ページの一部でマイナビ等の広告が掲載されています。
企業別年収

資生堂の年収は?年齢・役職別にわかる実態と全注意点

「資生堂の年収はどのくらい?」「どのように上がっていく?」など、株式会社資生堂(以下、資生堂)の年収が気になっていませんか?

資生堂の正社員の平均年収は720万円で、化粧品メーカーの中でも高いです。しかし、高い年収の裏に、働く上での注意点もあるので、これから資生堂で働こうという人は知っておく必要があります。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職支援をしてきた筆者が、資生堂の年収について、知っておくべきことを下記の流れで紹介します。

  1. 資生堂の年収は?年齢・役職別にすぐわかる
  2. 資生堂の年収以外の評判・働きやすさについて
  3. 資生堂はそもそもどんな会社か
  4. 資生堂への転職を目指す人へ|採用・求人情報
  5. 資生堂へ転職する際におすすめの転職エージェント
  6. 資生堂の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

最後まで読めば、資生堂の年収はいくらか、年齢・役職別にはどうなのか、他社と比べてどうなのかまで、資生堂の年収の全てがわかるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
著者情報を詳しく見る

ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. 資生堂の年収は?年齢・職種役職別にすぐわかる

資生堂の正社員の平均年収は、720万円です。

これは化粧品メーカーの中では高水準ですが、同じ大手化粧品・トイレタリーメーカーの「P&G」「花王」と比べると低いです。

1-1. 年齢別の年収水準

口コミサイトを元に集計すると、資生堂の年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

25歳 500万円~550万円
30歳 550万円~600万円
35歳 600万円~650万円
40歳 750万円~800万円
45歳 850万円~900万円
50歳 950万円~1,000万円
55歳 1,050万円~1,100万円

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、資生堂の平均残業時間は23時間です。

1-2. 資生堂の給与の口コミ・満足度のまとめ

資生堂の社員の口コミを分析した結果、給与面で下記3つの傾向があることがわかりました。

  • 一部の大手メーカーには劣るが、年収そのものには大きな不満はないという人が多い
  • 年収はグレードで定められており、実力次第で昇給のチャンスがある
  • 住宅関連などの福利厚生が手厚いので、可処分所得は高い

待遇に関する評価は人気企業300社の中でも平均からやや下位となっています。

一部の大手メーカーと比べるとやや劣るものの、化粧品メーカーとしては年収が高いので大きな不満はないという口コミが多いです。

給与はグレード制で定められています。

若くても優秀であれば昇格でき、給与アップのチャンスもあると話す方が多数います。

なお、ジョブ型制度で評価される仕組みとなっており、各職種・役職のジョブディスクリプションに沿って評価が行われます。

また、住宅関連などの福利厚生が手厚いため可処分所得は高いと話す方が多いです。

1-3. 同業他社との年収比較

食品/飲料/化粧品メーカーの平均年収は、438万円(転職サイト「doda」調べ)ですから、資生堂の正社員の平均年収は化粧品メーカーとしてはかなり高い水準と言えます。

しかし、同じ化粧品メーカーと比べると以下の通りで、年収や待遇の満足度が低い点には注意しましょう。

平均年収 平均年齢 平均勤続年数 待遇の口コミ評価
資生堂 720万円 38.9歳 10.8年 3.1
.P&G 997万円 33.9歳 4.1
.花王 810万円 40.8歳 17.0年 3.6
.コーセー 716万円 40.5歳 13.0年 2.6

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

とにかく高い年収を求める方は、「P&G」「花王」といった競合他社も検討しましょう。

1-4. 役職別の年収

資生堂の役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。

役職目安 年収目安
GG8 500万円~550万円
GG9 650万円~700万円
GG10 800万円~850万円
GG11 950万円~1,000万円
課長 1,300万円~1,350万円
部長 1,800万円~1,850万円
取締役 15,200万円

