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商船三井の中途採用の完全ガイド|応募前に知るべき注意点全てがわかる

「商船三井は中途採用してる?」「中途で商船三井に入社するにはどうすればいい?」など、株式会社商船三井(以下、商船三井)の中途採用が気になっていませんか?

商船三井は中途採用を行っていますが、人気企業で転職難易度もとても高く、十分な対策が必要です。

また、社内からは悪い口コミもあるので、悪い面も理解して転職しないと入社後後悔することになります

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職をサポートしてきた筆者が、商船三井へ中途入社を目指す上で知っておくべき全てのことを以下の流れで解説します。

  1. 商船三井の中途採用情報|待遇・求人や申し込み方
  2. 中途入社先として商船三井はどうなのか
  3. 商船三井の社員からの口コミ・内部事情
  4. 商船三井はそもそもどんな会社か
  5. 商船三井の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】
  6. 商船三井の中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと
  7. 商船三井への中途採用で使うべき転職エージェント

最後まで読めば、商船三井の中途採用の情報から、中途採用されやすくなるためのコツまでわかり、商船三井への転職で失敗しなくなるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. 商船三井の中途採用情報|待遇・求人や申し込み方

商船三井は、業界2位の海運会社で、公開求人数は少ないですが、中途採用も行っています。

ここでは商船三井の中途採用について、どんな求人があるか、またどんな人物が求められているかを紹介します。

1-1. 中途採用職種

商船三井の中途採用の職種は大きく分けると下記の3種類です。

陸上総合職(事務系) 営業、船舶調達、運行管理、管理部門
陸上総合職(技術系) 新造船の建造、運航船保守の技術支援、技術開発
海上職(機関士・航海士) 機関士、航海士

商船三井は、執筆時点で「陸上総合職(事務系)」と「海上職」の募集を行なっていました。

そして、現在「採用ページ」募集されていた、求人を以下で紹介します。

1-2. 求人情報

ここでは過去に「採用ページ」で募集されていた求人情報をご紹介しますが、「doda」「LHH転職エージェント」「JACリクルートメント」といった大手転職エージェントに登録すれば非公開求人も紹介してくれます。

陸上総合職(事務系)

求人概要 予定年収 勤務地
陸上総合職(事務系) 会社規定による ・京浜地区
・京浜地区を中心とした国内支店
・海外現地法人:シンガポール、ロンドン、中国を中心に40ヵ国

大手海運会社だけあって、総合職の場合は勤務地は世界中になる可能性があります。

また、総合職であれば大手海運会社ならではの高水準(平均年収1,675万円)の年収が期待できます。

海上職(機関士・航海士)

求人概要 予定年収 勤務地
海上職(機関士・航海士) 会社規定による 海上、もしくは、陸上の場合は、東京または国内外の拠点

海上職ということもあり、勤務地は航海により、世界中になる可能性があります。

また、海上職においても大手海運会社ならではの高水準(平均年収1,675万円)の年収が期待できます。

1-3. 採用メッセージ、求められる人物像

商船三井は、求める人物像として

  • 自律自責型の素養を持つ人材(難題に直面しても、常に当事者意識を持ち、解決策を見出し、関係者と協調しつつ、自らその解決策を実践できる人材)

をあげています。

そして、理念実現のための社員が持つべき価値観として以下の4つを挙げています。

  • ファイティングスピリット
  • タフネス
  • コミュニケーション能力
  • リーダーシップ

画像引用元:商船三井

また、人事部長の安藤氏から、中途採用において商船三井が求める2つの人物像を挙げられています。

  • 前職で培った専門性や経験
  • 専門性を活かしながらも、経営層を目指す「総合性」

というのも、「誰もが経営者になれるわけではないが、どのような職務においても、経営者マインドを持ち、広い視野で業務を推進できる人が集結することが、真の企業力につながると考えるから」とされています。

