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トヨタの中途採用の完全ガイド|応募前に知るべき注意点全てがわかる

「トヨタは中途採用してる?」「中途でトヨタに入社するにはどうすればいい?」など、トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)の中途採用が気になっていませんか?

トヨタは中途採用を行っていますが、人気企業で転職難易度も高く、十分な対策が必要です。

また、社内からは悪い口コミもあるので、悪い面も理解して転職しないと入社後後悔することになります

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者が、トヨタへ中途入社を目指す上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。

  1. トヨタの中途採用情報|待遇・求人や申し込み方
  2. 中途入社先としてトヨタはどうなのか
  3. トヨタの社員からの口コミ・内部事情
  4. トヨタはそもそもどんな会社か
  5. トヨタの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
  6. トヨタの中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと
  7. トヨタへの中途採用で使うべき転職エージェント

最後まで読めば、トヨタの中途採用の情報から、中途採用されやすくなるためのコツまでわかり、トヨタへの転職で失敗しなくなるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. トヨタの中途採用情報|待遇・求人や申し込み方

トヨタは、業界トップクラスの大手自動車メーカーで、年間通して中途採用も行っています。

ここではトヨタの中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。

1-1. 中途採用職種

トヨタの中途採用の職種は大きく分けると下記の3種類です。

事務職 国内営業、海外営業、生産管理・物流、調達、経理、渉外広報、総務・人事・カスタマーファースト
技術職(ソフトウェア&デジタル) 未来創生、コネクティッド、DX・ITセキュリティ(IT・情報システム)
技術職(モビリティ&サービス開発) 先進技術開発、パワートレーン・カーボンニュートラル技術、モノづくり開発・生産技術・製造、カスタマーファースト

上記のように複数の職種がございますが、中途採用では技術職を中心にたくさんの職種を募集しています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

1-2. 求人情報

過去に「doda」「マイナビエージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントや「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介します。

事務職

求人概要 予定年収 勤務地
海外営業(中南米地域担当) 600万円~1,400万円 愛知県豊田市※リモートワーク相談可
車両ビッグデータを活用した新規事業推進 765万円~1,416万円 愛知県名古屋市※リモートワーク相談可
人事職 741万円~1,416万円 愛知県名古屋市※リモートワーク相談可
グローバル調達 600万円~1,400万円 愛知県豊田市※リモートワーク相談可
調査部 546万円~1,416万円 東京都文京区※リモートワーク相談可
法務担当者(スペシャリスト) 765万円~1,416円 東京都文京区※リモートワーク相談可

事務職の場合、多くの職種で満遍なく募集を行っております。

そして、ほとんどの求人において、豊田市もしくは名古屋市勤務の募集が多いです。

技術職(ソフトウェア&デジタル)

求人概要 予定年収 勤務地
プロダクトライン ソフトウェアアーキテクト 590万円~1,420万円 愛知県豊田市
基盤インフラ開発(コネクティッドカー) 600万円~1,400万円 東京都千代田区
サービス企画・純正用品開発(コネクティッド系) 590万円~930万円 愛知県日進市※リモートワーク相談可
データアナリストの人材育成推進 590万円~930万円 愛知県豊田市※リモートワーク相談可
ネットワークエンジニア(社内教育教材等グローバル配信システム構築など) 590万円~1,420万円 岐阜県多治見市※リモートワーク相談可
次世代モビリティ用電子プラットフォームの技術開発 560万円~1,410万円 愛知県豊田市、東京都千代田区※リモートワーク相談可

トヨタは車載電子インフラや、コンピュータ向けのソフトウェアプラットフォームなどの開発者などの技術職(ソフトウェア&デジタル関連)を幅広く募集しています。

また、求人数は少ないですが、データアナリストの人材育成といった求人もございます。

技術職(モビリティ&サービス開発)

