財務に強い転職エージェント5選|経験・年収別におすすめを厳選!
「財務におすすめの転職エージェントは?」「未経験から目指すならどこがいい?」など、財務向けの転職エージェントが気になっていませんか?
財務に強いと宣伝するエージェントはいくつもありますが、設立数年で求人も少ないなど、イマイチな業者も多いので注意しましょう。
特に近年は低品質な転職エージェントが急増していて、使う業者を間違えると転職の失敗につながります。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、財務の転職で使うべき転職エージェントについて、以下の流れで解説していきます。
- 結論|財務の転職に使うべき転職エージェント
- 財務向けの転職エージェントの選び方
- キャリア別|財務におすすめの転職エージェント5選
- 財務の転職におすすめのスカウトサービス3選
- 財務の転職にエージェントを使うべき3つの理由
- 転職エージェントを最大限活用するためにすべきこと
このページを読めば、財務の転職にはどのエージェントを使うべきで、利用の注意点から使いこなすコツまで全てがわかり、転職エージェントで失敗することがなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 結論|財務の転職に使うべき転職エージェント
このページでは、財務として転職を目指す方におすすめの転職エージェントについて詳しく解説していきます。
長くなってしまったので先に結論をいうと、財務の転職には、実務経験や現在の年収別に、以下のエージェントを選ぶべきです。
財務 経験者 |
未経験 | ||
年収 600万以下 |
年収 600万〜 |
||
MS-Japan | ◎ | ◎ | ◎ |
リクルートエージェント | ◎ | ◯ | ◎ |
doda | ◎ | ◯ | ◎ |
パソナキャリア | ◯ | ◎ | × |
JACリクルートメント | △ | ◎ | × |
財務の転職に強いとされる20社以上を比較しましたが、特に優れていたのは上記5社でした。
この中から3社選び、求人や担当者を見ながら、使う業者を絞っていくのが、ベストな方法です。
求人数・実績の面で、特に優れているのはこの5社
財務の転職に強いとアピールするエージェント20社以上を比較しましたが、以下の点でこの5社が特に優れていました。
- 30年以上の実績がある大手
- 企業の財務職の求人が多い
ネット上には、財務向けとして他にもたくさんのエージェントを紹介するページがいくつもあります。
ただ、紹介されているのは、以下のタイプも多いです。
- ×財務の求人が少ない
- ×企業の財務より会計士・税理士向け(会計事務所・税理士法人の求人がメイン)
- ×まだ実績が少ない(設立10年未満)
- ×そもそも転職エージェントじゃない(自分で応募する求人サイトなど)
特に、設立間もなく、実績の少ない転職エージェントには注意が必要です。
企業とのパイプが弱く、小さいベンチャーや、広く募集しないと人が集まらない不人気な会社の求人ばかりのことが多いからです。
5社なら、長年の実績から企業側からの信頼も厚く、大手・優良企業の財務求人も充実しています。
財務経験者には「スカウトサービス」もおすすめ
また、財務の経験者の方は、以下のようなスカウトサービスも一つは使っておきましょう。
これは、経歴を登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ転職サービスで、主に年収600万円以上の方を対象としています。
※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント
財務だと、年収関係なく、以下に一つでも当てはまる方は、スカウトがもらえる可能性が高いです。
- 実務経験が3年以上
- 財務部門での管理職経験あり
- 簿記2級以上
- TOEIC 700点以上
企業からのスカウトだと、いきなり面接に進んでスピーディーに内定が出るケースもあるため、登録しておいて損はありません。
中でもおすすめは、スカウト型の最大手で、30,000社以上の企業からスカウトが受けられる「ビズリーチ」です。
そもそも財務とは
簡単にいうと、企業の将来のお金の動きを考え、管理する仕事です。
具体的には、銀行や投資家からの資金調達、予算の管理や、余剰資金の運用(M&Aや投資)などを行います。
お金をどう集めて使い、管理するかを決めていく仕事で、管理部門の中でも、経営に近いボジションで働きます。
お金の流れを記録する経理や会計と比べると、企画力や交渉力など、より幅広いスキルが求められます。
経理・会計との違いは?
