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企業別年収

東京電力の年収は?年齢・役職別にわかる実態と全注意点

「東京電力の年収はどのくらい?」「どのように上がっていく?」など、東京電力ホールディングス(以下、東京電力)の年収が気になっていませんか?

東京電力の正社員の平均年収は832万円で、エネルギー業界の中でも高いです。しかし、高い年収の裏に、働く上での注意点もあるので、これから東京電力で働こうという人は知っておく必要があります。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職支援をしてきた筆者が、東京電力の年収について、知っておくべきことを下記の流れで紹介します。

  1. 東京電力の年収は?年齢・役職別にすぐわかる
  2. 東京電力の年収以外の評判・働きやすさについて
  3. 東京電力はそもそもどんな会社か
  4. 東京電力への転職を目指す人へ|採用・求人情報
  5. 東京電力へ転職する際におすすめの転職エージェント
  6. 東京電力の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

最後まで読めば、東京電力の年収はいくらか、年齢・役職別にはどうなのか、他社と比べてどうなのかまで、東京電力の年収の全てがわかるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. 東京電力の年収は?年齢・役職別にすぐわかる

東京電力の正社員の平均年収は、832万円です。

これはエネルギー業界の中では高水準ですが、同じ大手電力会社の「中部電力」と比べると平均的です。

1-1. 年齢別の年収水準

口コミサイトを元に集計すると、東京電力の年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

25歳 350万円~400万円
30歳 500万円~550万円
35歳 650万円~700万円
40歳 750万円~800万円
45歳 800万円~850万円
50歳 800万円~850万円

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、東京電力の平均残業時間は27時間です。

1-2. 東京電力の給与の口コミ・満足度のまとめ

東京電力の社員の口コミを分析した結果、給与面で下記4つの傾向があることがわかりました。

  • 会社規模に対してはやや物足りないが、大企業としての水準なので満足している方が多い
  • 福利厚生が手厚いので、額面以上の生活ができる
  • 年俸制なので月給は高い
  • 年功序列の色が強いが、若手でも評価される環境になりつつある

待遇に関する口コミは人気企業300社の中では平均からやや下位に位置しています。

まず多い口コミは、会社規模を考えると物足りないが、大手企業としては一般的で待遇には満足しているというものです。

原発事故の影響を踏まえると十分貰えていると感じると話す方もいました。

また、住宅関連の福利厚生が手厚いので可処分所得は多いです。

給与は年俸制を採用しているので、ボーナスはない分月給が高くなります。

ちなみに昇給は年功序列の色が強いですが、近年では若手社員の抜擢人事が行われるなど、成果主義の側面も徐々に育まれているとの声もあります。

1-3. 同業他社との年収比較

エネルギー(電力/ガス/石油/新エネルギー)業界の平均年収は、445万円(転職サイト「doda」調べ)ですから、東京電力の平均年収はエネルギー業界としては高い水準と言えます。

ただ、一緒に検討される企業と比較すると下記の通りで、同じ大手インフラ企業と比べると平均的です。

平均年収 平均年齢 平均勤続年数 待遇の口コミ評価
東京電力 832万円 45.2歳 20.0年 3.2
.中部電力 854万円 43.4歳 20.6年 3.7
.関西電力 831万円 42.8歳 20.2年 3.4
.東京ガス 735万円 43.5歳 18.8年 4.0

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

とにかく高い年収を求める方は、「中部電力」といった同業他社も検討しましょう。

1-4. 役職別の年収

東京電力の役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。

役職目安 年収目安
アシスタントスタッフ 350万円~400万円
ミドルスタッフ 550万円~600万円
シニアスタッフ 800万円~850万円
チームリーダー(主任相当) 950万円~1,000万円
ビジネスリーダー(課長相当) 1,000万円~1,050万円
エグゼクティブリーダー(部長相当) 1,150万円~1,200万円
取締役 2,400万円
執行役 2,600万円

