危険!中小の転職エージェントをおすすめしない3つの理由
「中小の転職エージェントってどうなの?」、「大手との違いは?」など、中小の転職エージェントについて気になっていませんか?
中小の転職エージェントは、求人やサポートの面で大手に劣るのは明らかで、おすすめできません。
特に近年は、質の悪い求人しか持たないひどい中小エージェントが急増しているため注意が必要です。
このページでは、大手、中小どちらの転職エージェントでも勤務経験のある筆者が、中小の転職エージェントをおすすめしない理由を、以下の流れで解説していきます。
- 中小の転職エージェントをおすすめしない3つの理由
- 中小の転職エージェントにメリットはないの?
- 大手の転職エージェントを選ぶ3つのポイント
- 大手20社比較!転職エージェントのおすすめ7選
- 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
全て読めば、なぜ中小の転職エージェントがおすすめできないか、逆にメリットはないのか、結局どれを使えばいいのかまでがわかり、転職エージェントで失敗しなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 中小の転職エージェントをおすすめしない3つの理由
中小の転職エージェントは、以下の点で大手の転職エージェントに劣るため、おすすめしません。
- 求人が少ない
- 質の悪い求人ばかりなこともある
- 内定に向けたフォローが弱い
転職エージェントというと、「リクルート」や「doda」などテレビCMをやる大手が有名ですが、中小の転職エージェントも多く存在します。
大手と中小を比べると以下の通りで、中小エージェントは、規模の小さい少人数の業者を指します。
大手エージェント | 中小エージェント | |
運営歴 | 20年以上 | 10年未満が多い |
従業員数 | 1,000人以上 | 多くても100人前後 |
年間のサポート人数 | 10,000人以上 | 数十~数百人 |
知名度 | 高い | 低い |
なぜこうした中小エージェントがおすすめできないのか、理由を解説していきます。
理由1. 求人が少ない
中小エージェントは、大手に比べて求人が極めて少なく、求人の選択肢が大幅に減るのでおすすめできません。
数万件の求人を持つ大手に対し、中小エージェントは、数百件と少ないことがほとんどです。
そもそも求人数を公開していない中小エージェントも多いですが、少ない可能性が高いです。
マッチした求人が見つかりにくく、少ない手持ちから合わない求人を押し付けられる例もあるため注意が必要です。
なぜ少ない?
中小エージェントに求人が少ない理由としては、以下があげられます。
- 付き合いのある企業が少ない
- 新たに紹介できる企業を増やす余力がない
- 知名度が低いから、頼る企業が少ない
中小エージェントは「経営者の元いた業界の何社か」のように、一部の企業としかパイプがないことが多いです。
また、大手は新たな求人を探す「企業担当」がいて、次々求人をとってきますが、中小は人員的にここまでする余裕もなく、少ないままになっています。
企業側も、まずは知名度が高く、利用者が多い大手エージェントを頼ることが多く、中小エージェントには求人は集まりにくいです。
理由2. 質の悪い求人ばかりなこともある
中小エージェントは、すぐに人が辞めるような、不人気な求人しか持っていない場合もあります。
近年、自社で求人を持たなくてもエージェント業が始められる「求人データベース」のサービスが始まり、これを使う業者が増えているからです。
「求人データベース」はたくさんの転職エージェントが共有する求人データのことです。
データベースの求人は、簡単にいうと売れ残りの集まりで、「不人気ですぐ人が辞める大量採用な求人」がほとんどです。
大手エージェントでも長期間決まらなかった求人が流れ着いているイメージで、数だけは多いですが質が低いです。
データベース内には、以下のようにお世辞にも人気とは言えない会社ばかりが並んでいます。
- きついノルマが有名な保険会社、不動産会社
- ブラックで有名な飲食チェーン、引越し会社
- 薄給でスキルも身につかない3次請け、4次請けのIT企業
設立から数年なのに「求人5万件」のようなアピールをする中小エージェントがいたら、ほぼ間違いなくこのパターンなので注意しましょう。
近年の転職エージェント急増もこれが理由
下記は厚生労働省の出す転職エージェントなどの職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。
引用:厚生労働省ホームページ
増え始めた時期は、求人データベースの登場時期と重なるため、このサービスが急増のきっかけになった可能性が高いです。
これは、不人気な求人ばかりを扱う中小エージェントが近年大量にいることを意味しています。
ブラックな求人ばかり押し付けられるリスクがあるため、聞いたこともないような中小エージェントを使うのはやめましょう。
大手なら独自の優良求人が豊富
一方大手の求人は、長年付き合いのある企業から、個別に紹介を依頼された、独自ルートで仕入れたものがメインです。
このような個別に紹介を頼まれるものは、以下の理由で表に出ない人気求人というケースも多いです。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
大手の方が求人の量だけでなく質も高く、使うだけでいい会社に入れる確率は上がります。
理由3. 内定に向けたフォローが弱い
中小エージェントは、求人だけでなく、内定に向けたフォローの面でも、大手に劣るのでおすすめできません。
中小はサポート実績が少ない分、以下の情報量はどうしても大手に比べて少なくなります。
- 企業ごとに、書類審査や面接は、どう対策すると内定が出やすいか
- 逆にどんな人は落とされやすいか
大手なら、中小の10倍~100倍の人数を年間でサポートしていて、社内にこうしたデータが大量にあります。
