「サントリーは中途採用してる？」「中途でサントリーに入社するにはどうすればいい？」など、サントリーホールディングス株式会社（以下、サントリー）の中途採用が気になっていませんか？

サントリーは中途採用を行っていますが、人気企業で転職難易度もかなり高く、十分な対策が必要です。

また、社内からは悪い口コミもあるので、悪い面も理解して転職しないと入社後後悔することになります。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者が、サントリーへ中途入社を目指す上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。

1. サントリーの中途採用情報｜待遇・求人や申し込み方
2. 中途入社先としてサントリーはどうなのか
3. サントリーの社員からの口コミ・内部事情
4. サントリーはそもそもどんな会社か
5. サントリーの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
6. サントリーの中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと
7. サントリーへの中途採用で使うべき転職エージェント

最後まで読めば、サントリーの中途採用の情報から、中途採用されやすくなるためのコツまでわかり、サントリーへの転職で失敗しなくなるでしょう。

著者：I.J（現役転職エージェント）

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30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当（採用企業側の担当）も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. サントリーの中途採用情報｜待遇・求人や申し込み方

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ」などを手掛ける大手飲料メーカーで、年間通して中途採用も行っています。

ここではサントリーの中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。

1-1. 中途採用職種

サントリーの中途採用の職種は大きく分けると下記の6種類です。

上記のような職種がありますが、中途採用ではデジタル＆テクノロジー部門や製造系の職種を中心に、幅広く募集を行っています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

1-2. 求人情報

過去に「JACリクルートメント」「LHH転職エージェント」「doda」といった大手転職エージェントや「キャリア採用サイト」で募集されていた求人情報をご紹介します。

ビジネス

ビジネス職においては、営業やマーケティング、財務経理などのポジションで募集を行っていました。

デジタル＆テクノロジー

デジタル＆テクノロジー職においては、ソリューションアーキテクトやセキュリティのポジションで募集を行っていました。

生産管理

生産管理職においては、生産技術や品質保証などのポジションで募集を行っていました。

サントリーは製造系の職種のみ予定年収を開示しており、その他の職種では開示を行なっていません。

ただし、全国勤務を想定としている上記のビジネス系などの職種では、サントリーならではの高水準（平均年収1,221万円）の年収が期待できます。

製造

製造職においては、ビールやウイスキーなどの製造に関する職種で募集を行っています。

また、製造職においては、入社段階では、勤務地限定採用（転勤なし）が基本となっています。

1-3. 採用メッセージ、求められる人物像

過去の求人にて、サントリーが述べていた求める人物像の一例は、部門別に以下のようなものがあります。

ウエルネス品質部門

• 医学、薬学、生物学、生化学等、専門知識を有している方
• 社内外の様々な関係者と謙虚かつ円滑なコミュニケーションが取れる方（調整力、交渉力のある方）
• 当事者意識が強く、自ら課題を見出し解決策を立案し、最後までやり遂げる意志と行動力を持っている方
• 既存の考え方にとらわれず、常に斬新な発想ができ、新しいことにチャレンジすることができる方

生産技術・生産関連職種

• 設備（建築、電気、プロセス、包装、原動）の基本計画・設計・導入など、エンジニアリング業務を各プロジェクト関係者と合意形成をしながら遂行できる方。
• 国内外でのプロジェクトマネジメント経験がある方。
• 海外企業含む社内外の関係者と円滑なコミュニケーションをとれる方（調整、議論、提案力のある方）。
• 既存のやり方/考え方にとらわれず、新たな発想ができ、失敗を恐れず新たなことに挑戦することができる方。

酒類営業部門

• 営業職が好きな方、営業職でキャリアを築いていきたい方
• 人の懐に入り込めるコミュニケーション能力がある方
• お客様志向が高い方
• 高い目標を自ら設定し、失敗を恐れず、積極果敢に考動できる方
• 当事者意識が高く、時には自身の通常の業務範囲を超えて協働ができるようなフットワークの軽い方

