴があります。
求人数 | 強い年収層 | 強いジャンル | 対応エリア | |
doda | ★★★★★ 求人数が 業界No.2 |
~700万円 | 幅広く対応 | 全国 |
リクルート エージェント |
★★★★★ 求人数が最多 |
~900万円 | 幅広く対応 | 全国 |
マイナビ エージェント |
★★★★☆ 多い |
~700万円 | 20~30代の転職 | 全国 |
type 転職エージェント |
★★★☆☆ 普通 |
~500万円 | エンジニア、女性の転職 | 主に一都三県 |
ワークポート | ★★★★☆ 多い |
~500万円 | IT・WEB・ ゲーム業界 |
全国 |
パソナキャリア | ★★★☆☆ 普通 |
700万円~ | ハイクラス、管理部門 | 全国 |
LHH 転職エージェント |
★★★★☆ 多い |
700万円~ | ハイクラス、外資系 | 全国 |
JAC リクルートメント |
★★★☆☆ 普通 |
700万円~ | ハイクラス全般 | 全国 |
この中で、dodaエージェントと同じく年収700万までの求人に強いエージェントとしては以下があげられます。
- リクルートエージェント:全ての人におすすめ
- マイナビエージェント:20~30代におすすめ
- ワークポート:IT・WEB・ゲーム業界の方におすすめ
- type転職エージェント:首都圏のエンジニア・営業職におすすめ
「doda」を使う際は、必ずこれらも併用しておきましょう。
この点も含めて、次の章からdodaの利用の注意点を解説していきます。
4. dodaエージェントを使う際の4つの注意点
dodaは実績のある大手で、失敗することは少ないですが、利用にあたっては以下の点に注意しましょう。
- dodaだけの利用では不十分
- ハイクラスの方には、専門の他社がおすすめ
- 一部の業界、事情の方のサポートには弱い
- 自分で応募できる求人は少ない
注意点1. dodaだけの利用では不十分
dodaエージェントは、以下の理由で、単体での利用はおすすめしません。
- dodaとパイプのある企業しか紹介されない
- 担当者の比較ができない
まず、大手エージェントでもそれぞれパイプの強い企業が違います。例えば、dodaにだけ紹介を頼む会社もあれば、マイナビにしか頼まない会社もあるということです。
求人の選択肢が大幅に増えるため、少なくとも2社は併用しておきましょう。
また、dodaだけに絞ると、ハズレの担当者にあたっても、比較ができずにイマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。
他のエージェントも一緒に使うことで、比較していい担当者かの見極めができるようになります。
併用におすすめの転職エージェント
dodaとの併用におすすめなのは、以下の大手転職エージェントです。
- リクルートエージェント:全ての人におすすめ
- マイナビエージェント:20~30代におすすめ
- ワークポート:IT・WEB・ゲーム業界の方におすすめ
- type転職エージェント:首都圏のエンジニア・営業職におすすめ
いずれもdodaと同じく20年以上の実績のある大手で、優良企業との強いパイプを持っています。
上記のうち、少なくとも2社は併用しておきましょう。
注意点2. ハイクラスの方には、専門の他社がおすすめ
年収700万円以上のハイクラスの方は、dodaよりも、以下のハイクラス専門のエージェントをおすすめします。
- JACリクルートメント:ハイクラスなら利用必須の老舗
- パソナキャリア:女性や管理部門の転職に強い
- LHH転職エージェント:外資系の転職に強い
dodaにもハイクラス求人はありますが、上記3社には量、質ともに劣ります。
いずれも20年以上の実績のある老舗で、大手・優良企業を中心に年収700万円以上の求人を豊富に持っています。
ハイクラスの方はまずこれらを使い、いい求人が見つからなかった場合にdodaを使いましょう。
注意点3. 一部の業界・事情の方のサポートには弱い
dodaはどの業界にも強い”総合型”の転職エージェントですが、以下に当てはまる方のサポートに限っては弱い特徴があります。
- アパレル業界の方
- 美容師
- 看護師、薬剤師、医師など医療系専門職
- フリーター、無職
この点は、これまで紹介してきたdodaと同じ以下の大手総合型も変わりません。
- リクナビエージェント、マイナビエージェント、ワークポート、type転職エージェント、LHH転職エージェント、パソナキャリア、JACリクルートメント
そのため、あてはまる方はそれぞれの支援に強い、以下の”特化型”の転職エージェントを選びましょう。
アパレル | クリーデンス |
美容師 | QJエージェント |
看護師 | 看護roo! |
薬剤師 | ファルマスタッフ |
医師 | 医師転職ドットコム |
フリーター・無職 | ハタラクティブ |
その他、これらの方が特化型を使うべき理由を簡単にまとめると、以下の通りです。
使うべき業界・事情 | 特化型を使うべき理由 |
アパレル・美容師 | それぞれの業界が特殊で、店舗見学などにも対応しているエージェントが好ましい |
看護師、薬剤師、医師など医療系専門職 | エージェント側に業界知識と病院とのパイプがないとうまくいかない |
フリーター・無職 | 大手総合型だと相手にしてもらえない |
上記以外の方は、dodaのような「総合型」だけを使い、時間があれば「特化型」転職エージェントを併用する程度で良いでしょう。
なぜ特化型のエージェントの優先度が低いのか