経理や会計は、過去のお金を管理するのに対し、財務は未来のお金を管理する点で違っています。
経理は、経費や給与など会社のお金の出入りを記録したり、決算書の作成を行います。
会計は、備品や設備など、お金以外も含めたより幅広い会社の資産を管理したり、報告するのが仕事です。
経理や会計がまとめた、過去の情報をもとに、今後の資金調達や運用の戦略を立てるのが、財務の仕事です。
未経験からの転職は難しい?
9割以上は経験者を求める求人で、未経験だと転職は難しいです。
ただ、金融機関(銀行や信用金庫)で、法人営業として働いた経験がある方だと、未経験でも歓迎されるケースがよくあります。
未経験から目指したい方は、「MS-Japan」のような未経験転職にも強い大手エージェントをまず利用しましょう。
可能性があるか、まずどうすべきかといった点で、詳しい担当に親身に相談に乗ってもらえます。
2. 財務向けの転職エージェントの選び方
財務として転職を目指す方は、以下の方法で転職エージェントを選びましょう。
- 選び方1. 実績のある大手を選ぶ
- 選び方2. 財務の求人が多いエージェントを選ぶ
- 選び方3. 自分の経験・年収に合わせて選ぶ
この選び方がなぜ重要かを紹介していきます。
選び方1. 実績のある大手を選ぶ
転職エージェントは大手から中小まで二万社以上ありますが、実績のある大手だけを選ぶようにしましょう。
大手と中小のメリット・デメリットは下記の通りで、大手エージェントの方が転職時に強い味方になります。
企業側もまず大手を頼るため求人が豊富で、個別に紹介を頼まれた、表に出ない好条件な求人もたくさん持っています。
また、サポート経験が多い分、企業ごとに「面接でどう答えれば内定が出やすいか」といったデータも豊富に持っています。
求人、選考対策いずれの面でも優秀で、大手を使うだけでいい会社に入れる確率はグッと高まります。
大手にも下記のデメリットがありますが、使い方次第で解消できるため、大手を選べば間違いありません。
- ×忙しいので放置されることがある(一人の担当が何人もサポートする体制)
→まめに連絡を取ったり、積極的な姿勢を見せれば優先的に対応してくれる - ×中にはハズレの担当もいる
→エージェントを複数使えばハズレの担当者と付き合わなくて済む
知っておくべき裏事情:近年は低品質なエージェントが急増した
下記は厚生労働省の出す転職エージェントなどの職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。
引用:厚生労働省ホームページ
これには、資格さえあればインターネットを使うことで、簡単にエージェント業が始められるようになったという背景があります。
新設エージェントにも、優良なものはありますが、以下のようなタイプが多いのが実情です。
- 企業とのパイプが弱く、紹介できる求人が少ない
- 実績が少なく「会社ごとにどう選考対策するべきか」といったノウハウがない
- 会社の実績や売り上げ作りのために必死に転職をすすめてくる
こうしたエージェントにあたると、手持ちの求人から内定を出そうと、希望と違う求人をごり押しさたり、転職失敗の原因にもなるため注意が必要です。
優良なものもありますが、見極めが難しいため、聞いた事もないような中小エージェントは避け、実績のある大手だけを使っておきましょう。
選び方2. 財務の求人が多いエージェントを選ぶ
また、大手の中でも財務の求人が多いエージェントを選んでおきましょう。
財務に特化していなくても、リクルートのように、あらゆる業界に強い大手は、財務求人も多いので、積極的に使いましょう。
業界関係なく、幅広い会社が財務部を持っていて、あらゆる業界に強く、たくさんの企業とパイプを持つ大手ほど、財務の求人は充実しています。
特化していても、財務の求人は少ないことがある
財務に特化したエージェントでも、企業の財務職の求人は少ないケースがあるので注意しましょう。
公認会計士や税理士向けばかりで、財務の求人はかなり少ない場合があります。
特化型エージェント | 財務の求人 | 会計士、税理士向け求人 |
人材ドラフト | 約220件 | 約1,400件 |
MS-Japan | 約3,000件 | 約1,700件 |
「財務に強い」とアピールしている特化型には以下2タイプありますが、特に一つ目はこのパターンが多いです。
- 会計士、税理士、経理財務の転職に強い
- 財務、経理、人事など管理部門全般に強い
会計事務所や税理士法人も視野に入れる方はいいですが、一般的な企業の財務を目指す方は、このページを参考に、企業財務に強い大手を選んでおきましょう。
選び方3. 自分の経験・年収に合わせて選ぶ
転職エージェントは、自分の財務としてのキャリアに合ったタイプを選びましょう。
財務の転職に強い大手でも、以下の点はエージェントごとに変わるからです。
- 未経験から財務を目指す人もサポートしてもらえるか
- 経験者の場合、どれだけのキャリアの方を対象とするか
中には、未経験者や職歴の浅い人は、使っても相手にされないハイクラス向けサービスもあります。
ミスマッチなものを選んで時間を無駄にしないためにも、初めからこのページを参考に、自分のキャリアに合わせて選んでおきましょう。
その他ポイント:必ず3社は使って担当を比べる
以上の流れで大手エージェントを選んでも、ハズレの担当がつく場合もあるため、必ず3社は使い、担当者を比べるようにしましょう。
