「SAPジャパンに転職すべき？」「SAPジャパンに転職するにはどうすればいい？」など、SAPジャパン株式会社（以下、SAPジャパン）への転職を検討していませんか？

大手ソフトウェア企業（SaaS）として、転職人気ランキング上位のSAPジャパンですが、社内からは悪い口コミもあり、知らずに入社すると後悔する可能性があります。

また、SAPジャパンは転職難易度もかなり高く、十分な対策が必要ですが、選考を有利に進められるコツも存在します。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者がSAPジャパンへ転職をする上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。

1. SAPジャパンへの転職｜評判・年収・難易度まとめ
2. SAPジャパンの求人・採用情報
3. SAPジャパンはそもそもどんな会社か
4. SAPジャパンの社員からの口コミ・内部事情
5. SAPジャパンの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
6. SAPジャパンの選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと
7. SAPジャパンの転職で使うべきエージェント3選
8. SAPジャパンへの転職に関するQ&A

最後まで読めば、SAPジャパンに転職すべきか、転職を目指す際は何をすべきかわかり、SAPジャパンへの転職で失敗しなくなるでしょう。

著者：I.J（現役転職エージェント）

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30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当（採用企業側の担当）も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. SAPジャパンへの転職｜評判・年収・難易度まとめ

SAPジャパンは、ERPシステム「SAP S/4HANA」を手掛ける大手ソフトウェア企業です。

まずは、SAPジャパンについて、評判、年収といった転職前に知っておくべきポイントを紹介します。

1-1. SAPジャパンの社員からの評判

口コミサイトをもとに社員からのSAPジャパンの評判をまとめると、以下の通りになります。

	評価
待遇	3.9
ワークライフバランス	3.4
キャリア・成長	4.1
やりがい	3.9
職場の雰囲気	4.1

社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、下記の通りです。

• ◎ソフトウェア企業としてはトップクラスの年収かつ福利厚生も手厚いので、待遇に満足している人が多い
• ◎若手のうちから裁量があるため、成長を実感したり、やりがいを感じている方が多い
• ○業務量が少ないわけではないが、裁量があり休暇の取得もしやすいので全体的にワークライフバランスは良い
• △職種やタイミングによってはハードワークとなりやすい
• △ソリューションは決まっているので、長く働くと飽きるという声も

SAPジャパンとあわせて検討される企業との比較

SAPジャパンとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

• 日本オラクル.:クラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure」などを手掛ける、大手ソフトウェア企業
• セールスフォース.:CRM「Salesforce」を取り扱う、ソフトウェア企業
• マイクロソフト.:「Microsoft 365」といったソフトウェアやハードウェアなどを幅広く手掛ける、大手IT企業

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。

一緒に検討されるソフトウェア会社の中でも特にキャリア成長面の評価が高いです。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下のような声をよく聞きます。

• 裁量が大きく、高いレベルを求められるので成長しやすい環境だと感じる
• e-learningやキャリアパスに関する制度が整っている

ただし、ERPの移行がメインの業務となるため、マンネリ化を感じると話す方もいます。

過去にサポートした中でも、「業務改善のコンサルといった、システム導入以外のソリューションの経験も積みたいと思うようになった」などの理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

1-2. SAPジャパンの平均年収

SAPジャパンの正社員の平均年収は、1,250万円です。

一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手ソフトウェア会社と比べても高くなります。

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

ただし、セールスは会社問わず、インセンティブによって年収が大きく変動する報酬体系である点には注意が必要です。

年齢別の給与水準

口コミサイトを元に集計すると、SAPジャパンの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。

1-3. SAPジャパンの転職難易度

SAPジャパンへの転職難易度は「かなり高い（高度なスキルや経験があっても難しい）」です。

中途採用は積極的に行なっている傾向がありますが、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

• 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
• 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
• 過去の傾向を分析し、面接・選考対策を徹底的に行う

1-4. SAPジャパンへはどうやって応募すべきか

SAPジャパンに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

• SAPジャパンの「中途採用サイト」
• 「リクナビネクスト」などの転職情報サイト
• 転職エージェント

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でSAPジャパンの転職に有利になるからです。

• インターネット上に出ていない、SAPジャパンの非公開求人に応募できる
• SAPジャパンの傾向を踏まえた選考対策（面接対策、書類添削）をしてくれる
• SAPジャパン側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
• 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、SAPジャパンに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

