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危険!転職エージェントは「使わない方がいい」という声の全裏事情

「転職エージェントは使わない方がいいって本当?」「実際やめといた方がいい?」など、転職エージェントを使うべきか、どんな悪い噂があるのか気になっていませんか?

近年「使わない方がいい」という声が上がるのも仕方ないほどに質の悪いエージェントが急増していて、本当に信用できるのは一握りです。

このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、「使わない方がいい」という声の裏事情や、使うべきかについて、以下の流れで解説していきます。

このページを読めば、「転職エージェントは使わない方がいい」という声にはどんな裏事情があるのか、実際に使うべきでないのか、ハズレを引かない選び方はあるかまでがわかり、転職エージェントで失敗することがなくなるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

目次

1. 転職エージェントは「使わない方がいい」という声の全裏事情

転職エージェントは、以下のように「使わない方がいい」という声があるのも事実です。

twitter

@starangel_utau
これ今日言われたなぁ……
転職エージェント使わない方いいよ〜」って。
ただ、1人だと絶対やらないから手助けして貰いたいのはあるんよ……
引用:Twitter

まず、こうした声が上がる背景には、ここ数年の質の悪い転職エージェントの急増があります。

裏事情1. 近年ひどい転職エージェントが急増している

近年転職エージェントは質の悪い求人しか持たず、サポート力もない業者が多いため、使わない方がいいと感じる人も増えています。

下記は厚生労働省の出す転職エージェントなどの職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。

引用:厚生労働省ホームページ

これは、資格さえあれば、インターネットで簡単にエージェント業を始められるようになった背景があります。

その裏事情として、業者向けの「求人データベースサービス」の登場があります。

これを使って、ろくな求人を持たないのに転職エージェントを始める業者が増えてしまった、という実態があります。

求人データベースサービスとは?

複数の転職エージェントが共有で使う求人情報のデータベースのことです。

データベースの求人は、簡単にいうと売れ残りの集まりで、「不人気ですぐ人が辞める大量採用な求人」がほとんどです。

大手エージェントでも長期間決まらなかった求人が流れ着いているイメージで、実際にデータベース内には以下のように人気とは言えない会社ばかりが並んでいます。

  • きついノルマが有名な保険会社、不動産会社
  • ブラックで有名な飲食チェーン、引越し会社

求人数は何万件と多いですが、誰も応募したがらないような求人ばかりで構成されています。

設立から数年なのに「求人5万件」のようなアピールをするエージェントがいたら、ほぼ間違いなくこのサービスに頼った業者なので注意しましょう。

求人以外の面も要注意!

こういった、新設のエージェントは、求人の質以外にも注意点があり、以下を持っていないことがあります。

  • あなたのことを採用担当にプッシュできるだけの、企業との信頼関係
  • 企業・部署・ポジションごとの選考のノウハウ

そのため、同じ求人に申し込んでも、Aエージェントなら受かっていたのに、Bエージェントを使ったせいで落ちる、ということもあるのです。

中には、代表が何十年も人材紹介をしていて、これらが十分にある新設エージェントもありますが、見極めるのが難しいです。

1-2. ハズレの担当者にひどい目にあうことも

また、「使わない方がいい」という声が上がるのには、大手・中小を問わず、転職エージェントにはハズレの担当者がいるという背景があります。

具体的には、以下のようなひどい対応をする担当者がいます。

  • しつこく連絡される
  • 応募を急かされる
  • 内定の承諾を急かされる
  • 連絡が遅かったり、放置される
  • 上から目線の悪い態度を取られる
  • 希望とズレた求人を紹介される

それぞれどんな内容か、その対応にはどんな裏事情があるのかを紹介していきます。

①しつこく連絡される

転職エージェントに登録すると、「こうした業界・求人はどうか」といった提案の連絡が来るようになります。

これが日中の勤務中に何度も来ることもあり、あまりにしつこく、使わない方がいいと感じる人がいます。

この場合、エージェントが売り上げノルマに追われ、「転職させたい=実績をあげたい」がために、しつこく提案していることが多いです

転職エージェントはあなたの転職が決まって、初めて企業から手数料(年収の30~40%)がもらえるビジネスです。

エージェントの各担当者もこの売り上げでノルマを課されており、「早くあなたを転職させて、売り上げにつなげたい」という本音があります。

実際にいい求人紹介が多ければいいですが、そうでない場合は、とにかく数を打っているだけの質の低いエージェントの可能性が高いです。

②応募を急かされる

転職エージェントは、紹介する求人に「どんどん応募していきましょう」と急かしてくることがあり、中には本人の承諾なしに勝手に書類審査に応募してしまうひどいケースもあります。

