労務に強い転職サイト9選|経験・年収別のおすすめと絶対知るべき注意点
「労務の転職に強い転職サイトは?」、「未経験から目指すならどこがいい?」など、労務向けの転職サイトが気になっていませんか?
転職サイトは、担当がついて無料で転職サポートを受けられるものから、サポートが全くないタイプまで様々なので注意しましょう。
選び方を間違えると、「興味のない会社の求人しかない」、「選考で落ちてばかりで全然決まらない」といった事態になります。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、労務の転職で使うべき転職サイトについて、以下の流れで解説していきます。
- 結論|労務の転職にまず使うべき転職サイト
- 労務に強い転職サイト|転職エージェントおすすめ5選
- 労務に強い転職サイト|経験者向けスカウトサービス3選
- 労務に強い転職サイト|最終手段として使うべき求人サイト
- 労務の転職にまずエージェントを使うべき3つの理由
- 転職エージェントを最大限活用するためにすべきこと
- 労務の転職についてよくある質問
このページを読めば、労務の転職にはどのサイトを使うべきで、利用の注意点から使いこなすコツまで全てがわかり、転職サイトで失敗することがなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 結論|労務の転職にまず使うべき転職サイト
このページでは、労務としての転職を目指す方におすすめの転職サイトについて詳しく解説していきます。
長くなってしまったので先に結論をいうと、経験や現在の年収別に、以下からまず3社を選ぶべきです。
労務経験者 | 未経験 | ||
年収 600万以下 |
年収 600万〜 |
||
MS-Japan | ◎ | ◎ | ◎ |
リクルートエージェント | ◎ | ◯ | ◎ |
doda | ◎ | ◯ | ◎ |
パソナキャリア | △ | ◎ | × |
JACリクルートメント | △ | ◎ | × |
おすすめ順に並べているため、迷ったら、キャリアに合わせて上から順に◎を3つ選んでおきましょう。
大手・優良企業の労務求人のほとんどは、この5社に集中していて、ここから選んでおけば間違いありません。
全て担当者がついて転職のサポートを受けることができ、「転職エージェント」とも呼ばれています。
サイト選びの最大の注意点
労務向けの転職サイトは、以下の複数タイプがあり、どれを使うかで応募できる企業や選考の通りやすさが全く変わります。
- 転職エージェント:担当がついてサポートしてもらえる
- スカウトサービス:登録してスカウトを待つ
- 求人サイト:自分で求人を探して応募する
結論、労務として転職を考える方がまず使うべきなのは、「転職エージェント」です。
ネット上にはこれらをごちゃ混ぜにして紹介するページが非常に多いですが、別物なので注意しましょう。
転職エージェントを使うと担当がついて、転職相談から求人紹介、企業とのやりとりまで全てやってもらえます。
転職エージェントにしか求人を出さない大手・優良企業も非常に多く、使わないと損します。
担当は、企業ごとの過去の面接データも持っていて、選考に通るためのアドバイスもしてくれます。
使うだけでチャンスが広がる、労務の転職には必須のサービスです。
他のタイプを使うべき2つのケース
以下に当てはまる方のみ、他のタイプの転職サイトを使いましょう。
- 労務経験者で、年収600万円以上
→スカウトサービス - 転職エージェントを3つ使っても決まらなかった方
→求人サイト
年収600万円以上の経験者は「スカウトサービス」も使っておく
まずは転職エージェントを使うべきですが、年収600万円以上の労務経験者の方は、以下のようなスカウトサービスも一つは使っておきましょう。
これは、経歴を登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ転職サービスで、高収入のハイクラスの方を対象としています。
※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント
企業からのスカウトだと、いきなり面接に進んでスピーディーに内定が出るケースもあるため、登録しておいて損はありません。
中でもおすすめは、スカウト型の最大手で、30,000社以上の企業からスカウトが受けられる「ビズリーチ」です。
「求人サイト」は最終手段として使う
当ページで紹介する転職エージェントを3つ使っても決まらなかった方のみ、「リクナビNEXT」のような自分で求人を探して応募する求人サイトを使いましょう。
求人サイトは、サイト上の求人を自分で調べて応募していく転職サイトです。
ただ、他のタイプには以下の点で劣るため、あくまで最終手段と理解しておきましょう。
- 求人の量と質が落ちる
→求人数は他の転職サイトに比べて少なく、人気企業の求人も少ない - 選考の難易度が上がる
→サポートが一切なく、書類選考や面接の対策は全て自力になる
そもそも労務とは
従業員の働く環境を整える仕事で、雇用に関するあらゆる事務手続きを行います。
具体的な仕事内容としては以下があげられます。
- 給与計算:法律や社内ルールに沿って、従業員の給料を計算する
- 勤怠管理:従業員の出勤や退勤、残業時間などの管理をする
- 社会保険の手続き:健康保険や雇用保険の加入や脱退といった手続きをする
- 福利厚生業務:福利厚生の内容を決めたり、利用の受付を行う
- 年末調整:年間の給与と所得税を計算し直し、過不足を調整する
- 安全衛生管理:健康診断やストレスチェックを通して、従業員の健康を管理する
- 就業規則の管理:労働時間や賃金に関するルールを作る
人事との違いは?