上記を踏まえると以下のような点をアピールすると良いでしょう。

  • 主体的に仕事に取り組める人物であること
  • 苦しい状況でも、前向きに挑戦できる人物であること
  • 多様性のある組織で仕事を円滑に進める上で必要な、高いコミュニケーション能力やリーダーシップを有している人物であること

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

1-4. 商船三井へはどうやって応募すべきか

商船三井に応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点で商船三井の転職に有利になるからです。

  • インターネット上に出ていない、商船三井の非公開求人に応募できる
  • 商船三井の傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
  • 商船三井側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、商船三井に転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

これらに登録し、「商船三井に転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほど商船三井と比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

2. 中途入社先として商船三井はどうなのか

中途採用を目指すべき?という方に向け、下記の観点で商船三井を評価していきます。

社員からの評判 ・「待遇」「やりがい」「職場の雰囲気」に関する評価は人気企業でも上位
・「ワークライフバランス」の評価は比較的上位だが、一部不満の声も
年収 ・業界平均より高く、「日本郵船」「川崎汽船」といった競合と比べても高い
中途入社難易度 ・かなり高い(高度なスキルや経験が必須)ので準備が必要

それぞれの観点について解説します。

2-1. 商船三井の社員からの評判

口コミサイトをもとに社員からの商船三井の評判をまとめると、下記の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 4.4
13位/300社
ワークライフバランス 3.6 110位/300社
キャリア・成長 3.1 138位/300社
やりがい 3.7 90位/300社
職場の雰囲気 3.6 68位/300社

社員からの口コミ、他の人気企業との比較を簡単にまとめると、以下の通りです。

  • ◎社会インフラを支えているという実感があり、働きがいがある
  • ◎風通しが良い組織で、役員との会話でも名前は”さん”付けで呼ぶ文化がある
  • ◎待遇に満足している人が多いが、市況の変化によって年収は変動しやすい
  • ◯有休の取得の奨励などの働きやすい制度はあるが、一部の部署は稼働時間が長いとの声も
  • △異動が多く、専門的な知識が身に付かないとの声もある

社員からの口コミについては「3.商船三井の社員からの口コミ・内部事情」でより深掘りしますから、気になる方は読み進めましょう。

商船三井とあわせて検討される企業との比較

商船三井とあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

  • 日本郵船.:国内最大手の海運会社
  • 川崎汽船.:国内第3位の海運会社
  • NSユナイテッド海運.:日本郵船系の準大手海運会社で、ばら積み船などに強みを持つ

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると以下の通りで、最高得点を赤字にしています。

待遇 ワークライフバランス キャリア・成長 やりがい 職場の雰囲気
商船三井 4.4 3.6 3.1 3.7 3.6
日本郵船. 3.9 3.6 3.4 3.6 4.1
川崎汽船. 4.1 3.6 3.1 3.6 3.5
NSユナイテッド海運. 3.0 2.2 3.5 3.3 3.2

一緒に検討されている企業の中でも、商船三井は待遇ややりがい面を重視する方向けの企業と言えるでしょう。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下の点でやりがいや待遇面で恵まれているという声をよく聞きます。

  • 若いうちから海外の駐在経験を積める
  • 少数精鋭のため、若手のうちから経験できる仕事が多い
  • 好業績が続いており、ボーナスの支給額が非常に多い

ただ、主軸の海上輸送がコモディティ化しているので、経験を積んでも他の業界で通用するイメージが湧かないと話す方もいます。

過去にサポートした中でも、「他業種でも活かせるような、汎用的なスキルが得られる企業で働きたい」との理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

2-2.商船三井の平均年収

商船三井の平均年収は、1,675万円です。

一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手海運会社と比べても高くなります。

平均年収 平均年齢 平均勤続年数 待遇の口コミ評価
商船三井 1,675万円 37.3歳 12.5年 4.4
日本郵船. 1,378万円 39.8歳 13.9年 3.9
川崎汽船. 1,394万円 38.8歳 14.3年 4.1
NSユナイテッド海運. 1,143万円 40.2歳 13.8年 3.0

