パソナキャリアはひどい?悪い評判4選と知っておくべき全注意点

「パソナキャリアがひどいって本当?」、「悪い評判を聞いて使うのか不安」など、パソナキャリアがひどいのか気になっていませんか?
パソナキャリアには、使ったことを後悔するような悪い評判があるのは事実で、利用には注意点があります。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、パソナキャリアは本当にひどいのかについて、以下の流れで解説していきます。
- パソナキャリアはひどい?悪い評判を徹底調査
- パソナキャリアは使うべきでない?良い評判も検証
- パソナキャリアはこんな人におすすめ
- パソナキャリアを使う際の3つの注意点
- パソナキャリアを最大限活用するためにすべきこと
- パソナキャリアについてよくある質問
全て読めば、パソナキャリアは本当にひどいのか、どんな悪い評判があり、使うべきでないのかまでがわかり、転職エージェントで失敗することがなくなるでしょう。
著者:N.K(現役転職エージェント)
目次
1. パソナキャリアはひどい?悪い評判を徹底調査
「パソナキャリア」は、ハイクラスや女性の方を中心に人気の高い大手転職エージェントですが、以下のように悪い評判もあるのが事実です。
- 紹介される求人が少なかった
- 希望と違う求人をすすめられた
- 担当者の対応が悪かった
- サポートを断られた
まずはそれぞれの内容や、こうした評判が出る理由を解説してきます。
悪い評判1. 紹介される求人が少なかった
パソナキャリアに登録すると、あなたの希望を聞き取った上で、求人紹介が受けられます。
これついて、以下のように、求人の数が少なかったという声が確認できました。
パソナキャリアの利用者の中では、一部このように紹介が少ないと感じる方がいるのは事実です。
紹介が少なくなる理由
最も多い理由は、「単にあなたのキャリアや希望にあった求人が、パソナキャリアにはなかった」というものです。
ただ、「転職の見込みが少ない=お金にならない」と判断されて、対応の優先度を下げられている場合もあります。
転職エージェントは、あなたが転職することで、企業から紹介料がもらえるビジネスで、この点はパソナキャリアも変わりません。
パソナキャリアだけに限りませんが、売り上げ重視の担当者だと、転職が早く決まりそうな人に積極的になる一方、以下のように、そうでない人には手抜きの対応をすることがあります。
- 職歴やスキルの面で転職が難しい
- 転職意欲が低そう
悪い評判2. 希望と違う求人をすすめられた
以下のように、興味のない求人への応募をすすめられて不満だったという評判も確認できました。
求人が的外れになる理由
この場合は、担当者があなたの希望よりも内定の出やすさを優先して求人紹介をしている可能性が高いです。
内定の出やすい求人とは、不人気ですぐに人が辞める求人のことですが、簡単に決まるため、担当者には売り上げにつながりやすいメリットがあります。
これもパソナキャリアだけに限りませんが、転職エージェントは運悪く売り上げ重視の担当者に当たると、このように求人の質が下がることもあります。
悪い評判3. 担当者の対応が悪かった
以下のように、担当者の印象や、対応が悪かったと感じる人の声が複数確認できました。
対応の悪い担当にあたる理由
どの転職エージェントも変わりませんが、担当者によって経験や能力が違い、求職者との接し方も変わるため、このように印象の悪い担当に当たることもあります。
また、ビジネスの仕組み上、転職実績をあげてこそ社内でも評価されるため、これまで紹介してきたように売り上げ重視のハズレの担当者も一部いるのが現実です。
悪い評判4. サポートを断られた
パソナキャリアに登録したものの、以下のように求人がないという理由で、サポートを断られたという評判が複数見られました。
サポートを断られる理由
この場合、経歴の面で合う求人がないため、サポートが難しいと判断された可能性が高いです。
具体的には、以下のような経歴だと断られやすいです。
- 短期間で転職を繰り返している
- 一年以上など、経歴に長い空白期間がある
- 正社員経験がない
ただ、こうした経歴だと断られやすいのは、他の大手転職エージェントも変わりません。
また、パソナキャリアでは年収700万円以上のハイクラス向けの求人を主に扱うため、600万円以下などその他の年収の方も断られることがよくあります。
2. パソナキャリアは使うべきでない?良い評判も検証
以上の悪い評判がある一方、パソナキャリアには以下の良い評判もあります。
- ハイクラス・管理部門向けの優良求人が多い
- 女性の転職サポートに強い
- 自分に合った求人だけを紹介してくれる
それぞれ実際の口コミとともに解説していきます。
良い評判1. ハイクラス・管理部門向けの優良求人が多い
「パソナキャリア」では、年収700万以上のハイクラスや、経理や人事などの管理部門の方からの「大手や優良企業の求人が紹介してもらえた」という評判が非常に多いです。
実際にパソナキャリアでは、こうした職種への転職サポートに力を入れていて、求人も他社より充実しています。