人事は、会社の人材に関するあらゆる業務を行う点で労務と違っています。
人事職は以下のようにより広い範囲を担当しますが、労務はその一部だけを担うイメージです。
人事の仕事内容 | |
採用 | 新卒や中途で、必要な人材を採用する |
育成 | 社員のスキル向上のための教育・研修を行う |
評価 | 昇給・昇格の仕組みなど、社員を評価する仕組みを作り、運用する |
配置 | 社員を、スキルや適性を踏まえて、適材適所に異動・配置する |
労務 | 勤怠管理、給与計算、社会保険の手続き、健康管理などを行い、社員が働く環境を整える |
未経験からの転職は難しい?
以下の理由で、他の職種と比べても、未経験からの転職は難しいです。
- 求人一つにつき採用枠は一人だけなど、募集自体が少ない
- 労働法や給与計算の知識がある経験者採用がほとんど
大手エージェントの労務求人の中でも、未経験歓迎は全体の1割ほどで、競争率が高いです。
未経験から目指したい方は、「MS-Japan」のような未経験からの管理部門への転職に強い大手エージェントをまず利用しましょう。
可能性があるか、まずどうすべきかといった点で、詳しい担当に親身に相談に乗ってもらえます。
次の章から、まず使うべき転職エージェントのおすすめや利用の注意点について解説していきます。
2. 労務に強い転職サイト|転職エージェントおすすめ5選
今回当ページでは、労務の転職に対応した転職エージェント20社以上を比較し、以下の観点で5社を厳選しました。
- 30年以上の実績がある大手
- 労務や人事の求人が多い
- 使った人の評判が極めていい
5社について、キャリア別におすすめ度をまとめたのが以下です。
労務経験者 | 労務未経験 | ||
年収 600万以下 |
年収 600万〜 |
||
MS-Japan | ◎ | ◎ | ◎ |
リクルートエージェント | ◎ | ◯ | ◎ |
doda | ◎ | ◯ | ◎ |
パソナキャリア | ◯ | ◎ | × |
JACリクルートメント | △ | ◎ | × |
大手・優良企業の労務求人のほとんどは、この5社に集中していて、ここから選んでおけば間違いありません。
これらは、登録すると担当者がついて、求人の紹介から面接のセッティングや対策まで、あらゆるサポートが受けられます。
具体的には以下6つをしてくれて、あなたは面接以外で企業とやりとりすることがなくなります。
- キャリアの相談
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社の日程調整
- 年収交渉
では、おすすめの転職エージェントについて、それぞれ特徴を解説していきます。
2-1. MS-Japan
「MS-Japan」は、労務や経理をはじめとした管理部門や、士業の転職に特化した転職エージェントです。
30年以上と、特化型エージェントの中でもトップクラスの実績を誇ります。
バックオフィス系の紹介は一任する企業も多く、未経験からベテラン向けまで豊富な求人があるので、労務の転職には外せない1社です。
MS-Japanの口コミ・評判
- ◯バックオフィスに特化しているだけあって、担当の方は希望職種の転職事情にとても詳しかった(20代男性)
- ◯他の大手にはない有名企業の求人もたくさん紹介してもらえました。(30代女性)
- △案件の質は高いが、紹介数はそこまで多くなかった(30代男性)
MS-Japanの基本情報
向いている人 | 労務経験者、未経験者 |
求人数(人事・労務・総務) | 約2,300件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社MS-Japan |
運営歴 | 1990年~ |
MS-Japan公式ページ:https://www.jmsc.co.jp
2-2. リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、労務の求人量・転職実績共にトップクラスです。
大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。
長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。
リクルートエージェントの口コミ・評判
- ◯志望業界の転職サポート経験が多い担当だったので、話が伝わりやすく、相談しやすかった。(30代男性)
- ◯紹介されるのが聞いたことのある有名企業ばかりで、さすが大手のサービスだと思った。(20代女性)
- △忙しいのか、こちらも積極的に動かないと、相手にしてもらえない感じがあった。(30代男性)
リクルートエージェントの基本情報
向いている人 | 労務経験者(年収~600万円)、未経験者 |
求人数(人事・労務・総務) | 約7,500件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
運営歴 | 1977年~ |
リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/
2-3. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。
dodaの口コミ・評判
- ◯企業ごとの面接データにとても詳しいベテランの担当さんで、大変役に立ちました。(40代男性)
- ◯職歴が浅い自分にもこんな可能性があるのかと、驚くほどいい求人をたくさん紹介してくれた。(20代男性)
