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発達障害者向け転職エージェント|条件別のおすすめと使いこなすための全知識

「発達障がいがあるならどの転職エージェントを使うべき?」「グレーゾーンならどれがいい?」など、発達障がいのある方向けの転職エージェントが気になっていませんか?

発達障がいも含めた、障がい者向けのエージェントはいくつもありますが、全然求人がなかったり、条件によっては利用自体ができないケースもあるため注意しましょう。

特に近年は、低品質なエージェントが急増している背景もあり、適当に登録するのは危険で、優良な転職エージェントだけに登録しないと、転職の失敗につながります。

このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、発達障がいのある方向けの転職エージェントの使い方や選び方を、以下の流れで解説してきます。

全て読めば、発達障がいのある方はどの転職エージェントを使うべきか、どう選ぶのが正解で、使いこなすコツはあるかまでがわかり、転職エージェントで失敗することがなくなるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. 結論|発達障がいのある方におすすめの転職エージェント

このページでは以下の発達障がいのある方におすすめの転職エージェントを根拠を持って細かく紹介していきます。

  • ASD:自閉症スペクトラム障害
  • ADHD:注意欠陥・多動性障害
  • LD:学習障害

長くなったので結論を先に言うと、発達障がいのある方が使うべきなのは下記のエージェントです。

障害者手帳を持っている方
障害者手帳がない方・正式な診断は出ていないグレーゾーンの方

発達障がいのある方の中でも、障害者手帳を持っているかで使えるサービスが違うため、このようにおすすめも変わります。

グレーゾーンとは、発達障がいの傾向はあるものの、正式に発達障害と診断できる基準を満たしていない人のことを言います。

それぞれおすすめ順に並べていますが、上記の中から3社登録し、担当者や案件をみて、使う会社を絞るというのが、転職エージェントで失敗しない方法です。

障害者手帳とは?

発達障がいも含めた、障がいがあることを証明する手帳で、医師の診断を受けた上で、役所に必要と認められると、発行が受けられます。

持っていると障がいのある方専用の採用枠に応募できたり、こうした求人への転職サポートに特化したエージェントが使えるようになります。

他にも、取得することで税金が安くなったり、電車やバスの運賃が割引されたりといったメリットもあります。

手帳がある方は「障がい者向け」を選ぶ

障害者手帳を持っている方は、障がい者の転職を専門とする、以下の障がい者向け転職エージェントを使いましょう。

これらは発達障がいも含め、障がいのある人専用の求人を扱っていて、障がいのある方の転職サポートに特化しています。

手帳を持っていたり、正式な診断を受けていて、手帳を申請中の人だけが使えるサービスです。

上記5社は、数ある障がい者向けエージェントの中でも、特に運営実績が豊富で、求人も充実してるのでおすすめです。

手帳がない方、グレーゾーンの方は「一般向け」を選ぶ

発達障がいでも、手帳は持っていない方、傾向はあるものの正式な診断までは出ていないグレーゾーンの方は、以下の一般向けの大手エージェントを選びましょう。

障がい者向けのエージェントは使えないため、これらの一般向けを使いましょう。

いずれも20年以上の運営実績を誇る、業界トップ3の大手で、あらゆる業界の転職に対応しています。

発達障がいの方は「じっとしていることが難しい」、「人づきあいが苦手」のような自分の特性に合った職場を探す上でも、なるべく多くの求人から選べる方が望ましいです。

これらは求人数も極めて多く、働きやすい大手・優良企業の求人も多いのでおすすめです。

そもそも転職エージェントとは?

転職エージェントとは、転職するときに間に入ってくれるエージェント(代理人)のことで、転職に必要なサポートをしてくれる完全無料のサービスです。

登録すると、あなたの経歴やキャリアに合わせて、求人の紹介から面接のセッティングや対策、内定後の手続きまで行ってくれます。

具体的に言うと下記の7つをしてくれ、あなたは面接以外で企業と直接やりとりする必要がなくなります。

  • キャリアの相談
  • 求人の紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 面接や入社の日程調整
  • 年収交渉
  • 内定後のフォロー(障がい者向けの場合)