上記を踏まえると、以下のような点をアピールすると良いでしょう。

• 高い当事者意識を持ち、業務に取り組んできた人物であること
• 顧客起点で考え、仕事を進めている人物であること
• 周囲と協力しながら仕事を進められる高いコミュニケーション能力を有していること
• 既存の考え方にとらわれずに問題解決に取り組めるような、柔軟性を有していること

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

1-4. サントリーへはどうやって応募すべきか

サントリーに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

• サントリーの「中途採用サイト」
• 「リクナビネクスト」などの転職情報サイト
• 転職エージェント

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でサントリーの転職に有利になるからです。

• インターネット上に出ていない、サントリーの非公開求人に応募できる
• サントリーの傾向を踏まえた選考対策（面接対策、書類添削）をしてくれる
• サントリー側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
• 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、サントリーに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

• JACリクルートメント
• LHH転職エージェント
• doda

これらに登録し、「サントリーに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほどサントリーと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

2. 中途入社先としてサントリーはどうなのか

中途採用を目指すべき？という方に向け、下記の観点でサントリーを評価していきます。

それぞれの観点について解説します。

2-1. サントリーの社員からの評判

口コミサイトをもとに社員からのサントリーの評判をまとめると、下記の通りです。

	評価	人気企業内順位
待遇	4.2	21位/300社
ワークライフバランス	3.7	66位/300社
キャリア・成長	3.7	30位/300社
やりがい	4.0	11位/300社
職場の雰囲気	4.2	12位/300社

社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、以下の通りです。

• ◎飲料・食品メーカーとしてはトップクラスの年収となっている
• ◎福利厚生が手厚く、若手のうちから可処分所得は高い
• ◎裁量権があるなどやりがいを感じている方が多い
• ○飲料メーカーということもあり、飲み会が多いので、合う合わないはハッキリとしている
• ○仕事量は多いが、有給休暇の取得や働きやすい制度を活用することは可能
• △営業をはじめとした一部の職種や役職の場合はハードワークとなりやすい
• △年功序列など、会社の風土は古めである

社員からの口コミについては「3.サントリーの社員からの口コミ・内部事情」でより深掘りしますから、気になる方は読み進めましょう。

サントリーとあわせて検討される企業との比較

サントリーとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

• アサヒビール.:「アサヒスーパードライ」などを手掛ける、アサヒグループホールディングス傘下の大手飲料メーカー
• キリンビール.:「キリン一番搾り」「本麒麟」などを手掛ける、キリンホールディングス傘下の大手飲料メーカー
• サッポロビール.:「サッポロ生ビール黒ラベル」「エビスビール」などを手掛ける、サッポロホールディングス傘下の大手飲料メーカー

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。

比較すると明確で、大手飲料メーカーの中でも、ほぼ全ての項目でトップの満足度となっています。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下のような声をよく聞きます。

• 飲料メーカーの中でも年収はトップクラスに高いので、待遇面で満足している
• 若手のうちから裁量を持って働けるなど、仕事を通じてやりがいを感じる

ただし、飲み会が盛んなど社内での付き合いが多く、思った以上に拘束時間が長いと感じる方もいます。

過去にサポートした中でも、「仕事柄付き合いが多い点にストレスを感じる」などの理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

2-2.サントリーの平均年収

サントリーの正社員の平均年収は、1,221万円です。

一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手飲料メーカーと比べても高くなります。

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

年齢別の給与水準

口コミサイトを元に集計すると、サントリーの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。

2-3. サントリーの中途採用難易度

サントリーへの転職難易度は「かなり高い（高度なスキルや経験があっても難しい）」です。

中途採用は積極的に行なっている傾向がありますが、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

• 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
• 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
• 過去の傾向を分析し、面接・選考対策を徹底的に行う

3. サントリーの社員からの口コミ・内部事情

改めて、サントリー社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。

	評価	人気企業内順位
待遇	4.2	21位/300社
ワークライフバランス	3.7	66位/300社
キャリア・成長	3.7	30位/300社
やりがい	4.0	11位/300社
職場の雰囲気	4.2	12位/300社