- △第一志望に内定もらえたので良かったですが、連絡がやや取りにくいことがあった。(30代男性)
dodaの基本情報
向いている人 | 労務経験者(年収~600万円)、未経験者 |
求人数(人事・労務・総務) | 約5,500件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
運営歴 | 1989年~ |
doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/
2-4. パソナキャリア
「パソナキャリア」は求人の半数が年収800万を超える、ハイキャリアのサポートに強い転職エージェントです。
運営元のパソナは、人材派遣業の運営歴が40年を超える業界大手で、有名企業とのパイプが強く、大手企業の労務職の求人が充実しています。
また、会社を上げて女性のサポートに力を入れているため、ハイキャリアの女性の方には真っ先におすすめしたい一社です。
パソナキャリアの口コミ・評判
- ◯経験を生かして年収アップできる案件をたくさん紹介してくれた。(40代男性)
- ◯女性の担当で、職務経験も私に似ている方だったので話しやすかった。(30代女性)
- △高スキルの人向けみたいで、私には向きませんでした。(40代女性)
パソナキャリアの基本情報
向いている人 | 労務経験者(年収600万円〜) |
求人数(人事・労務・総務) | 約1,300件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社パソナ |
運営歴 | 1976年~ |
パソナキャリア公式ページ:https://www.pasonacareer.jp
2-5. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗の転職エージェントです。
実績や知名度の高さから、企業側も高収入の案件はJACにだけ相談していることも多いため、年収600万以上の方は必ず登録しておきましょう。
求人はそこまで多くありませんが、労務戦略の企画・運用担当や、英語力も求められる外資系の労務職など、ハイクラスな求人はここに集中しています。
JACリクルートメントの口コミ・評判
- ◯私の職種に対する理解度は他社エージェントに比べて段違いに高かった。(30代男性)
- ◯チャレンジングな紹介に最初は戸惑ったが、結果キャリアアップに成功し、感謝しかない。(40代男性)
- △腕試しに登録しましたが、職歴が浅いからか、丁重にお断りされました。(30代女性)
JACリクルートメントの基本情報
向いている人 | 労務経験者(年収600万円〜) |
求人数(人事・労務・総務) | 約350件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
運営歴 | 1988年~ |
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
その他、労務の転職に使えるエージェントまとめ
5社以外で、今回比較した労務向けとして紹介されることの多いエージェントは以下の通りです。
特化型エージェント | 特徴 |
ヒュープロ | 2015年に運営開始した、士業、管理部門専門のエージェント |
BEET agent | 管理部門の転職に特化 |
アガルートキャリア | 2015年に運営開始した、人事専門のエージェント |
SYNCA | 管理部門の転職に特化した求人サイト |
あらゆる業界に対応 | 特徴 |
マイナビエージェント | 20~30代の転職に強い |
ワークポート | IT・WEB・ゲーム業界への転職向け |
LHH転職エージェント | ハイクラス向けで、外資系の転職に強い |
type転職エージェント | 一都三県で、営業、エンジニアの転職に強い |
労務など管理部門に特化したタイプもありますが、以下いずれかに当てはまり、まず使うべきエージェントではありません。
- ×労務の求人が少ない
- ×労務よりも、経理や会計などその他バックオフィスの求人がメイン
- ×まだ実績が少ない(設立10年未満)
- ×そもそも転職エージェントじゃない(自分で応募する求人サイトなど)
5社からキャリア別に選び、それでもうまくかなかった方のみ、次の手段として使いましょう。
転職エージェントの4つの注意点
労務として転職を目指す方は、転職エージェントを使うにあたって、以下の点に注意しましょう。
- 大手以外を使うのは危険
- エージェントごとに得意分野は変わる
- 特化型でも、求人は少ないことがある
- 1つに絞ると失敗する
①大手以外を使うのは危険
ここ数年で、人材紹介業者は1万社以上増加したデータもあり、「労務の転職に強い」とアピールする新しい転職エージェントも大量に増えました。
引用:厚生労働省ホームページ
ただ、こうした新しいエージェントには、以下のようなタイプが多いため注意しましょう。
- 企業とのパイプが弱く、紹介できる求人が少ない
- 常に出回っているようなブラック求人しか持っていない
- 実績が少なく「会社ごとにどう対策すれば内定が出やすい」といったノウハウがない
実績作りのために、合わない求人をごり押しするなど、中にはひどい運営業者もいるので危険です。
優良な業者の見極めが難しいため、聞いた事もないようなエージェントは避け、これまで紹介したような実績のある大手だけを使いましょう。
②エージェントごとに得意分野は変わる
労務の転職に強い大手エージェントの中でも、以下の点はエージェントごとに変わります。
- 未経験から労務を目指す人もサポートしてもらえるか