転職エージェントは転職決定数だけでなく、「求職者に何社応募させたか」も社内でノルマが設定されていて、こうした対応をとることがあります。

特に転職決定数が伸び悩むエージェントだと、「せめて応募社数だけでも上げないと上司に怒られる」と焦っているケースが多いです。

また、転職が決定した場合の手数料は、最初に応募した転職エージェントに支払われる業界ルールがあります。

先に応募していれば、後から別のエージェント経由で応募されても、手数料は最初に応募したエージェントに入ることになります。

そのため、別のエージェントに乗り換えられてしまった場合にも備え、まずは一通り応募させてしまおうと考えている場合もあります。

③内定の承諾を急かされる

企業の選考に通って内定が出ると、内定承諾して入社するかをエージェント経由で回答する必要があります。

回答期限は長くて1ヶ月はあるものの、「ここで決めないともう内定は出ない」と言って、あなたのペースを無視して入社を急かしてくるケースがあります。

月末の場合は、「今月のノルマが達成できていないから、なんとか月内に決めさせたい」と担当者が焦っていることが多いです。

また、「あなたの入社が決定=売り上げが確定」となるタイミングなのもあり、実績を目の前にして必死になっているだけの場合もあります。

④連絡が遅かったり、放置される

転職エージェントの利用では、頼んでいた求人紹介がいつまでも来ないなど、連絡が遅くなったり、最悪放置されてしまう場合もあります。

この場合は、転職が決まる見込みが少ない(お金にならない)と判断され、対応の優先度を下げられている可能性が高いです。

こう判断されるケースとしては以下があげられます。

エージェントの頭の中

  1. あなたのモチベーションが低い
  2. あなたの経歴から見て、紹介できる求人が少ない

エージェント側は転職を成立させないと儲からないため、内定が難しいと見なされると、こうした対応になる場合があります。

⑤上から目線の悪い態度を取られる

転職エージェントの中には、上から目線で態度が悪かったり、「考えが甘い」、「もっとアピールできる強みはないのか」のように説教を始めるタイプもいます。

これには、下記の大きく2つの背景があります。

  1. 売上につながらないと判断され、他の転職エージェントに行ってほしいと思われている
  2. あなたの考え方が甘く、厳しくしないと転職に失敗するから、厳しくしている

転職エージェントの売上は、転職者の年収の30~40%が相場で、年収によって売上が変わります。

そのため、ノルマや売上のために、最初から低年収の人はあえて冷たくし、他のエージェントに行ってもらいたいと考えるエージェントもいます。

転職エージェントは、大手の中でも会社によって以下のように得意にしている年収層が変わります。

  • 第二新卒歓迎:年収300万円~600万円くらいに強い
  • ハイクラス専門:年収800万円以下は相手にしない

年収300~400万の人がハイクラス専門のエージェントに行っても、歓迎されません。

また、本当に厳しく言わないと転職に失敗するような状態の時、熱心な担当だと厳しい言葉を出すこともあります。

⑥希望とズレた求人紹介をされる

転職エージェントはあなたの希望を聞き取った上で求人を紹介してくれますが、この内容が的外れなものばかりになることがあります。

この場合は、エージェント側が売り上げに追われ、あなたの希望を無視した内定の出やすい求人ばかり紹介している可能性があります。

内定が出やすい求人とは、不人気ですぐに人が辞める質の低い求人のことですが、簡単に決まるためエージェントには売り上げにつながりやすいメリットがあります。

ノルマに追われているエージェントは上司からもプレッシャーをかけられ、こういった提案をすることがあります。

2. 転職エージェントは使わない方がいいのか

「使わない方がいい」という声が上がっていて、ひどい業者や担当者にあたるリスクはあるものの、転職が有利になるメリットの多いサービスなのも事実で、転職には使っておくべきです。

