訪問看護に強い転職サイトTOP3|おすすめと選ぶ上での注意点

「訪問看護の転職なら、どの転職サイトがいい?」「評判がいいのはどこ?」など、訪問看護師向けの転職サイトが気になっていませんか?
看護師向けの転職サイトは、どれを使うかで、応募できる職場や得られる情報が全く変わります。
選び方を間違えると、「興味のない求人しかない」「求人のデメリットを知らずに転職して後悔する」といった事態になります。
このページでは、看護師として10年以上働き、転職エージェントとして看護師の転職サポートもしてきた筆者が、訪問看護に強い転職サイトについて、以下の流れで解説していきます。
- 結論|訪問看護の転職にまず使うべき転職サイト
- 訪問看護に強い「担当がつく」転職サイトの選び方
- 訪問看護に強い「担当がつく」転職サイトのおすすめランキング
- 訪問看護に強い「自分で求人を探す」転職サイトのおすすめ
- 訪問看護師が「担当がつく」転職サイトをまず使うべき理由
- 使わない方がいい?看護師向け転職サイトのデメリット
- 訪問看護の転職についてよくある質問
このページを読めば、訪問看護師向けの転職サイトにはどんなタイプがあり、どれを選ぶべきか、デメリットはあるかまでが全てわかり、転職サイトで失敗することがなくなるでしょう。
著者:M.H(看護師専門の人材紹介会社に勤務)
1. 結論|訪問看護の転職にまず使うべき転職サイト
このページでは、訪問看護の転職におすすめの転職サイトを根拠を持って細かく紹介していきます。
長くなってしまったので先に結論を言うと、おすすめサイトTOP3は以下の通りです。
おすすめサイトTOP3 | 特徴 |
1位.看護roo! | ・設立40年を超える上場企業が運営 ・担当者の専門性や、サポート力の高さに定評あり |
2位.ナース専科 転職 | ・全国各地に拠点を持ち、地方にも強い ・サポート実績は最多の100万人以上 |
3位.レバウェル看護 | ・職場への訪問や聞き取りに力を入れていて、現場の内部事情には特に詳しい ・近年急速に成長したサービスで、スピード感のある対応に強み |
いずれも、特に多くの看護師に使われている人気のサービスで、求人や実績の面で圧倒的に優れています。
ネット上には多くのランキング記事がありますが、「3年前から情報が変わっていない」といったお粗末なものが多いので注意しましょう。
当ページでは、求人や実績、評判について、2025年時点の最新データを比較していて、結果は以下のようになりました。
おすすめランキング | 求人数 | 実績 | 担当者の評判 |
1.看護roo! | ★★★★★ 約21万件 |
★★★★★ 利用者60万人以上 |
★★★★★ 非常に良い |
2.ナース専科 転職 | ★★★★★ 20万件以上 |
★★★★★ 累計100万人が利用 |
★★★★☆ 良い |
3.レバウェル看護 | ★★★★★ 15万件以上 |
★★★★★ 利用者40万人以上 |
★★★★☆ 良い |
4.マイナビ看護師 | ★★★★☆ 8万件以上 |
★★★★★ 利用者50万人以上 |
★★★★☆ 良い |
5.ナースパワー | ★★★☆☆ 4.8万件以上 |
★★★★★ 利用者15万人以上 |
★★★★★ 非常に良い |
6.スーパーナース | ★★★☆☆ 約2.6万件 |
★★★★★ 利用者14万人以上 |
★★★★☆ 良い |
7.看護師ワーカー | ★★★☆☆ 3.5万件以上 |
★★★★☆ 年間1万人が転職成功 |
★★★★☆ 良い |
8.美容外科求人ガイド | ★★☆☆☆ 約5,000件 |
★★★★★ 利用者20万人以上 |
★★★☆☆ 普通 |
9.ナースではたらこ | ★★★★☆ 9万件以上 |
非公開 | ★★★★☆ 良い |
10.スマイルナース | ★★★★☆ 7.4万件以上 |
非公開 | ★★★★☆ 良い |
11.MCナースネット | ★★★☆☆ 約1.7万件 |
非公開 | ★★★★☆ 良い |
12.ナースJJ | ★★★☆☆ 約3.3万件 |
非公開 | ★★★☆☆ 普通 |
13.パソナメディカル | ★☆☆☆☆ 約1,700件 |
非公開 | ★★★★★ 非常に良い |
14.ナースキャリアネクスト | ★★★☆☆ 約1.7万件 |
非公開 | ★★★☆☆ 普通 |
15.看護プロ | ★★★☆☆ 約9,000件 |
非公開 | ★★★☆☆ 普通 |
16.キララサポート看護 | ★★☆☆☆ 約4,300件 |
非公開 | ★★★☆☆ 普通 |
17.ナースコンシェルジュ | ★☆☆☆☆ 約2,100件 |
非公開 | ★★★★☆ 良い |