ハズレの担当としては、以下のようなパターンがあげられます。
- 志望業界の知識が不十分で、深い相談ができない
- 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる
一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。
複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。
いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。
また、転職エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。
3. 経験別|財務におすすめの転職エージェント5選
今回当ページでは、財務の転職に対応した転職エージェント20社以上を比較し、以下の観点で5社を厳選しました。
- 30年以上の実績がある大手
- 企業の財務職の求人が多い
- 使った人の評判が極めていい
5社について、キャリア別におすすめ度をまとめたのが以下です。
財務 経験者 |
未経験 | ||
年収 600万以下 |
年収 600万〜 |
||
MS-Japan | ◎ | ◎ | ◎ |
リクルートエージェント | ◎ | ◯ | ◎ |
doda | ◎ | ◯ | ◎ |
パソナキャリア | ◯ | ◎ | × |
JACリクルートメント | △ | ◎ | × |
中でも「MS-Japan」は財務の転職では真っ先に名前が上がる老舗で、使った方からの評判もいいので利用必須です。
いい担当者を見極めたり、求人の選択肢を広げるためにも、上記から必ず3つは使っておきましょう。
では、それぞれ特徴を解説していきます。
3-1. MS-Japan
「MS-Japan」は、財務をはじめとした管理部門や、士業の転職に特化した転職エージェントです。
30年以上と、特化型エージェントの中でもトップクラスの実績を誇ります。
財務部門の紹介は一任する企業も多く、未経験からベテラン向けまで豊富な求人があるので、財務の転職には外せない1社です。
MS-Japanの口コミ・評判
- ◯バックオフィスに特化しているだけあって、担当の方は希望職種の転職事情にとても詳しかった(20代男性)
- ◯他の大手にはない有名企業の求人もたくさん紹介してもらえました。(30代女性)
- △案件の質は高いが、紹介数はそこまで多くなかった(30代男性)
MS-Japanの基本情報
向いている人 | 財務として転職を目指す全ての方 |
求人数(経理・財務・会計) | 約3,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社MS-Japan |
運営歴 | 1990年~ |
MS-Japan公式ページ:https://www.jmsc.co.jp
3-2. リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、財務の求人量・転職実績共にトップクラスです。
大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。
長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。
リクルートエージェントの口コミ・評判
- ◯志望業界の転職サポート経験が多い担当だったので、話が伝わりやすく、相談しやすかった。(30代男性)
- ◯紹介されるのが聞いたことのある有名企業ばかりで、さすが大手のサービスだと思った。(20代女性)
- △忙しいのか、こちらも積極的に動かないと、相手にしてもらえない感じがあった。(30代男性)
リクルートエージェントの基本情報
向いている人 | 財務未経験、経験者(年収~600万円) |
求人数(経理・財務・会計) | 約8,300件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
運営歴 | 1977年~ |
リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/
3-3. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。
dodaの口コミ・評判
- ◯企業ごとの面接データにとても詳しいベテランの担当さんで、大変役に立ちました。(40代男性)
- ◯職歴が浅い自分にもこんな可能性があるのかと、驚くほどいい求人をたくさん紹介してくれた。(20代男性)
- △第一志望に内定もらえたので良かったですが、連絡がやや取りにくいことがあった。(30代男性)
dodaの基本情報
向いている人 | 財務未経験、経験者(年収~600万円) |
求人数(経理・財務・会計) | 約6,500件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
運営歴 | 1989年~ |
doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/
3-4. パソナキャリア
「パソナキャリア」は求人の半数が年収800万を超える、ハイキャリアのサポートに強い転職エージェントです。
運営元のパソナは、人材派遣業の運営歴が40年を超える業界大手で、有名企業とのパイプが強く、大手企業の財務職の求人が充実しています。
