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企業別年収

NHK(日本放送協会)の年収は?年齢・役職別にわかる実態と全注意点

「NHKの年収はどのくらい?」「どのように上がっていく?」など、NHKの年収が気になっていませんか?

NHKの正社員の平均年収は701万円で、放送/新聞/出版の中でも高いです。しかし、高い年収の裏に、働く上での注意点もあるので、これからNHKで働こうという人は知っておく必要があります。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職支援をしてきた筆者が、NHKの年収について、知っておくべきことを下記の流れで紹介します。

  1. NHKの年収は?年齢・役職別にすぐわかる
  2. NHKの年収以外の評判・働きやすさについて
  3. NHKはそもそもどんな会社か
  4. NHKへの転職を目指す人へ|採用・求人情報
  5. NHKへ転職する際におすすめの転職エージェント
  6. NHKへの転職でエージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

最後まで読めば、NHKの年収はいくらか、年齢・役職別にはどうなのか、他社と比べてどうなのかまで、NHKの年収の全てがわかるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

目次

1. NHKの年収は?年齢・役職別にすぐわかる

日本放送協会(以下、NHK)の正社員の平均年収は、701万円です。

これは放送業界の中は高水準ですが、大手キー局の「テレビ朝日」「フジテレビ」「テレビ東京」よりは低い水準です。

1-1. 年齢別の年収水準

口コミサイトを元に集計すると、NHKの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

25歳 500万円~550万円
30歳 700万円~750万円
35歳 850万円~900万円
40歳 1,100万円~1,150万円
45歳 1,200万円~1,250万円

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、NHKの平均残業時間は36時間です。

1-2. NHKの給与の口コミ・満足度のまとめ

  • 待遇に不満を持つ方は少ない
  • 年収における手当や残業代・ボーナスの割合が多い
  • 30代頭から半ばまでは年功序列で昇給するが、以降は昇格の有無で給与に差が出る

待遇に関する評価は人気企業300社の中では平均的です。

まず多い口コミは、年収は民放の大手には劣るものの、大きな不満はないというものです。

年収の構成としては、基本給が低めで、手当や残業代、そしてボーナスの割合が多くなります。

過去に過労死問題があったことから残業に対する規制が厳しくなってきており、その分以前に比べて給与が低くなっていると話す方もいます。

基本的には年功序列で昇給していき、役職がつくと大きく給与が上がります。

なお、大卒新卒入社から10年目以降に基幹職(管理職)への試験があり、基幹職になると年収1,000万円に到達します。

そして、転勤が多いこともあって家賃手当が支給されますが、地区によって差があり、都市部の方が金額は高いです。

このほか、受信料への風当たりが強いためこの待遇が今後も保たれるかは不安と話す方もいました。

1-3. 同業他社との年収比較

放送/新聞/出版の平均年収は、402万円(転職サイト「doda」調べ)ですから、NHKの正社員の平均年収は業界内でもかなり高い水準と言えます。

しかし、一緒に検討される大手他社と比較すると下記の通りで、大手キー局の「テレビ朝日」「フジテレビ」「テレビ東京」には劣ります。

平均年収 平均年齢 平均勤続年数 待遇の口コミ評価
NHK 701万円 41.7歳 17.9年 3.3
.フジテレビ 888万円 49.1歳 17.9年 3.7
.テレビ朝日 1,474万円 43.9歳 18.6年 4.1
.テレビ東京 731万円 49.0歳 23.4年 3.0

※NHK・テレビ東京の平均年収は口コミサイトより集計
※NHKの平均年齢、勤続年数は令和4年の業務報告書を参照
※フジテレビの年収は、1ホールディングス化する前の第91期の有価証券報告書を参照
※フジテレビの平均年齢・勤続年数は、親会社のフジメディアホールディングスの数値
※テレビ東京の平均年齢・勤続年数は、親会社のテレビ東京ホールディングスの数値

1-4. 役職別の年収

NHKの役職ごとの年収目安は以下の通りです。

役職目安 社内等級 年収目安
一般職員(役職なし) A1~A2 500万円~550万円
一般職員(主任級) B1~B2 650万円~700万円
一般職員(係長級) C1~C2 750万円~800万円
課長 D1~ 1,000万円~1,050万円
部長 D5~ 1,200万円~1,250万円
理事待遇 1,550万円~1,600万円
理事 2,200万円~2,250万円
専務理事 2,350万円~2,400万円
副会長 2,650万円~2,700万円
会長 3,050万円~3,100万円

