転職エージェントの社内選考とは?見分け方から落ちる人の特徴・対処法まで
「転職エージェントの社内選考って何?」、「見分ける方法は?」のように、転職エージェントの社内選考について気になっていませんか?
社内選考は、企業への応募前に、転職エージェントが社内で応募者を一度選考にかけるステップのことを言います。
エージェントは転職には便利なサービスですが、使い方次第では、ここで落とされて、応募にすら進めなくなるので、注意が必要です。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、転職エージェントの社内選考ついて、以下の流れで解説していきます。
- 転職エージェントの社内選考とは
- 社内選考で落ちる人のよくあるパターン
- 社内選考で落とされないために意識すべきこと
- 転職エージェントの社内選考で通らない時の対処法
- 併用におすすめの大手転職エージェント7選
- そもそも転職エージェントは使うべき?他のサービスと比較
- 転職エージェントを最大限活用するための3つのコツ
全て読めば、転職エージェントの社内選考とは何か、落ちるのはどんな人で、通らない場合どうすべきかまでがわかり、転職エージェントで失敗することがなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 転職エージェントの社内選考とは
応募書類を企業に送る前に、転職エージェントが応募の基準に満たないものを落とすステップのことです。
公式に「社内選考をやっている」と明らかにしている業者はありませんが、大手をはじめとして、多くのエージェントで行われてます。
なぜ社内選考するの?
あまりに募集に見合わない人を応募させると、企業側からのクレームになってしまうからです。
転職エージェントは人材を紹介して企業から手数料をもらうビジネスで、企業との関係を最も大事にします。
的外れな人材を紹介して、企業との信頼関係を壊さないように、事前に社内で候補者を絞っているのです。
社内選考・企業の選考どちらで落ちたかの見分け方は?
応募者には、一律で「書類落ち」として案内されるため、正確にはわかりません。
ただ、応募の翌日など、かなり早く不採用が確定した場合は、社内選考で落ちた可能性が高いです。
社内選考は応募前に行われるため、結果が出るのも応募した企業に比べて、当然早くなります。
2. 社内選考で落ちる人のよくあるパターン
社内選考で落ちる方は、以下いずれかに当てはまります。
- 理想が高すぎる
- 意欲が低そう
- 問題があって紹介しにくい
- 単に応募先の基準に満たなかった
過去に転職エージェントとして勤務経験があり、社内選考に関わっていた方の口コミと一緒に、それぞれ解説していきます。
パターン1. 理想が高すぎる
現在より数百万円高い年収など、身の丈に合わない求人を希望する、理想が高すぎる方は、社内選考で落とされやすいです。
そのまま応募すれば企業からのクレームになり、応募自体を断ると求職者からのクレームになってしまいます。
穏便に済ませるためにも、「企業に落とされた」ということにして、応募せずに処理することはよくあります。
パターン2. 意欲が低そう
連絡がとりにくかったり、応募意欲が低そうな人は、人気企業だと、社内で落としていました。
結局辞退しそうな人よりは、しっかり承諾して転職を決めてくれそうな人を推薦したいのが理由です。
現場には決定数のノルマがあるので、仕方ないです。
転職活動の意欲が低そうな人は、エージェントに嫌がられますし、社内選考で落ちることも多くなります。
現場の担当者は、転職決定数のノルマを追っていて、意欲的で、決まりそうな人を優先してサポートしたがります。
どんなに優秀な経歴の人でも、辞退されると全く利益にならないので、意欲の低そうな人は、後回しにされがちです。
パターン3. 問題があって紹介しにくい
カウンセリングの聞き取りで、経歴に嘘があったり、横柄な態度をとる人は、社内のブラックリストに入ります。
こうした人は、企業様にも危なっかしくて紹介しにくく、応募せずに、社内選考で不採用としていました。
上記のように、経歴に嘘があるなど、問題がある方も社内選考で落とされやすいです。
企業からのクレームにつながりやすく、そもそも応募できずに、他社のエージェントを使うよう案内されることもあります。
パターン4. 単に応募先の基準に満たなかった
企業さんとの付き合いの中で、求人に載らない細かい条件まで、個別に要望を受けることがよくありました。
それを基準に、機械的に落としていました。
面談の担当者が受けた本人の印象についても申し送りがあり、社風に合わなそうな人も落としていましたね。
企業は転職エージェントに、法律上求人票には載せられない、以下のような”裏スペック”の注文もつけています。
- 学歴:MARCH以上の高学歴がいい
- 年齢:未経験なら30歳以下
- 性別:事務職なら女性がいい
仕方ないですが、表には出ない、こうした基準に満たなかった人も、応募前に落とされてしまいます。
3. 社内選考で落とされないために意識すべきこと
せっかく可能性のある企業でも、「社内選考で落ちた」とならないために、転職エージェントは以下を意識して使いましょう。
- 最初の申し込みを丁寧に行う
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 最低限のマナーは守る
3-1. 最初の申し込みを丁寧に行う
転職意欲のアピールになるので、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。
下記を意識し、転職への熱意を伝えましょう。
- 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
- 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
- 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く
また、希望年収を問われることが多いですが、高くても現在プラス100万円までにしておきましょう。
不相応に高い年収だと、サポート自体受けられなかったり、応募しても社内選考で落とされやすくなります。
3-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、社内選考にも通りやすくなります。