1-5. 職種別の年収

東京電力で給与を決めるのは役職グレードですから、職種では差がつきません。

1-6. 東京電力の評価制度

東京電力では、目標管理(MBO)制度に近い制度が導入されています。

年度始めに設定した目標の進捗を半期ごとに上司との面談し、評価されます。

評価に関する社員からの口コミでは、以下のような声があがっています。

  • 成果主義への移行を図っているが、まだまだ年功序列の色が強いと感じる
  • 明確な評価基準がなく、曖昧な印象を受ける
  • 上司次第で変わるので気に入られておくことが大事である

1-7. 東京電力で年収を上げるポイント

評価制度を踏まえ、東京電力で働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。

  • 目標は必達、できるだけ大きく目標を超えて、昇給・昇格を狙う
  • 評価者である上司の心象が良くなるように、普段からアピールしておく

逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、東京電力では大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。

このほか、本店の勤務経験がないと出世は難しいので、社内営業を行う必要はあると感じるという声もあります。

1-8. 東京電力の福利厚生

東京電力の福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。

休暇 -完全週休2日制(休日は土日祝日)
-年間有給休暇2日~20日(下限日数は、入社直後の付与日数となります)
-年間休日日数123日
-祝日
-年末年始休暇(勤続期間1年未満:2~15日(入社6か月後に10日分付与)、勤続期間1年以上:20日)、
-特別休暇(傷病休暇、ボランティア休暇、夏季休暇など)
住宅関連 -寮・社宅
-住宅特別手当
-家賃補助
年金・財形関連 -財形貯蓄あり
退職金 -あり
その他 -持株会

上記の通り、寮・住宅手当が充実しており、口コミでも評判がいいです。

2. 東京電力の年収以外の評判・働きやすさについて

口コミサイトをもとに社員からの東京電力の評価をまとめると、下記の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 3.2 168位/300社
ワークライフバランス 3.5 130位/300社
キャリア・成長 2.7 254位/300社
やりがい 3.2 243位/300社
職場の雰囲気 3.0 207位/300社

ここまで紹介してきた待遇(給料や福利厚生)以外の下記4項目について、社内からの内部事情も含め、紹介していきます。

  1. ワークライフバランス
  2. 成長・キャリアアップ
  3. やりがい
  4. 職場の雰囲気

2-1. ワークライフバランスに関する口コミ

  • 若手(組合員)のうちは有給休暇の取得がしやすく、100%取得される方も多数いる
  • 「フレックス制度」「リモートワーク制度」といった働きやすい制度が揃っている
  • 職種や役職によってはハードワークになることもある

東京電力はワークライフバランスに関して満足している人が多いです。

まず多い口コミは、組合が強いこともあって組合員のうちは有給休暇が非常に取得しやすく、100%取得される方も多々います。

交代がある現場職以外は、「フレックス勤務制度」「リモートワーク制度」が浸透しているため、制度を活用して保育園の送り迎えなどを行う方もいます。

そして、「全社一斉定時退社日・プレミアムフライデー」といった制度もあります。

しかし、部署や役職によっては、残業時間が長く、土日の出社が必要な場合があります。

  • 現場職:シフト制であるため、土日・深夜やGWなどの長期休暇なども出社する必要がある
  • 本社の一部の部門:繁忙期には深夜までの残業や土日の出社の場合もある
  • 管理職:スタッフ時代に比べるとハードワークな傾向にあり、残業時間は長くなる

会社全体の残業時間の平均は27時間ですが、部署によってはハードワークが必要です。

2-2. 成長・キャリアアップに関する口コミ

  • ルーティーンワークが多いので、経験を積むと成長を感じづらくなる
  • 関係企業へ外注することも多いので、自身の技術力よりもマネジメント業務の経験が増えるとの声も
  • 専門性は高いスキルは身につくが、他業種への転職には直接活かすことは難しいスキルが多い