また、会社を上げて女性のサポートに力を入れているため、ハイキャリアの女性の方には真っ先におすすめしたい一社です。
パソナキャリアの口コミ・評判
- ◯経験を生かして年収アップできる案件をたくさん紹介してくれた。(40代男性)
- ◯女性の担当で、職務経験も私に似ている方だったので話しやすかった。(30代女性)
- △高スキルの人向けみたいで、私には向きませんでした。(40代女性)
パソナキャリアの基本情報
向いている人 | 財務経験者(年収600万円~) |
求人数(経理・財務・会計) | 約1,800件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社パソナ |
運営歴 | 1976年~ |
パソナキャリア公式ページ:https://www.pasonacareer.jp
3-5. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗の転職エージェントです。
実績や知名度の高さから、企業側もハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いため、年収600万以上の方は必ず登録しておきましょう。
求人はそこまで多くありませんが、財務部門の責任者や、英語力も求められる外資系の財務など、ハイクラスな求人はここに集中しています。
JACリクルートメントの口コミ・評判
- ◯私の職種に対する理解度は他社エージェントに比べて段違いに高かった。(30代男性)
- ◯チャレンジングな紹介に最初は戸惑ったが、結果キャリアアップに成功し、感謝しかない。(40代男性)
- △腕試しに登録しましたが、職歴が浅いからか、丁重にお断りされました。(30代女性)
JACリクルートメントの基本情報
向いている人 | 財務経験者(年収600万円~) |
求人数(経理・財務) | 約540件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
運営歴 | 1988年~ |
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
その他、財務・経理の特化型エージェントまとめ
5社以外で、今回比較した財務向けとして紹介されることの多い、特化型のエージェントは以下の通りです。
特化型エージェント | 特徴 |
ジャスネットキャリア | 会計士、税理士、経理の転職に特化 |
ヒュープロ | 首都圏の士業、管理部門の転職に特化 |
経理エージェント | 経理の転職に特化 |
WARC agent | ベンチャー、上場企業の管理部門の転職に特化 |
BEET agent | 管理部門の転職に特化 |
SYNCA | 管理部門の転職に特化 |
レックスアドバイザーズ | 会計士、税理士、経理、財務の転職に特化 |
人材ドラフト | 会計事務所、経理の転職に特化 |
アガルートキャリア | 経理、財務の転職に特化 |
コトラ | 金融、コンサル、ハイクラスの転職に特化 |
ハイスタ会計士 | 公認会計士、USCPAの転職に特化 |
マイナビ会計士 | 公認会計士、USCPAの転職に特化 |
ミツカル | 会計事務所への転職に特化 |
アカナビ | 会計事務所、経理の転職に特化した求人サイト |
財務に特化したタイプもありますが、以下いずれかに当てはまり、まず使うべきエージェントではありません。
- ×財務の求人が少ない
- ×企業の財務より会計士・税理士向け(会計事務所・税理士法人の求人がメイン)
- ×まだ実績が少ない(設立10年未満)
- ×そもそも転職エージェントじゃない(自分で応募する求人サイトなど)
5社からキャリア別に選び、それでもうまくかなかった方のみ、次の手段として使いましょう。
4. 財務の転職におすすめのスカウトサービス3選
財務経験者の方は、転職エージェントとあわせて以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。
スカウトサービスは、経歴やスキルを登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つサービスで、主に年収600万円以上の方を対象としています。
登録するとあなたのプロフィールがデータベースにのり、それを使う企業の人事やヘッドハンターの目に留まると、スカウトが受けられます。
財務だと、年収関係なく、以下に一つでも当てはまる方は、スカウトがもらえる可能性が高いです。
- 実務経験が3年以上
- 財務部門での管理職経験あり
- 簿記2級以上
- TOEIC 700点以上
登録後は待つだけでよく、企業からのスカウトだといきなり面接に進んでスピーディーに内定が決まることもあるため、登録しておいて損はありません。
少なくとも、スカウトサービスの最大手で、30,000社以上からスカウトが受けられるビズリーチは必ず使っておきましょう。
4-1. ビズリーチ
「ビズリーチ」は、毎月30,000人以上が登録している今最も勢いのあるスカウトサービスです。
即戦力人材を効率よく採用したい企業が続々と利用を開始していて、登録社数は30,000社を超えます。
一部有料の機能もありますが、最大の目玉である「企業からのスカウトの受け取り、返信」は無料プランでもできるので、まずは無料プランで使ってみるのがおすすめです。
有料プランの機能とは?