18.ハートフルスタッフ | ★☆☆☆☆ 約1,000件 |
非公開 | ★★★☆☆ 普通 |
ランキング上位の大手3社なら、以下のように、あらゆる訪問看護の転職に対応していて、全国で使うことができます。
- 職種:看護師、准看護師
- 雇用形態:正社員、契約社員、パート、アルバイト
- その他条件:土日休み、訪問看護未経験、ブランクあり、管理職候補など
これらはどれも担当者がついて転職のサポートを受けることができ、「転職エージェント」とも呼ばれています。
転職サイト選びの最大の注意点
訪問看護師向けの転職サイトは、以下2つのタイプがあり、どちらを使うかで応募できる職場や得られる情報が全く変わります。
- 担当がつく
- 自分で求人を探す
ネット上にはこれらをごちゃ混ぜにして紹介するページが非常に多いですが、別物なので注意しましょう。
結論、転職を考える全ての方がまず使うべきなのは、「担当がつく」転職サイトです。
このタイプを選ぶと、担当がついて、転職相談から求人紹介、応募先とのやりとりまで全てやってもらえます。
最初にあげた以下の大手3サイトは、全てこれにあたります。
待遇が良かったり、人気の求人はこのタイプにしかないケースも多く、使わないと損します。
担当は職場ごとの隠れたデメリットなど、求人票には出ない情報も教えてくれるので、ミスマッチも起こりにくいです。
「転職エージェント」とも呼ばれていて、使うだけでチャンスが広がる、転職には必須のサービスです。
ハローワークのデータによると、働き始めてから、求人の内容と実際の労働条件が違うと感じる人は、医療・福祉業界が最も多いです。
※参考:厚生労働省「ハローワークの求人票と実際が異なる旨の申し出等」
ミスマッチが起こりやすい業界に身を置く看護師の方こそ、必ず使うべきサービスと言えます。
「自分で求人を探す」転職サイトは最終手段
担当がつくサイトを3社使っても決まらなかった方のみ、「ジョブメドレー」のように自分で求人を探す転職サイトを使いましょう。
これは、ネット上に公開された求人に自分で応募してく転職サイトです。
最初に紹介した担当がつくタイプには、以下の点で劣るので、あくまで最終手段として使いましょう。
- 全てネットから見られる公開求人
→エージェントだけが持つ非公開の条件のいい求人には出会えない - 担当のサポートがない
→応募先とのやり取り、応募書類の作成や面接対策は全て自力になる
→求人票に載らないデメリットなど、現場の事情まではわからない
次から、まず使うべき「担当がつく」転職サイトの選び方を解説していきます。
2. 訪問看護に強い「担当がつく」転職サイトの選び方
訪問看護師の方は、以下を意識して転職サイト選びましょう。
- 求人が多いか
- 職場ごとの情報に詳しいか
- 担当者は優秀か
同じ担当がつく転職サイトでも、得られる求人やサポート内容が大きく変わります。
ハズレの転職サイトを選ばないように、以下を意識して選びましょう。
選ぶポイント1. 求人が多いか
選択肢が増えて可能性が広がるので、なるべく求人数が豊富な転職サイトを選びましょう。
採用に関して、真っ先に大手を頼る訪問看護ステーションが多いことから、求人は一部の大手に集中しやすいです。
実際に、特に実績の豊富な大手3社のみ、桁違いに求人数が多くなっています。
看護師向け転職サイト | 看護師の求人数 |
看護roo! | 約21万件 |
ナース専科 転職 | 約20万件 |
レバウェル看護 | 約15万件 |
スマイルナース | 約7.4万件 |
ナースパワー | 約4.8万件 |
MCナースネット | 約1.8万件 |
ナースJJ | 約3.3万件 |
看護プロ | 約9千件 |
求人が集まるのは、精度の高いマッチングを繰り返し、全国の医療機関の信頼を積み重ねてきた証でもあり、これらはサポートのレベルも高いです。
求人の少ないサービスを使っても、少ない手持ちから決めようと、合わない求人を押し付けられたり、良いことは一つもないので注意しましょう。
大手なら求人の質もいい
求人数の豊富な大手は、表に出ない、好条件な求人が多いなど、求人の質の面でも優れています。
大手3社はこれまで多くの人を紹介した実績から、採用担当と強いパイプを持っています。
そのため、以下のように、表に出ないレアな案件を個別に頼まれることも非常に多いです。
- 「急ぎの募集だから、普段より給料の条件がいい求人」
- 「土日休みで高給など、人が殺到するので表に出せない好条件な求人」
これらは”非公開求人”と呼ばれ、知名度の高い一部の大手に集中しています。
選ぶポイント2. 職場ごとの情報に詳しいか
また、以下のような、職場ごとの情報になるべく詳しい転職サイトを使うべきです。