成長・キャリアアップに関する評価は人気企業300社の中でも下位です。

まず多い口コミは、インフラ企業ということもありルーティーンワークが非常に多く、年々成長を感じなくなったというものです。

また、実際の業務や設備関係は外注することも多いため、技術職として入社した方の中には、技術力よりも外注先も含めたマネジメント力の方が鍛えられたと話す方もいました。

そして、電力会社の業務そのものが非常に限定的であるため、転職に直接活かせるようなスキルの取得は難しいという声も多数あります。

ただし、以下のように階層別の研修は手厚く、ジョブローテーションが数年単位で行われるので、ゼネラリストとしての成長環境は揃っていると言えるでしょう。

画像引用元:東京電力

以上を踏まえると、成長できる環境は揃っていますが、自身の取り組み方によって大きく変わると言えるでしょう。

2-3. やりがいに関する口コミ

  • 業務を通して社会を支えている実感があり、災害時の復旧への取り組みなどやりがいを感じる場面は多い
  • 仕事そのものにはやりがいを持てるが、原発事故による世間の見方が厳しいと感じる場面もある
  • 年功序列の色が強いので、若手のうちは評価に不満を持つ方も多数いる

やりがいに関する評価は人気企業300社の中でも下位です。

まず多い口コミでは、地域のインフラを支えている実感があるというものです。

日々の業務だけでなく、台風などでの停電の復旧作業を行った際など、様々な場面でやりがいを感じることができるとの声もあります。

ただ、原発事故の影響もあり、世間の見方が厳しいと感じる場合もあると話す方もいます。

そして、若手の抜擢人事も増えてきているものの、年功序列の色が強いので評価に不満があるという方もいます。

2-4. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

  • 原発事故の影響を踏まえ、安全体制や指揮系統は細部まで細かく定められている
  • 意思決定はトップダウンで進む傾向がある
  • 中堅よりも高い年代では学閥があるものの、若い世代はその傾向は薄いと話す方もいる

職場の雰囲気・人間関係に関する口コミは、人気企業300社の中でも下位です。

まず、東日本大震災時の原発事故の影響もあり、安全に対する意識は非常に高いため、業務手順や指揮系統が細かく決められています。

そのため、仕事はトップダウンで進むことが多いです。

以上のような組織体制ということもあり、意思決定は保守的と感じる方は多いです。

また、震災以前は、現在よりも有名大学卒の方の入社の割合が高く、中堅以上の年代の方には学閥があると話す方もいます。

ただ、震災後は新卒入社組の大学群が増えたこともあり、若手の間では学閥は薄れているとの声もあります。

参考:東京電力から転職で出ていく人の事情

東京電力は、安定した雇用体系などから定年まで働く人がほとんどで、離職率は2020年から2022年の3年間の平均で5.2%ほどです。(引用元:統合報告書

しかし、企業風土が古いので裁量権を持つまでに時間がかかる、東日本大震災の影響もあって給与が上がりづらいといった理由で転職を検討されています。

参考:東京電力とあわせて検討される企業との比較

東京電力とあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

  • .中部電力:中部エリアを管轄とする、大手電力会社
  • .関西電力:関西エリアを管轄とする、大手電力会社
  • .東京ガス:関東エリアを管轄とする、大手都市ガス会社

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。

待遇 ワークライフバランス キャリア成長 やりがい 職場の雰囲気
東京電力 3.2 3.5 2.7 3.2 3.0
.中部電力 3.7 3.8 2.8 3.5 3.1
.関西電力 3.4 3.6 2.8 3.4 3.2
.東京ガス 4.0 3.7 2.8 3.6 3.2

比較すると明確で、同業の電力会社や東京ガスと比べると、全体的な数値は低いです。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下のような声をよく聞きます。

  • 関東エリアのインフラを支えているという実感が持てる
  • 管理職に昇格するまでの間は、災害時などを除いてワークライフバランスは良い

ただ、良くも悪くも年功序列の色が強いなど企業風土は古く、裁量権を持ったり昇給に時間がかかる文化との声もあります。

過去にサポートした中でも、「若いうちから大きな裁量を持って仕事を進めたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

