KDDIの年収は?年齢・役職別にわかる実態と全注意点
「KDDIの年収はどのくらい?」「どのように上がっていく?」など、KDDI株式会社(以下、KDDI)の年収が気になっていませんか?
KDDIの正社員の平均年収は986万円で、通信業界の中でも非常に高いです。しかし、高い年収の裏に、働く上での注意点もあるので、これからKDDIで働こうという人は知っておく必要があります。
このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職支援をしてきた筆者が、KDDIの年収について、知っておくべきことを下記の流れで紹介します。
- KDDIの年収は?年齢・役職別にすぐわかる
- KDDIの年収以外の評判・働きやすさについて
- KDDIはそもそもどんな会社か
- KDDIへの転職を目指す人へ|採用・求人情報
- KDDIへ転職する際におすすめの転職エージェント
- KDDIの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
最後まで読めば、KDDIの年収はいくらか、年齢・役職別にはどうなのか、他社と比べてどうなのかまで、KDDIの年収の全てがわかるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. KDDIの年収は?年齢・役職別にすぐわかる
KDDIの正社員の平均年収は、986万円です。
これは通信業界全体の中でも高水準で、同じく大手通信キャリアの「ソフトバンク」「楽天」と比べても高いです。
1-1. 年齢別の年収水準
口コミサイトを元に集計すると、KDDIの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。
25歳 | 450万円~500万円 |
30歳 | 600万円~650万円 |
35歳 | 750万円~800万円 |
40歳 | 900万円~950万円 |
45歳 | 1,000万円~1,050万円 |
50歳 | 1,000万円~1,050万円 |
役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、KDDIの平均残業時間は28.5時間です。
1-2. KDDIの給与の口コミ・満足度のまとめ
KDDIの社員の口コミを分析した結果、給与面で下記2つの傾向があることがわかりました。
- 同業他社や別業種と比較すると高く、不満の声は少ない
- 年次での上昇幅は大きくないが、グレードが上がる際に大幅に上がる
KDDIの待遇の評価は人気企業300社の中でも比較的上位です。
まず、KDDIの待遇に関して、同業他社や別業種と比較すると高水準で、給料に対する不満の声は少なかったです。
具体的には、役職のない一般社員でも30歳手前で800万円ほど、管理職クラスになると1,000万円超は期待できます。
また、給与はグレードに応じて設定されているため、年次での上昇幅は少ないがグレードが上がった際には大幅に上がる傾向にあります。
そして、人事制度の変更によって360度評価が導入されていることから、上司だけでなく周囲の人々に気に入られておく必要があるとの声があります。
ただし、人事制度の変更により住宅手当がなくなり、基本給が手厚くなっているので、その点は注意が必要です。
1-3. 同業他社との年収比較
IT/通信業界の平均年収は、436万円(転職サイト「doda」調べ)ですから、KDDIの正社員の平均年収は業界内でもかなり高い水準と言えます。
一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ通信事業者と比べても高くなります。
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 待遇の口コミ評価 | |
KDDI | 986万円 | 42.2歳 | 17.2年 | 3.6 |
.NTTドコモ | 882万円 | 39.5歳 | 14.6年 | 3.6 |
.ソフトバンク | 810万円 | 41.3歳 | 14.1年 | 3.1 |
.楽天 | 794万円 | 34.4歳 | 5.1年 | 3.2 |
※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成
社員の口コミにも現れている通り、KDDIは他社よりも待遇が良く、通信業界の中でも、高年収を求める人に向いている企業と言えます。
1-4. 役職別の年収
KDDIの役職ごとの年収目安は以下の通りです。
役職目安 | 年収目安 |
Z1(スタッフ) | 500万円~550万円 |
Z2(コアスタッフ)主任クラス | 600万円~650万円 |
Z2(コアスタッフ)課長補佐クラス | 800万円~850万円 |
Z2(コアスタッフ)マネージャー、課長クラス | 1,000万円~1,100万円 |
ZLD(グループリーダー※部長級) | 1,200万円~1,250万円 |
ZLD(部門長) | 1,400万円~1,450万円 |
ZLD(本部長) | 1,500万円~ |
取締役 | 8,800万円 |
1-5. 職種別の年収
平均年収はほぼ同水準です。
2022年より人事制度が変更され、グレードに基づいて給与が決まります。
また、営業でもエンジニアでもきちんと成果を評価され、グレードが決定します。
1-6. KDDIの評価制度
KDDIでは2022年より人事制度が変更され、ジョブ型へと移行しています。
評価項目は、以下の3つが大きな軸とのことです。
- テクニカルスキル:業務遂行に必要な知識や仕事量など
- コアスキル:人間性など(360度評価)
- 成果評価:業務成果
特に、コアスキルは、上司だけでなく同僚も含めた360度評価となるので、普段から周囲と協力して仕事を進める姿勢をアピールしておくことが重要です。
