JALへの転職で後悔しないための全知識|内部事情から成功の秘訣まで
「JALに転職すべき?」「JALに転職するにはどうすればいい?」など、日本航空株式会社(以下、JAL)への転職を検討していませんか?
大手航空会社として、転職人気ランキング上位のJALですが、社内からは悪い口コミもあり、知らずに入社すると後悔する可能性があります。
また、JALは転職難易度もかなり高く、十分な対策が必要ですが、選考を有利に進められるコツも存在します。
このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者がJALへ転職をする上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。
- JALへの転職|評判・年収・難易度まとめ
- JALの求人・採用情報
- JALはそもそもどんな会社か
- JALの社員からの口コミ・内部事情
- JALの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
- JALの選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと
- JALの転職で使うべきエージェント3選
- JALへの転職に関するQ&A
最後まで読めば、JALに転職すべきか、転職を目指す際は何をすべきかわかり、JALへの転職で失敗しなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. JALへの転職|評判・年収・難易度まとめ
JALは、国内2番手の航空会社です。
まずは、JALについて、評判、年収といった転職前に知っておくべきポイントを紹介します。
1-1. JALの社員からの評判
口コミサイトをもとに社員からのJALの評判をまとめると、以下の通りになります。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 2.8 | 229位/300社 |
ワークライフバランス | 3.3 | 168位/300社 |
キャリア・成長 | 3.0 |
174位/300社 |
やりがい | 3.7 | 67位/300社 |
職場の雰囲気 | 3.7 | 61位/300社 |
社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、下記の通りです。
- ◎社会インフラを支えているという実感があり、働きがいがある
- ◯有休の取得の奨励などの働きやすい制度はあるが、一部の部署は稼働時間が長いとの声も
- △コロナなどの外部環境によって、年収に影響が出やすいとの声も
JALとあわせて検討される企業との比較
JALとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。
- ANA.:国内最大の航空会社
- スカイマーク.:国内3番目の航空会社
- ジェットスタージャパン.:オーストラリアに本社を置く、格安航空会社
それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。
待遇 | ワークライフバランス | キャリア・成長 | やりがい | 職場の雰囲気 | |
JAL | 2.8 | 3.3 | 3.0 | 3.7 | 3.7 |
ANA. | 3.3 | 3.4 | 3.1 | 3.7 | 3.5 |
スカイマーク. | 2.6 | 3.3 | 2.8 | 3.4 | 3.2 |
ジェットスター・ジャパン. | 3.0 | 3.0 | 2.9 | 3.1 | 3.6 |
よく比較される他の航空会社と比較すると、全体的に評価が高いですが、中でもやりがいや職場の雰囲気を重視する方向けの企業と言えます。
私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声
私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下のような声をよく聞きます。
- 憧れだった航空業界で働けているので、仕事にやりがいを持ちやすい
- 研修制度や先輩社員からの指導が充実しているため、成長を実感しやすい
ただ、外部環境によって大きく待遇が変わる点に不安がある、航空業界以外で通用するようなスキルが得られづらいと話す方もいます。
過去にサポートした中でも、「他業種でも活かせるような、汎用的なスキルが得られる企業で働きたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。
1-2. JALの平均年収
JALの平均年収は、921万円です。
一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ航空会社と比べても高くなります。
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 待遇の口コミ評価 | |
JAL | 921万円 | 40.7歳 | 15.4年 | 2.8 |
ANA. | 714万円 | 39.2歳 | 14.2年 | 3.3 |
スカイマーク. | 577万円 | 37.1歳 | 9.1年 | 2.6 |
ジェットスター・ジャパン. | 520万円 | 33.2歳 | 6年 | 3.0 |
※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成
年齢別の給与水準
口コミサイトを元に集計すると、JALの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。