3. 東京電力はそもそもどんな会社か

引用:Google Maps

東京電力は、関東圏内の電力供給を担う大手電力会社です。

日本最大の電力会社であるものの、東日本大震災での福島第一原発事故の処理のため、公的資金が導入されており、公的管理下にあります。

会社ホームページ:https://www.tepco.co.jp/index-j.html

3-1. 会社概要

社名 東京電力ホールディングス株式会社
Tokyo Electric Power Company Holdings, Inc.
設立 1951年5月1日 (2016年4月1日 商号変更)
代表者 小早川 智明
従業員数 38,027人 (2022年度)
本店所在地 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号
事業内容 ホールディングス、フュエル&パワー、パワーグリット、エナジーパートナー、リニューアブルパワー

3-2. 事業内容

東京電力は持株会社であるため、グループ各社にて以下の事業を行っています。

主要会社 事業内容
東京電力ホールディングス グループの経営サポート、各基幹事業会社への共通サービスの提供、原子力発電など
東京電力フュエル&パワー 火力発電による電気の販売、燃料の調達、火力電源の開発、燃料事業への投資
東京電力パワーグリット 送電・変電・配電による電力の供給、送配電・通信設備の建設・保守、設備土地・建物等の調査・取得・保全
東京電力エナジーパートナー お客さまのご要望に沿った最適なトータルソリューションの提案、充実したお客さまサービスの提供、安価な電源調達
東京電力リニューアブルパワー 再生可能エネルギー発電による電力の販売、設備の維持管理、国内外における再生可能エネルギー電源の新規開発・投資

上記の通り、東京電力はホールディングス傘下の各社にて発電(調達も含む)から送電、発電網の保全などまで幅広く活動を行っています。

3-3. トップメッセージ

画像引用元:東京電力

東京電力は福島への責任を最優先に掲げ、迅速な賠償、地域復興、廃炉作業を進めることで、地域や社会の信頼回復に努めています。

また、エネルギーの安定供給を基盤とし、これまで柏崎刈羽原子力発電所の安全性向上や核物質防護の強化に取り組んできました。

今後はカーボンニュートラルの実現に向け、分散型再生可能エネルギーや電化・蓄電池事業の推進に力を入れ、地域とお客さまに寄り添った新たな価値創造を目指します。

3-4. 今後の事業展開

東京電力は、2021年に定めた「第四次総合特別事業計画」を発表しています。

そして、事業方針として大きく以下3つについて言及しています。

  • 福島事業:賠償、福島第一原子力発電所の廃炉、福島第二原子力発電所の廃炉、復興と廃炉の両立
  • 経済事業:東京電力傘下の各企業における事業方針への言及、カーボンニュートラルへの取り組み、新規事業
  • 事業基盤:人材、組織、事業創出に向けた経営基盤の構築、DX・システム、資金の確保

まず、福島事業に関しては、東日本大震災での原発事故の賠償やALPS処理水の海洋放出の計画などについて言及しています。

そして、経済事業においては、社会課題である「脱炭素社会」に密接した業界であることから、再生可能エネルギーの活用や事業の各プロセスの効率化などによるCO2排出量の削減などが挙げられています。

この他、以下の4つの新規事業領域にも注力するとしています。

  • モビリティ等電化事業
  • データ・通信事業領域(データセンター・5G 等)
  • 海外事業領域
  • その他の事業開発・投資領域

上記を支える事業基盤として、オーナーシップとリーダーシップを兼ね備えた事業創造の人財(人材)の獲得・育成や、DXの推進などの組織体制への注力を示唆しています。

上記を踏まえると、インフラ企業としての責任感を持って仕事に取り組むことができ、新規事業領域にも積極的にチャレンジする姿勢がある方向けの企業と言えます。

4. 東京電力への転職を目指す人へ|採用・求人情報

ここまでの内容を踏まえ、東京電力へ転職したいと考えている方に向け、東京電力の採用・求人情報を紹介します。

新卒で東京電力を目指す、という方は東京電力グループの新卒採用ページ(https://www.tepco-recruit.jp/)からプレエントリーをし、情報を得ましょう。

4-1. 東京電力の採用職種

東京電力の職種は大きく分けると下記の2種類です。

事務系(総合職) 経営企画、広報、法務、国際、パワーグリッドサービス、営業、一般管理 他
技術系(総合職) 原子力・再生可能エネルギー(水力・風力等)発電、架空送電、地中送電、変電、配電、系統運用、系統計画、電子通信、土木、建築、技術営業、システム・セキュリティ 他