求人・利用者ともに少なく、ノウハウや企業とのパイプが、dodaのような大手総合型に劣るケースが多いからです。
以前までは、特化型エージェントも「業界に詳しそう」と人気があったのですが、最近は総合型エージェントも下記の理由でそれぞれの業界に詳しいです。
- 業界ごとに部署が分かれており、それぞれの業界の事情や対策に詳しい
- 特化型エージェントから優秀な社員の引き抜きを行っている
そのため、大手で優良企業とのパイプが強い、dodaのような総合型エージェントだけ使えば、ほとんどの方は満足いく転職活動ができます。
(参考)主な特化型エージェントまとめ
どうしても特化型が気になる方向けに、その他の業界で、よく名前の上がる大手を以下にまとめました。
特化する業界、職種 | それぞれの最大手 |
ITエンジニア・デザイナー | レバテックキャリア |
コンサル | ムービン |
金融 | コトラ |
メーカー(エンジニア) | メイテックネクスト |
管理部門・バックオフィス | MS-Japan |
まずは総合型を3つは使い、さらに使う余裕のある方のみこれらを使ってもいいでしょう。
注意点4. 自分で応募できる求人は少ない
dodaには自分で求人に応募できる転職サイトとしての機能もありますが、対象となる求人は少ないです。
dodaの求人は、以下2種類があります。
①企業に直接応募できる:約7,500件 |
②エージェントサービスを使うと応募できる:約226,000件 |
自分で応募できるのは全体の3%ほどで、ほとんどの求人はエージェントサービスの利用が必要です。
担当のサポートなしで転職サイトとして使うには、求人が少なくイマイチといえます。
転職サイトの機能をメインで使いたい方には、応募できる求人が10万件以上と圧倒的に多い「リクナビNEXT」がおすすめです。
dodaは「エージェントサービス」の活用がおすすめ
エージェントサービスを使うか迷う方もいるかもしれませんが、以下の理由で利用をおすすめします。
- 直接応募できるのは、よく人が辞める不人気な会社が多い
求人を出す企業がdodaに払う料金は以下の通りで、直接応募の方が採用コストは安く抑えられます。
企業がdodaに払う料金 | |
エージェントサービスでの募集 | 採用決定一人につき年収の35%(年収500万円の人だと約175万円) |
直接応募での募集 | 1ヶ月あたり25~150万円の求人掲載料 ※その期間は何人採用しても同じ価格 |
定額で何人でも採用できるため、大量に人を採用したい企業がこの方法で採用を進めることがよくあります。
こうした会社は、常にたくさんの人が辞めているブラック企業というパターンも多いので注意が必要です。
エージェントサービスは一人につき高額の料金がかかるので、じっくり選んでマッチした人を数人取る会社が多く、こうしたケースは少ないです。
求人の質が上がるので、dodaを使うなら、エージェントサービスを活用すべきです。
5. dodaエージェントを最大限活用するためにすべきこと
ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、dodaの利用で意識すべき以下のポイントを解説していきます。
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 複数のエージェントを使っていることは隠さない
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 最低限のマナーは守る
5-1. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でエージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
5-2. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。
5-3. 複数のエージェントを使ってることは隠さない
doda以外の転職エージェントも一緒に使う場合は、その点を隠さず担当者に伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
5-4. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
登録後は、少なくとも2週に一度は、担当者にコンタクトを取るようにしましょう。
長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- こんな業界は自分でも通るか
自動的に、後回しにされるリスクも
転職エージェントは企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。
その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、担当者はこれを見て求人紹介をしていきます。
更新日が古いとあなたの名前が担当の目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。
この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。
5-5. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
dodaは大手の優良エージェントですが、中には仕事のできない担当者も存在します。
そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。
