双日の年収は?年齢・役職別にわかる実態と全注意点
「双日の年収はどのくらい?」「どのように上がっていく?」など、双日株式会社(以下、双日)の年収が気になっていませんか?
双日の正社員の平均年収は1,247万円で、総合商社の中でも高いです。しかし、高い年収の裏に、働く上での注意点もあるので、これから双日で働こうという人は知っておく必要があります。
このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職支援をしてきた筆者が、双日の年収について、知っておくべきことを下記の流れで紹介します。
- 双日の年収は?年齢・役職別にすぐわかる
- 双日の年収以外の評判・働きやすさについて
- 双日はそもそもどんな会社か
- 双日への転職を目指す人へ|採用・求人情報
- 双日へ転職する際におすすめの転職エージェント
- 双日の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
最後まで読めば、双日の年収はいくらか、年齢・役職別にはどうなのか、他社と比べてどうなのかまで、双日の年収の全てがわかるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 双日の年収は?年齢・役職別にすぐわかる
双日の正社員の平均年収は、1,247万円です。
これは総合商社全体の中では高水準ですが、同じ大手総合商社の「丸紅」や「豊田通商」と比べると平均的です。
1-1. 年齢別の年収水準
口コミサイトを元に集計すると、双日の年齢別の給与の平均値は以下の水準です。
25歳 | 500万円~550万円 |
30歳 | 850万円~900万円 |
35歳 | 1,100万円~1,150万円 |
40歳 | 1,200万円~1,250万円 |
45歳 | 1,150万円~1,200万円 |
50歳 | 1,450万円~1,500万円 |
役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、双日の平均残業時間は29時間です。
1-2. 双日の給与の傾向
双日の社員の口コミを分析した結果、給与面で下記4つの傾向があることがわかりました。
- 5大商社と比較しない限りは年収が高く、不満はないという方が多い
- 年功序列の色が強く、昇給は横並び
- 30歳あたりで年収1,000円ほどが目安
- 駐在中の手当などが手厚い
待遇に関する従業員の評価は高く、人気企業300社の21位と同等レベルの高さです。
まず多いのは、5大商社には及ばないものの、規模を踏まえると年収には不満はないというものです。
年功序列の色が強く、30代半ばあたりまでは横並びで昇格・昇給していき、30歳あたりを目処に年収1,000万円に到達します。
40代に近づくにつれ、昇格できる人数も絞られてくるので給与に大きな差がつくようになります。
年収におけるボーナスの割合が多く、特に資源部門の影響を受けやすいです。
このほか、総合商社ということもあり海外駐在が発生しますが、駐在手当が充実しているので一気に貯蓄ができたという声もありました。
1-3. 同業他社との年収比較
総合商社の平均年収は、434万円(転職サイト「doda」調べ)ですから、双日の正社員の平均年収は業界内でもかなり高い水準と言えます。
ただ、一緒に検討される企業と比較すると下記の通りで、同じ大手総合商社と比べると平均的です。
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 待遇の口コミ評価 | |
双日 | 1,247万円 | 41.4歳 | 15.0年 | 4.2 |
.兼松 | 1,009万円 | 38.4歳 | 13.2年 | 3.5 |
.豊田通商 | 1,262万円 | 43.2歳 | 17.1年 | 4.2 |
.丸紅 | 1,654万円 | 42.4歳 | 17.9年 | 4.4 |
※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成
とにかく高い年収を求める方は、「丸紅」、「豊田通商」といった同業他社も検討しましょう。
1-4. 役職別の年収
双日の役職ごとの年収目安は以下の通りです。
役職目安 | 双日内でのグレード | 年収目安 |
新入社員(学部卒、院卒) | P4~P3 | 500万円~550万円 |
若手~一般社員 | P2 | 900万円~950万円 |
若手~一般社員 | P1 | 1,050万円~1,100万円 |
課長代理 | M-DC | 1,400万円~1,450万円 |
課長 | M-MC、M-DB | 1,600万円~1,650万円 |
部長 | M-MB、M-DA | 1,800万円~1,850万円 |
取締役 | – | 7,200万円 |
1-5. 職種別の年収
双日は総合職と事務職(一般職)で年収に差があります。
総合職は、本ページで紹介している基準ですが、事務職は低くなります。
具体的には、口コミサイトなどから算出した金額によると、一般職の平均年収は650万円~700万円となります。
同社の正社員全体の平均年収が、1,208万円となっていることからも、職種によって差があることは明白です。
1-6. 双日の評価制度
