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シニア向け転職エージェント6選|キャリア別のおすすめと知っておくべき裏事情

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「シニアはどの転職エージェントを使うべき?」、「シニアでもサポートは受けられる?」のように、シニア向けの転職エージェントについて気になっていませんか?

シニアの方は、対象の求人が他の年代に比べてかなり減るため、多くの企業とのパイプがあり、豊富な求人を持つ大手エージェントを選ぶのが重要です。

対象の求人がなくサポートを受けられない場合もありますが、経験を活かせる仕事があるかの確認のステップとして、シニア世代こそ転職エージェントは使うべきです。

このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、シニアが使うべき転職エージェントについて、以下の流れで解説していきます。

全て読めば、シニア世代はどの転職エージェントを選ぶべきか、その他どんな転職サービスがあり自分は使うべきか、そもそもエージェントは必要かまでがわかり、転職エージェントで失敗することがなくなるでしょう。

著者:N.K(現役転職エージェント)
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nk
大手エージェントに勤務中の40代。

新卒ではメガバンクに入行。営業を経験した後、人事部へ異動して中途採用を担当する。

銀行の人事制度に疑問を感じ、10年目で異業種への転職を決意、大手転職エージェントに転職した。

当初は金融業界の法人営業に従事。その後も2回転職をし、これまで3社の転職エージェントを経験、その間コンサル、商社、外資などの法人も担当してきた。

匿名の「キャリアアップ」でなら、経験を活かしたありのままの裏事情を発信できるのではと思い、当サイトでライターを始めた。

目次

1. まずは結論|シニアにおすすめの転職エージェント

このページでは、シニアの方におすすめの転職エージェントについて、根拠を持って詳しく解説していきます。

長くなってしまったので先に結論を言うと、シニアの方は以下からまず年収別に3社以上使うべきです。

~400万円 400~
600万円
600万円~
リクルートエージェント
doda
type転職エージェント
パソナキャリア ×
LHH転職エージェント
JACリクルートメント ×

いずれも20年以上の運営実績がある大手で、求人が豊富にあり、60代以上のシニアでも積極的にサポートしてもらえます。

参考までに、それぞれのエージェントを一言で表すと下記の通りです。

おすすめエージェント 特徴
リクルートエージェント 公開求人数が業界No.1の最大手で、地方の求人にも強い
doda 業界No.2の求人数を誇る大手で、あらゆる年代の転職に対応
type転職エージェント 首都圏のみの対応で、ITエンジニア、営業、女性の転職サポートに強い
パソナキャリア 半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性のハイキャリア転職に強い
LHH転職エージェント 世界60の国と地域でサービス提供実績のあるアデコの運営で、外資系の転職に強い
JACリクルートメント ハイクラス転職で真っ先に名前が上がる老舗で、管理職、技術・専門職、外資系の転職に強い

経歴に自信のある方には「スカウトサービス」もおすすめ

経歴に自信があるシニアの方は、あわせて以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。

これは、経歴を登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ転職サービスで、主に年収600万円以上の方を対象としています。

メインの利用者は30~50代ですが、以下の経歴の方はシニアでもスカウトがもらえる可能性が高いです。

  • 大手企業で管理職をしていた
  • 技術・専門職で、特定の分野に強い

企業からのスカウトだと、いきなり面接に進んでスピーディーに内定が出るケースもあるため、登録しておいて損はありません。

転職エージェントにサポートを断られたら?

転職エージェントに「紹介できる求人がない」とサポートを断られた方は、以下からシニアでも未経験で始められる仕事を探しましょう。

  • リクナビNEXT」のような転職サイト:自分で求人を探して応募する
  • ハローワーク:公共の職業紹介サービス

転職エージェントが扱うシニア向けの求人は、経験やスキルを活かして即戦力になる人材を対象とするものが大半で、紹介が難しいとサポート自体を断られます。

3社以上の転職エージェントにサポートを断られた方は、経験を活かした転職は難しい可能性が高いです。

こうした方は、シニア向けの未経験歓迎求人に自分で応募していく方が決まりやすく、おすすめです。

シニアが使うべき転職エージェントや、その他のサービスは以上の通りです。

次の章から、シニアが使う転職エージェントの選び方についてまずは解説していきます。

2. シニア向け|転職エージェントの選び方

60代以上のシニアの方は、以下の方法で転職エージェントを選んでおきましょう。

  • 選び方1. 実績のある大手エージェントだけを選ぶ
  • 選び方2. ターゲットの年収が自分に合ったエージェントを選ぶ
  • 選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社以上使う