この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。

端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。

• ◎飲料・食品メーカーとしてはトップクラスの年収となっている
• ◎福利厚生が手厚く、若手のうちから可処分所得は高い
• ◎裁量権があるなどやりがいを感じている方が多い
• ○飲料メーカーということもあり、飲み会が多いので、合う合わないはハッキリとしている
• ○仕事量は多いが、有給休暇の取得や働きやすい制度を活用することは可能
• △営業をはじめとした一部の職種や役職の場合はハードワークとなりやすい
• △年功序列など、会社の風土は古めである

3-1. 待遇に関する口コミ

• 飲料・食品メーカーとしては給与がトップクラスなので満足している
• 住宅関連の福利厚生が手厚く、可処分所得は高い
• 年功序列の色が強く、30歳あたりまでは同期入社だとあまり差がつかない
• 賃上げにより、非管理職の給与が大幅にアップしている

待遇に関する評価は人気企業300社の中でも上位です。

飲料・食品メーカーとしては給与がトップクラスなので、満足度が高いという方が多いです。

また、住宅関連の福利厚生が非常に手厚く、可処分所得が高いと話す方も多くいます。

昇給は30歳あたりまでは年功序列の色が強く、管理職になると大幅にアップし、金額の差も出始めます。

このほか、近年は賃上げにより、非管理職は月給ベースで最大10万円ほど上がっているとの声もあります。

参考：役職別の年収目安

サントリーの役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。

3-2. ワークライフバランスに関する口コミ

• 仕事量は少なくないが、稼働時間を調整しようという動きがある
• PCで稼働時間の管理を行なっているが、サービス残業している方もいる
• 営業やマーケティングといった一部の職種や管理職は特にハード
• 酒類メーカーということもあり、飲み会は頻繁にある
• 有給休暇の取得はしやすく、働きやすい制度も用意されている

ワークライフバランスに関する評価は人気企業300社でも上位です。

仕事量は少なくないものの、稼働時間を抑えようという動きが強くなっているという口コミが多いです。

月間・年間の稼働時間の上限が決まっており、PCのログによって管理されてますが、忙しい職種ではサービス残業も珍しくないという声もあります。

特に、以下のような部署や役職の場合は、ハードワークとなりやすいです。

• 飲食店向けの営業：終業後も飲食店の視察や接待などに割く時間は多く、土日に顧客対応することも多々ある
• マーケティングなどの一部の本社部門：仕事量が多く、稼働時間上限まで働くことやそれを超えることもある
• 管理職：スタッフに比べると仕事量は多く、平日深夜や土日に稼働することもある

このほか、アルコールを扱っているメーカーということもあり、週の半分くらい飲み会のこともあるようです。

なお、会社全体の残業時間の目安は月間26時間ほどとなっています。

一方、有給休暇の取得がしやすく、部署によりますが、リモート勤務などの働きやすい制度も活用しやすいです。

3-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ

• 時間をじっくりかけてゼネラリストとして育成する方針
• 研修制度が充実しているので、座学での勉強がしやすい
• やる気があれば若手のうちから仕事を任せてもらえる
• 若手の間は泥臭い仕事も多いが、振り返ると成長のきっかけになったとの声も

成長・キャリアアップに関する評価は人気企業300社の中でも上位です。

新卒入社から10年ほどかけて、じっくりと育成する傾向であるという口コミは多いです。

入社後の研修制度は充実しており、人材育成プログラム「サントリー大学」などを活用し、座学での勉強がしやすい環境となっています。

若手のうちはジョブローテーションを行い、3年おきに3回のジョブローテーションを経て、ゼネラリストとして育成されることが主流です。

実際の業務では、やる気次第でどんどん仕事を任せてもらえると答える方が多く、成長しやすい環境と言えます。

また、営業の場合、スーパーに自ら赴き、販促イベントなど泥臭い仕事もあるものの、振り返ると顧客との接点が増えて成長を実感した・イベントのプランニングなどが役に立ったというような声もあります。