上記のような職種がありますが、中途採用では全ての職種にて幅広く募集を行っています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

4-2. 求人情報

過去に「doda」「マイナビエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。

事務系(総合職)

求人概要 予定年収 勤務地
蓄電池エネルギーサービスの営業 400万円~750万円 東京都港区※リモート相談可
人財開発・タレントマネジメント(管理職候補) 700万円~1,200万円 東京都日野市※リモート相談可
EV関連サービスの企画立案(プロジェクト推進) 400万円~900万円 東京都港区※リモート相談可
海外メディア対応/報道・広報対応(処理水放出/原子力発電所関連) 450万円~750万円 東京都千代田※リモート相談可
海外事業開発(財務) 600万円~1,000万円 東京都千代田区※リモート相談可
投資支援(採算性評価、事業開始後モニタリングなど) 400万円~750万円 東京都千代田区※リモート相談可

事務系の場合、営業をはじめ、海外事業開発や事業投資などさまざまな職種で募集を行なっています。

技術系(総合職)

求人概要 予定年収 勤務地
社内セキュリティコンサル(新規構築のシステム開発段階から参画) 600万円~1,200万円 東京都中央区※リモート相談可
ITインフラ基盤の構築・戦略企画 700万円~1,100万円 東京都中央区、東京都江東区※リモート相談可
蓄電池エネルギーサービスの設計~工事監理 400万円~750万円 東京都港区※リモート相談可
原子力発電設備の基本設計/耐震設計 400万円~900万円 東京都港区、新潟県柏崎市※リモート相談可
化学分析(廃棄物対策に向けて/分析ラボにて総合分析を担当) 500万円~900万円 福島県双葉郡※リモート相談可
防火・防災業務に関する戦略立案  400万円~900万円 福島県双葉郡※リモート相談可

技術系の募集では原子力発電の設計などをはじめ、蓄電池エネルギー関連の職種などで募集を行なっています。

4-3. 採用メッセージ、求められる人物像

まず、東京電力は事業計画「第四次総合特別事業計画」内で、事業戦略における人財(人材)に関して大きく以下の2つを行うとしています。

  • 廃炉事業における専門人財の確保・育成
  • 「既存事業の選択・強化」と「新規事業の拡大」の推進に必要な人材の確保と配置

また、「オーナーシップとリーダーシップを兼ね備えた事業創造人財」の計画的な確保・育成・配置にも取り組んでいます。

上記を踏まえると、いち従業員であっても東京電力というインフラ企業を支える人材であるという自覚を持ち、リーダーとして事業を積極的に推進できる人材を求めていると言えます。

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

4-4. 東京電力の転職難易度

東京電力への転職難易度は「高い(高度なスキルや経験が必須)」です。

中途採用を積極的に行っていて、高い知名度などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

  • 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
  • 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする

4-5. 東京電力へはどうやって応募すべきか

東京電力に応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点で東京電力の転職に有利になるからです。

  • インターネット上に出ていない、東京電力の非公開求人に応募できる
  • 東京電力の傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
  • 東京電力側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、東京電力に転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

上記の3社に登録し、「東京電力に転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほど東京電力と比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

5. 東京電力へ転職する際におすすめの転職エージェント

東京電力の転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

この3つに登録し、東京電力やその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

  • 大手で求人数も多く、東京電力の求人も持っている可能性が高い
  • 東京電力への転職を有利にするためのノウハウを持っている
  • 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

5-1. doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、東京電力などの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。

doda公式ページ:https://doda.jp/

5-2. マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。

新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。

サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。

マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/

5-3. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

東京電力への転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを狙う方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

