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中高年におすすめの転職エージェント6選|危険な裏事情と正しい選び方

「中高年が使うべき転職エージェントは?」、「中高年でもサポートは受けられる?」のように、中高年向けの転職エージェントについて気になっていませんか?

中高年は対象の求人が20~30代に比べてかなり減るため、多くの企業とのパイプがあり、豊富な求人を持つ大手エージェントを選ぶのが重要です。

対象の求人がなくサポートを受けられない場合もありますが、経験を活かせる仕事があるかの確認のステップとして、中高年こそ転職エージェントは使うべきです。

このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、中高年が使うべき転職エージェントについて、以下の流れで解説していきます。

全て読めば、中高年は転職エージェントをどう選ぶべきでどれを使うのが正解か、使いこなすコツや、利用の注意点までがわかり、転職エージェントで失敗することがなくなるでしょう。

著者:N.K(現役転職エージェント)
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nk
大手エージェントに勤務中の40代。

新卒ではメガバンクに入行。営業を経験した後、人事部へ異動して中途採用を担当する。

銀行の人事制度に疑問を感じ、10年目で異業種への転職を決意、大手転職エージェントに転職した。

当初は金融業界の法人営業に従事。その後も2回転職をし、これまで3社の転職エージェントを経験、その間コンサル、商社、外資などの法人も担当してきた。

匿名の「キャリアアップ」でなら、経験を活かしたありのままの裏事情を発信できるのではと思い、当サイトでライターを始めた。

1. 結論:中高年がまず使うべき転職エージェント

このページでは、40~60代の中高年の方におすすめの転職エージェントについて、根拠を持って詳しく解説していきます。

長くなってしまったので先に結論を言うと、中高年の方は以下から年収別に3社を選ぶべきです。

年収別
おすすめ度
各社の特徴

おすすめ
エージェント
~400万円 400~
600万円
600万円~

リクルートエージェント

doda

type転職エージェント

パソナキャリア
×

LHH転職エージェント

JACリクルートメント
×

おすすめ
エージェント

リクルートエージェント
公開求人数が業界No.1の最大手で、地方の求人にも強い

doda
業界No.2の求人数を誇る大手で、あらゆる年代の転職に対応

type転職エージェント
首都圏のみの対応で、ITエンジニア、営業、女性の転職サポートに強い

パソナキャリア
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性のハイキャリア転職に強い

LHH転職エージェント
世界60の国と地域でサービス提供実績のあるアデコの運営で、外資系の転職に強い
・・
JACリクルートメント
ハイクラス転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収600万円以上は登録必須

いずれも20年以上の運営実績がある大手で、求人が豊富にあり、中高年でも積極的にサポートしてもらえます。

年収600万円以上の方には「スカウトサービス」もおすすめ

中高年で年収600万円以上の方は、あわせて以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。

これらは、経歴を登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ転職サービスで、主に年収600万円以上の方を対象としています。

scout

※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント

高収入の方には、40代以上の管理職やベテランの専門職が多いこともあり、これらは若手より中高年の利用者が多いサービスです。

企業からのスカウトだと、いきなり面接に進んでスピーディーに内定が出るケースもあるため、登録しておいて損はありません。

中でもおすすめは、スカウト型の最大手で、30,000社以上の企業からスカウトが受けられる「ビズリーチ」です。

転職エージェントにサポートを断られたら?

転職エージェントに「紹介できる求人がない」とサポートを断られた方は、以下から中高年でも未経験で始められる仕事を探しましょう。

  • リクナビNEXT」のような転職サイト:自分で求人を探して応募する
  • ハローワーク:公共の職業紹介サービス

転職エージェントが扱う中高年向けの求人は、経験やスキルを活かして即戦力になる人材を対象とするものが大半で、紹介が難しいとサポート自体を断られます。

3社以上の転職エージェントにサポートを断られた方は、経験を活かした転職は難しい可能性が高いです。

こうした方は、40~60代からでも始められる未経験歓迎求人に自分で応募していく方が決まりやすく、おすすめです。

中高年が使うべき転職エージェントや、その他のサービスは以上の通りです。

次の章から、中高年が使う転職エージェントの選び方についてまずは解説していきます。

2. 中高年の転職エージェントの選び方

中高年の方は、以下の方法で転職エージェントを選んでおきましょう。

  • 選び方1. 実績のある大手を選ぶ
  • 選び方2. 自分の年収に合わせて選ぶ
  • 選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社は使う