3-3. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。
転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとって企業に紹介するメリットが薄いです。
こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。
また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。
こうした話はしすぎないよう注意しましょう。
3-4. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。
連絡がないと、意欲が低いとみなされ、対応の優先度が下がり、社内選考も落ちやすくなります。
また、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなる場合もあります。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- こんな業界は自分でも通るか
3-5. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、社内選考に落ちやすくなり、紹介自体も減るので注意しましょう。
3-6. 最低限のマナーは守る
エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、社内選考の通過率が下がります。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
4. 転職エージェントの社内選考で通らない時の対処法
転職エージェントから応募してもすぐ不採用になったり、社内選考で落ちた可能性がある方は、以下の方法を試しましょう。
- 自分で直接応募する
- スカウトサービスを使ってみる
- 他の転職エージェントも使ってみる
対処法1. 自分で直接応募する
どうしてもいきたい会社があれば、会社の公式採用ページから自分で応募し直してみましょう。
エージェント経由だと、落ちても社内選考の可能性がありますが、この方法なら確実に応募ができます。
ただし、直接応募には以下のデメリットがあるので注意が必要です。
- 選考で不利になりやすい
→企業は、マッチした人が絞り込まれた、エージェント経由の人を優先して選考する
→馴染みのエージェントの紹介に比べると、採用に慎重になる企業が多い - やることがとにかく多い
→企業とのやりとりや条件交渉、選考対策は全て自力になる - ミスマッチが起こりやすい
→求人に載った情報のみで、応募先の内部事情まではわからない
行きたい会社がある方も、まずは転職エージェント経由の応募がおすすめです。
受け直しても、内定が出るケースはごくわずか
転職エージェントの社内選考で落ちたことは、内情を知るプロの視点で見て厳しいと判断されたことを意味します。
そのため、こうした方は直接応募に切り替えたとしても、内定は厳しいのが現実です。
対処法2. スカウトサービスを使ってみる
年収600万円以上の方は、以下のようなスカウトサービスを使う方法もあります。
これらは、あなたに興味を持った企業や人材紹介会社からスカウトが受けられるサービスで、主に年収600万円以上を対象としています。
企業からのスカウトだと、直接企業の選考に進むので、社内選考自体がありません。
登録するとあなたのプロフィールがデータベースにのり、それを使う企業の人事やヘッドハンターの目に留まると、スカウトが受けられます。
※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント
登録後は待つだけでよく、いきなり面接に進んでスピーディーに内定が決まることもあるため、登録しておいて損はありません。
迷ったらどれだけの企業が使っているサービスかを公開していて、数が最多の「ビズリーチ」を選びましょう。
登録企業数 | 運営歴 | |
ビズリーチ | 約30,000社 | 2009年~ |
リクルートダイレクトスカウト | 非公表 | 2014年~ |
doda X | 非公表 | 2019年~ |
AMBI | 約2,800社 | 2017年~ |
ミドルの転職 | なし (在籍するエージェントからのスカウトのみ) |
2015年~ |
スカウトサービスの最大の強みは企業から直接スカウトが受けられることですが、企業数が多いほどチャンスは広がり、スカウトも増える傾向があります。
対処法3. 他の転職エージェントも使ってみる
社内選考の基準はどこも違うので、他の転職エージェントも使ってみましょう。
その際は、なるべく自分の現在の年収にマッチしたものを使いましょう。
同じ大手でも、以下のようにそれぞれ得意にしているジャンルが違うからです。
- 一般的な若手向け:平均的な年収300~500万円の方のサポートに強い
- ハイクラス専門:年収700万円以下は相手にしない
ミスマッチなものを使うと、使っても相手にされなかったり、満足な紹介が受けられなくなるデメリットがあります。
次から、年収別のおすすめを紹介するので、ご参考ください。
5. 併用におすすめの大手転職エージェント7選
今回当ページでは、転職エージェント30社以上を比較し、以下の観点で7社を厳選しました。
- 大手企業の運営
- 20年以上の実績がある
- 利用者からの評判が極めていい
以下に年収別におすすめ度をまとめたため、あなたの現在の年収に合わせて3社に登録しましょう。
社内選考の基準もそれぞれ違うので、複数使っておけば、通らない場合の備えにもなります。
おすすめ度各社の特徴
・ おすすめ エージェント |
~500万円 | 500~ 700万円 |
700~ 900万円 |
900万円~ |
・ リクルートエージェント |
◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
・ doda |
◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
・ マイナビエージェント |
◎ | ◎ | ◯ | △ |
・ type転職エージェント |
◎ | ◯ | ◯ | △ |
・ パソナキャリア |
△ | ◯ | ◎ | ◎ |
・ LHH転職エージェント |
