精神障害者におすすめの転職エージェント5選|注意点や付き合い方まで
「精神障害者は転職エージェントを使うべき?」「どの転職エージェントがいいの?」など、精神障害のある方が使うべき転職エージェントについて気になっていませんか?
転職エージェントは転職に必要な面倒な手続きを全て代行してくれるサービスで、転職エージェント経由でなければ入れない会社も存在するため、精神障害のある方も必ず使うべきです。
多くの人が使う反面、低品質なエージェントが急増している背景もあり、適当に登録するのは危険で、優良な転職エージェントだけに登録しないと、転職の失敗につながります。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、精神障害者の転職エージェントの使い方や選び方を、以下の流れで解説してきます。
- まずは結論|精神障害者におすすめの転職エージェント
- 精神障害者が転職エージェントを使うべき4つの理由
- 精神障害者向け転職エージェントの選び方とおすすめ5選
- 精神障害者におすすめの5つの転職エージェントの詳細解説
- 精神障害者が転職の時に使うべきエージェント以外のサービス
- 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
全て読めば、精神障害者は転職エージェントを使うべきか、精神障害者はどのエージェントを選び、どう使うべきかまでわかり、転職エージェントで失敗することがなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. まずは結論|精神障害者におすすめの転職エージェント
このページでは精神障害のある方におすすめの転職エージェントを、根拠を持って細かく紹介していきます。
長くなったので結論を先に言うと、精神障害者が使うべきなのは下記のエージェントです。
- dodaチャレンジ:https://doda.jp/challenge/
- マイナビパートナーズ紹介:https://mpt-shoukai.mynavi.jp
- atGP:https://www.atgp.jp
- ランスタッド:https://www.randstad.co.jp/challenged/
- ソーシャルパートナーズ(アデコ):https://jp.lhh.com/occupation/socialpartners
おすすめ順に並べましたから、上記の中から3社登録し、担当者や案件をみて、使う会社を絞るというのが、転職エージェントで失敗しない方法です。
そもそも転職エージェントとは?
転職エージェントとは、転職するときに間に入ってくれるエージェント(代理人)のことで、転職に必要なサポートをしてくれる完全無料のサービスです。
登録すると、あなたの経歴やキャリアに合わせて、求人の紹介から面接のセッティングや対策、内定後の手続きまで行ってくれます。
具体的に言うと下記の7つをしてくれ、あなたは面接以外で企業と直接やりとりする必要がなくなります。
- キャリアの相談
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社の日程調整
- 年収交渉
- 内定後のフォロー
逆に言うと、これらを全て自分で行う必要があり、これから紹介する理由も踏まえ、精神障害者の方も必ず使った方がいいサービスです。
2. 精神障害者が転職エージェントを使うべき4つの理由
結論、精神障害のある方は絶対に転職エージェントを使うべきです。
以下の4つの理由で、使うことで転職が失敗しにくくなるからです。
- 転職後ミスマッチが起きにくい
- 転職エージェント経由だと内定率が上がる
- 好条件の求人が見つかりやすい
- 転職時の手続きだけでなく、転職後もフォローしてくれる
理由1. 転職後ミスマッチが起きにくい
精神障害のある方の転職で、一番多い失敗理由が「職場・仕事場とのミスマッチ」ですが、転職エージェントを使うことでミスマッチが起きにくくなります。
これは、下記の要素を全て考え、あなたに合ったミスマッチの起きない職場を探して提案してくれるからです。
- あなたはどんな仕事ができるか、どんな経験があるか
- また、どんな仕事をしたいか、どんな待遇がいいか
- 応募先にあなたの障害を受け入れる準備があるか、環境はいいか
転職エージェントを使うことで、ストレスなく、長く働ける職場と出会えます。
なぜ、エージェント経由だとミスマッチが起きにくいの?