この選び方がなぜ重要かを紹介していきます。

選び方1. 実績のある大手を選ぶ

転職エージェントは大手から中小まで二万社以上ありますが、実績のある大手だけを選ぶようにしましょう。

大手と中小のメリット・デメリットは下記の通りで、大手エージェントの方が転職時に強い味方になります。

大手と中小の違い

企業側もまず大手を頼るため求人が豊富で、個別に紹介を頼まれた、表に出ない好条件な求人もたくさん持っています。

また、サポート経験が多い分、企業ごとに「面接でどう答えれば内定が出やすいか」といったデータも豊富に持っています。

求人、選考対策いずれの面でも優秀で、大手を使うだけでいい会社に入れる確率はグッと高まります。

大手にも下記のデメリットがありますが、使い方次第で解消できるため、大手を選べば間違いありません。

  • ×忙しいので放置されることがある(一人の担当が何人もサポートする体制)
    →まめに連絡を取ったり、積極的な姿勢を見せれば優先的に対応してくれる
  • ×中にはハズレの担当もいる
    →エージェントを複数使えばハズレの担当者と付き合わなくて済む

企業は長く活躍してくれる20~30代を欲しがる傾向があり、中高年は、対象の求人が若手に比べて少なくなります。

以下は1万社以上の企業を対象にした国の調査結果ですが、特に45歳以上は、採用に消極的な企業が多くなります。

積極的に採用を強化したい
いい人材であれば採用したい
あまり採用を考えていない
~34歳 95.4% 1.5%
35~44歳 76.2% 17.4%
45~54歳 42.9% 48.9%
55歳~ 24.5% 67%

参考:厚生労働省「中途採用に係る現状等について

中高年の方は、チャンスを広げる意味でも、多くの企業とのパイプを持ち、豊富な求人を持つ大手エージェントを選ぶのは特に重要です。

知っておくべき裏事情:近年は低品質なエージェントが急増した

下記は厚生労働省の出す転職エージェントなどの職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。

引用:厚生労働省ホームページ

これには、資格さえあれば、インターネットで簡単にエージェント業が始められるようになったという背景があります。

新設の中小エージェントにも優良なものはありますが、以下のようなタイプが多いのが実情です。

  • 企業とのパイプが弱く、ネットに出回っている不人気な求人しか持っていない
  • 実績が少なく「会社ごとにどう選考対策するべきか」といったノウハウがない
  • 実績作りのために、合わない求人をごり押ししてくる

こうしたエージェントにあたると、手持ちの求人から内定を出そうと、希望と違う求人をごり押しさたり、転職失敗の原因にもなるため注意が必要です。

優良な業者もありますが、見極めるのは難しいため、聞いたこともないような中小は避け、実績のある大手だけを使うようにしましょう。

選び方2. 自分の年収に合わせて選ぶ

次に、転職エージェントは、ターゲットにしている年収が自分に合った所を選ぶようにしましょう。

実績のある大手エージェントの中でも、それぞれ得意にしている年収層、力を入れている年収層が以下のように違うからです。

  • 平均的な年収400万円前後の求人に強い
  • ハイクラス向けで、年収600万円以下は相手にされない

管理職や専門職で高収入の中高年の方が一つ目のエージェントを使うと、対象の求人が少なく、実力通りの転職ができない可能性があります。

エージェントミスマッチ

逆に中高年でも年収400万円の方がハイクラス向けに登録しても、相手にしてもらえず使い物になりません。

こうならないためにも、当ページで紹介する通り、年収別に自分に合った大手エージェントを使うようにしましょう。

選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社は使う

以上の流れで大手エージェントを選んでも、ハズレの担当がつく場合もあるため、必ず3社は使い、担当者を比べるようにしましょう。

ハズレの担当としては、以下のようなパターンがあげられます。

  • 志望業界の知識が不十分で、深い相談ができない
  • 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる

一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。

一社のみ登録

複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。

複数社登録

いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。

また、転職エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。

ここまでを踏まえ、次の章から、具体的に選ぶべきエージェントを紹介していきます。

3. 大手20社比較!中高年におすすめの転職エージェント6選

40_agent

今回当ページでは、上記の大手エージェント20社を比較し、以下の観点で6社を厳選しました。

  • 大手企業が運営
  • 20年以上の実績がある
  • 中高年からの評判が極めていい

厳選した6社について、年収別におすすめ度をまとめたのが以下です。

~400万円 400~
600万円
600万円~
リクルートエージェント
doda
type転職エージェント
パソナキャリア ×
LHH転職エージェント
JACリクルートメント ×