具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか利用自体を止めましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
|
2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、doda自体の利用をやめましょう。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、公式の「担当キャリアアドバイザー変更のお申し込み」から申請を行いましょう。
担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。
dodaでは公式で専用フォームを用意しているため、これを活用しましょう。
doda自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。
ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。
dodaは、マイページの登録情報設定から、「doda退会のお申し込み」に進むと退会ができます。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
5-6. 「推薦状を見せてほしい」と伝える
担当者は応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。
これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。
- 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
- 改めて自分のアピールポイントを整理したい
見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、担当者にとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。
以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。
(参考)ひどい推薦文の例
〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。
コミュニケーション能力が高く、明るい方です。
ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。
5-7. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
担当者に対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。
転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、サポートするメリットが薄いです。
紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。
また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。
こうした話はしすぎないよう注意しましょう。
5-8. 最低限のマナーは守る
担当者とのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、担当者に対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
6. dodaエージェントについてよくある質問
最後に、dodaエージェントについてよくある以下の質問に回答していきます。
- dodaエージェントの利用の流れは?
- dodaの他の転職サービスとの違いは?
- dodaのプレミアムオファーとは?
- dodaの採用プロジェクト担当とは?
- dodaのメール停止方法は?
- dodaの選考準備中とはどういう意味?
- dodaの求人はブラックばかり?
6-1.dodaエージェントの利用の流れは?
dodaエージェントの利用の流れは以下のとおりです。
- ネット(https://doda.jp/consultant/)から申し込み
- 面談(オンライン、電話)
- 求人紹介を受ける
- 企業に応募する
- 選考対策を受け、面接に進む
- 入社決定
最初の面談ではこれまでの職歴やスキル、転職先の希望条件が聞かれるため、おおまかに整理しておきましょう。
面談は、平日の9:00~19:30か、土曜日の10:00~19:30開始で受け付けてもらえます。
以前までは以下の拠点で面談を行なっていましたが、現在は原則オンラインか電話での面談となっています。
dodaの拠点一覧 |
【北海道】北海道第二オフィス(札幌駅徒歩8分) 【東北】東北オフィス(広瀬通駅徒歩5分) 【関東】丸の内本社(東京駅直結)、横浜第二オフィス(横浜駅徒歩5分) 【中部】静岡オフィス(静岡駅徒歩1分)、名古屋オフィス(名古屋駅直結) 【関西】関西オフィス(大阪駅より徒歩7分)、京都オフィス(烏丸駅直結)、神戸オフィス(神戸三宮駅徒歩1分) 【中国】岡山オフィス(岡山駅徒歩9分)、広島オフィス(紙屋町東駅より徒歩1分) 【九州】九州オフィス(天神駅徒歩2分)、南九州オフィス(鹿児島中央駅徒歩3分) |
doda「カウンセリング拠点一覧」
6-2. dodaの他の転職サービスとの違いは?