1-5. 職種別の年収

資生堂の総合職の年収はこのページで紹介している水準ですが、事業所限定職の給与は事業所限定職に比べると低いです。

1-6. 資生堂の評価制度

資生堂は、目標管理(MBO制度)で評価されると考えましょう。

評価軸は、”業績目標達成度”と”行動発揮(TRUST8コンピテンシーに則って作成)”の2つとなっています。

年度はじめに、上司との面談を通じて個人業績目標を設定し、日々のフィードバックや年に1回以上の評価面談などを通して評価されます。

なお、すべての職種(美容職・生産技術職を除く)にて、ジョブ型の人事制度を採用しています。

社員からの口コミでは、以下のような声が上がっています。

  • 評価軸が明確になっているので、納得いく評価となることが増えてきている
  • 明確な評価項目があるものの、上司の匙加減で決まることもある
  • アピールが上手い社員や上司との関係性がいい社員が良い評価を受けやすい
  • 携わっているブランドが伸びているかどうかも重要なので、運の要素もある(マーケティングなどの部門)

1-7. 資生堂で年収を上げるポイント

評価制度を踏まえ、資生堂で働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。

  • 設定した目標は必ず達成し、昇格やボーナスアップを狙う
  • 曖昧な項目もあるので、評価者をはじめ周囲へのアピールを行い、印象を良くしておく

逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、資生堂では大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。

このほか、本社部門を中心に英語でのコミュニケーションが多いため、業務進行に問題のない英語力を有していると評価アップにつながるでしょう。

1-8. 資生堂の福利厚生

資生堂の福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。

休暇 -完全週休2日制(土・日)
-祝日
-有給休暇
-慶弔休暇
-育児休業
-短期育児休業
-子ども看護休暇
-介護休業
-リフレッシュ休暇
-連続休暇制度
住宅関連 -住宅手当
年金・財形関連 -企業年金制度
退職金 -あり
その他 -財形制度
-自社株投資会制度
-健康診断・成人病検診
-育児時間制度
-慶弔見舞金制度
-健保組合
-自社商品割引購入
-積立型総合福祉共済制度

2. 資生堂の年収以外の評判・働きやすさについて

口コミサイトをもとに社員からの資生堂の評価をまとめると、下記の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 3.1 187位/300社
ワークライフバランス 3.6 123位/300社
キャリア・成長 3.0
155位/300社
やりがい 3.7 68位/300社
職場の雰囲気 3.1 180位/300社

ここまで紹介してきた待遇(給料や福利厚生)以外の下記4項目について、社内からの内部事情も含め、紹介していきます。

  1. ワークライフバランス
  2. 成長・キャリアアップ
  3. やりがい
  4. 職場の雰囲気

2-1. ワークライフバランスに関する口コミ

  • 年間休日が多く、有給休暇の取得もしやすい
  • フレックス制度やリモートワーク制度などの働きやすい制度が揃っている
  • 部署や役職によってはハードワークとなる

ワークライフバランスに関する評価は人気企業300社の中でも平均からやや上位です。

年間休日が多く、有給休暇も取得しやすいと話す方が非常に多いです。

また、フレックス制度やリモートワークを活用する人が増えるなど働きやすい制度が用意されています。

特に各種制度の利用のしやすさなどをはじめ、女性が働きやすい会社だと思うと話す方が多いです。

また、部署や役職によっては、下記のようにワークライフバランスが悪いと感じる方もいました。

  • 美容部員:土日が休みではないので、調整しづらさを感じると言う方がいる
  • 生産系:交代制での勤務となるため休日数以上にキツく感じると言う方も
  • マーケティングや一部の開発系の職種:業務量が多いため平日遅くまでの残業や、土日に稼働しているケースも珍しくない
  • 管理職:スタッフ時代に比べると業務量が多くなり、なかなか休むことができないと言う声も

なお、会社全体の残業時間の目安は月間23時間ほどとなっています。

2-2. 成長・キャリアアップに関する口コミ

  • 若手のうちから仕事を任せてもらえるので成長を実感しやすい
  • 研修制度なども充実している
  • 業務で英語を使うことは多く、英語力が磨かれたとのコメントもある
  • ただし、競争率が激しいので、業務量に対して相応な評価は得ることが難しいと感じるという方も
  • ルーティーワークが多いため成長を実感できないという声も