3-4. やりがいに関する口コミ

• 仕事量は多いが、裁量があるのでやりがいを持ちやすい
• 顧客との接点が持ちやすいため、どの職種であっても仕事のインパクトの大きさを感じる方が多い
• 優秀な同僚が多いので刺激になっていると話す方も多い
• ルーティーンワークが多いので、マンネリ化を感じたり、疲弊感があると答える方もいる

やりがいに関する評価は人気企業300社でも上位です。

仕事量は多いものの、若手のうちから裁量権を持って働けるのでやりがいを感じるという方が多いです。

製品の性質上、顧客からの反響を身近に感じやすく、自分の仕事が社会的なインパクトがあると感じる方が多いです。

また、研究開発の方からは、優秀なスタッフが多く、環境としても申し分ないので仕事に打ち込みやすい環境であるという声もあります。

このほか、大手ならではの販促イベントが行えるなど、規模感の大きさにやりがいを感じているとのコメントも見受けられます。

ただし、営業などの仕事では、飲食店をひたすら回るなどルーティンワークも多いため疲労感を感じると話す方もいます。

3-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

• 明るい方が多いので、職場の雰囲気は良いと答える方が多い
• 自社製品に思い入れがあるなど、愛社精神が強い方が多い
• 酒類を取り扱っているということもあり、飲み会は非常に多い
• 成果に対する意識は高く、時に厳しく指導されることもあるとの声も
• 「やってみなはれ」という言葉の通り、チャレンジすることは奨励される
• 年功序列など、社風は古いという声も多数ある

職場の雰囲気・人間関係に関する評価は人気企業300社の中でも上位です。

明るく話しやすい方が多く、職場の雰囲気は良いとする口コミが多いです。

愛社精神が強い、自社製品への思い入れが強い方が多いと話す方も多いです。

お酒を取り扱っているメーカーということもあり、飲み会が週の半分を占める場合もあるなど、社員同士のつながりも強い傾向です。

ただし、目標への意識は高く、成績が出ない場合などに、詰められる経験をした方も多数見られます。

また、創業者の残した「やってみなはれ」という言葉にも象徴されるように、チャレンジすることは奨励される文化と語る方もいます。

このほか、年功序列で上層部に行くほど官僚主義という言葉も出るなど、社風は古いとする声も多数あります。

参考：サントリーから転職で出ていく人の事情

サントリーは、安定した雇用体系、業界内での高いシェアから定年まで働く人がほとんどで、2021年から2023年の離職者の平均は8.3%ほどとなっています。（引用元：サントリー）

しかし、「付き合いが多く拘束時間が長い」といった理由で転職を検討されています。

4. サントリーはそもそもどんな会社か

引用:Google Maps

サントリーは、ビールなどの酒類やソフトドリンク・水などを中心に取り扱う、大手飲料・食品メーカーです。

また、子会社にてアイスクリームの「ハーゲンダッツ」なども取り扱っています。

会社ホームページ：https://www.suntory.co.jp/

4-1. 会社概要

4-2. 事業内容

サントリーの事業内容は以下のとおりです。

業務内容としては、上述の通り、グループ会社の経営管理がメインとなりますが、傘下の事業会社で飲料の研究開発・販売などを行なっています。

また、採用は「サントリーホールディングス」として行い、各事業会社へ出向することが通例となっています。

4-3. トップメッセージ

サントリーは「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造する」をパーパスに掲げ、人々の喜びや感動を生み出す商品・サービスを提供する企業グループです。

創業以来、「やってみなはれ」の精神を軸に、日本の洋酒文化の開拓やウイスキー・ワインなどの開発に挑戦し、食品・酒類の総合企業として成長してきました。

同時に、利益三分主義の考えのもと、社会福祉や環境保全、文化・学術支援などの社会貢献活動にも長年注力しています。

現在は「サントリー環境目標2030」を掲げ、水資源や温室効果ガス対策をはじめとする地球環境への取り組みを強化。

国内外で展開する「天然水の森」や「水育」などの活動も拡大し、持続可能な社会の実現に向けてグローバルに力を注いでいます。

引用元：サントリー

4-4. 今後の事業展開

サントリーは、2024年~2026年の中期経営計画を発表しており、「既存事業で市場を上回る成長」に加え、「新規成長投資による増分獲得」により、2030年売上2.5兆円を目指しています。