この選び方がなぜ重要かを紹介していきます。

選び方1. 実績のある大手エージェントだけを選ぶ

シニアの方は、実績のある大手転職エージェントを選んでおきましょう。

大手と中小のメリット・デメリットは下記の通りで、大手エージェントの方が転職時に強い味方になります。

大手と中小の違い

大手にも下記のデメリットがありますが、どちらも使い方次第で解消できるため、大手を選べば間違いありません。

  • ×忙しいので放置されることがある(人気で他にも多くの人を担当しているため)
    →まめに連絡を取ったり、積極的な姿勢を見せれば優先的に対応してくれる
  • ×中にはハズレの担当もいる
    →エージェントを複数使えばハズレの担当者と付き合わなくて済む

知っておくべき裏事情:近年は低品質なエージェントが急増した

下記は厚生労働省の出す転職エージェントなどの職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。

引用:厚生労働省ホームページ

これには、資格さえあればインターネットを使うことで、簡単にエージェント業が始められるようになったという背景があります。

新設の中小エージェントにも優良なものはありますが、以下のようなタイプが多いのが実情です。

  • 一部の企業とのパイプしかなく、紹介できる求人が少ない
  • 常に出回っている不人気な求人しか持っていない
  • 転職ノウハウが少なく、フォローが弱い

こうしたエージェントにあたると、手持ちの求人から内定を出そうと、希望と違う求人をごり押しさたり、転職失敗の原因にもなるため注意が必要です。

高収入の方は、特にカモにされやすいので注意

シニア世代は、管理職や経験豊富な専門職で高収入の方も多いですが、こうした方は新設エージェントの標的になりやすいため注意しましょう。

転職エージェントは転職した人の年収の30~40%を紹介料として企業から受け取るビジネスです。

高年収の人を転職させる方が儲かる仕組みで、たくさんのエージェントがハイクラス人材を血眼になって探している実態があります。

高年収の方が転職サイトに登録すると、「ヘッドハンター」と名乗るエージェントから大量にスカウトメールが届くのもこれが理由です。

多くの新設エージェントから優良なものを見極めるのは難しいため、初めから大手に絞って活動を進めることをおすすめします。

実績のある大手なら企業とのパイプが強く、優良求人も多い

こうした目に遭わないためにも、転職エージェントは優良企業とのパイプが強く、実績のある大手だけを使うようにしましょう。

大手なら、企業から個別に紹介を依頼された以下のような、表に出ない優良求人も多く保有しています。

  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

中でも、経営幹部のようなエグゼクティブやハイクラスの求人は、一つ目の「外部に出せない求人」というケースがほとんどです。

そのため、こうした求人をメインで探すシニアの方は、企業とのパイプのある大手エージェントを選ぶのは特に重要です。

また、国内企業の9割以上が60~65歳と定年としていることもあり、シニア世代は対象の求人が他の年代に比べて極めて少なくなります。

この点でも多くの企業とのパイプを持ち、豊富な求人を持つ大手エージェントを選ぶのは重要です。

選び方2. ターゲットの年収が自分に合ったエージェントを選ぶ

次に、転職エージェントは、ターゲットにしている年収が自分に合った所を選ぶようにしましょう。

実績のある大手エージェントの中でも、それぞれ得意にしている年収層、力を入れている年収層が以下のように違うからです。

  • 平均的な年収400万円前後の求人に強い
  • ハイクラス向けで、年収600万円以下は相手にされない

管理職や専門職で高収入の方が一つ目のエージェントを使うと、対象の求人が少なく、実力通りの転職ができない可能性があります。

agent_mismatch

逆に、年収400万円の方がハイクラス向けに登録しても、相手にしてもらえず使い物になりません。

こうならないためにも、当ページで紹介する通り、年収別に自分に合った大手エージェントを使うようにしましょう。

選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社以上使う

以上の流れで大手エージェントを選んでも、ハズレの担当がつく場合もあるため、必ず3社は使い、担当者を比べるようにしましょう。

ハズレの担当としては、以下のようなパターンがあげられます。

  • 志望業界の知識が不十分で、深い相談ができない
  • 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる

一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。

一社のみ登録

複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。

複数社登録

いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。

また、転職エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。

ここまでをまとめると、シニアの転職エージェント選びで重要なのは以下3つです。

  • 選び方1. 実績のある大手エージェントを選ぶ
  • 選び方2. ターゲットの年収が自分に合ったエージェントを選ぶ
  • 選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社以上使う

これらを踏まえ、次の章から、具体的に選ぶべきエージェントを紹介していきます。

3. シニアにおすすめの転職エージェント6選

15agent

今回当ページでは、上記の大手エージェント15社を比較し、特に実績が豊富でシニア世代からの評判がいい6社を厳選しました。

厳選した6社について、年収別におすすめ度をまとめたのが以下です。

~400万円 400~
600万円
600万円~
リクルートエージェント
doda
type転職エージェント
パソナキャリア ×
LHH転職エージェント
JACリクルートメント ×

いずれも20年以上の運営実績がある大手で、求人が豊富にあり、60代以上のシニアでも積極的にサポートしてもらえます。

自分の年収に合わせて、上記の中から3社以上に登録をしましょう。

3-1. リクルートエージェント

r-agent

リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、求人の量・転職実績共にトップクラスです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手から中小まで幅広い求人に強いので、登録しておいて損はありません。

向いている人の年収 ~600万円
求人数 約680,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社リクルート
運営歴 1977年~

リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/

3-2. doda

doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。

向いている人の年収 ~600万円
求人数 約200,000件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
運営歴 1989年~

doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/

3-3. type転職エージェント

type

type転職エージェント」は、一都三県を中心とした求人を扱う大手転職エージェントです。

IT・WEB業界の求人、サポートを強みとしており、対象エリアでこの業界を狙う方には外せない一社です。

女性の転職に特化した求人サイトを長く運営していて、女性の転職ノウハウに強い特徴もあります。

向いている人の年収 ~600万円
求人数 約29,000件
対応エリア 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知
運営会社 株式会社キャリアデザインセンター
運営歴 1993年~

type転職エージェント公式ページ:https://type.career-agent.jp

3-4. パソナキャリア

pasonacareer

パソナキャリア」は求人の半数が年収800万を超える、ハイキャリアのサポートに強い転職エージェントです。

運営元のパソナは、人材派遣業の運営歴が40年を超える業界大手で、有名企業とのパイプが強く、大手・優良企業の求人を多く保有しています。

また、会社を上げて女性のサポートに力を入れているため、ハイキャリアの女性の方には真っ先におすすめしたい一社です。

向いている人の年収 600万円~
求人数 約36,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社パソナ
運営歴 1976年~

パソナキャリア公式ページ:https://www.pasonacareer.jp

3-5. LHH転職エージェント

lhh転職エージェント

LHH転職エージェント」は、世界60カ国に拠点を持つグローバル企業が運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。

運営元の「アデコ」は、世界中で長年人材派遣サービスを提供してきた実績があり、外資系企業とのパイプが強いです。

国内の有名企業の求人もありますが、外資系の転職ノウハウ、サポート力では頭ひとつ抜けているため、外資系への転職を狙う方には特におすすめです。

向いている人の年収 600万円~
求人数 約31,000件
対応エリア 全国
運営会社 アデコ株式会社
運営歴 1985年~

LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com

3-6. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイクラスやエグゼクティブの転職で真っ先に名前の上がる老舗の転職エージェントです。

企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いので、これらの求人を探す方は必ず登録しておきましょう。

世界11カ国にも支店を持っていて国外の会社との取引も多く、外資系企業とのパイプも強い特徴があります。

向いている人の年収 600万円~
求人数 約11,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ジェイエイシーリクルートメント
運営歴 1988年~