実績に裏打ちされた深いアドバイスが受けられて、大手を使った方が選考突破の確率も上がります。
2. 中小の転職エージェントにメリットはないの?
以上のように中小の転職エージェントはおすすめできませんが、以下のメリットもあります。
- 特定の業界に詳しい
- 時間をかけて対応してくれる
ただ、これらを踏まえても、転職エージェントは大手がおすすめで、中小はおすすめできません。
メリット1. 特定の業界に詳しい
中小エージェントは、「代表が大手銀行出身で当時のコネがあり、銀行の転職に強い」のように、特定の業界の転職に特化したサービスが多いです。
あらゆる転職を扱う大手に比べると、特定の業界知識については、こうした中小の方が強いと言われることがあります。
大手も業界ごとの専門部署があり、詳しい担当はいる
ただ、大手も「金融専門」、「ITエンジニア専門」のように、専門部署を作っていて、業界出身者の担当者も多く在籍しています。
あらゆる業界に対応した大手でも、担当はそれぞれ特定の分野に特化していて、深い知識を持っています。
以下は大手「マイナビエージェント」の担当紹介ページですが、それぞれ特定の業界、職種の専任となってるのがわかります。
特定の業界に詳しいのは大手も変わらないので、これを理由に中小エージェントを選ぶべきとは言えません。
大手は中小から優秀な担当を引き抜いている例もあり、むしろ大手の方が深い相談ができたという声も多いです。
メリット2. 時間をかけて対応してくれる
中小エージェントは利用者が大手に比べると少ないのもあり、ひとりに対して時間をかけて対応してくれるケースが多いです。
大手は利用者が多く、一人の担当が何十人もの求職者を担当するため、一人ににかける時間が短く、ドライな印象を持つ人もいるのが事実です。
いくら時間をかけても、求人やノウハウがなければ意味がない
ただ、いくら時間をかけてくれるとはいえ、肝心の求人や、フォロー体制の面で大手に劣るのは変わりません。
じっくり相談できても、大手しか持っていない好条件の求人は紹介できませんし、これを理由に使うべきとは言えません。
また、大手にも親身に相談に乗ってくれる担当はたくさんいて、以下の理由で、悪い対応をされることも少ないです。
- 大手は職員の採用ハードルが高い
→基本、常識的で優秀な人間しか採用されない - マイページなどから簡単に担当変更できる仕組みがある
→変更されると社内の評価が下がるため、対応に気をつける担当が多い
中小エージェントを使ってもいい唯一の条件
以上のように、転職エージェントはまず大手を使うべきです。
しかし、以下に当てはまる方のみ、中小エージェントを使ってもいいでしょう。
- 「地方での転職を考えていて、大手エージェントを3社使っても決まらなかった方」
以下のように、地方の一部エリアの転職に特化した中小エージェントがあるため、これを使いましょう。
対象地域 | 転職エージェント |
地方全般 | リージョナルキャリア |
地方全般 | ヒューレックス |
新潟 | にいがた就職応援団 |
北陸(石川、富山、福井) | ほくりくFit転職 |
北陸(石川、富山、福井) | 北陸人材ネット |
長野 | ヒューマンインデックス |
埼玉 | 富士ヒューマンテック |
静岡、愛知 | アチーブキャリア |
愛知 東海 | MUSUBU |
愛知、東海(製造業) | みらいキャリア |
京都 | コトコト |
岡山 | オカジョブキャリア |
岡山 広島 香川 愛媛 | キャプラ転職エージェント |
福岡 | ACR |
鹿児島 | タマリバ |
沖縄 | ジョブアンテナ |
大手エージェントも地方の転職には対応していますが、都市部に支店を持つ有名企業の求人がメインで、地方は求人が少ない傾向があります。
まずは大手を使うべきですが、3社以上使ってもいい求人がなかった場合は、上記の利用がおすすめです。
地方で長年続く中小企業など、大手にはない地元企業の求人もあるので、掘り出し物が見つかる可能性があります。
3. 大手の転職エージェントを選ぶ3つのポイント
大手エージェントも数が多く、どれを選ぶか迷ってしまいますが、以下の方法で選べば間違いありません。
- 選び方1. ターゲットの年収が自分に合ったエージェントを選ぶ
- 選び方2. 自分の経歴・職種のサポートに強いエージェントを選ぶ
- 選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社は使う
この選び方がなぜ重要か解説していきます。
選び方1. ターゲットとする年収が合ったエージェントを選ぶ
大手の転職エージェントは、ターゲットにしている年収が自分に合った所を選ぶようにしましょう。
実績のある大手エージェントの中でも、それぞれ得意にしている年収層、力を入れている年収層が以下のように違うからです。
- 一般的な若手向け:平均的な年収400万円前後の求人に強い
- ハイクラス向け:年収600万円以下は相手にされない
これを知らないと悲惨で、例えば高年収の人が、若手向けのエージェントに行くと、高収入な求人が弱く、結果実力通りの待遇で転職できない可能性があります。
反対に、600万円以上しか相手にしないエージェントに年収400万円の人が登録してしまうと、相手にしてもらえず、登録しても使い物になりません。
こうならないためにも、年収別に自分に合った大手エージェントを使うようにしましょう。
選び方2. 自分の経歴・職種のサポートに強いエージェントを選ぶ
大手の転職エージェントは、幅広い業界・職種の転職に使えますが、以下のように、一部対応しきれていないジャンルもあります。
- アパレル業界
- 美容師
- 看護師、薬剤師、医師などの医療専門職
- フリーター・無職
これらの方が、マイナビやdodaのような一般向けの大手を使っても、対象の求人がなく相手にされません。
当てはまる方は、まずこれらのサポートを専門とする特化型の転職エージェントを使いましょう。