逆に言うと、転職エージェントを使わないとこれらを全て自分で行う必要があるため注意が必要です。

これから紹介する理由も踏まえ、発達障がいのあるの方も必ず使った方がいいサービスです。

2. 発達障がいのある方こそ、転職エージェントを使うべき理由

結論、発達障がいのある方こそ、絶対に転職エージェントを使うべきです。

以下の4つの理由で、使うことで転職が失敗しにくくなるからです。

  • 転職後ミスマッチが起きにくい
  • 転職エージェント経由だと内定率が上がる
  • 好条件の求人が見つかりやすい
  • 転職時の手続きだけでなく、転職後もフォローしてくれる

理由1. 転職後ミスマッチが起きにくい

発達障がいのある方の転職で、一番多い失敗理由が「職場・仕事場とのミスマッチ」ですが、転職エージェントを使うことでミスマッチが起きにくくなります。

これは、下記の要素を全て考え、あなたに合ったミスマッチの起きない職場を探して提案してくれるからです。

  • あなたはどんな仕事ができるか、どんな経験があるか
  • また、どんな仕事をしたいか、どんな待遇がいいか
  • 応募先は、あなたの障がいや苦手なことを受け入れる環境があるか

転職エージェントを使うことで、ストレスなく、長く働ける職場と出会えます。

なぜ、エージェント経由だとミスマッチが起きにくいの?

転職エージェントは、あなたに転職後短期で辞められると、紹介料をもらえないので、長く働けそうな職場しか提案しないからです。

そもそも転職エージェントが無料で使えるのは、あなたが転職すると企業から紹介料をもらえるからです。

この、紹介料はあなたが短期(例えば3ヶ月未満)で辞めると返さなければならず、会社としても担当者個人としても大きなマイナスになります。

そのため、あなた・会社の事情を考え、長く働けそうな合っている会社しか紹介しません。

理由2. 転職エージェント経由だと内定率が上がる

同じ企業に申し込んだ場合でも、転職エージェント経由だと自分で申し込むよりも内定率が上がります。

内定率が上がるのは以下の3つの背景があります。

①企業は安心して採用できるから内定率が上がる

先ほど紹介した通り、そもそもエージェント経由の方はミスマッチが起きにくいので入社後辞めにくいです。

企業からすると、お金をかけて採用し、研修までした後すぐ辞められると大損ですが、エージェント経由だと辞めにくい人しか来ないので安心して採用できます。

同じような経歴・スキルの人2人が「転職エージェント」「自分で応募」で来たとしたら、転職エージェント経由の人が優先して採用される傾向があります。

②書類や面接では伝わらないあなたの魅力を伝えてくれるから内定率が上がる

転職エージェントが企業の採用担当にあなたの魅力をつたえ、プッシュしてくれることもあります。

面接に失敗しても、エージェントの力でくつがえることもあり、転職エージェントを使うことで面接の合格率が高まります。

③企業ごとの選考のコツを教えてくれるから内定率が上がる

企業や応募するポジションごとに下記のアドバイスをもらえることもあります。

  • 面接で何を聞かれるか、どう答えるべきか
  • 書類では何をアピールすべきか

大手エージェントになると、特定の企業に複数の人を転職させた経験から、企業ごとの選考の内容を熟知していることも多いです。

そのため、自分で応募してきた人よりも圧倒的に有利に選考を進められます。

理由3. 好条件の求人が見つかりやすい

そもそもですが、下記のような優良な求人は、インターネットには中々出てきません。

  • 高待遇でインターネットに出さなくても優秀な人が採用できる求人
  • 社外には求人を出していることをあまり知られたくない求人
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

これらの求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。

転職エージェントを使うことで、これらの高品質な非公開求人を教えてくれ、それらに応募できるのもメリットです。

逆に言うと、インターネットに出ている公開求人は、幅広く募集しないと人が集まらない低品質なものが多いので、注意しましょう。

理由4. 転職時の手続きだけでなく、転職後もフォローしてくれる

ここまで紹介した以外に、転職エージェントは以下の手続きを代行してくれ、あなたは面接以外で企業と直接やりとりする必要がなくなります。

  • キャリアの相談
  • 求人の紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 面接や入社の日程調整
  • 年収交渉
  • 入社後のフォロー(障がい者向けの場合)

働きながら、通院しながらの転職も無理なくでき、面倒な調整は全て間に入ってもらえます。

また、障がい者向けの転職エージェントの場合、入社後のフォローも徹底しています。

入社後、「働きにくさを感じる」など転職先の企業に言いにくいことも、エージェントに伝えれば相談に乗ってくれ、必要なことは会社に伝えてくれます。

転職エージェントにデメリットはないの?

