「転職回数が多い=人生終わり」と言われる3つの理由と逆転の全手段
「転職回数が多いと人生終わり?」「末路は悲惨?」など、転職回数が多くて悩んでいませんか?
平均以上に転職回数がある人は、採用で不利になったり、年収が上がりにくいなど、厳しい現実があるのは確かです。
しかし、実際の採用現場では即NGということはなく、小さい工夫で選考を突破できたり、決して人生終わりとは言えません。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職相談にのってきた筆者が、転職回数について、以下の流れで解説します。
- 「転職回数が多い=人生終わり」と言われる3つの理由
- 人生終わりって本当?人事に聞いた採用現場のリアル
- 「人生終わり」にしないために|逆転に向けて意識すべきこと
- 私が見てきた、転職回数が多い人の逆転事例
- 転職回数をこれ以上増やさないために、今すぐできること
全て読めば、人生終わりと言われる背景から、人事目線の印象、逆転の手段までがわかり、転職回数で悩むことがなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 「転職回数が多い=人生終わり」と言われる3つの理由
転職回数が多いことが人生終わりと言われる理由は以下3つです。
- イメージが悪く、採用されにくくなる
- 年収が低くなりやすい
- ローンが組みにくかったり、社会的信用が低くなる
理由1. イメージが悪く、採用されにくくなる
最も大きい理由はこれで、転職回数の多さは採用側にとってのイメージが悪く、転職に苦労することになります。
具体的には、応募先に以下のような印象を与えてしまい、不採用になるケースが増えるとされています。
- 採用しても、結局またすぐ辞めそう
- 仕事が続かないのは、本人に問題があるからでは
- 一つのことを長く続けた経験がなく、「これに強い」がない
何十社も書類で落とされたり、不人気なブラック企業しか選択肢がない、といった苦労をして、人生終わりと感じる人もいます。
理由2. 年収が低くなりやすい
転職回数が多く、なおかつ、毎回仕事内容が変わっている人だと、年収が低くなりやすいです。
本来は、一つの仕事で経験を積んでいくことで仕事の幅が広がり、年収も上がっていきます
しかし、経験を積む前に辞めることを繰り返していると、いつまで経っても年収は上がりません。
- 一通りの仕事を覚え、経験していく下積み期間(ここで退職の繰り返し)
↓年収アップ - 大きい仕事を任されて、リーダーシップも取れるように
↓年収アップ - 管理職として部下を束ねるポジションに
20~30代の若いうちは差がつきませんが、30代後半や40代以降はこの差が大きくなります。
同年代が管理職として高年収になっていく中、自分はスタートの年収400万円のままといった事態になります。
年齢が上がると採用もされにくくなり、逆転も難しくなるので、人生終わりと感じる人もいます。
理由3. ローンが組みにくかったり、社会的な信用が低くなる
転職を繰り返していて、直近の職歴が1年前後と短い場合は、以下のような審査にも響いてきます。
- 住宅や自動車購入のローン審査
- クレジットカードの審査
- 賃貸契約の審査
これらでは、安定して働けて、支払っていける能力があるかを見られます。
職歴が短いと不安定な立場としてマイナス評価になり、落とされるケースも増えます。
住みたい家が買えなかったり、日常生活にも不自由があり、人生終わりと感じる人もいます。
そもそも転職回数が多いってどれくらい?
私がこれまで企業の人事のリアクションを見てきた経験上、以下を超えると多いと言えます。
- 20代:3回以上
- 30代:4回以上
- 40代:5回以上
- 50代:6回以上
「リクルートの実施したアンケート調査(1.8万人対象)」でも、上記を超える人はそれぞれの年代で1割程度で、少数派です。
平均とは離れるので、こうした回数だと採用側も身構えることが多くなります。
エージェントとして企業に紹介しても「定着するか不安」と反応が悪くなることがよくありました。
転職回数の数え方は?
