「キヤノンの年収はどのくらい？」「どのように上がっていく？」など、キヤノン株式会社（以下、キヤノン）の年収が気になっていませんか？

キヤノンの正社員の平均年収は832万円で、メーカーの中でも高いです。しかし、高い年収の裏に、働く上での注意点もあるので、これからキヤノンで働こうという人は知っておく必要があります。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職支援をしてきた筆者が、キヤノンの年収について、知っておくべきことを下記の流れで紹介します。

1. キヤノンの年収は？年齢・役職別にすぐわかる
2. キヤノンの年収以外の評判・働きやすさについて
3. キヤノンはそもそもどんな会社か
4. キヤノンへの転職を目指す人へ｜採用・求人情報
5. キヤノンへ転職する際におすすめの転職エージェント
6. キヤノンへの転職でエージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

最後まで読めば、キヤノンの年収はいくらか、年齢・役職別にはどうなのか、他社と比べてどうなのかまで、キヤノンの年収の全てがわかるでしょう。

著者：I.J（現役転職エージェント）

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30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当（採用企業側の担当）も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. キヤノンの年収は？年齢・役職別にすぐわかる

キヤノンの正社員の平均年収は、832万円です。

これはメーカー全体の中では高水準ですが、同じ大手電機メーカーの「東芝」と比べると平均的です。

1-1. 年齢別の年収水準

口コミサイトを元に集計すると、キヤノンの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、キヤノンの平均残業時間は19時間です。

1-2. キヤノンの給与の傾向

キヤノンの社員の口コミを分析した結果、給与面で下記5つの傾向があることがわかりました。

• 同業他社と比べると平均的である
• 家賃補助がないので、若手のうちは残業代がないと生活が厳しいという方もいる
• 等級によって給与テーブルが決まっているので、給与を上げたい場合は昇格が必須となる
• 新卒入社後3年目あたりまでは給与が低いが、そこから徐々に伸び、昇格できれば給与は大きく上がる
• 実力主義を謳っているが、年功序列の色が強いという不満の声も

待遇に関する評価は、人気企業300社の中でも低いです。

まず、同業他社と比べると年収は平均的です。

しかし、家賃補助がないので、都内勤務の場合は家賃が高いので、特に若手のうちは残業代がないと生活が厳しいという方もいます。

また、等級によって給与テーブルが決まっているので、給与を上げたい場合は昇格が必須となります。

ちなみに、新卒入社から3年目までは給与が低いものの、3年目以降に徐々に伸びていく傾向にあり、30歳前後に受験できる昇進試験をクリアすると大幅に年収が上がります。

この他、実力主義・成果主義を謳っているが、年功序列の色が強いといった不満の声もありました。

1-3. 同業他社との年収比較

メーカーの平均年収は、453万円（転職サイト「doda」調べ）ですから、キヤノンの正社員の平均年収はメーカーとしてはかなり高い水準と言えます。

ただ、一緒に検討される企業と比較すると下記の通りで、同じ大手メーカーと比べると平均的です。

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

とにかく高い年収を求める方は、「東芝」といった同業他社も検討しましょう。

1-4. 役職別の年収

キヤノンの役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。

1-5. 職種別の年収

キヤノンで給与を決めるのは役職グレードですから、職種では差がつきません。

1-6. キヤノンの評価制度

キヤノンでは「役割給制度」を導入しています。

まず、仕事の難易度などにもとづく役割等級によって基本給を決定し、1年間の業績・プロセス・行動を評価して年収を決定する制度で、年に2回の面談を通して評価をします。

また、賞与は個人の業績に加えて、会社業績も反映されます。

ちなみに社員からの口コミでは、以下のような声が上がっています。

• 年功序列の色は強い
• 評価基準が不明確である
• 部内での相対評価であると感じる
• 仕事の成果だけでなく、上司に好かれておく必要があると感じる

1-7. キヤノンで年収を上げるポイント

評価制度を踏まえ、キヤノンで働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。

• 目標は必達、できるだけ大きく目標を超えて、月給・ボーナスを上げてもらう
• 評価者である上司の心象が良くなるように、普段からアピールしておく

逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、キヤノンでは大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。

1-8. キヤノンの福利厚生

キヤノンの福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。

ただし、住宅手当がない点には注意が必要です。

2. キヤノンの年収以外の評判・働きやすさについて

口コミサイトをもとに社員からのキヤノンの評価をまとめると、下記の通りです。

	評価	人気企業内順位
待遇	2.8	235位/300社
ワークライフバランス	3.9	31位/300社
キャリア・成長	2.8	251位/300社
やりがい	3.1	261位/300社
職場の雰囲気	3.0	223位/300社