求人概要 予定年収 勤務地
材料開発事業に関する(WAVE BASE)に関するデータ分析など 546万円~1,416万円 東京都文京区、静岡県裾野市※リモートワーク相談可
充電&蓄電のエネルギー最適システム、ユニットの開発業務(カーボンニュートラル) 561万円~1,416万円 愛知県豊田市、静岡県裾野市
パワートレーン制御 ECU開発技術者 561万円~891万円 愛知県豊田市
パワートレーンユニットの設計・開発(エンジン・トランスミッション等) 561万円~891万円 愛知県豊田市、愛知県碧南市

トヨタでは次世代のモビリティに向けたパワーユニットの開発者など、技術職(モビリティ&サービス開発関連)を募集しています。

1-3. 採用メッセージ、求められる人物像

トヨタは行動指針としてトヨタウェイ2020を以下の通り掲げてます。

100年に一度と言われる変革期。

自らを変えながらこの変革期をリードし、

次の100年も変わらず幸せを量産するために。

トヨタ社員は動きます。

さらに、以下10の具体的な行動指針を出しています。

  1. 「だれか」のために
  2. 誠実に行動する
  3. 好奇心で動く
  4. ものをよく観る
  5. 技能を磨く
  6. 改善を続ける
  7. 余力を創り出す
  8. 競争を楽しむ
  9. 仲間を信じる
  10. 「ありがとう」を声に出す

以上を踏まえると、顧客や社会課題の解決に興味を持ち、日々努力を続け、周囲と協調して業務を遂行できる人材を求めていると言えます。

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

1-4. トヨタへはどうやって応募すべきか

トヨタに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でトヨタの転職に有利になるからです。

  • インターネット上に出ていない、トヨタの非公開求人に応募できる
  • トヨタの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
  • トヨタ側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、トヨタに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

上記の3社に登録し、「トヨタに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほどトヨタと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

2. 中途入社先としてトヨタはどうなのか

中途採用を目指すべき?という方に向け、下記の観点でトヨタを評価していきます。

社員からの評判 ・「やりがい」に関する項目は、人気企業でも22位と高い
・「キャリア・成長」「待遇」「職場の雰囲気」に関する評価も高い
・「ワークライフバランス」の項目も評価は高いが、一部不満の声も
年収 ・業界平均より高く、同時に比較検討される、ホンダ、日産よりも高い
中途入社難易度 ・高い(高度なスキルや経験が必須)ので準備が必要

それぞれの観点について解説します。

2-1. トヨタの社員からの評判

口コミサイトをもとに社員からのトヨタの評判をまとめると、下記の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 4.0
45位/300社
ワークライフバランス 3.7 78位/300社
キャリア・成長 3.4
61位/300社
やりがい 3.9
22位/300社
職場の雰囲気 3.7 56位/300社

社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、以下の通りです。

  • ◎仕事に関するやりがいは人気企業でもトップクラス
  • ◯新卒から3年目までは給与が低いと感じる方が多いが、昇格すると給与は製造業の中でも良い
  • △休みはとりやすいが、管理職や一部の部署はワークライフバランスの面で不安の声が複数ある

社員からの口コミについては「3.トヨタの社員からの口コミ・内部事情」でより深掘りしますから、気になる方は読み進めましょう。

トヨタとあわせて検討される企業との比較

トヨタとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

  • ホンダ.:国内2位の大手自動車会社
  • 日産.:国内3位の大手自動車会社
  • スズキ.:軽自動車に強みを持つ大手自動車会社

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。

待遇 ワークライフバランス キャリア・成長 やりがい 職場の雰囲気
トヨタ 4.0 3.7 3.4 3.9 3.7
ホンダ. 3.6 4.0 2.7 3.4 2.9
日産. 3.6 3.6 3.4 3.3 3.0
スズキ. 2.3 2.9 2.9 3.1 2.6

どの項目でも安定して高い得点が出ているのが特徴で、特に、職場の雰囲気やキャリア・成長といった面を重視する人向けの企業と言えます。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点でやりがいに恵まれているという声をよく聞きます。

  • 自動車業界ならびに日本経済を支えている企業なので誇りを持って働ける
  • 個々人の担当範囲は狭くなりやすいが、一つひとつの仕事に大きな影響力がある
  • グローバルに働くことができる