選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社は使う
大手エージェントを選んでも、ハズレの担当がつく場合もあるため、必ず3社は使い、担当者を比べるようにしましょう。
ハズレの担当としては、以下のようなパターンがあげられます。
- 志望業界の知識が不十分で、深い相談ができない
- 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる
一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。
複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。
いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。
また、転職エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。
4. 大手20社比較!転職エージェントのおすすめ7選
今回当ページでは、大手エージェント20社以上を比較し、以下の観点で7社を厳選しました。
- 大手企業が運営
- 20年以上の運営実績がある
- 利用者からの評判が極めていい
厳選した7社について、年収別におすすめ度をまとめたのが以下です。
~500万円 | 500~ 700万円 |
700~ 900万円 |
900万円~ | |
リクルートエージェント | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
doda | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
マイナビエージェント | ◎ | ◎ | ◯ | △ |
type転職エージェント | ◎ | ◯ | ◯ | △ |
パソナキャリア | △ | ◯ | ◎ | ◎ |
LHH転職エージェント | △ | ◯ | ◯ | ◎ |
JACリクルートメント | × | △ | ◎ | ◎ |
国内の大手優良企業のほとんどはこれら7社に求人を出していて、ここから選べば間違いありません。
自分の年収に合わせて、ここから3社に登録をしましょう。
4-1. リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、求人の量・転職実績共にトップクラスです。
大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。
長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。
リクルートエージェントの口コミ・評判
- ◯志望業界の転職サポート経験が多い担当だったので、話が伝わりやすく、相談しやすかった。(30代男性)
- ◯紹介されるのが聞いたことのある有名企業ばかりで、さすが大手のサービスだと思った。(20代女性)
- △忙しいのか、こちらも積極的に動かないと、相手にしてもらえない感じがあった。(30代男性)
リクルートエージェントの基本情報
向いている人の年収 | 500~900万円 |
求人数 | 約680,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
運営歴 | 1977年~ |
リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/
4-2. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。
dodaの口コミ・評判
- ◯企業ごとの面接データにとても詳しいベテランの担当さんで、大変役に立ちました。(40代男性)
- ◯職歴が浅い自分にもこんな可能性があるのかと、驚くほどいい求人をたくさん紹介してくれた。(20代男性)
- △第一志望に内定もらえたので良かったですが、連絡がやや取りにくいことがあった。(30代男性)
dodaの基本情報
向いている人の年収 | ~700万円 |
求人数 | 約200,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
運営歴 | 1989年~ |
doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/
4-3. マイナビエージェント
「マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。
新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。
サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。
マイナビエージェントの口コミ・評判
- ◯即戦力採用の求人には特に強いみたいで、自分みたいな経験者向けのいい求人が多かった。(20代男性)
- ◯他の大手エージェントと比べても担当者の方がダントツで優しかった。(20代女性)
- △未経験の職種を志望して使いましたが、あまり相手にされませんでした。(30代男性)
マイナビエージェントの基本情報
向いている人の年収 | ~700万円 |
求人数 | 約63,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
運営歴 | 1973年~ |
マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/
4-4. type転職エージェント
「type転職エージェント」は、一都三県を中心とした求人を扱う、若年層からの支持が大きい転職エージェントです。
IT・WEB業界の求人、サポートを強みとしており、対象エリアでこの業界を狙う方には外せない一社です。
女性の転職に特化した求人サイトを長く運営していて、女性の転職ノウハウに強い特徴もあります。