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

年齢別の給与水準

口コミサイトを元に集計すると、商船三井の年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

25歳 600万円~650万円
30歳 900万円~950万円
35歳 900万円~950万円
40歳 950万円~1,000万円

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、商船三井の平均残業時間は36時間となっています。

2-3. 商船三井の中途採用難易度

商船三井への転職難易度は「かなり高い(高度なスキルや経験が必須)」です。

そもそも中途採用を積極的に行っておらず、高い知名度や、成長環境などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

  • 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
  • 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
  • 過去の傾向を分析し、面接・選考対策を徹底的に行う

3. 商船三井の社員からの口コミ・内部事情

改めて、商船三井社員からの口コミ、他の人気企業との比較をすると以下の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 4.4
13位/300社
ワークライフバランス 3.6 110位/300社
キャリア・成長 3.1 138位/300社
やりがい 3.7 90位/300社
職場の雰囲気 3.6 68位/300社

この章ではそれぞれの項目でどんな口コミがあったかを、内部事情を合わせて解説します。

端的にまとめると下記のメリット・デメリットがあるといえます。

  • ◎社会インフラを支えているという実感があり、働きがいがある
  • ◎風通しが良い組織で、役員との会話でも名前は”さん”付けで呼ぶ文化がある
  • ◎待遇に満足している人が多いが、市況の変化によって年収は変動しやすい
  • ◯有休の取得の奨励などの働きやすい制度はあるが、一部の部署は稼働時間が長いとの声も
  • △異動が多く、専門的な知識が身に付かないとの声もある

3-1. 待遇に関する口コミ

  • 年収が高く満足している人が多い
  • 年収に占めるボーナスの割合が高いが、ボーナスは市況に左右されやすい
  • 基本的には年功序列で昇給していき、入社7~8年目までの上昇幅が大きく、以降は小さい傾向に
  • 海外駐在が発生すると手当が厚いので給与が大幅に上がる
  • 海上職の人は上陸中は基本給のみ支払われる

商船三井の待遇に関する評価は人気企業300社の中でも上位です。

実際に、商船三井で働く多くの方から年収が高く満足しているとの声が多いです。

ただし、商船三井の主力事業である海上運送は、海上運賃の市況によって大幅に変わるので、ボーナスはその影響を大きく受けます。

実際に、コロナ禍の物流混乱によって海上運賃が高騰したこともあり、2022年3月の決算では、経常利益が約7,200億円を超え、直近のボーナスの支給額は大幅に上がったとの声はありました。

そして、基本給は年功序列で上がっていき、特に新卒7~8年目までの上昇幅は大きいとの声が多いです。

しかし、その後は上昇幅は小さい傾向にあるとのことです。

加えて、海外駐在が発生すると赴任手当などで大幅に手取り額が増えるとの声もあります。

また、海上職の場合は乗船時の月給には手厚い手当が付くものの、上陸時は基本給のみが支払われるとのことです。

参考:役職別の年収目安

商船三井の役職ごとの年収目安は以下の通りです。

役職 年収目安
若手社員(役職なし) 600万円~650万円
主任 950万円~1,000万円
課長代理 1,100万円~1,150万円
課長 1,450万円~1,500万円
部長 1,600万円~1,650万円
取締役 48,000万円

参考:年度別の年収目安

商船三井が有価証券報告書で公表している、年度ごとの年収目安は以下の通りで、経常利益が大幅に上がっている直近の年収は増加しています。

年度 年収目安
2023年度(2023年4月1~2024年3月31日) 約1,675万円
2022年度(2022年4月1~2023年3月31日) 約1,517万円
2021年度(2021年4月1~2022年3月31日) 約1,070万円
2020年度(2020年4月1~2021年3月31日) 約1,020万円
2019年度(2019年4月1~2020年3月31日) 約1,020万円
2018年度(2018年4月1~2019年3月31日) 約980万円
2017年度(2017年4月1~2020年3月31日) 約940万円