- 隠れたデメリットなど、求人に載らない内部事情
- 職場ごとの過去の面接データや、通過率を上げるコツ
こうした情報は、サポートした人数が多いほど集まるもので、実績のある大手ほど充実しています。
所長の性格や現場の雰囲気など、応募先の内部事情まで事前に知ることで、「こんなはずじゃなかった」とミスマッチな職場に行くリスクは減らせます。
また、過去の面接データを元にアドバイスをもらい、特有の質問などに対策すれば、内定率も大きく上げられます。
裏事情:ろくな情報を持たない、低品質な業者が急増中
ここ数年は、ろくな情報を持たず、なんとなくで求人紹介するだけの、低品質な業者が増えているので注意しましょう。
下記は厚生労働省の出す転職サイトを運営する職業紹介事業所の数の推移ですが、業者数は、5年間で約1万社も急増しました。
引用:厚生労働省ホームページ
これは、求人をネットから集めるなどして、誰でも簡単に人材紹介の仕事を始められるようになった背景があります。
看護師を専門とするタイプも増えましたが、新設の業者はネットに出回る求人を紹介するだけのことが多く、以下のデメリットがあります。
- 直接紹介先と付き合いがあるわけではなく、職場ごとの情報に弱い
→求人票の少ない情報だけで紹介するので、ミスマッチが起こりやすい - 実績が少なく、紹介先の過去の面接データまでは持っていない
→どう選考対策すべきかのアドバイスがまともにできない
優良なものもありますが、見極めが難しいため、聞いた事もないサイト避け、実績のある大手だけを使っておきましょう。
選ぶポイント3. 担当者は優秀か
以下については、担当者のレベルにも左右されるので、担当が優秀なサービスを使うのも重要です。
- 的確にマッチした求人を紹介してくれるか
- 選考突破に役立つアドバイスをくれるか
- すぐに返信をくれたり、気持ちよくやり取りできるか
なるべく実績のある大手を選べば、上記の点で優れた担当についてもらえる可能性は高くなります。
大手は運営元が人気企業で優秀な人しか入社できなかったり、教育制度が整っていることから、担当の質も高いことが多いです。
相性を確かめる意味でも、3つは使うのがおすすめ
ただし、これはどのサイトも同じですが、考え方やペースが合わないなど、相性が悪い担当に当たる場合もあります。
こうした場合に備え、念の為3社使っておくのがおすすめです。
一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。
複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。
また、サイトごとにパイプのある病院や施設が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。
3. 訪問看護に強い「担当がつく」転職サイトのおすすめランキング
看護師向けの担当がつく転職サイト18社を比較した結果、特に優れていたのは以下3社でした。
3社は看護師専門の中でも特に人気の大手で、求人や実績の面で圧倒的に優れています。
おすすめの3社について、それぞれ解説していきます。
1位. 看護roo!|設立40年を超える上場企業が運営
「看護roo!」は、設立40年を超える上場企業が運営する、看護師専門の大手転職サイトです。
看護師の求人数は、あらゆるジャンルでトップクラスに多く、全ての看護師がまず使うべきサービスです。
担当のサポートのみならず、スカウトを受けたり、自分で応募したりと様々な使い方ができます。
担当者一人一人の質にこだわっていて、サポートのレベルが高く、的外れな紹介を受けたといった、悪い口コミが非常に少ないのも特徴です。
求人数 | 約21万件(2025年3月1日時点) |
使える機能 | 担当者の転職サポート、スカウト、直接応募 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社クイック |
運営元の設立 | 1980年 |
看護roo!公式ページ
2位. ナース専科 転職|利用者は100万人以上とトップクラス
「ナース専科 転職」は、設立20年を超える上場企業の運営する看護師向け転職サイトです。
累計利用者数は100万人以上と、トップクラスの実績を誇ります。
地方も含めた全国各地に拠点を持ち、他社が扱わないような地方の訪問看護ステーションの求人も充実しています。
担当はエリアごとにチームで動いていて、地域別の最新の採用事情を踏まえた、質の高いアドバイスが受けられます。
求人数 | 20万件以上 |