会社の求める人物像としても、「周囲と真摯に向き合い、思いを一つにし、変革していく力のある人」とされているので、仕事を進める際に周囲と協力する、ことを重視していることが伺えます。
1-7. KDDIで年収を上げるポイント
評価制度を踏まえ、KDDIで働きながら年収を上げるためには、下記2点が重要です。
- 部署内、上司だけでなく同僚にも、日々仕事ぶりをアピールし、グレードを上げてもらう
- 目標は必達、できる限り目標を大きく超える数字を出すことでグレードを上げてもらう
逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、KDDIでは大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。
1-8. KDDIの福利厚生
KDDIの福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。
休暇 | ・完全週休2日制 ・年間休日122日(2022年度実績) ・有給休暇(※初年度上限15日(入社月に応じて変動)) ・特別休暇(慶弔、結婚、出産、子の看護など) ・育児・介護休職 ・勤務間インターバル制度 ・生涯学習休暇 ・リフレッシュ休暇 |
住宅関連 | ・提携住宅ローン ・社宅(会社規定の条件を満たす場合) |
年金・財形関連 | ・確定拠出型年金 ・社員持株会 |
退職金 | ・なし(確定拠出型年金はあり) |
その他 | ・保養施設 ・全国75ヶ所の契約保養所 ・ベネフィットステーション |
大手の水準ですが、住宅補助がないことには注意しましょう。
2. KDDIの年収以外の評判・働きやすさについて
口コミサイトをもとに社員からのKDDIの評価をまとめると、下記の通りです。
評価 | 人気企業内順位 | |
待遇 | 3.6 |
98位/300社 |
ワークライフバランス | 3.6 |
104位/300社 |
キャリア・成長 | 2.9 |
198位/300社 |
やりがい | 3.5 | 164位/300社 |
職場の雰囲気 | 3.0 | 206位/300社 |
ここまで紹介してきた待遇(給料や福利厚生)以外の下記4項目について、社内からの内部事情も含め、紹介していきます。
2-1. ワークライフバランスに関する口コミ
- コンシューマ部門(主力事業)は残業が少ない傾向にあるが、新規ビジネス関連の部署は残業が多い傾向にある
- 全体的に有給は取得しやすい傾向にある
- 育休取得者も多く、子育てへの理解は深い
- 休日も連絡が飛びかったり、時期・部署によっては休日出勤もある
ワークライフバランスの評価は、人気企業300社の中でも平均よりやや高いです。
まず、有給については、会社で積極的に推奨していて、基本的には希望通りに取得できる声が多くありました。
また、残業時間も減少傾向にあり、「20時退社の徹底」や「週一回のノー残業デー」を推奨しており、会社としても働きやすい環境を整えています。
ただし、部署や役職によっては、下記のようにワークライフバランスが悪いと感じる方もいました。
- コンシューマ向け営業:土日も店舗や代理店から問い合わせが多く入るので、休日も携帯を手放せない
- 新規ビジネス関連の部署:ビジネスの立ち上げ期ということもあり、既存事業に比べて相対的に稼働時間が長い傾向にある
- 法人向け部門の営業・エンジニア:顧客によって土日夜間問わず対応が必要
- 管理職:人事制度の変更でより高い業務レベルが求められていることもあり、土日夜間問わず対応が必要な場合がある
また、仕事量が多い傾向にあるため、平日で仕事が終わらず、休日も勤務をしている人も一定数いることに注意しましょう。
会社全体の残業時間の平均は28.5時間ですが、部署・役職によってはハードワークが必要です。
2-2. 成長・キャリアアップに関する口コミ
- 業務フローが定まっているので、裁量が少ないと感じる人もいる
- 会社も社員のキャリアアップを支援しており、さまざまな研修が行われる
成長・キャリアアップに関する評価は、人気企業300社の中でもやや低いです。
ネガティブな声は、完遂して当たり前の業務となっており、業務を通じての成長が頭打ちになっている気がするという方もいます。
しかし、KDDIは社員教育・キャリアアップにも力を入れており、成長できる環境は十分にあります。
所属している部署での評価が高ければ、社内公募のプロジェクトに配属されるという声も複数あがっています。
また、研修制度が充実しているので、成長意欲が高い方はスキルアップしていける環境です。
上記の点でKDDIには成長・キャリアアップの環境が揃っていますが、活用できているのは、自ら考え、積極的に動いている人だけということに注意しましょう。
2-3. やりがいに関する口コミ
- 大企業ならではのスケールの大きい仕事ができる
- 部署によっては、やりがいを感じにくいという人もいる
やりがいに関しての評価は、人気企業300社の中でも平均的で、所属する部署などによって様々な声が上がっています。
企画職の方々からは、稟議や社内外との合意形成などに時間がかかる側面があるが、大企業ならではの社会的にインパクトを与えるやりがいのある仕事に携われるといったポジティブな声が多いです。
ネットワーク保守部門の方からは、システムは動いて当然という側面があるので、仕事を完遂しても周囲から褒められるということはなかったとお話しされる方もいます。
そして、コンシューマ部門の方からは、代理店との板挟みになることが多く、裁量が少ないため、あまりやり甲斐を感じないという方もいました。
一方、コンシューマ部門の方でも「代理店の方々にいかに動いてもらえるか」という視点を持って取り組めたので、そういった観点でやりがいがあるとの声もあります。