中期経営計画における柱は以下の4つとしています。

• ブランド戦略・・・グローバルなサントリーブランドの育成など
• 構造改革・・・日本市場では、収益力強化に向けた構造改革の加速、海外市場では、事業成長加速と更なる収益力強化など
• DEI・・・異なる考え、価値観の融合による企業競争力の向上
• サステナビリティ・・・環境、社会課題への取組み強化

この他、サントリーは顧客のことを、製品を消費する瞬間だけではなく、生活者の生活全体を見ることで、価値提案に繋げるということを述べています。

上記を踏まえると、以下のような特徴を持つ方に向いた企業と言えるでしょう。

• 顧客との接点を大事にし、異なる考え方などにも耳を傾けられる柔軟性を持つ方
• 顧客起点で考え、提案・実行できるような方

5. サントリーの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

この章では、サントリーの中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。

• サントリーの中途採用で聞かれる想定質問40選
• サントリーの中途採用選考でアピールすべきポイント

5-1. サントリーの中途採用で聞かれる想定質問40選

サントリーの面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。

• 全ての人が準備すべき質問10個
• 若手社員（第二新卒〜20代）が準備すべき質問10個
• 中堅社員（30代前後）が準備すべき質問10個
• 管理職、シニア（40代以上）が準備すべき質問10個

このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。

一般的な質問や、答え方を「プロ直伝！転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。

全ての人が準備すべき質問10個

1. サントリーの商品やサービスの中で、あなたが最も感銘を受けたものと、その理由を教えてください。
2. 前職で、関係部署と連携して成果を出した経験について具体的に教えてください。
3. これまでに困難な業務に直面した際、どのように乗り越えましたか？
4. 周囲と意見が異なった際に、どのように合意形成を図りましたか？
5. 異なる文化や価値観を持つ相手と仕事をした経験について教えてください。
6. これまでに「挑戦」と感じた業務と、その結果を教えてください。
7. あなたが担当した業務の中で、最も印象に残っている改善提案とその成果を教えてください。
8. チームの成果に貢献したと感じる場面について、あなたの役割を中心に教えてください。
9. 配属希望とは異なる部署に配属された場合、どのように取り組みますか？
10. 入社後3か月間で、どのように自分の役割を理解し、行動していきたいと考えますか？

若手社員（第二新卒〜30歳前後）が準備すべき質問10個

1. 新しい仕事に配属された際、最初にどのような行動を取りますか？
2. 入社後、業務に慣れるまでに工夫したことや、自分なりに意識したことを教えてください。
3. 前職や学生時代に、期限が迫る中で成果を出した経験を教えてください。
4. 上司や先輩からの指摘に納得できなかったとき、どのように対応しましたか？
5. 新しい知識や技術を身につけた経験を、具体的に教えてください。
6. 配属先に早く馴染むために、どのような工夫をしますか？
7. チーム内で発言することに躊躇した経験があれば、それをどう乗り越えましたか？
8. 入社後半年以内に、どのような姿勢で仕事に取り組みたいと考えていますか？
9. 過去に、自分が未経験の業務を任されたときの対応を教えてください。
10. チーム全体の雰囲気を良くするために、自分が意識していることはありますか？

中堅社員（30代〜40歳前後）が準備すべき質問10個

1. 担当業務の成果が部署全体にどう貢献したか、具体的な事例を教えてください。
2. チームメンバーの成長に向けて、自身が行ってきたサポートについて教えてください。
3. 他部署と共同でプロジェクトを進めた経験があれば、苦労した点と工夫を教えてください。
4. 会社の方針変更や体制変更に対して、自身がどのように対応したか教えてください。
5. お客様の要望と自社の方針が食い違った場合、どのように調整しましたか？
6. 新しい取り組みや制度を導入した経験があれば、その成果を教えてください。
7. 後輩からの相談に対応した経験で、印象に残っているものを教えてください。
8. 自分の判断で優先順位を変更し、成果を出した経験について教えてください。
9. サントリーの「やってみなはれ」という価値観に通じる行動を取った経験を教えてください。
10. 入社後1年以内に達成したい目標と、そのために必要な行動をどう考えていますか？