25歳 | 350万円~400万円 |
30歳 | 450万円~500万円 |
35歳 | 550万円~600万円 |
40歳 | 700万円~750万円 |
45歳 | 850万円~900万円 |
50歳 | 950万円~1,000万円 |
役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。
1-3. JALの転職難易度
JALへの転職難易度は「かなり高い(高度なスキルや経験があっても難しい)」です。
中途採用は積極的に行なっている傾向がありますが、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。
そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。
- 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
- 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
- 過去の傾向を分析し、面接・選考対策を徹底的に行う
1-4. JALへはどうやって応募すべきか
JALに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。
転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でJALの転職に有利になるからです。
- インターネット上に出ていない、JALの非公開求人に応募できる
- JALの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
- JAL側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、JALに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。
これらに登録し、「JALに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。
上記エージェントは先ほどJALと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。
2. JALの求人・採用情報
ここではJALの中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。
2-1. 採用職種
JALの職種は大きく分けると下記の5種類です。
運航乗務職 | 自社養成パイロット |
客室乗務職 | 客室乗務員 |
業務企画職(地上職 事務系) | 企画職、財務、法務、広告、マーケティング、オペレーション、など |
業務企画職(地上職 数理・IT系) | デジタル推進、IT企画など |
業務企画職(地上職 技術系) | 機体整備、部品整備など |
この中で、業務企画職は幅広く募集が行われています。
具体的に出ていた求人を以下で紹介します。
2-2. 求人情報
過去に「採用ページ」で募集されていた求人情報を中心にご紹介します。
この他、「JACリクルートメント」「LHH転職エージェント」「doda」といった大手転職エージェントでは非公開も取り扱っています。
運航乗務員(自社養成パイロット)
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
自社養成パイロット | 非公開 | 訓練中は日本および海外の各訓練施設。 乗務開始後は、羽田空港、成田空港など |
JALは運航乗務員(自社養成パイロット)の採用を行なっており、中途の方でも30歳までの方であれば応募が可能です。
業務企画職(事務領域・技術領域)ほか
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
マーケティング/営業戦略企画・推進 | 300万円~800万円 | 東京都品川区(本社) |
業務企画職においては、公開求人ではマーケティング職などで募集を行っていました。
客室乗務員
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
客室乗務職 | 238万円~ | 東京国際空港(羽田)、成田国際空港など |
コロナ禍から旅客需要が回復していることもあり、客室乗務員職でも募集を行っています。
2-3. 採用メッセージ、求められる人物像
JALは、求める人物像として以下の5つを挙げています。(引用元:JAL)
- 「強い使命感」を持って行動できる人財
- 物事の本質を捉え、「全体最適」で考えることのできる人財
- 成功するまで「あきらめない」人財
- 新しい価値を創造できる人財
- 明確なビジョンを掲げ、人を育てることのできるリーダーシップを持った人財
上記を踏まえ、以下の5つをアピールしましょう。
- 主体的に仕事に取り組める
- 本質的な価値を問い続けられる
- 絶対に諦めない姿勢
- 現状の仕事に満足しない
- 周囲を巻き込み、後進の成長にも気を配ることができる
また、JALは、以下の行動規範があるため、仕事を通じて顧客や社会の発展に貢献するという考え方に共感が出来る人は、マッチしやすいと言えるでしょう。
JALグループ行動規範「社会への約束」
全社員の物心両面の幸福を追求し、一、お客さまに最高のサービスを提供します。一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。
逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。
3. JALはそもそもどんな会社か
引用:Google Maps