ハズレを引かないための正しい選び方はこの後解説しますが、まずは転職エージェントのメリットを解説していきます。

2-1. 転職エージェントのメリット

転職エージェントの利用には、以下のメリットもあります。

  • 転職時に必要なサポートを全て無料で受けられる
  • 世の中に出ていない”非公開の求人”を紹介してくれ、応募できる
  • 選考をより有利に進められることがある

メリット1. 転職時に必要なサポートを全て無料で受けられる

転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。

  • キャリアの相談
  • 求人の紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 面接や入社の日程調整
  • 年収交渉

自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。

特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。

転職エージェントは現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。

メリット2. 世の中に出ていない”非公開の求人”を紹介してくれ、応募できる

そもそもですが、下記のような優良な求人は、インターネットには中々出てきません。

  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

これらの求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。

転職エージェントを使えは、求人サイトにはないこれらの高品質な非公開求人にも応募ができます。

逆に言うと、インターネットに出ている公開求人は、幅広く募集しないと人が集まらない低品質なものが多いので、注意しましょう。

メリット3. 選考をより有利に進められることがある

転職エージェントを使うことで、直接申し込んだ人よりも、選考が有利に進むことがあります。

採用側からすると、どこの誰かわからない人よりも、転職エージェントがプッシュしてくる人の方が安心して採用することができるからです。

エージェントは、企業側に書類に書けないあなたの魅力をアピールしてくれ、優秀なエージェントだと、面接で失敗しても結果を覆してくれることもあります。

2-2. デメリットは使い方次第で解消できる

転職エージェントには以下のデメリットもありますが、この後当ページで紹介する通りに選ぶことで、いずれも解消ができます。

  • ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
    →老舗、大手のエージェントを選ぶ
    →3社以上使い、担当者を比べる
  • ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
    →年収、キャリアの面で自分に合ったエージェントを選ぶ

そのため、転職を考えている方は、転職エージェントを使っておくべきです。

2-3. 他の転職サービス比べても最も優れている

転職エージェント以外に、転職で使えるサービスには以下があります。

転職求人サイト 転職サイトに公開されている求人を探し、自分で応募し、手続きも自分でやる。
例:リクナビNEXT、マイナビ転職
企業の採用ページ 企業のホームぺージで求人を探して自分で応募し、手続きも自分でやる。
スカウトサービス 登録し、企業からのスカウトを待つ。
例:ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト
ハローワーク 公的な職業紹介で、どんな人でも受け入れてもらえる。

これらのサービスと転職エージェントとの違いは、専任の担当者が付き、転職に必要なことを何から何までサポートしてくれるということです。

それぞれ、「サポート」「求人の質・量」「選考の有利さ」で比較をしました。

サポート 求人の質・量 選考の有利さ
転職エージェント
相談〜内定後の交渉まで

良質な非公開求人、数多い

選考対策・プッシュあり
転職求人サイト ×
自分でやる

公開求人、数多い
×
自力で頑張る
企業の採用ページ ×
自分でやる
×
公開求人、数少ない
×
自力で頑張る
スカウトサービス
一部のみのサポート

良質だが、数少ない

選考対策・プッシュあり
ハローワーク
求人の紹介

数は多いが低品質

簡単な選考対策のみあり

以上のように、すべての面で優れているのは転職エージェントだけで、転職には最もおすすめのサービスと言えます。

他のサービスを使う唯一の条件

このページで紹介する、転職エージェント3社以上に利用を断られた方のみ転職エージェントではなく、転職サイトを使いましょう。

その場合は、転職エージェントに「お金にならない人」と判断されてしまった可能性が高く、サポートしてくれるエージェントを探すより、自分で求人を探した方が効率的です。

最大手「リクナビNEXT(https://next.rikunabi.com/)」だけ使えば大量の求人を見て応募できますから、登録し複数の企業にチャレンジしましょう。

3. ハズレを引かないためにエージェント選びで意識すべきこと

冒頭で紹介したようなハズレの業者や担当者にひどい対応をされないためにも、転職エージェントは以下の基準で選びましょう。

  1. 実績のある大手の転職エージェントだけを使う
  2. あなたのキャリアにあった転職エージェントを使う
  3. 担当を比べるためにも、3社以上は使っておく

3-1. 実績のある大手の転職エージェントだけを使う

転職エージェントは、実績のある大手だけを使うようにしましょう。

新設エージェントの中にも優良なものは存在しますが、以下のようなひどいエージェントが多いのが実情です。

  • 人気のない低品質な求人しか持っていない
  • 企業とのパイプ、転職ノウハウが少なく、フォローが弱い
  • 会社の実績や売り上げ作りのために必死に転職を進めてくる