ビズリーチで月5,500円の有料プランに入ると開放される主な機能には、以下があります。
- サイト内の全ての求人の閲覧、応募ができる
- ヘッドハンターのスカウトが全て見られる
自分からも積極的に動きたい人向けの機能ですが、こうした人には、無料で使える転職エージェントの方がおすすめです。
紹介される求人にどんどん応募していくなど、自分からも積極的に動けますが、料金は一切かかりません。
ビズリーチは無料プランで使った上で、求人探しや応募には転職エージェントを活用しましょう。
求人数 | 約120,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
登録企業数 | 約30,000社 |
在籍ヘッドハンター数 | 6,200人 |
ビズリーチ公式ページ:https://www.bizreach.jp
4-2. リクルートダイレクトスカウト
「リクルートダイレクトスカウト」は、ビズリーチの後を追うように始まった、転職業界最大手のリクルートが運営するスカウトサービスです。
登録に審査があるビズリーチに対し、審査なしで誰でも登録ができ、全機能を無料で使うことができます。
登録社数は非公開ですが、「最大手だし使っておこう」と考える企業の採用担当者は多いはずで、多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。
ビズリーチが審査に通らず使えなかった方や、さらに可能性を広げたい人は登録しておきましょう。
求人数 | 約196,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
登録企業数 | 非公開 |
在籍ヘッドハンター数 | 4,300人 |
リクルートダイレクトスカウト公式ページ:https://directscout.recruit.co.jp/
4-3. doda X
「doda X」も、ビズリーチの後を追うように始まった、業界大手のパーソルキャリアが運営するスカウトサービスです。
dodaの転職エージェントはリクルートと一緒に使う企業も多く、こちらも多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。
他社にはない、パーソルの担当者からハイクラス求人の紹介が受けられるサービスもあるので、気になる方は企業スカウトとセットで使ってみましょう。
求人数 | 約49,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
登録企業数 | 非公開 |
在籍ヘッドハンター数 | 約8,000人 |
doda X 公式ページ:https://doda-x.jp/
5. 財務の転職にエージェントを使うべき3つの理由
求人サイトから自分で応募するなど他の方法もありますが、財務の転職には、以下の理由で転職エージェントをおすすめします。
- 表に出ない好条件な求人に応募できる
- 選考で有利になりやすい
- 転職のあらゆるサポートが無料で受けられる
理由1. 表に出ない好条件な求人に応募できる
そもそもですが、下記のような優良な財務の求人は、インターネットには中々出てきません。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
これらの求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。
特に、人気企業や待遇のいい財務の求人は、応募の殺到を避けるためにエージェント経由でのみ募集するケースが多いです。
転職エージェントを使えは、求人サイトにはないこれらの高品質な非公開求人にも応募ができます。
逆に言うと、インターネットに出ている公開求人は、幅広く募集しないと人が集まらない低品質なものが多いので、注意しましょう。
理由2. 選考で有利になりやすい
転職エージェントを使うことで、直接申し込んだ人よりも、選考が有利に進むことがあります。
採用側からすると、どこの誰かわからない人よりも、転職エージェントがプッシュしてくる人の方が安心して採用することができるからです。
エージェントは、企業側に書類に書けないあなたの魅力をアピールしてくれ、優秀なエージェントだと、面接で失敗しても結果を覆してくれることもあります。
また、大手だとサポート実績が多い分「どんな人に内定が出て、逆にどんな人は落ちやすい」といったデータも豊富に持っていて、万全の選考対策を受けることもできます。
理由3. 転職のあらゆるサポートが無料で受けられる
転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。
- キャリアの相談
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社の日程調整
- 年収交渉
自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。
特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。
転職エージェントは現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。
デメリットは使い方次第で解消できる
転職エージェントには以下のデメリットもありますが、このページで紹介している通りに選ぶことで、いずれも解消が可能です。
- ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
→実績のある大手のエージェントだけを使う
→3社以上使い、担当者を比べる - ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
→自分のキャリアに合ったエージェントを選ぶ
他のサービスを使う唯一の条件
このページで紹介する、転職エージェント3社以上に利用を断られた方のみ転職エージェントではなく、求人サイトを使いましょう。
その場合は、サポートしてくれるエージェントを探すより、自分で求人を探した方が効率的です。
求人サイトなら、最大手で、経理・財務求人が最多の「リクナビNEXT」がおすすめです。
全国の5,000件以上の求人から選んで応募できるので、登録し複数の企業にチャレンジしましょう。
なんでサポートを断られるの?
転職エージェントに「転職させられない=お金にならない」人と判断されると、断られてしまいます。
そう判断される理由としては、以下があげられます。
- キャリア・経験がなく、自社と取引のある企業に紹介しにくい
- 理想が高すぎて、転職が実現しなそう
- 転職活動へのやる気が見えず、本当に転職したいのかわからない
1~2つ目については、このページで紹介している通り自分のキャリアに合ったエージェントを選ぶことで対処できます。
3つ目の転職への意欲の点も、付き合い方次第でイメージを変えることは可能です。
次の章から、正しい付き合い方も含め、転職エージェントを最大限活用する方法を解説していきます。
6. 転職エージェントを最大限活用するためにすべきこと
ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。
- 最初の申し込みを丁寧に行う
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 複数のエージェントを使っていることは隠さない
