「ラピダスは中途採用してる？」「中途でラピダスに入社するにはどうすればいい？」など、ラピダスの中途採用が気になっていませんか？

ラピダスは中途採用を行っていますが、人気企業で転職難易度も高く、十分な対策が必要です。

また、社内からは悪い口コミもあるので、悪い面も理解して転職しないと入社後後悔することになります。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者が、ラピダスへ中途入社を目指す上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。

1. どんな求人がある？ラピダスの中途採用情報
2. 中途入社先としてラピダスはどうなのか
3. そもそもラピダスはどんな会社か
4. ラピダスの中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと
5. ラピダスへの中途採用で使うべき転職エージェント
6. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

最後まで読めば、ラピダスの中途採用の情報から、中途採用されやすくなるためのコツまでわかり、ラピダスへの転職で失敗しなくなるでしょう。

著者：I.J（現役転職エージェント）

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30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当（採用企業側の担当）も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. どんな求人がある？ラピダスの中途採用情報

ラピダス（Rapidus）は、世界最先端の2ナノ半導体の量産を目指す、日本の半導体メーカーです。

政府から多額の支援を受ける、国策プロジェクトとしても有名で、2024年現在、北海道の千歳に工場を建設中です。

2027年の本格的な生産開始に向け中途採用を行なっていて、その最新情報を紹介していきます。

1-1. 中途採用職種

ラピダスの中途採用の職種は、大きく分けると下記の3種類です。

勤務地は以下の3つがあり、ほとんどが東京か千歳の募集です。

• 東京本社（千代田区麹町）
• 千歳工場（北海道千歳市）
• アメリカのIBM社（ニューヨーク州）

技術系・IT系の一部職種のみ、アメリカのIBM社に派遣される可能性があります。

ラピダスは最先端の半導体量産に向けて、IBM社から技術提供を受けています。

1-2. 求人情報

過去に「doda」「LHH転職エージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。

技術系

技術系の求人はいずれも高度なスキルや半導体業界の経験が求められます。

ベテランの技術者を積極採用していて、入社するのは50代のベテランが多くを占めているようです。

参考：朝日新聞（ラピダス「50歳だらけの入社式」　担い手育成が急務）

また、IBM社から技術提供を受けつつ、生産体制を作っていくため、ビジネスレベルの英語力が必須の求人も多いです。

IT系

IT系の求人は、プログラミングスキルや開発、インフラ構築の経験が重視されます。

出身業界は問われないものが多いです。

管理系

管理系の求人は、どれも職種の経験が重視され、出身業界を問わず募集されています。

事務や営業事務は学歴不問ですが、その他は大卒以上のみが対象となります。

未経験歓迎の募集はある？

いずれも募集職種の経験がある、即戦力になる人が対象で、未経験歓迎の求人は確認できませんでした。

それでも目指したい方は、まず未経験でも入れる他の企業に転職し、応募に必要な経験を積むことから始めましょう。

そのために受けるべき企業については、「doda」など大手の転職エージェントで無料で相談に乗ってもらえます。

1-3. 求められる人物像

ラピダスは、最先端の2ナノ半導体の量産という前例のない挑戦をしています。

社長の小池氏は、採用ページの中で、この挑戦には以下が必要と言及しています。

• ぶれない強い信念
  一筋縄ではいかないこと、誰も答えを用意してくれないことを自分で考え抜いて道を作っていく覚悟が必要。
• 未知なるものへの探究心
  強い探究心を持つ人は、必ず答えを見つけ出し、新たな発見はより探究心を強めていく。イノベーションはそこから生まれる。

以下のようなエピソードを上げつつ、これらを備えた人材であることをアピールできるといいでしょう。

• 前例のない課題に対して、考え抜いて結論を出し、成果を上げた
• 難しい課題に対しても、途中でめげることなくやり切った
• 勉強や試行錯誤を繰り返すなど、何かに夢中になって取り組んだ

また、ラピダスの事業には、「日本の半導体産業の復興」という大きなテーマがついています。

Rapidusは、最先端半導体の開発・製造を通じて日本の半導体産業の復興や、世界の産業発展に貢献したいという情熱を持つ人材を求めています。

引用：ラピダス採用ページ

そのため、このテーマに共感し、情熱を持って働けることをアピールできるとなおいいです。

1-4. ラピダスの面接・採用までの流れ

選考の流れは以下の通りで、2回面接があります。

1. 書類選考
2. 一次面接（オンライン）
3. 最終面接（対面）
4. 内定

職種によっては、3回以上面接がある場合もあります。

書類選考から内定までは、短くても2~3週間かかります。

1-5. ラピダスへはどうやって応募すべきか

ラピダスに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

• ラピダスの「採用サイト」
• 「リクナビネクスト」などの転職情報サイト
• 転職エージェント

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でラピダスの転職に有利になるからです。

• インターネット上に出ていない、ラピダスの非公開求人に応募できる
• ラピダスの傾向を踏まえた選考対策（面接対策、書類添削）をしてくれる
• ラピダス側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
• 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、ラピダスに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