1-5. 職種別の年収

NHKには以下の職種がありますが、給与を決めるのは役職グレードですから職種では差がつきません。

  • 全国職員(総合職)
  • 地域職員
  • デジタル職員

ただし、記者として働く場合は手当がつくため手当の分の年収は高くなります。

1-6. NHKの評価制度

NHKでは目標管理(MBO制度)によって評価されると考えましょう。

年度はじめに決めた目標の進捗率を半年ごとの面談を通して評価します。

そして、社員からの口コミでは以下のような声があがっています。

  • 評価基準が曖昧と感じることがある
  • 上司からの印象次第なので、気に入られておく必要がある

1-7. NHKで年収を上げるポイント

評価制度を踏まえ、NHKで働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。

  • 目標は必達、できる限り目標を大きく超える結果を出し、昇格・昇級を狙う
  • 日々の仕事ぶりを上司にアピールするなど、上司と良い関係を築いておく

逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、NHKでは大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。

1-8. NHKの福利厚生

NHKの福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。

休暇について -完全週休2日制
-祝日
-年末年始休日
-年次有給休暇
-クリエイティブ休暇(各年度連続5日の休暇)
-リフレッシュ休暇(10年、20年、30年勤続者に各連続10日の休暇)
-その他の休暇(結婚休暇、産前産後休暇、母性保護休暇、妻出産休暇、忌引休暇など)
-育児休職(子が満1歳6か月または1歳年度末に達するまで、男性も女性も取得することができる)
-介護休職(通算して1年以内)
住宅関連について -社宅(各放送局所在地に転勤者用住宅あり)
年金・財形関連について -退職年金制度あり
退職金について -あり

全国勤務を前提としたポジションも多いため、各放送局ごとに転勤者用の住宅が用意されています。

2. NHKの年収以外の評判・働きやすさについて

口コミサイトをもとに社員からのNHKの評価をまとめると、下記の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 3.3 145位/300社
ワークライフバランス 3.3 168位/300社
キャリア・成長 2.8
228位/300社
やりがい 3.5 164位/300社
職場の雰囲気 3.0 199位/300社

ここまで紹介してきた待遇(給料や福利厚生)以外の下記4項目について、社内からの内部事情も含め、紹介していきます。

  1. ワークライフバランス
  2. 成長・キャリアアップ
  3. やりがい
  4. 職場風土

2-1. ワークライフバランスに関する口コミ

  • 事務系の職種を中心にワークライフバランスを整える動きがある
  • 放送局(記者、ディレクター、アナウンサー)はハードワークで、特に記者はその傾向が強い

ワークライフバランスに関する口コミは人気企業300社の中でも平均からやや下位です。

まず、近年はワークライフバランスをよくしようとする動きがあり、事務系の職種を中心にリモートワークが認められるなど柔軟性が高くなってきています。

しかし、NHKは大手報道局ということもあり、仕事量は多いです。

報道では足を使って取材をしなければならいこともあり、ハードワークは仕方ないと割り切っている方も多いです。

中でも記者は、以下のように仕事はハードです。

  • ”夜討ち朝駆け”と呼ばれる、夜間や早朝帯の聞き込み
  • 災害時やスクープなどでの急な呼び出し
  • 緊急時の対応のため、担当エリア外へのプライベートの外出を部署内で共有する必要がある など

以前、過労死事件があったことで残業を抑制する流れはありますが、記者をはじめ、現場に近いほどハードワークであることを念頭に置く必要があります。

会社全体の残業時間の平均は36時間となっており、部署や時期によって更なるハードワークが必要です。

2-2. 成長・キャリアアップに関する口コミ

  • 配属後の成長は個人に委ねられる傾向がある
  • 若手のうちから裁量権の多い仕事を任せてもらうことができる
  • 特殊法人という立場ゆえに、コスト面などビジネス感覚は養われづらいと感じるという声も

成長・キャリアアップに関する評価は人気企業300社の中でも下位です。

まず、配属後の成長は個人に委ねられる部分が多く、配属先の先輩との関係性や個人の努力によって、大きく差が開く傾向があります。

放送部では特に若手のうちから裁量を持った仕事ができるとの声は多いです。

ディレクターの場合、実力がついてくれば企画書の作成からロケや編集、演出など、様々な仕事を経験できます。

記者の場合は、事象の捉え方や取材方法、人間関係構築能力が磨かれたと話す方もいました。

そして、特殊法人という組織の立場上、民放ほどスポンサーやコストなどを意識せず制作に取り組めるという意見もあります。

ただ、ビジネス感覚は養われにくいと感じる方は多く、転職市場での評価に不安があると話す方もいました。

また、番組作成で使うソフトは独自のソフトを使うため、同じ職種で民放をはじめとした他社へ転職する場合は苦労するかもしれないと語る方もいます。

上記を踏まえると、各個人の取り組み次第で成長幅が大きく変わりやすい環境で、成長の方向性がやや内向きと言えます。

2-3. やりがいに関する口コミ

  • 放送局(ディレクター・アナウンサー・記者)を中心に、報道の現場に近いほどやりがいを持って働いている人が多い
  • 報道という社会に影響を持つ仕事ができる
  • 普段の生活の中ではなかなか会えない人と会えたりする機会がある
  • 世間の受信料への風当たりの強さから、予算削減など将来に不安を持つ方もいる