管理部門のサポート実績は、同じハイクラス向けのJACリクルートメントが全体の約20%なのに対し、パソナキャリアは40%以上と割合が大きいです。
引用:パソナキャリア
ハイクラス向けの中でも、管理部門に特に力を入れているエージェントなのは明らかと言えます。
年収700万円以上や管理部門の仕事への転職を目指す方には、パソナキャリアは登録必須と言って間違いありません。
裏付け調査:40年以上かけて築いたパイプがあるのは確か
運営元のパソナは、1976年の創業以来、人材派遣の事業を通して、多くの企業とつながりを築いてきました。
100人単位で派遣社員を入れるような大手企業の人事ともパイプを持っていて、「人材に関してはパソナを頼る」といった習慣ができている会社も多いです。
結果として、大手・優良企業の求人がパソナキャリアに集まりやすくなっているのは確かと言えます。
良い評判2. 女性の転職サポートに強い
「パソナキャリア」は、とにかく女性の気持ちをわかってくれるエージェントとして業界内でも有名で、女性からの評判がいいです。
結婚や出産、家庭との両立のように、女性特有の事情も踏まえた転職ノウハウに強く、相談してよかったと感じる女性の方が非常に多いです。
特に近年、年収700万円以上の管理職など、ハイクラス女性の転職サポートに力を入れているため、対象の方は必ず使うべきと言えます。
裏付け調査:とにかく女性思いの会社なのは事実
運営元のパソナは、「家庭の主婦の再就職を応援したい」という思いから創業された歴史があり、女性思いの風土は、会社全体に根付いています。
女性の活躍を応援する社風があるのは、パソナの社員や管理職の女性の割合の大きさを見ても明らかです。
パソナ | 国内の平均 | |
女性社員の割合 | 61.3% | 25.2% |
管理職の女性の割合 | 51% | 7.7% |
役員の女性の割合 | 31.3% | 9.8% |
引用元:パソナ公式
こうした社風から、担当者は男女問わず、女性に寄り添った支援をするよう、社内で徹底的に教育されています。
また、女性の働きやすさに長年こだわってきた会社だけに、育休が取りやすい、女性の管理職が多いといった女性に魅力的な求人も多く取り揃えています。
良い評判3. 自分に合った求人だけを紹介してくれる
「希望と違う求人をすすめられた」という声がある一方で、「パソナキャリア」では、以下のようにむしろ「いい求人だけを紹介してもらえた」という声も多くあります。
パソナキャリアでは的確に求人紹介できる仕組みが社内でできているため、実際には理想的な紹介が受けられる可能性が高いです。
徹底したヒアリングのあと、自分のキャリアや希望にあった求人だけを紹介してくれ、量より質の求人提案をしてくれます。
裏付け調査:求人に詳しい担当に直接相談できるから、ミスマッチが起こらない
転職エージェントは企業担当と求職者担当が分かれることが多いですが、パソナキャリアでは、一人が両方を担当する体制をとっています。
担当が分かれていると、あなたが求職者担当に伝えた希望条件が社内でうまく伝達されず、希望とズレた求人を紹介されるリスクがあります。
パソナキャリアでは、実際に企業に通いつめ、内情まで知りつくした担当に直接相談ができるため、こうした伝達ミスは起こりません。
担当にはあなたの志望業界に詳しい業界経験者などのエキスパートがつくため、深い相談がしやすい点も大きな魅力です。
パソナキャリアは大手で担当のハズレは少ない
「パソナキャリア」の悪い評判は、一部のハズレの担当に当たった場合のものがほとんどですが、実際にはこうしたケースはごく一部です。
パソナキャリアは20年以上の運営実績のある業界大手で、担当者のハズレは少ないです。
業界経験者としての体感ですが、設立まもない中小エージェントだと4~5割がハズレなのに対し、パソナキャリアのような大手は共通して1割程度と、ハズレが少ないです。
大手の方が、中小に比べてハズレの担当者が少なくなる理由としては、以下があげられます。
- 大手エージェントには、基本優秀な人しか採用されない
- 気軽に担当変更ができる窓口がある
理由1. 大手エージェントには、基本優秀な人しか採用されない
まず、大手エージェントは就職先としての人気が高いこともあり、採用のハードルが高く、常識的で優秀な人間しか基本採用されません。
新設のエージェントは会社自体も小さく、不人気で採用のハードルも低いことから、どうしても人材の質は大手より悪くなります。
理由2. 気軽に担当変更ができる窓口がある
パソナキャリアのような大手エージェントは、公式の問い合わせ窓口から、担当者を通さず簡単に担当変更が申請できます。
変更ばかりされていては実績も上げられず、社内の評価も下がるため、大手の担当はこれを恐れて対応を良くします。
中小エージェントでは、「問い合わせ窓口は担当へのメールか電話のみ」のように、気軽に変更できる窓口がないケースもあり、やりたい放題になる担当が多くなりがちです。
パソナキャリアでは、以下の問い合わせ窓口から、担当者を通さずに担当変更の申請ができます。
- 電話:0120-222-706
- メール:登録時に送られるメールに返信