新卒で入った会社を除き、正社員・契約社員としての転職を1カウントとします。
アルバイトはカウントされず、派遣社員は派遣元が変わった場合のみ1カウントとなります。
2. 人生終わりって本当?人事に聞いた採用現場のリアル
転職回数の多さについて、実際に採用現場でどうみられているのかを、私が過去に交流のあった人事の方に聞き取りを行いました。
その結果、以下のように、決して人生終わりとは言えない、ポジティブな意見がいくつも出てきました。
- 回数自体よりも、なぜそうなったかの理由を重視する
- 直近が長ければ、あまり気にしない
- 人手不足で「回数だけで不採用」とは言っていられない
- 価値観が変わって、以前ほど厳しくは見ない
- そもそも気にしない業界・職種もある
それぞれ、実際に採用現場の方から頂いた声と一緒に紹介していきます。
2-1. 回数自体よりも、なぜそうなったかの理由を重視する
採用現場では、回数が多い=即不採用ではなく、その理由まで確認した上で選考が行われます。
回数が多くても、以下の印象があれば問題にはならず、むしろ優秀と評価されます
| 例えば? | |
| 目標を持った前向きな転職をしている | 「前職の中で〇〇の重要性を感じ、〇〇スキルを高められる仕事につきたかった」のように、前向きな転職ストーリーがある |
| 一貫性があり、スキルを積み上げている | 同じ職種や業界、そうでなくても「提案力を高められる職場」のような一つの軸を持って転職しながら、スキルを高めている |
また、応募先で活かせる幅広い知見を持っていたり、転職を繰り返しても、その経験が武器になる人もいます。
これがうまくアピールできると、むしろ欲しい人材として高評価を受けることにつながります。
2-2. 直近が長ければ、あまり気にしない

直近の会社で成果を出していて、数年続いているなら
『この人はこの分野でやっていく人なんだな』と理解できます。
回数が多くても、直近の職歴が3年以上と長ければ、腰を据えて働ける印象になり、イメージはそこまで悪くなりません。
中途採用では直近の職歴が最も重視され、古い職歴までは問われないことが多いからです。
若い頃に短期で転職を繰り返していても、「試行錯誤した時期があったんだろう」程度で、流されることがほとんどです。
2-3. 人手不足で「回数だけで不採用」とは言っていられない

開発案件が増えていて人手が足りないので、転職回数だけで落としている余裕はありません。
もちろん短期離職が多いと気にはなりますが、面接で前向きな理由が聞ければ普通に選考は進めます。
深刻な人手不足から、少しでも可能性のある人は戦力として採用したいという企業も増えています。
「帝国データバンクの調査(2025年)」によると、国内の半数以上の企業は人手不足を感じていて、採用に苦労している企業が多いのが現状です。
短期離職が続いていたり、印象がイマイチな方も、「今後は腰を据えて頑張りたい」のように、前向きなアピールができれば可能性があるのが今の転職市場です。
2-4. 価値観が変わって、以前ほど厳しくは見ない

実際、社内を見ても3〜4社経験して入ってきている人も普通にいます。
それよりも、どんなスキルを持っているかを重視しています。
近年は、転職が当たり前の時代ということもあり、以前ほど転職回数に厳しい目を向ける企業は減ってきています。
時代が変わってきていることは、以下の点からも明らかです。
- 終身雇用が維持できず、プロジェクトごとに採用する「ジョブ型」を多くの企業が導入
- 実際に、新卒を減らして、中途採用の比率を上げる企業も増えている(日本経済新聞より)
- 転職を希望する人は直近10年で右肩上がりに増えている(総務省データより)
応募先で活かせる経験・スキルがあり、即戦力になるのであれば、気にしないという採用担当も増えています。
2-5. そもそも気にしない業界・職種もある

経験が少なくても、『やる気があるなら一度会ってみよう』というケースは多いです。
それくらい人材確保が難しい業界です。
以下の2点に当てはまり、そもそも転職回数を気にしない業界・職種も存在します。
| ①実績・スキルがあれば問題なし | 営業、コンサル、外資系、ITエンジニア |
| ②人手不足が特に深刻 | 医療・福祉系(看護師、介護士、保育士など)建設業界(施工管理など)、ITエンジニア、小売業界、飲食業界 |
これらの採用現場では、長く続けてくれるかよりも、すぐに戦力になれるかが特に重視されます。