以上のことから、部門によってやりがいに関する傾向はあるが、自身で目標を持っている人からはポジティブな意見があがっています。
2-4. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ
- トップダウンで物事が進むことが多い
- 承認プロセスに時間がかかる傾向にある
- 人当たりがよく、協力的な人が多い
組織体制が縦割りであることから、トップダウンで仕事が進んでいる傾向があります。
また、事業規模が大きく関係者が多いため、プロジェクトの承認プロセスに時間がかかる傾向があるようです。
そして、社員の方々からは人当たりが良く、協力的な方が多いという声が多いです。
以上のことから、個人よりもチームワークを重視する社風なので、個人プレーでガツガツ働きたいという人には合わない可能性もあります。
ただ、2022年度から実施されている人事制度の変更などにより、年功序列の色合いは減り、より成果や実力に紐づいた組織形態へと変わっている傾向があります。
参考:KDDIから転職で出ていく人の事情
KDDIは、安定した雇用体系、高い知名度から定年まで働く人がほとんどで、自己都合で退職される方は2022年で3.61%ほど(引用元:KDDI)です。
しかし、異動が多く理想的なキャリアプランから遠ざかっている、調整や定型業務が多く成長を実感しづらいといった理由で転職を検討されています。
参考:KDDIとあわせて検討される企業との比較
KDDIとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。
それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。
待遇 | ワークライフバランス | キャリア・成長 | やりがい | 職場の雰囲気 | |
KDDI | 3.6 | 3.6 | 2.9 | 3.5 | 3.0 |
.NTTドコモ | 3.6 | 4.0 | 2.9 | 3.5 | 3.3 |
.ソフトバンク | 3.1 | 3.2 | 3.6 | 3.7 | 3.8 |
.楽天 | 3.2 | 3.2 | 3.6 | 3.7 | 3.9 |
ベンチャー気質のあるソフトバンクや楽天と比較すると違いは明確で、KDDIは、待遇の良さやワークライフバランスの良さを求める人向けの企業と言えます。
私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声
私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点で待遇面が良いと声をよく聞きます。
- 通信事業者の中でも額面の給与が高いと感じる
- 人事制度の改革によって若手でも評価されやすい環境となったため、待遇に納得感がある
ただし、社内調整にばかり時間が取られるため、成長を実感しづらいなどの声があがっています。
過去にサポートした中でも、「もっとスピード感を持って仕事を進められる環境で働きたい」などの理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。
3. KDDIはそもそもどんな会社か
引用:Google Maps
改めてKDDI株式会社は、NTT・ソフトバンクと肩を並べる大手通信会社で、じぶん銀行など新規事業も積極的に行なっています。
故 稲盛和夫氏が創業した(※創業時は第二電電)、国内をメインに事業を行う大手通信会社です。
会社ホームページ:https://www.kddi.com/
3-1. 会社概要
社名 | KDDI株式会社 |
設立 | 1984年(昭和59年)6月1日 |
代表者 | 高橋 誠 |
従業員数 | 61,288名(連結ベース)※2024年3月31日現在 |
本店所在地 | 東京都新宿西新宿2丁目3番2号 |
事業内容 | 電話通信事業 |
3-2. 事業内容
大きく下記の5つの事業です。
パーソナル事業 | 個人向けの下記の事業 モバイル(au、UQモバイル、povo) ブロードバンド(auひかり、) スターリンクとの提携 電力 |
法人事業 | 法人向けのモバイルサービス、固定通信サービス、クラウドやセキュリティなどのソリューション |
金融事業 | じぶん銀行(銀行)、au Pay(QRコード決済)、保険、住宅ローンなど |
コンシューマー | au Pay マーケット(EC)、auうたパス(音楽サービス) |
グローバル | MPT(ミャンマーでの通信事業)、MobiCom(モンゴルでの総合通信事業)、TELEHOUSE(データセンター) |
元々はパーソナル、法人向けにインターネット、モバイルを提供する会社でしたが、現在は、じぶん銀行(銀行)やau Pay(QRコード決済)などさまざまな事業を行なっています。
また、世界的に注目されているSpaceX社の「スターリンク」との業務提携もおこなっています。
画像引用元:KDDI
しかし、現在も主力事業はパーソナル事業で、売上高の80%以上を稼いでいます。
画像引用元:KDDI
安定した収益基盤を軸に、今後さまざまな分野で新規事業が展開される可能性があります。
3-3. トップメッセージ
引用:KDDI
KDDIは、豊かなコミュニケーション社会の実現を目指し、公共性の高い通信事業を通じてお客様の生活に密接に関わっています。
これまで、5Gを中心とした「つなぐチカラ」を進化させるとともに、サステナビリティ経営やパートナーシップを基盤に、持続可能な社会と企業価値の向上に取り組んできました。
今後は、生成AIやデータ活用の推進を通じたデジタル社会基盤の整備に注力し、DXやエネルギー分野をはじめとする成長領域を拡大して、新たな価値創造に貢献することを目指します。
3-4. 今後の事業展開
KDDIは、2024年5月に新事業戦略「新サテライトグロース戦略」を発表しています。