• doda（全ての人におすすめ）
• LHH転職エージェント（全ての人におすすめ）
• JACリクルートメント（年収600万円以上の方におすすめ）

これら3社に登録し、「ラピダスに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは、この後ラピダスと比較する競合他社への転職にも強く、他社に応募する際にも使えます。

2. 中途入社先としてラピダスはどうなのか

中途採用を目指すべき？という方に向け、下記の観点でラピダスを評価していきます。

それぞれの観点について解説します。

2-1. ラピダスの年収

ラピダスは本格的な稼働前で社員が少ないこともあり、具体的な年収データは集まっていません。

ただ、求人の予定年収を、他の大手半導体メーカーと比べると以下の通りで、業界内でも平均的といえます。

• 「doda」で募集中・過去に募集のあった求人を参照

ラピダスは、国の大きなバックアップは受けていますが、あくまで投資を受けるスタートアップ企業です。

2027年以降、生産を開始して事業を軌道に乗せていくまでは、特別高い収入は望めないでしょう。

ラピダスは新卒採用も行なっていて、大卒の初任給を他社と比べました。

• ラピダス：261,000円
• ローム：238,000円
• キオクシア：232,000円
• ルネサス：250,000円
• ソニー：253,500円
• JASM：280,000円

最も高いのはJASM（TSMC熊本）で、ラピダスは中でも平均的です。

2-2. ラピダスで働く人からの評判

まだ本格的な稼働前ではありますが、現在働く人の評判をまとめると、以下の通りです。

• ○世界最先端の技術が学べる現場で、やりがいを持って働ける
• ○スピードを重視する社風で、一人一人に責任ある仕事をどんどん任せてもらえる
• ○IBMとの協業ということもあり、海外出張があるなどグローバルに活躍できる環境
• △個人の裁量は大きいが、その分プレッシャーは大きい
• △待遇は業界内でも特別いいわけではないが、大きな不満はない

チャレンジングな事業にひかれたり、最先端の技術者として、やりがいを持って働ける点を評価する声は特に多いです。

これらに惹かれて入社する方が多いからか、待遇は業界でも平均的ですが、大きな不満の声は確認できませんでした。

2-3. ラピダスへの転職難易度

ラピダスへの転職難易度は「高い（高度なスキルや経験が必須）」です。

本格稼働に向けてスターティングメンバーを積極的に採用していますが、事業の難易度の高さから、採用には高いハードルが設定されています。

また、将来性の大きい話題の企業で、応募者も多いことが予想され、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

• 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
• 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする

3. そもそもラピダスはどんな会社か

画像：ラピダス千歳工場の完成イメージ（日本経済新聞より）

2022年に、国や大手企業8社の出資で設立された、日本の半導体メーカーです。

• 出資企業：トヨタ・NTT・ソフトバンク・キオクシア・ソニーグループ・デンソー・NEC・三菱UFJ銀行

アメリカのIBM社と提携し、技術提供を受けながら、世界最先端の半導体の量産を目指しています。

国から1兆円もの支援を受ける、政府肝入りの国策プロジェクトとしても有名です。

3-1. 会社概要

日本の拠点は本社のある東京と北海道の千歳工場の2つです。

海外では、2024年に、アメリカのシリコンバレーに、営業拠点として新会社の「ラピダス・デザイン・ソリューションズ」を設立しています。

現地のIT企業から、AI関連の半導体の製造を請け負っていく狙いがあります。

3-2. 事業内容

メインの事業は、世界最先端のロジック半導体の量産です。

半導体は以下のように種類が分かれますが、ロジック半導体は電子機器の頭脳の役割を担います。

-スマホの方は左右にスクロールが可能です-

ロジック半導体は製造に特に高度な技術が必要とされていて、ラピダスは最先端の2ナノ半導体の量産に挑戦します。

「ナノ」は半導体の微細化のレベルを表す単位で、数字が小さいほど、性能は高くなります。

2024年時点で最先端はTSMCが量産する3ナノですが、より高度な半導体を作ろうとしています。

2ナノの半導体はAIや自動運転など次世代の技術に使われるため、今度ニーズの拡大が見込まれています。

製造に特化した「ファウンドリ」

半導体メーカーは、どの工程を行うかによって、以下4つに分けられます。

ラピダスは製造に特化した「ファウンドリ」として、多くの半導体メーカーから製造を請け負っていくことを目指しています。

2024年時点で、ファウンドリとして世界トップシェアは台湾のTSMCで、NVIDIAやアップルの半導体を製造しています。

ラピダスは、日本版のTSMCを目指す事業ともいえます。

3-3. 社長メッセージ

引用：ラピダス公式「採用メッセージ」

産業のコメと呼ばれる半導体は、現在では国力の根幹にかかわる戦略物資と世界中で認識されるほど重要になっています。

その中で最先端ロジック半導体を日本国内で作り、確保することが、日本の、そして世界の産業発展のために極めて重要です。

日本ではロジック半導体の開発・製造が40nm世代で止まっています。

Rapidusはこれを何世代も飛び越え、まだだれも達成していない2nm世代から始めるという非常にチャレンジングな目標を掲げています。

「前人未踏」の挑戦ですが、課題を一つずつ克服すれば必ずゴールにたどり着くという信念のもと、社員一同邁進しています。

3-4. 今後の事業展開

2025年に試作ラインを稼働させ、2027年には2ナノ半導体の量産を開始する予定です。

参考：経済産業省「半導体・デジタル産業戦略の現状と今後」

TSMCが少ない種類の半導体を大量生産するのに対し、ラピダスは多品種少量の生産を行います。

メインは製造ですが、設計やテストもまとめて請け負うことで、競合の2倍以上のスピードで顧客に納品する、これまでにない体制を目指しています。

3-5. ラピダスに、国が多額の出資をする理由

ラピダスの事業に、国が1兆円もの多額の出資をするのには、以下の理由があります。

半導体の工場は、一つ建てるのに1兆円以上かかるとされ、民間企業だと投資が難しいです。

そこで、国が経済効果を見込んで大金を投じている事情もあります。

量産開始までには合計5兆円が必要とされていて、今後更なる出資が行われる見込みです。

また、トヨタ・NTT・ソフトバンクといった大手企業も数億円の出資をしています。

これは、量産に成功した場合、自社に優先的に半導体を売ってもらいたい狙いがあります。

3-6. ラピダスは「やばい」「失敗する」という声が上がる背景

ラピダスについて調べると、「やばい」「失敗する」といったワードが出てきます。

これには、以下のような事業の先行きを懸念する声が上がっている背景があります。

一方で、成功すると言い切る専門家もいて、半導体業界の経験者の間でも意見が割れています。

応募を検討する方は、先行きに賛否両論がある、チャレンジングな事業であることは理解しておきましょう。

4. ラピダスの中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと

ラピダスへ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。

転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。

使うべきなのは、下記の4つの理由でラピダスへの転職に有利になるからです。

• ラピダスの非公開求人に応募できる
• ラピダスの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
• ラピダス側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
• 内定時に給与交渉をしてくれる

4つの理由を1つずつ解説します。

4-1. ラピダスの非公開求人に応募できる

転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、ラピダスの非公開求人を持っている可能性もあります。

非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。

• 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
• 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
• 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。

ラピダスに行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、自分で探さず、必ず転職エージェントに相談しましょう。

4-2. ラピダスの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる

大手転職エージェントだと、ラピダスや同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。

過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。

さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。

4-3. ラピダス側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる

転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。

企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。

腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。

4-4. 内定時に給与交渉をしてくれる

内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。

給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。

以上の4つの理由で、ラピダスやその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。

5. ラピダスへの中途採用で使うべき転職エージェント

実際に、ラピダスの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

• doda（全ての人におすすめ）
• LHH転職エージェント（全ての人におすすめ）
• JACリクルートメント（年収600万円以上の方におすすめ）

この3つに登録し、ラピダスやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

• 大手で求人数も多く、ラピダスの求人も持っている可能性が高い
• ラピダスへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
• 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

1つずつ解説していきます。

5-1. doda

「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、ラピダスなどの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。

doda公式ページ：https://doda.jp/

5-2. LHH転職エージェント

「LHH転職エージェント」は、世界的に有名な大手人材会社アデコの運営する転職エージェントです。

サポートを受けた利用者は、平均で年収を約100万円上げていて、年収アップの転職に強みを持ちます。

これまでの経験を活かしつつ、今よりポジション、年収を上げる転職がしたい方には特におすすめです。

LHH転職エージェント公式ページ：https://jp.lhh.com

5-3. JACリクルートメント

「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

ラピダスへの転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを狙う方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ：https://www.jac-recruitment.jp/

6. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

ここでは、おすすめした転職エージェントを、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

• 最初の申し込みを丁寧に行う
• 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
• 経歴・スキルに嘘はつかない
• 複数のエージェントを使っていることは隠さない
• 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
• 担当者が使えないと判断したら付き合わない
• 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
• 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
• 最低限のマナーは守る

6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

• 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
• 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
• 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

• 転職予定がかなり先
• そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

6-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

• あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
• 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

• こういった求人はないか
• こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日（最後にコンタクトを取った日）が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名：担当変更のご相談

いつもお世話になっております。（あなたの名前）です。

私は現在、（担当者名）様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、（担当者名）様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば、連絡を無視すれば、問題ありません。

ただ、連絡がしつこく来る場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名：退会手続きのお願い

〇〇エージェント　〇〇様

いつもお世話になっております。（あなたの名前）です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

（担当者名）様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

6-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

• 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
• 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

（参考）ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

6-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

先ほども紹介した通り、転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

6-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない＝企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

まとめ

ラピダスの中途採用について、採用情報から、注意点、転職のコツまで紹介してきましたがいかがでしたか？

ラピダスは、中途採用を行っており、転職先としても人気企業です。

ただ、事業の先行きには賛否両論あり、スタートアップという立場から特別高い収入も望めないので注意しましょう。

またラピダスは転職難易度が高いことにも注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。

• doda（全ての人におすすめ）
• LHH転職エージェント（全ての人におすすめ）
• JACリクルートメント（年収600万円以上の方におすすめ）

あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。

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