大手のテレビ局ということもあり、NHKにはやりがいを持って働いている方が多いです。

特に、放送局と呼ばれる報道に近い部署で働いている方(ディレクター、記者、アナウンサーなど)はその傾向が強いです。

口コミとして多いのは、番組制作を通して自身が携わった仕事が世に出ることがやりがいというものです。

制作過程では、普段では会えない専門家などと会える機会もあり、社会へのインパクトがある点にも満足している方が多いです。

予算が大きく制作に集中できる一方、受信料への風当たりの強さから、今後も同じような体制で制作に携わることができるかが不安という声も多数ありました。

そして、新卒社員が優遇されるプロパー主義の傾向を感じるという、中途の方からの意見もありました。

加えて、常日頃から長時間残業が続いていて、全国転勤なので、健康やプライベートを犠牲にしている実感があると話す方もいます。

2-4. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

  • 民放などの他の放送局に比べて堅い風土
  • 仕事はトップダウンで進む傾向がある
  • 会長の任期が決まっているので、任期が変わるごとに方針が変わるので混乱するとの声も
  • 放送局(ディレクター・アナウンサー・記者)の社内での声は大きい

職場風土・人間関係に関する口コミは人気企業300社の中でも平均からやや下位です。

まず多い口コミは、公共放送を提供している組織ということもあり、非常に堅い組織であるというものです。

失敗が許されない風土があるので、意思決定も保守的かつ時間がかかります。

仕事は、会長の始めとした上層部の強烈なトップダウンで仕事を進める傾向があります。

ただ、放送法での役員の任期が決まっていることから、会長が変わるたびに方針が変わるので長期的な方向性が定まらないと不満を持つ方もいます。

そして、社内では事務系の職種に比べて、放送局の社員の声が強い傾向があります。

参考:NHKとあわせて検討される企業との比較

NHKとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

  • .フジテレビ:大手テレビ放送事業者でネット配信やVRを使ったデジタルプロデュース事業を展開している
  • .テレビ朝日:関東広域圏を中心にテレビ放送を行う大手テレビ放送事業者で、個人視聴率民放1位タイ
  • .テレビ東京:関東広域圏を中心にテレビ放送を行う、独自性を売りにしたテレビ放送事業者

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると、以下の通りになります。4社の中で最高得点を赤字、最低得点を青字にしています。

待遇 ワークライフバランス キャリア・成長 やりがい 職場の雰囲気
NHK 3.3 3.3 2.8 3.5 3.0
.フジテレビ 3.7 3.0 3.2 3.5 3.0
.テレビ朝日 4.1 2.9 2.5 3.2 2.8
.テレビ東京 3.0 3.3 3.0 3.5 3.2

一緒に検討される企業と比較すると明確で、放送業界の中ではNHKは、ワークライフバランスの良さややりがいを求める人向けの企業と言えます。

3. NHKはそもそもどんな会社か

引用:Google Maps

NHKは放送法によって設立された特殊法人です。

業務内容は公共放送で、視聴者からの受信料によって運営されています。

会社ホームページ:https://www.nhk.or.jp/

3-1. 会社概要

社名 日本放送協会
(にっぽんほうそうきょうかい NIPPON HOSO KYOKAI)
設立 昭和25(1950)年6月1日 ※放送法に基づく日本放送協会の設立日
代表者 稲葉 延雄
従業員数 1万343人(2022年度)
本店所在地 東京都渋谷区神南2-2-1
事業内容 ・国内放送
(総合テレビ Eテレ BS1 BSプレミアム BS4K・8K ラジオ第1・第2 FM)
・放送と受信の進歩発達に必要な調査研究
・国際放送
・その他、放送法に定められた業務

3-2. 事業内容

NHKの事業内容は以下のとおりです。

国内放送 総合テレビ Eテレ BS1 BSプレミアム BS4K・8K ラジオ第1・第2 FM
放送と受信の進歩発達に必要な調査研究
放送と受信の進歩発達に必要な調査研究
国際放送 NHKワールドジャパンなど
その他 放送法に定められた業務

