危険!転職エージェントに相手にされない人の全特徴と対処法
「転職エージェントに相手にされない」「対処法はある?」など、転職エージェントになぜ相手にされないのか疑問に思っていませんか?
転職エージェントは、あなたが「転職させられない=お金にならない」と判断すると相手にしてくれなくなるので、付き合い方や選び方には注意が必要です。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、転職エージェントが求職者を相手にしない理由や裏事情について、以下の流れで解説していきます。
- あなたが転職エージェントに相手にされない全理由
- 転職エージェントに相手にしてもらうために意識すべきこと
- しっかり向き合ってくれる転職エージェントの選び方
- 年収別|大手転職エージェントのおすすめ7選
- 転職エージェントを最大限活用するためにすべき3つのこと
- そもそも転職エージェントは使うべき?他のサービスと比較
全て読めば、転職エージェントに相手にされないのはどんな理由があり、どんな裏事情があるのか、対策はあるかまでがわかり、転職エージェントで失敗することがなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. あなたが転職エージェントに相手にされない全理由
求職者が転職エージェントに相手にされなくなる理由としては以下があげられます。
- 紹介できる求人がない
- 意欲が低そう
- 問題があって企業に紹介しにくい
転職エージェントは、あなたが「転職が決まる見込みがない=お金にならない」と判断すると相手にしなくなります。
転職エージェントはあなたの転職が決まって初めて企業から謝礼として紹介料がもらえるビジネスです。
担当者はこの売上ノルマに追われていることも多く、少しでも早く実績を上げたい本音があります。
たくさんの求職者を相手にする中で、「転職が決まりそう=お金になりそう」な人を優先するため、逆に相手にされなくなる人も出てきます。
具体的な理由や、相手にされなくなるのは、どんな裏事情があるのかを解説していきます。
相手にされない理由1. 紹介できる求人がない
転職エージェントは、自社の求人であなたに紹介できるものがないと、転職させられないと判断して相手にしなくなります。
「紹介できる求人がない」となるケースとしては、以下4つがあげられます。
- 経歴的に難しい
- 自分のキャリアに合わないエージェントを使っている
- 理想が高すぎる
- エージェントが十分な求人を持っていない
経歴的に難しい
以下のような経歴の方は、書類審査の時点で落とされやすく、対象になる会社が少ないです。
- 正社員経験がないフリーター・ニート
- 1~2年おきに転職を繰り返している
- 前職を辞めてから1年以上のブランクがある
そのため、紹介が難しいと最初からエージェントにサポートを断られることも多いです。
20代までなら、「ハタラクティブ」のように経歴に自信のない人を専門でサポートするエージェントもあります。
自信がない方は、このタイプを最初から使っておけば、相手にされなくなることは防げます。
自分の年収に合わないエージェントを使っている
自分の年収に合わないエージェントを使うと、紹介が受けられず、相手にされません。
転職エージェントは、大手の中でも会社によって以下のように得意にしているジャンルが変わります。
- 一般的な若手向け:年収300万円~600万円くらいに強い
- ハイクラス専門:年収800万円以下は相手にしない
年収400万円の人がハイクラス専門に登録しても、合う求人がなく相手にされない、といった事態になります。
こうならないためにも、転職エージェントは自分の年収に合わせて選んでおきましょう。
理想が高すぎる
あなたの理想が高すぎて、紹介できる求人がなくなる場合もあります。
例えば、以下のようなケースです。
- 現在の年収が400万円で、800万円以上を希望
- 経験が重視される業界・職種を未経験で希望
- フルリモートで住宅手当付きなど、細かいこだわりが多い
現実的に厳しいことを丁寧に説明してくれる担当もいますが、無理な注文をつけた時点で、連絡が取れなくなることもあります。
後から紹介された求人を自分で選別すればいいので、最初の段階から高すぎたり、細かい注文をつけすぎないように注意しましょう。
エージェントが十分な求人を持っていない