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 最低限のマナーは守る
6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う
優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。
入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。
下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。
- 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
- 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
- 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く
6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。
6-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない
転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。
長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- こんな業界は自分でも通るか
自動的に、後回しにされるリスクも
転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。
その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。
更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。
この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。
6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。
具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
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2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。
件名:担当変更のご相談
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。
しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。
つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。
お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。
担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。
各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。
ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。
件名:退会手続きのお願い
〇〇エージェント 〇〇様
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。
(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。
熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
6-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える
エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。
これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。
- 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
- 改めて自分のアピールポイントを整理したい
見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。
以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。
(参考)ひどい推薦文の例
〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。
コミュニケーション能力が高く、明るい方です。
ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。
6-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。
転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。
紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。
また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。
こうした話はしすぎないよう注意しましょう。
6-9. 最低限のマナーは守る
エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
まとめ
財務向けの転職エージェントについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
財務として転職を目指す方は、以下の方法で転職エージェントを選びましょう。
- 選び方1. 実績のある大手を選ぶ
- 選び方2. 財務の求人が多いエージェントを選ぶ
- 選び方3. 自分の経験・年収に合わせて選ぶ
具体的には、実務経験や現在の年収別に、以下のエージェントを選ぶべきです。
財務 経験者 |
未経験 | ||
年収 600万以下 |
年収 600万〜 |
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MS-Japan | ◎ | ◎ | ◎ |
リクルートエージェント | ◎ | ◯ | ◎ |
doda | ◎ | ◯ | ◎ |
パソナキャリア | ◯ | ◎ | × |
JACリクルートメント | △ | ◎ | × |
財務経験者の方は、転職エージェントとあわせて以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。
- ビズリーチ ★最もおすすめ
- リクルートダイレクトスカウト
- doda X
当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。