ANAの中途採用の完全ガイド|応募前に知るべき注意点全てがわかる
「ANAは中途採用してる?」「中途でANAに入社するにはどうすればいい?」など、全日本空輸株式会社(以下、ANA)の中途採用が気になっていませんか?
ANAは中途採用を行っていますが、人気企業で転職難易度もとても高く、十分な対策が必要です。
また、社内からは悪い口コミもあるので、悪い面も理解して転職しないと入社後後悔することになります。
このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者が、ANAへ中途入社を目指す上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。
- ANAの中途採用情報|待遇・求人や申し込み方
- 中途入社先としてANAはどうなのか
- ANAの社員からの口コミ・内部事情
- ANAはそもそもどんな会社か
- ANAの中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと
- ANAへの中途採用で使うべき転職エージェント
- ANAへの中途採用で転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
最後まで読めば、ANAの中途採用の情報から、中途採用されやすくなるためのコツまでわかり、ANAへの転職で失敗しなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. ANAの中途採用情報|待遇・求人や申し込み方
ANAは、業界トップの大手航空会社で、公開求人数は少ないですが、年間通して中途採用も行っています。
ここではANAの中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。
1-1. 中途採用職種
ANAの中途採用の職種は主に以下の4つです。
客室乗務職 | 客室乗務員 |
地上スタッフ | グランドハンドリング※1、サービスハンドリング※2 |
事務職 | 企画職、財務、法務、広告など |
技術職 | 整備技術管理、品質管理、航空機用部品の管理 |
具体的に出ていた求人を以下で紹介します。
- ※1:空港の駐機(航空機をとどめておくスペース)での航空機誘導、航空機の牽引などの業務
- ※2:空港カウンターでのカウンター業務など
1-2. 求人情報
過去に「doda」「LHH転職エージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。
グローバルスタッフ職(事務系総合職)
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
マーケティング/CX・Webマーケ・宣伝広告等 | 500万円~1,000万円 | 東京都港区、中央区、品川区、国内外の事業所など |
DX推進(データ・デジタルデザイナー・ITアーキテクトなど) | 500万円~1,000万円 | 東京都港区、国内外の事業所など |
経理・財務(税務・決算・会計など) | 500万円~750万円 | 東京都港区、国内外の事業所など |
大手航空会社ということもあり、東京都の本社だけでなく、将来的な国内外の事業所への配属の可能性もあります。
また、募集を受けてつけている各求人については、グループ会社への在籍出向の可能性もあります。
グローバルスタッフ職(技術系総合職)
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
オペレーション | 450万円~700万円 | 東京都大田区、国内外の事業所など |
航空機整備の品質管理 | 500万円~1,000万円 | 東京都大田区、国内外の事業所など |
大手航空会社ということもあり、東京都の本社だけでなく、将来的な国内外の事業所への配属の可能性もあります。
また、募集を受けてつけている各求人については、グループ会社への在籍出向の可能性もあります。
客室乗務職
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
客室乗務職 | 会社規定による | 東京など |
ANAは人気職種の客室乗務職の募集も行っており、コロナ禍から需要が回復した2024年時点では、採用予定人数を約70名としています。
空港係員
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
空港旅客サービス・ハンドリングスタッフ | 会社規定による | 香港 |
ANAは海外支店の募集も行っており、直近の公開求人としては、海外の空港係員がANAグループの採用ページで行われておりました。
1-3. 採用メッセージ、求められる人物像
ANAは、ANAグループの指針として以下の「ANA’s Way」を掲げています。
- 安全
- お客様視点
- 社会への責任
- チームスピリット
- 努力と挑戦
ANAの業務は、顧客と接する機会が多く、運送中の命を預かっている事業が主ですので、
お客さま視点を持ち、周囲と協力しながらより良い社会への発展に尽力できる人材を求めています。
そのため、下記をアピールできるよう、準備しましょう。
- 常にお客さま視点で業務にあたることができる
- 周囲との連携プレーができる
逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。
1-4. ANAへはどうやって応募すべきか
ANAに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。
転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でANAの転職に有利になるからです。
- インターネット上に出ていない、ANAの非公開求人に応募できる
- ANAの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
- ANA側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、ANAに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。
これらに登録し、「ANAに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。