ここまで紹介してきた待遇（給料や福利厚生）以外の下記4項目について、社内からの内部事情も含め、紹介していきます。

1. ワークライフバランス
2. 成長・キャリアアップ
3. やりがい
4. 職場の雰囲気

2-1. ワークライフバランスに関する口コミ

• 有給休暇の取得を奨励しており、有給取得しやすい
• 「テレワーク制度」や「フリーバカンス制度」といった働きやすい制度が用意されている
• 近年は「育児休暇制度」は男女関係なく取得者は多い
• 部署や役職によっては残業時間が長く、休日出勤もある場合も

ワークライフバランスに関する評価は人気企業300社の中でも31位となっています。

まず、有給休暇の取得を奨励しており、実際に有給休暇は取得しやすい環境です。

そして、「テレワーク制度」や「フリーバカンス制度」といった働きやすい制度が用意されており、利用している方も多いです。

「フリーバカンス制度」は5日間連続で有給休暇が取得できる制度となっており、海外旅行や趣味や家族との時間が作れるといったポジティブな声が多いです。

この他、近年は「育児休暇制度」の活用が進んでいて、男性社員の方も多く利用しています。

しかし、部署や役職によっては、残業時間が長いや休日出勤があるという口コミもあります。

• 設計・開発などの技術系の部門・・・他部署に比べて残業時間が長い傾向にある
• 管理職・・・スタッフの頃に比べると残業時間が長く、土日の出勤も珍しくない

会社全体の残業時間の平均は19時間ですが、部署・役職によってはハードワークが必要です。

2-2. 成長・キャリアアップに関する口コミ

• 若手のうちは裁量権のあるような仕事はほとんどないとの声も
• 製品の改良やコストダウンに注力することが多く、技術者としての成長が鈍化してきたという方もいる
• 組織体制や業務内容が細分化されているので、専門的な知識が身につきやすい
• 若手のうちから海外赴任のチャンスは多い
• 研修などの教育体制が整っており、先輩社員は丁寧に指導してくれる
• キャリアマッチング制度（社内公募制度）があるので、希望部署への異動も可能である

成長・キャリアアップに関する口コミは、人気企業300社の中でも下位となっていますが、ポジティブな意見も多いです。

まずネガティブな声として目立ったのは、若手のうちは裁量権のあるような仕事がほとんどできないというものです。

そして、技術系の職種の方からは、近年は製品の改良やコストダウンに注力する傾向があるので、技術者としての成長が鈍化していると感じるという方もいます。

しかし、組織体制や業務内容が細分化されているので、専門的な知識が身につくといったポジティブな声も複数あります。

この他、若手のうちから海外赴任のチャンスは多く、希望は通りやすいです。

また、研修などの教育体制が整っており、先輩社員は丁寧指導してくれます。

加えて、キャリアマッチング制度（社内公募制度）が用意されているので、うまく利用すれば希望部署への異動も可能です。

上記を踏まえると、成長できる機会は充分にありますが、自分から積極的に手をあげていかないと成長はできないという点は注意しましょう。

2-3. やりがいに関する口コミ

• 自身が携わった製品が世に出るのが嬉しいという方が多い
• 大手ならではの規模感のあるプロジェクトに携わることができる
• ルーティーンワークが多いためやりがいを見出せないという方も
• 社内外の調整が多く、煩わしいという声もある

やりがいに関しては、人気企業300社の中でも下位ですが、ポジティブな声も多いです。

まず、自身が携わった製品が世に出るのが嬉しいという方が多いです。

また、大手ならではの規模感のあるプロジェクトの一員として働くことができます。

しかし、業務が細分化されていることからルーティーンワークが多いため、やりがいを見出せないという方もいます。

そして、打ち合わせなどの社内外の調整が多く煩わしいという不満の声があるのも事実です。

2-4.職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

• 意思決定は強力なトップダウンの傾向がある
• 保守的で年功序列の色が強く、組織体質が古いと感じる方もいる
• コンプライアンスに対する意識は総じて高い
• 社員の方は穏やかで優しい方が多いという声も

職場の雰囲気・人間関係に関する口コミは人気企業300社の中でも下位です。

まず、意思決定は強力なトップダウンの傾向にあります。

また、保守的で年功序列の色が強く、組織体質が古いと感じるといった不満をいう方が多いです。

しかし、コンプライアンスに対する意識がどの部門も総じて高いです。

この他、社員の方は穏やかで優しい方多いという声は多いです。

参考：キヤノンから転職で出ていく人の事情やキャリア

キヤノンは、安定した雇用体系、高い知名度から定年まで働く人がほとんどで、自己都合で退職される方は2019年から2023年の5年間の平均で1.98%ほどとなっています。（引用元：ESGデータ）