△ | ◯ | ◯ | ◎ |
・ JACリクルートメント |
× | △ | ◎ | ◎ |
・ おすすめ エージェント |
|
・ リクルートエージェント |
公開求人数が30万以上と最多の大手で、地方の求人にも強い |
・ doda |
リクルートエージェントに次ぐ求人数を誇る業界No.2 |
・ マイナビエージェント |
新卒領域では最大手なのもあり、20代の若手のサポートに特に強い |
・ type転職エージェント |
ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象 |
・ パソナキャリア |
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い |
・ LHH転職エージェント |
世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い |
・ JACリクルートメント |
ハイクラスの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収700万円以上は登録必須 |
また、転職エージェントは、大手の優良な業者でも担当に当たり外れがあるので、あらかじめ3社は使うのが鉄則です。
一つずつ解説していきます。
5-1. リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、求人の量・転職実績共にトップクラスです。
大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。
長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。
向いている人の年収 | 500~900万円 |
求人数 | 約680,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
運営歴 | 1977年~ |
リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/
5-2. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。
向いている人の年収 | ~700万円 |
求人数 | 約200,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
運営歴 | 1989年~ |
doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/
5-3. マイナビエージェント
「マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。
新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。
サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。
向いている人の年収 | ~700万円 |
求人数 | 約63,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
運営歴 | 1973年~ |
マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/
5-4. type転職エージェント
「type転職エージェント」は、一都三県を中心とした求人を扱う大手転職エージェントです。
IT・WEB業界の求人、サポートを強みとしており、対象エリアでこの業界を狙う方には外せない一社です。
女性の転職に特化した求人サイトを長く運営していて、女性の転職ノウハウに強い特徴もあります。
向いている人の年収 | ~500万円 |
求人数 | 約29,000件 |
対応エリア | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知 |
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
運営歴 | 1993年~ |
type転職エージェント公式ページ:https://type.career-agent.jp
5-5. パソナキャリア
「パソナキャリア」は求人の半数が年収800万を超える、ハイキャリアのサポートに強い転職エージェントです。
運営元のパソナは、人材派遣業の運営歴が40年を超える業界大手で、有名企業とのパイプが強く、大手・優良企業の求人を多く保有しています。
また、会社を上げて女性のサポートに力を入れているため、ハイキャリアの女性の方には真っ先におすすめしたい一社です。
向いている人の年収 | 700万円~ |
求人数 | 約36,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社パソナ |
運営歴 | 1976年~ |
パソナキャリア公式ページ:https://www.pasonacareer.jp
5-6. LHH転職エージェント
「LHH転職エージェント」は、世界60カ国に拠点を持つグローバル企業が運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。
運営元の「アデコ」は、世界中で長年人材派遣サービスを提供してきた実績があり、外資系企業とのパイプが強いです。
国内の有名企業の求人もありますが、外資系の転職ノウハウ、サポート力では頭ひとつ抜けているため、外資系への転職を狙う方には特におすすめです。
向いている人の年収 | 700万円~ |
求人数 | 約61,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | アデコ株式会社 |
運営歴 | 1985年~ |
LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com
5-7. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗の転職エージェントです。
実績や知名度の高さから、企業側も「高待遇の専門職」などハイキャリア求人はJACにだけ相談していることも多いため、年収700万以上の方は必ず登録しておきましょう。
