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事務職に強い転職エージェント9選|経験別のおすすめと選び方

「事務職に強い転職エージェントは?」「どう選べば失敗しない?」など、事務職向けの転職エージェントが気になっていませんか?

同じ事務職でも、経験や年齢によって選ぶべきエージェントは違い、合わないものだと相手にされないので注意しましょう。

また、近年は低品質なエージェントが急増していて、選び方を間違えると転職の失敗にもつながります。

このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、事務職向けの転職エージェントについて、以下の流れで解説していきます。

全て読めば、事務職はどの転職エージェントを使うべきか、選ぶ上でどんな注意点があり、使いこなすコツはあるかまでがわかり、転職エージェントで失敗しなくなるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. まずは結論|事務職が使うべき転職エージェント

このページでは、事務職として転職を目指す方におすすめの転職エージェントについて、根拠を持って詳しく解説します。

長くなってしまったので、結論を先にいうと、下記の表から経験別に、まず3社を選ぶべきです。

おすすめ
エージェント
事務職
経理・人事などのバックオフィス業務
経験あり 未経験
1位.
リクルートエージェント
2位.
doda
3位.
ワークポート
4位.
マイナビエージェント
5位.
type転職エージェント

一都三県のみ
6位.
パソナキャリア

年収500万円以上のみ
×

いずれも20年以上の運営実績がある老舗で、大手・優良企業の事務職の求人はこの6社に集中しています。

参考までに、それぞれのエージェントを一言で表すと下記の通りです。

おすすめエージェント 特徴
リクルートエージェント 事務職の求人数が最多の大手で、地方の求人にも強い
doda リクルートに次ぐ業界No.2で、事務職の求人も2番目に多い
ワークポート 拠点数が多く幅広いエリアの事務職の求人が充実していて、未経験からの転職に強い
マイナビエージェント 若手向けの優良求人が充実していて、サポート力も高いため、20代は登録必須
type転職エージェント 女性の転職サポートに強く、首都圏の事務職の求人が充実
パソナキャリア 半数以上の求人が年収800万以上で、女性のハイキャリア転職に強い

正社員経験がない20代へのおすすめ

事務職志望で、現在フリーターや無職の方は、こうした経歴の方のサポートに強い以下のエージェントを選んでおきましょう。

いずれも20代限定ですが、正社員経験がなくても応募できる事務職の求人が充実しています。

最初に紹介した大手は正社員経験のある方が対象で、経験がないと「紹介できる求人がない」とサポートを断られる可能性が高いです。

一方で、上記は正社員経験がない20代向けの求人をメインで扱うため、経歴に自信がない方でも、積極的なサポートが受けられます。

そもそも事務職とは

会社の運営を、事務手続きの面でサポートする仕事で、具体的な仕事内容としては以下が挙げられます。

  • 書類の作成、整理、ファイリング
  • データ入力
  • 電話、メール、来客対応
  • 郵便物の発送、仕分け

エクセルやワードの基本的なPCスキルや、ミスなく細かい作業ができることが求められます。

また、社内外問わず、人と接することも多いので、周囲とうまくやっていく、コミュニケーション能力も必要です。

事務職は以下のように分けられ、中途採用は一般事務、営業事務の募集が特に多い傾向です。

事務職の種類 仕事内容
一般事務 データ入力、来客対応、書類の整理など、一般的な事務作業を行う
営業事務 見積書や請求書、プレゼンの資料を作るなど、営業職のサポートを行う
経理事務 毎日のお金の出入りを記録したり、帳簿の作成、経費の精算業務などを行う
人事・労務事務 採用や給与計算、勤怠管理、社会保険の手続きなどを行う
総務事務 社内の設備の管理や、福利厚生に関する業務、社内イベントの運営などを行う
法務事務 契約書のチェックや、企業の窓口として、顧問弁護士とのやり取りを行う
貿易事務 貿易会社で、輸出や輸入に関する事務作業を行う
医療事務 病院での受付対応や、医療費の計算や請求の業務を行う
学校事務 学校や大学、予備校で、入学や会計の手続き、保護者対応などを行う

未経験でも転職できる?