- 経験者の場合、どれだけのキャリアの方を対象とするか
中には、未経験者や職歴の浅い人は、使っても相手にされないハイクラス向けサービスもあります。
ミスマッチなものを選んで時間を無駄にしないためにも、初めからこのページを参考に、自分のキャリアに合わせて選んでおきましょう。
③特化型でも、求人は少ないことがある
転職エージェントは労務などのバックオフィスの転職に特化したタイプもあります。
しかし、特化していても、以下のように求人が多いとは限らないので注意しましょう
労務・人事・総務の求人数 | |
BEET agent(管理部門に特化) | 約230件 |
ヒュープロ(管理部門に特化) | 約500件 |
リクルートエージェント | 約7,500件 |
doda | 約5,500件 |
リクルートやdodaのように、あらゆる業界に強い大手は、労務の求人も多いので、積極的に使いましょう。
業界関係なく、ほぼ全ての会社に労務部はあるため、たくさんの企業とパイプを持つ大手ほど、労務の求人は充実しています。
④1つに絞ると失敗する
優良な大手エージェントにも、以下のようなハズレの担当はいるため、必ず3社以上は登録し、担当者を比べましょう。
- 志望業界の知識が不十分で、深い相談ができない
- 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる
- 応募や内定を急かすなど対応が悪い
一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。
複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。
いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも以下から3社は使っておきましょう。
労務経験者 | 労務未経験 | ||
年収 600万以下 |
年収 600万〜 |
||
MS-Japan | ◎ | ◎ | ◎ |
リクルートエージェント | ◎ | ◯ | ◎ |
doda | ◎ | ◯ | ◎ |
パソナキャリア | ◯ | ◎ | × |
JACリクルートメント | △ | ◎ | × |
また、エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。
転職エージェントの大まかな利用の流れは以下の通りです。
- ネットから申し込み
- エージェントと面談
- 求人紹介を受ける
- 企業に応募
- 面接
- 内定
最初の面談ではこれまでの職歴やスキル、転職先の希望条件が聞かれるため、おおまかに整理しておきましょう。
面談方法は対面も選べますが、現在はWEBや電話での面談が主流となっています。
申し込みから内定まで、トータルで3ヶ月はかかるケースが多いため、余裕を持って早めに申し込みをしておきましょう。
3. 労務に強い転職サイト|経験者向けスカウトサービス3選
労務の経験者で、年収600万円以上の方は、以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。
スカウトサービスは複数ありますが、上記3社が特に有名で利用する企業も多く、スカウトをもらいやすいです。
迷ったらどれだけの企業が使っているサービスかを公開していて、数が最多の「ビズリーチ」を選びましょう。
登録企業数 | 運営歴 | |
ビズリーチ | 約30,000社 | 2009年~ |
リクルートダイレクトスカウト | 非公表 | 2014年~ |
doda X | 非公表 | 2019年~ |
AMBI | 約2,800社 | 2017年~ |
ミドルの転職 | なし (在籍するエージェントからのスカウトのみ) |
2015年~ |
このタイプの最大の強みは企業から直接スカウトが受けられることですが、企業数が多いほどチャンスは広がり、スカウトも増える傾向があります。
スカウトサービスは、経歴やスキルを登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ転職サイトで、主に年収600万円以上の方を対象としています。
登録するとあなたのプロフィールがデータベースにのり、それを使う企業の労務やヘッドハンターの目に留まると、スカウトが受けられます。
※ヘッドハンター:企業に紹介を頼まれた求人にあった人材を探す業者
登録後は待つだけでよく、企業からのスカウトだといきなり面接に進んでスピーディーに内定が決まることもあるため、登録しておいて損はありません。
では、スカウトサービスのおすすめについて、それぞれ特徴を解説していきます。
3-1. ビズリーチ
「ビズリーチ」は、毎月30,000人以上が登録している今最も勢いのあるスカウトサービスです。
即戦力人材を効率よく採用したい企業が続々と利用を開始していて、登録社数は30,000社を超えます。
一部有料の機能もありますが、最大の目玉である「企業からのスカウトの受け取り、返信」は無料プランでもできるので、まずは無料プランで使ってみるのがおすすめです。
有料プランの機能とは?
ビズリーチで月5,500円の有料プランに入ると開放される主な機能には、以下があります。
- サイト内の全ての求人の閲覧、応募ができる
- ヘッドハンターのスカウトが全て見られる
自分からも積極的に動きたい人向けの機能ですが、こうした人には、無料で使える転職エージェントの方がおすすめです。
紹介される求人にどんどん応募していくなど、自分からも積極的に動けますが、料金は一切かかりません。