双日では目標管理制度(MBO)によって評価がされると考えましょう。
年度はじめに設定した目標の成果を、直属の上司との面談などを通して評価されます。
評価に関する口コミは、以下のような声が多いです。
- 年功序列の色が強いので単年での評価は大きく影響しない
- 評価基準があいまいなので、上司や周囲に気に入られておくことが大事
- 成果が見られる体制になってきているので、現在は年功序列だが今後より成果が重視される可能性がある
1-7. 双日で年収を上げるポイント
評価制度を踏まえ、双日で働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。
- 目標は必達、できる限り目標を大きく超える結果を出し、昇格・昇級を狙う
- 日々の仕事ぶりを上司にアピールするなど、上司と良い関係を築いておく
逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、双日では大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。
しかし、年功序列の色が強いので、総合職として入社して働いていれば、30代半ばあたりまでは昇給が望めます。
1-8. 双日の福利厚生
双日の福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。
休暇 | ・完全週休2日制(休日は土日祝日) ・年間有給休暇20日~40日(下限日数は、入社直後の付与日数) ・年間休日日数125日 ・祝日 ・年末年始(12/29~1/3) ・夏期休暇5日 ・有給休暇20日 等 |
住宅関連 | ・独身寮 ・社宅 |
年金・財形関連 | ・厚生年金基金 |
退職金 | ・あり |
その他 | ・提携保養所など |
社員からの口コミでは、駐在時の住宅関連の補助が特に充実しているという声が多いです。
2. 双日の年収以外の評判・働きやすさについて
口コミサイトをもとに社員からの双日の評価をまとめると、下記の通りです。
評価 | |
待遇 | 4.2 |
ワークライフバランス | 3.8 |
キャリア・成長 | 3.7 |
やりがい | 3.4 |
職場の雰囲気 | 3.7 |
ここまで紹介してきた待遇(給料や福利厚生)以外の下記4項目について、社内からの内部事情も含め、紹介していきます。
2-1. ワークライフバランスに関する口コミ
- 有給休暇や育児休暇の取得率が高い
- スーパーフレックス制度の導入や残業時間削減の施策など、働きやすい環境が整えられている
- 部署によっては飲み会などもが多いという声も
ワークライフバランスに関する評価は高く、職場環境がこの数年でかなり良くなっているという口コミが多いです。
特に有給休暇の取得率が高く、2022年には年間17日以上の取得が目標とされており、実際の平均取得数が18.36日となっています。
育児休暇の取得にも力を入れており、男性の取得率も100%を目指していて、実際に周囲も積極的にとっているとしています。
総合商社ということもあって、時差の関係で夜間に働くことも多々ありますが、スーパーフレックス制度を導入しているなどの配慮がされています。
また、「原則20時以降業務禁止の徹底」、「1ヶ月の所定外労働時間80時間超の社員数ゼロ」を目標としており、1ヶ月に所定外労働80時間超となった社員は2021年度は31名と少ないです。
ただ、部署によっては就業後の飲み会が頻繁にある場合もあるので、注意が必要です。
会社全体の残業時間の平均は29時間ですが、部署・役職・時期によってはハードワークが必要です。
2-2. 成長・キャリアアップに関する口コミ
- 若手のうちから裁量権を持って働くことができる
- しかし、育成は10年などのスパンで行われるため、プロジェクトの立ち上げなどは30代半ばからであることが多い
- 国内での研修や海外トレーニー制度などが充実している
- トレーディング業務の経験は積みやすいが、事業投資系の業務の経験の積みやすさは5大商社に劣る
- コンプライアンスに配慮して、適切な指導ができていないとする声も
成長・キャリアアップに関する口コミは良い評判が多いです。
特に多いのは、若手のうちから裁量権を持って働くことができるというものです。
5大商社に比べると少数精鋭ということもあり、早いうちから責任のある仕事を任せてもらえる傾向です。
ただし、10年ほどかけて商社パーソンとして育てていくというスタンスではあるので、新プロジェクトの立ち上げの中心などは一通りの経験を積んだ30代あたりから担うと考えましょう。
業務外でも研修や海外トレーニー制度も充実しているだけでなく、海外駐在のチャンスも豊富です。
ただし、5大商社に比べてトレーディングが主流ですので、事業投資系の経験は積みづらい傾向です。
この他、中堅より上の年次の社員からは、コンプライアンスが厳しくなっているので、本来は言わなければならないことも言えず、適切な指導ができていないと感じるといった声もありました。
2-3. やりがいに関する口コミ
- 総合商社ならではのスケールの大きな仕事に携わることができる
- 他の商社にはない、自由な発想や挑戦が求められる
- ホワイト化しすぎて物足りないとの声も
双日にはやりがいを持って働いている人が多いです。