dodaと同じ名前のつく、他のサービスとの違いは以下の通りです。
対象 | サービス内容 | |
doda | 職歴のある全ての方 | 転職サポート全般 |
doda X | 年収800万円~のハイクラス | 企業やヘッドハンターからスカウトがもらえる |
dodaチャレンジ | 障害者手帳を持つ方 | エージェントの転職サポートが受けられる |
doda新卒エージェント | 就活をする学生 | エージェントの就職サポートが受けられる |
dodaキャンパス | 就活をする学生 | 企業からスカウトがもらえる |
一般的な中途採用を目指す転職なら、「doda」だけを使っておけば間違いありません。
年収800万円以上の方のみ、登録するとスカウトがもらえる「doda X」をサブとして使ってもいいでしょう。
6-3. dodaのプレミアムオファーとは?
スカウトサービスを使うともらえるオファーで、通常のオファーに比べると内定につながりやすい特徴があります。
dodaのスカウトサービスでもらえるオファーには以下2種類があります。
- 通常のオファー:条件にマッチする人に機械的に大量に送られることが多い
- プレミアムオファー:あなたの経歴に目を通した企業側が個別に送るケースが多い
プレミアムオファーは、企業が経歴を見て、会いたいと感じた人にだけ送られるので、面接が確約されていることがほとんどです。
内定へのつながりやすさが、通常のオファーに比べてかなり上がるので、スカウトサービスを使う方はこれを優先的にチェックしましょう。
6-4. dodaの採用プロジェクト担当とは?
あなたの担当(キャリアアドバイザー)とは別に、企業とのやり取りを行う企業担当のことです。
応募して選考に進んだ後は、面接の日程調整など、この採用プロジェクト担当と、電話やメールでやり取りしていくことになります。
あなたの経歴にマッチした求人があれば、採用プロジェクト担当から紹介メールが入ることもあります。
6-5. dodaのメール停止方法は?
マイページの「登録情報設定」から配信の停止ができます。
ここから、企業からのオファーや採用プロジェクト担当からの求人紹介も停止することができます。
6-6. dodaの選考準備中とはどういう意味?
dodaの担当者が、採用条件を満たしているか、応募書類に不備がないかを確認している状態を意味しています。
dodaでは、マイページで応募や選考状況が確認できて、応募した案件は以下の3つに分類されます。
- 選考準備中:dodaによる応募前のチェック中
- 選考中:企業が審査中
- 結果:内定か不採用か
選考準備中は長くても一週間程度で、その後選考中に変わることがほとんどです。
6-7. dodaの求人はブラックばかり?
一部のこうした声があるのは事実ですが、紹介されるのは大手・優良企業がメインでブラックばかり紹介されることはまずありません。
紹介される求人は、担当者の業界・職種への理解度によっても変わるので、求人の質は担当変更で改善できることも多いです。
いい求人が少ないと感じたら、「担当キャリアアドバイザー変更のお申し込み」から一度担当変更をしてみることをおすすめします。
まとめ
dodaエージェントはひどいのかについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
dodaエージェントには一部悪い評判があるのは事実ですが、実際には満足できている人が多く、「転職を考える全ての方がまず使うべき転職エージェント」と言えます。
求人の選択肢が増え、担当の比較もできるため、利用にあたっては、同じく実績のある以下の大手エージェントも併用しておきましょう。
- リクルートエージェント:全ての人におすすめ
- マイナビエージェント:20~30代におすすめ
- ワークポート:IT・WEB・ゲーム業界の方におすすめ
- type転職エージェント:首都圏のエンジニア・営業職におすすめ
dodaエージェント公式ページ:https://doda.jp/consultant/
あなたが転職エージェントを使いこなし、転職成功に役立てていただけることを心から祈っています。
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