転職は当たり前という雰囲気も強く、回数が多くてもデメリットにはなりにくいです。
ただし、マイナス印象になりやすいのは確か
ポジティブな受け止めがある一方で、回数が多いと、以下のようなマイナス印象にもなりやすいのは確かです。
- またすぐ辞めそう
- 何かしら本人に問題があるのでは
①またすぐ辞めそう

せっかく採用しても1年以内に辞めてしまうと、採用した側の責任を問われることもあります。
そのため、短期離職が多い人はどうしても警戒してしまいます。
中途採用では、一人採用するたびに、以下で合計数十~数百万円がかかるとされています。
- 求人広告費
- エージェントに支払う紹介料
- 採用担当の人件費
- 現場の教育担当の人件費
すぐに辞められると、これらが全て無駄になるので、採用担当は「すぐ辞めないか」を特に重視します。
回数が多く、特に1年前後の短期離職があるとマイナス印象で、お見送りになるケースが多いのも事実です。
②何かしら本人に問題があるのでは

『この人は職場に馴染めないタイプなのでは』
と感じることはあります。
やはり採用する以上、何か地雷がある人ではないかという視点はどうしても持ってしまいます。
転職回数が多く、一つの仕事が続いていない人だと、採用担当は以下の不安を感じます。
- コミュニケーションに問題があったり、組織に馴染めないタイプでは
- どこにいっても人間関係のトラブルを起こすタイプでは
- なんでも周りのせいにする面倒なタイプでは
- ストレス耐性が低いのでは
こうした人を採用すると、採用担当が現場からクレームを受けたり、結局長く続かなかったりとリスクが大きいからです。
特に、転職理由が人間関係だったり、前職への不満だけが理由として上がると、こうした印象を持たれやすいです。
応募の多い人気企業だと、この点を懸念して、まとまった職歴がない人は機械的に落とすケースもあります。
3. 「人生終わり」にしないために|逆転に向けて意識すべきこと
転職回数が多い人が、マイナス印象を取り払い、内定を獲得するために意識すべきことを、以下3つに分けて解説していきます。
| ①「すぐに辞めそう」と思わせないために | ・前向きな転職ストーリーを伝える ・過去を反省して、今後は腰をすえて頑張りたいアピールをする ・応募先にマッチした志望動機を伝える |
| ②「問題がある人物」と思わせないために | ・チームの中で成果を出してきたことを伝える ・転職理由を全て周りのせいにはしない ・転職理由に人間関係を上げるのは避ける |
| ③「活躍してくれそう」「むしろ欲しい」と思わせるために | ・転職経験がむしろ強みになることを伝える ・応募先の求める強みを自己PRする ・伝える実績は、数字や他者の評価をつけて、説得力を上げる |
私が過去にサポートした中でも、これらを抑えるだけで、不採用続きが嘘のように止まり、内定が出始めた事例が多数あります。
3-1. 「すぐに辞めそう」と思わせないために
採用担当は、採用してすぐに辞められることを最も嫌がります。
回数の多さでそう思わせないために、以下を意識しましょう。
①前向きな転職ストーリーを伝える
転職に明確な理由がみえず、「行き当たりばったりで、なんとなくで繰り返してきた」とみられると、まず採用には至りません。
回数が多くても、以下のような前向きな転職をしてきたことが伝えられると、採用側は安心します。
- スキルを段階的に広げてきた
(例)最初の会社では、請求書処理など日次の経理業務を担当していました。その後、月次決算まで担当できる会社へ転職し、経理業務の範囲を広げました。現在は年次決算にも関わるポジションで、より幅広い経理業務を担当しています。- 一つの軸を持って、あらゆる職種に挑戦をしてきた
(例)私は“人を育てる仕事”にやりがいを感じるタイプで、その軸でキャリアを積んできました。最初は店舗スタッフとして働いていましたが、後輩指導を任されるようになり人材育成に興味を持ちました。その後、教育担当として働ける会社へ転職し、スタッフ研修を担当しました。現在は人事部で研修業務を担当し、社員教育の仕事に携わっています。
②過去を反省して、今後は腰をすえて頑張りたいアピールをする
毎回人間関係が理由だったり、前向きなストーリーがどうしても作れない方もいるでしょう。
こうした方は、率直にこの事実を反省し、今後は腰をすえて応募先で頑張りたいという思いを語りましょう。
自分の非を認める点で誠実さが見えますし、長期的な転職後の将来像まで語れると、印象はグッと良くなります。