• JACリクルートメント
• LHH転職エージェント
• doda

これらに登録し、「SAPジャパンに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほどSAPジャパンと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

2. SAPジャパンの求人・採用情報

ここではSAPジャパンの中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。

2-1. 採用職種

SAPジャパンの職種は大きく分けると下記の3種類です。

上記のような職種がありますが、中途採用ではビジネス職とエンジニア職を中心に募集を行っています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

2-2. 求人情報

過去に「JACリクルートメント」「LHH転職エージェント」「doda」といった大手転職エージェントや「キャリア採用サイト」で募集されていた求人情報をご紹介します。

ビジネス

ビジネス職では、アカウントエグゼクティブ（外勤営業）やコンサルタントのポジションで募集を行っています。

エンジニア

エンジニア職では、テクニカル・クオリティ・マネージャーやグローバルサポートなどのポジションで募集を行っています。

2-3. 採用メッセージ、求められる人物像

過去の求人に記載されていたSAPジャパンの求める人物像の一例として、以下のような内容があります。

Partner Delivery Manager

• 困難な課題を解決するには、SAP視点の押し付けだけではなく、パートナー視点での考察が必要不可⽋です。

SAP導入コンサルタント／技術サポート

• グローバルな知見を自分のものにして、仕事で成長したい
• 最先端の技術に触れながら、自分の知識や専門性を磨きたい
• 互いに切磋琢磨できる、モチベーションの高い現場で仕事がしたい

JAC Business Process consultant / BTP

• グローバルな視点
• 結果重視の姿勢
• チームプレーヤーとしてのマインドセット
• 日本語の流暢さとビジネスレベルの英語能力（書面および口頭）
• 戦略的に行動し、考える能力
• プロジェクトおよび上級管理レベルで顧客と協力する実績

上記を踏まえると、以下のような点をアピールすると良いでしょう。

• 顧客視点でのコミュニケーションができる人物であること
• 難しい目標や状況でも、前向きにチャレンジできる姿勢を持っていること
• 戦略的に考えられる、視座の高さを持っていること
• 英語を用いての業務遂行が問題ないこと

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

3. SAPジャパンはそもそもどんな会社か

引用:Google Maps

SAPジャパンは、ERP「SAP S/4HANA」を手掛ける大手ソフトウェア企業です。

会社ホームページ：https://www.sap.com/japan/index.html

3-1. 会社概要

3-2. 事業内容

SAPジャパンの事業内容は以下のとおりです。

• コンピュータソフトウェアの開発販売、教育ならびにコンサルティング

具体的な製品としては以下のようなものが挙げられます。

• SAP S/4HANA Cloud Public Edition・・・クラウドERP
• SAP Strategic Sourcing Suite・・・支出管理ソフトウェア
• SAP Build・・・統合アプリケーション開発 & プロセス自動化ソリューション
• SAP Integrated Business Planning for Supply Chain・・・販売事業計画 (S&OP)、予測・需要、対応・供給、需要主導型補充、在庫計画

3-3. トップメッセージ

引用元：SAPジャパン

SAPジャパンは、日本企業の変革を支援するクラウドソリューション企業として、日本の未来を共に創ることを使命としています。

これまでオンプレミスERPからクラウドへの移行を推進し、社会課題の解決や働きがい向上にも注力してきました。

現在は中期ビジョン「Japan2026」を掲げ、顧客・人・社会の3つの成功と自社の成長を連動させ、No.1クラウドカンパニーを目指しています。

その実現に向け、社員のリーダーシップ育成や顧客との信頼構築、社会貢献活動を日常業務に落とし込みながら、変革の共創を進めています。

3-4. 今後の事業展開

SAPジャパンは2026年のゴールである”No.1クラウドカンパニー”に向かって中期変革プログラム「Japan2026」を実施しています。

戦略の柱は以下の4つです。

• Customer Transformation（お客様変革）
• Industries & Innovation（業界イノベーション）
• S/4 Public & Volume（S/4 パブリック&ボリューム）
• Ecosystem Growth（エコシステム）