危険な裏事情:近年ひどい転職エージェントが急増している
下記は厚生労働省の出す転職エージェントなどの職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。
引用:厚生労働省ホームページ
これには、資格さえあれば、インターネットを使って簡単にエージェント業を始められるようになった背景があります。
設立まもない中小エージェントは、優良企業とのコネもなく、常に出回っているようなブラック求人しか持っていないケースが多いです。
また、こうした新設の中小エージェントには、以下のようなひどい担当者が多い特徴もあります。
- 自分や会社の実績作りに必死で、しつこく急かしたり嫌な対応をする
- 手持ちの少ない求人から内定を出そうと、希望と違う求人も押し付けてくる
こうしたエージェントと比べると、パソナキャリアは担当のハズレが少なく、むしろ積極的に使うべきエージェントと言えます。
3. パソナキャリアはこんな人におすすめ
悪い評判はあるものの、ここまでを踏まえると、 パソナキャリアは以下に当てはまる方は必ず使うべきサービスと言えます。
- 年収700万円以上のハイクラスの方
- 職種が管理部門の方
- 高年収の女性の方
ハイクラスや管理部門の転職には大手の中でも特に力を入れていて、大手・優良企業の求人も豊富なため、使っておいて損はありません。
また、女性思いの社風から、女性からの評判は抜群に良いため、管理職などハイクラスの女性の方は利用必須と言えます。
パソナキャリア公式ページ
他の大手とパソナキャリアの違い
同じく20年以上の実績があり、担当のハズレが少ない大手エージェント7社とパソナキャリアを比較したのが以下の表です。
パソナキャリアは、大手の中でも「管理部門や女性向け、年収700万円以上の求人に強い」という特徴があります。
-スマホの方は左右にスクロールが可能です-
求人の量と質 | 強い年収層 | 対応職種 | 対応エリア | |
パソナキャリア | ★★★★☆ 管理部門や女性向け求人に強い |
700万~ | ほぼ全職種 | 全国 |
リクルートエージェント | ★★★★★ 求人数が最多 |
500~900万 | ほぼ全職種 | 全国 |
doda | ★★★★★ 求人数が業界No.2 |
~700万円 | ほぼ全職種 | 全国 |
マイナビエージェント | ★★★★☆ 特に20代、30代向けの優良求人が多い |
~700万円 | ほぼ全職種 | 全国 |
ワークポート | ★★★★☆ IT・WEB・ゲーム業界の求人に強い |
~500万円 | ほぼ全職種 | 全国 |
type転職エージェント | ★★★☆☆ ITエンジニアや女性向け求人に強い |
~500万円 | ほぼ全職種 | 主に首都圏 |
LHH転職エージェント | ★★★★☆ 外資系求人に強い |
700万~ | ほぼ全職種 | 全国 |
JACリクルートメント | ★★★★☆ 管理職・技術・専門職・外資系の求人に強い |
700万~ | ほぼ全職種 | 全国 |
その他、ほぼ全ての職種に対応し、全国で使える点は、他の大手エージェントも変わりません。
この中で、パソナキャリアと同じタイプの求人や年収700万円以上に強いエージェントとしては以下があげられます。
- JACリクルートメント(https://www.jac-recruitment.jp/)
- LHH転職エージェント(https://jp.lhh.com)
パソナキャリア(https://www.pasonacareer.jp/)を使う際は、必ず上記の2社は併用しておきましょう。
この点も含めて、次の章からパソナキャリアの利用の注意点を解説していきます。
4. パソナキャリアを使う際の3つの注意点
パソナキャリアは実績のある大手で、失敗することは少ないですが、利用にあたっては以下の点に注意しましょう。
- パソナキャリアだけの利用では不十分
- ハイクラス以外の方には利用が向かない
- 特定の業界の転職サポートには弱い
注意点1. パソナキャリアだけの利用では不十分
パソナキャリアはハイクラスや管理部門、高年収の女性にはおすすめの転職エージェントですが、以下の理由で、単体での利用はおすすめしません。
- パソナキャリアとパイプのある企業しか紹介されない
- 担当者の比較ができない
まず、大手エージェントでもそれぞれパイプの強い企業が違います。
例えば、パソナキャリアにだけ紹介を頼む会社もあれば、JACリクルートメントにしか頼まない会社もあるということです。
求人の選択肢が大幅に増えるため、少なくとも2社は併用しておきましょう。
また、パソナキャリアだけに絞ると、ハズレの担当者にあたっても、比較ができずにイマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。
他のエージェントも一緒に使うことで、比較していい担当者かの見極めができるようになります。
併用におすすめの転職エージェント
パソナキャリアとの併用におすすめなのは、以下の大手転職エージェントです。
おすすめエージェント | 特徴 |