双日は、少数精鋭ということもあって、若手のうちから裁量権を持って仕事ができると話す方が多く、海外案件などのスケールの大きな仕事にも恵まれています。
会社として挑戦することが推奨されており、社長発案の「hassojitz」と呼ばれるような、以下の新規事業開発の社内コンペティションも盛んです。
画像引用元:双日
ただし、大規模な鉱山の権益の取得といった大型の事業投資などに関わることができるチャンスは、5大商社と比べると少ないといった不満もありました。
このほか、労働環境が良くなりすぎてガツガツ働いて成長するといったような環境では無いとする声もありました。
2-4. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ
- 挑戦を促す社風である
- 若手でも裁量権を持って働ける
- 合併して生まれた会社なので、中堅社員より上の年代では出身母体による派閥はあるとの声も
職場の雰囲気・人間関係に関する評価は良いものが多いです。
まず、挑戦を促す雰囲気があり若手のうちから裁量権が大きい仕事を任せてもらえやすいといった口コミは多いです。
個性が強い社員が多いものの、社員同士の距離は近く、結束力が高いと答える方が多いです。
そして、5大商社と比べると大型の資源の権益などが無い分、独自路線のプロジェクトに注力している傾向があります。
このほか、合併して生まれた商社なので、中堅以上の社員の中には日商岩井とニチメンの派閥があるとする人もいました。
派閥のカラーは薄くなっているものの、日商岩井出身の方が経営者層に多いとの声もあります。
参考:双日から転職で出ていく人の事情やキャリア
双日は、安定した雇用体系、高い報酬から定年まで働く人がほとんどで、転職される方は少ないです。
しかし、他の総合商社に比べるとスケール感が物足りない、ホワイトすぎる職場環境で成長できている実感が持てないといった理由で転職を検討されています。
私が見てきた中では、他の総合商社やスタートアップなどに転職する人もおり、一部出向先へ転職する方もいます。
参考:双日とあわせて検討される企業との比較
双日とあわせて検討されてるのが、以下の企業です。
- .兼松:電子・食料・鉄鋼をメイン商材とした総合商社
- .豊田通商:トヨタ系の総合商社で自動車関連の事業が主力だが、近年は自動車以外にも注力している
- .丸紅:業界トップクラスの発電事業のほか、穀物やパルプなどに強みを持つ大手総合商社
それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。
待遇 | ワークライフバランス | キャリア・成長 | やりがい | 職場の雰囲気 | |
双日 | 4.2 | 3.8 | 3.7 | 3.4 | 3.7 |
.兼松 | 3.5 | 3.9 | 3.6 | 3.5 | 4.0 |
.豊田通商 | 4.2 | 3.8 | 3.5 | 3.6 | 3.4 |
.丸紅 | 4.4 | 3.5 | 3.4 | 3.3 | 3.6 |
双日は一緒に検討される総合商社の中でもとりわけ、キャリア・成長面のスコアは高いです。
私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声
私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点で成長環境に恵まれているという声をよく聞きます。
- 若いうちから裁量権の大きな仕事を任せてもらえる
- 若いうちから海外の駐在経験を積める
- スケールの大きい仕事ができる
ただ、5大商社と比べると案件規模が小さくなるなど、取り組める案件の大きさに不満を持つ方もいます。
過去にサポートした中でも、「鉱山への大規模投資のような、他の総合商社で取り扱っているような大きな案件もやってみたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。
3. 双日はそもそもどんな会社か
引用:Google Maps
双日は、ニチメンと日商岩井の2社の合併によって2004年に生まれた総合商社です。
国内トップクラスの取扱量を誇るレアアース事業のほか、航空機事業や、自動車のディーラー事業、肥料事業など幅広く手掛けています。
会社ホームページ:https://www.sojitz.com/jp/
3-1. 会社概要
社名 | 双日株式会社 |
設立 | 2003年(平成15年)4月1日 ※2003年 ニチメン・日商岩井ホールディングス株式会社設立、2004年 双日株式会社発足 |
代表者 | 植村幸祐 |
従業員数 | 単体 :2,551名 連結 :22,422名 2023年12月31日時点 |
本店所在地 | 東京都千代田区内幸町2-1-1 |
事業内容 | 自動車、航空産業・交通プロジェクト、インフラ・ヘルスケア、金属・資源・リサイクル、化学、生活産業・アグリビジネス、リテール・コンシューマーサービス |
3-2. 事業内容
双日は、以下の事業領域を持っています。
事業内容 | |
自動車 | ディストリビューター事業、ディーラー事業、販売金融事業、サービス事業 |
航空産業・交通プロジェクト | 民間航空機代理店・航空アセット事業、ビジネスジェット事業、交通インフラ事業、 空港インフラ事業、 船舶関連事業 |