転職エージェントは、あなたに転職後、短期で辞められると、紹介料をもらえないので、長く働けそうな職場しか提案しないからです。
そもそも転職エージェントが無料で使えるのは、あなたが転職すると企業から紹介料をもらえるからです。
この、紹介料はあなたが短期(例えば3ヶ月未満)で辞めると返さなければならず、会社としても担当者個人としても大きなマイナスになります。
そのため、あなたの障害や会社の事情を考え、長く働けそうな合っている会社しか紹介しません。
理由2. 転職エージェント経由だと内定率が上がる
同じ企業に申し込んだ場合でも、転職エージェント経由だと自分で申し込むよりも内定率が上がります。
内定率が上がるのは以下の3つの背景があります。
①企業は安心して採用できるから内定率が上がる
まず、<理由1>で紹介した通り、そもそもエージェント経由の方はミスマッチが起きにくいので入社後辞めにくいです。
企業からすると、お金をかけて採用し、研修までした後すぐ辞められると大損ですが、エージェント経由だと辞めにくい人しか来ないので安心して採用できます。
同じような経歴・スキルの人2人が「転職エージェント」「自分で応募」で来たとしたら、転職エージェント経由の人が優先して採用される傾向があります。
②書類や面接では伝わらないあなたの魅力を伝えてくれるから内定率が上がる
転職エージェントが企業の採用担当にあなたの魅力をつたえ、プッシュしてくれることもあります。
面接に失敗しても、エージェントの力でくつがえることもあり、転職エージェントを使うことで面接の合格率が高まります。
③企業ごとの選考のコツを教えてくれるから内定率が上がる
企業や応募するポジションごとに下記のアドバイスをもらえることもあります。
- 面接で何を聞かれるか、どう答えるべきか
- 書類では何をアピールすべきか
大手エージェントになると、特定の企業に複数の精神障害者の方を転職させ、企業ごとの選考の内容を熟知していることも多いです。
そのため、自分で応募してきた人よりも圧倒的に有利に選考を進められます。
理由3. 好条件の求人が見つかりやすい
そもそもですが、下記のような優良な求人は、インターネットには中々出てきません。
- 高待遇でインターネットに出さなくても優秀な人が採用できる求人
- 社外には求人を出していることをあまり知られたくない求人
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
これらの求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。
転職エージェントを使うことで、これらの高品質な非公開求人を教えてくれ、それらに応募できるのもメリットです。
逆に言うと、インターネットに出ている公開求人は、幅広く募集しないと人が集まらない低品質なものが多いので、注意しましょう。
理由4. 転職時の手続きだけでなく、転職後もフォローしてくれる
ここまで紹介した以外に、転職エージェントは以下の手続きを代行してくれ、あなたは面接以外で企業と直接やりとりする必要がなくなります。
- キャリアの相談
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社の日程調整
- 年収交渉
- 入社後のフォロー
働きながら、通院しながらの転職も無理なくでき、面倒な調整は全て間に入ってもらえます。
また、障害者向けの転職エージェントの場合、入社後のフォローも徹底しています。
入社後、「働きにくさを感じる」など転職先の企業に言いにくいことも、エージェントに伝えれば相談に乗ってくれ、必要なことは会社に伝えてくれます。
転職エージェントにデメリットはないの?
デメリットは2つ存在し、使い方によっては転職の失敗につながります。
- ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
- 相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
それぞれ解説します。
デメリット①ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
転職エージェントの業者にもそこで出てくる担当者にも、当たり外れがあることに注意しましょう。
×ハズレの転職エージント業者の特徴
- 中小だったり、設立したばかりなので、優良企業とのパイプがなく、精神障害者の求人をもっていない
- 実績が少なく、企業ごとの障がい者採用の対策や、ノウハウが社内に貯まっていない
- 1人1人の担当に無理なノルマを押し付け、利用者の幸せを考えない転職を強いる
×ハズレの担当者の特徴
- 精神障害者の事情や気持ちを理解していない
- 知識のない人、入ったばかりの新人など、相談やアドバイスに価値がなく、手続きにミスも多い
- ノルマに追われていて、的外れな提案・求人ばかり押し付けてくる
こういった業者や、担当者に頼ってしまうと、逆に足でまといになり、転職に失敗する原因になります。
これらを避けるためにも、下記を重視して転職エージェントを選びましょう。
- 優良企業とパイプの強い、老舗・大手の転職エージェントを使う
- 複数の転職エージェントに登録し、ハズレの担当者がついたエージェントの利用を止める
特に近年は、転職エージェントが急増していて、ハズレの転職エージェントが増えているので、注意して選ぶ必要があります。