上記エージェントは先ほどANAと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。
2. 中途入社先としてANAはどうなのか
中途採用を目指すべき?という方に向け、下記の観点でANAを評価していきます。
社員からの評判 | ・「やりがい」「職場の雰囲気」に関する評価は人気企業でも上位 ・「ワークライフバランス」の評価は平均的 |
年収 | ・業界平均より高いが、一緒に検討される「JAL」には劣る |
中途入社難易度 | ・かなり高い(高度なスキルや経験が必須)ので準備が必要 |
それぞれの観点について解説します。
2-1. ANAの社員からの評判
口コミサイトをもとに社員からのANAの評判をまとめると、下記の通りです。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 3.3 | 153位/300社 |
ワークライフバランス | 3.4 | 163位/300社 |
キャリア・成長 | 3.1 | 138位/300社 |
やりがい | 3.7 | 83位/300社 |
職場の雰囲気 | 3.5 | 88位/300社 |
社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、以下の通りです。
- ◎安全なフライトに向けて、チーム一丸になって働いているので、非常にやりがいがある
- ◯繁忙期を除けば有給が取りやすいので、ワークライフバランスは保ちやすい
- △コロナなどの外部環境によって、年収に影響が出やすいとの声も
社員からの口コミについては「3.ANAの社員からの口コミ・内部事情」でより深掘りしますから、気になる方は読み進めましょう。
ANAとあわせて検討される企業との比較
ANAとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。
- JAL.:国内2番目の航空会社
- スカイマーク.:国内3番目の航空会社
- ジェットスタージャパン.:オーストラリアに本社を置く、格安航空会社
それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。
待遇 | ワークライフバランス | キャリア・成長 | やりがい | 職場の雰囲気 | |
ANA | 3.3 | 3.4 | 3.1 | 3.7 | 3.5 |
JAL. | 2.8 | 3.3 | 3.0 | 3.7 | 3.7 |
スカイマーク. | 2.6 | 3.3 | 2.8 | 3.4 | 3.2 |
ジェットスター・ジャパン. | 3.0 | 3.0 | 2.9 | 3.1 | 3.6 |
よく一緒に検討される他の航空会社と比較すると、ほぼ全ての項目で最も高い評価となっているので、どの項目も妥協したくないという方向けの企業と言えます。
私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声
私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下のような声をよく聞きます。
- 憧れだった航空業界で働けているので、仕事にやりがいを持ちやすい
- 研修制度や先輩社員からの指導が充実しているため、成長を実感しやすい
ただ、外部環境によって大きく待遇が変わる点に不安がある、航空業界以外で通用するようなスキルが得られづらいと話す方もいます。
過去にサポートした中でも、「他業種でも活かせるような、汎用的なスキルが得られる企業で働きたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。
2-2.ANAの平均年収
ANAの平均年収は、714万円です。
一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手航空会社と比べても高くなります。
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 待遇の口コミ評価 | |
ANA | 714万円 | 39.2歳 | 14.2年 | 3.3 |
JAL. | 921万円 | 40.7歳 | 15.4年 | 2.8 |
スカイマーク. | 577万円 | 37.1歳 | 9.1年 | 2.6 |
ジェットスター・ジャパン. | 520万円 | 33.2歳 | 6年 | 3.0 |
※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成
年齢別の給与水準
口コミサイトを元に集計すると、ANAの年齢別(全職種)の給与の平均値は以下の水準です。
25歳 | 350万円~400万円 |
30歳 | 450万円~500万円 |
35歳 | 600万円~605万円 |
40歳 | 700万円~750万円 |
45歳 | 750万円~800万円 |
50歳 | 800万円~850万円 |
役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、ANAの平均残業時間は8.7時間です。
2-3. ANAの中途採用難易度
ANAへの転職難易度は「かなり高い(高度なスキルや経験が必須)」です。
そもそも中途採用を積極的に行っておらず、高い知名度や、成長環境などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。
そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。
- 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
- 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
- 過去の傾向を分析し、面接・選考対策を徹底的に行う
3. ANAの社員からの口コミ・内部事情
改めて、ANA社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 3.3 | 153位/300社 |
ワークライフバランス | 3.4 | 163位/300社 |
キャリア・成長 | 3.1 | 138位/300社 |
やりがい | 3.7 | 83位/300社 |
職場の雰囲気 | 3.5 | 88位/300社 |
この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。