使える機能 | 担当者の転職サポートのみ |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
運営元の設立 | 2003年 |
ナース専科 転職公式ページ
3位. レバウェル看護|職場ごとの情報力に自信あり
「レバウェル看護」は、後発ながら、ここ10年で急成長した大手の看護師向け転職サイトです。
年間で数千回職場を訪問するなど、情報収集に力を入れていて、表に出ない求人のデメリットなど、内部事情には特に詳しいです。
スピードを重視する社風もあり、担当者の返信の速さなど、スピーディーな対応にも定評があります。
求人数 | 15万件以上 |
使える機能 | 担当者の転職サポート、スカウト |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
運営元の設立 | 2005年(親会社のレバレジーズ) |
レバウェル看護公式ページ
担当がつく転職サイト18社の比較表
ここまで紹介した3社は、以下のように看護師専門の18社を比較した結果、特に優れていました。
おすすめランキング | 求人数 | 実績 | 担当者の評判 |
1.看護roo! | ★★★★★ 約21万件 |
★★★★★ 利用者60万人以上 |
★★★★★ 非常に良い |
2.ナース専科 転職 | ★★★★★ 約20万件 |
★★★★★ 累計100万人が利用 |
★★★★☆ 良い |
3.レバウェル看護 | ★★★★★ 約15万件 |
★★★★★ 利用者40万人以上 |
★★★★☆ 良い |
4.マイナビ看護師 | ★★★★☆ 8万件以上 |
★★★★★ 利用者50万人以上 |
★★★★☆ 良い |
5.ナースパワー | ★★★☆☆ 4.8万件以上 |
★★★★★ 利用者15万人以上 |
★★★★★ 非常に良い |
6.スーパーナース | ★★★☆☆ 約2.6万件 |
★★★★★ 利用者14万人以上 |
★★★★☆ 良い |
7.看護師ワーカー | ★★★☆☆ 3.5万件以上 |
★★★★☆ 年間1万人が転職成功 |
★★★★☆ 良い |
8.美容外科求人ガイド | ★★☆☆☆ 約5,000件 |
★★★★★ 利用者20万人以上 |
★★★☆☆ 普通 |
9.ナースではたらこ | ★★★★☆ 9万件以上 |
非公開 | ★★★★☆ 良い |
10.スマイルナース | ★★★★☆ 7.4万件以上 |
非公開 | ★★★★☆ 良い |
11.MCナースネット | ★★★☆☆ 約1.7万件 |
非公開 | ★★★★☆ 良い |
12.ナースJJ | ★★★☆☆ 約3.3万件 |
非公開 | ★★★☆☆ 普通 |
13.パソナメディカル | ★☆☆☆☆ 約1,700件 |
非公開 | ★★★★★ 非常に良い |
14.ナースキャリアネクスト | ★★★☆☆ 約1.7万件 |
非公開 | ★★★☆☆ 普通 |
15.看護プロ | ★★★☆☆ 約9,000件 |
非公開 | ★★★☆☆ 普通 |
16.キララサポート看護 | ★★☆☆☆ 約4,300件 |
非公開 | ★★★☆☆ 普通 |
17.ナースコンシェルジュ | ★☆☆☆☆ 約2,100件 |
非公開 | ★★★★☆ 良い |
18.ハートフルスタッフ | ★☆☆☆☆ 約1,000件 |
非公開 | ★★★☆☆ 普通 |
迷ったらこの全ての面で優秀な大手3社から選んでおきましょう。
(参考)訪問看護の特化型サイトまとめ
これまで紹介したのは看護師の転職に幅広く対応した大手のサイトですが、訪問看護だけに特化したサービスもあります。
ただ、結論、求人やサポートいずれの面でも優れているため、まずはこれまで紹介した大手を使うべきです。
求人数は以下の通り、有名な大手の方が桁違いに多くなります。
求人数(訪問看護) | ||
看護師向けの大手 | 看護roo! | 約13,000件 |
レバウェル看護 | 約18,000件 | |
訪問看護の特化型 | ナースペースキャリア (2016年~) | 約1,500件 |
訪看ナース.com(2020年~) | 約700件 | |
訪問看護人材紹介センター(2014年~) | 約120件 | |
訪看Job(2016年~) | 約60件 | |
訪問看護求人Jobs(2018年~) | 不明 |
大手の方が、訪問看護の転職サポート実績も豊富で、職場ごとの情報にも詳しく、選考対策の面でも強い味方になります。
特化型は2020年前後にできたばかりの小さい会社が多く、情報力やノウハウの面でも不安が大きいです。
まずはこれまで紹介してきた「看護roo!」などの大手を使い、特化型は次の手段として使いましょう。
担当がつく転職サイトの利用の流れは?