いずれも幅広い年代の転職に対応していて、中高年でも積極的にサポートしてもらえます。

それぞれ特徴を解説するため、自分の年収に合わせて3社に登録しましょう。

3-1. リクルートエージェント

r-agent

リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、求人の量・転職実績共にトップクラスです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。

リクルートエージェントの口コミ・評判

  • ◯志望業界の転職サポート経験が多い担当だったので、話が伝わりやすく、相談しやすかった。(営業職 男性)
  • ◯紹介されるのが聞いたことのある有名企業ばかりで、さすが大手のサービスだと思った。(不動産業界 女性)
  • △忙しいのか、こちらも積極的に動かないと、相手にしてもらえない感じがあった。(機械エンジニア 男性)

リクルートエージェントの基本情報

向いている人の年収 ~600万円
求人数 約680,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社リクルート
運営歴 1977年~

リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/

3-2. doda

doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。

dodaの口コミ・評判

  • ◯企業ごとの面接データにとても詳しいベテランの担当さんで、大変役に立ちました。(営業職 男性)
  • ◯職歴が浅い自分にもこんな可能性があるのかと、驚くほどいい求人をたくさん紹介してくれた。(人事 男性)
  • △第一志望に内定もらえたので良かったですが、連絡がやや取りにくいことがあった。(建設業界 男性)

dodaの基本情報

向いている人の年収 ~600万円
求人数 約200,000件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
運営歴 1989年~

doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/

3-3. type転職エージェント

type

type転職エージェント」は、一都三県を中心とした求人を扱う大手転職エージェントです。

IT・WEB業界の求人、サポートを強みとしており、対象エリアでこの業界を狙う方には外せない一社です。

女性の転職に特化した求人サイトを長く運営していて、女性の転職ノウハウに強い特徴もあります。

type転職エージェントの口コミ・評判

  • ◯担当の方のアドバイス通りに動いただけで、年収を50万円も上げて転職を決められました。(プログラマー 男性)
  • ◯企業と強いコネがあるようで、応募先の内部事情にすごい詳しかった。(営業職 男性)
  • △あまり私向けの求人がなかったのか、積極的な紹介は受けられなかった。(販売職 女性)

type転職エージェントの基本情報

向いている人の年収 ~600万円
求人数 約29,000件
対応エリア 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知
運営会社 株式会社キャリアデザインセンター
運営歴 1993年~

type転職エージェント公式ページ:https://type.career-agent.jp

3-4. パソナキャリア

pasonacareer

パソナキャリア」は求人の半数が年収800万を超える、ハイキャリアのサポートに強い転職エージェントです。

運営元のパソナは、人材派遣業の運営歴が40年を超える業界大手で、有名企業とのパイプが強く、大手・優良企業の求人を多く保有しています。

また、会社を上げて女性のサポートに力を入れているため、ハイキャリアの女性の方には真っ先におすすめしたい一社です。

パソナキャリアの口コミ・評判

  • ◯経験を生かして年収アップできる案件をたくさん紹介してくれた。(機械設計 男性)
  • ◯女性の担当で、職務経験も私に似ている方だったので話しやすかった。(マーケティング職 女性)
  • △高スキルの人向けみたいで、私には向きませんでした。(事務職 女性)

パソナキャリアの基本情報

向いている人の年収 600万円~
求人数 約36,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社パソナ
運営歴 1976年~

パソナキャリア公式ページ:https://www.pasonacareer.jp

3-5. LHH転職エージェント

lhh転職エージェント

LHH転職エージェント」は、世界60カ国に拠点を持つグローバル企業が運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。

運営元の「アデコ」は、世界中で長年人材派遣サービスを提供してきた実績があり、外資系企業とのパイプが強いです。

国内の有名企業の求人もありますが、外資系の転職ノウハウ、サポート力では頭ひとつ抜けているため、外資系への転職を狙う方には特におすすめです。

LHH転職エージェントの口コミ・評判

  • ◯元々狙っていた会社の求人があったので使いました。内情に詳しい担当についてもらえて、無事内定が取れました。(エンジニア 男性)
  • ◯経験をピンポイントで活かせる職場を紹介してもらい、年収を100万円近く上げることができました。(技術職 女性)
  • △熱心な紹介は嬉しいが、勤務時間中にも電話が来るのはストレスだった(営業職 女性)