KDDIは以前、5Gに加えて、5つの注力領域(DX/金融/エネルギー/LX/地域共創)を中心に、社会の持続的成長と企業価値の向上を目指してきました。
新戦略においては、5G通信をベースとし、データドリブンの実践と生成AIの社会実装を進めるコア事業を中心に、以下の事業領域に取り組む予定です。
- KDDIの成長を牽引する事業領域(Orbit1):「DX」「金融」「エネルギー」
- 新たな成長に挑戦する事業領域(Orbit2):「モビリティ」「宇宙」「ヘルスケア」「スポーツ・エンタメ」「Web3・メタバース」
また、事業戦略と合わせ、以下のをテーマに未来への取り組みを進めることで、KDDI VISION 2030「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる。」の実現を目指しています。
- To Global グローバルへの拡大
- With Life もっとお客さまに身近な会社へ
- For Future 未来人財・スタートアップ育成
上記を踏まえると、求める人物像で挙げたような、新しい技術やトレンドなどに柔軟に対応できる方に向いた企業と言えるでしょう。
4. KDDIへの転職を目指す人へ|採用・求人情報
ここまでの内容を踏まえ、KDDIへ転職したいと考えている方に向け、KDDIの採用・求人情報を紹介します。
新卒でKDDIを目指す、という方は新卒採用ページ(https://career.kddi.com/freshers/recruit/)からプレエントリーをし、情報を得ましょう。
4-1. KDDIの採用職種
KDDIの職種は大きく分けると下記の4種類です。
ビジネス | 営業、マーケティング、経営・事業企画、業務・営業企画 |
エンジニア | AIなどの先端技術エンジニア、システム開発・社内SEなどのシステムエンジニア、その他各種エンジニア 専門職(電気・通信設備) |
クリエイティブ | ディレクター、デザイナー |
コーポレート | 財務、経理、人事、総務、法務、広報他 |
この中で、中途採用では、営業・事業企画などのビジネス職、エンジニア職の求人が多いです。
具体的に出ていた求人を以下で紹介します。
4-2. 求人情報
過去に「JACリクルートメント」「LHH転職エージェント」「doda」といった大手転職エージェントや「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。
ビジネス職
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
法人向けDX、ソリューション営業(ソリューション営業) | 600~950万円 | 東京都港区 |
経営企画(全社戦略の立案・推進) | 600~950万円 | 東京都千代田区(本社) |
新規ビジネス企画担当(衛星通信サービスSTARLINKを活用したサービスの企画・活用) | 600~950万円 | 東京都渋谷区 |
※上記の求人情報は、KDDIは大手エージェントの”公開求人”として掲載していないため、KDDIの中途採用ページなどから抜粋
ビジネス職に多いのが、法人相手のDX推進及びソリューション営業です。
また、全社戦略や各事業の事業戦略といった企画職の募集も幅広く出ています。
この他、世界的に話題となった「STARLINK」を活用した新規事業など、新規事業の企画に携わることのできる求人も複数でています。
エンジニア職
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
システム基盤エンジニア | 600~950万円 | 東京都千代田区・リモートメイン(週一出社必須) |
ITアーキテクト | 600~950万円 | 東京都新宿区・リモートメイン(週一出社必須) |
クラウドインフラエンジニア | 600~950万円 | 東京都港区・リモートメイン(週一出社必須) |
ITインフラの運用アウトソーシングに関するエンジニア(企画・提案・導入) | 600~950万円 | 東京都港区・リモートメイン(週一出社必須) |
ITコンサルタントまたはプロダクトマネージャー(ソリューションSE) | 600~950万円 | 大阪府中央区・リモートメイン(週一出社必須) |
※上記の求人情報は、KDDIは大手エージェントの”公開求人”として掲載していないため、KDDIの中途採用ページなどから抜粋
通信インフラを主軸とするKDDIでは、それらを支えるエンジニア職の求人も多いです。
また、比較的数は少ないですが、データサイエンティストといった職種も募集しています。
その他(クリエイティブ職)
求人概要 | 予定年収 | 勤務地 |
サービスデザイナー(WEB) | 600~950万円 | 東京都港区・リモートメイン(週一出社必須) |
UI/UXデザイナー(WEB) | 600~950万円 | 東京都新宿区・リモートメイン(週一出社必須) |
グラフィック・CGデザイナー | 600~950万円 | 東京都千代田区・リモートメイン(週一出社必須) |
※上記の求人情報は、KDDIは大手エージェントの”公開求人”として掲載していないため、KDDIの中途採用ページなどから抜粋
その他の職種で積極的に求人の募集を行なっているのは、クリエイティブ職(デザイナー・ディレクター)です。
特に、販売店で使用しているオペレーションシステムのUI /UXに携わる職種を中心に募集しています。
この他、法人向けのビジネスDX領域のサービスデザイン・UXに関する職種も少数ですが、募集しています。
4-3. 採用メッセージ、求められる人物像
KDDIは、過去の求人にて求める人物像を挙げており、以下が代表例です。
- 新しいテクノロジーやビジネストレンドを主体的に調べることが好きな方
- 新たな取り組みに対して変化を恐れずやり抜く力をお持ちの方