デメリットは2つ存在し、使い方によっては転職の失敗につながります。

  1. ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
  2. 相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある

それぞれ解説します。

デメリット①ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる

転職エージェントの業者にもそこで出てくる担当者にも、当たり外れがあることに注意しましょう。

×ハズレの転職エージント業者の特徴
  • 中小だったり、設立したばかりで優良企業とのパイプがなく、いい求人をもっていない
  • 実績が少なく、企業ごとに「どう対策すれば内定が出やすいか」といったノウハウが社内にない
  • 1人1人の担当に無理なノルマを押し付け、利用者の幸せを考えない転職を強いる
×ハズレの担当者の特徴
  • 発達障がいのある人の事情や気持ちを理解していない
  • 知識のない人、入ったばかりの新人など、相談やアドバイスに価値がなく、手続きにミスも多い
  • ノルマに追われていて、的外れな提案・求人ばかり押し付けてくる

こういった業者や、担当者に頼ってしまうと、逆に足でまといになり、転職に失敗する原因になります。

これらを避けるためにも、下記を重視して転職エージェントを選びましょう。

  • 優良企業とパイプの強い、老舗・大手の転職エージェントを使う
  • 複数の転職エージェントに登録し、ハズレの担当者がついたエージェントの利用を止める

特に近年は、転職エージェントが急増していて、ハズレの転職エージェントが増えているので、注意して選ぶ必要があります。

資格さえあれば、インターネットを使うことで、簡単に転職エージェントを始められるようになったので、素人のようなエージェントも増えています。この5年間で約1万社も増えたというデータもあるくらいです。

デメリット②相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある

転職エージェント自体が、転職を成功させることで、企業からお金をもらっています。

つまり、下記のような人で、「転職できる見込みがない」と判断されると放置されたり、求人を一切紹介してもらえなかったり、利用を断られることもあります。

  • キャリア・経験がなく、自社と取引のある企業に紹介しにくい
  • 転職活動へのやる気が見えず、本当に転職したいのかわからない
  • 理想が高すぎて、転職が実現しなさそう

そのため、登録して、満足できるサポートを受けられなかった場合は、転職エージェント以外の手段を検討しましょう。

では、次の章から具体的におすすめの転職エージェントや選び方について解説して行きます。

3. 【手帳あり】発達障がいのある方におすすめの転職エージェント

障害者手帳を持っている発達障がいのある方には、以下の障がい者向け転職エージェント5社がおすすめです。

いずれも手帳を持っていたり、医師の診断を受けていて、手帳を申請中の人だけが使えるサービスです。

おすすめ順に並べていますが、なぜこれらがおすすめなのか、選び方も一緒に紹介していきます。

手帳がある方には「障がい者向け」がおすすめ

障がい者手帳を持っている方は、すべての方が使う一般向けでなく、障がい者向けの転職エージェントを使いましょう。

扱うのは、障がいのある方専用の求人で、受け入れ体制の万全な、障がいに理解のある会社の紹介がメインになるからです。

発達障がいの方は「集中力が低い」、「思ったことをすぐ口に出す」のように理解されにくい特性から、職場でいじめにあったり、馴染めずに苦労する方が非常に多いです。

障がい者向けのエージェントなら、こうした特性も知った上で採用したいという、理解のある企業しか紹介されないため、ミスマッチを大幅に減らすことができます。

障がい者向けの転職エージェントの選び方

障がい者向けの転職エージェントなら、使うべきなのは

大手総合転職エージェントの障がい者向けサービス

で、健常者も含め、中途採用全般を支援している大手エージェントの障がい者向けのサービスを使いましょう。

具体的には下記の4社です。

サービス 親会社・運営会社
dodaチャレンジ パーソル(doda)
マイナビパートナーズ紹介 マイナビ
ランスタッド ランスタッド
ソーシャルパートナーズ アデコ