※年度別の年収は商船三井の有価証券報告書より

3-2. ワークライフバランスに関する口コミ

  • 「フレックス制度」「テレワーク制度」「ノー残業デー」といった、働きやすい制度が整っている
  • 休暇の取得に理解がある方が多く、調整がしやすい
  • 休日も連絡が飛びかったり、職種・部署によっては休日出勤もある

ワークライフバランスの評価は、人気企業300社の中でも平均からやや高めとなっています。

商船三井は、「フレックス制度」や「ノー残業制度」といった働きやすい制度が導入されており、年々ワークライフバランスが向上してきているとの声があります。

また、部署によりますが休暇の取得に理解のある方が多く、有給休暇は取得しやすいとの声が多いです。

ただし、部署や役職によっては、下記のようにワークライフバランスが悪いと感じる方もいました。

  • オペレーションや営業などの部署:船は24時間世界中で動いているので、土日も関係なく連絡が来るとの声も
  • 配船のため市場や傭船(船のチャーター)の部署:マーケットが海外にあるので、稼働時間が伸びる傾向にある
  • 海上職:乗船期間中はプライベートがほとんど取れないとの声も

会社全体の残業時間の平均は36時間で、部署・役職によってはハードワークが必要です。

3-3. 成長・キャリアアップに関する口コミ

  • 若いうちから海外経験が積める
  • 社内研修が充実しているとの声が多い
  • ジョブローテーションにより専門的な知識が身についていないとの声も

成長・キャリアアップに関する評価は、人気企業300社の中でも平均からやや上位です。

社員からの口コミでは、若いうちから海外での経験が積めたり、普段から英語を使うことが多く、海外の方との交渉力が鍛えられたといったポジティブな声が多いです。

そして、商船三井は以下のように、若手から管理職まで社員教育・キャリアアップにも力を入れており、社員の方からの口コミも良いです。

画像引用元:商船三井新卒採用ページ

一方、ジョブローテーションの多さゆえ、一つの部署で専門的な知識は身につけづらいとの声があるのも事実です。

上記の点で商船三井には成長・キャリアアップの環境が揃っていますが、活用できているのは、自ら考え、積極的に動いている人だけということに注意しましょう。

3-4. やりがいに関する口コミ

  • 業務を通して社会インフラを支えているという実感がある
  • 若手のうちから大きな金額が動く案件に携わりやすく、スケールの大きさを感じる
  • 航海中は、世界中の海を跨ぐことになるので、一般的な会社では得られない経験を得ることができる
  • 一部ルーティーンワークになりがちな部署があり、やりがいが見出しづらいとの声も

やりがいに関しての評価は、人気企業300社の中でも上位です。

日本の主要な社会インフラを支えている実感を、日々の業務で感じられるといった声が多いです。

また、若手のうちから扱う金額が多く、一人当たりの業務範囲が広いので、当事者意識を持って仕事に携われるとの声もあります。

そして、海上職の方からは、世界中の海を跨いで仕事をするため、他の業種では得られない経験ができて自信になったとの声もあります。

ただし、一部ルーティーンワークになりがちで、やりがいを見出しづらいとの声もあります。

3-5. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

  • 社内の風通しがよく、役員であっても”さん”づけで呼ぶ文化がある
  • 縦割り型の組織で、部署ごとの雰囲気は変わるとの声も
  • 海上職の方の方が社内での声が強いとの声も一部ある
  • ゴルフや飲み会などが盛んとの声も

職場の雰囲気・人間関係に関する口コミは、人気企業300社の中でも上位です。

社員の方からは、風通しが非常に良い組織で、役員の方に対しても”さん”づけで呼ぶ文化があるとの声が多いです。

ただし、組織形態は縦割り型で、部署ごとの雰囲気や常識が違うこともままあるとの声もあります。

また、陸上職と海上職が一緒に仕事を進める場合、陸上職に豊富な知識や経験がない限り、海上職の方が声が強いことが多い、との声もあります。

というのも、海難事故が多かった年(2006年)があるため、安全に配慮している背景があるとの口コミがありました。(補足:2006年 商船三井重大ニュース)