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

4. 経歴に自信のあるシニアにおすすめのスカウトサービス2選

経歴に自信のあるシニアの方は、これまで紹介してきた転職エージェントを3社は使った上で、以下のようなスカウトサービスも1つは使っておきましょう。

スカウトサービスは、経歴やスキルを登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つサービスで、主に年収600万円以上の方を対象としています。

登録するとあなたのプロフィールがデータベースにのり、それを使う企業の人事やヘッドハンターの目に留まると、スカウトが受けられます。

scout

※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント

登録後は待つだけでよく、企業からのスカウトだといきなり面接に進んでスピーディーに内定が決まることもあるため、登録しておいて損はありません。

迷ったらどれだけの企業が使っているサービスかを公開していて、数が最多の「ビズリーチ」を選びましょう。

  登録企業数 運営歴
ビズリーチ 約29,000社 2009年~
リクルートダイレクトスカウト 非公表 2014年~
doda X 非公表 2019年~
AMBI 約2,800社 2017年~
ミドルの転職 なし
(在籍するエージェントからのスカウトのみ)
2015年~

スカウトサービスの最大の強みは企業から直接スカウトが受けられることですが、企業数が多いほどチャンスは広がり、スカウトも増える傾向があります。

4-1. ビスリーチ

bizreach

ビズリーチ」は、毎月30,000人以上が登録している今最も勢いのあるスカウトサービスです。

即戦力人材を効率よく採用したい企業が続々と利用を開始していて、登録社数は20,000社を超えます。

一部有料の機能もありますが、最大の目玉である「企業からのスカウトの受け取り、返信」は無料プランでもできるので、まずは無料プランで使ってみるのがおすすめです。

有料プランの機能とは?

ビズリーチで月5,500円の有料プランに入ると開放される主な機能には、以下があります。

  • サイト内の全ての求人の閲覧、応募ができる
  • ヘッドハンターのスカウトが全て見られる

自分からも積極的に動きたい人向けの機能ですが、こうした人には、転職エージェントの活用がおすすめです。

紹介される求人にどんどん応募していくなど、自分からも積極的に動けますが、料金は一切かかりません。

ビズリーチは無料プランで使った上で、求人探しや応募には転職エージェントを活用しましょう。

求人数 約86,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ビズリーチ
登録企業数 約29,000社
在籍ヘッドハンター数 6,200人

ビズリーチ公式ページ:https://www.bizreach.jp

4-2. リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト」は、ビズリーチの後を追うように始まった、業界最大手のリクルートが運営するスカウトサービスです。

登録に審査があるビズリーチに対し、審査なしで誰でも登録ができ、全機能を無料で使うことができます。

登録社数は非公開ですが、「最大手だし使っておこう」と考える企業の採用担当者は多いはずで、多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。

ビズリーチが審査に通らず使えなかった方や、さらに可能性を広げたい人は登録しておきましょう。

求人数 約196,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社リクルート
登録企業数 非公開
在籍ヘッドハンター数 4,300人

リクルートダイレクトスカウト公式ページ:https://directscout.recruit.co.jp/

まずは転職エージェントを使うこと!

スカウトサービスのおすすめは以上の通りですが、まずは転職エージェントを使っておきましょう。

スカウトサービスは受け身でスカウトを待つ形になるため、これだけに頼ると、「スカウトが来ずにいつまでも決まらない」となる恐れもあります。

経歴に自信のあるシニアの方も、まずは年収別に以下の大手エージェント3社以上に登録して活動を進めましょう。

~400万円 400~
600万円
600万円~
リクルートエージェント
doda
type転職エージェント
パソナキャリア ×
LHH転職エージェント
JACリクルートメント ×