一般事務や営業事務であれば、特別なスキルがいらないため、未経験でも歓迎する求人は多くあります。

少なくとも社会人経験が必要なことが多いですが、20代だと、正社員経験がなくても、未経験でなれるケースがあります。

ただ、事務職はワークライフバランスのとりやすい人気職種で、求人が志望者2人につき約1件と少なく、競争が激しいです。(厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和6年6月分)」より)

選考では経験者が優遇されやすいので、まずは契約社員として入り、経験を積んでから正社員を目指す方もいます。

未経験から目指したい方は、「ワークポート」のような未経験転職に強い大手エージェントをまず利用しましょう。

可能性があるか、まずどうすべきかといった点で、詳しい担当に親身に相談に乗ってもらえます。

2. 事務職に強い転職エージェントの選び方

事務職志望の方は、以下の方法で転職エージェントを選んでおきましょう。

  • 選び方1. 実績のある大手エージェントだけを選ぶ
  • 選び方2. 経歴の面で自分に合ったエージェントを選ぶ
  • 選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社は使う

この選び方がなぜ重要かを紹介していきます。

選び方1. 実績のある大手エージェントだけを選ぶ

転職エージェントは大手から中小まで二万社以上ありますが、実績のある大手だけを選ぶようにしましょう。

大手は長年の実績から、たくさんの大手・優良企業とのつながりを持っていて、こうした会社の事務職の求人も豊富に持っています。

また、長年の実績から「この会社では面接でどう答えれば内定が出やすいか」といったノウハウも充実していて、選考対策のレベルも高いのでおすすめです。

大手を選ぶだけで、いい会社に入れる確率はグッと高まります。

知っておくべき裏事情:近年は低品質なエージェントが急増した

下記は厚生労働省の出す転職エージェントなどの職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。

引用:厚生労働省ホームページ

これには、資格さえあれば、インターネットで簡単にエージェント業が始められるようになったという背景があります。

新設の中小エージェントにも優良なものはありますが、以下のようなタイプが多いのが実情です。

  • 一部の企業とのパイプしかなく、紹介できる求人が少ない
  • 常に出回っている不人気な求人しか持っていない
  • 転職ノウハウが少なく、フォローが弱い

こうしたエージェントにあたると、手持ちの求人から内定を出そうと、希望と違う求人をごり押しさたり、転職失敗の原因にもなるため注意が必要です。

近年、ネットで簡単にエージェント業が始められる「求人データベース」のサービスが始まり、これを使う新しい業者が増えています。

「求人データベース」はたくさんの転職エージェントが共有する求人データのことです。

データベースの求人は、簡単にいうと売れ残りの集まりで、「不人気ですぐ人が辞める大量採用な求人」がほとんどです。

大手エージェントでも長期間決まらなかった求人が流れ着いているイメージで、実際にデータベース内には以下のように人気とは言えない会社ばかりが並んでいます。

  • きついノルマが有名な保険会社、不動産会社
  • ブラックで有名な飲食チェーン、引越し会社
  • 薄給でスキルも身につかない3次請け、4次請けのIT企業

設立から数年なのに「求人5万件」のようなアピールをする中小エージェントがいたら、ほぼ間違いなくこのパターンなので注意しましょう。

選び方2. 経歴の面で自分に合ったエージェントを選ぶ

転職エージェントは、大手の中でも自分のキャリアに合ったものを選びましょう。

大手の中でも、以下のように力を入れているジャンルが違うからです。

  • 事務職の経験者のサポートに強い
  • 未経験から事務職を目指す人のサポートに強い
  • 正社員経験がないフリーターやニートのサポートに強い

ミスマッチなものを選ぶと、「全然紹介が受けられない」となるため、このページを参考にキャリアに合ったものを使いましょう。

選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社は使う

以上の流れで大手エージェントを選んでも、ハズレの担当がつく場合もあるため、必ず3社は使い、担当者を比べるようにしましょう。

ハズレの担当としては、以下のようなパターンがあげられます。

  • 志望業界・職種の知識が不十分で、深い相談ができない
  • 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる

一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。

一社のみ登録

複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。

複数社登録

いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。

また、転職エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。

ここまでを踏まえ、次の章から、具体的に選ぶべきエージェントを紹介していきます。

3. 事務職に強い!転職エージェントおすすめ6選

今回当ページでは、事務職の転職に対応した大手エージェント20社以上を比較し、以下の観点で6社を厳選しました。

  • 20年以上の実績のある大手
  • 事務職の求人が豊富
  • 事務職の方からの評判が極めていい

厳選した6社について、経験別におすすめをまとめたのが以下です。

おすすめ
エージェント
事務職
経理・人事などのバックオフィス業務
経験あり 未経験
1位.
リクルートエージェント
2位.
doda
3位.
ワークポート
4位.
マイナビエージェント
5位.
type転職エージェント

一都三県のみ
6位.
パソナキャリア

年収500万円以上のみ
×

おすすめ順に並べたため、迷ったら上から順に◎を3つ選んでおきましょう。

3-1. リクルートエージェント

r-agent

リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、事務職の求人量・転職実績共にトップクラスです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。

リクルートエージェントの口コミ・評判

  • ◯志望業界の転職サポート経験が多い担当だったので、話が伝わりやすく、相談しやすかった。(30代男性)
  • ◯紹介されるのが聞いたことのある有名企業ばかりで、さすが大手のサービスだと思った。(20代女性)
  • △忙しいのか、こちらも積極的に動かないと、相手にしてもらえない感じがあった。(30代男性)

リクルートエージェントの基本情報

向いている人 全ての事務職志望者
求人数(事務職) 約20,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社リクルート
運営歴 1977年~

リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/

3-2. doda

doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。

dodaの口コミ・評判

  • ◯企業ごとの面接データにとても詳しいベテランの担当さんで、大変役に立ちました。(40代男性)
  • ◯職歴が浅い自分にもこんな可能性があるのかと、驚くほどいい求人をたくさん紹介してくれた。(20代男性)
  • △第一志望に内定もらえたので良かったですが、連絡がやや取りにくいことがあった。(30代男性)

dodaの基本情報

向いている人 全ての事務職志望者
求人数(事務職) 約11,000件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
運営歴 1989年~

doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/

3-3. ワークポート

workport

ワークポート」は、未経験からの転職にも力を入れている、若手からの支持が大きい転職エージェントです。

設立当初はIT業界に特化していましたが、2014年から他業種の取り扱いも開始しており、現在はあらゆる業界に対応しています。

主に20代が対象ですが、未経験者も対象の求人が比較的多いので、初めて事務職を目指す方は必ず使いましょう。

ワークポートの口コミ・評判

  • ◯業界未経験からの転職でしたが、応募先の選び方から丁寧に教えてくれて、頼りになりました。(20代男性)
  • ◯担当のレスが早く、終始スムーズに活動を進められました。(30代女性)
  • △年収アップできる案件は少ない印象(20代男性)

ワークポートの基本情報

向いている人 事務職の未経験者
求人数(事務職) 約1,800件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ワークポート
運営歴 2003年~

ワークポート公式ページ:https://www.workport.co.jp/

3-3. マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。

新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。

サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。

マイナビエージェントの口コミ・評判

  • ◯即戦力採用の求人には特に強いみたいで、自分みたいな経験者向けのいい求人が多かった。(20代男性)
  • ◯他の大手エージェントと比べても担当者の方がダントツで優しかった。(20代女性)
  • △未経験の職種を志望して使いましたが、あまり相手にされませんでした。(30代男性)

マイナビエージェントの基本情報

向いている人 事務職の経験者
求人数(事務職) 約1,800件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社マイナビ
運営歴 1973年~

マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/

3-4. type転職エージェント

type

type転職エージェント」は、一都三県を中心とした求人を扱う、若年層からの支持が大きい転職エージェントです。

主にIT業界への転職サポートを強みとしており、対象エリアでこれら職種を目指す方には外せない一社です。

女性の転職に特化した求人サイトを長く運営していて、女性の転職ノウハウに強い特徴もあります。

type転職エージェントの口コミ・評判

  • ◯担当の方のアドバイス通りに動いただけで、年収を50万円も上げて転職を決められました。(20代男性)
  • ◯企業と強いコネがあるようで、応募先の内部事情にすごい詳しかった。(30代男性)
  • △あまり私向けの求人がなかったのか、積極的な紹介は受けられなかった。(20代女性)

type転職エージェントの基本情報

向いている人 事務職の経験者(一都三県のみ)
求人数(事務職) 約600件
対応エリア 東京、神奈川、千葉、埼玉
運営会社 株式会社キャリアデザインセンター
運営歴 1993年~

type転職エージェント公式ページ:https://type.career-agent.jp

3-6. パソナキャリア

pasonacareer

パソナキャリア」は求人の半数が年収800万を超える、ハイキャリアのサポートに強い転職エージェントです。

運営元のパソナは、人材派遣業の運営歴が40年を超える業界大手で、有名企業とのパイプが強く、大手企業の事務職の求人が充実しています。

また、会社を上げて女性のサポートに力を入れているため、ハイキャリアの女性の方には真っ先におすすめしたい一社です。

パソナキャリアの口コミ・評判

  • ◯経験を生かして年収アップできる案件をたくさん紹介してくれた。(40代男性)
  • ◯女性の担当で、職務経験も私に似ている方だったので話しやすかった。(30代女性)
  • △高スキルの人向けみたいで、私には向きませんでした。(40代女性)

パソナキャリアの基本情報

向いている人 事務職の経験者(年収500万円~)
求人数(事務職) 約900件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社パソナ
運営歴 1976年~

パソナキャリア公式ページ:https://www.pasonacareer.jp

※スカウトサービスはおすすめしない

近年以下のようなスカウトサービスがCMなどで有名で、転職エージェントとまとめて紹介されることも多いです。

スカウトサービスは、職務経歴書を登録し、企業や、ヘッドハンターからのスカウトを待つタイプの転職サービスです。

scout

※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント

しかし、これらは主に年収800万円以上の方が対象のサービスで、400万円前後が多い事務職の方には向きません。

また、これらは転職エージェントとは以下の点で違っているので注意しましょう。

転職エージェント スカウトサービス
手続きのサポート ◎全て受けられる
必ず担当がついて動いてくれる
△受けられないことが多い
担当はつかず、企業からのスカウトなら全部自分でやる必要あり
転職時期の希望 ◎ある程度通る
目標に合わせて担当が動いてくれ、自分からも動ける
△通りにくい
スカウトが来なければ、いつまでも決まらない
対象 ◎ほぼ全ての転職者 △年収800万~のハイクラスがメイン

積極的に応募するなど、自分からも動ける転職エージェントと違い、スカウトサービスは受け身でスカウトを待つ形になります。

そのため、これだけに頼ると、「スカウトが来ずにいつまでも決まらない」となる恐れもあります。

経歴に自信のある事務職の方も、まずは「パソナキャリア」のようなハイクラスに強い大手エージェントに登録して活動を進めましょう。

4. 正社員経験がない20代へのおすすめ

事務職志望で、現在フリーターや無職の方は、こうした経歴の方のサポートに強い以下のエージェントを選んでおきましょう。

いずれも20代限定ですが、正社員経験がなくても応募できる事務職の求人が充実しています。

実際、以下の大手3社は、公式でも以下のように説明しています。

リクルートエージェント 正社員としての就業経験がない方もご利用いただけます。
しかし、弊社でお預かりしている求人は、
即戦力を求めるものが多いため、実務経験を重視する傾向にあります。
そのため、企業での正社員としての実務経験をお持ちでない場合、
ご紹介の可能性は低くなりますので、あらかじめご了承ください。
(引用:リクルートエージェント公式
マイナビエージェント 主に正社員としてのキャリアを有する方を対象とする求人を扱っておりますので、アルバイト経験もしくは派遣経験のみの方、また、正社員としての就業経験が長らくない方の場合、求人をご紹介できる可能性が極めて低くなります
(引用:マイナビエージェントに関するFAQ
doda 正社員・派遣社員・契約社員いずれかの社員としての就業経験をお持ちではない場合や学生・アルバイトご経験のみの場合、サポートが難しい場合があります。
(引用:サービスのご利用について