加えて、ゴルフや飲み会が好きな社員も多いとのことで、苦手な方は馴染みづらい可能性があるとの声もありました。

参考:商船三井から転職で出ていく人の事情

商船三井は、グローバルな仕事環境、高い報酬から正社員として入社した場合、長く働く人が多いです。

しかし、市況によって業績が大きく変わる点に不安を持つ方や、年功序列のため実力で評価されづらい環境、海上での生活が合わないなどの理由で転職を検討されています。

4. 商船三井はそもそもどんな会社か

引用:Google Maps

商船三井は国内2位の海運会社で、以下のように合併を繰り返して1999年に現在の商船三井となりました。

  • 1964年:1884年発足の「大阪商船」と、1942年発足の「三井船舶」が合併し「大阪商船三井船舶」発足
  • 1989年:1964年に発足の「ジャパンライン」と「山下新日本汽船」の合併により、「ナビックスライン」発足
  • 1999年:「大阪商船三井船舶」と「ナビックスライン」が合併し「商船三井」発足

また、同社のコンテナ船部門は2018年に、同じく日本の海運大手の日本郵船・川崎汽船のコンテナ部門と統合し、「オーシャン・ネットワーク・エクスプレスHD(通称:ONE)となりました。

また、ONEはグローバルアライアンスの「ザ・アライアンス」に属しています。

会社ホームページ:https://www.mol.co.jp/

4-1. 会社概要

社名 株式会社 商船三井
設立 1999年
代表者 代表取締役/社長執行役員 橋本 剛
従業員数 137,413名(2022年3月31日現在)
本店所在地 東京都港区虎ノ門2丁目1番1号
事業内容 ドライバルク船事業、エネルギー事業、製品輸送事業、ウェルビーングライフ事業、関連・その他事業

4-2. 事業内容

大きく下記の5つの事業です。

ドライバルク船事業 ・ドライバルク船事業
エネルギー事業 ・タンカー事業
・液化ガス船事業
・海洋事業
・洋上風力発電関連事業
製品輸送事業 ・コンテナ船事業
・自動車専事業
・ターミナル事業
・ロジスティクス事業
ウェルビーングライフ事業 ・フェリー・内航RORO事業
・クルーズ事業
・不動産事業
関連・その他事業 ・タグボート事業など

そして、繰り返しになりますが、商船三井は、日本の海運大手の日本郵船・川崎汽船のコンテナ部門と統合し、「オーシャン・ネットワーク・エクスプレスHD(通称:ONE)を発足しています。

海運データ会社のAlphaliner(仏)調べでは、ONEの運搬能力は2024年7月12日時点で世界6位を誇ります。

画像引用元:Alphaliner

4-3. トップメッセージ

引用元:商船三井

商船三井は、海運業を中心に社会インフラを提供し、不動産や発電事業なども展開する企業です。

これまでの成長戦略「BLUE ACTION 2035」では、環境戦略や地域戦略に基づき、特に環境に配慮した新技術への投資や、新規事業に注力してきました。

今後は、インドや中東などの成長市場での展開を加速させるとともに、環境対応を優先したフリートや事業ポートフォリオの構築に力を入れ、持続可能な成長を目指します。

4-4. 今後の事業展開

商船三井は2023年3月に「BLUE ACTION 2035」を発表しています。

その中で、以下3つのグループビジョン(2035年のありたい姿)を掲げています。

  1. 海運事業を中心に様々な社会インフラ事業を展開する
  2. 環境保全を始めとした変化する 社会のニーズに技術と サービスの進化で挑む
  3. 全てのステークホルダーに 新たな価値を届けグローバルに 成長する強くしなやかな企業グループ