担当がつく転職サイトの大まかな利用の流れは以下の通りです。
- ネットから申し込み
- 担当者と面談
- 求人紹介を受ける
- 求人に応募(書類選考・面接対策のサポートあり)
- 面接
- 内定
最初の面談ではこれまでの職歴や、転職先の希望条件が聞かれるため、整理しておきましょう。
面談は、どのサイトも現在はオンラインや電話で行うケースが多いです。
申し込みから内定まで数週間という場合もあれば、長くて3ヶ月かかるケースもあるため、余裕を持って早めに申し込みをしておきましょう。
4. 訪問看護に強い「自分で求人を探す」転職サイトのおすすめ
担当がつくサイトを3つ使っても決まらなかった方のみ、自分で求人を探して応募する転職サイト「ジョブメドレー」を使いましょう。
これは、サイト上に求人がたくさん載っていて、そこから個別に応募していくサービスです。
ただ、担当がつくサイトと比べると、以下の点で劣るため、まず使うべき転職サイトではありません。
- 全てネットから見られる公開求人
→エージェントだけが持つ非公開の条件のいい求人には出会えない - 担当のサポートがない
→応募先とのやり取り、応募書類の作成や面接対策は全て自力になる
→求人票に載らないデメリットなど、現場の事情まではわからない
担当がつく転職サイトでも決まらなかった方のみ、最終手段として使いましょう。
おすすめは「ジョブメドレー」
自分で求人を探す転職サイトなら、最大手の「ジョブメドレー」が最もおすすめです。
看護師の方は、医療や福祉の専門サイトがあるので、それを使いましょう。
それぞれ差がつくポイントを比較したのが以下の表で、ジョブメドレーがトータルで優れています。
医療系の専門サイト | 求人数(訪問看護) | 対応エリア | 実績 |
ジョブメドレー | ◎ 約9,000件 |
全国 | ◎ 200万人以上が利用 |
コメディカルドットコム | ◯ 約1,800件 |
全国 | – |
ジストリー | ◯ 約1,000件 |
主に関東・関西 | – |
リジョブケア | △ 約700件 |
全国 | ◎ 70万人以上が利用 |
バイトルPRO | ◯ 約700件 |
全国 | – |
医療21 | △ 約30件 |
主に関東 | – |
ジョブメドレーは、上場企業が運営する、看護師の人気No.1の求人サイトで、正社員・常勤の求人は最も多いです。
運営元は、病院向けに電子カルテやオンライン診察のシステムを提供する事業も行っていて、多くの医療機関とのパイプがあります。
応募先やスカウトをくれた職場と、チャット機能で簡単にやり取りできるなど、使い勝手も非常にいいです。
ジョブメドレー公式ページ
5. 訪問看護師が「担当がつく」転職サイトをまず使うべき理由
転職サイトには複数のタイプがありますが、訪問看護師の方は、以下の理由でまずは担当がつくサイトを使うべきです。
- 転職後のミスマッチが起きにくい
- 条件がいい求人が見つかりやすい
- 転職について1から相談できて、手続きも全部やってもらえる
それぞれ、使った人の口コミとあわせて紹介していきます。
理由1. 転職後のミスマッチが起きにくい
担当がつく転職サイトを使えば、「いざ働き始めたら、思っていたのと違った」といったミスマッチは起こりにくくなります。
求人のデメリットや裏側も踏まえて、あなたの希望にマッチする求人だけを紹介してくれるからです。
担当者は、求人票からは読み取れない、以下のような情報も大量に持っています。
- 現場の雰囲気はどうか、所長はどんな人柄か
- 業務量は他のステーションと比べてどうか
- 直近でどれだけ人が辞めているか
現場に通って責任者や職員に話を聞いたり、過去にサポートした人へも聞き取りをして、こうした情報を日々集めています。
訪問看護は、病院やクリニックに比べても求人倍率が高く(一人当たりの求人が多い)、看護師の職場の中でも特に人手不足が深刻です。(参考:厚労省HP「看護師等の確保をめぐる状況」)
採用に苦労していてい、とにかく人が欲しいあまり、面接でも肝心なデメリットを教えてくれない事業者も多いのが現実です。
ネットの求人から自分で応募する場合、以下のような隠れたデメリットに後悔するケースはよくあります。
- 「業務が多すぎて休憩もまともに取れない」