インフラ・ヘルスケア | 再生可能エネルギー事業、ガス火力発電事業、ガス関連事業、 通信インフラ事業(通信タワー、データセンター)、都市インフラ・工業団地事業、ヘルスケア事業、省エネルギーサービス事業 |
金属・資源・リサイクル | 環境・ライフサイエンス事業、合成樹脂事業(双日プラネット株式会社、プラマテルズ株式会社)、 欧州化学品事業(Sojitz SOLVADIS GmbH) |
生活産業・アグリビジネス | 肥料事業、飼料畜産事業、国内農業、バイオマス燃料事業、建材事業、製紙事業 |
リテール・コンシューマーサービス | リテール事業、 商業施設バリューアップ事業、食品流通事業、国内不動産事業 |
双日は上記のように、6つの事業本部をもつ総合商社です。
特に、レアアース事業は国内トップクラスの取扱量となっています。
航空機関連事業も強く、アメリカの航空機大手ボーイング社の日本総代理店となっています。
このほか、北米の自動車ディーラー事業や東南アジアの肥料事業にも注力しています。
3-3. トップメッセージ
引用元:双日
双日は、2024年に発足20周年を迎える若い企業でありながら、源流企業からの160年を超える歴史を併せ持ちます。
「New way, New value」をスローガンに、挑戦と創造を通じて世界中で新しい価値を生み出す総合商社としての役割を果たしてきました。
新たな中期経営計画2026では、地政学リスクやデジタル化など急変する外部環境に対応しながら、持続的な価値創造を実現するため、「事業基盤」と「人的資本」の強化、そして「Digital in All」を推進します。
双日らしい成長を目指す中で、ステークホルダーとの協業と社員の主体的な挑戦が不可欠であり、2030年までに「事業や人材を創造し続ける総合商社」を目指します。
3-4. 今後の事業展開
2024年に発表した「中期経営計画2026」の基本コンセプトとして「双日らしい成長ストーリー」の実現をあげています。
将来的な、NextStage(企業価値2倍の達成)を見据え、以下の2点を実行します。
- 蒔いた事業の「種」、「点」を「塊」とし、成長を更に加速
- ヒトへの積極投資・強化
また、以下の5つを戦略的強化領域として取り組んでいく予定となっています。
- エッセンシャルインフラ
- フードバリューチェーン
- エネルギー・素材・ソリューション
- DX&GXソリューション
- 成長市場面展開
なお、26年までの投資額としては、6,000億円を予定しているなど、事業領域の拡大に積極的といえます。
また、双日グループの人材戦略基本方針として以下の3つをあげています。
- 自らの意思で挑戦・成長し続ける多様な個
- 多様な個の力を最大化するミドルマネジメントの強化
- 環境変化を先読みした機動的な人材配置・抜擢
上記を踏まえると、自らの意思で挑戦し続けられるような自立した方や、商流全体の最適解を頭に浮かべながら仕事を進めることができる高い視座を持つ人材が向いていると言えるでしょう。
4. 双日への転職を目指す人へ|採用・求人情報
ここまでの内容を踏まえ、双日へ転職したいと考えている方に向け、双日の採用・求人情報を紹介します。
新卒で双日を目指す、という方は新卒採用ページ(https://www.sojitz.com/jp/recruit/newgraduate/)からプレエントリーをし、情報を得ましょう。
4-1. 双日の採用職種
双日の職種は大きく分けると下記の2種類です。
総合職 | トレーディングやプロジェクトの企画・立案・事業投資などの基幹業務 |
事務職(一般職) | 上記業務に関わる、アシスタント業務など |
上記のように複数の職種がありますが、中途採用では総合職にて幅広く募集を行っています。
具体的に出ていた求人を以下で紹介します。
4-2. 求人情報
過去に「JACリクルートメント」「LHH転職エージェント」「doda」といった大手転職エージェントや「キャリア採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。
総合職
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
無機化学品の海外営業(輸出入) | 1,000万円~1,500万円 | 東京都千代田区※リモートワーク相談可 |
航空機リース案件の企画・立案、営業等 | ||
金属・資源・リサイクル本部での戦略企画 | ||
再生可能エネルギー事業投資(国内・海外市場)/事業開発、M&Aなど | ||
社内SE(双日グループの業務改革推進) | ||
保険事業(ERM方針の策定など) |
総合職ということもあり、営業から事業投資、社内SEなど幅広い職種で募集を行っています。
また、勤務地は東京都千代田区の本社のほか、海外への転勤があることも念頭におく必要があります。
4-3. 採用メッセージ、求められる人物像
双日は各求人で求める人物像の例を挙げていますが、以下の5つの特徴を持つ方を求めていると言えます。
- 既存の枠とらわれず、発想ができる方
- アイデアを実現するまで走り抜けられる方
- 物事の本質を捉えられる方
- チャレンジングな環境を求める方