一方で、これから紹介する3社は正社員経験がない20代向けの求人をメインで扱うため、経歴に自信がない方でも、積極的なサポートが受けられます。

それぞれ特徴を解説していきます。

4-1. ハタラクティブ

hataractive

ハタラクティブ」は、IT業界に特化した転職サービス「レバテック」なども展開する株式会社レバレジーズの運営する転職エージェントです。

20代で経歴・スキルに自信のない方のサポートに力を入れていて、未経験者向けの優良企業の求人をメインで扱っています。

短期間で内定を出すことを強みとしていて、最短で2週間で決まるケースもあるため、急いでいる人には特におすすめです。

求人数 約3,000件
対応エリア 北海道、関東全域、中部(愛知、岐阜、静岡)、近畿️(三重、大阪、兵庫、京都)、広島、福岡
運営会社 株式会社レバレジーズ
運営歴 2005年~

ハタラクティブ公式ページ:https://hataractive.jp/

4-2. Re就活エージェント

re_shukatsu

Re就活エージェント」は、設立30年を超える上場企業、株式会社学情の運営する転職エージェントです。

既卒や第二新卒、フリーターなどの経歴に自信のない20代のサポートに特化していて、未経験でも入れる優良企業の紹介が受けられます。

担当者の8割以上は、自らも既卒や第二新卒の経験のある人で、実体験をもとにした親身なサポートを強みとしています。

求人数 約12,700件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社学情
運営歴 1977年~

Re就活エージェント公式ページ:https://re-katsu.jp/career/agent/

4-3. マイナビジョブ20’s

mynavi20

マイナビジョブ20’s」は、業界大手のマイナビが運営する、20代の第二新卒・既卒の支援に特化したエージェントです。

未経験可の求人が7割以上と多く、既卒で社会人経験のない方でも積極的なサポートが受けられます。

マイナビは国内最大の新卒向けの就活サイトの運営で、大手・優良企業との強いパイプを持っているため、質の高い求人紹介が期待できます。

求人数 約4,600件
対応エリア 東京、神奈川、名古屋、大阪、神戸
運営会社 株式会社マイナビワークス
運営歴 2011年~

マイナビジョブ20’s公式ページ:https://mynavi-job20s.jp/

5. 事務職の転職に使えるエージェント以外のサービス

転職エージェント以外で、事務職の転職に使えるサービスには以下があります。

  • 求人サイト:求人が載っているサイトで、そこから自分で応募する
  • ハローワーク:全国の求人が集まっていて、仕事が探せる公共の職業紹介所

ただし、下記のように、いずれも転職エージェントにはあらゆる面で劣るので注意しましょう。

もらえる情報 求人内容 サポート
転職エージェント
デメリットも含めた深い求人情報

良質な非公開求人、数多い

相談〜内定後の交渉まで
求人サイト
写真付きの求人情報

公開求人、数多い
×
自分でやる
ハローワーク
文字の求人情報だけ

数は多いが低品質

求人紹介、簡単な選考対策のみ

まずはこれまで紹介した転職エージェントを使い、万が一うまくいかなかった方のみ、これらを使いましょう。

5-1. 求人サイトのおすすめ

求人サイトは、サイト上に求人がたくさん載っていて、そこから個別に応募していくサービスです。

求人サイトなら、求人数が業界トップで、販売職にも強い「リクナビNEXT」一択です。

求人サイト 求人数(事務職)
リクナビNEXT 約13,000件
マイナビ転職 約3,000件
en転職 約1,000件
type 約120件
  • 2024年8月時点