6. 東京電力の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

この章では、東京電力の中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。

6-1. 東京電力の中途採用で聞かれる想定質問40選

東京電力の面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。

このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。

一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。

全ての人が準備すべき質問10個

  1. これまでの業務で、電力インフラの効率性向上に成功した具体的な事例を教えてください。
  2. 電力自由化が進む中、東京電力が持続的に競争力を維持するために必要な取り組みについて、どのように考えていますか?
  3. 再生可能エネルギーを導入する際に直面する課題をどのように克服してきたか、具体的な経験を教えてください。
  4. 災害対応時に迅速かつ効率的に業務を進めるために求職者が提供できるスキルや経験を教えてください。
  5. 電力事業の変革期において、自身の経験をどのように活かせると考えていますか?
  6. 電力の安定供給を実現するために必要な取り組みや技術について、どのように経験を活かせますか?
  7. これまでの職務で、チームを巻き込んで大きな成果を達成した事例を教えてください。
  8. 東京電力が直面する課題の中で、特に関心を持っている分野について、具体的にどう取り組みたいと考えていますか?
  9. 電力供給の安全性を確保する上で、これまでの業務でどのような貢献をしてきたか教えてください。
  10. 大規模なプロジェクトを成功させるために必要なリーダーシップやスキルをどのように発揮してきたか教えてください。

若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個

  1. これまでに挑戦した新しい業務で、直面した課題とその克服方法を教えてください。
  2. 若手として、電力業界でのキャリアを通じてどのように成長したいと考えていますか?
  3. これまでの経験を踏まえ、東京電力で最も貢献できると思う業務領域を教えてください。
  4. チームの中で新しい視点を提供するために取り組んだ具体的な行動を教えてください。
  5. 初めて担当したプロジェクトで、どのように成果を出したか具体的な事例を教えてください。
  6. 新しい知識や技術を習得するために行っている努力について教えてください。
  7. 若手社員として、東京電力での業務において重視したい価値観やスキルは何ですか?
  8. 業務の効率化や改善を目指して、自ら提案した取り組みがあれば教えてください。
  9. 電力自由化時代における東京電力の取り組みに対して、どのように自分のスキルを活かしたいと考えていますか?
  10. 若手社員として、他の社員と協力しながら成果を上げた経験を教えてください。

中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個

  1. これまでのキャリアの中で、特に成果を上げた業務やプロジェクトについて教えてください。
  2. 中堅社員として、後輩や若手の指導において特に意識していることを教えてください。
  3. リーダーシップを発揮し、プロジェクトを成功させた具体的な事例を教えてください。
  4. 業務効率化やコスト削減の取り組みで成果を上げた経験を教えてください。
  5. 東京電力が抱える課題に対して、中堅社員としてどのように解決策を提案したいと考えていますか?
  6. 部門を超えたプロジェクトにおいて、どのように調整役を務めたか教えてください。
  7. 中堅社員として、特に強化したいスキルや能力は何だと考えていますか?
  8. 長期的な視点で東京電力にどのような貢献ができると考えていますか?
  9. 求職者の専門知識が、東京電力のどの分野で最も活かせるかを教えてください。
  10. 東京電力の再生可能エネルギー事業において、どのような貢献を目指したいですか?

管理職、シニア(40代以上)が準備すべき質問10個

  1. これまでのキャリアで、最も困難だった意思決定の具体的な内容と、その結果を教えてください。
  2. 管理職として、大規模なプロジェクトを成功させるために実施したリーダーシップの例を教えてください。
  3. 東京電力における組織全体の目標達成に向けて、管理職としてどのような戦略を描きますか?
  4. 過去に取り組んだ危機管理対応の具体的な経験を教えてください。
  5. 若手社員や中堅社員の育成において、特に意識しているポイントを教えてください。
  6. 経営層との連携を通じて成果を上げた経験を教えてください。
  7. 東京電力のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを管理職としてどう支援したいと考えていますか?
  8. 他部門との連携を強化するために、どのような取り組みを行ったか教えてください。
  9. 災害対応時の全体指揮において、管理職として果たした具体的な役割を教えてください。
  10. 長期的な収益向上に向けた戦略立案の経験を、東京電力でどう活かせると考えていますか?