”お客様変革”については、オンプレミス環境からクラウドへの移行支援を実施し、業務プロセス全体の変革も含めて支援します。

”業界イノベーション”については、特定の業界の課題に焦点を当て、提供価値を深掘り、AIやデータ活動を通じて新たなソリューションを提供していきます。

”S/4 パブリック&ボリューム”については、ERP「S/4HANA Public Cloud」を中堅企業や中小企業に提供していきます。

”エコシステム”については、500社を超えるSIer・コンサルといったパートナーとの協力体制の更なる強化を図ります。

上記を踏まえると、以下のような特徴を持つ方に向いた企業と言えるでしょう。

• 経営課題への強い関心や深い洞察ができるような視座の高さを持つ方
• AIやクラウド関連などの最新トレンドに強い知的好奇心を持ち自己研鑽できる方
• 社内外のパートナーや顧客との適切なコミュニケーションが取れる方

4. SAPジャパンの社員からの口コミ・内部事情

改めて、SAPジャパン社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。

	評価
待遇	3.9
ワークライフバランス	3.4
キャリア・成長	4.1
やりがい	3.9
職場の雰囲気	4.1

この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。

端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。

• ◎ソフトウェア企業としてはトップクラスの年収かつ福利厚生も手厚いので、待遇に満足している人が多い
• ◎若手のうちから裁量があるため、成長を実感したり、やりがいを感じている方が多い
• ○業務量が少ないわけではないが、裁量があり休暇の取得もしやすいので全体的にワークライフバランスは良い
• △職種やタイミングによってはハードワークとなりやすい
• △ソリューションは決まっているので、長く働くと飽きるという声も

4-1. 待遇に関する口コミ

• 外資系IT企業の中でもトップクラスの年収なので待遇には満足している
• ただし、以前に比べると年収が大幅に上がるわけではないという声もある
• 福利厚生が充実しているので可処分所得は高い

待遇に関する評価は他の人気企業と比較しても高いです。

外資系IT企業の中でも年収が高い部類なので、待遇には満足しているという口コミが多いです。

ただし、昔に比べると目標を達成しても稼ぎづらくなっているという口コミもあります。

年収はベース＋ボーナスで構成されており、職種や職位によって配分は異なり、管理職未満の場合は以下のようなイメージです。

<理論年収が1,000万円の場合>

理論年収・・・各職種・職位における報酬体系に基いて、設定された目標をすべて満額達成した場合の年収

ボーナスは四半期ごとの目標達成率によって決まり、次の四半期に支給される仕組みとなっています。

セールスの場合は125%以上の達成率だとボーナスの伸び率が上がり、間接部門の場合は125%までが支払いの上限という声もあります。

また、福利厚生は充実しているので額面以上の生活ができるという意見も見受けられます。

参考：役職別の年収目安

SAPジャパンの役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。

4-2. ワークライフバランスに関する口コミ

• 職種やプロジェクト次第だが、全体的にワークライフバランスは良い
• 結果を出している人はハードワークをしている印象があるという声も
• 有給休暇の取得がしやすく、そのほかの休暇制度も充実している
• 日々の調整がしやすく、リモートなどの働きやすい制度もある

ワークライフバランスに関する評価はほかの人気企業と比べると平均的です。

職種やプロジェクトの状況次第では忙しくなるものの、基本的にはワークライフバランスは良いと答える方が多いです。

管理職のほか、セールスやコンサルタント・エンジニアについてはプロジェクトの重要な局面では、業務時間は長くなる傾向です。

残業の強要はされないものの、飛び抜けて良い成果を出している方はハードワークをされている方が多いようです。

有給休暇の取得がしやすいほか、シックリーブ（病気休暇）などの制度も充実しており、海外メンバーが積極的に取得しているので心理的なハードルが下がっているとの声もあります。

現在は出社とリモートを組み合わせたハイブリッド型の働き方が主流で、裁量労働制ということもあって日々の調整はしやすいです。

会社全体の残業時間の目安は月間24時間ほどとなっています。

4-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ

• 求められるレベルが高く、手を挙げれば取り組めることも多いので成長を実感できる
• e-lerningが豊富で営業メソッドも確立しているなど吸収できるものは多い
• SAPの製品に対する理解が深まった
• キャリアパスが豊富で、異動もしやすい
• 会社からのキャリアプランの提示はないので、主体的に動くことが必要となる