成長・キャリアアップに関する評価は人気企業300社の中でも平均的です。

若手のうちから仕事を任せてもらえるため、成長を実感できるという口コミが多いです。

一般的な研修のほか外部研修などの制度も充実しています。

また、英語でのコミュニケーションも多いことから、英語力が鍛えられたというコメントも見られます。

ただし、業務量や責任が多い割には空きポジションの関係上、相応の評価や昇格のチャンスは少ないという声もあります。

このほか、ルーティーンワークが多いため成長を実感できないと話す方も見られました。

2-3. やりがいに関する口コミ

  • 大企業ならではのプロジェクトに携わることができる
  • 若手のうちから仕事を任せてもらえる環境なので、活躍している実感を持ちやすい
  • ただし、大きなブランドの場合は役割が細分化されているので、作業をやっている感覚になるという方も
  • 自分の関わった製品が世に出た時にやりがいを感じる
  • 美容に対する関心が強いので、自社ブランドに携わることが誇らしい

やりがいに関する評価は人気企業300社の中でも上位です。

大手化粧品メーカーならではの、大規模なプロジェクトに携わることができるという口コミが多いです。

若手のうちから仕事を任せてもらえる風土なので、仕事に携わっている実感を持つと話す方が多くいます。

ただし、大きなブランドの仕事の場合、あくまで末端業務という感覚は拭えないと話す方もいます。

また、自分の携わっている製品が世に出ることは苦労が報われた感じがするという意見もあります。

このほか、美容に対して強い関心があったため、ブランドの一員として携われることが誇らしいという声もあります。

2-4. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

  • 元々は保守的な色が強かったが、改革などによって雰囲気が変わっている
  • 働き方改革の影響によるホワイト化が目立つ部署や実力主義が目立つ部署があるなど、雰囲気が異なる
  • 中途採用者が増えており、管理職も外部からということが珍しくない
  • 女性比率が高く、女性が働きやすい環境との声が多数ある
  • 愛社精神・ブランド愛が強い社員が多い

職場の雰囲気・人間関係に関する評価は人気企業300社の中でも平均からやや下位です。

元々は日系大手ならではの保守的な色が強かったものの、ジョブ型制度の導入などで雰囲気が変わっていると話す方が多数います。

働き方改革などもあって全体的にホワイト企業という面が強く出ている部署も多いですが、マーケティングなど実力主義の雰囲気の強い部署もあります。

近年は中途入社組も多く、マネジメント層に外国人がいることも珍しくありません。

また、化粧品メーカーということもあって女性比率は高めで、女性が働きやすい制度も整っているという声もあります。

このほか、会社・ブランド愛が強い方が多く、ハードな環境でもこういった人たちがいるから回っている感覚があると話す方もいます。

参考:資生堂から転職で出ていく人の事情

資生堂は、安定した雇用体系、業界内での高いシェアから長く働く人がほとんどで、2020年度から2023年度の自己都合での離職率の平均は4.50%となっています。(引用元:資生堂

しかし、「改革が進んだことで社風が大きく変わった」「中途採用者が増え、プロパー社員の出世が非常に難しいと感じた」といった理由で転職を検討されています。

参考:資生堂とあわせて検討される企業との比較

資生堂とあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

  • .P&G:米国に本社を持つ、大手化粧品・トイレタリーメーカー
  • .花王:「アタック」「ロリエ」「ALBLANC」など様々なブランドをもつ大手化粧品・トイレタリーメーカー
  • .コーセー:「雪肌精」「コスメデコルテ」「ジルシチュアート」などのブランドを持つ、大手化粧品メーカー

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると、以下の通りになり、最高得点を赤字にしています。

待遇 ワークライフバランス キャリア成長 やりがい 職場の雰囲気
資生堂 3.1 3.6 3.0 3.7 3.1
.P&G 4.1 3.7 4.5 4.0 4.3
.花王 3.6 3.7 3.0 3.8 3.5
.コーセー 2.6 3.4 2.9 3.6 3.2

比較すると、化粧品メーカーの中でもやりがい面のスコアが高めです。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下のような声をよく聞きます。

  • 若手のうちから仕事を任せてもらえるため成長を実感するという声が多い
  • 化粧品メーカーとしては年収が高いので、待遇に満足している人が多い

ただし、中途採用が増えたことで元の社風から大きく変わり、居心地が悪くなったという口コミが見られます。

過去にサポートした中でも、「経営層をはじめ外部登用が増えたことで、社風とのミスマッチが生じるようになった」などの理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