転職エージェントは業者によって持っている求人数が違い、少ないと「希望通りの求人がない」となることも多いです。
また、求人数は多くても、中には条件の悪い求人ばかりを扱っている業者もあります。
こうした業者だと、「土日休みあり、残業代が出る」といった普通の希望でも合った求人が少なく、紹介がなくなることがあります。
この後紹介しますが、近年は質の悪いブラック求人しか持たない新設のエージェントが急増しているため注意しましょう。
こうした業者だと、理想の求人に出会える可能性は低く、希望と違う求人を押し付けられるリスクもあります。
相手にされない理由2. 意欲が低そう
転職エージェントは、あなたの転職が決まらないと儲からないため、そもそも転職への意欲が低い人は相手にしないことが多いです。
転職意欲が低いと判断されるケースには、以下があります。
- 申し込みが適当
- 転職の希望時期が先
- 連絡をしてこない
申し込みが適当
転職エージェントは、申し込み時に以下の記入が必要ですが、これが書かれていなかったり、適当な記入の人は相手にしないことがあります。
- 経歴やこれまでの職務内容
- 前職であげた実績、得たスキルなど
単に意欲が低いと判断されるのもありますが、上記がわからないと、担当は紹介する求人の方向性が決められず、スムーズにサポートができません。
なるべく手間をかけずに、早く実績を上げたい本音から、こうした人は後回しにされてしまいます。
転職の希望時期が先
転職の希望時期が半年~1年後や、決まっていないという人は、意欲が低いとみなして相手にしないことがあります。
転職エージェントは、売上ノルマに追われていることが多く、あなたに早く転職してほしい本音があります。
そのため、すぐにでも転職したい求職者を優先し、時期が先になる人は後回しにします。
連絡をしてこない
転職エージェントは、あなたからの連絡が2週間以上など長期間こなくなると、相手にしなくなることがあります。
求人紹介の依頼がなく、意欲が低いと判断されるのもありますが、転職活動自体を終了したとみなされることも多いです。
また、転職エージェントは企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。
その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、担当者はこれを見て求人紹介をしていきます。
連絡を取らずに更新日が古くなってしまうと、あなたの名前が担当の目にも触れず、機械的に後回しになるリスクもあります。
相手にされない理由3. 問題があって企業に紹介しにくい
転職エージェントは、あなたが紹介先の企業に迷惑をかける人材と判断すると、相手にしなくなります。
エージェントは転職するあなた本人よりも、紹介料をくれる企業との関係を大事にしたい本音があるからです。
マッチしない人材を紹介して企業に怒られたり、関係を切られて今後紹介させてもらえなくなることを何より恐れています。
そのため、以下のような人は相手にされなくなることが多いです。
- 経歴やスキルに嘘がある
- 不満ばかりで、仕事が続かなそう
- マナーや態度が悪い
経歴やスキルに嘘がある
経歴やスキルに嘘がある人は、入社した後で「頼んでいた人材と違う」と企業からクレームが入る場合もあり、エージェントには嫌がられます。
エージェントに嘘がバレると退会されられ、ブラックリストに入れられて二度と同じエージェントが使えなくなることもあります。
不満ばかりで、仕事が続かなそう
前職や応募先についての不満ばかり話す人は、「何でも人のせいにする人=どこに行っても仕事が続かない人」と判断され、相手にされなくなります。
企業は働いていた人がすぐに辞めると、多額の採用や教育のコストを無駄にすることになり、エージェントにクレームを入れることもあります。
また、転職エージェントは、企業との契約で、紹介した人がすぐに辞めると紹介料を返還する決まりがあることがほとんどです。
そのためこうした人は結局お金にならない可能性が高く、エージェントとしては付き合いたくない本音があります。
マナーや態度が悪い
時間を守れないなど基本のマナーがなかったり、高圧的な態度をとる人は、どの企業も採りたくない人材であることから、相手にされなくなることが多いです。
また、こうした人は企業に迷惑がかかるという理由だけでなく、エージェントに個人的に嫌われてしまい、見捨てられることもあります。
そもそも「相手にされない」ってどんな状況?