成長・キャリアアップに関する評価はほかの人気企業と比べるととても高いです。

求められるレベルが高く、手を挙げれば取り組めることも多いので成長を実感しているという方が多いです。

e-learningが充実しているほか、営業メソッドも確立しているので型が学べるという口コミもあります。

エンジニアの方からは、広く採用されているSAPの製品に関する知識が深まったので、市場価値が高まっていると思うと話す方もいます。

また、キャリアパスが豊富で、上司を通さずとも異動することが可能な仕組みとなっています。

このほか、会社は充実した環境を用意してくれるものの明確なキャリアの提示はないので、基本的には主体的に学ぶことが大事とする声もあります。

4-4. やりがいに関する口コミ

• DX化など様々な経営課題に取り組むことができる
• 有名なサービスに携わることができるので、ソフトウェア業界で活躍する上で良い経験になっている
• 若手のうちから裁量権があり責任のある仕事を任せてもらえる
• グローバルに働くことができる
• 報酬体系が明確なので、納得して働くことができる
• ソリューションが決まっている以上、業務内容としてはルーティーンワークなので、長く働くとマンネリ化する

SAPジャパンにはやりがいを持って働いている人が多いです。

DX化などの経営課題に対してアプローチできるので、取り組みがいがあるという口コミが目立ちます。

広く受け入れられているサービスに携わることができるので、ソフトウェア業界で働く上で良い経験ができている実感があるという口コミも見られます。

また、若手のうちから裁量が大きく、大きな予算を背負ったりと、重要な役割を担うのでやりがいを持てると話す方もいます。

そして、報酬体系が明確で高給な点に言及している方も多数います。

このほか、グローバルな環境での開発ができる環境もやりがいに繋がっているとする方もいました。

ただし、ERPの入れ替えが業務のメインとなるので、長く働くとマンネリ化を感じるという声もあります。

4-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

• ハラスメントなどが排除されているなど、企業文化がよいため働きやすい
• ややドライな雰囲気があるものの、助けを求めれば協力はしてもらえる
• キャリアパスが豊富で、異動もしやすい雰囲気
• グローバルでの位置付けは営業支店であるため、セールスが最も偉いという風潮がある
• 意思決定はグローバルからのトップダウンで決まる

職場の雰囲気・人間関係に関する評価は他の人気企業と比べても高いです。

グローバル全体で差別意識の排除やコンプライアンスの強化を図っていることから、ハラスメントもなく働きやすいという口コミが目立ちます。

自分の業務をしっかりとやっていれば良いといったようなドライな雰囲気はあるものの、助けを求めれば協力してもらえるなど距離感が適切と感じる方もいます。

また、育成の制度も揃っており、社内異動も自由などチャレンジしやすい雰囲気と語る方もいます。

この他、あくまでグローバルの中では営業支店の扱いであり、セールスが最も偉い風潮があるという声もあります。

そのため、戦略的な意思決定は多くの場合、グローバル本社によってトップダウンで指示されます。

参考：SAPジャパンから転職で出ていく人の事情やキャリア

SAPジャパンは、高い知名度や報酬から人気の企業です。

しかし、以下のような理由で転職を検討されています。

• 求められるレベルが高いので、プレッシャーを感じる
• 景気次第でポジションクローズなどもあるので不安
• SAPジャパンで培った経験を活かして給料を上げたい、別の経験をしたい

入社する社員のポテンシャルの高さや専門性の高さから、他の外資系IT企業を渡り歩く人やSAPジャパンの製品を導入をしている総合コンサルなどに転職する人が多いです。

5. SAPジャパンの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

この章では、SAPジャパンの中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。

• SAPジャパンの中途採用で聞かれる想定質問40選
• SAPジャパンの中途採用選考でアピールすべきポイント

5-1. SAPジャパンの中途採用で聞かれる想定質問40選

SAPジャパンの面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。

• 全ての人が準備すべき質問10個
• 若手社員（第二新卒〜20代）が準備すべき質問10個
• 中堅社員（30代前後）が準備すべき質問10個
• 管理職、シニア（40代以上）が準備すべき質問10個

このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。

一般的な質問や、答え方を「プロ直伝！転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。

全ての人が準備すべき質問10個

1. 業務システム導入や業務改善のプロジェクトに携わった経験があれば、役割と成果を教えてください。
2. 顧客や関係部門との調整が必要なプロジェクトで、どのように合意形成を図りましたか？
3. 仕様変更や要件追加が発生した際、どのように調整・リカバリーを行いましたか？
4. ITツールやシステムの選定に関与した経験があれば、その選定基準と結果を教えてください。
5. データを活用して業務改善に貢献した経験があれば、内容とその効果を教えてください。
6. 既存の業務フローを見直して改善を提案・実行した事例があれば教えてください。
7. チームで成果を上げるために、自ら意識して行動したことを具体的に教えてください。
8. タスクが多く納期も厳しい状況で、優先順位をどのように判断して対応しましたか？
9. お客様からの要望に対し、課題を整理して業務プロセスに落とし込んだ経験を教えてください。
10. 入社後すぐに取り組めると考えているテーマと、その理由を具体的に教えてください。

若手社員（第二新卒〜30歳前後）が準備すべき質問10個

1. 初めて担当した業務で、自分なりに工夫して取り組んだこととその結果を教えてください。
2. 経験が浅い分野を担当した際、どのように知識を補い、成果につなげましたか？
3. 既存の業務のやり方に疑問を持ち、自ら改善を試みた経験があれば教えてください。
4. チーム内で任された業務において、自発的に行動して評価された経験を教えてください。
5. 顧客や上司の要望に対し、相手の意図を確認しながら対応した経験を教えてください。
6. 短納期の業務に対応する中で、効率を高める工夫をした事例があれば教えてください。
7. プロジェクトにおいて、自分の役割を超えて貢献したと評価されたことがあれば教えてください。
8. 複数業務を並行して対応した経験があれば、進め方や工夫を具体的に教えてください。
9. チーム内でトラブルやミスが起きたとき、自分がどのように関わったかを教えてください。
10. お客様や現場からのフィードバックを業務改善に活かした経験があれば教えてください。

中堅社員（30代〜40歳前後）が準備すべき質問10個

1. プロジェクトマネージャーやリーダーとして、業務を円滑に進めるために工夫した点を教えてください。
2. システム導入や業務改善において、現場との意見の相違をどのように調整しましたか？
3. 顧客や他部門と共通認識を持つために行っていた説明や資料作成の工夫を教えてください。
4. リスクが顕在化しそうな場面で、先回りして対応した事例があれば教えてください。
5. メンバーのパフォーマンスを高めるために意識していた関わり方を教えてください。
6. 制約のある中で成果を出すために、優先順位の整理や方針変更を行った経験があれば教えてください。
7. ERPや基幹システムの導入・更改に関わった際の自分の担当領域と工夫した点を教えてください。
8. 顧客への提案時に重視していた視点や、差別化のために行っていた工夫を教えてください。
9. 取引先や外注先との業務調整において、トラブルを回避・解決した経験を教えてください。
10. 経営層または管理職層への説明機会があった場合、その準備と工夫について教えてください。

管理職、シニア（40代以上）が準備すべき質問10個

1. 組織目標に対して、部門を率いてどのように進捗管理と修正を行ってきましたか？
2. 複数部署をまたぐプロジェクトを主導した際の、体制構築と合意形成の工夫を教えてください。
3. 新しい業務やシステム導入において、現場の納得感を得るために実施したことを教えてください。
4. 部下の特性に合わせた育成や配置を行った具体的な事例があれば教えてください。
5. 収益性や生産性向上を目的とした施策を主導した経験があれば、内容と成果を教えてください。
6. 組織のマインドや文化に変化をもたらすために行った取り組みがあれば教えてください。
7. 経営層と事業戦略をすり合わせた経験がある場合、その進め方と工夫を教えてください。
8. 大規模な業務改革を進めた際、現場と経営層をどうつなぎ、全体最適を図ったかを教えてください。
9. 社内外の多様な立場の関係者の利害を調整しながら、案件を前に進めた経験を教えてください。
10. 法規制やコンプライアンス面への配慮を組織運営に落とし込んだ経験があれば教えてください。