6-2. 東京電力の中途採用選考でアピールすべきポイント

東京電力への転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。

  1. 全ての人がアピールすべきポイント
  2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
  3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
  4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント

1. 全ての人がアピールすべきポイント

面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールするといいでしょう。

  • 安全最優先の姿勢
  • カーボンニュートラルへの貢献
  • 防災に関する知識と経験
安全最優先の姿勢

東京電力では「安全最優先」を行動原則としています。

過去の業務で安全性を確保するために行った具体的な取り組みや成果を示すことで、企業理念への理解と共感を伝えることができます。

カーボンニュートラルへの貢献

東京電力は「カーボンニュートラル」を軸とした事業展開を進めています。

再生可能エネルギーの導入や省エネルギー施策に関与した経験を具体的に示すことで、同社の目指す方向性に沿った人材であることをアピールできます。

防災に関する知識と経験

「防災」は東京電力の重要な事業テーマの一つです。

災害対策やリスク管理に携わった経験を持つ場合、その具体的な事例や成果を示すことで、同社の事業課題に対応できる人材であることを強調できます。

2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント

若手社員で東京電力への転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。

  • 変革への挑戦意欲
  • お客さま志向の業務遂行
  • チームでの成果創出経験
変革への挑戦意欲

東京電力は「変革への挑戦」を価値基準としています。

新しい技術や業務プロセスの導入に積極的に取り組んだ経験や、その成果を示すことで、柔軟性と積極性をアピールできます。

お客さま志向の業務遂行

「お客さまのために」という価値観を持つ東京電力では、顧客満足度向上のために行った具体的な取り組みや、その結果得られた成果を示すことで、同社の価値観に合致する人材であることを伝えられます。

チームでの成果創出経験

東京電力は組織としての成長を重視しています。

チームで協力して成果を上げた経験や、チームワークを発揮した具体的な事例を示すことで、協調性と組織貢献力をアピールできます。

3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント

30代~40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • リーダーシップの発揮
  • 業務プロセスの改善実績
  • 専門知識の活用による成果
リーダーシップの発揮

中堅社員にはリーダーシップが求められます。

プロジェクトリーダーとしてチームをまとめ、目標を達成した具体的な事例を示すことで、指導力や統率力をアピールできます。

業務プロセスの改善実績

業務効率化やプロセス改善に取り組み、成果を上げた経験を持つ場合、その具体的な取り組み内容と結果を示すことで、問題解決能力と実行力を伝えられます。

専門知識の活用による成果

自身の専門知識を活かして業務上の課題を解決したり、プロジェクトを成功に導いた経験を具体的に示すことで、専門性と応用力をアピールできます。

4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント

40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • 組織変革の推進経験
  • 高い倫理観と責任感
  • 長期的視野での事業戦略立案能力
組織変革の推進経験

組織改革や新たな戦略の導入を主導し、成功させた経験を持つ場合、その具体的なプロセスと成果を示すことで、変革推進力とリーダーシップをアピールできます。

高い倫理観と責任感

東京電力は「責任の貫徹」を価値基準としています。

過去に倫理的な判断や高い責任感を持って業務を遂行した事例を示すことで、信頼性の高い人材であることを伝えられます。

長期的視野での事業戦略立案能力

長期的な視点で事業戦略を立案し、実行に移した経験を持つ場合、その具体的な内容と成果を示すことで、戦略的思考力と実行力をアピールできます。

7. まとめ

東京電力の年収を紹介してきましたがいかがでしたか?

改めて東京電力の正社員の平均年収は832万円とエネルギー業界でも高い水準です。

ただ、同じ大手電力会社の「中部電力」と比べると劣る点には注意しましょう。

これから転職を目指す方は、東京電力から内定を取るためにも、内定後に年収を上げてもらうためにも必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。

下記3社は東京電力への転職に強く、東京電力を目指す方が使うべきエージェントです。

以上を参考に、あなたが理想のキャリアを歩めることを心から祈っています。

(参考)東京電力および、一緒に検討される企業の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

東京電力 有価証券報告書
中部電力 有価証券報告書
関西電力 有価証券報告書
東京ガス 有価証券報告書