上記のありたい姿の達成のため、13ヵ年のプランの中で、フェーズを3つに分けて事業を推進する予定です。

特に、「①海運事業を中心に様々な社会インフラ事業を展開する」の意図として、海運不況時でも黒字を維持できるポートフォリオへと変革するとしています。

具体的には、以下の事業が挙げられています。

  • 海洋事業
  • 洋上風力 発電
  • 代替燃料事業
  • 物流
  • 不動産
  • フェリー
  • クルーズ

伝統的な企業ながら変革のタイミングであるため、求められる人物像であげた”自律自責型の素養を持つ方”や変化に柔軟に対応できる方に向いた企業と言えます。

5. 商船三井の中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

この章では、商船三井の中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。

5-1. 商船三井の中途採用で聞かれる想定質問40選

商船三井の面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。

このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。

一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。

全ての人が準備すべき質問10個

  1. 当社のどの事業分野に特に魅力を感じ、その分野でどのように貢献できると思いますか?
  2. 海運業界の変化において、当社が注力すべきと考える技術やトレンドは何だと思いますか?
  3. これまでに培ってきたスキルの中で、商船三井の業務に特に役立つと考えるものは何ですか?
  4. 難しい状況に直面した際、どのように問題解決をしてきたか、具体的なエピソードを教えてください。
  5. 当社での仕事を通して達成したい目標は何ですか?
  6. チームで業務を進める際、協力しやすい関係を築くために心がけていることは何ですか?
  7. リスクが伴う業務に対して、どのような準備や対策を取っていますか?
  8. 今後、当社でどのようなスキルを伸ばしていきたいと考えていますか?
  9. 効率的な働き方を実現するために行っている工夫があれば教えてください。
  10. 商船三井でのキャリアにおいて、何を成し遂げたいと考えていますか?

若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個

  1. 当社の若手社員に期待する役割とは何だと考えていますか?
  2. 商船三井で特に伸ばしたいと考えているスキルや知識について教えてください。
  3. 商船三井のプロジェクトで役立ちそうなあなたのスキルについて、具体的に教えてください。
  4. 若手社員として、チームにどう貢献できると考えていますか?
  5. 予期しないトラブルが発生した際、どのように対応してきたか具体例を教えてください。
  6. 新しい業務や知識を早く習得するために、どのような工夫をしていますか?
  7. 当社で挑戦したいと考えているプロジェクトや業務があれば教えてください。
  8. 商船三井でのキャリアアップを目指すために、自分に足りないと感じているスキルは何ですか?
  9. 新しい環境で迅速に業務に順応するために、これまで心がけてきたことは何ですか?
  10. 当社での経験を通じて、達成したい具体的な目標について教えてください。

中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個

  1. 中堅社員として、当社で特に発揮したいスキルや経験を教えてください。
  2. これまでの経験を踏まえ、商船三井でのプロジェクトに役立てる強みは何だと考えていますか?
  3. あなたがプロジェクト推進において最も大切にしている点を教えてください。
  4. チームの目標を達成するために、リーダーとしての経験をどのように活かせますか?
  5. これまで取り組んできた業務改善の内容と、その結果について教えてください。
  6. 部署間の協力を必要とする場面で、特に心がけていることは何ですか?
  7. 商船三井で、中堅社員として特に貢献できると感じている分野は何ですか?
  8. 複数のプロジェクトを効率的に管理するために行っている工夫について教えてください。
  9. チームメンバーの育成において、どのような方針で接していますか?
  10. 中堅社員として当社で成し遂げたい具体的な成果について教えてください。

管理職、シニア(40代以上)が準備すべき質問10個

  1. あなたが管理職として成果を出すために重要だと考えるリーダーシップのアプローチを教えてください。
  2. 商船三井の経営戦略に沿って、チームをどう導いていきたいと考えていますか?
  3. チームの育成方針や、特に重視している教育アプローチを教えてください。
  4. リスクが大きいプロジェクトで特に注意している点や対策について教えてください。
  5. 部署間で連携を取る際、重要だと感じるコミュニケーション方法を教えてください。
  6. 商船三井の長期的な目標達成に向けて、自分が特に注力したいと考えている分野を教えてください。
  7. 経営判断を行う際、意識しているポイントや基準について教えてください。
  8. 組織全体のパフォーマンス向上のために特に注力していることがあれば教えてください。
  9. 当社での業務効率化やコスト削減に対して、どのようなアプローチを考えていますか?
  10. 商船三井の価値観や企業文化に合う形で、リーダーとして取り組んでいきたいことを教えてください。