ただ、意思決定はトップダウンの傾向が強く、関係者が多いため調整業務が非常に多いようです。

過去にサポートした中でも、「もっとスピード感を持って、裁量が大きい仕事を進めたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

2-2.トヨタの平均年収

トヨタの正社員の平均年収は、899万円です。

一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手自動車メーカーと比べても高くなります。

平均年収 平均年齢 平均勤続年数 待遇の口コミ評価
トヨタ 899万円 40.6歳 16.0年 4.0
ホンダ. 831万円 44.7歳 21.9年 3.6
日産. 877万円 41.2歳 15.0年 3.6
スズキ. 702万円 41歳4ヶ月 18年7ヶ月 2.3

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

年齢別の給与水準

口コミサイトを元に集計すると、トヨタの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

25歳 450万円~500万円
30歳 650万円~700万円
35歳 850万円~900万円
40歳 1,000万円~1,050万円
45歳 1,100万円~1,150万円
50歳 1,200万円~1,250万円
55歳 1,300万円~1,350万円

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。

2-3. トヨタの中途採用難易度

トヨタへの転職難易度は「高い(高度なスキルや経験が必須)」です。

中途採用を積極的に行っていて、高い知名度などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

  • 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
  • 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする

3. トヨタの社員からの口コミ・内部事情

改めて、トヨタ社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 4.0
45位/300社
ワークライフバランス 3.7 78位/300社
キャリア・成長 3.4
61位/300社
やりがい 3.9
22位/300社
職場の雰囲気 3.7 56位/300社

この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。

端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。

  • ◎ワークライフバランスがトップクラスに充実している
  • ◯社内調整などは多いが、社会的なインパクトが大きい仕事に携われることが多い
  • △業務を通しての個人のスキルアップについては、やや不満が目立つ

3-1. 待遇に関する口コミ

  • 新卒入社から3年目までは給与が低いと感じる方は多い
  • 昇進後は製造業では給与は良い傾向にあるので、不満の声は少ない
  • 基本給は低めで、年収におけるボーナスの割合が多い

待遇の評価は人気企業300社の中でも上位でした。

トヨタは、新入社員から最初の昇進前の3年目までの間は、金額に満足していないとの声が多いです。

ただし、4年目以降に指導職に昇進した後からは、役職に応じて給与の上がり幅が大きく、役職が上がるにつれ給与に満足している方の割合は多くなります。

また、基本給は低めで、年収におけるボーナスの割合は多いと感じるとの声が複数ありました。

参考:役職別の年収目安

トヨタの役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。

役職目安 年収目安
新入社員〜入社3年目までの若手社員 450万円~500万円
指導職(4年目以降) 650万円~700万円
主任級 1,000万円~1,050万円
課長(基幹職3級) 1,400万円~1,450万円
室長(基幹職2級) 1,700万円~1,750万円
部長(基幹職1級) 2,000万円~2,050万円
取締役 24,600万円

3-2. ワークライフバランスに関する口コミ

  • 「フレックス勤務制度」や「在宅勤務制度」など働きやすい制度が整っている
  • 有休消化率は100%を奨励されており、ほとんどの方が達成しているとの声が多い
  • 長期休暇が多いが、トヨタカレンダーにより、祝日に予定が合わない場合があるとの声も
  • 休日も連絡が飛びかったり、時期・部署によっては休日出勤もある

ワークライフバランスの評価は人気企業300社の中でも上位です。

まず、「フレックス制度」や「在宅勤務制度」など、会社として働きやすい制度が整っています。

また、労働組合が強いこともあり、組合員のうちはほぼ100%有給が取れるといった声が多いです。

年間の休日も多く、ゴールデンウィークなどの長期休暇も取りやすいとの声が多いです。

しかし、トヨタカレンダーと呼ばれる社内カレンダーにより、一部の勤務地を除いて、祝日が稼働日となる点に不満を持つ方もいます。

また、部署や役職によっては、下記のようにワークライフバランスが悪いと感じる方もいました。

  • 生産技術や製造部などの一部の部署:ラインが停止していないとできない仕事があるので、土日も働く場合があるとの声も
  • 管理職:役職がつくと業務量が増え、土日も働く場合があるとの声も