JALは、国内2位の航空会社で、世界を代表するアライアンスのワンワールドに加盟しています。
また、業界内の評価も高く、英国の航空サービス格付会社SKYTRAXより、最高品質の「5スター」に認定されています。
会社ホームページ:https://www.jal.com/ja/
3-1. 会社概要
社名 | 日本航空株式会社 |
設立 | 1951年8月1日 |
代表者 | 鳥取 三津子 |
従業員数 | 13,883人(2024年3月31日現在) |
本店所在地 | 東京都品川区東品川二丁目4番11号 野村不動産天王洲ビル |
事業内容 | ・定期航空運送事業及び不定期航空運送事業 ・航空機使用事業 ・その他付帯する又は関連する一切の事業 |
3-2. 事業内容
大きく下記の3つの事業です。
定期航空運送事業及び不定期航空運送事業 | ・旅客サービス(フルサービスキャリア) ・旅客サービス(ローコストキャリア) ・貨物郵便 |
航空機使用事業 | ・航空運送関連領域(空港旅客サービス・グランドハンドリング・旅客販売など) |
その他付帯する又は関連する一切の事業 | ・マイレージ・ライフスタイル領域 ・地域領域 ・エアモビリティ領域など |
3-3. トップメッセージ
引用:JAL
JALは、安全運航を最重要視する航空会社であり、すべての業務が安全につながるよう努めています。
これまで、命を守る責任感を社員一人ひとりが胸に刻み、安全文化の継承と強化に力を注いできました。
今後も社員の育成を通じ、安全運航を支える人材を育て、全社一丸となって揺るぎない安全を守り抜くことに力を入れていきます。
3-4. 今後の事業展開
JALは「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画 ローリングプラン2023」を発表しています。
その中で、2023年から2025年を「ローリングプラン2023」と名づけ、コロナ禍で低迷した市況からの「成長の転換」の期間と位置付けており、以下4つの事業領域で拡大を狙います。
- フルサービスキャリア
- 貨物郵便
- LCC
- マイル・ライフ・インフラ
特に、フルサービスキャリアとLCCでは海外需要の拡大を見込んでおります。
また、貨物専用機を国際線・国内線どちらにも投入して貨物郵便の取り扱いも拡大予定です。
4. JALの社員からの口コミ・内部事情
改めて、JAL社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 2.8 | 229位/300社 |
ワークライフバランス | 3.3 | 168位/300社 |
キャリア・成長 | 3.0 |
174位/300社 |
やりがい | 3.7 | 67位/300社 |
職場の雰囲気 | 3.7 | 61位/300社 |
この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。
端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。
- ◎社会インフラを支えているという実感があり、働きがいがある
- ◯有休の取得の奨励などの働きやすい制度はあるが、一部の部署は稼働時間が長いとの声も
- △コロナなどの外部環境によって、年収に影響が出やすいとの声も
4-1. 待遇に関する口コミ
- 基本給が低めで、年収におけるボーナスでの割合が多い
- パイロットや客室乗務員の場合は、搭乗回数によって大きく年収に影響が出る
- コロナ禍などの外部環境の変化で、年収の幅が多い
JALの待遇に関する評価は、人気企業300社の中でも低いです。
基本的に、グレードに応じてベースの給与が決まるので、昇格までは大幅な昇給は難しいとの声が多いです。
そして、ここ数年はコロナ禍で、手当やボーナスの額が下がり苦しい思いをしたとの声が複数ありました。
また、職種によって給与形態が異なるので、待遇に関しての声はバラツキがあります。
- パイロット:年収は高く満足しているが、搭乗回数によって振れ幅が大きい
- 客室乗務員:基本給は低いが、搭乗に伴う手当が充実している、しかし、搭乗回数によって振れ幅が大きい
- 総合職:管理職になるまでは上がり幅が少ないが、管理職になると大幅に上がる。ただし、そこまで満足していないとの声も。
上記の通り、パイロットや客室乗務員については、搭乗回数の変動によって、給与の変動幅があります。
そして、搭乗にあたっては、以下2つの要素によって、思ったように搭乗できないことがあるので、注意が必要です。
- 搭乗便の数の影響(コロナ禍での減便など)
- 搭乗にあたる厳しい身体検査
また、職種問わず、年収における手当やボーナスの割合が多いです。
上記を踏まえると、年収を決定する大きな要素であるボーナスや手当は、コロナなどの外部環境によって大きく変わることがあるので、その点の注意が必要です。
参考:役職別(業務企画職)の年収目安
JALの役職別(業務企画職)の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。
役職 | 年収目安 |
G3 | 400万円~450万円 |
G2(主任) | 600万円~650万円 |
G1(アシスタントマネージャー) | 800万円~850万円 |
マネージャー | 950万円~1,000万円 |
グループ長 | 1,100万円~1,150万円 |
部長 | 1,350万円~1,400万円 |
取締役(社外取締役を除く) | 約5,500万円 |
参考:年度別の年収目安
JALが有価証券報告書で公表している、年ごとの常勤社員(海外雇用社員も含む)の年収目安は以下の通りで、コロナ前後での年収に大きな差があります。
年 | 年収目安 |