- 出社や対面でのディスカッションに抵抗の無い方
- ロジカルシンキングを心がけている方
- プロフェッショナルであるという気概をもって業務遂行ができる方
- 周囲の人間と円滑なコミュニケーションができる方
- 英語の利用やスキル向上に前向きな方
上記を踏まえると、以下のような点をアピールできると良いでしょう。
- 新しい技術やトレンドなどに柔軟に対応できる人物であること
- プロフェッショナルとして、責任を持って業務に取り組める人物であること
- 周囲との連携プレーができる人物であること
逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。
4-4. KDDIの転職難易度
KDDIへの転職難易度は「かなり高い(高度なスキルや経験があっても難しい)」です。
中途採用は積極的に行なっている傾向がありますが、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。
そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。
- 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
- 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
- 過去の傾向を分析し、面接・選考対策を徹底的に行う
4-5. KDDIへはどうやって応募すべきか
KDDIに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。
転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でKDDIの転職に有利になるからです。
- インターネット上に出ていない、KDDIの非公開求人に応募できる
- KDDIの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
- KDDI側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
- 内定時に給与交渉をしてくれる
ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、KDDIに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。
これらに登録し、「KDDIに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。
上記エージェントは先ほどKDDIと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。
5. KDDIへ転職する際におすすめの転職エージェント
KDDIの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。
この3つに登録し、KDDIやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。
これらを選んだ理由は下記3つです。
- 大手で求人数も多く、KDDIの求人も持っている可能性が高い
- KDDIへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
- 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる
一つずつ解説していきます。
5-1. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。
ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。
KDDIの中でも、年収800万円以上のポジションを狙う方は、必ず使っておきましょう。
ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
5-2. LHH転職エージェント
「LHH転職エージェント」は、世界的に有名な大手人材会社アデコの運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。
サポートを受けた利用者は、平均で年収を約100万円上げていて、年収アップの転職に強みを持ちます。
これまでの経験を活かしつつ、今よりポジション、年収を上げる転職がしたい方には特におすすめです。
LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com
5-3. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、人気企業を目指すなら一度は相談しておきましょう。
doda公式ページ:https://doda.jp/
6. KDDIの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
この章では、KDDIの中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。
6-1. KDDIの中途採用で聞かれる想定質問40選
KDDIの面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。
このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。
一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。
全ての人が準備すべき質問10個
- 当社の通信サービスに関わる業務で、どのように強みを発揮できると考えていますか?