LHH転職エージェントの基本情報

向いている人の年収 600万円~
求人数 約3,100件
対応エリア 全国
運営会社 アデコ株式会社
運営歴 1985年~

LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com

3-6. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗の転職エージェントです。

実績や知名度の高さから、企業側も「高待遇の専門職」などハイキャリア求人はJACにだけ相談していることも多いため、年収600万以上の方は必ず登録しておきましょう。

世界11カ国にも支店を持っていて国外の会社との取引も多く、外資系企業とのパイプも強い特徴があります。

JACリクルートメントの口コミ・評判

  • ◯私の職種に対する理解度は他社エージェントに比べて段違いに高かった。(研究職 男性)
  • ◯チャレンジングな紹介に最初は戸惑ったが、結果キャリアアップに成功し、感謝しかない。(営業 男性)
  • △腕試しに登録しましたが、職歴が浅いからか、丁重にお断りされました。(保険業界 女性)

JACリクルートメントの基本情報

向いている人の年収 600万円~
求人数 約11,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ジェイエイシーリクルートメント
運営歴 1988年~

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

“特化型”を使うべきなのは、一部の人だけ

ここまで紹介してきたのは、どの業界にも強い”総合型”の転職エージェントですが、「〇〇業界特化!」という”特化型”転職エージェントもあります。

ただし、結論、特化型を使うべきなのは下記の特殊な業界や事情に当てはまるごく一部の方だけです。

使うべき業界・事情 特化型を使うべき理由
アパレル・美容師 それぞれの業界が特殊で、店舗見学などにも対応しているエージェントが好ましい
看護師、薬剤師、医師など医療系専門職 エージェント側に業界知識と病院とのパイプがないとうまくいかない

それぞれの業界別に、実績や利用者の評判をもとに、おすすめエージェントをまとめました。

アパレル クリーデンス
美容師 QJエージェント
看護師 看護roo
薬剤師 ファルマスタッフ
医師 医師転職ドットコム
  • いずれも運営実績、求人数の面で特に優れたもの

上記以外の方は、「総合型」転職エージェントだけを使い、時間があれば「特化型」転職エージェントを併用する程度で良いでしょう

なぜ特化型のエージェントの優先度が低いのか

求人・利用者ともに少なく、ノウハウや企業とのパイプが大手総合転職エージェントに劣るケースが多いからです。

以前までは、特化型エージェントも「業界に詳しそう」と人気があったのですが、最近は総合型エージェントも下記の理由でそれぞれの業界に詳しいです。

  • 業界ごとに部署が分かれており、それぞれの業界の事情や対策に詳しい
  • 特化型エージェントから優秀な社員の引き抜きを行っている

そのため、大手で優良企業とのパイプが強い、総合型エージェントだけ使えば、ほとんどの方は満足いく転職活動ができます。

(参考)主な特化型エージェントまとめ

どうしても特化型が気になる方向けに、その他の業界で、よく名前の上がる大手を以下にまとめました。

特化する業界、職種 それぞれの最大手
ITエンジニア・デザイナー レバテックキャリア
コンサル ムービン
金融 コトラ
メーカー(エンジニア) メイテックネクスト
管理部門・バックオフィス MS Agent

まずは総合型を3つは使い、さらに使う余裕のある方のみこれらを使ってもいいでしょう。

4. 中高年向け|おすすめスカウトサービス3選

年収600万円以上の中高年の方は、転職エージェントとあわせて以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。

スカウトサービスは、経歴やスキルを登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つサービスで、主に年収600万円以上の方を対象としています。

登録するとあなたのプロフィールがデータベースにのり、それを使う企業の総務やヘッドハンターの目に留まると、スカウトが受けられます。

scout

※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント

登録後は待つだけでよく、企業からのスカウトだといきなり面接に進んでスピーディーに内定が決まることもあるため、登録しておいて損はありません。

迷ったらどれだけの企業が使っているサービスかを公開していて、数が最多の「ビズリーチ」を選びましょう。

  登録企業数 運営歴
ビズリーチ 約30,000社 2009年~
リクルートダイレクトスカウト 非公表 2014年~
doda X 非公表 2019年~
AMBI 約2,800社 2017年~
ミドルの転職 なし
(在籍するエージェントからのスカウトのみ)
2015年~

スカウトサービスの最大の強みは企業から直接スカウトが受けられることですが、企業数が多いほどチャンスは広がり、スカウトも増える傾向があります。

4-1. ビズリーチ

bizreach

ビズリーチ」は、毎月30,000人以上が登録している今最も勢いのあるスカウトサービスです。

即戦力人材を効率よく採用したい企業が続々と利用を開始していて、登録社数は30,000社を超えます。

一部有料の機能もありますが、最大の目玉である「企業からのスカウトの受け取り、返信」は無料プランでもできるので、まずは無料プランで使ってみるのがおすすめです。

有料プランの機能とは?