これらを使うべき理由は、企業の採用担当とのパイプが強いからです。

一般的な健常者向けの転職は、大手企業だと毎年数十・数百人規模になることもあり、エージェントと採用担当のつながりは強いです。

障がい者を採用しようとするときも、人事は「普段付き合いのあるエージェントに相談しよう」と考えるので、大手の会社にしかない求人も多いです。

例えば、採用担当は、上司や現場から「障がい者を採用して欲しい」という指示をもらい、動きます。

障がい者を採用した経験の少ない担当者は、プロである転職エージェントに相談します。

その時、一番に頭に思いつくのが、普段からたくさんの転職者を紹介してくれる、大手エージェントなのです。

中でも、転職エージェントで規模が大きい「doda」「マイナビ」グループの下記2つは、求人数も多く絶対に利用すべきエージェントです。

「atGP」は大手ではないが別格

おすすめの5社の中で、「atGP」だけは大手エージェントではなく、障がい者だけの転職を扱っていますが、専門サービスの中では別格ですので、積極的に使うべきです。

障がい者専門の転職支援サービスの先駆けの存在で、12万人以上の障がい者が登録していて、求人数は障がい者専門エージェントの中ではずば抜けています。

    正社員 契約社員 その他 (派遣・アルバイト)
大手エージェント dodaチャレンジ 607 681 227
ランスタッド 221 278 -
マイナビパートナーズ紹介 234 159 39
ソーシャルパートナーズ(旧:Spring、現LHH) - - -
障がい専門 atGP 462 638 322
ハッピー 64 103 5
マイナーリーグ 35 92 9
リコモス 88 - -
エージェント・サーナ - - -
DIエージェント - - -
ココピアキャリア - - -
トゥモローブライト - - -
エランシア - - -
ラルゴ高田馬場 - - -
アクロスタッフ - - -
ジョブサポートパワー(マンパワーグループ) - - -

※「-」は、求人数非公開もしくは対応していない雇用形態です。
※2024年9月時点

「障がい者を採用したい場合はatGP」と考える企業も多く、大手エージェントとは違った求人があるので、合わせて登録すべきです。

この5社であればサポートも問題ない

ここまで挙げた下記5社であれば障がい者の転職の実績も豊富でサポートも申し分ないです。

しかし、担当者によっては「使えない」「噛み合わない」と感じることもあるので、3社に登録し、下記を満たす担当者とだけ付き合いましょう。

  • あなたの話、要望をしっかり聞いてくれ、それにあった提案をしてくれる
  • 企業への応募や、転職自体を急かしてこない
  • 対応がスピーディで、丁寧
  • 転職や業界に対しての理解が深い
発達障がいの内容によっておすすめは変わる?

上記5社であれば、以下のどの発達障がいでも対応していて、おすすめできるのは変わりません。

  • ASD:自閉症スペクトラム障害
  • ADHD:注意欠陥・多動性障害
  • LD:学習障害

おすすめ5社の詳細解説

では、具体的におすすめの下記の障がい者向けエージェントについて解説していきます。

  1. dodaチャレンジ
  2. マイナビパートナーズ紹介
  3. atGP
  4. ランスタッド
  5. ソーシャルパートナーズ(アデコ)

おすすめ順に紹介するため、迷ったら上から順に3社選んでおきましょう。

dodaチャレンジ

dodaチャレンジ

dodaチャレンジ」は、業界1・2位を争う転職エージェントdodaによる障がい者向けの転職エージェントです。

doda自体が会員が700万人以上いて、優良企業に大量の人を紹介しているので、各企業とのパイプも強いです。「中途採用募集ならまずはdodaさんに」と考える企業の採用担当も多く、ここは必ず登録すべきです。