しかし、管理職に昇格するまでの待遇に不満があるといった理由で転職を検討されています。

参考：キヤノンとあわせて検討される企業との比較

キヤノンとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

• .コニカミノルタ：ヘルスケア部門も持つ、大手複合機メーカー
• .東芝：原子力や火力といった大型発電設備などに強みを持つ大手重電・総合電機メーカー
• .シャープ：台湾の鴻海精密工業を親会社にもつ、大手白物・生活家電メーカー

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。

一緒に検討される企業と比較すると、ワークライフバランスややりがいを重視する方向けの企業と言えます。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点でワークライフバランスややりがい面に恵まれているという声をよく聞きます。

• 有給休暇の取得がしやすく、プライベートとの両立がしやすい
• 若いうちから海外の駐在経験を積める

ただ、管理職へ昇格するまでの給与に不満を持つ方が多い傾向です。

過去にサポートした中でも、「若手のうちから昇給のチャンスがある企業で働きたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

3. キヤノンはそもそもどんな会社か

引用：キヤノン

キヤノンは複合機・プリンターやカメラなどに強みを持つメーカーです。

この他、半導体製造装置に使われる露光装置の市場において、新方式のナノインプリントに注力しています。

会社ホームページ：https://global.canon/ja/

3-1. 会社概要

3-2. 事業内容

キヤノンの事業内容は以下のとおりで、主力のプリンター事業など多岐にわたります。

3-3. トップメッセージ

引用：キヤノン

世界は今、不透明で波乱要因に満ちた環境となっています。

キヤノンは、AIの加速度的な発展などを見据えながら、事業ポートフォリオを大幅に入れ替えており、2021年にスタートさせた中長期経営計画「グローバル優良企業グループ構想フェーズVI」では以下の4つの産業別に分類を行いました。

• プリンティング
• メディカル
• イメージング
• インダストリアル

グループ間の交流なども行っており、将来技術の開発や生産技術を行うことで、事業規模の拡大や新規事業の創出を行っています。

1988年にキヤノンが掲げた企業理念「共生」には、「すべての人々が文化や習慣などあらゆる違いを超えて、幸せに暮らせる社会を構築し、かけがえのない地球環境を次の世代に引き継いでいく」という思いが込められています。

様々な社会課題の解決が求められる中、キヤノンは環境対応を加速させながら、より快適で豊かな生活、ビジネス環境、より安心・安全な社会を支える新たなイノベーションを創出していきます。

3-4. 今後の事業展開

キヤノンは、1996年より中長期経営計画「グローバル優良企業グループ構想」を実施しており、2021年からは、フェーズVIをスタートしました。

「生産性向上と新事業創出によるポートフォリオの転換を促進する」という基本方針を軸に、以下のような活動を推進しています。

1. 産業別グループの事業競争力の徹底強化
2. 本社機能の徹底強化によるグループ生産性の向上

「産業別グループの事業競争力の徹底強化」においては、製品別事業部制から、以下4つの産業別グループへ組織を再編成し、グループ内の技術力の交流やM&Aも活用しながら拡大、新規事業の創出にも注力するとしています。

1. プリンティンググループ
2. イメージンググループ
3. メディカルグループ
4. インダストリアルグループ

「本社機能の徹底強化によるグループ生産性の向上」においては、以下の4つを重点的に推進していくとしています。

• キャッシュフロー経営の徹底
• より競争原理の働く人事体制の構築
• グループ一丸となった原価低減活動の推進
• 新製品開発のためのイノベーションへの注力と激変する経営環境への対応

いずれも、グローバルの競争下で更なる成長を続けるための体制づくりと言えます。

上記を踏まえると、グローバル市場での事業拡大・事業創出ために自己研鑽できる、向上心が強い方向けの企業と言えます。

4. キヤノンへの転職を目指す人へ｜採用・求人情報

ここまでの内容を踏まえ、キヤノンへ転職したいと考えている方に向け、キヤノンの採用・求人情報を紹介します。

新卒でキヤノンを目指す、という方は新卒採用ページ（https://global.canon/ja/employ/new/）からプレエントリーをし、情報を得ましょう。

4-1. キヤノンの採用職種

キヤノンの職種は大きく分けると下記の2種類です。

上記のような職種がありますが、中途採用では特に技術系の職種で幅広く募集を行っています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