ビズリーチは無料プランで使った上で、求人探しや応募には転職エージェントを活用しましょう。
求人数 | 約120,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
登録企業数 | 約30,000社 |
在籍ヘッドハンター数 | 6,200人 |
ビズリーチ公式ページ:https://www.bizreach.jp
3-2. リクルートダイレクトスカウト
「リクルートダイレクトスカウト」は、ビズリーチの後を追うように始まった、転職業界最大手のリクルートが運営するスカウトサービスです。
登録に審査があるビズリーチに対し、審査なしで誰でも登録ができ、全機能を無料で使うことができます。
登録社数は非公開ですが、「最大手だし使っておこう」と考える企業の採用担当者は多いはずで、多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。
ビズリーチが審査に通らず使えなかった方や、さらに可能性を広げたい人は登録しておきましょう。
求人数 | 約196,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
登録企業数 | 非公開 |
在籍ヘッドハンター数 | 4,300人 |
リクルートダイレクトスカウト公式ページ:https://directscout.recruit.co.jp/
3-3. doda X
「doda X」も、ビズリーチの後を追うように始まった、業界大手のパーソルキャリアが運営するスカウトサービスです。
dodaの転職エージェントはリクルートと一緒に使う企業も多く、こちらも多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。
他社にはない、パーソルの担当者からハイクラス求人の紹介が受けられるサービスもあるので、気になる方は企業スカウトとセットで使ってみましょう。
求人数 | 約49,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
登録企業数 | 非公開 |
在籍ヘッドハンター数 | 約8,000人 |
doda X 公式ページ:https://doda-x.jp/
スカウトサービスの3つの注意点
上記のスカウトサービスの利用にあたっては、以下の点に注意しましょう。
- スカウトが中々来ないこともある
- 企業からのスカウトだと、選考対策は自力になる
- 質の低いヘッドハンターもいる
①スカウトが中々来ないこともある
基本待ちのサービスなため、スカウトサービスだけに頼ると、スカウトが来ずに、一向に転職活動が進まないケースもあります。
こうならないためにも、「いつまでに転職したい」のように具体的に転職を考えている方は、自分からも積極的に動ける転職エージェントも必ず利用しておきましょう。
②企業からのスカウトだと、選考対策は自力になる
スカウトサービスで企業からスカウトを受けるとそのまま面接に進めますが、この場合以下は全て自分でやる必要があります。
- 面接対策
- 面接日や入社日の調整、年収交渉などの企業とのやりとり
上記は転職エージェントだと担当者が全てやってくれますが、スカウトサービスでは自力となります。
特に面接対策は、よほど慣れている方でない限り自力では難しいケースが多いため注意が必要です。
自信がない方は、いいスカウトが来た時に焦らずに面接に進むためにも、まずは転職エージェントで、志望業界の面接対策は受けておきましょう。
③質の低いヘッドハンターもいる
ハイクラス向けのスカウトサービスでは、企業だけでなく、「ヘッドハンター」と呼ばれる民間の転職エージェント会社からもスカウトが受けられます。
ヘッドハンターの中には、以下のような質の低いタイプもいるため注意が必要です。
- とにかく接点を持とうと、経歴をよくみずにスカウトを大量に送っている
- 設立まもない会社で、企業とのパイプも弱く、紹介できる求人も少ない
- 実績作りのために、合わない求人でもごり押ししてくる
優良なヘッドハンターもいますが、ヘッドハンターからのスカウトは大量に届くケースも多く、見極めるのは難しいです。
そのため、スカウトサービスは、「企業からのスカウト」のみ確認する使い方が効率的でおすすめです。
企業からのスカウトは、面接確定を意味していて、適当に送られることはまずありません。
スカウトサービスの利用の流れは以下の通りです。
- ネットから申し込み
- 職務経歴書を登録
- スカウトを受けた企業と面接
- 内定
上記は企業からスカウトを受けて転職する流れです。
ヘッドハンターからのスカウトの場合は、ヘッドハンターから紹介を受けた求人に応募していくことになります。
4. 労務に強い転職サイト|最終手段として使うべき求人サイト
転職エージェントを使っても決まらなかった方のみ、自分で求人を探して応募する「求人サイト」を使いましょう。
求人サイトなら、労務の求人数が最多の大手「リクナビNEXT」がおすすめです。
ただ、これまで紹介した他の転職サイトと比べると以下の通りで、あらゆる点で劣るため、まず使うべきサービスではありません。
サポート | 求人の質・量 | 選考の有利さ | |
①転職エージェント | ◎ 相談〜内定後の交渉まで |
◎ 良質な非公開求人、数多い |
◎ 選考対策・プッシュあり |
②スカウトサービス | △ 企業からのスカウトなら無し |
◎ 良質な非公開求人、数多い |
○ 企業スカウトなら書類選考なし |
③求人サイト | × 自分でやる |