- 「所長の性格がきつく、人が全然居付かない」
- 「休みが取りにくい雰囲気がある」
担当者はこうした職場ごとの悪い点についても先に教えてくれるため、転職の失敗を防げるようになります。
なぜここまでしてくれるの?
転職を成功させないと利益が出ない仕組みで、ミスマッチはサイト側にとっても損になるからです。
担当がつく転職サイト(転職エージェント)は、あなたを紹介することで、紹介先の病院や施設から紹介料を受け取るビジネスです。
この紹介料は、仮にあなたが3ヶ月以内など短期で辞めた場合は、紹介先に返金するルールがあります。
あなたにすぐに辞められると、サイト側は紹介料が手に入らず、大損になるのです。
長く続けられる職場に転職をしてもらい、利益につなげるためにも、ミスマッチを防ぐことに全力を注いでくれます。
理由2. 条件がいい求人が見つかりやすい
そもそもですが、下記のような優良な看護師の求人は、インターネットには中々出てきません。
- 業務にしては待遇がいいなど、公開すると人が殺到するような求人
- 今、その職場で働いている人が嫉妬するような条件の求人
これらの求人は、病院が取引のあるサイトに内々に相談し、そこに登録している人だけに紹介されます。
担当がつく転職サイトを使うことで、こうした質の高い”非公開求人”にも応募できるようになります。
なぜ求人を非公開にするのか
よくある非公開になる理由としては以下が挙げられます。
- 応募が来すぎて、選考が大変になると困る
- 急ぎの募集で、表に出して待つ余裕がない
- 所長や主任などの重要ボジションで、今働いている人に知られたくない
※公開すると、今働く人に、昇格のチャンスがないように伝わってしまう
こうした求人は、誰もが知る人気の病院だったり、条件が公開されたものより良い場合がほとんどです。
これらは、担当がつくサイトの利用者にのみ、個別に紹介されます。
そのため、広く募集する場合に比べてライバルが減り、応募者にとっては選考に通りやすいメリットもあります。
理由3. 転職について1から相談できて、手続きも全部やってもらえる
転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で応募先とやりとりする必要がなくなります。
- 転職の相談
- 求人紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策のサポート
- 面接や入社の日程調整
- 給与などの条件交渉
自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたはマッチする職場を選ぶことに集中できるようになります。
特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。
担当者は現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。
6. 使わない方がいい?看護師向け転職サイトのデメリット
看護師向けの転職サイトには以下のデメリットがあり、「使わない方がいい」と言う声も一部あるのが事実です。
- ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
- 担当者とのやりとりが面倒に感じる人もいる
ただいずれも選び方や使い方次第で解消ができます。
それぞれ、使った人の口コミとあわせて紹介していきます。
デメリット① ハズレのサイトや担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
転職サイトにもそこで出てくる担当者にも、当たり外れがあることに注意しましょう。
×ハズレの転職サイトの特徴
- 設立したばかりなどで、訪問看護ステーションとのパイプがなく、求人が少ない
- 実績が少なく、職場ごとの内部情報やデメリットなど、重要な情報を持っていない
- 1人1人の担当に無理なノルマを押し付け、利用者の幸せを考えない転職を強いる
×ハズレの担当者の特徴
- 入ったばかりの新人などで、医療業界の知識が浅く、深い相談ができない
- 必要な連絡を忘れるなど、シンプルに仕事ができない
- 希望と違う求人を紹介してくる
こういったサイトや、担当者に頼ってしまうと、逆に足でまといになり、転職に失敗する原因になります。