会社全体の残業時間の平均は27時間ですが、部署・役職によってはハードワークが必要です。

3-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ

  • 研修などの制度は充実しているので、フレームワークを用いた問題解決スキルが身についたとの声が多い
  • 海外出張の機会が多い部署もあり、業務遂行能力だけでなく英語力なども磨かれたとの声も
  • 業務内容が細かく分類されているため、仕事内容が単調になる場合があるとの声も

成長・キャリアアップでの評価は人気企業300社の中でも上位です。

社内教育や研修制度が充実しているため、社会人としての基礎力が高まったとの声は多いです。

特に、TBP(トヨタ・ビジネスプラクティス)といった問題解決のフレームワークなどを研修で学び、実際の業務を通して身に付けられたとの声が複数ありました。

また、配属部署にもよりますが、若手のうちから海外出張などの機会が充実しているとの声もあります。

ただし、業務内容が細かく分類されているので、業務が単調になりがちとの声も複数ございます。

加えて、配属先によっては成長している実感がないと言う方がいるのも事実です。

上記の点でトヨタには成長・キャリアアップの環境が揃っていますが、活用できているのは、自ら考え、積極的に動いている人だけということに注意しましょう。

3-4. やりがいに関する口コミ

  • 自分が携わった製品が社会の発展に携わっている実感がある
  • 大企業ならではのスケールの大きさを感じる仕事ができる
  • 関係者が多いことから、調整業務が多いと感じるとの声も

やりがいに関しての評価は、人気企業300社の中でも22位と上位です。

特に多いのが、自動車という身近な製品を世界中で販売しているので、携わった製品が社会の発展に携わっている実感があるとの声でした。

そして、世界最大の自動車メーカーということもあり、多数の関係者を巻き込む必要があるなど、スケールの大きさを感じる仕事ができるとの声も多いです。

ただし、関係者の多さや、社内規定が多いため、日々の仕事の多くが調整業務に割かれるとの声があるのも事実です。

3-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

  • 真面目で仕事に愚直に取り組む方が多いとの声が複数ある
  • トヨタウェイ2020と呼ばれる行動基準が浸透しており、普段関わりのない部署でも意思疎通がしやすい
  • 年功序列の色合いが強く、指揮系統はトップダウンであるとの声が複数ある
  • 技術系は体育会系の文化があるとの声も

職場の雰囲気・人間関係の項目は人気企業300社の中でも上位です。

特に多いのは、真面目で仕事に愚直に取り組む人が多いと言う声です。

また、トヨタウェイ2020と呼ばれる10の行動指針が浸透しているため、別部署の人とも意思疎通がしやすいとの声がありました。

組織体制はカンパニー制となっていて、指揮系統はトップダウンの傾向があるとのことです。

また、年功序列の色合いは強めとの声があります。

この他、技術系の職種の方からは、体育会系に近い文化があるとの声もありました。

参考:トヨタから転職で出ていく人の事情

トヨタは、安定した雇用体系、高い知名度から定年まで働く人がほとんどで、自己都合で退職される方は2022年度で1.0%(引用元:サステナビリティデータです。

しかし、管理職に上がると特にプレッシャーが強く社内調整なども大変、裁量を持つまでに時間がかかる、地元や都市圏で生活したいなどの理由で転職を検討されています。

4. トヨタはそもそもどんな会社か

引用:トヨタ

トヨタは世界最大手の自動車メーカーで、2023年には世界新車販売がグループ全体で1023万台と、世界販売4年連続首位を誇ります。(引用元:Bloomberg

会社ホームページ:https://global.toyota/jp/

4-1. 会社概要

社名 トヨタ自動車株式会社(TOYOTA MOTOR CORPORATION)
設立 1937年(昭和12年)8月28日
代表者 執行役員 社長 佐藤 恒治
従業員数 70,224人(連結 380,793人)※2024年3月末現在
本店所在地 愛知県豊田市トヨタ町1番地
事業内容 自動車の生産・販売