ビズリーチで月5,500円の有料プランに入ると開放される主な機能には、以下があります。

  • サイト内の全ての求人の閲覧、応募ができる
  • ヘッドハンターのスカウトが全て見られる

自分からも積極的に動きたい人向けの機能ですが、こうした人には、無料で使える転職エージェントの方がおすすめです。

紹介される求人にどんどん応募していくなど、自分からも積極的に動けますが、料金は一切かかりません。

ビズリーチは無料プランで使った上で、求人探しや応募には転職エージェントを活用しましょう。

求人数 約120,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ビズリーチ
登録企業数 30,000社以上
在籍ヘッドハンター数 6,200人

ビズリーチ公式ページ:https://www.bizreach.jp

4-2. リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト」は、ビズリーチの後を追うように始まった、転職業界最大手のリクルートが運営するスカウトサービスです。

登録に審査があるビズリーチに対し、審査なしで誰でも登録ができ、全機能を無料で使うことができます。

登録社数は非公開ですが、「最大手だし使っておこう」と考える企業の採用担当者は多いはずで、多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。

ビズリーチが審査に通らず使えなかった方や、さらに可能性を広げたい人は登録しておきましょう。

求人数 約196,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社リクルート
登録企業数 非公開
在籍ヘッドハンター数 4,300人

リクルートダイレクトスカウト公式ページ:https://directscout.recruit.co.jp/

4-3. doda X

dodax

doda X」も、ビズリーチの後を追うように始まった、業界大手のパーソルキャリアが運営するスカウトサービスです。

dodaの転職エージェントはリクルートと一緒に使う企業も多く、こちらも多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。

他社にはない、パーソルの担当者からハイクラス求人の紹介が受けられるサービスもあるので、気になる方は企業スカウトとセットで使ってみましょう。

求人数 約49,000件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
登録企業数 非公開
在籍ヘッドハンター数 約8,000人

doda X 公式ページ:https://doda-x.jp/

まずは転職エージェントを使うこと!

スカウトサービスのおすすめは以上の通りですが、まずは転職エージェントを使っておきましょう。

スカウトサービスは受け身でスカウトを待つ形になるため、これだけに頼ると、「スカウトが来ずにいつまでも決まらない」となる恐れもあります。

年収600万円以上の中高年の方も、まずは以下のハイクラス向けエージェントに登録して活動を進めましょう。

5. 転職エージェントに断られた時に使うべき全サービス

最初に紹介した転職エージェント3社以上に断られた方は、以下から中高年でも未経験で始められる仕事を探しましょう。

  • リクナビNEXT」のような転職サイト:自分で求人を探して応募する
  • ハローワーク:公共の職業紹介サービス

転職エージェントが扱う中高年向けの求人は、経験やスキルを活かして即戦力になる人材を対象とするものが大半で、紹介が難しいとサポート自体を断られます。

3社以上の転職エージェントにサポートを断られた方は、経験を活かした転職は難しい可能性が高いです。

こうした方は、これらで中高年も対象になる未経験歓迎の求人に自分で応募していく方が決まりやすく、おすすめです。

5-1. 転職サイトなら「リクナビNEXT」がおすすめ

転職サイトは、自分で求人を探して応募するサービスで、中高年でも未経験で始められる求人を多く扱っています。

正社員としての転職を目指す方は、最大手の「リクナビNEXT」を使っておけば間違いありません。

リクナビnext

求人数はどのエリアでも他サイトに比べて圧倒的に多く、あらゆる業界、職種の正社員求人を取り扱っています。

  求人数
関東 関西 九州
リクナビNEXT 約87,000件 約34,000件 約16,000件
イーキャリア 約20,000件 約4,700件 約2,100件
マイナビ転職 約13,000件 約11,000件 約9,100件
en転職 約3,900件 約1,700件 約1,000件
type 約2,100件 約770件 約530件
  • 2024年8月時点