- グローバルな環境で活躍できる方
上記を踏まえると、以下3つをアピールすると良いでしょう。
- 既存の枠にとらわれず、発想ができる、チャレンジができる人物であること
- アイデアの事業化、拡大まで粘り強くやり切ることができる人物であること
- 国内外問わず、多様な方を巻き込んで仕事を進めることができる人物であること
逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。
4-4. 双日の転職難易度
双日への転職難易度は「かなり高い(高度なスキルや経験があっても難しい)」です。
中途採用は積極的に行なっている傾向がありますが、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。
そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。
- 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
- 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
- 過去の傾向を分析し、面接・選考対策を徹底的に行う
4-5. 双日へはどうやって応募すべきか
双日に応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。
転職エージェントを使うべきなのは、以下の点で双日の転職に有利になるからです。
- インターネット上に出ていない、双日の非公開求人に応募できる
- 双日の傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
- 双日側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、双日に転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。
これらに登録し、「双日に転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。
上記エージェントは先ほど双日と比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。
5. 双日へ転職する際におすすめの転職エージェント
双日の転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。
この3つに登録し、双日やその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。
これらを選んだ理由は下記3つです。
- 大手で求人数も多く、双日の求人も持っている可能性が高い
- 双日への転職を有利にするためのノウハウを持っている
- 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる
一つずつ解説していきます。
5-1. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。
ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。
双日の中でも、年収800万円以上のポジションを狙う方は、必ず使っておきましょう。
ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
5-2. LHH転職エージェント
「LHH転職エージェント」は、世界的に有名な大手人材会社アデコの運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。
サポートを受けた利用者は、平均で年収を約100万円上げていて、年収アップの転職に強みを持ちます。
これまでの経験を活かしつつ、今よりポジション、年収を上げる転職がしたい方には特におすすめです。
LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com
5-3. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、人気企業を目指すなら一度は相談しておきましょう。
doda公式ページ:https://doda.jp/
6. 双日の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
この章では、双日の中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。
6-1. 双日の中途採用で聞かれる想定質問40選
双日の面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。
このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。
一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。
全ての人が準備すべき質問10個
- これまでのキャリアの中で培ったスキルや知識を、どのような形で活かせると考えていますか?