4-2. 事業内容

トヨタの事業内容は以下の通りとなっております。

自動車の生産・販売 自動車の製造・販売
金融事業 金融事業
その他の事業 情報通信産業、住宅事業、マリン事業、アグリバイオ事業、ウェルウォーク事業など

4-3. トップメッセージ

引用元:統合報告書2023

トヨタ自動車は、地域社会やお客様に支持される「もっといいクルマづくり」を追求し、持続的な成長を実現してきた企業です。

これまで、トヨタ生産方式(TPS)を軸に効率的なモノづくりを進め、フルラインアップの商品展開とグローバルな事業基盤の構築に力を入れてきました。

今後は「クルマの未来を変える」をテーマに、カーボンニュートラルをはじめとする環境負荷の低減に取り組みます。

水素や電気といった多様なエネルギーソリューションを提供しつつ、バッテリーEVの開発強化やソフトウェア技術を活用して、クルマの価値拡張を目指します。

さらに、自動車産業からモビリティ産業への変革をリードし、社会システムとの融合を進めることで、暮らしに寄り添う新しい価値を創造していきます。

また、多様な人材の活躍や働きやすい環境づくりを推進し、挑戦し続ける企業風土を強化することで、さらなるイノベーションを生み出します。

4-4. 今後の事業展開

トヨタは、社長メッセージで述べている通り、2024年度の重点テーマを以下の5つとしています。

  • バッテリーEV(BEV):これまでなかったBEVを加えることで、様々な車種を用意する「マルチラインナップ体制」を充実させる
  • 水素:消費量の多い欧州、中国、北米を中心に社会実装へ挑戦していく
  • エンジン:液体燃料の活用を視野に入れた、次世代のエンジン開発
  • SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル) :生成AIの活用や自動運転も含めた、モビリティの進化への投資
  • 足場固め:人への投資

また、社長メッセージで述べている通り、最大の課題を「改善の積み上げではなく、事業構造を変えていくような大きな変化を生み出す余力がないこと」としています。

上記のように、業界全体として大きな転換点を迎えており変化が求められるので、高い視座を持ち、変化に柔軟に対応できるような人に向いた企業と言えるでしょう。

5. トヨタの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

この章では、トヨタの中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。

5-1. トヨタの中途採用で聞かれる想定質問40選

トヨタの面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。

このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。

一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。

全ての人が準備すべき質問10個

  1. 当社のカーボンニュートラルへの取り組みに対して、あなたの経験やスキルをどのように活かせると考えますか?
  2. これまでの業務経験を踏まえ、当社の生産工程で具体的に改善できる点を提案してください。
  3. トヨタのグローバル市場における競争力強化に、あなたの知識や経験をどう活かせますか?
  4. 品質管理の観点から、過去に取り組んだ課題解決事例とその成果を教えてください。
  5. チーム業務において、あなたが果たした具体的な役割と成果を説明してください。
  6. 当社の生産方式に関連する改善提案やアイデアがあれば教えてください。
  7. これまでのキャリアで得たスキルを、当社の業務でどのように発揮できますか?
  8. 複数の部署や関係者と協力して達成したプロジェクトの経験を教えてください。
  9. トヨタの次世代技術において、あなたが貢献できる領域を具体的に説明してください。
  10. 当社の電動化戦略に対して、あなたの専門知識や経験をどのように活かせますか?

若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個

  1. 過去の職務経験やインターン経験で、当社の業務に活かせる具体的な取り組みを教えてください。
  2. トヨタの環境目標に共感した点と、その達成に向けた意見を聞かせてください。
  3. 自動車産業における技術革新に対して、あなたが学び、取り組みたい分野について教えてください。
  4. 短期間で工夫しながら目標を達成した経験を具体的に説明してください。
  5. 当社の製品開発に貢献するために、あなたが実践したい取り組みを教えてください。
  6. チーム活動で主体的に取り組んだ業務と、その成果について教えてください。
  7. 自動車のデジタル化に対して、興味を持つ技術や分野を説明してください。
  8. トヨタのグローバル展開について、興味を持っている地域や業務についてお聞かせください。
  9. 若手として、どのような成長を目指し、当社で貢献していきたいですか?
  10. 当社の安全技術開発に関心を持った点と、どのように携わりたいか具体的に教えてください。