転職エージェントに以下の対応をされた方は、相手にされていないと言えます。
- 連絡がすぐに返ってこない
- 求人紹介してくれない
- 応募書類の添削・面接対策をしてくれない
- 申し込み時点で断られた
一度こうなってしまうと、やり直すのは難しいので、担当変更や、新しいエージェントへ切り替えをおすすめします。
次から、こうならないための、担当との付き合い方のポイントや、エージェントの選び方を紹介していきます。
2. 転職エージェントに相手にしてもらうために意識すべきこと
転職エージェントにしっかり向き合ってもらうために、使う上で意識すべき以下6つのポイントについて解説していきます。
- 最初の申し込みを丁寧に行う
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 最低限のマナーは守る
2-1. 最初の申し込みを丁寧に行う
優先的に対応してもらうためにも、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。
また、入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクもあります。
下記を意識し、転職への熱意を伝えましょう。
- 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
- 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
- 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く
2-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
2-3. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
積極的に活動していることを示すためにも、登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- こんな業界は自分でも通るか
こうすることで、「転職活動を終了した」と誤解されて、相手にされなくなることもなくなります。
2-4. 経歴・スキルに嘘はつかない
エージェントから紹介しにくい人材と思われないためにも、経歴やスキルについては、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
一部ですが、前職の同僚や上司に対して、本人の職務内容や働きぶりについて、調査会社を使って確認を取る会社もあります。
そのため、前職の実績についても明らかに事実と違うことは話さないようにしましょう。
2-5. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
こうすることでエージェントに対し、以下の人材であることをアピールすることができます。
- 早期退職で企業に迷惑をかけない
- お金になる(早期退職で紹介料が返還になることがない)
また、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれないためにも、ネガティブな話はしすぎないようにしましょう。
2-6. 最低限のマナーは守る
エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ないと判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
3. しっかり向き合ってくれる転職エージェントの選び方
「使っても相手にされない」といった事態を減らすためにも、転職エージェントは以下の基準で選んでおきましょう。
- 実績のある大手を選ぶ
- 自分の年収に合わせて選ぶ
- 経歴に自信がない人は、専門のエージェントを使う
選び方1. 実績のある大手を選ぶ
企業とのパイプが強く優良な求人が多いため、転職エージェントは実績のある大手だけを使いましょう。
大手なら十分な求人数があり、質の高い求人も多いため、「希望に合った求人がなく相手にされない」となることは少ないです。
そもそもですが、以下のような人気な求人・高待遇な求人は企業と信頼関係ができているエージェントにしか集まりません。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
大手なら、こうした求人紹介も受けられて、転職ノウハウも充実しているため、いい会社に入れる可能性をグッと上げることもできます。
危険な裏事情|近年ひどい転職エージェントが急増している!
近年は質の悪い求人しか持たないひどい転職エージェントが急増しているため、業者選びは特に注意しましょう。
下記は厚生労働省の出す転職エージェントなどの職業紹介事業所の数の推移ですが、転職エージェントは、5年間で約1万社も急増しました。
引用:厚生労働省ホームページ
これは、資格さえあれば、インターネットで簡単にエージェント業を始められるようになった背景があります。
新設の中小エージェントにも優良なものはありますが、以下のようなタイプが多いのが実情です。
- 一部の企業とのパイプしかなく、紹介できる求人が少ない
- 常に出回っている不人気な求人しか持っていない
- 転職ノウハウが少なく、フォローが弱い
こうしたエージェントにあたると、手持ちの求人から内定を出そうと、希望と違う求人をごり押しさたり、転職失敗の原因にもなるため注意しましょう。
選び方2. 自分の年収に合わせて選ぶ
また、転職エージェントは、実績のある大手の中から、年収の面で自分に合った業者を選ぶようにしましょう。
転職エージェントは、大手の中でも会社によって以下のように得意にしているジャンルが変わります。
- 一般的な若手向け:年収300万円~600万円くらいに強い
- ハイクラス専門:年収800万円以下は相手にしない
身の丈に合わないエージェントを使うと、求人がなく、大手でも相手にされないなど、ミスマッチが起こります。
年収にあわせて選ぶことで、こうしたリスクは減せます。
選び方3. 経歴に自信がない人は、専門のエージェントを使う
以下のような経歴の方は、一般的な大手のエージェントだと相手にされず、サポートを断られやすいです。
- 正社員経験がないフリーター・ニート
- 1~2年おきに転職を繰り返している
- 前職を辞めてから1年以上のブランクがある
こうした方は、以下のような経歴に自信のない人のサポートに強い専門のエージェントを使いましょう。
特徴 | |
ハタラクティブ | ・フリーターやニートなど経歴に自信のない20代のサポートに強い ・IT特化エージェント「レバテック」も展開する大手の運営 |
Re就活エージェント | ・職歴の浅い20代のサポートに特化 ・担当者の8割は既卒、第二新卒の経験者で、親身な対応が強み |
マイナビジョブ20’s | ・未経験可の求人が7割以上の20代向けのエージェント ・業界大手のマイナビが運営 |