△ 公開求人、数少ない |
× 自力で頑張る |
特に、ネット上に求人を公開して、広く募集しないと人が集まらない小さいベンチャーが多く、有名企業など大手の求人は少ないので注意しましょう。
転職エージェントを3社以上使っても決まらなかった方のみ、最終手段として使いましょう。
求人サイトなら「リクナビNEXT」一択
転職サイトなら、最大手の「リクナビNEXT」だけ使っておけば間違いありません。
総求人数は10万件以上と他サイト比べても圧倒的に多く、労務や人事の求人も10,000件以上と多く掲載されています。
経験者向けはもちろん、労務未経験でも歓迎の求人も多いので、まずはこれに登録して活動を進めましょう。
リクナビNEXT公式ページ:https://next.rikunabi.com/
5. 労務の転職にまずエージェントを使うべき3つの理由
これまで紹介してきた通り、転職サイトには複数のタイプがありますが、労務の転職には、以下の理由で転職エージェントをおすすめします。
- 表に出ない好条件な求人に応募できる
- 選考で有利になりやすい
- 転職のあらゆるサポートが無料で受けられる
理由1. 表に出ない好条件な求人に応募できる
そもそもですが、下記のような優良な求人は、インターネットには中々出てきません。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
これらの求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。
特に、人気企業や待遇のいい労務の求人は、応募の殺到を避けるためにエージェント経由でのみ募集するケースが多いです。
転職エージェントを使えは、求人サイトにはないこれらの高品質な非公開求人にも応募ができます。
逆に言うと、インターネットに出ている公開求人は、幅広く募集しないと人が集まらない低品質なものが多いので、注意しましょう。
理由2. 選考で有利になりやすい
転職エージェントを使うことで、直接申し込んだ人よりも、選考が有利に進むことがあります。
採用側からすると、どこの誰かわからない人よりも、転職エージェントがプッシュしてくる人の方が安心して採用することができるからです。
エージェントは、企業側に書類に書けないあなたの魅力をアピールしてくれ、優秀なエージェントだと、面接で失敗しても結果を覆してくれることもあります。
また、大手だと実績が多い分、企業ごとに「どんな人に内定が出て、逆にどんな人は落ちやすい」といったデータも豊富に持っていて、万全の選考対策を受けることもできます。
理由3. 転職のあらゆるサポートが無料で受けられる
転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。
- キャリアの相談
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社の日程調整
- 年収交渉
自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。
特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。
転職エージェントは現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。
デメリットは使い方次第で解消できる
転職エージェントには以下のデメリットもありますが、このページで紹介している通りに選ぶことで、いずれも解消が可能です。
- ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
→実績のある大手のエージェントだけを使う
→3社以上使い、担当者を比べる - ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
→自分の経験・年収に合ったエージェントを選ぶ
そのため、労務の転職を考えている方は、まず転職エージェントを使いましょう。
6. 転職エージェントを最大限活用するためにすべきこと
ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。
- 最初の申し込みを丁寧に行う
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 複数のエージェントを使っていることは隠さない
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 最低限のマナーは守る
6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う
優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。
入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。
下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。
- 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
- 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
- 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く