【例】
これまでの職歴を振り返ると、短期的な判断で職場を変えてしまった部分もあったと反省しています。
ただ、複数の職場での経験を通じて、自分はシステムを作るだけでなく、業務を改善するような仕事に関わりたいという思いが明確になりました。
今後は一つの環境で腰を据えて技術を磨きながら、将来的には業務改善やシステム導入をリードできるエンジニアとして活躍したいと考えています。
③応募先にマッチした志望動機を伝える
採用担当は、働き始めてから、「やっぱり違った」となってすぐ辞めることを心配しています。
そう思わせないよう、応募先の仕事内容や社風が、あなたの理想にぴったりであることを志望動機で説明しましょう。
面接で「他でもいいのでは?」と返されないよう、その会社ならではの特徴にフィットすることをアピールしましょう。
【例】
これまでの仕事の中で、業務のやり方を見直したり、仕組みを改善していくことにやりがいを感じるようになりました。
御社では現場の意見をもとに業務改善を進める取り組みを積極的に行っていると伺い、その点に魅力を感じています。
これまでの経験を活かしながら、業務効率化や改善の取り組みにも積極的に関わり、組織に貢献していきたいと考え志望しました。
「問題がある人物」と思わせないために
転職を繰り返す人は、「何かしら問題があるから続かないのでは」と疑念を必ず持たれます。
そう思わせないために、以下を意識しましょう。
①チームの中で成果を出してきたことを伝える
企業はどこもチームで働くので、協調性がなかったり、組織に馴染めたいタイプの人は嫌がられます。
チームワークは問題ないことをアピールできるよう、周囲と協調して成果を出してきた点は説明しておきましょう。
【例】
営業として個人目標を追うだけでなく、チーム全体の売上向上を意識して取り組んできました。
前職では新人の営業メンバーのサポート役も任され、商談同行や提案資料の共有を行い、チーム全体の成約率向上に貢献しました。
②転職理由を全て周りのせいにはしない
“他責思考”とも呼ばれる、周囲の批判ばかりするタイプと判断されると、「採用してもすぐ不満が出て辞めるだろう」と採用を見送られてしまいます。
何かしらの不満は転職理由にあって当然ですが、自分の反省も含めて語れると、グッと印象は良くなります。
【例】
前職では評価制度が成果よりも年功的な要素が強く、当時はその点に不満を感じていました。ただ、振り返ると入社前に制度を十分に確認していなかった自分の下調べ不足もあったと反省しております。
現在は自分の理想も整理しつつ、評価制度や働き方まで調べた上で、長く働ける環境を慎重に選んでおり、その結果御社を志望するに至りました。
③転職理由に人間関係を上げるのは避ける
一部合わない人がいたり、人間関係の問題はどの職場でもあるのが当然です。
そのため、そこを転職理由に挙げていると、「また同じ理由で辞めるだろう」とまず採用には至りません。
本当は人間関係が理由の方も、「こんな仕事がしたくなった」「評価制度が合わなかった」など、他の理由をあげるようにしましょう。
【転職理由のNG例】
「上司のやり方に納得がいかないかった」「職場の人と合わず、馴染めなかった」「人間関係が悪く、職場の雰囲気が悪かった」
「活躍してくれそう」「むしろ欲しい」と思わせるために
マイナス印象を取り払いつつ、以下もできればむしろ高評価で、内定確率は大きく上がります。
①転職経験がむしろ強みになることを伝える
転職回数が多い方は、経験の豊富さや適応力の高さなど、転職経験者ならではの強みを持つ点をアピールしてみましょう。
これが応募先の仕事に生きると判断されると、むしろ欲しい人材として好印象を獲得できます。
- 複数の業界・会社のやり方を知っている
(例)これまで3社で営業を経験しており、既存営業・新規営業の両方を経験してきました。それぞれ営業スタイルが異なる会社でしたが、その経験から顧客ごとに提案方法を変える力が身についたと感じています。- 新しい環境に適応する能力が高い
(例)複数の企業で働いた経験から、新しい環境でも短期間で仕事を覚える力が身につきました。前職でも入社後3か月で担当顧客を任されるようになりました。
②応募先の求める強みを自己PRする
どんなに立派な自己PRでも、応募先に関係のない強みをアピールしても、全く刺さらないので注意しましょう。
採用側は、自社で活躍してくれる人材を求めています。