3. 資生堂はそもそもどんな会社か

引用:Google Maps

資生堂は、東京都中央区銀座に本社を置く大手化粧品メーカーです。

「SHISEIDO」「Clé de Peau Beauté」といった有名ブランドなどを手掛ける他、子会社の資生堂パーラーでは菓子の製造・販売も行っています。

会社ホームページ:https://corp.shiseido.com/jp/

3-1. 会社概要

社名 株式会社資生堂
設立 1927年(昭和2年)
代表者 藤原 憲太郎
従業員数 27,908人(2024年12月末時点)
本店所在地 東京都中央区銀座7-5-5
事業内容 化粧品事業

3-2. 事業内容

資生堂の事業内容は以下のとおりです。

化粧品事業 化粧品の開発・製造・販売まで

このほか、グループ会社では、レストラン事業、美容室事業、教育事業、保育事業などを行っています。

3-3. トップメッセージ

画像引用元:資生堂

資生堂は「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」を掲げ、美を通じて社会課題の解決に貢献することを使命としています。

これまで、生活者との深いつながりを重視し、グローバルブランドの価値向上と選択と集中による事業強化に注力してきました。

近年は、予測困難な市場変化の中でも成長を実現するため、事業構造を見直し、ブランド力と収益性の両立を図る取り組みを進めています。

2025年からは「SHIFT 2025 and Beyond」に基づき、ブランド強化、事業マネジメントの再構築、高収益構造の確立を二年間で実行します。

美を起点に、心を豊かにし、社会と調和する新たな価値を創造し続ける企業として、自己革新を加速させていきます。

3-4. 今後の事業展開

資生堂は中期経営計画として「SHIFT 2025 and Beyond」を発表しています。

本計画での狙いは、”変化の激しい市場でも安定的な利益拡大を実現するレジリエントな事業構造へ”という事業構造の変革です。

戦略の主軸は3つあります。

  1. ブランド力の基盤強化・・・注力ブランドへの選択と集中(コア3・ネクスト5)など
  2. 高収益構造の確立・・・グローバルで固定費の低減など
  3. 事業マネジメントの高度化・・・グローバルオペレーション体制の進など

まず、主力ブランドのコア3ならびにそれらに次ぐネクスト5に対して、2025-2026年累積※マーケティング投資として300億円増を見込んでいます。 ※(2025年対2024年の増加分)×2 + (2026年対2025年の増加分)

  • コア3「SHISEIDO」「Clé de Peau Beauté」「NARS」
  • ネクスト5「アネッサ」「narciso rodriguez」「ISSEY MIYAKE」「エリクシール」「Drunk Elephant」

また、グローバルで聖域なきコスト削減を実行するとしており、具体的には原材料費や組織のスリム化などを検討しています。

このほか、グローバルでのオペレーション体制の構築としては、持続的な成長のためのグローバルワンチームを結成します。

上記を踏まえると、変化の中でも柔軟に適応できる方やグローバルでの活躍ができるような視座の高い方に向いた企業と言えるでしょう。

4. 資生堂への転職を目指す人へ|採用・求人情報

ここまでの内容を踏まえ、資生堂へ転職したいと考えている方に向け、資生堂の採用・求人情報を紹介します。

新卒で資生堂を目指す、という方は新卒採用ページ(https://recruit.shiseido.com/)からプレエントリーをし、情報を得ましょう。

4-1. 資生堂の採用職種

資生堂の職種は大きく分けると以下の2つです。

総合職 セールス、ブランドマーケティング、デジタルマーケティング、R&D、サプライチェーン、ファイナンス、品質保証、デジタルトランスフォーメーションオフィス
事業所限定職 国内工場(製造系・技術系・事務系)、美容職

中途採用では総合職にて幅広く募集を行っています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

4-2. 求人情報

過去に「doda」「マイナビAGENT」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「キャリア採用サイト」で募集されていた求人情報をご紹介します。

総合職

求人概要 予定年収 勤務地
Group Manager, Financial Accounting Department 1,000万円~1,600万円 東京都港区
Marketing Manager, SHISEIDO Global Brand Unit 会社規定による 東京都
クレ・ド・ポー ボーテ デジタルマーケティング戦略グループ Assistant Brand Manager 会社規定による 東京都
Global Technical Architecture & Infrastructure Group Manager 会社規定による 東京都
工場長, 品質保証・生産部, 資生堂パーラー 会社規定による 埼玉県春日部市
EC事業部, ECビジネスアナリスト 会社規定による 東京都