リクナビNEXT

リクナビnext

転職サイトなら、最大手の「リクナビNEXT」だけ使っておけば間違いありません。

総求人数は10万件以上と他サイト比べても圧倒的に多く、事務職の求人も約13,000件と多く掲載されています。

一般企業から会計事務所、介護施設まで、幅広い業界の事務職に対応しているので、まずはこれに登録して活動を進めましょう。

リクナビNEXT公式ページ:https://next.rikunabi.com/

5-2. ハローワークの使い方

求人サイトでも決まらなかった方は、最終手段としてハローワークを使っても良いでしょう。

地方の中小企業も含めた、全国の求人が集まっていて、求人の数だけはとにかく多いです。

ただ、これまで紹介してきた民間のサービスに比べると、人材を使い捨てにするようなブラックな職場が多い傾向があります。

以下から求人が調べられますが、あくまで最終手段として使いましょう。

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/kensaku/

ハローワークにブラック求人が多い理由

ハローワークは、企業がいくら採用を繰り返しても、無料で使える仕組みがあるからです。

民間の転職エージェントや求人サイトでは、採用が決まると求人を出していた企業が、紹介料としてまとまった料金を支払います。

private_service_system

すぐに人が辞め、採用を繰り返すブラックな業者がこれらを使うと、何度も紹介料を払うことになり、大赤字になってしまいます。

一方で、公共サービスのハローワークは求人の掲載が無料で、採用が決まっても一切料金がかかりません。

hello_work_system

そのため、採用を繰り返すブラック企業は、無料のハローワークだけを使って募集をしているケースが多いのです。

危険な求人も多いハローワークはあくまで最終手段とし、まずは転職エージェントのような民間のサービスを活用しましょう。

6. 事務職の方こそ転職エージェントを使うべき4つの理由

求人サイトから自分で応募するなど他にも方法があり、そもそもエージェントを使うべきか迷う方もいるでしょう。

ただ、以下の理由で、事務職の方こそ、転職エージェントは使うべきです。

  • 選考で有利になりやすい
  • 転職後のミスマッチが起きにくい
  • 条件がいい求人が見つかりやすい
  • 自分で探すより圧倒的にラク

理由1. 選考で有利になりやすい

転職エージェントを使うことで、直接申し込んだ人よりも、選考が有利に進むことがあります。

採用側からすると、どこの誰かわからない人よりも、転職エージェントがプッシュしてくる人の方が安心して採用することができるからです。

エージェントは、企業側に書類に書けないあなたの魅力をアピールしてくれ、優秀なエージェントだと、面接で失敗しても結果を覆してくれることもあります。

大手のエージェントだと、「面接でどう話すと内定が出やすい」といったデータも大量に持っていて、万全の選考対策も受けることができます。

事務職は、一人当たりの求人が少なく、選考に通ることは他の職種に比べても難しいです。

dodaの「転職求人倍率レポート」によると、一人当たり営業が約3件、ITエンジニアが約10件の求人があるのに対し、事務職は1件を下回っています。

事務職の有効求人倍率は約0.5で、2人に1件しか求人がありません。

難易度の高い事務職の転職にこそ、有利になりやすい転職エージェントは使うべきです。

理由2. 転職でのミスマッチが起きにくい

転職エージェントを使えば、「いざ働き始めたら、思っていたのと違った」といったミスマッチは起こりにくくなります。

求人のデメリットや裏側も踏まえて、あなたの希望にマッチする求人だけを紹介してくれるからです。

エージェントは、求人票からは読み取れない、以下のような情報も大量に持っています。

  • 職場の雰囲気はどうか、現場のリーダーはどんな人柄か
  • 休みのとりやすさ、サービス残業の実態はどうか
  • 直近でどれだけ人が辞めているか

現場に通って職員に話を聞いたり、過去にサポートした人へも聞き取りをして、こうした情報を日々集めています。

事務職の場合、いざ働き始めてから、以下のような隠れたデメリットに後悔するケースはよくあります。

  • 「現場の人間関係が悪く、しょっちゅう人が辞めている」
  • 「社長がパワハラ、セクハラ気質」
  • 「サービス残業が当たり前の社風」

エージェントはこうした職場ごとの悪い点についても先に教えてくれるため、転職の失敗を防げるようになります。

なぜここまでしてくれるの?