主に20代までが対象ですが、これらだと、経歴を理由に相手にされなくなることはありません。
その他ポイント|担当を比べるためにも、必ず3社は使う
以上の流れで転職エージェントを選んでも、ハズレの担当がつく場合もあるため、必ず3社は使い、担当者を比べるようにしましょう。
ハズレの担当としては、以下のようなパターンがあげられます。
- 志望業界の知識が不十分で、深い相談ができない
- 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる
一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。
複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。
いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。
また、転職エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。
4. 年収別|大手転職エージェントのおすすめ7選
今回当ページでは、老舗・大手の転職エージェントについて、以下の基準で7社を厳選しました。
- 大手企業の運営
- 20年以上の実績がある
- 利用者からの評判が極めていい
以下に年収別におすすめ度をまとめたため、あなたの年収に合わせて3社に登録しましょう。
おすすめ度各社の特徴
・ おすすめ エージェント |
~500万円 | 500~ 700万円 |
700~ 900万円 |
900万円~ |
・ リクルートエージェント |
◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
・ doda |
◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
・ マイナビエージェント |
◎ | ◎ | ◯ | △ |
・ type転職エージェント |
◎ | ◯ | ◯ | △ |
・ パソナキャリア |
△ | ◯ | ◎ | ◎ |
・ LHH転職エージェント |
△ | ◯ | ◯ | ◎ |
・ JACリクルートメント |
× | △ | ◎ | ◎ |
・ おすすめ エージェント |
|
・ リクルートエージェント |
公開求人数が30万以上と最多の大手で、地方の求人にも強い |
・ doda |
リクルートエージェントに次ぐ求人数を誇る業界No.2 |
・ マイナビエージェント |
新卒領域では最大手なのもあり、20代の若手のサポートに特に強い |
・ type転職エージェント |
ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象 |
・ パソナキャリア |
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い |
・ LHH転職エージェント |
世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い |
・ JACリクルートメント |
ハイクラスの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収700万円以上は登録必須 |
また、登録する際は、サービスの内容に注意してください。
例えば、「doda」はエージェントサービス以外に、同じ名前で転職求人サイト(サポートが一切ないタイプ)を運営しており、「使っていても全然サポートを受けられない」ということもあります。
各社の転職エージェントサービスは以下の通りですので、間違えないようにしましょう。
- リクルートエージェント(https://www.r-agent.com/)
- doda(https://doda.jp/consultant/)
- マイナビエージェント(https://mynavi-agent.jp)
- type転職エージェント(https://type.career-agent.jp)
- パソナキャリア(https://www.pasonacareer.jp)
- LHH転職エージェント(https://jp.lhh.com)
- JACリクルートメント(https://www.jac-recruitment.jp/)
“特化型”を使うべきなのは、一部の人だけ
ここまで紹介してきたのは、どの業界にも強い”総合型”の転職エージェントですが、「〇〇業界特化!」という”特化型”転職エージェントもあります。
ただし、結論、総合型の方が優れているため、使うべきなのは下記の特殊な業界や事情に当てはまるごく一部の方だけです。
使うべき業界・事情 | 特化型を使うべき理由 |
アパレル・美容師 | それぞれの業界が特殊で、店舗見学などにも対応しているエージェントが好ましい |
看護師、薬剤師、医師など医療系専門職 | エージェント側に業界知識と病院とのパイプがないとうまくいかない |
フリーター・無職 | 大手総合型だと相手にしてもらえない |
それぞれの業界別に、実績や利用者の評判をもとに、おすすめエージェントをまとめました。
アパレル | クリーデンス |
美容師 | QJエージェント |
看護師 | 看護roo! |
薬剤師 | ファルマスタッフ |
医師 | 医師転職ドットコム |
フリーター・無職 | ハタラクティブ |
- いずれも運営実績、求人数の面で特に優れたもの
上記以外の方は、「総合型」転職エージェントだけを使い、時間があれば「特化型」転職エージェントを併用する程度で良いでしょう。
なぜ特化型のエージェントの優先度が低いのか
求人・利用者ともに少なく、ノウハウや企業とのパイプが大手総合転職エージェントに劣るケースが多いからです。
以前までは、特化型エージェントも「業界に詳しそう」と人気があったのですが、最近は総合型エージェントも下記の理由でそれぞれの業界に詳しいです。
- 業界ごとに部署が分かれており、それぞれの業界の事情や対策に詳しい
- 特化型エージェントから優秀な社員の引き抜きを行っている
そのため、大手で優良企業とのパイプが強い、総合型エージェントだけ使えば、ほとんどの方は満足いく転職活動ができます。
(参考)主な特化型エージェントまとめ
どうしても特化型が気になる方向けに、その他の業界で、よく名前の上がる大手を以下にまとめました。
特化する業界、職種 | それぞれの最大手 |
ITエンジニア・デザイナー | レバテックキャリア |
コンサル | ムービン |
金融 | コトラ |
メーカー(エンジニア) | メイテックネクスト |
管理部門・バックオフィス | MS-Japan |
まずは総合型を3つは使い、さらに使う余裕のある方のみこれらを使ってもいいでしょう。
5. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき3つのこと