端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。
- ◎安全なフライトに向けて、チーム一丸になって働いているので、非常にやりがいがある
- ◯繁忙期を除けば有給が取りやすいので、ワークライフバランスは保ちやすい
- △コロナなどの外部環境によって、年収に影響が出やすいとの声も
3-1. 待遇に関する口コミ
- 基本給が低めで、年収におけるボーナスでの割合が多い
- パイロットや客室乗務員の場合は、搭乗回数によって大きく年収に影響が出る
- コロナ禍などの外部環境の変化で、年収の幅が多い
職種によって給与形態が異なるので、待遇に関しての声はバラツキがありました。
- パイロット:年収は高く満足しているが、搭乗回数によって振れ幅が大きい
- 客室乗務員:基本給は低いが、搭乗に伴う手当が充実している、しかし、搭乗回数によって振れ幅が大きい
- 総合職:管理職になるまでは上がり幅が少ないが、管理職になった後は比較的満足している
上記の通り、パイロットや客室乗務員については、搭乗回数の変動によって、給与の変動幅があります。
そして、搭乗にあたっては、以下2つの要素によって、思ったように搭乗できないことがあるので、注意が必要です。
- 搭乗便の数の影響(コロナ禍での減便など)
- 搭乗にあたる厳しい身体検査
また、職種問わず、年収におけるボーナスの割合が多いです。
上記を踏まえると、年収を決定する大きな要素であるボーナスや手当は、コロナなどの外部環境によって大きく変わることがあるので、その点の注意が必要です。
参考:役職別(総合職)の年収目安
ANAの役職別(総合職)の年収目安は以下の通りです。
役職目安 | 年収目安 |
J等級 | 400万円~450万円 |
P等級 | 450万円~600万円 |
AM等級 | 700万円~750万円 |
マネージャー | 1,000万円~1,050万円 |
課長 | 1,150万円~1,200万円 |
部長 | 1,550万円~1,600万円 |
執行役員クラス | 2,000万円~ |
参考:役職別(パイロット)の年収目安
ANAの役職別(パイロット)の年収目安は以下の通りです。
職種目安 | 年収目安 |
副操縦士 | 1,200万円~ |
機長 | 2,000万円~ |
参考:職種別の年収目安
職種別に年収は異なり、口コミサイトを元にしたANAの職種別の給与の平均値は以下の水準です。
職種 | 年収目安 |
パイロット | 1,500万円~1,550万円 |
客室乗務員 | 400万円~450万円 |
総合職 | 550万円~600万円 |
参考:年度別の管理部門の年収目安
ANAグループとして公表している、年度ごとのANAホールディングスにおける管理部門の年収目安は以下の通りで、コロナ前後での年収に大きな差があります。
年度 | 年収目安 |
74期(2023年4月1~2024年3月31日) | 約714万円 |
73期(2022年4月1~2023年3月31日) | 約691万円 |
72期(2021年4月1~2022年3月31日) | 約495万円 |
71期(2020年4月1~2021年3月31日) | 約560万円 |
70期(2019年4月1~2020年3月31日) | 約735万円 |
69期(2018年4月1~2019年3月31日) | 約775万円 |
68期(2017年4月1~2018年3月31日) | 約760万円 |
※年度別の年収はANAグループの有価証券報告書より
3-2. ワークライフバランスに関する口コミ
- 「リモートワーク制度」「ワーケーション制度」「フレックスタイム制度」といった、働きやすい制度が整っている
- 全体的に有給は取得しやすい傾向にある
- 職種によっては、シフト制なので調整が大変と感じる声も
ワークライフバランスの評価は、人気企業300社の中でも平均的です。
まず、リモートワーク制度やフレックスタイム制度など、働きやすい制度が充実しているので、制度を利用し、子どもの送迎などと両立できるとの声があります。
そして、有給は、会社で積極的に推奨していて、繁忙期を除けば、基本的には希望通りに取得できるとの声が多いです。
ただし、部署や役職によっては、下記のようにワークライフバランスが悪いと感じる方もいました。
- 本社:年間を通して残業が多い傾向との声がある
- 客室乗務員・パイロット:休日でも運航に備えて飲酒を抑えたりする必要があるなど、プライベートの調整が難しい場合もある
- 管理職:昇進前に比べて業務時間が長い傾向にある
会社全体の残業時間の平均は8.7時間ですが、部署・役職によってはハードワークが必要です。
また、旅行シーズンなどの繁忙期は、運航に関わるどの部署も忙しい傾向にあるので注意が必要です。
3-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ
- 特に客室乗務員や技術職の方から、専門性の高いスキルを身につけることができるといった声は多い
- 専門性は高い一方、別業種に活かせるスキルは身に付かなかったとの声もある
- 研修制度が充実している
成長・キャリアアップに関する評価は、人気企業300社の中でも平均からやや高めです。
客室乗務員の方からは、入社3年目以降には国内線の責任者の資格が取得できるなど、早いうちから責任のある仕事が任せられて成長を実感できた、との声があります。
技術職の方からは、航空機の整備関連のスキルは高まるとの声が複数ありました。
一方、航空関連の業種としてのスキルは身につきやすいが、他の業種ですぐに活躍できるようなスキルは身につけづらいと感じる方がいることも事実です。
また、事務系の職種で入社した方からは、異動が多いので、業務に関する深いスキルが習得できなかったとの声もあります。
ただ、ANAは社員教育・キャリアアップにも力を入れており、成長できる環境は十分にあります。
上記の点でANAには成長・キャリアアップの環境が揃っていますが、活用できているのは、自ら考え、積極的に動いている人だけということに注意しましょう。
画像引用元:ANAグループ
3-4. やりがいに関する口コミ
- 安全なフライトを遂行するという目標に向かって、チーム一丸になって取り組める
- 顧客との距離が近いため、直接お礼を言われることも多く励みになった、との声が多い
やりがいに関しての評価は、人気企業300社の中でも上位です。
特に、安全なフライトのためにチーム一丸になって業務に取り組んでいるので、日々の業務で充実感があるとの声が多いです。
以前から航空業界に強く憧れを持って入社している方が多く、業務内容そのものが好きな方が多い傾向です。