- 5GやIoTの普及が進む中で、どのように当社に貢献していく計画ですか?
- チームでの業務経験の中で、成果を上げた事例を具体的に教えてください。
- デジタルトランスフォーメーションを推進する上で、あなたの経験がどのように役立つと考えていますか?
- 顧客視点を重視した対応や改善案を具体例を挙げて説明してください。
- 異なる部署と連携する際に工夫した点や課題をどのように解決してきましたか?
- 業務の中で、問題が発生した際の解決策をどのように考えていますか?
- KDDIの成長に貢献できる具体的なスキルや経験について教えてください。
- データや数値をもとにした業務判断を、どのように行ってきましたか?
- 今後のキャリア目標を当社でどのように達成していきたいと考えていますか?
若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個
- 新しい環境で発揮できる即戦力としてのスキルや知識を教えてください。
- 業務の中で新たな技術や知識を習得した際の具体的な学び方について教えてください。
- チーム内での役割や協力体制をどのように理解し、適応してきたか教えてください。
- 若手のうちに特に挑戦したい業務や役割について教えてください。
- 短期間でのスキルアップが必要な業務に、どのように取り組んでいくつもりですか?
- 業務改善の提案をした経験とその結果について教えてください。
- 顧客やクライアントとの関係構築において、特に意識していることはありますか?
- 当社で成長し続けるために、取り組みたいと考えているスキルや知識は何ですか?
- 周囲と円滑に協働するために、日々実践していることを教えてください。
- 配属予定のチームに貢献できる点や役割について考えていることを教えてください。
中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個
- これまでのマネジメント経験をどのように当社で活かしていく考えですか?
- 既存の業務プロセスを改善した経験があれば、その具体的な取り組みを教えてください。
- これまで担当したプロジェクトで課題に直面した際、どのように対応しましたか?
- 当社の成長に寄与するためのスキルや知識をどのように活用していくつもりですか?
- 異なる部署と連携し、成果を出すために工夫してきたポイントを教えてください。
- 業務効率の向上に向けて、日常的に行っている取り組みがあれば教えてください。
- チームメンバーの能力を引き出すために実施してきた工夫について教えてください。
- プロジェクト完遂に向けた期限や予算管理の具体的な方法を教えてください。
- データに基づいた意思決定を行う上で重視しているポイントを教えてください。
- 今後のキャリアを考える上で当社で達成したい具体的な目標は何ですか?
管理職・シニア(40代以上)が準備すべき質問10個
- 当社の部門運営において、特にどのような点に注力する考えですか?
- これまでに発揮したリーダーシップのスタイルと、当社での活かし方を教えてください。
- 組織の効率化を進めるために行ってきた施策について教えてください。
- チームの目標達成に向けて、リーダーとして行っているマネジメントの取り組みを教えてください。
- 変化の激しい環境において、柔軟に対応するための施策や工夫をどのように行っていますか?