「40~60代が活躍中」となっている未経験歓迎の求人も多いので、まずはこれに登録して活動を進めましょう。

リクナビNEXT公式ページ:https://next.rikunabi.com/

正社員にこだわらないなら「マイナビミドルシニア」もおすすめ

マイナビミドルシニア

正社員にこだわらない方には、アルバイトや契約社員の40~60代向けの求人をメインで扱う「マイナビミドルシニア」もおすすめです。

タウンワークのような、学生も対象とする一般的なアルバイト募集サイトと比べると、40~60代向けの求人だけが集まっているため、効率的に探すことができます。

扱う中高年向けの求人は、「ドライバー、警備員、交通誘導、マンション管理」がメインとなっています。

マイナビミドルシニア公式ページ:https://mynavi-ms.jp

介護、保育の仕事なら専門の転職サイトがおすすめ

未経験からでも始めやすい介護職や、保育の仕事が気になる方は、以下のような専門の転職サイトを使いましょう。

介護士専門のおすすめ 介護ワーカー
保育士専門のおすすめ ヒトシア保育

正社員からアルバイトまで、職種ごとに求人が、一般の転職サイトより充実しています。

いずれも転職エージェントの機能も持っていて、無料で転職相談ができたり、求人紹介を受けることもできます。

自分で求人を探すのが面倒な人は、会員登録してエージェントに希望条件を伝えて仕事を紹介してもらいましょう。

5-2. それでもダメなら「ハローワーク」を使う

転職サイトでも転職が決まらなかった方は、公共の職業紹介サービス「ハローワーク」を使いましょう。

これまで紹介した民間のサービスに比べると、地方や小さい会社の求人が多いですが、経験や年齢不問の正社員求人が多く掲載されています。

求人は以下から調べられるため、転職サイトでもいい求人が見つからなかった方は利用してみましょう。

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/kensaku/

6. 中高年こそ転職エージェントを使うべき4つの理由

転職サイトのように、転職で使えるサービスは他にもあり、そもそも転職エージェントを使うべきか迷っている方もいるはずです。

ただ、以下の理由で、中高年こそ転職には転職エージェントを使うべきです。

  • 経験・スキルを活かした仕事が見つかりやすい
  • エージェントしか持っていない優良求人に応募できる
  • 選考で有利になることがある
  • あらゆる転職サポートが無料で受けられる

理由1. 経験・スキルを活かした仕事が見つかりやすい

転職エージェントは経験者向けの求人を豊富に持っていて、中高年でも経験やスキルを活かして働ける仕事を紹介してくれます。

中高年が転職エージェントを使う最大のメリットはこの点で、これだけでも使う価値があります。

中高年は以下のような貴重なキャリアを持つ方が多いですが、求人自体が少ないこともあり、経験が活かせる仕事を自力で見つけるのは難しいです。

  • 管理職として組織をまとめた経験
  • 営業やエンジニアなど、特定の職種で長年働きてきた経験

結果として、中高年でも未経験からできる「ドライバー」や「警備員」などの体力仕事に落ち着いてしまう方が多いのが現実です。

以下は一例ですが、転職エージェントを使えば、豊富な求人から中高年でも経験を活かして活躍できる職場を提案してもらえます。

  • 中小の製造業の工場管理職
    →製造業のコンサルタントへの転職(事例詳細
  • 大手化学メーカーの研究開発職
    →ベンチャー企業の開発部門マネージャーへ転職(事例詳細
  • 大手製造業メーカーの役員
    →中小食品メーカーの顧問職へ転職(事例詳細

「目立った職歴がない」、「即戦力になれるか不安」といった経歴に自信のない中高年の方も、どんな可能性があるのかの確認のステップとして、転職エージェントは必ず利用しておきましょう。

理由2. エージェントしか持っていない好条件な求人に応募できる

中高年が対象になる、経験者向けの求人は、以下のような求人で、表に出ない形で採用が進むことも多いです。

  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件

こうした求人は”非公開求人”と呼ばれ、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。

転職エージェント経由でしか応募できない優良求人が多いため、即戦力人材の中高年こそ、転職エージェントは使うべきです。

理由3. 選考で有利になることがある

転職エージェントを使うことで、直接申し込んだ人よりも、選考が有利に進むことがあります。

採用側からすると、どこの誰かわからない人よりも、転職エージェントがプッシュしてくる人の方が安心して採用することができるからです。

エージェントは、企業側に書類に書けないあなたの魅力をアピールしてくれ、優秀なエージェントだと、面接で失敗しても結果を覆してくれることもあります。

年齢を理由に選考で不利になることも多い中高年の方には、強い味方になるのは間違いありません。

理由4. 転職時に必要なサポートを全て無料で受けられる

転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。

  • キャリアの相談
  • 求人の紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 面接や入社の日程調整
  • 年収交渉

自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。

特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。

転職エージェントは現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。

デメリットは使い方次第で解消できる

転職エージェントには以下のデメリットもありますが、このページで紹介している通りに選ぶことで、いずれも解消が可能です。

  • ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
    →実績のある大手のエージェントだけを使う
    →3社以上使い、担当者を比べる
  • ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
    →ターゲットの年収が自分に合ったエージェントを選ぶ

他のサービスと転職エージェントを比べると?