総合職においてはマーケティングから工場長といったまで幅広いポジションにて募集を行っています。

4-3. 採用メッセージ、求められる人物像

資生堂は、社員が日々仕事を活動する上で重視している考え方である”TRUST 8”を紹介しています。(引用:資生堂

  1. THINK BIG・・・広い視野から、大局を捉えて、物事を考えよう クリエイティビティを発揮して、新しい価値を作り出そう
  2. TAKE RISKS・・・リスクを恐れず挑戦しよう Try & Error & Tryを実践しよう
  3. HANDS ON・・・現場にある真実を理解し、意思決定しよう 自らが動き、汗をかき、手を動かそう
  4. COLLABORATE・・・組織の壁を取り払おう 1人ひとりの異なる強みを活かし、協力し合おう
  5. BE OPEN・・・本音を語ろう“バッドニュース”も安心して共有できるチームになろう
  6. ACT WITH INTEGRITY・・・いかなる時も、誠実で謙虚な心構えで行動しよう
  7. BE ACCOUNTABLE・・・目標達成にコミットしよう 最後まで責任を持ち、やりきろう
  8. APPLAUD SUCCESS・・・仲間の成功を喜び、皆でたたえ合うカルチャーを作ろう

また、過去の求人において述べていた、”必要な能力/経験/資質”として実務での経験のほか以下のような能力が挙げられています。

  • クライアント部門のニーズを把握して整理したり、パートナーのパフォーマンスを引き出すためのコミュニケーション力に自信のある方
  • 生活者調査のみでなく、市場データ・ソーシャルリスニングなどを合わせた統合的な分析と提言できる方
  • 関連部署へのヒアリングやコミュニケーション(連携・調整)をマルチタスクで迅速に対応できる能力
  • 情報収集力、トレンドのキャッチアップ力
  • コミュニケーション力:関連部門とのスムースな調整が出来る対応力
  • プロジェクト推進力

上記を踏まえると、以下のような点をアピールすると良いでしょう。

  • 目標に向かってチャレンジしてきた経験や実績
  • 高い視座を持つだけでなく、自ら現場で動き、意思決定を行なってきた経験や実績
  • 周囲と協力して物事を進められる高いコミュニケーション能力を有していること
  • 自らが矢面に立ち、周囲を引っ張るリーダーシップを有していること

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

4-4. 資生堂の転職難易度

資生堂への転職難易度は「高い(高度なスキルや経験が必須)」です。

中途採用を積極的に行っていて、高い知名度などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

  • 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
  • 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする

2024年に大幅な人員削減を実施しており、難易度は例年より高い

資生堂は、採用の引き締めから、例年よりも難易度は上がる可能性が高いです。

2024年度に、構造改革の一環として、1,477人の早期退職プランの実施を発表しました。日経新聞より

既に実施済みですが、日本事業の収益改善案としてこのほか人員配置の見直しなども含まれているので、採用は厳選されることが予想されます。

これまで以上に、面接対策した上で、即戦力になれることを強くアピールできないと採用は難しいです。

4-5. 資生堂へはどうやって応募すべきか

資生堂に応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点で資生堂の転職に有利になるからです。

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、資生堂に転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

上記の3社に登録し、「資生堂に転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほど資生堂と比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

5. 資生堂へ転職する際におすすめの転職エージェント

資生堂の転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

この3つに登録し、資生堂やその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

  • 大手で求人数も多く、資生堂の求人も持っている可能性が高い
  • 資生堂への転職を有利にするためのノウハウを持っている
  • 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

5-1. doda|全ての人におすすめ

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、資生堂などの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。

doda公式ページ:https://doda.jp/

5-2. マイナビAGENT|20~30代は利用必須

マイナビAGENT

マイナビAGENT」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。

新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。

サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。

マイナビAGENT公式ページ:https://mynavi-agent.jp/

5-3. JACリクルートメント|年収600万円以上の方向け

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

資生堂への転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを狙う方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