資格さえあれば、インターネットを使うことで、簡単に転職エージェントを始められるようになったので、素人のようなエージェントも増えています。この5年間で約1万社も増えたというデータもあるくらいです。
デメリット②相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
転職エージェント自体が、転職を成功させることで、企業からお金をもらっています。
つまり、下記のような人で、「転職できる見込みがない」と判断されると放置されたり、求人を一切紹介してもらえなかったり、利用を断られることもあります。
- キャリア・経験がなく、自社と取引のある企業に紹介しにくい
- 転職活動へのやる気が見えず、本当に転職したいのかわからない
- 理想が高すぎて、転職が実現しなさそう
そのため、登録して、満足できるサポートを受けられなかった場合は、転職エージェント以外の手段を検討しましょう。
3. 精神障害者向け転職エージェントの選び方とおすすめ5選
結論を言うと、精神障害のある方におすすめのエージェントは下記の5社で、おすすめ順に並べました。
- dodaチャレンジ:https://doda.jp/challenge/
- マイナビパートナーズ紹介:https://mpt-shoukai.mynavi.jp
- atGP:https://www.atgp.jp
- ランスタッド:https://www.randstad.co.jp/challenged/
- ソーシャルパートナーズ(アデコ):https://jp.lhh.com/occupation/socialpartners
なぜ、これらがおすすめなのかを選び方を合わせて紹介していきます。
3-1. 転職エージェントの選び方
精神障害のある方が選ぶべき転職エージェントは、
大手総合転職エージェントの障害者向けサービス
で、障害者専門のエージェントではなく、中途採用全般を支援している会社の障害者向けのサービスを使いましょう。
具体的には下記の4社です。
サービス | 親会社・運営会社 |
dodaチャレンジ | パーソル(doda) |
マイナビパートナーズ紹介 | マイナビ |
ランスタッド | ランスタッド |
ソーシャルパートナーズ | アデコ |
これらを使うべき理由は、企業の採用担当とのパイプが強いからです。
障害者の中途採用はどの会社も少ないですが、健常者向けの転職は、大手企業だと毎年数十・数百人規模になることもあり、エージェントと採用担当のつながりは強いです。
障害者を採用しようとするときも、人事は「普段付き合いのあるエージェントに相談しよう」と考えるので、大手の会社にしかない求人も多いです。
例えば、採用担当は、上司や現場から「障害者を採用して欲しい」という指示をもらい、動きます。
障害者を採用した経験の少ない担当者は、プロである転職エージェントに相談します。
その時、一番に頭に思いつくのが、普段からたくさんの転職者を紹介してくれる、大手エージェントなのです。
中でも、転職エージェントで規模が大きい「doda」「マイナビ」グループの下記2つは、求人数も多く絶対に利用すべきエージェントです。
3-2. 「atGP」は大手ではないが別格
おすすめの5社の中で、「atGP」だけは大手エージェントではなく、障害者専門の転職エージェントですが専門サービスの中では別格ですので、積極的に使うべきです。
atGP自体が障害者向けの転職支援サービスの先駆けの存在で、12万人以上の障害者が登録していて、求人数は障害者専門エージェントの中ではずば抜けています。
正社員 | 契約社員 | その他 (派遣・アルバイト) | ||
大手エージェント | dodaチャレンジ | 628 | 712 | 259 |
ランスタッド | 271 | 225 | - | |
マイナビパートナーズ紹介 | 214 | 138 | 47 | |
ソーシャルパートナーズ(旧:Spring、現LHH) | - | - | - | |
障がい専門 | atGP | 456 | 631 | 334 |
ハッピー | 67 | 103 | 5 | |
マイナーリーグ | 37 | 106 | 10 | |
リコモス | 137 | - | - | |
エージェント・サーナ | - | - | - | |
DIエージェント | - | - | - | |
ココピアキャリア | - | - | - | |
トゥモローブライト | - | - | - | |
エランシア | - | - | - | |
ラルゴ高田馬場 | - | - | - | |
アクロスタッフ | - | - | - | |
ジョブサポートパワー(マンパワーグループ) | - | - | - |
※「-」は、求人数非公開もしくは対応していない雇用形態です。
※2024年12月時点
「障害者を採用したい場合はatGP」と考える企業も多く、大手エージェントとは違った求人があるので、合わせて登録すべきです。
3-3. この5社であればサポートも問題ない
ここまで挙げた下記5社であれば精神障害者の転職の実績も豊富でサポートも申し分ないです。
しかし、担当者によっては「使えない」「噛み合わない」と感じることもあるので、3社に登録し、下記を満たす担当者とだけ付き合いましょう。
- あなたの話、要望をしっかり聞いてくれ、それにあった提案をしてくれる
- 企業への応募や、転職自体を急かしてこない
- 対応がスピーディで、丁寧
- 転職や業界に対しての理解が深い
精神障害の等級や症状別に、おすすめや制約はありますか?