type転職エージェントの口コミ・評判
- ◯担当の方のアドバイス通りに動いただけで、年収を50万円も上げて転職を決められました。(20代男性)
- ◯企業と強いコネがあるようで、応募先の内部事情にすごい詳しかった。(30代男性)
- △あまり私向けの求人がなかったのか、積極的な紹介は受けられなかった。(20代女性)
type転職エージェントの基本情報
向いている人の年収 | ~500万円 |
求人数 | 約29,000件 |
対応エリア | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知 |
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
運営歴 | 1993年~ |
type転職エージェント公式ページ:https://type.career-agent.jp
4-5. パソナキャリア
「パソナキャリア」は求人の半数が年収800万を超える、ハイキャリアのサポートに強い転職エージェントです。
運営元のパソナは、人材派遣業の運営歴が40年を超える業界大手で、有名企業とのパイプが強く、大手・優良企業の求人を多く保有しています。
また、会社を上げて女性のサポートに力を入れているため、ハイキャリアの女性の方には真っ先におすすめしたい一社です。
パソナキャリアの口コミ・評判
- ◯経験を生かして年収アップできる案件をたくさん紹介してくれた。(40代男性)
- ◯女性の担当で、職務経験も私に似ている方だったので話しやすかった。(30代女性)
- △高スキルの人向けみたいで、私には向きませんでした。(40代女性)
パソナキャリアの基本情報
向いている人の年収 | 700万円~ |
求人数 | 約36,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社パソナ |
運営歴 | 1976年~ |
パソナキャリア公式ページ:https://www.pasonacareer.jp
4-6. LHH転職エージェント
「LHH転職エージェント」は、世界60カ国に拠点を持つグローバル企業が運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。
運営元の「アデコ」は、世界中で長年人材派遣サービスを提供してきた実績があり、外資系企業とのパイプが強いです。
国内の有名企業の求人もありますが、外資系の転職ノウハウ、サポート力では頭ひとつ抜けているため、外資系への転職を狙う方には特におすすめです。
LHH転職エージェントの口コミ・評判
- ◯元々狙っていた会社の求人があったので使いました。内情に詳しい担当についてもらえて、無事内定が取れました。(20代男性)
- ◯経験をピンポイントで活かせる職場を紹介してもらい、年収を100万円近く上げることができました。(30代女性)
- △熱心な紹介は嬉しいが、勤務時間中にも電話が来るのはストレスだった(20代女性)
LHH転職エージェントの基本情報
向いている人の年収 | 900万円~ |
求人数 | 約31,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | アデコ株式会社 |
運営歴 | 1985年~ |
LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com
4-7. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗の転職エージェントです。
実績や知名度の高さから、企業側も「高待遇の専門職」などハイキャリア求人はJACにだけ相談していることも多いため、年収700万以上の方は必ず登録しておきましょう。
世界11カ国にも支店を持っていて国外の会社との取引も多く、外資系企業とのパイプも強い特徴があります。
JACリクルートメントの口コミ・評判
- ◯私の職種に対する理解度は他社エージェントに比べて段違いに高かった。(30代男性)
- ◯チャレンジングな紹介に最初は戸惑ったが、結果キャリアアップに成功し、感謝しかない。(40代男性)
- △腕試しに登録しましたが、職歴が浅いからか、丁重にお断りされました。(30代女性)
JACリクルートメントの基本情報
向いている人の年収 | 700万円~ |
求人数 | 約11,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
運営歴 | 1988年~ |
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
“特化型”を使うべきなのは一部の人だけ
ここまで紹介してきたのは、どの業界にも強い”総合型”の大手エージェントですが、「〇〇業界特化!」という”特化型”の大手も存在します。
ただし、結論、総合型の方が優れているため、使うべきなのは下記の特殊な業界や事情に当てはまるごく一部の方だけです。
使うべき業界・事情 | 特化型を使うべき理由 |
アパレル・美容師 | それぞれの業界が特殊で、店舗見学などにも対応しているエージェントが好ましい |
看護師、薬剤師、医師など医療系専門職 | エージェント側に業界知識と病院とのパイプがないとうまくいかない |
フリーター・無職 | 大手総合型だと相手にしてもらえない |
それぞれの業界別に、実績や利用者の評判をもとに、おすすめエージェントをまとめました。
アパレル | クリーデンス |
美容師 | QJエージェント |
看護師 | 看護roo! |
薬剤師 | ファルマスタッフ |
医師 | 医師転職ドットコム |
フリーター・無職 | ハタラクティブ |
- いずれも運営実績、求人数の面で特に優れたもの
上記以外の方は、「総合型」だけを使い、時間があれば「特化型」を併用する程度で良いでしょう。
なぜ特化型のエージェントの優先度が低いのか