エージェントは、転職を成功させないと利益が出ない仕組みで、ミスマッチはエージェントにとっても損になるからです。

転職エージェントは、企業にあなたを紹介することで、企業から紹介料を受け取るビジネスです。

この紹介料は、仮にあなたが3ヶ月以内など短期で辞めた場合は、企業に返金するルールがあります。

あなたにすぐに辞められると、転職エージェントは紹介料が手に入らず、大損になるのです。

長く続けられる職場に転職してもらい、利益につなげるためにも、ミスマッチを防ぐことに全力を注いでくれます。

理由3. 条件がいい求人が見つかりやすい

そもそもですが、下記のような優良な求人は、インターネットには中々出てきません。

  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

これらの求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。

転職エージェントを使えは、求人サイトにはないこれらの高品質な非公開求人にも応募ができます。

逆に言うと、インターネットに出ている公開求人は、幅広く募集しないと人が集まらない低品質なものが多いので、注意しましょう。

理由4. 自分で動くより圧倒的にラク

転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。

  • キャリアの相談
  • 求人の紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 面接や入社の日程調整
  • 年収交渉

自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。

特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。

転職エージェントは現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。

デメリットは使い方次第で解消できる!

転職エージェントには以下のデメリットもありますが、このページで紹介している通りに選ぶことで、いずれも解消が可能です。

  • ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
    →老舗、大手のエージェントを選ぶ
    →3社以上使い、担当者を比べる
  • ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
    →年収や経歴、職種の面で自分に合ったエージェントを選ぶ

7. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

  • 最初の申し込みを丁寧に行う
  • 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
  • 経歴・スキルに嘘はつかない
  • 複数のエージェントを使っていることは隠さない
  • 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
  • 担当者が使えないと判断したら付き合わない
  • 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
  • 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
  • 最低限のマナーは守る

7-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

  • 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
  • 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
  • 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

7-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

  • 転職予定がかなり先
  • そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

7-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

7-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

  • あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
  • 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

7-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

  • こういった求人はないか
  • こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

エージェントがシステムで候補者を選ぶ画面

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

7-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

付き合うべきではない担当者の特徴
  • 業界知識が乏しく、深い話ができない
  • 転職に関して話していても経験を感じられない
  • 希望した条件以外の的外れな求人ばかり紹介してくる
  • あなたの都合を考えずに、応募を強要してくる(営業感が強い)
  • 必要な連絡や手続きが遅い、ミスが目立つ

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名:担当変更のご相談

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。

ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名:退会手続きのお願い

〇〇エージェント 〇〇様

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

7-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

  • 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
  • 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

(参考)ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

7-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

7-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

8. 事務職の転職についてよくある質問

最後に、事務職の転職についてよくある以下の質問に回答していきます。

8-1. 事務職の志望動機はどうしたらいい?

経験者、未経験者で、それぞれ、志望動機のコツと例文をまとめました。

志望動機のコツ
事務職の経験者 ・会社の求める人材(求人のゆくゆくはこんな仕事を任せたいといった内容)に、自分の理想の働き方がマッチしていることを伝える。
・応募先の仕事内容が、これまでの自分の経験が活かせる内容であることをアピールする。
例:私はこれまで、IT企業の営業事務として、書類やプレゼン資料の作成など、営業のサポート業務を行ってきました。資料作りのスキルを営業の方々に買っていただき、やりがいを持って働いていましたが、よりお客様に近い距離で働いてみたいという思いが強くなりました。貴社では営業事務が営業の現場にも同行するなど、より顧客に近い距離で働けると伺い、志望させていただきました。貴社の商材が、私が扱ってきた同じITサービスということもあり、これまでの知識や資料作成スキルもそのまま活かせる環境だと考えております。
事務職の未経験者 ・身近な経験から「事務の仕事に興味を持った」のように、仕事内容に惹かれた点を伝える。
・応募先の仕事内容が、これまでの自分の経験が活かせる内容であることをアピールする。
例:これまでは、アパレル店で、接客販売の仕事をしておりました。その中で、在庫の管理や発注など事務作業も行っていました。そこで、店舗運営においてミスなく事務作業をすることの重要性を感じ、事務職に興味を持ちました。貴社では、洋服や小物の販売も行っていて、私のアパレル販売の経験も活かせると感じ、志望させていただきました。接客に関しては、前職で上司やお客様から高い評価をいただいていて、、お客様対応の面でも、貢献できると考えています。

他の職種も変わりませんが、志望動機では以下2つを確認されるので、必ず準備しておきましょう。

  • 他の会社もあるのに、なぜ応募先を選んだのか
  • そもそもなぜ事務職を志望したのか(未経験からの転職の場合)

これらを通して、すぐに辞めないか、長く活躍してくれる人材かをチェックされます。

待遇の良さを理由にしたり、「感謝される仕事がしたい」のように曖昧な内容を言うのは、印象が悪くなるので避けましょう。

8-2. 事務職の転職が有利になる資格は?