4-2. 求人情報

過去に「doda」「マイナビエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。

事務系

事務系においては、公開求人において、調達や法務、そして職種を問わない総合職としてを幅広く募集しています。

技術系

技術系の募集では、データー解析エンジニアや半導体露光装置フィールドエンジニアといった職種まで幅広く募集を行っています。

4-3. 採用メッセージ、求められる人物像

キヤノンは採用メッセージとして

変化に立ち向かい、粘り強く挑戦を続けられる人、
そんな人たちと一緒に、
まだ見ぬ世界を切り開いていきたいと思っています！

をあげています。（引用元：キヤノン）

また、キヤノンは、創業時からのDNAである「前例にとらわれず、常に新しい価値を求めていく」という価値観が受け継がれ、日々チャレンンジしているとしています。

そして、中長期経営計画にもある通り、生産性向上と新規事業の推進などにも注力していくとしています。

以上を踏まえると、新規事業の推進や新技術など、常にチャレンジを行える人を求めていると言えます。

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

4-4. キヤノンの転職難易度

キヤノンへの転職難易度は「やや高い（スキルや経験が必要）」です。

中途採用を積極的に行っていて、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

• 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
• 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする

4-5. キヤノンへはどうやって応募すべきか

キヤノンに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

• キヤノンの「中途採用サイト」
• 「リクナビネクスト」などの転職情報サイト
• 転職エージェント

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でキヤノンの転職に有利になるからです。

• インターネット上に出ていない、キヤノンの非公開求人に応募できる
• キヤノンの傾向を踏まえた選考対策（面接対策、書類添削）をしてくれる
• キヤノン側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
• 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、キヤノンに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

• doda（全ての人におすすめ）
• マイナビエージェント（20代、30代に特におすすめ）
• JACリクルートメント（年収600万円以上の人におすすめ）

これらに登録し、「キヤノンに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほどキヤノンと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

5. キヤノンへ転職する際におすすめの転職エージェント

キヤノンの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

• doda（全ての人におすすめ）
• マイナビエージェント（20代、30代に特におすすめ）
• JACリクルートメント（年収600万円以上の人におすすめ）

この3つに登録し、キヤノンやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

• 大手で求人数も多く、キヤノンの求人も持っている可能性が高い
• キヤノンへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
• 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

5-1. doda

「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、キヤノンなどの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。

doda公式ページ：https://doda.jp/

5-2. マイナビエージェント

「マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。

新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。

サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。

マイナビエージェント公式ページ：https://mynavi-agent.jp/

5-3. JACリクルートメント

「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

キヤノンへの転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを狙う方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ：https://www.jac-recruitment.jp/

6. キヤノンへの転職でエージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

ここでは、おすすめした転職エージェントを、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

• 最初の申し込みを丁寧に行う
• 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
• 経歴・スキルに嘘はつかない
• 複数のエージェントを使っていることは隠さない
• 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
• 担当者が使えないと判断したら付き合わない
• 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
• 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
• 最低限のマナーは守る

6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

• 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
• 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
• 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

• 転職予定がかなり先
• そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

6-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

• あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
• 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

• こういった求人はないか
• こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日（最後にコンタクトを取った日）が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名：担当変更のご相談

いつもお世話になっております。（あなたの名前）です。

私は現在、（担当者名）様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、（担当者名）様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば、連絡を無視すれば、問題ありません。

ただ、連絡がしつこく来る場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名：退会手続きのお願い

〇〇エージェント　〇〇様

いつもお世話になっております。（あなたの名前）です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

（担当者名）様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

6-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

• 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
• 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

（参考）ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

6-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

先ほども紹介した通り、転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

6-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない＝企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

7. まとめ

キヤノンの年収を紹介してきましたがいかがでしたか？

改めてキヤノンの正社員の平均年収は832万円とメーカーでも高い水準です。

ただ、同じ大手電機メーカーの「東芝」と比べると劣る点には注意しましょう。

これから転職を目指す方は、キヤノンから内定を取るためにも、内定後に年収を上げてもらうためにも必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。

下記3社はキヤノンへの転職に強く、キヤノンを目指す方が使うべきエージェントです。

• doda（全ての人におすすめ）
• マイナビエージェント（20代、30代に特におすすめ）
• JACリクルートメント（年収600万円以上の人におすすめ）

以上を参考に、あなたが理想のキャリアを歩めることを心から祈っています。

（参考）キヤノンおよび、一緒に検討される企業の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

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