これらを避けるためにも、下記を重視して転職サイトを選びましょう。
- 実績があり、求人も豊富な大手だけを使う
- あらかじめ3社は登録し、ハズレの担当がついたサイトの利用を止める
迷ったら、このページで紹介している以下の大手3社の利用がおすすめです。
デメリット② 担当者とのやりとりが面倒に感じる人もいる
転職サイトというと、転職エージェントと呼ばれる、担当がつくタイプが主流です。
担当者と面談したり、やり取りする必要がありますが、以下の理由でこれが面倒に感じる人もいます。
- 誰にも気を使わず、自分のペースで進めたい
- 紹介を断るのも気を使う
ただ、最近は担当者とのやりとりは、LINEでするケースが多く、しつこく電話をされたりといったケースはほぼありません。
ゆっくり進めたかったり、紹介を断るときも、LINEで簡単に伝えられるので、実際使ってみると面倒と感じる方は少ないです。
どうしても担当がつくのが面倒という方は、以下のような他の機能に絞って使いましょう。
- スカウト機能:経歴を登録して、スカウトをもらう
- 直接応募機能:サイト上から選んだ求人に自分で直接応募する
完全にマイペースでできて、担当はつかず、応募先とのやりとりのみで済みます。
転職サイト以外の方法はおすすめしない!
これまで紹介した、転職サイト以外の方法としては以下がありますが、おすすめできません。
- eナースセンター:看護協会から求人を紹介してもらえたり、応募ができる
- ハローワーク:全国の求人が集まっていて、仕事が探せる公共の職業紹介所
- 公式の採用ページ:訪問看護ステーションの公式採用ページ
それぞれおすすめしない理由をまとめると、以下の通りです。
おすすめしない理由 | |
eナースセンター | ・採用側は無料で採用し放題のサービスで、人の出入りが激しいブラックな求人が紛れやすい ・文字だけの最低限の求人情報しか得られない |
ハローワーク | |
公式採用ページ | ・求人情報は最低限しか載っていないことが多い ・日勤のみで高給など、好条件な求人はエージェントにだけ渡して、載せていないことがある |
公共サービスは求人の質がイマイチ
eナースセンター、ハローワークは公共サービスで、採用側が無料で採用できる点が、転職サイトとの大きな違いです。
これらは何人採用しても無料なため、すぐに人が辞め、採用を繰り返すブラックな求人も紛れている可能性が高いので注意しましょう。
民間の転職サイトでは、採用が決まると求人を出していた採用側が、紹介料としてまとまった料金を支払います。
採用を繰り返すブラックな病院がこれらを使うと、何度も紹介料を払うことになり、大赤字になってしまいます。
そのため、こうした採用を繰り返す職場は、無料の公共サービスだけを使って募集をしているケースが多いのです
こうしたリスクがあるので、転職サイトのように、採用する側が有料のサービスを使っておきましょう。
公式からの直接応募はチャンスが減る
公式から応募する方法もありますが、情報が少なかったり、一部の求人しか出していないことも多く、おすすめしません。
公式で看護師の募集は出していても一部のみで、日勤のみの常勤など、人気の求人は載せていないことがよくあります。
こうした求人は応募の殺到を避けるため、担当がつく転職サイトの利用者にのみ、個別に紹介がされます。
チャンスを広げるためにも、行きたい職場が決まっている方もまずは転職サイトの利用がおすすめです。
7. 訪問看護についてよくある質問
最後に、初めて訪問看護を目指す方などに向けて、訪問看護についてよくある以下の質問に回答していきます。
7-1. 訪問看護とは
療養する方の自宅を訪問して、身の回りの世話や、健康管理、医療処置などをする看護師のことです。
高齢化や在宅医療を進める国の方針もあり、ニーズが拡大していて、訪問看護ステーションも10年で2倍以上に増えています。(参考:厚生労働省HP)
同時に看護師の求人も増えていて、一人当たりの求人数(求人倍率)は、病院や介護施設と比べても倍近くとかなり多いです。
7-2. 訪問看護の仕事内容とは
主な仕事内容をまとめると、以下の通りです。
- バイタルサインの確認:体温・血圧・脈拍などの健康状態をチェックし、異常がないかを把握する