5-2. SAPジャパンの中途採用選考でアピールすべきポイント

SAPジャパンへの転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。

1. 全ての人がアピールすべきポイント
2. 若手社員（第二新卒〜30歳前後）がアピールすべきポイント
3. 中堅社員（30代〜40歳前後）がアピールすべきポイント
4. 管理職、シニア（40代以上）がアピールすべきポイント

1. 全ての人がアピールすべきポイント

面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールするといいでしょう。

• 業務プロセスの構造化経験
• ITツールの導入実行経験
• 複数部門との調整経験

業務プロセスの構造化経験

SAPジャパンでは、導入や定着支援のフェーズで「業務フローをどのように再設計するか」が問われます。

単に課題を感じたのではなく、手順・責任者・KPIなどを含む業務全体を可視化・構造化した経験があれば、説得力を持って評価されます。

ITツールの導入実行経験

SAPはクラウド移行や周辺ツール連携が進む中、実際に新システムを導入し、スケジュール・現場調整・定着まで担当した経験が重視されます。

導入結果として「どう変化し、何が改善されたか」を具体的に語ることが求められます。

複数部門との調整経験

SAP製品の特性上、IT部門・業務部門・経営層との合意形成が不可欠です。

ユーザー部門と技術部門の間に立って仕様を調整した経験や、社内外関係者を巻き込んだ業務推進の実績があれば、即戦力として評価されます。

2. 若手社員（第二新卒〜30歳前後）がアピールすべきポイント

若手社員でSAPジャパンへの転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。

• 業務知識の短期間習得
• 先回りした行動経験
• 業務改善の提案実績

業務知識の短期間習得

SAP製品は多機能かつ顧客ごとに異なるため、若手にも短期間でのキャッチアップ力が求められます。

マニュアルや座学ではなく、実務で理解を深めた経験を示すと、「現場で学べる人材」として評価されやすくなります。

先回りした行動経験

SAPジャパンでは年次にかかわらず、顧客とのフロント対応が早期に求められます。

そのため、与えられた役割に加え「起こりうる課題を事前に察知し行動した経験」があれば、高く評価されます。

業務改善の提案実績

若手であっても、業務に対する「提案力」が求められる企業風土です。

運用の非効率に気づき、実際に提案して業務の手順や仕組みを改善した事例があれば、それを具体的に説明することが有効です。

3. 中堅社員（30代〜40歳前後）がアピールすべきポイント

30代〜40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。

• 要件定義のリード経験
• プロジェクトの進行管理経験
• 特定業界に関する業務知識

要件定義のリード経験

SAPではパッケージ導入に加えて、顧客の業務プロセスそのものを設計する力が問われます。

顧客の要望をヒアリングし、業務要件・システム要件に落とし込んだ経験があれば、設計段階からの貢献が期待されます。

プロジェクトの進行管理経験

導入・更改案件では、進捗・品質・リソース調整を担当する立場の経験が重視されます。

ウォーターフォール・アジャイルを問わず、計画立案から完遂まで一貫して推進した実績があれば、特にコンサル職で高評価につながります。

特定業界に関する業務知識

SAPは業界別ソリューションを重視しており、製造・流通・金融などの業界知見を持つ人材が歓迎されます。

業界特有の制度や業務慣習、改善ニーズを理解し、それをプロジェクトに活かした経験は強みになります。

4. 管理職、シニア（40代以上）がアピールすべきポイント

40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。

• 業務改革のマネジメント経験
• 経営層への提案・交渉経験
• 業績改善の実行経験

業務改革のマネジメント経験

SAP導入は、ITだけでなく業務そのものの見直しと変革が必要です。

既存の業務を撤廃・再設計し、抵抗のある部門を巻き込んで定着させた経験があると、企業の変革パートナーとしての資質が高く評価されます。

経営層への提案・交渉経験

SAPは顧客の経営判断に関わる投資提案が多く、CIO・役員クラスとの接点が求められます。

経営層に対して資料作成・説明・意思決定支援を行った経験があると、即戦力管理職として見なされやすくなります。

業績改善の実行経験

プロジェクト収支や自部門のKPIを改善した実績は、管理職としての成果性を問われる場面で重視されます。

コスト削減・収益率向上など、「どの数値をどれだけ改善したか」を語れる経験が必須です。

6. SAPジャパンの選考を有利にするために絶対に知っておくべき1つのこと

SAPジャパンへ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。

転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。

使うべきなのは、下記の4つの理由でSAPジャパンへの転職に有利になるからです。

• SAPジャパンの非公開求人に応募できる
• SAPジャパンの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
• SAPジャパン側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
• 内定時に給与交渉をしてくれる