LHH転職エージェント | 世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い |
JACリクルートメント | ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、管理職、技術・専門職、外資系の転職に強い |
いずれもパソナキャリアと同じく実績のある大手で、年収700万円以上のハイクラスや管理部門、高年収の女性向けの優良求人も多く保有しています。
少なくとも、上記の2社は必ず併用しておきましょう。
注意点2. ハイクラス以外の方には利用が向かない
パソナキャリアは、年収700万円以上のハイクラスの転職に強いものの、その他の方のサポートには消極的です。
実際に公式ページで36人の「転職成功事例」を紹介していますが、転職先の年収が700万円未満なのは1人だけでした。
申し込んでも相手にされない可能性が高いため、年収700万円以下の方は別のエージェントの利用がおすすめです。
年収700万円以下の方へのおすすめ
年収700万円以下の方は、この年収層のサポートに強い、以下のエージェントを選んでおきましょう。
おすすめエージェント | 特徴 |
リクルートエージェント | 公開求人数が30万以上と最多の大手で、地方の求人にも強い |
doda | リクルートエージェントに次ぐ求人数を誇る業界大手 |
マイナビエージェント | 新卒領域では最大手なのもあり、若年層向けの手厚いサポートに定評がある |
いずれもパソナキャリアと同じく、20年以上の運営実績がある大手で、優良企業とのパイプも強いです。
注意点3. 特定の業界の転職サポートには弱い
パソナキャリアはどの業界にも強い”総合型”の転職エージェントですが、以下に当てはまる方のサポートに限っては弱い特徴があります。
- アパレル業界の方
- 美容師
- 看護師、薬剤師、医師など医療系専門職
- フリーター、無職
この点は、これまで紹介してきたパソナキャリアと同じ以下の大手総合型も変わりません。
- リクナビエージェント、doda、マイナビエージェント、type転職エージェント、ワークポート、LHH転職エージェント、JACリクルートメント
そのため、あてはまる方はそれぞれの支援に強い、以下の”特化型”の転職エージェントを選びましょう。
アパレル | クリーデンス |
美容師 | QJエージェント |
看護師 | ナース人材バンク |
薬剤師 | ファルマスタッフ |
医師 | 医師転職ドットコム |
フリーター・無職 | ハタラクティブ |
その他、これらの方が特化型を使うべき理由を簡単にまとめると、以下の通りです。
使うべき業界・事情 | 特化型を使うべき理由 |
アパレル・美容師 | それぞれの業界が特殊で、店舗見学などにも対応しているエージェントが好ましい |
看護師、薬剤師、医師など医療系専門職 | エージェント側に業界知識と病院とのパイプがないとうまくいかない |
フリーター・無職 | 大手総合型だと相手にしてもらえない |
上記以外の方は、パソナキャリアのような「総合型」だけを使い、時間があれば「特化型」転職エージェントを併用する程度で良いでしょう。
その他、よくある特化型には以下がありますが、これらは無理に使う必要はありません。
- 業界に特化:IT、コンサルなど
- 年代に特化:20代、30代向けなど
- その他の条件に特化:第二新卒、女性など
なぜ特化型のエージェントの優先度が低いのか
求人・利用者ともに少なく、ノウハウや企業とのパイプが、パソナキャリアのような大手総合型に劣るケースが多いからです。
以前までは、特化型エージェントも「業界に詳しそう」と人気があったのですが、最近は総合型エージェントも下記の理由でそれぞれの業界に詳しいです。
- 業界ごとに部署が分かれており、それぞれの業界の事情や対策に詳しい
- 特化型エージェントから優秀な社員の引き抜きを行っている
そのため、大手で優良企業とのパイプが強い、総合型エージェントだけ使えば、ほとんどの方は満足いく転職活動ができます。
アパレルや医療専門職は、まだ総合型エージェントが十分な対応をできていないため、これらを目指す方、大手エージェントが対象としていないフリーターの方は、特化型を使うべきです。
5. パソナキャリアを最大限活用するためにすべきこと
ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、パソナキャリアの利用で意識すべき以下のポイントを解説していきます。
- 最初の申し込みを丁寧に行う
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 複数のエージェントを使っていることは隠さない
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 最低限のマナーは守る
5-1. 最初の申し込みを丁寧に行う
優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。
入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。