求人・利用者ともに少なく、ノウハウや企業とのパイプが大手の総合型エージェントに劣るケースが多いからです。
以前までは、特化型エージェントも「業界に詳しそう」と人気があったのですが、最近は総合型エージェントも下記の理由でそれぞれの業界に詳しいです。
- 業界ごとに部署が分かれており、それぞれの業界の事情や対策に詳しい
- 特化型エージェントから優秀な社員の引き抜きを行っている
そのため、大手で優良企業とのパイプが強い、総合型エージェントだけ使えば、ほとんどの方は満足いく転職活動ができます。
(参考)主な特化型エージェントまとめ
どうしても特化型が気になる方向けに、その他の業界で、よく名前の上がる大手を以下にまとめました。
特化する業界、職種 | それぞれの最大手 |
ITエンジニア・デザイナー | レバテックキャリア |
コンサル | ムービン |
金融 | コトラ |
メーカー(エンジニア) | メイテックネクスト |
管理部門・バックオフィス | MS Agent |
まずは総合型を3つは使い、さらに使う余裕のある方のみこれらを使ってもいいでしょう。
スカウトサービスは別物なので注意
近年以下のようなスカウトサービスがCMなどで有名で、転職エージェントとまとめて紹介されることも多いです。
- ビズリーチ:スカウトサービスの最大手で、登録企業数が最多
- リクルートダイレクトスカウト:人材業界トップのリクルートのスカウトサービス
- doda X:人材業界No.2のパーソルのスカウトサービス
スカウトサービスは、職務経歴書を登録し、企業や、ヘッドハンターからのスカウトを待つタイプの転職サービスです。
しかし、これらは転職エージェントとは別物なので注意しましょう。具体的には以下の点で違っています。
転職エージェント | スカウトサービス | |
手続きのサポート | ◎全て受けられる 必ず担当がついて動いてくれる |
△受けられないことが多い 担当はつかず、企業からのスカウトなら全部自分でやる必要あり |
転職時期の希望 | ◎ある程度通る 目標に合わせて担当が動いてくれ、自分からも動ける |
△通りにくい スカウトが来なければ、いつまでも決まらない |
対象 | ◎ほぼ全ての転職者 | △年収800万~のハイクラスがメイン |
積極的に応募するなど、自分からも動ける転職エージェントと違い、スカウトサービスは受け身でスカウトを待つ形になります。
そのため、これだけに頼ると、「スカウトが来ずにいつまでも決まらない」となる恐れもあります。
高年収の方も、まずは以下のようなハイクラスに強い大手エージェントに登録して活動を進めましょう。
- JACリクルートメント:ハイクラス転職では利用必須の老舗
- パソナキャリア:管理部門や女性のハイクラス転職に強い
- LHH転職エージェント:外資系の転職に強い
5. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。
- 最初の申し込みを丁寧に行う
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 複数のエージェントを使っていることは隠さない
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 最低限のマナーは守る
5-1. 最初の申し込みを丁寧に行う
優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。
入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。
下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。
- 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
- 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
- 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く
5-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
5-3. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。
5-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない
転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
5-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。
長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- こんな業界は自分でも通るか
自動的に、後回しにされるリスクも
転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。
その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。
更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。
この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。
5-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。
具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
|
2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。
件名:担当変更のご相談