5. 転職エージェントに断られた時に使うべき全サービス

「紹介できる求人がない」と転職エージェントにサポート自体を断られた方は、以下でシニアでも未経験で始められる仕事を探しましょう。

  • リクナビNEXT」のような転職サイト:自分で求人を探して応募する
  • ハローワーク:公共の職業紹介サービス

転職エージェントが扱うシニア向けの求人は、経験やスキルを活かして即戦力になる人材を対象とするものが大半で、紹介が難しいとサポート自体を断られます。

3社以上のエージェントにサポートを断られた方は、経験を活かした転職は難しい可能性が高いです。

こうした方は、これらでシニア向けの未経験歓迎求人に自分で応募していく方が決まりやすく、おすすめです。

5-1. 転職サイト

転職サイトは、自分で求人を探して応募するサービスで、シニア世代でも未経験で始められる求人を多く扱っています。

正社員としての転職を目指す方は、最大手の「リクナビNEXT」を使っておけば間違いありません。

リクナビnext

総求人数は10万件以上と他サイトの倍以上あり、「60代、70代が活躍中」となっている求人も多いです。

他の転職サイトと比べたのが以下で、どのエリアでも求人数はNo. 1です。

  求人数
関東 関西 九州
リクナビNEXT 54,124 17,588 7,278
イーキャリア 21,380 5,036 2,117
マイナビ転職 16,497 8,015 6,699
en転職 3,345 1,699 957
type 2,352 657 422
はたらいく 1,103 522 588
  • 2024年1月時点

あらゆる職種をバランスよく扱うため、特にやりたいことが決まっていない方は、まずはこれに登録して活動を進めましょう。

リクナビNEXT公式ページ:https://next.rikunabi.com/

正社員にこだわらないなら「マイナビミドルシニア」もおすすめ

マイナビミドルシニア

正社員にこだわらない方には、アルバイトや契約社員の40~60代向けの求人をメインで扱う「マイナビミドルシニア」もおすすめです。

タウンワークのような、学生も対象とするような一般的なアルバイト募集サイトと比べると、40~60代向けの求人だけが集まっているため、効率的に探すことができます。

業界大手マイナビの運営ということもあり、以下のように、他の中高年に特化した求人サイトと比べても、圧倒的に求人数が多いです。

60代以上のシニア向けの求人は、「警備員、交通誘導、マンション管理、清掃」がメインとなっています。

マイナビミドルシニア公式ページ:https://mynavi-ms.jp

介護、保育の仕事なら専門の転職サイトがおすすめ

未経験からでも始めやすい介護職や、保育の仕事が気になる方は、以下のような専門の転職サイトを使いましょう。

介護士専門のおすすめ 介護ワーカー
保育士専門のおすすめ ヒトシア保育

正社員からアルバイトまで、職種ごとの求人が、一般の転職サイトより充実しています。

いずれも転職エージェントの機能も持っていて、無料で転職相談ができたり、求人紹介を受けることもできます。

自分で求人を探すのが面倒な人は、会員登録してエージェントに希望条件を伝えて仕事を紹介してもらいましょう。

5-2. ハローワーク

転職サイトでも転職が決まらなかった方は、公共の職業紹介サービス「ハローワーク」を使いましょう。

これまで紹介した民間のサービスに比べると、地方や小さい会社の求人が多いですが、シニアでも応募できる年齢不問の求人が多く掲載されています。

求人は以下から調べられるため、転職サイトでもいい求人が見つからなかった方は利用してみましょう。

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/kensaku/

月3~5万円でいいなら「シルバー人材センター」という選択も

収入は月3~5万円でいいから働きたいという方は、地域のシルバー人材センターに入会して仕事をもらう方法もあります。

シルバー人材センターは市町村ごとにある、60歳以上が利用できる公共の組織で、月10日以内の出勤で、3~5万円がもらえる軽い仕事の紹介が受けられます。

仕事内容や最寄りのセンターは以下から調べられるため、気になる方は確認してみましょう。

シルバー人材センター公式ページ:https://zsjc.or.jp/

6. シニアこそ転職エージェントを使うべき4つの理由

これまで紹介したように、転職で使えるサービスは他にもあり、そもそもシニアは転職エージェントを使うべきか気になる方もいるはずです。

ただ、以下の理由で、シニアの方こそ、まずは転職エージェントを使うべきと言えます。

  • 経験・スキルを活かした仕事が見つかりやすい
  • エージェントしか持っていない好条件な求人に応募できる
  • 選考で有利になることがある
  • あらゆる転職サポートが無料で受けられる