2024年(2023年4月1~2024年3月31日) | 約921万円 |
2023年(2022年4月1~2023年3月31日) | 約847万円 |
2022年(2021年4月1~2022年3月31日) | 約700万円 |
2021年(2020年4月1~2021年3月31日) | 約670万円 |
2020年(2019年4月1~2020年3月31日) | 約830万円 |
2019年(2018年4月1~2019年3月31日) | 約820万円 |
2018年(2017年4月1~2020年3月31日) | 約860万円 |
※年別の年収はJALの有価証券報告書より
4-2. ワークライフバランスに関する口コミ
- 「テレワーク制度」「ワーケーション制度」「フレックス制度」といった、働きやすい制度が整っている
- 全体的に有給は取得しやすい傾向にある
- 職種によっては、シフト制なので調整が大変と感じる声も
ワークライフバランスの評価は、人気企業300社の中でも平均的です。
まず、「テレワーク制度」や「フレックス制度」など、働きやすい制度が充実しているので、間接部門で働く人は、自身の生活スタイルに合わせて働けるといった声が上がっています。
この他、「ブリージャー制度」という、出張先で休暇が取れるユニークな制度も導入されています。
そして、有給は、会社で積極的に推奨していて、事前の申請があれば、繁忙期を除き希望通りに取得できるとの声が多いです。
ただし、部署や役職によっては、下記のようにワークライフバランスが悪いと感じる方もいました。
- 地上職の一部の部署:企画系の部署などは、他部署に比べて残業が多いといった声がある
- 客室乗務員・パイロット:休日でも運航に備えて飲酒を抑えたりする必要があるなど、プライベートの調整が難しい場合もある
- 管理職:昇進前に比べて業務時間が長い傾向にある
会社全体の残業時間の平均は11時間ですが、部署・役職によってはハードワークが必要です。
4-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ
- 特に客室乗務員や技術職の方から、専門性の高いスキルを身につけることができるといった声は多い
- 専門性は高い一方、別業種に活かせるスキルは身に付かなかったとの声もある
- 研修制度が充実している
成長・キャリアアップに関する評価は、人気企業300社の中でも平均からやや低めです。
全体的な傾向として、航空業界で働く上での専門的なスキルアップはしやすいとの声が多いです。
一方、航空業界以外ですぐに活かせる知識やスキルは業務を通して身につきづらいので心配である、との声が複数あるのも事実です。
ただ、JALは以下のように社員教育・キャリアアップにも力を入れており、成長できる環境は十分にあります。
画像引用元:JAL
上記の点でJALには成長・キャリアアップの環境が揃っていますが、活用できているのは、自ら考え、積極的に動いている人だけということに注意しましょう。
4-4. やりがいに関する口コミ
- 顧客との距離が近いため、直接お礼を言われることも多く励みになった、との声が多い
- 社会インフラを支えている実感がある
やりがいに関しての評価は、人気企業300社の中でも上位です。
特に、客室乗務員の方からは、お客さまから直接お礼を言われる機会が多いので励みになったとの声が多いです。
また、日本の主要な社会インフラを支えている実感があるので、日々の業務で充実感があるとの声が多いです。
そして、以前から航空業界に強く憧れを持って入社している方が多く、業務内容や飛行機そのものが好きな方が多い傾向です。
一方、業務内容そのものは同じ事の繰り返しが多いので飽きる、との声があるのも事実です。
また、近年では社内起業家コンテストが実施されるなど、社内新規事業へのチャレンジができる可能性もあります。
4-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ
- 安全面や法令遵守に対する意識が非常に高い
- 「個」よりも「チームの和」を重んじる風土
- 縦割り型の組織で、年功序列の色合いが強いとの声は多い
職場の雰囲気・人間関係に関する口コミは、人気企業300社の中でも上位です。
特に、安全面や法令遵守に対する意識は非常に高く、業務遂行のためチームの和を重んじる傾向にあるとの声が多いです。
ただ、縦割り型の組織で、年功序列の色合いが強との声が複数上がっています。
参考:JALから転職で出ていく人の事情
JALは、高い知名度などから人気の企業で、従業員の自発的な退職率は2018年からの5年間で1.84%(引用元:JAL統合報告書)ほどです。
しかし、航空業界以外で通用するスキルを身に付けたい、土日なども関係なく長距離のシフトが組まれるので家族をもったりする中で価値観が変わったといった理由で転職を検討されています。
5. JALの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
この章では、JALの中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。
5-1. JALの中途採用で聞かれる想定質問40選
JALの面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。
このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。
一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。
全ての人が準備すべき質問10個
- JALの「お客様第一」の考え方をどのように理解し、実務に活かしていきたいですか?