- 服薬管理:薬の飲み忘れや副作用の有無を確認し、必要に応じて服薬の支援や調整を行う
- 医療処置の実施:点滴、褥瘡(床ずれ)処置、カテーテル管理などの医療行為を行う
- 病状の観察と記録:利用者の病状の変化を観察し、記録として残すことで医師との連携に役立てる
- 日常生活のサポート:入浴・清拭・排泄・食事介助など、生活面の支援を行う
- リハビリ支援:歩行訓練や関節可動域訓練など、機能回復や維持を目的とした支援を行う
- ご家族への相談対応:介護に関する悩みや不安の相談に応じ、適切なアドバイスを行う
- 医師やケアマネジャーとの連携:利用者の状態に応じた情報共有や報告を行い、適切なケアを継続できるようにする
- 終末期ケア(看取り含む):自宅での最期を希望する方へのケアや、ご家族の精神的サポートを行う
1日の仕事の流れは、以下のようになります。
訪問看護師の1日 |
・08:30 出勤・朝礼、当日の訪問予定や注意事項を確認 ・09:00 1件目の訪問(バイタルチェック、服薬確認など) ・10:30 2件目の訪問(点滴処置と生活支援) ・12:00 昼休憩(事業所や移動先で休憩) ・13:00 3件目の訪問(リハビリ支援と家族への説明) ・14:30 4件目の訪問(褥瘡処置と状態観察) ・16:00 5件目の訪問(看取り対応や精神的ケア) ・17:30 帰社・記録入力、関係者への報告・申し送り ・18:00 退勤 |
7-3. 訪問看護は何がきつい?
以下の理由で、きついと言われることがあります。
- 体力がいる:天候に関係なく自転車や車での移動があり、体力的に負担がかかる
- 一人でやるのが大変:訪問先では一人で対応するため、トラブルや急変時の対応にプレッシャーを感じやすい
- 時間に追われる:訪問のスケジュールがタイトなことが多く、常に時間に追われがち
- 報告・記録業務が多い:訪問後に詳細な記録や報告書の作成が必要で、事務作業にも追われる
- オンコールがプレッシャー:オンコール当番がある職場では、常に連絡を気にする必要がある
- 他の職種との連携が必要:医師やケアマネ、介護職などと連携を取る必要があり、調整にストレスを感じることも
- 本人や家族とのやりとりが疲れる:終末期のケアや、利用者・家族と接する中で、感情的なエネルギーを使う場面もある
一方で、夜勤なしで土日祝日休みの職場が多かったり、感謝一人一人とじっくり向き合えるメリットもあります。
具体的に何がきついかは、どんな利用者相手のサービスかや、1日の訪問件数、オンコールの有無など、ステーションによって変わります。
自信がない業務がある方は、転職サイトの担当に伝えて、自分に合ったステーションを提案してもらいましょう。
7-4. 訪問看護が向いている人とは?
仕事内容や、特徴を踏まえると、以下に当てはまる方に向いています。
- 体力に自信がある
- ある程度臨床経験があり、一人でも冷静に対処できる自信がある
- 決まった時間通りに、計画的に仕事を進められる人
- 患者一人一人とじっくり向き合いたい人
- 他職種や利用者・その家族とのやりとりが苦ではない人
7-5. 訪問看護の年収は高い?
「厚生労働省の調査(令和4年度)」によると、訪問看護(正看護師)の年収はおおよそ530万円が平均と言えます。
別の調査では、看護師全体の平均年収は508万円となっていて、やや高いと言えます。(参考:職業情報提供サイトjob tag)
看護師の職場の中でも特に人手不足が深刻なこともあり、高額な年収を提示する職場が近年増えています。
まとめ
訪問看護に強い転職サイトについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
以下の理由で、訪問看護師の方は、まず「担当がつく転職サイト」を利用すべきです。
- 転職後のミスマッチが起きにくい
- 条件がいい求人が見つかりやすい
- 転職について1から相談できて、手続きも全部やってもらえる
18社比較してわかったおすすめは以下の3社で、全国のあらゆる訪問看護の転職に対応しています。
これらでも決まらなかった方のみ、自分で求人を探して応募する「ジョブメドレー」を使いましょう。
当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。