4つの理由を1つずつ解説します。

6-1. SAPジャパンの非公開求人に応募できる

転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、SAPジャパンの非公開求人を持っている可能性もあります。

非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。

• 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
• 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
• 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。

SAPジャパンに行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、必ず転職エージェントに相談しましょう。

6-2. SAPジャパンの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる

大手転職エージェントだと、SAPジャパンや同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。

過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。

さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。

6-3. SAPジャパン側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる

転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。

企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。

腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。

6-4. 内定時に給与交渉をしてくれる

内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。

給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。

以上の4つの理由で、SAPジャパンやその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。

7. SAPジャパンの転職で使うべきエージェント3選

SAPジャパンの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

• JACリクルートメント
• LHH転職エージェント
• doda

この3つに登録し、SAPジャパンやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

• 大手で求人数も多く、SAPジャパンの求人も持っている可能性が高い
• SAPジャパンへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
• 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

7-1. JACリクルートメント

「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

SAPジャパンの中でも、年収800万円以上のポジションを狙う方は、必ず使っておきましょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ：https://www.jac-recruitment.jp/

7-2. LHH転職エージェント

「LHH転職エージェント」は、世界的に有名な大手人材会社アデコの運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。

サポートを受けた利用者は、平均で年収を約100万円上げていて、年収アップの転職に強みを持ちます。

これまでの経験を活かしつつ、今よりポジション、年収を上げる転職がしたい方には特におすすめです。

LHH転職エージェント公式ページ：https://jp.lhh.com

7-3. doda

「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、人気企業を目指すなら一度は相談しておきましょう。

doda公式ページ：https://doda.jp/

8. SAPジャパンへの転職に関するQ&A

その他SAPジャパンへの転職でよく相談されるポイントについて解説します。

1. 職種別に年収は変わりますか？
2. SAPジャパンの評価制度はどうなっていますか？
3. SAPジャパンで働きながら年収を上げるにはどうすればいいですか？
4. SAPジャパンの福利厚生はどうですか？

Q1. 職種別に年収は変わりますか？

はい、インセンティブが大きいので、セールスが最も高くなりやすいです。

その他の職種も高めではありますが、ボーナスの比率が低いので、成果を出しているセールスには及ばないです。

Q2 . SAPジャパンの評価制度はどうなっていますか？

SAPジャパンは、目標管理（MBO制度）で評価されると考えましょう。

年度はじめに決めた目標の達成率を面談などを通して評価が決定します。

目標は定量面・定性面で構成されており、5段階評価となっています。

社員からの口コミでは、以下のような声があがっています。

• セールスの場合は定量目標の達成率の重要度が高い
• その他の職種は定性面の重要度が高くなる
• 定性面では不透明な点もあるので、上司の心象に左右される印象がある
• 360度評価もあるが参考程度と感じる

Q3. SAPジャパンで働きながら年収を上げるにはどうすればいいですか？

評価制度を踏まえ、SAPジャパンで働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。

• 設定した目標は必ず達成し、昇格やボーナスアップを狙う
• 曖昧な項目もあるので、評価者をはじめ周囲へのアピールを行い、印象を良くしておく

逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、SAPジャパンでは大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。

Q4. SAPジャパンの福利厚生はどうですか？

SAPジャパンの福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。

9. まとめ

SAPジャパンへの転職について、口コミや転職のコツをまとめてきましたがいかがでしたか？

SAPジャパンは、待遇・成長キャリアアップ・やりがい・職場の雰囲気面などで良い口コミがある会社ですが、ワークライフバランス面などで一部不満の声も出ていることに注意しましょう。

SAPジャパンに転職を決めた方も、転職難易度が高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。

• JACリクルートメント
• LHH転職エージェント
• doda

あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。

（参考）SAPジャパンおよび、一緒に検討される企業の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

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