- 国内外の航空市場の変動が続く中で、JALに貢献できる具体的なスキルや強みを教えてください。
- JALのサービス向上や改善のために、ご自身のこれまでの経験をどのように活かせると思いますか?
- お客様対応で特に大切にしているポイントを教えてください。その理由も含めて説明してください。
- JALの安全意識を支えるために、自分ができる役割やアプローチについて教えてください。
- お客様の満足度向上に対して、具体的にどのように貢献したいと考えていますか?
- チームでの協力や連携を円滑に進めるために、どのような工夫を行いますか?
- 変化の激しい航空業界で、どのように柔軟性を持って業務に対応しますか?
- JALの持続可能性に関する取り組みについて、どのように貢献できると思いますか?
- JALで働く上で、最も重要だと思う価値観や姿勢について教えてください。
若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個
- 若手社員としてJALに貢献できる独自のスキルや経験について教えてください。
- これまでのキャリアの中で、特に成長を実感したエピソードを教えてください。
- 業務を通して新しいことを吸収し成長するために、どのように取り組むつもりですか?
- 未経験の業務に対して、自分ならどう対応するかを具体的に教えてください。
- JALのサービスや業務で、特に興味を持っている領域があれば教えてください。
- 若手として、他の社員と協力しながらも自身の役割をどう果たしていきたいですか?
- 業務での課題を克服するために、どのような姿勢で取り組むかを教えてください。
- 初めての挑戦や未知の分野で成果を出すために、どのように準備をしますか?
- JALで働く中で、どのようなスキルや知識を身につけたいと考えていますか?
- JALの目指すサービス基準に対し、どのように貢献できると思いますか?
中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個
- 中堅社員として、JALの業務改善に対して自分の経験をどう活かせるか教えてください。
- 他部門や同僚との協力関係を築くために、自分が意識しているポイントを教えてください。
- これまでの経験から、JALの業務に役立つ具体的なスキルや知識を教えてください。
- チームの成果向上に対してどのようにリーダーシップを発揮したいと考えていますか?
- 社内のコミュニケーションにおいて、どのような工夫をして業務を進めていきますか?
- JALで後輩社員をサポートする際、どのような指導やサポートが可能だと考えていますか?
- 自分のこれまでの業務経験を基に、JALのサービス向上に貢献できる点を教えてください。
- 安全や品質に関して意識している取り組みがあれば教えてください。
- JALのビジョン達成に向け、どのような姿勢でチームを引っ張っていきたいと考えていますか?
- 業務上の目標達成のために、どのようにチームやプロジェクトに貢献する考えですか?
管理職、シニア(40代以上)が準備すべき質問10個
- 管理職として、JALの組織文化に合わせたリーダーシップをどのように発揮したいと考えていますか?
- 部門の目標達成のために、どのような戦略や施策を考えていますか?
- JALでのチーム全体の士気向上のために、自分ができることを具体的に教えてください。
- 管理職として、部門内での情報共有や業務調整において大切にしていることは何ですか?