NHKは主となる、国内放送(総合テレビなど)のほか、リサーチ・NHKワールドジャパンなど事業内容は多岐に渡ります。

また、インターネットの普及に伴って、NHKオンデマンドなどのオンラインサービスの拡大にも注力しています。

3-3. トップメッセージ

画像引用元:NHK

私はNHKが放送法の要請にしっかり応え、公平・公正で確かな情報を間断なくお届けすることによって、視聴者・国民の皆さまの日々の判断の拠り所となっていきたいと考えています。

また同時に、質の高いエンターテインメントを提供することで、皆さまの生活がより豊かで文化的なものになるよう努めたいと念じています。

メディアを取り巻く環境や社会情勢は急激な変化を続けていますが、公共放送であるNHKはそうした普遍的な役割を確実に果たし、社会に貢献していく必要があると思っています。

NHKが今後も視聴者・国民の皆さまから信頼され、必要とされる存在であり続けるために、これまで進めてきた改革を検証し、さらに発展させてベストなものにしていきたいと考えています。

3-4. 今後の事業展開

NHKは、2020年に発表した「NHK経営計画2021-2023(新しいNHKらしさの追求)」にて、以下の5つの重点項目を設定しています。

  1. 安全・安心を支える
  2. 新時代へのチャレンジ
  3. あまねく伝える
  4. 社会への貢献
  5. 人事制度改革

また、スリムで強靭な「新しいNHK」を目指して以下のように構造改革も行うとしています。

  • 保有するメディアの整理・削減
  • インターネット活用業務
  • 「受信料の価値の最大化」するためのマネジメント施策

現在はスマートフォンなど各種デバイスが台頭しているため、上記にもある通り、メディアの整理やインターネットの活用などにも注力しています。

上記を踏まえると、国民のために有益な公共放送を行うという視点を持ち、時代に即した改革を受け入れ仕事に取り組める方向けの企業と言えるでしょう。

4. NHKへの転職を目指す人へ|採用・求人情報

ここまでの内容を踏まえ、NHKへ転職したいと考えている方に向け、NHKの採用・求人情報を紹介します。

新卒でNHKを目指す、という方は採用ページ(https://www.nhk.or.jp/saiyo/)からプレエントリーをし、情報を得ましょう。

4-1. NHKの採用職種

NHKの職種は大きく分けると下記の3種類です。

全国職員(総合職) 全国各地でキャリアを重ね、軸となる業務の専門性を深めながら、各方面での業務にあたります。
地域職員 地域に根ざし、軸となる業務の専門性を深めつつ、ジョブローテーションにより様々な業務を担当します。
デジタル職員 NHKのデジタル領域における主力サービス・プロダクト・コンテンツの成長、改善をけん引し、変革を実現する業務に従事します。

上記のように複数の職種がありますが、中途採用では全ての職種にて幅広く募集を行っています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

4-2. 求人情報

過去に「doda」「リクルートエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。

全国職員(総合職)

求人概要 予定年収 勤務地
記者・営業の企画推進 会社規定に準ずる 全国各地の放送局・支局・営業センター
放送事業のマネジメント(放送管理) 会社規定に準ずる 東京・全国各地の放送局・営業センター(海外含む)
技術職 会社規定に準ずる 東京・全国各地の放送局・営業センター(海外含む)
映像ジャーナリスト/映像取材・映像制作(編集) 会社規定に準ずる 東京・全国各地の放送局・営業センター(海外含む)
記者 会社規定に準ずる 東京・全国各地の放送局・営業センター(海外含む)
ディレクター(情報・報道/教育・教養/ドラマ・芸能) 会社規定に準ずる 東京・全国各地の放送局・営業センター(海外含む)
グループ会社の経営管理・推進 会社規定に準ずる 東京・渋谷と全国の道府県所在地などの放送局・営業センター

NHKは記者や営業推進などのポジションで幅広く募集を行っています。

ただ、いずれの職種もNHKならではの高水準(平均年収701万円)の年収が期待できます。

地域職員

求人概要 予定年収 勤務地
地域職員(ディレクター(報道・情報番組等)、記者、映像取材・映像編集、アナウンサー、メディア・マネジメント) 会社規定に準ずる 全国43道府県(東京、神奈川、千葉、埼玉を除く)
※主たる道府県を選びそのブロック内の異動あり