上記5社であれば、精神障害に全て対応していて、基本的に制約もありません。
ただし、ランスタッドのみ、精神障害の場合は「東京・神奈川・千葉・埼玉」のみでしか使えないのでエリアにだけ注意してください。
3-4. この5社を使うべきでない2つのケース
以上が精神障害のある方におすすめのエージェントですが、下記に当てはまる場合はここまで紹介したエージェントを使うべきではありません。
- ケース1. 転職先に障害を隠して働きたい場合
- ケース2. 経歴・スキルに全く自信がなく、働くことに不安がある場合
ケース①転職先に障害を隠して働きたい場合
障害があっても、隠して働く人もたくさんいて、以下のメリットがあります。
- 求人が多く、より幅広い選択の中から選べる
- 収入が精神障害者の求人より高い傾向にある
ただし、障害の理解を得られず、通院や服薬、業務内容の配慮が受けにくいというデメリットもあります。
上記踏まえ、障害を隠して働きたい方は、障害者向けではないエージェントに登録し、障害を隠して支援を受けましょう。
エージェントは入社後のミスマッチを最も嫌がるので、障害は応募先企業に隠せません。そのため、障害をエージェントにも隠して転職を進める必要があります。
下記が大手で求人数も多く、万能な転職エージェントです。
ケース②経歴・スキルに全く自信がなく、働くことに不安がある場合
- 企業で働いたことがない
- 働けるイメージがない、不安だ
という方は転職エージェントをおすすめしません。
転職エージェントは、転職させることで初めてお金を稼げるので、スキルや経験がなく、すぐに転職先が見つかるか怪しいと判断されると満足なサービスを受けられない可能性もあります。
上記に当てはまる方が使うべきなのが、「就労移行支援」というサービスです。
就労移行支援とは
障害がある方へ、スキルや知識の習得から、転職、転職先への定着をサポートする制度です。
「ビジネスマナー」「パソコンスキル」といったプログラムもあるため、社会人としての経験がなくても支援を受けられます。
利用料の自己負担が1ヶ月最大37,200円かかりますが、所得によって軽減され、多くの方が無料で利用できています。
下記の3社が優良と評判ですが、全国で利用者も多い、「りたりこワークス」が最もおすすめです。
対象エリア | 障害に限定があるか | 定着率実績 | その他、エージェントの特徴 | |
りたりこワークス | 全国 | 限定なし | 91% | 累計利用者1万人以上 |
コネクト | 大阪、兵庫、京都 | 限定なし | 87% | |
フロンティアリンクキャリアセンター | 全国 | 発達障害・精神障害の方中心 | 82% | IT・プログラミングが中心 |
りたりこワークスは大手の就労移行支援サービスで、手厚い支援が受けられます。
下記の料金ですが、利用者の約9割の方が無料で使えているという実績があります。
- 住民税非課税世帯/生活保護受給世帯の方:無料
- 住民税課税のうち世帯年収概ね600万円以下などの条件を満たす方:9,300円/月
- 上記以外の方:37,200円/月
不安な方はもちろん、「転職エージェントにお願いしていいのかわからない」という方は、転職エージェントと合わせて相談しましょう。
りたりこワークス公式ページ:https://works.litalico.jp
4. 精神障害者におすすめの5つの転職エージェントの詳細解説
では、具体的におすすめの下記エージェントに関して解説をしていきます。
- dodaチャレンジ:https://doda.jp/challenge/
- マイナビパートナーズ紹介:https://mpt-shoukai.mynavi.jp
- atGP:https://www.atgp.jp
- ランスタッド:https://www.randstad.co.jp/challenged/
- ソーシャルパートナーズ(アデコ):https://jp.lhh.com/occupation/socialpartners
4-1. dodaチャレンジ
「dodaチャレンジ」は、業界1・2位を争う転職エージェントdodaによる障害者向けの転職エージェントです。
doda自体が会員が700万人以上いて、優良企業に大量の人を紹介しているので、各企業とのパイプも強いです。「中途採用募集ならまずはdodaさんに」と考える企業の採用担当も多く、ここは必ず登録すべきです。
障害者の転職支援数もNo.1、紹介した人の定着率も高いので、豊富な経験を元に丁寧に対応してくれます。
拠点 | 東京都港区/大阪府大阪市/愛知県名古屋市 |
対応エリア | 全国 |
対象の障害 | 限定なし |
対象の職種 | 限定なし |
紹介企業例 | ANA/三菱地所/富士通/パナソニック/JR東海/花王/リクルート/みずほ など複数の大手企業 |
dodaチャレンジ:https://doda.jp/challenge/
4-2. マイナビパートナーズ紹介
「マイナビパートナーズ紹介」は、新卒採用〜転職まで手がける、マイナビの障害者向けのサービスです。
新卒採用では業界トップで、新卒をたくさん採用するような大手優良企業とのパイプが強いのが特徴です。
マイナビパートナーズ自体が、設立から4年で100名以上の障害者を採用してきた会社で、障害者が活躍しています。
障害者を採用する側、採用される精神障害者側どちらの気持ちもわかる心強い味方になってくれるはずです。
拠点 | 東京都千代田/大阪府大阪市/愛知県名古屋市/東京都新宿区 |
対応エリア | 全国 |
対象の障害 | 限定なし |
対象の職種 | 限定なし |
紹介企業例 | 東京海上日動/adidas/PayPay/JCB/SEGA/JAL/森永 など複数の大手企業 |
マイナビパートナーズ紹介 公式ページ:
https://mpt-shoukai.mynavi.jp/
4-3. atGP
「atGP」は、障害者専門の転職エージェントの中で、最大手の企業で、実績も十分です。
ここで紹介する5社の中で唯一大手転職エージェントのグループではないのですが、障害者専門のエージェントの中で、実績がずば抜けているので推奨します。
長年、障害者を専門に転職支援してきただけあって、独自のパイプがあり、atGP以外の4社とは違った求人を紹介してくれるので、必ず登録すべきです。