理由1. 経験・スキルを活かした仕事が見つかりやすい

転職エージェントは、シニアが対象の経験者向けの求人を豊富に持っていて、60代以上のシニアでも経験やスキルを活かして働ける仕事を紹介してくれます。

シニアが転職エージェントを使う最大のメリットはこの点で、これだけでも使う価値があると言えます。

シニア世代は以下のような貴重なキャリアを持つ方が多いですが、求人自体が少ないこともあり、経験が活かせる仕事を自力で見つけるのは難しいです。

  • 管理職として組織をまとめた経験
  • 技術・専門職(エンジニア、研究職、開発職など)として長年働きてきた経験

結果として、シニアでも未経験からできる「警備員」や「マンション管理」といった体力仕事に落ち着いてしまう方が多いのが現実です。

以下は一例ですが、転職エージェントを使えば、豊富な求人からシニアでも経験を活かして活躍できる職場を提案してもらえます。

  • 大手製造業メーカーの役員→中小食品メーカーの顧問職へ転職(事例詳細
  • 高分子の研究開発職→同職種の外資系への転職(事例詳細

経歴に自信のない方も、どんな可能性があるのかの確認のステップとして、転職エージェントは利用しておきましょう。

理由2. エージェントしか持っていない好条件な求人に応募できる

シニア向けの中でも、経営に近いポジションの求人は、「戦略上外部に出せない」というケースがほとんどで、エージェント経由でしか応募できないことも多いです。

こうした求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。

転職エージェントを使えは、こうした求人サイトにはない高品質な非公開求人にも応募ができます。

理由3. 選考で有利になることがある

転職エージェントを使うことで、直接申し込んだ人よりも、選考が有利に進むことがあります。

採用側からすると、どこの誰かわからない人よりも、転職エージェントがプッシュしてくる人の方が安心して採用することができるからです。

エージェントは、企業側に書類に書けないあなたの魅力をアピールしてくれ、優秀なエージェントだと、面接で失敗しても結果を覆してくれることもあります。

年齢を理由に選考で不利になることも多いシニアの方には、強い味方になるのは間違いありません。

理由4. あらゆる転職サポートが全て無料で受けられる

転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。

  • キャリアの相談
  • 求人の紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 面接や入社の日程調整
  • 年収交渉

自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。

特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。

転職エージェントは現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。

デメリットは使い方次第で解消できる

転職エージェントには以下のデメリットもありますが、このページで紹介している通りに選ぶことで、いずれも解消が可能です。

  • ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
    →実績のある大手のエージェントだけを使う
    →3社以上使い、担当者を比べる
  • ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
    →ターゲットの年収が自分に合ったエージェントを選ぶ

他のサービスと転職エージェントを比べると?

転職エージェントとその他のサービスを「サポート」「求人の質・量」「選考の有利さ」で比較したのが以下です。

サポート 求人の質・量 選考の有利さ
転職エージェント
相談〜内定後の交渉まで

良質な非公開求人、数多い

選考対策・プッシュあり
スカウトサービス
一部のみのサポート

良質だが、数少ない

選考対策・プッシュあり
転職サイト ×
自分でやる

公開求人、数多い
×
自力で頑張る
ハローワーク
求人の紹介

数は多いが低品質

簡単な選考対策のみあり

全てにおいて優れているのは転職エージェントだけですから、転職を考えているシニアの方は、まず転職エージェントを使っておきましょう。

転職エージェントの利用の流れは?

大まかな流れは以下の通りです。

  1. ネットから申し込み
  2. エージェントと面談(対面かWEB、電話)
  3. 求人紹介を受ける
  4. 企業に応募
  5. 面接
  6. 内定

最初の面談ではこれまでの職歴やスキル、転職先の希望条件が聞かれるため、おおまかに整理しておきましょう。

面談は、どのエージェントも現在はオンラインや電話で行うケースが多いです。

大手エージェントの調査」によると、60代以上は約4割の方が決まるまでに半年以上かかっているデータがあります。

3~6ヶ月で決まることの多い他の年代に比べて長期間かかる可能性が高いため、なるべく早く申し込みをしておきましょう。

7. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

  • 最初の申し込みを丁寧に行う
  • 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
  • 経歴・スキルに嘘はつかない
  • 複数のエージェントを使っていることは隠さない
  • 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
  • 担当者が使えないと判断したら付き合わない
  • 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
  • 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
  • 最低限のマナーは守る