5-2. 商船三井の中途採用選考でアピールすべきポイント

商船三井への転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。

  1. 全ての人がアピールすべきポイント
  2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
  3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
  4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント

1. 全ての人がアピールすべきポイント

面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールすると良いでしょう。

  • 海運業界の動向に対する理解
  • 安全性に対する意識
  • 環境保護に対する姿勢
海運業界の動向に対する理解

商船三井は長年の経験とネットワークを基盤に事業を展開しており、海運業界全体の動向を理解することが重要です。

業界や市場の変化について自分の考えを持ち、面接で具体的に伝えられるように準備しましょう。

安全性に対する意識

海運業務では安全性が最優先であり、商船三井も高い安全基準を徹底しています。

安全に対する意識と過去の具体的な取り組みを示すことで、信頼性を伝えることができます。

環境保護に対する姿勢

商船三井は環境への配慮を重視しており、特にCO2削減に取り組んでいます。

環境問題への意識や、業務での持続可能性への貢献方法を具体的に伝えると好印象です。

2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント

若手社員で商船三井への転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。

  • チームワークへの積極性
  • 学び続ける姿勢
  • グローバルな視野
チームワークへの積極性

若手社員にはチームでの協力が求められます。

チームの一員として協調し、役割を果たすことに対して前向きな姿勢を持つことが重要です。

具体的なエピソードで協調性を示しましょう。

学び続ける姿勢

技術革新が進む海運業界において、学習意欲を示すことは若手にとって重要なポイントです。

新しい知識を積極的に習得し、成長意欲をアピールすると評価が高まります。

グローバルな視野

商船三井は国際的な事業展開を行っているため、若手でも国際的な視野を持つことが望まれます。

異文化への理解や語学力など、国際的な視点を持っていることを伝えましょう。

3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント

30代~40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • 業務改善の実績
  • 他部署との連携力
  • 若手の指導力
業務改善の実績

商船三井では、業務改善の実績が中堅社員に期待されます。

これまでの職務で行った具体的な改善や効率化の成果を示し、実行力をアピールしましょう。

他部署との連携力

大規模な組織である商船三井では、他部署との協力が欠かせません。

異なる部門との調整や協力を行った経験を交え、調整力を具体的に伝えることが大切です。

若手の指導力

中堅社員には若手の育成が求められます。

過去の職務での指導経験や具体的な育成方法を示すことで、後輩へのサポート力を評価してもらいやすくなります。

4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント

40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • 長期的な視点での事業判断力
  • リスク管理能力
  • チーム育成力
長期的な視点での事業判断力

商船三井の管理職には、短期的な成果だけでなく、長期的な視点での事業判断力が求められます。

市場変化を見据えた経営判断力を、過去の実績とともに具体的に伝えることが重要です。

リスク管理能力

海運業界はリスクが高いため、商船三井ではリスク管理が重視されています。

これまでのリスク管理経験や対応策についての具体的な事例を挙げ、リスクへの対応力を強調しましょう。

チーム育成力

商船三井の管理職には、チームや部下の育成力が求められます。

これまでの職務でどのように部下を指導し、成長を支援してきたか、具体的な成果とともに示すと効果的です。

6. 商船三井の中途採用に応募する際に絶対知っておくべきこと

商船三井へ転職する際に重要なことは、自分で申し込まず、「転職エージェント」を使い応募することです。

転職エージェントとは、登録をすると完全無料で転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。

使うべきなのは、下記の4つの理由で商船三井への転職に有利になるからです。

  • 商船三井の非公開求人に応募できる
  • 商船三井の傾向を踏まえた選考対策をしてくれる
  • 商船三井側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれる

4つの理由を1つずつ解説します。

6-1. 商船三井の非公開求人に応募できる

転職エージェントは、企業の採用ページや求人情報サイトに乗っていない非公開の求人を複数持っていて、商船三井の非公開求人を持っている可能性もあります。

非公開の求人になるのは、一般的に下記のような求人で、総じて「働く上で好条件の求人」が多いです。

  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう
  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

また、求人を持っていなくても、あなたの希望とスキルが合えば、転職エージェントが企業に営業してくれるケースもあります。

商船三井に行きたい場合は、転職エージェントに相談することで、求人の選択肢を大きく増やせますから、自分で探さず、必ず転職エージェントに相談しましょう。

6-2. 商船三井の傾向を踏まえた選考対策をしてくれる

大手転職エージェントだと、商船三井や同業他社に複数の転職希望者を転職させているため、選考を突破するノウハウが溜まっていて、それを元にサポートをしてくれます。

過去の面接の傾向を踏まえ、模擬面接をしてくれたり、書類や面接で何をアピールすべきかを一緒に考えてくれます。

さらに面接前には、面接官の肩書きや、特に重視される点を教えてくれることもあるので、転職エージェントを使っていない人よりも面接を有利に進められます。

6-3.商船三井側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる

転職エージェントは、人事担当者ともやりとりをしていて、面接や書類では伝わらないあなたの魅力をアピールしてくれます。

企業としては、よくわからない人物よりも、転職エージェントのお墨付きのある人の方が安心して採用できるので、転職エージェント経由だとそれだけで選考に有利になることも多いです。

腕のいいエージェントが担当の場合、面接に失敗しても、エージェントがプッシュしてくれ、結果が覆るということもよくあります。

6-4. 内定時に給与交渉をしてくれる

内定した後も、企業とのやりとりは転職エージェントが間に入ってくれます。

給与交渉などの言いにくいことも転職エージェント経由で相談でき、交渉もしてもらえるので、エージェント経由の方がより良い条件で転職しやすいです。

以上の4つの理由で、商船三井やその他企業に転職する際は、必ず転職エージェントを使うようにしましょう。

7. 商船三井への中途採用で使うべき転職エージェント

商船三井の転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

この3つに登録し、商船三井やその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

  • 大手で求人数も多く、商船三井の求人も持っている可能性が高い
  • 商船三井への転職を有利にするためのノウハウを持っている
  • 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

7-1. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

商船三井の中でも、年収800万円以上のポジションを狙う方は、必ず使っておきましょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

7-2. LHH転職エージェント

lhh

LHH転職エージェント」は、世界的に有名な大手人材会社アデコの運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。

サポートを受けた利用者は、平均で年収を約100万円上げていて、年収アップの転職に強みを持ちます。

これまでの経験を活かしつつ、今よりポジション、年収を上げる転職がしたい方には特におすすめです。

LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com

7-3. doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、人気企業を目指すなら一度は相談しておきましょう。

doda公式ページ:https://doda.jp/

8. まとめ

商船三井の中途採用について、採用情報から、注意点、転職のコツまで紹介してきましたがいかがでしたか?

商船三井は、中途採用を行っており、転職先としても人気企業です。

待遇や職場の雰囲気、やりがいも充実していますが、ワークライフバランスの面で一部不満の声も出ていることに注意しましょう。

また商船三井への中途入社を目指す方も、転職難易度が高いことには注意が必要です。自分一人で動かずに、下記の転職エージェントに相談し、サポートを受けましょう。

あなたの転職がうまくいくことを心から祈っています。

(参考)商船三井と競合他社の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

商船三井 有価証券報告書
日本郵船 有価証券報告書
川崎汽船 有価証券報告書
NSユナイテッド海運 有価証券報告書