6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。
6-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない
転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。
長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- こんな業界は自分でも通るか
自動的に、後回しにされるリスクも
転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。
その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。
更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。
この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。
6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。
具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
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2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。
件名:担当変更のご相談
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。
しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。
つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。
お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。
担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。
各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。
ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。
件名:退会手続きのお願い
〇〇エージェント 〇〇様
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。
(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。
熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
6-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える
エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。
これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。
- 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
- 改めて自分のアピールポイントを整理したい
見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「労務にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。
以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。
(参考)ひどい推薦文の例
〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。
コミュニケーション能力が高く、明るい方です。
ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。
6-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。
転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。
紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。
また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。
こうした話はしすぎないよう注意しましょう。
6-9. 最低限のマナーは守る
エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
7. 労務の転職についてよくある質問
最後に、労務の転職についてよくある以下の質問に回答していきます。
7-1. 労務に向いているのはどんな人?
仕事内容を踏まえると、以下に当てはまる方に向いています。
- 細かい作業が得意:給与の計算など、ミスが許されない細かい作業が多い
- 口が硬い:従業員の給与やプライベートの情報など、秘密も預かる立場
- 地味な裏方仕事でもコツコツ頑張れる:日常を支える仕事で、営業のように成果は見えにくい
7-2. 労務がつらいと言われる理由は?