- 業界全体の変化に対応するため、過去に事業方針の調整を行った際の具体的なアプローチや結果について教えてください。
- チームメンバーのパフォーマンスを最大限に引き出すために実施している取り組みについて教えてください。
- 異なる部門やプロジェクトと協働する際、意識しているポイントや取り組みについて教えてください。
- 過去に組織改革や再編に関わった経験があれば、その際の取り組みを教えてください。
- KDDIに入社後、ご自身がリーダーとして達成したい具体的なビジョンを教えてください。
6-2. KDDIの中途採用選考でアピールすべきポイント
KDDIへの転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。
- 全ての人がアピールすべきポイント
- 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
- 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
- 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
1. 全ての人がアピールすべきポイント
KDDIの面接や職務経歴書でアピールする際、以下のポイントを意識しましょう。
- 顧客視点での対応力
- デジタル技術の知識
- チーム協働経験
顧客視点での対応力
KDDIは「お客さま第一」を理念に掲げています。
顧客満足度を向上させた経験や、顧客視点に立って工夫した具体的な取り組みをアピールすることで、KDDIの価値観に合う姿勢を伝えられます。
デジタル技術の知識
KDDIでは、5GやIoTなど新たな技術への理解が重視されています。
5GやIoTに関する知識や、それを活かしたプロジェクト経験を具体的に示すことで、即戦力としての適性をアピールできます。
チーム協働経験
KDDIでは社内外の協力を通じた成果創出が求められます。
協力し合って成果を上げた経験や、連携を意識したコミュニケーションの工夫について具体例を交えることで、組織での適応力を示せます。
2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
若手社員でKDDIへの転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。
- 学びに対する積極性
- 柔軟な対応力
- チームへの貢献意識
学びに対する積極性
KDDIは「創造的な挑戦」を歓迎する企業です。
新しい技術や知識を積極的に学び、業務に活かした具体的な経験を示すことで、成長意欲を伝えられます。
柔軟な対応力
若手社員には、変化する環境への適応力が期待されます。
新しい状況やプロジェクトに迅速に対応した経験を具体的に述べることで、KDDIの社風に合った柔軟性を伝えられます。
チームへの貢献意識
KDDIは若手であっても積極的なチーム貢献を評価します。
チーム内で主体的に関わり、成果に貢献した具体的な事例を挙げることで、協調性と積極性をアピールできます。
3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
30代〜40歳前後の中堅社員の方は、以下のポイントも意識しましょう。
- プロジェクト管理経験
- 課題解決力
- 複数部門での協働経験
プロジェクト管理経験
中堅社員には、プロジェクト全体を見通して計画的に進める力が求められます。
これまでのプロジェクト管理の経験や、計画を達成した具体的な事例を交えることで、管理能力の高さを伝えられます。
課題解決力
KDDIでは、問題解決に向けて積極的に行動する力が重視されます。
実際に直面した業務上の課題をどのように解決し、成果を出したかについて具体的に述べることで、実行力をアピールできます。
複数部門での協働経験
KDDIは部門を超えた連携が多いため、協働経験が評価されます。
複数の部署と協力してプロジェクトを成功させた経験を挙げることで、組織での連携力や適応力を示せます。
4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント
40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。
- 戦略的な思考力
- 若手社員の育成経験
- 組織改革の推進経験
戦略的な思考力
KDDIでは、将来を見据えた戦略を立てて実行できる管理職が求められます。
業界の動向を踏まえて戦略を立案した経験や、その戦略を実行した具体例を示すことで、リーダーシップをアピールできます。
若手社員の育成経験
KDDIは人材育成にも力を入れており、管理職には若手社員の育成が求められます。
これまでの部下育成の経験や、若手社員の成長に貢献したエピソードを交えることで、育成力をアピールできます。
組織改革の推進経験
業界や社内の変化に合わせて、柔軟に対応し変革を推進する力が求められます。
過去に組織改革を主導し、成果を上げた具体的な経験を述べることで、KDDIでの管理職としての適性を伝えられます。
7. まとめ
KDDIの年収を紹介してきましたがいかがでしたか?
改めてKDDIの正社員の平均年収は986万円とIT/通信業界内では高い水準で、同じ通信事業者と比べても高くなります。
これから転職を目指す方は、KDDIから内定を取るためにも、内定後に年収を上げてもらうためにも必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。
下記3社はKDDIへの転職に強く、KDDIを目指す方が使うべきエージェントです。
以上を参考に、あなたが理想のキャリアを歩めることを心から祈っています。
(参考)KDDIと競合他社の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元
KDDI | 「有価証券報告書」 |
NTTドコモ | 「サステナビリティレポート2023」 |
ソフトバンク | 「有価証券報告書」 |
楽天 | 「有価証券報告書」 |