障がい者の転職支援数もNo.1、紹介した人の定着率も高いので、豊富な経験を元に丁寧に対応してくれます。

拠点 東京都港区/大阪府大阪市/愛知県名古屋市
対応エリア 全国
対象の障がい 限定なし
対象の職種 限定なし
紹介企業例 ANA/三菱地所/富士通/パナソニック/JR東海/花王/リクルート/みずほ
など複数の大手企業

dodaチャレンジ:https://doda.jp/challenge/

マイナビパートナーズ紹介

マイナビパートナーズ紹介

マイナビパートナーズ紹介」は、新卒採用〜転職まで手がける、マイナビの障がい者向けのサービスです。

新卒採用では業界トップで、新卒をたくさん採用するような大手優良企業とのパイプが強いのが特徴です。

マイナビパートナーズ自体が、設立から4年で100名以上の障がい者を採用してきた会社で、障がい者が活躍しています。

障がい者を採用する側、採用される障がい者側どちらの気持ちもわかる心強い味方になってくれるはずです。

拠点 東京都千代田/大阪府大阪市/愛知県名古屋市/東京都新宿区
対応エリア 全国
対象の障がい 限定なし
対象の職種 限定なし
紹介企業例 東京海上日動/adidas/PayPay/JCB/SEGA/JAL/森永
など複数の大手企業

マイナビパートナーズ紹介 公式ページ:
https://mpt-shoukai.mynavi.jp/

atGP

atGP

atGP」は、障害者専門の転職エージェントの中で、最大手の企業で、実績も十分です。

ここで紹介する5社の中で唯一大手転職エージェントのグループではないのですが、障がい者専門のエージェントの中で、実績がずば抜けているので推奨します。

長年、障がい者を専門に転職支援してきただけあって、独自のパイプがあり、atGP以外の4社とは違った求人を紹介してくれるので、必ず登録すべきです。

拠点 東京都千代田区/大阪府大阪市/愛知県名古屋市
対応エリア 全国
対象の障がい 限定なし
対象の職種 限定なし
紹介企業例 Cannon/コナミ/資生堂/大正製薬/大阪ガス/住友生命/パナソニック
など複数の大手企業

atGP公式ページ:
https://www.atgp.jp/

ランスタッド

ランスタッド

ランスタッド」は世界中で人材派遣を中心に人材業を行う、世界第2位の人材会社ですが、日本では障がい者向けのサービスが有名です。

世界中で、派遣を強みにしているだけあって、「グローバル企業」「派遣を採用する会社」とのパイプが強く、dodaやマイナビなどの日本のエージェントとは違った求人を得られるはずです。

外資系なので、ドライな印象を持たれがちですが、サポートも徹底しており、年収アップが実現したという声が多いです。

拠点 東京都千代田区/北海道札幌市/大阪府大阪市/愛知県名古屋市/福岡県福岡市
対応エリア 全国
精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方:「東京・神奈川・千葉・埼玉」のみ
対象の障がい 限定なし
対象の職種 限定なし
紹介企業例 ノバルティス ファーマ/アストラゼネカ/パナソニック
などの複数の大手企業

ランスタッド公式ページ:

https://www.randstad.co.jp/challenged/

ソーシャルパートナーズ

ソーシャルパートナーズ

ソーシャルパートナーズ」は、世界最大の人材会社「アデコ」の障がい者向けの転職エージェントです。

アデコにも障害者雇用促進を目的とした部署が存在し、社内ではたくさんの障がい者が働いているため、障がい者の気持ちも採用する側の気持ちもよくわかったサポートをしてくれます。

ランスタッド同様、グローバルな企業とのパイプが強く、それでいて、障がいを受け入れる準備のある会社だけを紹介してくれる、強い味方です。

拠点 東京都千代田区/大阪府大阪市/愛知県名古屋市
対応エリア 全国
対象の障がい 限定なし
対象の職種 限定なし
紹介企業例 アクセンチュア/明治安田生命
などの複数の大手企業