- 当社の多角的な事業展開において、特に注力したい分野やプロジェクトがあれば教えてください。
- 総合商社の事業戦略を遂行する中で、求められる役割にどのように貢献できると考えていますか?
- これまでに経験したチームプロジェクトで、どのような工夫をして成果を出しましたか?
- 海外市場の開拓や現地拠点での業務に対して、どのような準備をしていますか?
- 複数のステークホルダーと関わる場面で、あなたの強みはどのように発揮されますか?
- 持続可能なビジネスに取り組む上で、どのような視点やアプローチを大切にしていますか?
- これまでに直面した課題解決の具体例と、その経験を活かせる場面について教えてください。
- 当社が注力している分野に関連して、どのような提案や貢献ができると考えていますか?
- 長期的な目標を達成するために、自分自身がどのような行動を起こすべきだと考えますか?
若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個
- 若手社員として最初の数年間で、どのようなスキルや経験を積みたいですか?
- これまでに学んだ知識を活かせる具体的な業務や役割について教えてください。
- グローバルな環境における業務に対して、どのような適応力を発揮できますか?
- 学生時代や前職で培った協調性を、どのように業務に活かしたいと考えていますか?
- 若手社員が活躍できる場面で、あなたが貢献できる具体例を挙げてください。
- リーダーシップを発揮するために、どのような準備をしていますか?
- 新規事業への挑戦に際して、どのような意欲や考えを持っていますか?
- 多様なバックグラウンドを持つ社員と連携する際に、どのような姿勢を大切にしますか?
- キャリアの早期段階で達成したい目標を、どのように設定していますか?
- 主体性を発揮するために心がけている具体的な行動を教えてください。
中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個
- これまでの経験を基に、どのような形で組織やプロジェクトに貢献できると考えていますか?
- 管理職と現場社員の間に立つ立場で、どのようにバランスを取って業務を進めていますか?
- 新しいプロジェクトを推進する際に、どのような具体的アプローチを取りますか?
- 他部署や海外拠点と協力して成果を上げた事例があれば教えてください。
- リスク管理を行う際、どのような点に特に注意を払っていますか?
- 中堅社員としての役割を果たすために必要なリーダーシップとは何だと考えていますか?
- 事業ポートフォリオの最適化において、どのような貢献が可能ですか?
- これまでのマネジメント経験を活かして、どのように組織を強化できますか?
- 顧客や取引先との関係構築において、特に大切にしていることを教えてください。
- イノベーションを促進するために、どのような方法を実践してきましたか?
管理職、シニア(40代以上)が準備すべき質問10個
- これまでのキャリアで築いた業界知識や専門性を、どのように事業成長に活かせると考えていますか?
- 部下を育成する際に、特に重要視している要素は何ですか?
- 事業成長を加速させるために、具体的にどのような戦略を提案しますか?
- 新規事業を成功させるために、どのようなリーダーシップを発揮しますか?
- 複雑なプロジェクトをマネジメントする際の課題と解決策について教えてください。
- 組織全体を強化するために、どのようなアプローチを取っていますか?
- 海外拠点との協業を進める際に、特に留意している点を教えてください。
- 社会的責任を果たす事業運営を行う上で、どのような取り組みを優先しますか?