管理職、シニア（40代以上）が準備すべき質問10個

1. 管理職として、業績だけでなく人材育成の面で意識していることを教えてください。
2. 組織の方針転換を実行する際に、現場をどう巻き込んだかを教えてください。
3. 売上やコストに直結する課題を特定し、改善した経験を教えてください。
4. チーム内に温度差があるとき、どのように一体感を作ってきましたか？
5. トラブルや不祥事への対応で最も苦労したことと、その判断の根拠を教えてください。
6. 部下の意欲や能力に差がある場合、どのように育成プランを設計してきましたか？
7. 異なる年代・価値観のメンバーをまとめた経験を教えてください。
8. ご自身の経験から、サントリーでの管理職として最も貢献できる点を教えてください。
9. 長期的な視点での組織運営を考える際に、意識してきたことを具体的に教えてください。
10. 入社後3年以内に、どのような組織づくりを行いたいと考えていますか？

5-2. サントリーの中途採用選考でアピールすべきポイント

サントリーへの転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。

1. 全ての人がアピールすべきポイント
2. 若手社員（第二新卒〜30歳前後）がアピールすべきポイント
3. 中堅社員（30代〜40歳前後）がアピールすべきポイント
4. 管理職、シニア（40代以上）がアピールすべきポイント

1. 全ての人がアピールすべきポイント

面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールすると良いでしょう。

• 主体的に行動した経験
• チームで成果を上げた経験
• 社会課題に取り組んだ経験

主体的に行動した経験

サントリーでは、「やってみなはれ」という創業家由来の価値観が今なお重視されており、自ら考えて行動した経験が強く評価されます。

指示通りに動く姿勢ではなく、自分で考え、実行に移した経験を具体的に語ることが、選考通過の鍵を握ります。

チームで成果を上げた経験

「人間性尊重」を掲げるサントリーは、個の成果よりも周囲との協調を通じた貢献を重視します。

特に営業や開発などの現場では、関係部門を巻き込む力が問われるため、チーム全体の成果にどのように貢献したかを明確に伝えることが効果的です。

社会課題に取り組んだ経験

サントリーは「水と生きる」を掲げ、水資源保全や地域社会への貢献を積極的に行っています。

CSRやESGといった文脈だけでなく、自分自身が社会的課題にどのように向き合ったか・関わったかという具体的な行動が求められます。

2. 若手社員（第二新卒〜30歳前後）がアピールすべきポイント

若手社員でサントリーへの転職を目指す方は、以下のポイントも伝えられるようにしましょう。

• 未経験業務への対応力
• 信頼関係の構築力
• 改善への取り組み

未経験業務への対応力

サントリーの若手社員は、多様な部門への配属やジョブローテーションを通じて成長が促されます。

業務未経験でも積極的にキャッチアップし、成果を出した経験をアピールすることで、柔軟性と学習意欲を伝えられます。

信頼関係の構築力

若手でも積極的に発言が求められる風土の中で、信頼を得るための姿勢や工夫は大切です。

上司や同僚と信頼関係を築くためにどのように行動したか、感情的な対立をどのように乗り越えたかなど、リアルなエピソードが有効です。

改善への取り組み

若手に対しては、失敗を恐れず挑戦し、改善できる姿勢が評価されます。

重要なのは、課題に気づき、自ら改善策を考えた経験があるかどうか。

結果よりも、どう考え、どう動いたかのプロセスが重視されます。

3. 中堅社員（30代〜40歳前後）がアピールすべきポイント

30代〜40歳前後の中堅社員の方は、以下のポイントも意識しましょう。

• 業務プロセスの改善経験
• 若手の育成経験
• 全体最適を意識した判断経験

業務プロセスの改善経験

中堅層には、単なる遂行者ではなく「業務を変えられる人材」が求められます。

特に、現場に根ざした課題を抽出し、業務の効率化や制度改革を自ら主導した経験は、再現性が高いとして高く評価されます。

若手の育成経験

サントリーは「人を育てる文化」が強く、OJTを重視する傾向があります。

若手の成長を促した経験を単に「面倒を見た」とせず、相手に合わせた指導の工夫や、育成によるチーム成果の変化などを語ると説得力が増します。

全体最適を意識した判断経験

多ブランド・多事業を展開するサントリーでは、自部門の成果だけに固執する姿勢は敬遠されます。

自分の業務が会社全体やブランド価値にどのようにつながっているかを意識した行動をアピールしましょう。

4. 管理職、シニア（40代以上）がアピールすべきポイント

40代以上の方は、以下のポイントも意識しましょう。

• 組織課題の変革経験
• 多様な人材の活用経験
• 後任育成の実践

組織課題の変革経験

管理職には、「現場の延長線」ではなく課題を見極めて変革した実績が強く求められます。

制度改革、方針転換、人員配置の見直しなど、単なる管理ではないリーダーシップの発揮が評価される傾向にあります。

多様な人材の活用経験

グローバル展開や女性活躍推進など、多様性を重視するサントリーでは、背景の異なるメンバーの力を引き出した経験が評価されます。

表面的な「配慮」ではなく、どう成果につなげたかを語ることが求められます。

後任育成の実践

サントリーでは、単なる担当業務の継承ではなく、将来を見据えた後任育成と仕組み化が重視されます。

属人化を防ぎ、次の人材が活躍できる環境を整えた経験があれば、それは経営視点を持った管理職として評価されます。

6. サントリーの中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと

サントリーへ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。

転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。

使うべきなのは、下記の4つの理由でサントリーへの転職に有利になるからです。