ソーシャルパートナーズ:https://jp.lhh.com/occupation/socialpartners

障がいを隠して働きたいなら「一般向け」を使う

ただし、手帳があっても、発達障がいは職場に隠して働きたいという方は、障がい者向けでなく、以下のような一般向けのエージェントを使いましょう。

これまで紹介してきた障がい者向けを使うと、障がいがあることが前提の採用になるため、職場で隠すことはまずできないからです。

障がいがあっても、隠して働く人もたくさんいて、以下のメリットがあります。

  • 求人が多く、より幅広い選択の中から選べる
  • 収入が障がい者の求人より高い傾向にある

一方で、障がいの理解を得られず、「特性に合った仕事を任せてもらえる」といった配慮が受けにくいデメリットもあります。

手帳があるなら、障がいは隠さずに働くのがおすすめ

公的機関の調査」によると、障がいを隠して働いた人は約7割が一年後には退職しているデータがあります。

障がいをオープンにして、障がい者専用の枠で働いた場合が約3割なので、それと比べてもかなり多いです。

ミスマッチが起こりやすいため、迷ったら障がい者向けエージェントで、障がいは隠さず転職する方法を選びましょう。

4. 【手帳なし】発達障がいのある方におすすめの転職エージェント

発達障がいはあるものの、障害者手帳を持っていなかったり、傾向はあるものの正式な診断までは出ていないグレーゾーンの方には、以下の大手エージェントをおすすめします。

障がい者向けのエージェントは使えないため、これらの一般向けのエージェントを使いましょう。

いずれも20年以上の運営実績を誇る、業界トップ3の大手で、あらゆる業界の転職に対応しています。

発達障がいの方は「じっとしていることが難しい」、「人づきあいが苦手」のような自分の特性に合った職場を探す上でも、なるべく多くの求人から選べる方が望ましいです。

これらは求人数も極めて多く、働きやすい大手・優良企業の求人も多いのでおすすめです。

利用前に知っておくべき注意点

これらを使うにあたっては、以下のような具体的な障がい名は、担当者には伝えないようにしましょう。

  • ADHD(注意欠陥・多動症)
  • ASD(自閉スペクトラム症)
  • LD(学習障害)

転職エージェントは、転職を決めて初めて企業から紹介料がもらえるビジネスで、決まりそうにない人は後回しにする傾向があります。

担当者は1人で何十人もの求職者を相手にしていて、障がいがある人・ない人がいれば、当然ない人の方を優先的にサポートします。

こうした対応をされないためにも、以下のように障がい名は出さずに「不得意なことがある」といったニュアンスで伝えましょう。

ADHD
(注意欠陥・多動症)
・じっとしていることが得意ではない
 →外回りなどで体を動かす仕事が好き
・細かい作業が苦手で、ミスをしやすい
 →細かい事務作業などがない仕事がしたい
ASD
(自閉スペクトラム)
・次々新しいことをやるのが苦手
 →ある程度マニュアルが決まっている仕事がしたい
・対人関係が多いと疲れやすい
 →黙々とやるタイプの仕事が好き
LD
(学習障害)
計算したり、書類を読み込んだりするのが不得意
→こうした作業が少ない仕事がしたい

求人紹介を受ける上で、ミスマッチを避けるためにも、担当者にどんな仕事がしたいかは必ず聞かれます。

その際は、「ADHDだからこんな仕事がいい」といった表現でなく、こうした伝え方をするだけで、担当者の受ける印象は大きく変わります。

このような不得意は誰しもあるのが普通で、他の求職者と変わりなくサポートが受けられるはずです。

また、仮に担当者があなたの障害名を聞いてしまうと、担当はそれを企業側に使える必要が出てきます。

隠して入社し、短期離職になった場合、「なぜ事前に伝えなかった?」と企業からクレームが出ることを避けるためです。

ただ、企業側に障害名を伝えると、面接前にお見送りになることが多いのが現実で、内定は非常に厳しくなります。

こうならないためにも、エージェント側にもADHDなどの障害名は出さずに使うのがベストと言えます。

おすすめ3社の詳細解説

では、具体的におすすめの下記の大手エージェントについて解説していきます。

担当者によっては「使えない」「噛み合わない」と感じることもあるので、以下3社全てに登録し、下記を満たす担当者とだけ付き合いましょう。

  • あなたの話、要望をしっかり聞いてくれ、それにあった提案をしてくれる
  • 企業への応募や、転職自体を急かしてこない
  • 対応がスピーディで、丁寧
  • 転職や業界に対しての理解が深い