また、客室乗務員の方からは、お客さまから直接お礼を言われる機会が多いので励みになったとの声も多いです。
一方、業務内容そのものは同じ事の繰り返しが多いので飽きる、との声があるのも事実です。
3-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ
- 安全面や法令遵守に対する意識が非常に高い
- 年功序列の色合いが強く、体育会系との声も
職場の雰囲気・人間関係に関する口コミは、人気企業300社の中でも上位です。
特に、安全面や法令遵守に対する意識は非常に高いとの声が多いです。
そして、プロフェッショナル意識が高いため、若手であっても高い業務遂行能力が求められるとの声があります。
ただ、年功序列の色合いが強く、現場は体育会系のような空気が流れているとの声が複数上がっています。
4. ANAはそもそもどんな会社か
引用:ANAグループ
ANAは、国内最大の航空会社で、世界最大のネットワークを誇るスターアライアンスに加盟しています。
また、顧客満足度も高く「エアライン・オブ・ザ・イヤー2018」という、航空会社の最高賞を受賞しています。
会社ホームページ:https://www.ana.co.jp/group/
4-1. 会社概要
社名 | 全日本空輸株式会社(ALL NIPPON AIRWAYS CO., LTD.) |
設立 | 2012年(平成24年)4月2日 |
代表者 | 井上 慎一 |
従業員数 | 12,854名(2024年3月31日現在) |
本店所在地 | 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター |
事業内容 | ・定期航空運輸事業 ・不定期航空運輸事業 ・航空機使用事業 ・その他付帯事業 |
4-2. 事業内容
大きく下記の4つの事業です。
定期航空運輸事業 | ・国内線の定期航空事業 ・国際線の定期航空事業 |
不定期航空運輸事業 | ・国内線の不定期航空事業 ・国際線の不定期航空事業 |
航空機使用事業 | ・機内食の販売など |
その他付帯事業 | ・上記業務内容に関しての付帯業務 |
4-3. トップメッセージ
引用:ANA統合報告書
社長就任後の初年度を振り返ると、ポストコロナに向け「変えること」と「変えないこと」を熟考し、実践した1年となりました。
結果としては、ご支援をいただいた皆様のおかげもあり、黒字に転換いたしました。
コロナ禍では以下の3つが私の胸に深く刻みつけられました。
- 当社グループの最大の強みはやはり社員であり、組織や職種の壁を越えて連携し協力する組織文化であること
- リスク管理の重要性
- 当社グループが社会に提供する価値は、かけがえのない大きなものであるということ
このような状況の中、迎えた創業70周年を機に、グループ経営ビジョンを刷新しグループ全体での成長に向け進んでまいります。
また、2025年までの中期経営計画としては、旅客需要の取り込みへの対応を中心とした航空機事業のほか、ANAグループ経済圏の確立などを含めた、非航空機事業にも注力していきます。
そして、環境にも配慮したサステナビリティ経営を実践し、ステークホルダーと共創しながら、社員、お客様、社会にとっての「ワクワクで満たされる世界」を実現できるよう挑戦を続けてまいります。
3-4. 今後の事業展開
ANAグループは中期経営戦略「2023から2025年度ANAグループ中期経営戦略」の中で、以下の3つを重要事項としています。
- エアライン事業の利益最大化
- 航空非連動の連動の収益ドメインの拡大
- 持続的成長に向けたANA経済圏の拡大
例として、成長分野である国際線機材の比率を2019年度の保有数から2030年末には5%増加予定など、更なる航空需要の獲得を見込んでいます。
また、ANAモールというECサイトを展開するなど、航空以外の分野でも事業を拡大予定となっています。
4-4. 今後の事業展開
ANAグループは中期経営戦略「2023から2025年度ANAグループ中期経営戦略」の中で、以下の3つを重要事項としています。
- エアライン事業の利益最大化
- 航空非連動の連動の収益ドメインの拡大
- 持続的成長に向けたANA経済圏の拡大
例として、成長分野である国際線機材の比率を2019年度の保有数から2030年末には5%増加予定など、更なる航空需要の獲得を見込んでいます。
また、ANAモールというECサイトを展開するなど、航空以外の分野でも事業を拡大予定となっています。
4-5. ANAホールディングスについて
ANAは、ANAグループの経営戦略策定などを担う「ANAホールディングス株式会社」の子会社です。
ANAホールディングスは、航空運送事業を担う「ANA」のほか、以下のような事業会社を傘下に持ちます。
業種 | 会社名 |
航空運送 | 株式会社エアージャパン、ANAウイングス株式会社、Peach Aviation |
航空機整備事業 | ANAベースメンテナンステクニクス株式会社、ANAエンジンテクニクス株式会社など、 |
空港地上支援 | ANA新千歳空港株式会社、株式会社ANAエアサービス福島など |
車両整備 | 全日空モーターサービス株式会社、千歳空港モーターサービス株式会社 |
セールス・マーケティング | ANAあきんど株式会社、ANA X株式会社など |
フライトケータリング | 株式会社ANAケータリングサービス |
貨物・物流 | 株式会社ANA Cargo、株式会社OCS、インターナショナル・カーゴ・サービス株式会社 |
コンタクトセンター | ANAテレマート |
商社 | 全日空商事株式会社、米国全日空商事株式会社など |
人材・ビジネスサポート | ANAビジネスソリューション株式会社、ANAウィングフェローズ・ヴイ王子株式会社 |
不動産・ビルメンテナンス | ANAファシリティーズ株式会社、ANAスカイビルサービス株式会社 |
IT | ANAシステムズ株式会社、株式会社インフェニ トラベル インフォメーション |
調査研究・シンクタンク | 株式会社ANA総合研究所 |
航空機操縦士養成 | panda Flight Academy |
ただ、「ANAホールディングス」は中途採用は積極的に行なっておらず、非常に狭き門です。
中途採用ページ内でも、「ANAホールディングス」の求人は存在せず、経歴を送りうまくフィットすればチャンスがあるかもしれない、という程度です。
親会社である、「ANAホールディングス」への転職を希望する場合は、ANAホールディングスのようなハイクラスな求人が集まる下記エージェントに相談しましょう。