職務経歴書や面接の自己PRでは、採用側が求める人材にマッチした強みを的確にアピールするよう心がけましょう。
【例】
- 応募先
顧客との関係構築力を重視する営業職- 自己PR
私の強みは、顧客との信頼関係を築く力です。
前職では既存顧客を担当し、定期的な訪問やヒアリングを通じて課題を把握することを意識してきました。その結果、既存顧客からの追加受注が増え、担当顧客の売上を前年比120%まで伸ばすことができました。
御社でも顧客との関係構築を大切にしながら、長期的な取引につながる提案を行い、売上拡大に貢献していきたいと考えています。
③伝える実績は、数字や他者の評価をつけて、説得力を上げる
自己PRで、前職のエピソードを出す際は、数字や他者からの評価をセットで伝えましょう。
「この点に力を入れた」「こんな工夫をした」といった説明だけでは、実際うまく行ったのか?と疑問を持たれてしまいます。
以下のように、裏付けとなる数字や他者からの評価をつけるだけで、説得力をグッと高めたアピールが可能となります。
- 数字を入れる
(例)「前職では法人営業を担当し、年間売上目標の120%を達成しました。」
(例)「業務改善の取り組みを行い、作業時間を1日あたり約2時間短縮することができました。」
- 他者からの評価を入れる
(例)「上司からは、仕事の進め方を丁寧に教えられる点を評価していただきました。」
(例)「担当していた顧客から『次回の案件もぜひお願いしたい』と言っていただき、継続して案件を任せていただくことがありました。」
(参考)転職回数はごまかすとバレる?
前職については、社会保険や年金の手続きの中で、情報が転職先でわかるので、嘘を書くと高確率でバレることになります。
一方、それより前の職歴については、いちいち調べないのが一般的で、短期離職の会社を省いたりしても、バレない可能性が高いです。
しかし、万が一発覚した場合以下のリスクがあり、ごまかすのはおすすめしません。
- 内定取り消し
- 懲戒解雇(クビ)
- 社内で信用を失う
これまで書いてきたように、面接での伝え方などで十分挽回はできるので、経歴は正直に出して選考にのぞみましょう。
4. 私が見てきた、転職回数が多い人の逆転事例
ここでは、私が過去に転職エージェントとしてサポートしてきた中で、転職回数が多い方が、内定を獲得できた事例を紹介していきます。
不採用が続いていた方が、どんな改善をして内定に至ったかも解説していきます。
30代男性|営業として5回転職→大手メーカー営業職に内定
| 経歴 | 営業職として、不動産、広告、人材など5社を経験 |
| 課題 | 直近で1~2年の離職を繰り返したこともあり、書類で落ちることが続いていた |
| 選考で改善してもらったこと | ▪️職歴について、一つ一つ経験した会社について説明するだけ →改善後:営業スキルを段階的に上げるために、「個人営業→スキルを広げるために法人営業に挑戦」のように前向きな転職してきたストーリーを説明 ▪️成長産業で、将来性を感じたという志望動機だけ →改善後:多くの業界の営業を経験した結果、課題解決型の営業が最もやりたいと自覚したことを説明。応募先が顧客の業務課題に深く入り込んだ提案ができる点に魅力を感じ、今後は腰を据えて頑張りたいとアピール。 ▪️直近の会社で比較的いい成績を上げていたことの説明だけ →改善後:経験した各社の実績を数字で説明し、どの会社でも一定の成果を出してきたことをアピール |
| 結果 | 営業として幅広い経験があり、向上心のある人材と評価され、大手メーカーの営業職に内定 |
採用担当は、転職回数が多い人に対し、「行き当たりばったりで転職しているのでは」という懸念を持っています。
この方のように、成長のストーリーや転職の背景を整理できると、なんとなくで転職を繰り返したわけではないことが伝わります。
20代女性|異なる職種で3回転職→IT企業カスタマーサクセスに内定
| 経歴 | 販売職、法人営業、営業事務の3職種を経験 |
| 課題 | 職種がバラバラで「キャリアに一貫性がない」と判断され、書類で落ちることが続いていた |
| 選考で改善してもらったこと | ▪️職歴について、それぞれの仕事内容を順番に説明するだけ →改善後:販売での顧客対応、営業での提案経験、事務でのサポート経験を「顧客の課題解決を支える仕事」という軸で整理 ▪️「IT業界に興味がある」という志望動機 →改善後:顧客と長期的に関わりながら企業の課題解決を支援できるカスタマーサクセスに魅力を感じたと説明 ▪️これまでの職務については、その内容の説明だけ →改善後:販売での売上ランキング、営業での契約件数などを数字で説明し、各職場で成果を出してきたことをアピール |