以下の点でつらいと感じる方がいます。
声が上がる背景 | |
ミスできないプレッシャーがある | 給与計算や年末調整のミスは従業員からのクレームにつながる |
人間関係に疲れる | ・労務はメンバーの移動が少ないが、合わない人がいて苦痛に感じる人がいる ・モンスター社員の対応や、精神的な問題で休職する人のフォローなど気疲れする業務もある |
嫌われ役になることがある | 経営者に代わって社員にリストラを通知したり、恨みを買うような仕事もある |
同じ労務でも、具体的にどんな業務があるかは、企業ごとに差があります。
苦手な仕事がある方は、応募や入社前に転職エージェントの担当に頼むなどして、企業側に確認しておきましょう。
7-3. 労務の転職が有利になる資格は?
労務の方が、持っていると転職で有利になる資格を以下にまとめました。
内容 | 必要な勉強時間 | |
衛生管理者 | 労働者の健康と安全を守る目的で作られた国家資格 | 約100時間 |
社会保険労務士 | 社会保険や労務、年金の専門家で、合格率は5%と難易度高い | 800~1,000時間 |
メンタルヘルス・マネジメント検定 | 働く人のメンタルヘルスを守るための知識が問われる | 10~50時間 |
労務管理士 | 労務管理の知識を証明する民間資格 | 合格率が非公開でデータなし |
ビジネス・キャリア検定 | 職種別に専門知識があることが証明できる資格で1~3級まである | 60時間(3級の場合) |
ただ、労務は実務経験が最も重視され、資格はなくても転職自体は可能です。
7-4. 労務の転職の志望動機を作るコツは?
労務の志望動機では、以下2つを確認されるので、必ず準備しておきましょう。
- なぜその会社の労務を志望したのか
- そもそもなぜ労務を志望したのか(未経験からの転職の場合)
これらを通して、すぐに辞めないか、長く活躍してくれる人材かをチェックされます。
それぞれの伝えるべきポイントは以下の通りです。
伝えるポイント | |
なぜその会社の労務職なのか | ・会社の求める人材(求人のゆくゆくはこんな仕事を任せたいといった内容)に、自分の理想の働き方がマッチしていることを伝える。 ・応募先の仕事内容が、これまでの自分の経験が活かせる内容であることをアピールする。 例:前職では、総務と労務の仕事をまとめて担当していました。その中で、働く環境を裏から支える労務の仕事に特にやりがいを感じ、就業規則の策定など、より深い業務に関わりたいと感じるようになりました。貴社では従業員の働きやすさに特に力を入れていて、就業規則に関する業務もあるとのことで、 経験を活かしつつ、やりがいを持って働けると感じ志望させていただきました。 |
なぜ労務を志望したのか | ・前職の経験から「労務の仕事に興味を持った」のように、仕事内容に惹かれた点を伝える。 ・採用や教育も行う人事ではなく、働ける環境づくりをする労務を志望する理由をはっきり伝える 例:前職では、営業事務をしていましたが、小さい会社だったこともあり、給与計算や勤怠管理などの、労務の仕事も手伝うことがありました。ミスが許されない責任が重い仕事ですが、同時にやりがいのある仕事と感じ、労務の仕事に魅力を感じました。 |
待遇の良さを理由にしたり、「将来性があるから」、「感謝される仕事がしたい」のように曖昧な内容を言うのは、印象が悪くなるので避けましょう。
まとめ
労務向けの転職サイトについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
まず使うべきおすすめは以下の5社で、あなたのキャリア別に3社を選びましょう。
労務経験者 | 労務未経験 | ||
年収 600万以下 |
年収 600万〜 |
||
MS-Japan | ◎ | ◎ | ◎ |
リクルートエージェント | ◎ | ◯ | ◎ |
doda | ◎ | ◯ | ◎ |
パソナキャリア | ◯ | ◎ | × |
JACリクルートメント | △ | ◎ | × |
労務の経験者で、年収600万円以上の方は、転職エージェントとあわせて以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。
- ビズリーチ ★最もおすすめ
- リクルートダイレクトスカウト
- doda X
転職エージェントを3つ使っても決まらなかった方のみ、最終手段として求人サイト「リクナビNEXT」を使いましょう。
当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。