事務職が、持っていると転職で有利になる資格を以下にまとめました。

内容 必要な勉強時間
MOS Word、Excel、PowerPointなどのスキルを証明する 80時間
文書情報管理士 企業の文書をデジタル化するなど、文書管理のスキルが問われる 50~100時間
ビジネス文書検定 ビジネス文書のマナーや作成スキルが問われる 40~80時間(2級)
ITパスポート ITの基礎知識を証明する国家資格 50~100時間
日商簿記(経理事務向け) 企業の経済活動を帳簿に記録する簿記のスキルを証明する 100~200時間(2級)
TOEIC(貿易事務向け) 英語のリーディング、リスニング力が問われる世界共通のテスト 約1,000時間
(初心者から800点を目指す場合)

ただ、事務職の中途採用では実務経験が最も重視され、資格はなくても転職自体は可能です。

8-3. 事務職の年収はどれくらい?

doda」の利用者データによると、事務職の平均年収は343万円となっています。(doda「平均年収ランキング」)

全産業の平均年収が約458万円なので、他の職種と比べると低いです。(参考:国税庁公式

事務職は他の職種のサポートをする仕事で、営業のように会社の売り上げに大きく関わる仕事ではありません。

そのため、他の職種に比べて、報酬は低くなりがちで、勤続年数に応じて高くなることも少ないです。

8-4. 事務職はやめとけと言われる理由は?

以下の理由で、やめとけと言われることがあります。

  • 収入が低い:他の職種に比べて年収が低く、昇給もしにくい
  • スキルが身につかない:仕事内容は、誰でもできる雑務が多い
  • 単調な仕事が退屈:仕事内容は変化が少なく、ルーティンワークになりがち

一方で、事務職には以下のメリットがあるとされています。

  • 残業が少なく、ワークライフバランスはいい
  • ノルマなどがなく、強いストレスのかかる仕事は少ない
  • 基本的なPCスキルや接客ができれば、誰でも始めやすい

8-5. 事務職が向いている人とは?

仕事内容を踏まえると、以下に当てはまる方に向いています。

  • 収入より働きやすさを重視したい
  • データの入力など、細かい作業がミスなくこなせる
  • 変化の少ない同じ仕事をずっと続けたいタイプ
  • 電話や来客の対応がストレスなくできる

8-6. 事務職は男でもなれる?

男性でも普通になることはできます。

ただし、事務職は、正社員以外も含めると8割以上は女性のケースが多く、女性中心の職場になることには注意しましょう。

一方、事務職の中でも、経理や人事、法務については、男性の比率も3~4割と多い傾向にあります。

8-7. 事務職は高卒でもなれる?

特別なスキルが求められない仕事で、高卒の方でも普通になることができます。

転職エージェントの「doda」の事務職求人の半数は学歴不問となっていて、高卒でも応募が可能です。

まとめ

事務職に強い転職エージェントについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

事務職志望の方は、以下の方法で転職エージェントを選んでおきましょう。

  • 選び方1. 実績のある大手エージェントだけを選ぶ
  • 選び方2. 経歴の面で自分に合ったエージェントを選ぶ
  • 選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社は使う

具体的には、まず以下から経験別に3社を使いましょう。

おすすめ
エージェント
事務職
経理・人事などのバックオフィス業務
経験あり 未経験
1位.
リクルートエージェント
2位.
doda
3位.
ワークポート
4位.
マイナビエージェント
5位.
type転職エージェント

一都三県のみ
6位.
パソナキャリア

年収500万円以上のみ
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事務職志望で、現在フリーターや無職の方は、こうした経歴の方のサポートに強い以下のエージェントを選んでおきましょう。

当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。