| 結果 | 顧客対応経験の幅広さとコミュニケーション力が評価され、IT企業のカスタマーサクセス職に内定 |
職種が変わっている場合でも、それぞれの経験を一つのキャリアの流れとして整理できると評価は大きく変わります。
採用担当は、「どんな軸でキャリアを作ってきたのか」をみています。
複数職種の経験でも共通する強みを説明できれば、むしろ経験の幅として評価されることも少なくありません。
40代男性|エンジニアとして7回転職→ソフトウェア会社の管理職に内定
| 経歴 | ITエンジニアとして、SIer・自社サービス企業など7社を経験 |
| 課題 | 短期離職が複数あり「定着しない人材では」と判断され、書類選考が通らない状態だった |
| 選考で改善してもらったこと | ▪️直近の職歴だけをアピール →改善後:複数企業でのプロジェクト経験を強みにし、様々な開発現場を知っている点をアピール ▪️転職理由を「より良い環境を求めて」と説明 →改善後:キャリア形成の意図が不明確だった点を反省し、今後はプロジェクトマネジメントを軸に長期的にキャリアを築きたいと説明 |
| 結果 | 開発からマネジメントまで経験した即戦力人材と評価され、IT企業の管理職(PM)に内定 |
回数が多い方は、過去の転職を正当化するのではなく、率直に反省した上で、転職経験を通じて得た強みを説明するのも効果的です。
エンジニアのように、様々な開発環境や組織を経験していることが強みになる職種だと、むしろ強みとして評価されるようになります。
5. 転職回数をこれ以上増やさないために、今すぐできること
想定外に転職回数が多くなっていて、これ以上増やしたくない方は、以下を実践しましょう。
- 退職理由になった不満を整理する
- 企業研究は念入りに行う
- 応募前に、転職エージェントは必ず頼る
どれもすぐできる簡単なことですが、やる・やらないで結果は大きく変わってきます。
5-1. 退職理由になった不満を整理する
まずはこれまで職歴から、何を不満に退職を繰り返してきたかを洗い出しましょう。
ここが整理できていないと、いつまでも合わない環境に行くことを繰り返してしまいます。
不満を整理することで、逆にどんな職場なら前向きに働けるかが見えてきます。
| 前職への不満 | どんな環境なら良かったか |
| 残業が多く、プライベートの時間がほとんど取れなかった | 残業が少なく、休みが取りやすかったりワークライフバランスのいい職場 |
| 裁量が少なく、言われたことをこなすだけの仕事だった | 自分で考えて提案したり、裁量を持って仕事を進められる環境 |
| 仕事内容が単調で、スキルが身につかないと感じた | 新しい業務に挑戦できたり、専門スキルが身につく仕事 |
理想の環境がわかったら、それを軸に応募先を選んでいくことで、同じ失敗は避けられます。
5-2. 企業研究は念入りに行う
入ったから「思っていたのと違った」とならないように、応募先の情報収集は念入りにしましょう。
転職を繰り返す方は、入社後にその会社のデメリットに気づき、ミスマッチで退職するパターンが多いです。
採用ページなど、公式の情報を見るのはもちろんですが、「Openwork」のように、社員の口コミがわかるサイトもチェックして、隠れたデメリットがないか調べておきましょう。
この点では、退職した人の声を聞いていたり、情報面で頼りになるので、次で紹介する転職エージェントを使うのもおすすめです。
5-3. 応募前に、転職エージェントは必ず頼る
ミスマッチを避ける上で強い味方になるので、応募前には転職エージェントを必ず活用しましょう。
転職エージェントは、登録すると担当がついて転職のあらゆるサポートが受けられる完全無料のサービスです。

転職回数が多い人には、以下の点で特に使うメリットが大きいです。
- 回数が多くても、不利にならない書類づくり、面接対策をサポートしてくれる
- 過去のサポート歴から、求人に載らない応募先ごとの隠れたデメリットも知っている
- 応募先の悪い点まで事前に教えてくれて、転職を繰り返すことの防止になる
転職エージェントにしか求人を出さない有名企業も多く、使わないと出会えないレアな求人も多数あります。
転職回数が多くて自信がなかったり、一人で動くのが不安な方には特におすすめです。