拠点 | 東京都千代田区/大阪府大阪市/愛知県名古屋市 |
対応エリア | 全国 |
対象の障害 | 限定なし |
対象の職種 | 限定なし |
紹介企業例 | Cannon/コナミ/資生堂/大正製薬/大阪ガス/住友生命/パナソニック など複数の大手企業 |
atGP公式ページ:
https://www.atgp.jp/
4-4. ランスタッド
「ランスタッド」は世界中で人材派遣を中心に人材業を行う、世界第2位の人材会社ですが、日本では障害者向けのサービスが有名です。
世界中で、派遣を強みにしているだけあって、「グローバル企業」「派遣を採用する会社」とのパイプが強く、dodaやマイナビなどの日本のエージェントとは違った求人を得られるはずです。
外資系なので、ドライな印象を持たれがちですが、サポートも徹底しており、年収アップが実現したという声が多いです。
拠点 | 東京都千代田区/北海道札幌市/大阪府大阪市/愛知県名古屋市/福岡県福岡市 |
対応エリア | 精神障害の方:「東京・神奈川・千葉・埼玉」のみ |
対象の障害 | 限定なし |
対象の職種 | 限定なし |
紹介企業例 | ノバルティス ファーマ/アストラゼネカ/パナソニック などの複数の大手企業 |
ランスタッド公式ページ:
4-5. ソーシャルパートナーズ
「ソーシャルパートナーズ」は、世界最大の人材会社「アデコ」の障害者向けの転職エージェントです。
アデコにも障害者雇用促進を目的とした部署が存在し、社内ではたくさんの障害者が働いているため、精神障害者の気持ちも採用する側の気持ちもよくわかったサポートをしてくれます。
ランスタッド同様、グローバルな企業とのパイプが強く、それでいて、精神障害を受け入れる準備のある会社だけを紹介してくれる、強い味方です。
拠点 | 東京都千代田区/大阪府大阪市/愛知県名古屋市 |
対応エリア | 全国 |
対象の障害 | 限定なし |
対象の職種 | 限定なし |
紹介企業例 | アクセンチュア/明治安田生命 などの複数の大手企業 |
ソーシャルパートナーズ:https://jp.lhh.com/occupation/socialpartners
5. 精神障害者が転職の時に使うべきエージェント以外のサービス
ここまで紹介してきた、「転職エージェント」「就労移行支援」以外に、精神障害のある方が転職で使うことの多いサービスは以下の2つです。
転職求人サイト | 転職サイトに公開されている求人を探し、自分で応募し、手続きも自分でやる。 |
ハローワーク | 公的な職業紹介で、どんな人でも受け入れてもらえる。 |
ただし、下記のように、ここまで紹介したサービスや制度に劣るのでおすすめしません。
サポート | 求人の質・量 | 選考の有利さ | |
転職エージェント | ◎ 相談〜内定後の交渉まで |
◎ 良質な非公開求人、数多い |
◎ 選考対策・プッシュあり |
就労移行支援※一部有料 | ◎ 相談〜内定後の交渉まで |
◯ 未経験歓迎のものが多い |
◎ 選考対策・プッシュあり |
転職求人サイト | × 自分でやる |
◯ 公開求人、数多い |
× 自力で頑張る |
ハローワーク | ◯ 求人の紹介、その他サポート |
△ 数は多いが低品質 |
× 自力で頑張る |
- キャリアに少しでも自信がある方:転職エージェント
- キャリアに全く自信がない方:就労移行支援
上記を使えば、いい転職ができます。
ただ、転職エージェントをメインで使い、空いた時間で転職求人サイトやハローワークで求人を探し、いいものがあったときだけ応募しましょう。
5-1. 転職求人サイトのおすすめ
転職求人サイトは、自分で求人を探して、自分で応募する形のサービスです。
他の人同じサイトで求人を探しているので、少しでもいい条件の求人は、すぐに応募が殺到します。
ただ、中には掘り出し物もあるので、転職エージェントと併用する形で使ってみてもいいでしょう。
正社員 | 契約社員 | その他 (派遣・アルバイト等) | |
バブナビ | 592 | 852 | 959 |
ウェブサーナ | 92 | 46 | 22 |
クローバーナビ | 70 | 41 | 31 |
マイマイリンク | 11 | 35 | 35 |
障害者雇用バンク | - | - | - |
ドム求人ナビ | 12 | 24 | 555 |
※求人数が非公開のもの、測定不能なもの、対応していないものは「-」で表示
※2024年12月時点
上記の中でも求人が多い、バブナビ(https://bab-navi.com/)を中心に求人を探すと良いでしょう。
5-2. ハローワークの使い方
ハローワークでも求人を紹介してくれたり、内定後のサポートを受けられます。
ただ、一般的にハローワークに出る求人は、なかなか人が集まらない会社が多く、転職エージェントに相談した方が優良企業に出会いやすいです。
また、転職エージェントであれば、企業へもしっかりプッシュしてくれるので、倍率が高い企業にも入りやすいので、転職エージェントをメインで使うべきです。
ハローワークの求人は下記の検索サイトから探せるので、気になる方のみ検索してみましょう。
6. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。
- 最初の申し込みを丁寧に行う
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 複数のエージェントを使っていることは隠さない
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 最低限のマナーは守る
6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う
優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。
入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。
下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。
- 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