7-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

  • 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
  • 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
  • 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

7-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

  • 転職予定がかなり先
  • そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

7-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

7-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

  • あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
  • 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

7-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

  • こういった求人はないか
  • こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

エージェントがシステムで候補者を選ぶ画面

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

7-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

付き合うべきではない担当者の特徴
  • 業界知識が乏しく、深い話ができない
  • 転職に関して話していても経験を感じられない
  • 希望した条件以外の的外れな求人ばかり紹介してくる
  • あなたの都合を考えずに、応募を強要してくる(営業感が強い)
  • 必要な連絡や手続きが遅い、ミスが目立つ

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名:担当変更のご相談

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。

ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名:退会手続きのお願い

〇〇エージェント 〇〇様

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

7-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

  • 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
  • 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

(参考)ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

7-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

7-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

8. シニアの転職についてよくある質問

最後に、シニアの転職についてよくある以下の質問に回答していきます。

8-1. シニアの転職は難しい?

国内企業の9割以上が60~65歳を定年としているのもあり、年齢だけで不採用になるケースが多く、難しいと言えます。

企業としてはなるべく長く活躍してくれる若い人材が欲しい本音があり、積極的に採用している企業は少ないです。

正社員としての転職は特に難しく、「厚生労働省の調査」によると、60歳以上はパートタイムの仕事を始める人の割合が急増するデータもあります。

新たに始める仕事がパートタイムの人の割合
男性 女性
50~54歳 30.3% 68%
55~59歳 26% 70.1%
60~64歳 44.5% 73.7%
65~69歳 69.2% 89.8%

ただ、以下のキャリアの方は、シニアでも即戦力として活躍できることが多く、スムーズに決まる可能性が高いです。

  • 大手企業で管理職をしていた
  • 技術・専門職で特定の分野に強い

8-2. シニアでも未経験でできる仕事ってどんなの?

主な仕事としては、以下があげられます。

  • 警備員
  • 交通誘導員
  • マンション管理人
  • 清掃員
  • 介護職
  • タクシーなどのドライバー

転職サイトで「60代が活躍中」となっている未経験歓迎の求人は、上記が多くを占めています。

立ち仕事などで、体力を使う仕事がほとんどです。

こうした仕事に自信がない方は、必ず転職エージェントに登録し、経験やスキルを活かせる他の仕事がないか確認しておきましょう。

8-3.シニアの転職を成功させるコツは?

まず、これまでの経験やスキルを活かした仕事を探す上で、転職エージェントに登録するのは欠かせません。

シニアの経験者向けの求人は少なく、自力で探すのは難しいため、大手から中小まであらゆる優良企業とパイプを持つ大手エージェントを頼りましょう。

また、ある程度収入が減ることは受け入れるなど、待遇面で高望みをしないスタンスも重要です。

厚生労働省の調査」によると、転職によって収入が減る人の割合は、60歳を超えると大幅に増えるデータもあります。

転職で収入が減った人の割合
40~44歳 37.4%
45~49歳 32.5%
50~54歳 53.2%
55~59歳 49.9%
60~64歳 61.2%
65歳以上 69%

60代は収入を下げて転職する人の方が多くなるため、収入ダウンも受け入れる姿勢でいた方が、決まる可能性は高いです。

どうしても下げたくない方は、転職エージェントに収入を維持して働ける職場がないか相談してみましょう。

まとめ

シニア向けの転職エージェントについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

シニアの方は、以下の方法で転職エージェントを選んでおきましょう。

  • 選び方1. 実績のある大手エージェントだけを選ぶ
  • 選び方2. ターゲットの年収が自分に合ったエージェントを選ぶ
  • 選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社以上使う

まずは以下の大手エージェントの中から、自分の年収に合った会社に3社以上登録しましょう。

~400万円 400~
600万円
600万円~
リクルートエージェント
doda
type転職エージェント
パソナキャリア ×
LHH転職エージェント
JACリクルートメント ×

いずれも20年以上の運営実績がある大手で、求人が豊富にあり、60代以上のシニアでも積極的にサポートしてもらえます。

また、経歴に自信のある方は、以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。

当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。

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