大手なら企業の採用担当との独自のパイプを持っていて、個別に紹介を依頼された求人も多く保有しています。

そもそも人気な求人・高待遇な求人は企業と信頼関係ができているエージェントにしか集まりません。

転職のノウハウも豊富で、大手を使うだけで、いい会社に入れる確率はグッと高まります。

3-2. あなたのキャリアに合った転職エージェントを使う

また、転職エージェントは、実績のある大手の中から、自分のキャリアに合った業者を選ぶようにしましょう。

転職エージェントは、大手の中でも会社によって以下のように得意にしている年収層が変わります。

  • 第二新卒歓迎:年収300万円~600万円くらいに強い
  • ハイクラス専門:年収800万円以下は相手にしない

これを知らないと悲惨で、例えば高年収の人が、第二新卒歓迎のエージェントに行くと、高収入な求人が弱く、結果実力通りの待遇で転職できない可能性があります。

キャリアに合わないエージェントを使った場合

反対に、800万円以上しか相手にしないエージェントに年収400万円の人が登録してしまうと、相手にしてもらえず、登録しても使い物になりません。

キャリアにあわせて選ぶことで、こうしたミスマッチは防げます。

3-3. 担当を比べるためにも、3社以上は使っておく

そして、優良な大手のエージェントにもハズレの担当者はいるため、必ず3社以上は登録し、担当者を比べましょう。

一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。

一社のみ登録

複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。

複数社登録

いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。

ページの後半で、使えない担当のチェックリストを掲載しますから、その中で当てはまらない担当がついたエージェントだけ使うようにしましょう。

また、転職エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。

4. キャリア別に選ぶ、老舗・大手エージェント7選

今回当ページでは、老舗・大手の転職エージェントについて、以下の基準で7社を厳選しました。

  • 大手企業の運営
  • 20年以上の実績がある
  • 利用者からの評判が極めていい

以下に年収別におすすめ度をまとめたため、あなたの年収に合わせて3社以上に登録しましょう。

~500万円 500~
700万円
700~
900万円
900万円~
リクルートエージェント
doda
マイナビエージェント
type転職エージェント
パソナキャリア
LHH転職エージェント
JACリクルートメント ×

参考までに、それぞれのエージェントを一言で表すと下記の通りです。

おすすめエージェント 特徴
リクルートエージェント 公開求人数が30万以上と最多の大手で、地方の求人にも強い
doda リクルートエージェントに次ぐ求人数を誇る業界No.2
マイナビエージェント 新卒領域では最大手なのもあり、20代の若手のサポートに特に強い
type転職エージェント ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象
パソナキャリア 半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い
LHH転職エージェント 世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い
JACリクルートメント ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、管理職、技術・専門職、外資系の転職に強い

また、登録する際は、サービスの内容に注意してください。

例えば、「doda」はエージェントサービス以外に、同じ名前で転職求人サイト(サポートが一切ないタイプ)を運営しており、「使っていても全然サポートを受けられない」ということもあります。

各社の転職エージェントサービスは以下の通りですので、間違えないようにしましょう。

“特化型”を使うべきなのは、一部の人だけ

ここまで紹介してきたのは、どの業界にも強い”総合型”の転職エージェントですが、「〇〇業界特化!」という”特化型”転職エージェントもあります。

ただし、結論、総合型の方が優れているため、使うべきなのは下記の特殊な業界や事情に当てはまるごく一部の方だけです。

使うべき業界・事情 特化型を使うべき理由
アパレル・美容師 それぞれの業界が特殊で、店舗見学などにも対応しているエージェントが好ましい
看護師、薬剤師、医師など医療系専門職 エージェント側に業界知識と病院とのパイプがないとうまくいかない
フリーター・無職 大手総合型だと相手にしてもらえない

それぞれの業界別に、実績や利用者の評判をもとに、おすすめエージェントをまとめました。

アパレル クリーデンス
美容師 QJエージェント
看護師 ナース人材バンク
薬剤師 ファルマスタッフ
医師 医師転職ドットコム
フリーター・無職 ハタラクティブ
  • いずれも運営実績、求人数の面で特に優れたもの