- 意思決定の場面で、どのように迅速かつ効果的な判断を行っていますか?
- 経営資源を最適に活用するために、どのような施策を実行してきましたか?
6-2. 双日の中途採用選考でアピールすべきポイント
双日への転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。
- 全ての人がアピールすべきポイント
- 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
- 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
- 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
1. 全ての人がアピールすべきポイント
面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールするといいでしょう。
- 海外業務経験
- 課題解決力
- 柔軟性と対応力
海外業務経験
双日はグローバル事業を重視しているため、海外業務の経験が評価されます。
たとえ短期間の経験でも、異文化理解や海外の取引先とのコミュニケーションで得た知見を具体例を挙げて説明しましょう。
課題解決力
双日は多岐にわたる事業を展開しているため、業務上の課題を解決する能力が求められます。
これまでに直面した具体的な課題をどのように分析し、解決に至ったかを説明することで、自身の問題解決能力をアピールできます。
柔軟性と対応力
双日は変化の激しいビジネス環境において柔軟性が求められます。
新しい状況やタスクに素早く対応し、成功に導いた経験を具体例を交えて伝えることで、適応力と即戦力をアピールできます。
2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
若手社員で双日への転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。
- 新しいスキルの吸収力
- チームでの成果
- グローバルな視野
新しいスキルの吸収力
双日は多様な業務環境を提供するため、新しいスキルを吸収する能力が重要です。
未経験の分野で短期間でスキルを身につけた具体例を挙げてアピールしてください。
チームでの成果
双日の業務は多くの部門や人々との連携が必要です。
学生時代や前職でのチーム活動の経験を挙げ、具体的にどのように貢献したかを示すと効果的です。
グローバルな視野
双日の国際展開に対応するため、国際的な視野が求められます。
留学経験や多国籍のチームでの経験など、グローバル環境での具体的なエピソードを提示しましょう。
3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
30代~40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。
- プロジェクトマネジメントの実績
- 専門知識
- 部門横断的な連携
プロジェクトマネジメントの実績
双日はプロジェクト型の業務が多いため、プロジェクトマネジメントの経験が求められます。
リーダーとして計画を策定し、目標を達成した具体例を伝えましょう。
専門知識
双日は多岐にわたる事業を展開しているため、特定の業界や分野での専門性が評価されます。
自身の強みとなる分野での経験や知識を具体的な実績とともに示してください。
部門横断的な連携
双日の業務では部門横断的な調整能力が重要です。
これまでに異なる部署や関係者と協働して成果を上げた事例を説明し、双日での貢献を具体化しましょう。
4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。
- チーム育成力
- 経営戦略の実行力
- リスク管理の経験
チーム育成力
双日は人材育成を重視しており、管理職にはチームメンバーの成長を支援する力が求められます。
部下のスキルアップを促進し、組織の成果につなげた事例を具体的に示してください。
経営戦略の実行力
双日は長期的な視点での事業運営を行うため、経営戦略を現場で実行した経験が評価されます。
自らが携わった戦略実行のプロセスと成果を数字やエピソードで説明しましょう。
リスク管理の経験
双日の多角的な事業展開ではリスク管理が重要です。
これまでにリスクを予見し、効果的に回避した経験を具体的な状況と対策とともに伝えると高く評価されます。
7. まとめ
双日の年収を紹介してきましたがいかがでしたか?
改めて双日の正社員の平均年収は1,247万円と総合商社でも高い水準です。
ただ、同じ大手総合商社の「丸紅」や「豊田通商」と比べると劣る点には注意しましょう。
これから転職を目指す方は、双日から内定を取るためにも、内定後に年収を上げてもらうためにも必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。
下記3社は双日への転職に強く、双日を目指す方が使うべきエージェントです。
以上を参考に、あなたが理想のキャリアを歩めることを心から祈っています。
(参考)双日と競合他社の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元
双日 | 「有価証券報告書」 |
兼松 | 「有価証券報告書」 |
豊田通商 | 「有価証券報告書」 |
丸紅 | 「有価証券報告書」 |