転職エージェントとその他のサービスを「サポート」「求人の質・量」「選考の有利さ」で比較したのが以下です。

サポート 求人の質・量 選考の有利さ
転職エージェント
相談〜内定後の交渉まで

良質な非公開求人、数多い

選考対策・プッシュあり
スカウトサービス
一部のみのサポート

良質だが、数少ない

選考対策・プッシュあり
転職サイト ×
自分でやる

公開求人、数多い
×
自力で頑張る
ハローワーク
求人の紹介

数は多いが低品質

簡単な選考対策のみあり

全てにおいて優れているのは転職エージェントだけですから、転職を考えている中高年の方は、まず転職エージェントを使っておきましょう。

転職エージェントの大まかな流れは以下の通りです。

  1. ネットから申し込み
  2. エージェントと面談(対面かWEB、電話)
  3. 求人紹介を受ける
  4. 企業に応募
  5. 面接
  6. 内定

最初の面談ではこれまでの職歴やスキル、転職先の希望条件が聞かれるため、おおまかに整理しておきましょう。

大手エージェントの調査」によると、50~60代は6割以上の方が決まるまでに3ヶ月以上かかっているデータがあります。

3ヶ月以内で決まることの多い他の年代に比べて長期間かかる可能性が高いため、なるべく早く申し込みをしておきましょう。

7. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

  • 最初の申し込みを丁寧に行う
  • 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
  • 経歴・スキルに嘘はつかない
  • 複数のエージェントを使っていることは隠さない
  • 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
  • 担当者が使えないと判断したら付き合わない
  • 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
  • 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
  • 最低限のマナーは守る

7-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

  • 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
  • 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
  • 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

7-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

  • 転職予定がかなり先
  • そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

7-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

7-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

  • あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
  • 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

7-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

  • こういった求人はないか
  • こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

エージェントがシステムで候補者を選ぶ画面

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

7-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

付き合うべきではない担当者の特徴
  • 業界知識が乏しく、深い話ができない
  • 転職に関して話していても経験を感じられない
  • 希望した条件以外の的外れな求人ばかり紹介してくる
  • あなたの都合を考えずに、応募を強要してくる(営業感が強い)
  • 必要な連絡や手続きが遅い、ミスが目立つ

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名:担当変更のご相談

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。

ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名:退会手続きのお願い

〇〇エージェント 〇〇様

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

7-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

  • 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
  • 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

(参考)ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

7-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

7-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

8. 中高年の転職についてよくある質問

最後に、中高年の転職についてよくある以下の質問に回答していきます。

8-1. 中高年の転職は厳しい?

20~30代に比べると年齢だけで不採用になるケースが多く、厳しいと言えます。

企業としてはなるべく長く活躍してくれる若い人材が欲しい本音があり、積極的に採用している企業は少ないです。

正社員としての転職が難しく、40代以上はパートタイムの仕事を始める人の割合が増えるデータもあります。

パートタイムの仕事をする人の割合
男性 女性
30~34歳 18.6% 48.5%
35~39歳 15.2% 53%
40~44歳 18.5% 63.4%
45~49歳 19.6% 57.4%
50~54歳 22% 59.5%
55~59歳 25.4% 68.1%

データ引用元「厚生労働省 令和2年雇用動向調査結果の概況

ただ、以下のキャリアの方は、中高年でも即戦力として活躍できることが多く、スムーズに決まる可能性が高いです。

  • 大手企業で管理職をしていた
  • 技術・専門職で特定の分野に強い

8-2.中高年の転職を成功させるコツは?

まず、これまでの経験やスキルを活かした仕事を探す上で、転職エージェントに登録するのは欠かせません。

中高年が対象の経験者向けの求人は少なく、自力で探すのは難しいため、大手から中小まであらゆる優良企業とパイプを持つ大手エージェントを頼りましょう。

また、ある程度収入が減ることは受け入れるなど、待遇面で高望みをしないスタンスも重要です。

転職によって収入が減る人の割合は、特に50代から大幅に増えるデータもあります。

転職で収入が減った人の割合
30~34歳
32.8%
35~39歳 37.7%
40~44歳 37.4%
45~49歳 32.5%
50~54歳 53.2%
55~59歳 49.9%
60~64歳 61.2%
65歳以上 69%

データ引用元「厚生労働省 令和2年転職者実態調査の概況

収入を下げて転職する人の方が多くなるため、収入ダウンも受け入れる姿勢でいた方が、決まる可能性は高いです。

どうしても下げたくない方は、転職エージェントに収入を維持して働ける職場がないか相談してみましょう。

8-3. 中高年でも未経験転職はできる?