NHKは”地域を限定して”記者や営業推進などのポジションで幅広く募集を行っています。

ただ、いずれの職種もNHKならではの高水準(平均年収701万円)の年収が期待できます。

デジタル職員

求人概要 予定年収 勤務地
デジタル職員(エンジニアリング・PM・UI/UXデザイン) 会社規定に準ずる 東京・渋谷での勤務を基本

デジタル職員では、エンジニアリングやPM・UI /UXデザインの職種でも募集を行っています。

ただ、いずれの職種もNHKならではの高水準(平均年収701万円)の年収が期待できます。

4-3. 採用メッセージ、求められる人物像

NHKは公共放送ということもあり、公平な立場から報道を通して国民の安全・安心を支えるという責務を持っており、以下の5つの公共的価値があるとしています。

  1. 視聴者・国民の知る権利を充足し健全な民主主義の発展(発達)に貢献
  2. 視聴者一人ひとりの生活の安全、豊かさ、教育、福祉、文化創造に貢献
  3. 日本の地域社会やメディア業界の維持・発展に貢献
  4. 日本と国際社会の相互理解に貢献
  5. 視聴者にとっての価値の最大化を図り、より信頼され必要とされる存在となる

また、NHKは採用において以下4つの姿勢を重視するとしています。

  • 公共性
  • 次世代メディアへの進化
  • 専門性
  • 主体的なアクション

上記を踏まえると、以下のような特徴を持つ方を求めていると言えます。

  • 公共性のある発信のため専門的な知識の取得に積極的な方
  • 放送媒体の変化に柔軟に対応できる方
  • リーダーシップをもち仕事を進められる方

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

4-4. NHKの転職難易度

NHKへの転職難易度は「かなり高い(高度なスキルや経験があっても難しい)」です。

中途採用は積極的に行なっている傾向がありますが、高い知名度や、安定性から、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

  • 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
  • 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
  • 過去の傾向を分析し、面接・選考対策を徹底的に行う

4-5. NHKへはどうやって応募すべきか

NHKに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でNHKの転職に有利になるからです。

  • インターネット上に出ていない、NHKの非公開求人に応募できる
  • NHKの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
  • NHK側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれるので、年収を上げやすい

年収を気にする方の場合、4点目が特に重要で、内定時に条件面の交渉をしてくれるので、より年収を引き上げて転職しやすいです。

次の章で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、NHKに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です

上記の3社に登録し、「NHKに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

これらのエージェントは先ほどNHKと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

5. NHKへ転職する際におすすめの転職エージェント

実際に、NHKの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

この3つに登録し、NHKやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

  • 大手で求人数も多く、NHKの求人も持っている可能性が高い
  • NHKへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
  • 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

1つずつ解説しますから、この中から3社に登録し、相談しましょう。

5-1. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

NHKへの転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを目指す方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

5-2. リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、求人の量・転職実績共にトップクラスです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

過去の転職実績も豊富で、社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、NHKなどの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。

リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/

5-3. doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスのいいエージェントで、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。

doda公式ページ:https://doda.jp/

6. NHKへの転職でエージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

ここでは、おすすめした転職エージェントを、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

  • 最初の申し込みを丁寧に行う
  • 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
  • 経歴・スキルに嘘はつかない
  • 複数のエージェントを使っていることは隠さない
  • 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
  • 担当者が使えないと判断したら付き合わない
  • 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
  • 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
  • 最低限のマナーは守る

6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

  • 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
  • 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
  • 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

  • 転職予定がかなり先
  • そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

6-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

  • あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
  • 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

  • こういった求人はないか
  • こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

エージェントがシステムで候補者を選ぶ画面

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

付き合うべきではない担当者の特徴
  • 業界知識が乏しく、深い話ができない
  • 転職に関して話していても経験を感じられない
  • 希望した条件以外の的外れな求人ばかり紹介してくる
  • あなたの都合を考えずに、応募を強要してくる(営業感が強い)
  • 必要な連絡や手続きが遅い、ミスが目立つ

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名:担当変更のご相談

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば、連絡を無視すれば、問題ありません。

ただ、連絡がしつこく来る場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名:退会手続きのお願い

〇〇エージェント 〇〇様

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

6-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

  • 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
  • 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

(参考)ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

6-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

先ほども紹介した通り、転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

6-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

7. まとめ

NHKの年収を紹介してきましたがいかがでしたか?

改めてNHKの正社員の平均年収は701万円と放送/新聞/出版業界でも高い水準ですが、大手キー局の「テレビ朝日」「フジテレビ」「テレビ東京」よりは低い水準です。

これから転職を目指す方は、NHKから内定を取るためにも、内定後に年収を上げてもらうためにも必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。

下記3社はNHKへの転職に強く、NHKを目指す方が使うべきエージェントです。

以上を参考に、あなたが理想のキャリアを歩めることを心から祈っています。