5. ANAの中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと
ANAへ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。
転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。
使うべきなのは、下記の4つの理由でANAへの転職に有利になるからです。
- ANAの非公開求人に応募できる
- ANAの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
- ANA側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
4つの理由を1つずつ解説します。
5-1. ANAの非公開求人に応募できる
転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、ANAの非公開求人を持っている可能性もあります。
非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。
ANAに行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、自分で探さず、必ず転職エージェントに相談しましょう。
5-2. ANAの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
大手転職エージェントだと、ANAや同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。
過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。
さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。
5-3.ANA側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。
企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。
腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。
5-4. 内定時に給与交渉をしてくれる
内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。
給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。
以上の4つの理由で、ANAやその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。
6. ANAへの中途採用で使うべき転職エージェント
ANAの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。
この3つに登録し、ANAやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。
これらを選んだ理由は下記3つです。
- 大手で求人数も多く、ANAの求人も持っている可能性が高い
- ANAへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
- 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる
一つずつ解説していきます。
6-1. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。
ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。
ANAの中でも、年収800万円以上のポジションを狙う方は、必ず使っておきましょう。
ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
6-2. LHH転職エージェント
「LHH転職エージェント」は、世界的に有名な大手人材会社アデコの運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。
サポートを受けた利用者は、平均で年収を約100万円上げていて、年収アップの転職に強みを持ちます。
これまでの経験を活かしつつ、今よりポジション、年収を上げる転職がしたい方には特におすすめです。
LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com
6-3. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、人気企業を目指すなら一度は相談しておきましょう。
doda公式ページ:https://doda.jp/
7. ANAへの中途採用で転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
ここでは、おすすめした転職エージェントを、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。
- 最初の申し込みを丁寧に行う
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 複数のエージェントを使っていることは隠さない
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 最低限のマナーは守る
7-1. 最初の申し込みを丁寧に行う
優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。
入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。
下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。
- 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
- 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
- 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く