• サントリーの非公開求人に応募できる
• サントリーの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
• サントリー側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
• 内定時に給与交渉をしてくれる

4つの理由を1つずつ解説します。

6-1. サントリーの非公開求人に応募できる

転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、サントリーの非公開求人を持っている可能性もあります。

非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。

• 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
• 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
• 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。

サントリーに行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、自分で探さず、必ず転職エージェントに相談しましょう。

6-2. サントリーの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる

大手転職エージェントだと、サントリーや同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。

過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。

さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。

6-3.サントリー側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる

転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。

企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。

腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。

6-4. 内定時に給与交渉をしてくれる

内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。

給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。

以上の4つの理由で、サントリーやその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。

7. サントリーへの中途採用で使うべき転職エージェント

サントリーの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

• JACリクルートメント
• LHH転職エージェント
• doda

この3つに登録し、サントリーやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

• 大手で求人数も多く、サントリーの求人も持っている可能性が高い
• サントリーへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
• 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

7-1. JACリクルートメント

「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

サントリーの中でも、年収800万円以上のポジションを狙う方は、必ず使っておきましょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ：https://www.jac-recruitment.jp/

7-2. LHH転職エージェント

「LHH転職エージェント」は、世界的に有名な大手人材会社アデコの運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。

サポートを受けた利用者は、平均で年収を約100万円上げていて、年収アップの転職に強みを持ちます。

これまでの経験を活かしつつ、今よりポジション、年収を上げる転職がしたい方には特におすすめです。

LHH転職エージェント公式ページ：https://jp.lhh.com

7-3. doda

「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、人気企業を目指すなら一度は相談しておきましょう。

doda公式ページ：https://doda.jp/

8. まとめ

サントリーの中途採用について、採用情報から、注意点、転職のコツまで紹介してきましたがいかがでしたか？

サントリーは、中途採用を行っており、転職先としても人気企業です。

人気企業の中でも、全ての面で評価が高く、特にやりがい面などで良い口コミがある会社ですが、ワークライフバランス面・職場の雰囲気面などで一部不満の声も出ていることに注意しましょう。

またサントリーへの中途入社を目指す方も、転職難易度が高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。

• JACリクルートメント
• LHH転職エージェント
• doda

あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。

（参考）サントリーおよび、一緒に検討される企業の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

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