中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個

  1. 過去のプロジェクトで達成した成果について、定量的な結果を用いて説明してください。
  2. 当社の生産方式の取り組みに関連し、改善できる点を具体的に教えてください。
  3. これまでの業務で培ったリーダーシップ経験と、チームの目標達成に貢献したエピソードを教えてください。
  4. 製造現場における生産効率の向上に対し、あなたが実施した具体的な取り組みを教えてください。
  5. グローバルプロジェクトや他部門との協働経験の中で、解決した課題とその方法を具体的に説明してください。
  6. 品質改善の取り組みで、過去にリードした経験や具体的な工夫について教えてください。
  7. 当社の電動化戦略への貢献を考えた時、あなたが取り組める業務について教えてください。
  8. 業務改善やプロセス改革を行った事例と、その結果について説明してください。
  9. 製品のライフサイクル全体を考慮した業務経験や、コスト削減に貢献した実績を教えてください。
  10. あなたの経験を活かして、当社の新技術開発や業務革新に対してどのように貢献できますか?

管理職、シニア(40代以上)が準備すべき質問10個

  1. これまでのマネジメント経験の中で、組織改革や業務改善を主導した事例を具体的に説明してください。
  2. 当社のグローバル戦略に対して、これまでの経験を活かし、どのように貢献できると考えますか?
  3. 過去に推進したコスト削減や生産性向上に関する取り組みと成果について教えてください。
  4. リーダーとしてチームを統率し、困難なプロジェクトを成功に導いた具体的な経験を教えてください。
  5. 当社の生産方式の考えを踏まえ、組織で成果を出すための工夫や経験を説明してください。
  6. グローバル市場での競争力強化に向け、あなたが掲げる戦略や提案について教えてください。
  7. 製品開発や事業推進で、技術革新を取り入れた経験や具体的な成果について説明してください。
  8. 多様な人材を活かし、組織の力を最大化するために行ってきた工夫や取り組みを教えてください。
  9. 事業全体のリスクマネジメントに取り組んだ経験と、その成果を具体的に教えてください。
  10. 自動車産業の変革期において、当社で新しい価値を創出するためにあなたが取り組みたいテーマを教えてください。

5-2. トヨタの中途採用選考でアピールすべきポイント

トヨタへの転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。

  1. 全ての人がアピールすべきポイント
  2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
  3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
  4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント

1. 全ての人がアピールすべきポイント

面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールすると良いでしょう。

  • トヨタ生産方式(TPS)に対する理解
  • 環境意識とカーボンニュートラルへの貢献
  • グローバル業務への適応力
トヨタ生産方式(TPS)に対する理解

トヨタの生産方式(TPS)は、無駄を徹底的に排除し、生産効率を最大化する考え方です。

自身の業務経験で「効率化」や「生産性向上」に取り組んだ事例を説明し、TPSの理念に通じる行動ができることをアピールしましょう。

TPSについての知識や、具体的な改善提案があれば尚良いです。

環境意識とカーボンニュートラルへの貢献

トヨタはカーボンニュートラル達成に向けて、EVやFCV、HEVの普及を進めています。

自身の経験を踏まえて「環境負荷低減」に貢献したエピソードを示し、トヨタの環境目標達成に役立つスキルや意識をアピールしましょう。

グローバル業務への適応力

トヨタは世界中でビジネスを展開しているため、多様な文化や市場環境への適応力が重要です。

海外拠点や異文化チームと連携した経験、グローバルなプロジェクトで成果を出した事例があれば具体的に説明しましょう。

2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント

若手社員でトヨタ自動車への転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。

  • 新しい技術を学ぶ意欲
  • チームで成果を出す協調性
  • 自動車業界への情熱
新しい技術を学ぶ意欲

トヨタは自動運転や電動化、コネクティッド技術などの新領域に注力しています。

新技術に対して学習意欲を持ち、短期間で吸収できる姿勢を示すことが求められます。

具体的に新しい知識やスキルを身につけた経験を伝えましょう。

チームで成果を出す協調性

若手社員には、チーム内での協調性と積極的な行動が求められます。

過去のプロジェクトやチーム活動で、主体的に取り組み、チーム全体の目標達成に貢献したエピソードを説明しましょう。

自動車業界への情熱

自動車業界は変革期にあり、情熱を持って業界の成長に貢献する姿勢が重要です。

「なぜトヨタなのか」「トヨタでどのような業務に挑戦したいのか」を具体的な目標やビジョンとともにアピールしましょう。

3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント

30代〜40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • 業務プロセス改善の実績
  • リーダーシップの発揮
  • 専門分野における技術や知識
業務プロセス改善の実績

トヨタでは「改善(カイゼン)」が重要視されます。

過去に業務プロセスや生産性を向上させた経験を具体的に示し、課題解決力や効率化の実績をアピールしましょう。

リーダーシップの発揮

中堅社員には、チームをまとめ、成果を最大化するリーダーシップが求められます。

過去の業務でリーダーとして取り組んだプロジェクトや、チームを成功に導いた経験を具体的に伝えましょう。

専門分野における技術や知識

特定分野での深い専門知識やスキルが期待されます。

自身の強みとする技術や専門性を明確にし、それがトヨタの事業や技術開発にどのように役立つかを具体的に説明しましょう。

4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント

40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • 組織マネジメントの実績
  • 変革を主導する推進力
  • グローバル戦略の立案と実行力
組織マネジメントの実績

管理職には、組織全体を統率し、業績向上を達成する力が求められます。

過去に組織を改革した経験や、チームのパフォーマンスを向上させた具体的な実績を示しましょう。

変革を主導する推進力

トヨタは自動車業界の変革をリードする立場にあります。

変革を推進するリーダーシップや柔軟な対応力を過去の経験とともに具体的に伝えましょう。

グローバル戦略の立案と実行力

トヨタはグローバル市場での事業拡大を重視しています。

管理職として、海外市場の開拓やグローバル戦略を立案・実行した経験をアピールし、具体的な成果を示しましょう。

6. トヨタの中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと

トヨタへ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。

転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。

使うべきなのは、下記の4つの理由でトヨタへの転職に有利になるからです。

  • トヨタの非公開求人に応募できる
  • トヨタの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
  • トヨタ側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれる

4つの理由を1つずつ解説します。

6-1. トヨタの非公開求人に応募できる

転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、トヨタの非公開求人を持っている可能性もあります。

非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。

  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。

トヨタに行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、自分で探さず、必ず転職エージェントに相談しましょう。

6-2. トヨタの傾向を踏まえた選考対策をしてくれる

大手転職エージェントだと、トヨタや同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。

過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。

さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。

6-3.トヨタ側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる

転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。

企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。

腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。

6-4. 内定時に給与交渉をしてくれる

内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。

給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。

以上の4つの理由で、トヨタやその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。

7. トヨタへの中途採用で使うべき転職エージェント

トヨタの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

この3つに登録し、トヨタやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

  • 大手で求人数も多く、トヨタの求人も持っている可能性が高い
  • トヨタへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
  • 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

7-1. doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、トヨタなどの人気企業に行きたい場合は必ず相談すべきです。

doda公式ページ:https://doda.jp/

7-2. マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。

新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。

サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。

マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/

7-3. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

トヨタへの転職を目指す方の中でも年収800万円を超えるポジションを狙う方は、JACも使うことで、より高待遇な求人が見つかるでしょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

8. まとめ

トヨタの中途採用について、採用情報から、注意点、転職のコツまで紹介してきましたがいかがでしたか?

トヨタは、中途採用を行っており、転職先としても人気企業です。

人気企業の中でも特にやりがいや待遇の面で満足している方が多いですが、ワークライフバランス面で一部不満の声も出ていることに注意しましょう。

またトヨタへの中途入社を目指す方も、転職難易度が高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。

あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。

(参考)トヨタと競合他社の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

トヨタ 有価証券報告書
ホンダ 有価証券報告書
日産 有価証券報告書
スズキ 有価証券報告書