- JALのビジョンを達成するため、チームの力を最大限に引き出す方法を教えてください。
- JALでの長期的な成長に貢献するために、自分が特に注力したいことを教えてください。
- 大規模なプロジェクトのリスク管理に対するアプローチを具体的に教えてください。
- 既存のプロセスを改善し、業務効率を向上させるためにどのような工夫をしてきましたか?
- 多様な価値観を持つ社員をまとめるために、意識していることを教えてください。
- 自身の管理職としての経験から、JALで特に重視したいポイントについて教えてください。
5-2. JALの中途採用選考でアピールすべきポイント
JALへの転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。
- 全ての人がアピールすべきポイント
- 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
- 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
- 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
1. 全ての人がアピールすべきポイント
面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールすると良いでしょう。
- 安全意識の徹底
- 顧客志向のサービス提供
- チームワークの重視
安全意識の徹底
JALは「安全憲章」を制定し、安全を最優先としています。
自身の経験から安全確保に努めた具体的な事例を示し、JALの安全文化への適応力をアピールすることが重要です。
顧客志向のサービス提供
JALは「お客さまに最高のサービスを提供します」という企業理念を掲げています。
過去に顧客満足度向上のために行った具体的な取り組みや成果を説明し、顧客志向の姿勢を示すことが求められます。
チームワークの重視
航空業界では、各部門の連携が不可欠です。
これまでのチームでの協働経験や、他部門との連携を通じて達成した成果を具体的に述べ、協調性とコミュニケーション能力を強調することが効果的です。
2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
若手社員でJALへの転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。
- 成長志向
- 柔軟な対応力
- サポート役としての貢献
成長志向
JALでは、「JALフィロソフィ※」を通じて、社員の成長を重視しています。
若手社員は、新しい知識やスキルの習得に積極的であることを示し、自己成長への意欲をアピールすることが期待されます。
※JALのサービスや商品に携わる全員がもつべき意識・価値観・考え方のこと
柔軟な対応力
航空業界は変化が激しいため、柔軟性が求められます。
若手社員は、変化する状況や新しい業務に対して柔軟に対応した経験を具体的に説明し、適応力を示すことが重要です。
サポート役としての貢献
若手社員には、チーム内でのサポート役としての役割も期待されます。
先輩社員や他部署のメンバーを支援し、チーム全体の成果に貢献した具体的な事例を述べることで、協力的な姿勢をアピールできます。
3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
30代~40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。
- 業務効率化の推進
- 部門間の調整力
- 後輩育成の経験
業務効率化の推進
中堅社員には、業務プロセスの改善や効率化が求められます。
自身が主導した業務改善の取り組みや、その結果得られた成果を具体的に説明し、問題解決能力を示すことが効果的です。
部門間の調整力
JALでは、部門間の連携が重要視されます。
他部署との協力やプロジェクト推進において、どのように調整役を果たし、成果を上げたかを具体的に述べることで、調整力とリーダーシップをアピールできます。
後輩育成の経験
中堅社員には、後輩の指導や育成も期待されます。
後輩社員の成長を支援した具体的なエピソードや、その結果チーム全体のパフォーマンスが向上した事例を説明し、指導力を示すことが求められます。
4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。
- 戦略的リーダーシップ
- リスク管理の実践
- ステークホルダーとの連携力
戦略的リーダーシップ
管理職には、組織全体を見据えた戦略的なリーダーシップが求められます。
部門や組織全体の目標達成に向けて、どのような戦略を立案し、実行したかを具体的に説明し、リーダーシップ能力をアピールすることが重要です。
リスク管理の実践
航空業界では、リスク管理が極めて重要です。
大規模なプロジェクトや業務において、リスクを予見し、適切に対応した具体的な経験を述べることで、リスク管理能力を示すことが期待されます。
ステークホルダーとの連携力
管理職には、社内外のステークホルダーとの円滑な連携が求められます。
取引先や外部組織と協力して成果を上げた具体的な事例を説明し、コミュニケーション能力と交渉力をアピールすることが効果的です。
6. JALの選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと
JALへ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。
転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。
使うべきなのは、下記の4つの理由でJALへの転職に有利になるからです。
- JALの非公開求人に応募できる
- JALの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
- JAL側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
4つの理由を1つずつ解説します。
6-1. JALの非公開求人に応募できる
転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、JALの非公開求人を持っている可能性もあります。
非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。
JALに行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、必ず転職エージェントに相談しましょう。
6-2. JALの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