リクルートエージェント

r-agent

リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、求人の量・転職実績共にトップクラスです。

大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。

長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。

求人数 約680,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社リクルート
運営歴 1977年~

リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/

doda

doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。

求人数 約200,000件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
運営歴 1989年~

doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/

マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。

新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、20~30代の方には特におすすめです。

サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。

求人数 約63,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社マイナビ
運営歴 1973年~

マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/

(参考)未受診の方は、医師への相談がおすすめ

発達障がいの自覚はあっても、まだそれについて医師の診察を受けていない方は、相談して以下を確認することをおすすめします。

  • 正式に発達障がいと診断できるレベルか、基準に満たないグレーゾーンか
  • 診断できる場合、障がい者手帳の対象になりそうか

正式に診断され、障がい者手帳が取得できると、障がいのある方専用の採用枠に応募できるようになります。

障がいに理解のある職場がメインでミスマッチが起こりにくく、「公的機関の調査」では、一般の求人に応募して働く障がい者に比べ、1年後の定着率が倍以上になるデータもあります。

診断されても、手帳の取得には半年以上かかるためすぐの転職には使えませんが、障がいを理解してくれて、長く続けられる職場が探したい方は、医師に相談してこの可能性も探っておきましょう。

大人の発達障がいの相談は、精神科や心療内科で受け付けていて、以下のページで最寄りの病院が調べられます。

・QLIFE病院検索「大人の発達障害を相談できる病院」:https://www.qlifeweb.jp/adultdd/

5. 発達障がいのある方向け|転職で使えるその他のサービス

これまで紹介してきた転職エージェント以外で、発達障がいのある方に転職で使われることの多いサービスには、以下があります。

①就労移行支援 就労に向けたスキルや知識の習得から、職場探し、就労先への定着までをサポートしてもらえる。
②転職求人サイト 転職サイトに公開されている求人を探し、自分で応募し、手続きも自分でやる。
③ハローワーク 公的な職業紹介で、どんな人でも受け入れてもらえる。

一つ目の「就労移行支援」は、以下に当てはまる方ににおすすめのサービスです。

  • 企業で働いたことがない
  • 働けるイメージがない、不安だ

こうした方は、転職エージェント自体の利用が向かないため、「就労移行支援」をまず使うべきです。

「転職求人サイト」、「ハローワーク」は、転職エージェントを使った上で、空いた時間に利用する程度でよく、まず使うべきサービスではありません。

優良企業の求人が少なく、手続きや選考対策などのサポートもないため、これだけに頼ると不利になるからです。

では、それぞれのサービス内容やおすすめについて解説していきます。

5-1. 就労移行支援

就労移行支援とは、障がいがある方へ、スキルや知識の習得から、転職、転職先への定着までをサポートする制度です。

「ビジネスマナー」「パソコンスキル」といったプログラムもあるため、社会人としての経験がなくても支援を受けられます。

以下に当てはまる方は、転職エージェントよりもこの就労移行支援の方がおすすめです。

  • 企業で働いたことがない
  • 働けるイメージがない、不安だ

転職エージェントは、転職させることで初めてお金を稼げるので、スキルや経験がなく、すぐに転職先が見つかるか怪しいと判断されると満足なサービスを受けられない可能性もあるからです。

就労移行支援なら経歴・スキルに自信がなく、働くことに不安がある方も、積極的にサポートしてもらえます。

就労移行支援は、障害者手帳がある方はもちろん、ない方でも医師が必要と認めれば利用が可能です。

利用料の自己負担が1ヶ月最大37,200円かかりますが、所得によって軽減され、多くの方が無料で利用できています。

おすすめは「りたりこワークス」

下記の3社が優良と評判ですが、全国で利用者も多い、「りたりこワークス」が最もおすすめです。

対象エリア 障害に限定があるか 定着率実績 その他、エージェントの特徴
りたりこワークス 全国 限定なし 91%  累計利用者1万人以上
コネクト 大阪、兵庫、京都 限定なし 87%
フロンティアリンクキャリアセンター 全国 発達障害・精神障害の方中心 82% IT・プログラミングが中心