世界11カ国にも支店を持っていて国外の会社との取引も多く、外資系企業とのパイプも強い特徴があります。
向いている人の年収 | 700万円~ |
求人数 | 約11,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
運営歴 | 1988年~ |
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
“特化型”を使うべきなのは、一部の人だけ
ここまで紹介してきたのは、どの業界にも強い”総合型”の転職エージェントですが、「〇〇業界特化!」という”特化型”転職エージェントもあります。
ただし、結論、総合型の方が優れているため、使うべきなのは下記の特殊な業界や事情に当てはまるごく一部の方だけです。
使うべき業界・事情 | 特化型を使うべき理由 |
アパレル・美容師 | それぞれの業界が特殊で、店舗見学などにも対応しているエージェントが好ましい |
看護師、薬剤師、医師など医療系専門職 | エージェント側に業界知識と病院とのパイプがないとうまくいかない |
フリーター・無職 | 大手総合型だと相手にしてもらえない |
それぞれの業界別に、実績や利用者の評判をもとに、おすすめエージェントをまとめました。
アパレル | クリーデンス |
美容師 | QJエージェント |
看護師 | 看護roo! |
薬剤師 | ファルマスタッフ |
医師 | 医師転職ドットコム |
フリーター・無職 | ハタラクティブ |
- いずれも運営実績、求人数の面で特に優れたもの
上記以外の方は、「総合型」転職エージェントだけを使い、時間があれば「特化型」転職エージェントを併用する程度で良いでしょう。
なぜ特化型のエージェントの優先度が低いのか
求人・利用者ともに少なく、ノウハウや企業とのパイプが大手総合転職エージェントに劣るケースが多いからです。
以前までは、特化型エージェントも「業界に詳しそう」と人気があったのですが、最近は総合型エージェントも下記の理由でそれぞれの業界に詳しいです。
- 業界ごとに部署が分かれており、それぞれの業界の事情や対策に詳しい
- 特化型エージェントから優秀な社員の引き抜きを行っている
そのため、大手で優良企業とのパイプが強い、総合型エージェントだけ使えば、ほとんどの方は満足いく転職活動ができます。
(参考)主な特化型エージェントまとめ
どうしても特化型が気になる方向けに、その他の業界で、よく名前の上がる大手を以下にまとめました。
特化する業界、職種 | それぞれの最大手 |
ITエンジニア・デザイナー | レバテックキャリア |
コンサル | ムービン |
金融 | コトラ |
メーカー(エンジニア) | メイテックネクスト |
管理部門・バックオフィス | MS-Japan |
まずは総合型を3つは使い、さらに使う余裕のある方のみこれらを使ってもいいでしょう。
6. そもそも転職エージェントは使うべき?他のサービスと比較
社内選考で落とされるケースがあるのは事実で、そもそも転職エージェント自体使うべきか、迷う方もいるでしょう。
他にも転職サービスは複数ありますが、結論以下の点で優れているため、転職には絶対に転職エージェントを使うべきです。
- 転職時に必要なサポートを全て無料で受けられる
- 世の中に出ていない”非公開の求人”を紹介してくれ、応募できる
- 選考をより有利に進められることがある
賢く選び、使いこなせば、エージェントはこれ以上ない転職の味方となります。
他の転職サービスとの違い
転職エージェント以外の転職サービスとして下記があります。
転職求人サイト | 転職サイトに公開されている求人を探し、自分で応募し、手続きも自分でやる。 例:リクナビNEXT、マイナビ転職 |
企業の採用ページ | 企業のホームぺージで求人を探して自分で応募し、手続きも自分でやる。 |
スカウトサービス | 登録し、企業からのスカウトを待つ。 例:ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト |
ハローワーク | 公的な職業紹介で、どんな人でも受け入れてもらえる。 |
これらのサービスと転職エージェントとの違いは、専任の担当者が付き、転職に必要なことを何から何までサポートしてくれるということです。
それぞれ、「サポート」「求人の質・量」「選考の有利さ」で比較をしました。
サポート | 求人の質・量 | 選考の有利さ | |
転職エージェント | ◎ 相談〜内定後の交渉まで |
◎ 良質な非公開求人、数多い |
◎ 選考対策・プッシュあり |
転職求人サイト | × 自分でやる |
◯ 公開求人、数多い |
× 自力で頑張る |
企業の採用ページ | × 自分でやる |
× 公開求人、数少ない |
× 自力で頑張る |
スカウトサービス | ◯ 一部のみのサポート |
◯ 良質だが、数少ない |
◎ 選考対策・プッシュあり |
ハローワーク | △ 求人の紹介 |
△ 数は多いが低品質 |
△ 簡単な選考対策のみあり |
以上を踏まえても、転職エージェントは使うだけで転職が有利になるので、絶対に使うべきです。
比較でわかる、転職エージェントのメリット
転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、秘書のように転職のサポートをしてもらえます。
- キャリアの相談、求人の紹介、応募書類の添削、面接対策、面接や入社の日程調整、年収交渉
自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。
また、エージェントはそもそもの求人数が多いだけでなく、求人サイトにはない、以下のような非公開求人も持っていて、使うだけで求人の選択肢が大きく増えます。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
選考については、「付き合いのあるエージェントからの紹介だと安心」と考える企業の採用担当も多く、個人で応募するよりも有利に進むことが多いです。
優秀なエージェントだと、面接で失敗しても、人事にあなたの魅力を別途プッシュしてくれて、結果がくつがえることすらあります。
デメリットは選び方・使い方次第で解消できる
転職エージェントには以下のデメリットがありますが、いずれも選び方、使い方次第で解消ができます。
- ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
→実績のある大手を選ぶ
→3社は使って担当者を比べる
- ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
→自分の年収に合わせて選ぶ
→担当に意欲の高さをアピールする
そのため、転職を考えている方は、転職エージェントを使っておけば間違いありません。
7. 転職エージェントを最大限使いこなすための3つのコツ
最後に、これまで紹介した以外で転職エージェントを最大限活用するためにすべき以下3つのことについて解説していきます。
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 複数のエージェントを使っていることは隠さない
- 「推薦状を見せてほしい」と伝える
7-1. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。
具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
|
2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。
件名:担当変更のご相談
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。
しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。
つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。
お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。
担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。
各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。
ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。
件名:退会手続きのお願い
〇〇エージェント 〇〇様
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。
(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。
熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
7-2. 「推薦状を見せてほしい」と伝える
エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。
これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。
- 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
- 改めて自分のアピールポイントを整理したい
見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。
以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。
(参考)ひどい推薦文の例
〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。
コミュニケーション能力が高く、明るい方です。
ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。
7-3. 複数のエージェントを使ってることは隠さない
転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
まとめ
転職エージェントの社内選考について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
社内選考は、企業への応募前に、転職エージェントが社内で応募者を一度選考にかけるステップのことです。
応募してすぐに不採用の判定が出た場合は、企業ではなく、社内選考で落ちている可能性があります。
社内選考の基準は各社違うので、通らない場合に備え、転職エージェントはあらかじめ以下から複数使っておきましょう。
おすすめ度各社の特徴
・ おすすめ エージェント |
~500万円 | 500~ 700万円 |
700~ 900万円 |
900万円~ |
・ リクルートエージェント |
◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
・ doda |
◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
・ マイナビエージェント |
◎ | ◎ | ◯ | △ |
・ type転職エージェント |
◎ | ◯ | ◯ | △ |
・ パソナキャリア |
△ | ◯ | ◎ | ◎ |
・ LHH転職エージェント |
△ | ◯ | ◯ | ◎ |
・ JACリクルートメント |
× | △ | ◎ | ◎ |
・ おすすめ エージェント |
|
・ リクルートエージェント |
公開求人数が30万以上と最多の大手で、地方の求人にも強い |
・ doda |
リクルートエージェントに次ぐ求人数を誇る業界No.2 |
・ マイナビエージェント |
新卒領域では最大手なのもあり、20代の若手のサポートに特に強い |
・ type転職エージェント |
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半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い |
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当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。
自分のステータスを過信しているのか、とても対象にならないハイクラス求人ばかり希望される方もいました。
難しいことはお伝えするのですが、説得が難しいと、応募したふりをして落とすことはよくしていました。