あなたの経歴を聞き取った上で、内定に向けたオーダメイドの戦略を練ってもらえます。
転職エージェントは使う本人は無料ですが、企業から紹介の手数料をもらって運営されています。
仮に紹介した人が短期離職になると、手数料は返金になり、エージェントは利益が出ません。
そのため、ミスマッチを起こさないよう、全力であなたが長く続けられる仕事を探してくれます。
転職エージェントの選び方とおすすめ
転職エージェントは全国に2万社以上ありますが、以下の観点で選べば、まず失敗しません。
- 老舗・大手の転職エージェントだけを使う
→長年付き合いのある大手にしか求人を出さない有名企業も多いため - 自分の年収にあった転職エージェントを使う
→大手の中でも、どんなキャリアの方のサポートに強いかがそれぞれ変わる - 複数の転職エージェントに登録し担当者を見極める
→相性の悪い担当に当たることもあるので、3社は使っておくと安心
これらを踏まえ、老舗・大手の転職エージェントについて、年収別におすすめ度をまとめました。
以下からあなたの年収に合わせて3社に登録しましょう。
おすすめ度各社の特徴
| ・ おすすめ エージェント |
~500万円 | 500~ 700万円 |
700~ 900万円 |
900万円~ |
| ・ doda |
◎ | ◎ | ◎ | ◯ |
| ・ マイナビ転職AGENT |
◎ | ◎ | ◯ | △ |
| ・ type転職エージェント |
◎ | ◎ | ◯ | △ |
| ・ パソナキャリア |
△ | ◯ | ◎ | ◎ |
| ・ LHH転職エージェント |
△ | ◯ | ◯ | ◎ |
| ・ JACリクルートメント |
× | △ | ◎ | ◎ |
| ・ おすすめ エージェント |
|
| ・ doda |
求人数やサポート実績は国内トップクラスで、大手優良企業の求人が集中している |
| ・ マイナビ転職AGENT |
新卒領域では最大手なのもあり、20~30代の若手のサポートに特に強い |
| ・ type転職エージェント |
ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象 |
| ・ パソナキャリア |
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い |
| ・ LHH転職エージェント |
世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い |
| ・ JACリクルートメント |
ハイクラスの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収700万円以上は登録必須 |
これらがおすすめの理由は、「大手転職エージェント20社を比較・厳選!おすすめと絶対知るべき裏事情」で詳しく解説しています。
まとめ
転職回数が多いと人生終わりか、について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
回数が多くても、近年は人手不足で厳しく見る余裕がなかたり、気にしない業界もあるなど、採用の可能性は十分あります。
また、以下のように、採用担当の不安に的確に応える対策をすることで、採用確率も大きく上げることができます。
| ①「すぐに辞めそう」と思わせないために | ・前向きな転職ストーリーを伝える ・過去を反省して、今後は腰をすえて頑張りたいアピールをする ・応募先にマッチした志望動機を伝える |
| ②「問題がある人物」と思わせないために | ・チームの中で成果を出してきたことを伝える ・転職理由を全て周りのせいにはしない ・転職理由に人間関係を上げるのは避ける |
| ③「活躍してくれそう」「むしろ欲しい」と思わせるために | ・転職経験がむしろ強みになることを伝える ・応募先の求める強みを自己PRする ・伝える実績は、数字や他者の評価をつけて、説得力を上げる |
このページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを心から祈っております。








それよりも、なぜ転職したのかの説明が納得できるかを見ています。
『営業スキルを伸ばすために法人営業に移った』『開発に関わりたくて転職した』など、前向きな理由の方は、回数が多くても問題には感じません。
逆に回数が少くても、理由が曖昧な人の方が私は不安に感じます。