りたりこワークスは大手の就労移行支援サービスで、手厚い支援が受けられます。

下記の料金ですが、利用者の約9割の方が無料で使えているという実績があります。

  • 住民税非課税世帯/生活保護受給世帯の方:無料
  • 住民税課税のうち世帯年収概ね600万円以下などの条件を満たす方:9,300円/月
  • 上記以外の方:37,200円/月

不安な方はもちろん、「転職エージェントにお願いしていいのかわからない」という方は、転職エージェントと合わせて相談しましょう。

りたりこワークス公式ページ:https://works.litalico.jp

5-2. 転職求人サイト

転職求人サイトは、自分で求人を探して、自分で応募する形のサービスです。

エージェント経由の求人と比べると、幅広く募集しないと人が集まらない、不人気な求人も多いため、参考程度に使うのがおすすめです。

ただ、中には掘り出し物もあるので、転職エージェントと併用する形で使ってみてもいいでしょう。

手帳がある方には「障がい者向け」がおすすめ

手帳を持っている方には、障がいのある方専用の求人を扱う、バブナビ(https://bab-navi.com/)がおすすめです。

数ある専門サイトの中でも、求人数が特に多いからです。

  正社員 契約社員 その他 (派遣・アルバイト等)
バブナビ 557 827 954
ウェブサーナ 106 46 33
クローバーナビ 50 31 29
マイマイリンク 11 30 33
障害者雇用バンク - - -
ドム求人ナビ 20 28 603

※求人数が非公開のもの、測定不能なもの、対応していないものは「-」で表示
※2024年9月時点

手帳がない方には「リクナビNEXT」がおすすめ

手帳を持っていない方には、転職求人サイトで最大手の「リクナビNEXT」がおすすめです。

手帳がない方は障がい者向けの求人には応募ができないため、一般向けの求人を扱うこのサイトを使いましょう。

求人数が他サイトに比べて圧倒的に多く、あらゆる業界に対応しているので、これ一つ使っておけば十分です。

5-3. ハローワーク

ハローワークでも求人を紹介してくれたり、内定後のサポートを受けられて、手帳の有無に関わらず全ての方が使うことができます。

ただ、一般的にハローワークに出る求人は、なかなか人が集まらない会社が多く、転職エージェントに相談した方が優良企業に出会いやすいです。

また、転職エージェントであれば、企業へもしっかりプッシュしてくれるので、倍率が高い企業にも入りやすいので、転職エージェントをメインで使うべきです。

ハローワークの求人は下記の検索サイトから探せるので、気になる方のみ検索してみましょう。

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/kensaku/

6. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと

ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。

  • 最初の申し込みを丁寧に行う
  • 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
  • 経歴・スキルに嘘はつかない
  • 複数のエージェントを使っていることは隠さない
  • 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
  • 担当者が使えないと判断したら付き合わない
  • 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
  • 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
  • 最低限のマナーは守る

6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

  • 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
  • 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
  • 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

  • 転職予定がかなり先
  • そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

6-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

  • あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
  • 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

  • こういった求人はないか
  • こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

エージェントがシステムで候補者を選ぶ画面

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない

どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。

具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。

付き合うべきではない担当者の特徴
  • 障がい者の気持ちや事情を理解していない
  • 業界知識が乏しく、深い話ができない
  • 転職に関して話していても経験を感じられない
  • 希望した条件以外の的外れな求人ばかり紹介してくる
  • あなたの都合を考えずに、応募を強要してくる(営業感が強い)
  • 必要な連絡や手続きが遅い、ミスが目立つ

2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。

担当を変えたい場合

担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名:担当変更のご相談

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名:退会手続きのお願い

〇〇エージェント 〇〇様

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。

6-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

  • 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
  • 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型分のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

(参考)ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

6-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

先ほども紹介した通り、転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

6-9. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう

まとめ

発達障がいのある方が使うべき転職エージェントについて、徹底的に比較し、おすすめを紹介してきましたが、いかがでしたか?

転職を有利に進められるようになりますから、発達障がいのある方こそ転職エージェントは必ず使うべきです。

発達障がいのある方が使うべきなのは下記のエージェントです。

障害者手帳を持っている方
障害者手帳がない方・正式な診断は出ていないグレーゾーンの方

以上を参考に、あなたが満足できる転職ができることを心から祈っています。