以下のように、職種を変えずに、未経験の業界に転職するのは難しくはなく、中高年でもできる方が多いです。

  • 小売業の営業職 → IT業界の営業職への転職
  • 宿泊業、レジャー業の人事部 → 不動産業界の人事部への転職

これまでの経験が活かせるため、年収アップも実現できる場合もあります。

ただ、職種も業界も未経験の全く新しい仕事となると、中高年での転職は厳しいです。

転職自体はできますが、候補としては、以下のような体力仕事がメインとなります。

  • 警備員
  • タクシーやトラックのドライバー
  • 介護職

こうした仕事に自信がない方は、転職エージェントに経験を活かせる仕事がないか必ず相談しておきましょう。

8-4. 資格なしの中高年でも転職できる?

中高年が転職で重視されるのは以下のような経験やスキルで、資格なしでも転職は可能です。

  • マネジメント経験:部下や組織をまとめた経験
  • 専門スキル:営業やプログラミングスキルなど

また、スキルに自信がない方も、職歴の長い中高年の方なら、実際には以下のようなスキルは持っていることがほとんどで、これらがアピールできれば、選考でも有利になります。

  • 課題解決力:仕事上の問題に積極的にトライしたり、入念に分析して計画する力など
  • コミュニケーション能力:相手の話をじっくり聞いたり、説得する能力など

プログラミングスキルように、特定の仕事でしか使えないスキルに対し、これらはどの仕事にも持ち運びができるという意味で「ポータブルスキル」と呼ばれています。

自分ではわからない方は、これまでの経験から、アピールできるポータブルスキルがないか、エージェントに相談してみましょう。

8-5. すぐに転職する気がなくてもエージェントは使っていい?

転職すべきかの相談から入る方も多く、使っても問題ありません。

一方、すぐの転職は考えていない方は、まず以下のようなスカウトサービスにだけ登録し、様子を見る方法もおすすめです。

登録するとあなたの経歴やスキルに見合ったスカウトが来るようになり、自分の市場価値や、転職先のイメージがしやすくなります。

実際にこうした使い方をされることも多く、ビズリーチでは「8割以上の利用者が自分の市場価値の確認のために使っている」というデータもあります。

ただ、選考で有利になったり、求人の選択肢が増えるため、「具体的に転職を進めたい」となった際は必ず転職エージェントを活用しましょう。

まとめ

中高年向けの転職エージェントについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

中高年の方は、以下の方法で転職エージェントを選んでおきましょう。

  • 選び方1. 実績のある大手を選ぶ
  • 選び方2. 自分の年収に合わせて選ぶ
  • 選び方3. 担当を比べるためにも、必ず3社は使う

まずは以下の大手エージェントの中から、自分の年収に合った3社に登録しましょう。

年収別
おすすめ度
各社の特徴

おすすめ
エージェント
~400万円 400~
600万円
600万円~

リクルートエージェント

doda

type転職エージェント

パソナキャリア
×

LHH転職エージェント

JACリクルートメント
×

おすすめ
エージェント

リクルートエージェント
公開求人数が業界No.1の最大手で、地方の求人にも強い

doda
業界No.2の求人数を誇る大手で、あらゆる年代の転職に対応

type転職エージェント
首都圏のみの対応で、ITエンジニア、営業、女性の転職サポートに強い

パソナキャリア
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性のハイキャリア転職に強い

LHH転職エージェント
世界60の国と地域でサービス提供実績のあるアデコの運営で、外資系の転職に強い
・・
JACリクルートメント
ハイクラス転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収600万円以上は登録必須

いずれも20年以上の運営実績がある大手で、中高年でも積極的にサポートしてもらえます。

また、年収600万円以上で経歴に自信のある方は、以下のようなスカウトサービスにも1社は登録しておきましょう。

当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。

<その他当ページで紹介したサービス>

40~60代向けの未経験歓迎求人が探せる転職サイト
中高年向けの介護や保育の仕事が探せる転職サイト