上記以外の方は、「総合型」転職エージェントだけを使い、時間があれば「特化型」転職エージェントを併用する程度で良いでしょう

よくある「特化型」に以下がありますが、これらに当てはまる方も、まずは年収別に大手の「総合型」を選んでおくべきです。

  • 業界に特化:IT、コンサルなど
  • 年代に特化:20代、30代向けなど
  • その他の条件に特化:第二新卒、女性など

なぜ特化型のエージェントの優先度が低いのか

求人・利用者ともに少なく、ノウハウや企業とのパイプが大手総合転職エージェントに劣るケースが多いからです。

以前までは、特化型エージェントも「業界に詳しそう」と人気があったのですが、最近は総合型エージェントも下記の理由でそれぞれの業界に詳しいです。

  • 業界ごとに部署が分かれており、それぞれの業界の事情や対策に詳しい
  • 特化型エージェントから優秀な社員の引き抜きを行っている

そのため、大手で優良企業とのパイプが強い、総合型エージェントだけ使えば、ほとんどの方は満足いく転職活動ができます。

スカウトサービスは別物なので注意

近年以下のようなスカウトサービスがCMなどで有名で、転職エージェントとまとめて紹介されることも多いです。

スカウトサービスは、職務経歴書を登録し、企業や、ヘッドハンターからのスカウトを待つタイプの転職サービスです。

しかし、これらは転職エージェントとは別物なので注意しましょう。具体的には以下の点で違っています。

転職エージェント スカウトサービス
手続きのサポート ◎全て受けられる
必ず担当がついて動いてくれる
△受けられないことが多い
担当はつかず、企業からのスカウトなら全部自分でやる必要あり
転職時期の希望 ◎ある程度通る
目標に合わせて担当が動いてくれ、自分からも動ける
△通りにくい
スカウトが来なければ、いつまでも決まらない
対象 ◎ほぼ全ての転職者 △年収800万~のハイクラスがメイン

積極的に応募して自分からも動ける転職エージェントと違い、スカウトサービスは受け身でスカウトを待つ形になります。

そのため、これだけに頼ると、「スカウトが来ずにいつまでも決まらない」となる恐れもあります。

高年収の方も、まずは以下のようなハイクラスに強い大手エージェントに登録して活動を進めましょう。

5. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

最後に、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

  • 最初の申し込みを丁寧に行う
  • 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
  • 経歴・スキルに嘘はつかない
  • 複数のエージェントを使っていることは隠さない
  • 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
  • 担当者が使えないと判断したら付き合わない
  • 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
  • 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
  • 最低限のマナーは守る

5-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

  • 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
  • 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
  • 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

5-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

  • 転職予定がかなり先
  • そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

5-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

5-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

  • あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
  • 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

5-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

  • こういった求人はないか
  • こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

エージェントがシステムで候補者を選ぶ画面

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

5-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

付き合うべきではない担当者の特徴
  • 業界知識が乏しく、深い話ができない
  • 転職に関して話していても経験を感じられない
  • 希望した条件以外の的外れな求人ばかり紹介してくる
  • あなたの都合を考えずに、応募を強要してくる(営業感が強い)
  • 必要な連絡や手続きが遅い、ミスが目立つ

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名:担当変更のご相談

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。

ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名:退会手続きのお願い

〇〇エージェント 〇〇様

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

5-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

  • 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
  • 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

(参考)ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

5-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

5-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

まとめ

「転職エージェントは使わない方がいい」という声が上がる裏事情や、実際に使うべきかを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

近年の質の低いエージェントが急増していて、ハズレの業者や担当者にひどい目に遭う人もいるのは事実です。

ただ、転職エージェントは転職にはメリットが満載のサービスなのも事実で、以下の方法で選べばハズレを減らすこともできます。

  1. 実績のある大手の転職エージェントだけを使う
  2. あなたのキャリアにあった転職エージェントを使う
  3. 担当を比べるためにも、3社以上は使っておく

転職を考えている方は、まず以下の大手エージェントから、あなたの年収に合わせて3社以上に登録しましょう。

~500万円 500~
700万円
700~
900万円
900万円~
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