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。
しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。
つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。
お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。
担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。
各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。
ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。
件名:退会手続きのお願い
〇〇エージェント 〇〇様
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。
(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。
熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
5-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える
エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。
これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。
- 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
- 改めて自分のアピールポイントを整理したい
見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。
以下のように、定型分のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。
(参考)ひどい推薦文の例
〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。
コミュニケーション能力が高く、明るい方です。
ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。
5-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
先ほども紹介した通り、転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。
転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。
紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。
また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。
こうした話はしすぎないよう注意しましょう。
5-9. 最低限のマナーは守る
エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
まとめ
中小の転職エージェントをおすすめしない以下の理由について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
- 求人が少ない
- 質の悪い求人ばかりなことも
- 内定に向けたフォローが弱い
転職エージェントは、大手・優良企業を中心に求人が豊富で、転職ノウハウにも強い大手を使いましょう。
大手転職エージェントのおすすめは以下の通りで、以下から年収別に3社を選んでおきましょう。
おすすめ度各社の特徴
・ おすすめ エージェント |
~500万円 | 500~ 700万円 |
700~ 900万円 |
900万円~ |
・ リクルートエージェント |
◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
・ doda |
◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
・ マイナビエージェント |
◎ | ◎ | ◯ | △ |
・ type転職エージェント |
◎ | ◯ | ◯ | △ |
・ パソナキャリア |
△ | ◯ | ◎ | ◎ |
・ LHH転職エージェント |
△ | ◯ | ◯ | ◎ |
・ JACリクルートメント |
× | △ | ◎ | ◎ |
・ おすすめ エージェント |
|
・ リクルートエージェント |
公開求人数が30万以上と最多の大手で、地方の求人にも強い |
・ doda |
リクルートエージェントに次ぐ求人数を誇る業界No.2 |
・ マイナビエージェント |
新卒領域では最大手なのもあり、20代の若手のサポートに特に強い |
・ type転職エージェント |
ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象 |
・ パソナキャリア |
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い |
・ LHH転職エージェント |
世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い |
・ JACリクルートメント |
ハイクラスの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収700万円以上は登録必須 |
当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。