パソナキャリアでは、最初の申し込み時に、任意で履歴書や職務経歴書が添付できますが、用意できている方は必ず添付しておきましょう。
また、希望の転職時期を選ぶ必要がありますが、特に決まっていない場合も「いますぐにも転職したい」を選んでおくと、優先的な対応が期待できます。
5-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
5-3. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。
5-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない
パソナキャリア以外の転職エージェントも一緒に使う場合は、その点を隠さず担当者に伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
5-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
登録後は、少なくとも2週に一度は、担当者にコンタクトを取るようにしましょう。
長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- こんな業界は自分でも通るか
自動的に、後回しにされるリスクも
転職エージェントは企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。
その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、担当者はこれを見て求人紹介をしていきます。
更新日が古いとあなたの名前が担当の目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。
この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。
5-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
パソナキャリアは大手の優良エージェントですが、中には仕事のできない担当者も存在します。
そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。
具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか利用自体を止めましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
|
2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、パソナキャリア自体の利用をやめましょう。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、登録時にパソナキャリアから送られてきたメールに返信する形で、以下の文章を送りましょう。
件名:担当変更のご相談
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。
しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。
つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。
お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。
パソナキャリア自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。
ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。
パソナキャリア自体の利用をやめる場合は、担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。
件名:退会手続きのお願い
パソナキャリア 〇〇様
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。
(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。
熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
同じ内容を、担当者に電話で伝える方法でもOKです。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
5-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える
担当者は応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。
これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。