6. 資生堂の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

この章では、資生堂の中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。

6-1. 資生堂の中途採用で聞かれる想定質問40選

資生堂の面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。

このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。

一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。

全ての人が準備すべき質問10個

  1. 当社の製品やブランドの中で、あなたが魅力を感じるものと、その理由を教えてください。
  2. 消費者の嗜好やライフスタイルの変化を意識して取り組んだ業務経験があれば教えてください。
  3. 異なる職種や価値観を持つメンバーと協働する際に意識していることを教えてください。
  4. あなたが働くうえで大切にしている信念や価値観と、それが当社でどう活かせるかを教えてください。
  5. お客様の声や市場の反応を踏まえて、業務を見直した経験があれば教えてください。
  6. 社内外の人に働きかけて、自分の提案を実現した経験について具体的に教えてください。
  7. 環境・社会課題を意識した業務に関わったことがあれば、その内容と工夫を教えてください。
  8. 自らの判断で改善に取り組み、周囲の協力を得て形にした経験を教えてください。
  9. デジタルツールやSNSを活用した仕事上の工夫があれば教えてください。
  10. 当社の「美を通じた社会貢献」という考え方に共感した点と、それをどう仕事で実践したいか教えてください。

若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個

  1. チームの一員として任された業務の中で、自分の工夫によって成果が出た経験を教えてください。
  2. 初めて担当した業務に取り組むとき、どのように理解を深めていきましたか?
  3. 目標に届かなかった経験があれば、そのときの行動と、次にどう活かしたかを教えてください。
  4. 若手社員としての立場で、周囲と信頼関係を築いた行動について教えてください。
  5. お客様や取引先とのやり取りの中で、印象に残っている出来事を教えてください。
  6. 上司や先輩から指摘されたことに対して、どう改善につなげたかを教えてください。
  7. 自分の意見を提案し、実際に業務に取り入れてもらった経験があれば教えてください。
  8. 役割を超えて積極的に関わった業務があれば、その目的と結果を教えてください。
  9. 目の前の業務以外で、自分の成長のために取り組んだことがあれば教えてください。
  10. 困難な場面で自分を支えた考え方や行動を具体的に教えてください。

中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個

  1. 複数部署を巻き込んだ業務で、調整役として果たした役割と成果を教えてください。
  2. 後輩の育成や指導を行った経験と、その中で意識していることを教えてください。
  3. 市場の動きやトレンドを踏まえて、自ら業務内容を変化させた経験を教えてください。
  4. 数値目標を持った業務で、具体的にどのように計画を立てて成果を出したか教えてください。
  5. 意見の異なる相手と合意形成を行った経験があれば、その工夫を教えてください。
  6. 他社や外部パートナーとの協働で工夫したこと、乗り越えた課題があれば教えてください。
  7. サステナビリティやダイバーシティに関わる業務で取り組んだことを教えてください。
  8. 失敗を経験した業務と、そこから得た学び・行動の変化を教えてください。
  9. 部署内の仕組みや業務フローを改善した経験と、その効果を教えてください。
  10. チームやプロジェクトの成果を最大化するために取った具体的な行動を教えてください。

管理職、シニア(40代以上)が準備すべき質問10個

  1. 組織全体の目標達成のために、戦略と現場のバランスをどう意識して行動してきましたか?
  2. 経験上、特に難しかった組織変革や体制構築の場面と、その対処法を教えてください。
  3. 経営層や他部門と連携して業務を推進した際の具体的な事例を教えてください。
  4. マネジメントにおいて、特に重視している判断基準や価値観を教えてください。
  5. 売上や利益改善に貢献した施策と、その成果指標を教えてください。
  6. 海外事業や多国籍チームと連携した経験があれば、背景と成果を教えてください。
  7. 組織としての意義や目的を、現場のメンバーに浸透させた工夫を教えてください。
  8. 世代や職能の異なるメンバーをまとめて成果を出した経験を教えてください。
  9. 社内外の信頼構築において、特に大切にしている姿勢や行動を教えてください。
  10. 当社の企業理念とご自身のキャリアビジョンとの接点について、どのように捉えていますか?

6-2. 資生堂の中途採用選考でアピールすべきポイント

資生堂への転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。

  1. 全ての人がアピールすべきポイント
  2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
  3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
  4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント

1. 全ての人がアピールすべきポイント

面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールするといいでしょう。

  • 美しさの定義に対する自分なりの考え
  • 多様な価値観との協働経験
  • 顧客視点での問題解決経験
美しさの定義に対する自分なりの考え

資生堂は単なる化粧品メーカーではなく、「美の力で社会を良くする」という理念を掲げています。

単に美容に興味があるというだけでなく、「美しさ」とは何か、誰のために、何のためにそれを追求するのかという自分なりの価値観を語れることが重視されます。

多様な価値観との協働経験

資生堂は社員の半数以上が海外におり、国籍・性別・文化的背景が異なるメンバーとの協働が当たり前です。

言語や価値観の違いに対して、どのように理解を深め、協力体制を築いたかといった実体験を説明できることが重要です。

顧客視点での問題解決経験

資生堂の業務では、ユーザーインサイト(顧客の気持ちや行動背景)に基づくアクションが強く求められます。

お客様の反応や声を踏まえて提案や改善を行い、実際に成果を上げた経験があれば、職種を問わず強く評価されます。

2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント

若手社員で資生堂への転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。

  • 未経験領域に対する学習姿勢
  • 現場での地道な取り組み
  • フィードバックを受けて成長した経験
未経験領域に対する学習姿勢

資生堂はグローバル化・デジタル化・新領域への展開が進んでおり、新しい分野への挑戦姿勢が求められます。

自分が未経験だった業務に対して、どのように学び、行動を変えて成果に結びつけたかを伝えると好印象です。

現場での地道な取り組み

華やかなブランドイメージに反して、資生堂の業務には丁寧なデータ整理や地道な改善が必要とされます。

若手でも、表に出ない裏方の仕事で成果を出した経験や、チームに貢献したエピソードを具体的に伝えると信頼を得やすくなります。

フィードバックを受けて成長した経験

若手社員には吸収力と素直さが求められます。

上司や先輩、顧客からの指摘をどのように受け止め、次の行動に反映させたかというエピソードは、学習意欲と柔軟性の高さを示す材料となります。

3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント

30代~40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • 部門間連携を進めた経験
  • 生活者の気持ちに基づく提案力
  • チームメンバーを育てた行動
部門間連携を進めた経験

資生堂ではブランド戦略、研究開発、営業、PRなどが密に連携しています。

中堅層には、それぞれの立場の違いを理解しながら全体最適を考え、部門を横断した調整や協働を推進した経験が求められます。

生活者の気持ちに基づく提案力

資生堂は「生活者発想」を徹底しています。

市場データだけでなく、お客様がどんな気持ちで製品を選ぶかに注目し、それを具体的な提案や改善施策に反映した経験があるかどうかが問われます。

チームメンバーを育てた行動

単に成果を出すだけでなく、チーム全体のレベルを上げる行動が期待されます。

後輩や若手に対してどんな関わり方をし、結果としてどんな変化や成長を引き出したかを示すことが重要です。

4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント

40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • 長期視点でのブランド保全意識
  • 変化を主導したマネジメント経験
  • 経営目線での組織運営経験
長期視点でのブランド保全意識

資生堂では短期売上よりブランドの信頼性を重視しています。

管理職には、利益を追求する中でもブランドイメージや生活者の信頼を損なわない判断ができたかが問われます。

そのバランスをどう保ったかを具体的に示すことが重要です。

変化を主導したマネジメント経験

近年の資生堂は構造改革やグローバル再編に積極的で、従来のやり方に固執しない柔軟なリーダーシップが求められます。

ルールや習慣を見直し、チームの理解を得ながら変革を進めた経験は強くアピールできます。

経営目線での組織運営経験

資生堂のマネジメント層には、事業部単位の収益や戦略を見据えた判断力が求められます。

自身の部署を超えて会社全体に貢献する視点で動いたことがあるか、収支・組織・人材の3点で経営的判断を行った経験があれば評価されます。

7. まとめ

資生堂の年収を紹介してきましたがいかがでしたか?

改めて資生堂の正社員の平均年収は720万円と化粧品メーカーでも高い水準です。

ただ、同じ大手化粧品・トイレタリーメーカーの「P&G」や「花王」と比べると劣る点には注意しましょう。

これから転職を目指す方は、資生堂から内定を取るためにも、内定後に年収を上げてもらうためにも必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。

下記3社は資生堂への転職に強く、資生堂を目指す方が使うべきエージェントです。

以上を参考に、あなたが理想のキャリアを歩めることを心から祈っています。

(参考)資生堂および、一緒に検討される企業の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

資生堂 第125期「有価証券報告書
P&G 平均年収:会社四季報業界地図2025
平均年齢:口コミサイトなどの情報をもとに算出
花王 第119期「有価証券報告書
コーセー 第83期「有価証券報告書