- 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
- 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く
6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。
6-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない
転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。
長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- こんな業界は自分でも通るか
自動的に、後回しにされるリスクも
転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。
その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。
更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。
この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。
6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。
具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
|
2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。
件名:担当変更のご相談
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。
しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。
つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。
お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。
担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。
各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば、連絡を無視すれば、問題ありません。
ただ、連絡がしつこく来る場合は、退会の手続きをしましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。
件名:退会手続きのお願い
〇〇エージェント 〇〇様
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。
(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。
熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
6-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える
エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。
これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。
- 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
- 改めて自分のアピールポイントを整理したい
見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。
以下のように、定型分のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。
(参考)ひどい推薦文の例
〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。
コミュニケーション能力が高く、明るい方です。
ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。
6-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
先ほども紹介した通り、転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。
転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。
紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。
また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。
こうした話はしすぎないよう注意しましょう。
6-9. 最低限のマナーは守る
エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう
7 .まとめ
精神障害のある方が使うべき転職エージェントについて、徹底的に比較し、おすすめを紹介してきましたが、いかがでしたか?
精神障害のある方も転職エージェントを使うことで、転職を有利に進められるようになりますから、必ず使うべきです。
徹底的に比較しましたが、精神障害のある方が使うべき転職エージェントは、下記の5社です。
- dodaチャレンジ:https://doda.jp/challenge/
- マイナビパートナーズ紹介:https://mpt-shoukai.mynavi.jp
- atGP:https://www.atgp.jp
- ランスタッド:https://www.randstad.co.jp/challenged/
- ソーシャルパートナーズ(アデコ):https://jp.lhh.com/occupation/socialpartners
以上を参考に、あなたが満足できる転職ができることを心から祈っています。