- 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
- 改めて自分のアピールポイントを整理したい
見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、担当者にとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。
以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。
(参考)ひどい推薦文の例
〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。
コミュニケーション能力が高く、明るい方です。
ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。
5-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
担当者に対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。
転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、サポートするメリットが薄いです。
紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。
また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。
こうした話はしすぎないよう注意しましょう。
5-9. 最低限のマナーは守る
担当者とのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、担当者に対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
6. パソナキャリアについてよくある質問
最後に、パソナキャリアについてよくある以下の質問に回答していきます。
6-1.パソナキャリアの利用の流れは?
パソナキャリアの利用の流れは以下のとおりです。
- ネット(https://www.pasonacareer.jp/)から申し込み
- 面談(対面かWEB、電話)
- 求人紹介を受ける
- 企業に応募する
- 選考対策を受け、面接に進む
- 入社決定
面談方法は対面かWEBから選べますが、以下のパソナの拠点が近い方は、そこで対面で受けることができます。
パソナキャリアの拠点一覧 |
東京(大手町駅より徒歩1分)、愛知(栄駅より徒歩6分)、大阪(淀屋橋駅より徒歩2分)、広島(広島電鉄本通駅より徒歩1分)、福岡(天神駅より徒歩5分) |
最初の面談ではこれまでの職歴やスキル、転職先の希望条件が聞かれるため、おおまかに整理しておきましょう。
面談は、平日の夜21時までや、土曜日の10~18時も受け付けてもらえます。
6-2. すぐに転職する気がなくても使ってもいい?
転職すべきかの相談から入る方も多く、使っても問題ありません。
一方、すぐの転職は考えていない方は、まず以下のようなスカウトサービスにだけ登録し、様子を見る方法もおすすめです。
これらは経歴やスキルを登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つサービスで、パソナキャリアと同じく、主に高年収の方を対象としています。
登録するとあなたの経歴やスキルに見合ったスカウトが来るようになり、自分の市場価値や、転職先のイメージがしやすくなります。
ただ、以下の理由で、「具体的に転職を進めたい」となった際は必ずパソナキャリアのような転職エージェントを活用しましょう。
- スカウトだけに頼ると、いつまでもスカウトが来ずに決まらないこともある
- 求人紹介から企業とのやりとりまで全てやってもらえて、一人で動くより圧倒的に手間が減る
まとめ
パソナキャリアはひどいのかについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
パソナキャリアには一部悪い評判があるのは事実ですが、実際には満足できている人が多く、以下に当てはまる方は必ず使うべき転職エージェントと言えます。
- 年収700万円以上のハイクラスの方
- 職種が管理部門の方
- 高年収の女性の方
求人の選択肢が増え、担当の比較もできるため、利用にあたっては、同じくハイクラスの転職に強い以下の大手エージェント2社も併用しておきましょう。
- JACリクルートメント(https://www.jac-recruitment.jp/)
- LHH転職エージェント(https://jp.lhh.com)
パソナキャリア公式ページ
あなたが転職エージェントを使いこなし、転職成功に役立てていただけることを心から祈っています。
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年収700万円以下の方へのおすすめ |
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