7-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
7-3. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。
7-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない
転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
7-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。
長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- こんな業界は自分でも通るか
自動的に、後回しにされるリスクも
転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。
その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。
更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。
この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。
7-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。
具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
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2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。
件名:担当変更のご相談
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。
しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。
つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。
お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。
担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。
各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば、連絡を無視すれば、問題ありません。
ただ、連絡がしつこく来る場合は、退会の手続きをしましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。
件名:退会手続きのお願い
〇〇エージェント 〇〇様
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。
(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。
熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
7-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える
エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。
これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。
- 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
- 改めて自分のアピールポイントを整理したい
見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。
以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。
(参考)ひどい推薦文の例
〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。
コミュニケーション能力が高く、明るい方です。
ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。
7-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
先ほども紹介した通り、転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。
転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。
紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。
また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。
こうした話はしすぎないよう注意しましょう。
7-9. 最低限のマナーは守る
エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
8. まとめ
ANAの中途採用について、採用情報から、注意点、転職のコツまで紹介してきましたがいかがでしたか?
ANAは、中途採用を行っており、転職先としても人気企業です。
やりがいや職場環境が充実した会社ですが、待遇面で一部不満の声も出ていることに注意しましょう。
またANAへの中途入社を目指す方も、転職難易度が高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。
あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。
(参考)ANAと競合他社の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元
ANA | 平均年収:「有価証券報告書」 平均年齢・平均勤続年数:ANA環境・社会性データ |
JAL | 「有価証券報告書」 |
スカイマーク | 「有価証券報告書」 |
ジェット・スター | 平均年収・年齢:口コミサイトなどの情報をもとに算出 平均勤続年数:マイナビ2025 |