大手転職エージェントだと、JALや同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。
過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。
さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。
6-3. JAL側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。
企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。
腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。
6-4. 内定時に給与交渉をしてくれる
内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。
給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。
以上の4つの理由で、JALやその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。
7. JALの転職で使うべきエージェント3選
JALの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。
この3つに登録し、JALやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。
これらを選んだ理由は下記3つです。
- 大手で求人数も多く、JALの求人も持っている可能性が高い
- JALへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
- 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる
一つずつ解説していきます。
7-1. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。
ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。
JALの中でも、年収800万円以上のポジションを狙う方は、必ず使っておきましょう。
ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
7-2. LHH転職エージェント
「LHH転職エージェント」は、世界的に有名な大手人材会社アデコの運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。
サポートを受けた利用者は、平均で年収を約100万円上げていて、年収アップの転職に強みを持ちます。
これまでの経験を活かしつつ、今よりポジション、年収を上げる転職がしたい方には特におすすめです。
LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com
7-3. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、人気企業を目指すなら一度は相談しておきましょう。
doda公式ページ:https://doda.jp/
8. JALへの転職に関するQ&A
その他JALへの転職でよく相談されるポイントについて解説します。
Q1. 職種別に年収は変わりますか?
はい、職種別に年収は異なり、2024年3月期の有価証券報告書(海外雇用社員は含む)を参照にした、JALの職種別の給与の平均値は以下の水準です。
役職 | 年収目安 |
パイロット | 約1,959万円 |
客室乗務員 | 約568万円 |
地上職 | 約616万円 |
特に、専門職であるパイロットは突出して高い傾向です。
Q2. JALの評価制度はどうなっていますか?
年に一度、直属の上司との評価面談が設定されており、5段階で評価されます。
職種によって異なりますが、設定された目標に対して、どれだけ達成出来たかというMBO評価のようなシステムです。
また、顧客との接点が多い客室乗務員の場合は、「身だしなみ」といった項目もあります。
達成率なども見られますが、定量化できない項目もあるので、普段からの仕事ぶりをアピールして、上司から気に入られることも大事であるとの声が複数上がっています。
Q3. JALで働きながら年収を上げるにはどうすればいいですか?
評価制度を踏まえ、JALで働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。
- 目標は必達、できる限り目標を大きく超える数字を出すことでグレードを上げてもらう
- 日々の仕事で、上司から評価されるようアピールしておく
逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、JALでは大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。
Q4. JALの福利厚生はどうですか?
JALの福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。
休暇 | ・原則完全週休二日制(シフト制の場合は異なる) ・祝日 ・年末年始休暇 ・慶弔休暇 ・産前・育児休暇制度 ・配偶者転勤同行休暇制度 ・介護休職制度 |
住宅関連 | ・寮、社宅制度 |
年金・財形関連 | ・あり |
退職金 | ・あり |
その他 | ・航空券の優待制度、など |
上記の中でも、航空券の優待制度は大手航空会社ならではの福利厚生と言えます。
9. まとめ
JALへの転職について、口コミや転職のコツをまとめてきましたがいかがでしたか?
JALは、やりがいや職場環境が充実した会社ですが、待遇面で一部不満の声も出ていることに注意しましょう。
JALに転職を決めた方も、転職難易度が高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。
あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。
(参考)JALと競合他社の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元
JAL | 「有価証券報告書」 |
ANA | 平均年収:「有価証券報告書」 平均年齢・平均勤続年数:ANA環境・社会性データ |
スカイマーク | 「有価証券報告書」 |
ジェット・スター | 平均年収・年齢:口コミサイトなどの情報をもとに算出 平均勤続年数:マイナビ2025 |