最後に、これまで紹介した以外で転職エージェントを最大限活用するためにすべき以下3つのことについて解説していきます。
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 複数のエージェントを使っていることは隠さない
- 「推薦状を見せてほしい」と伝える
5-1. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者にあたることもあります。
そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。
具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
|
2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。
件名:担当変更のご相談
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。
しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。
つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。
お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。
担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。
各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。
ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。
件名:退会手続きのお願い
〇〇エージェント 〇〇様
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。
(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。
熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
5-2. 複数のエージェントを使ってることは隠さない
転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
5-3. 「推薦状を見せてほしい」と伝える
エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。
これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。
- 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
- 改めて自分のアピールポイントを整理したい
見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。
以下のように、定型分のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。
(参考)ひどい推薦文の例
〇〇大学を卒業後、〇〇社にて営業職として5年勤務されていました。
コミュニケーション能力が高く、明るい方です。
ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。
6. そもそも転職エージェントは使うべき?他のサービスと比較
求職者を相手にしない転職エージェントがいるのは事実で、そもそも転職エージェント自体使うべきか、迷う方もいるでしょう。
他にも転職サービスは複数ありますが、結論以下の点で優れているため、転職には絶対に転職エージェントを使うべきです。
- 転職時に必要なサポートを全て無料で受けられる
- 世の中に出ていない”非公開の求人”を紹介してくれ、応募できる
- 選考をより有利に進められることがある
低品質なエージェントが急増している実態はあるものの、賢く選び、使いこなせば、エージェントはこれ以上ない転職の味方となります。
他の転職サービスとの違い
転職エージェント以外の転職サービスとして下記があります。
求人サイト | 転職サイトに公開されている求人を探し、自分で応募し、手続きも自分でやる。 例:リクナビNEXT、マイナビ転職 |
企業の採用ページ | 企業のホームぺージで求人を探して自分で応募し、手続きも自分でやる。 |
スカウトサービス | 登録し、企業からのスカウトを待つ。 例:ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト |
ハローワーク | 公的な職業紹介で、どんな人でも受け入れてもらえる。 |
これらのサービスと転職エージェントとの違いは、専任の担当者が付き、転職に必要なことを何から何までサポートしてくれるということです。
それぞれ、「サポート」「求人の質・量」「選考の有利さ」で比較をしました。
サポート | 求人の質・量 | 選考の有利さ | |
転職エージェント | ◎ 相談〜内定後の交渉まで |
◎ 良質な非公開求人、数多い |
◎ 選考対策・プッシュあり |
転職求人サイト | × 自分でやる |
◯ 公開求人、数多い |
× 自力で頑張る |
企業の採用ページ | × 自分でやる |
× 公開求人、数少ない |
× 自力で頑張る |
スカウトサービス | ◯ 一部のみのサポート |
◯ 良質だが、数少ない |
◎ 選考対策・プッシュあり |
ハローワーク | △ 求人の紹介 |
△ 数は多いが低品質 |
△ 簡単な選考対策のみあり |
以上を踏まえても、転職エージェントは使うだけで転職が有利になるので、絶対に使うべきです。
比較でわかる、転職エージェントのメリット
転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、秘書のように転職のサポートをしてもらえます。
- キャリアの相談、求人の紹介、応募書類の添削、面接対策、面接や入社の日程調整、年収交渉
自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。
また、エージェントはそもそもの求人数が多いだけでなく、求人サイトにはない、以下のような非公開求人も持っていて、使うだけで求人の選択肢が大きく増えます。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
選考については、「付き合いのあるエージェントからの紹介だと安心」と考える企業の採用担当も多く、個人で応募するよりも有利に進むことが多いです。
優秀なエージェントだと、面接で失敗しても、人事にあなたの魅力を別途プッシュしてくれて、結果がくつがえることすらあります。
デメリットは選び方・使い方次第で解消できる
転職エージェントには以下のデメリットがありますが、いずれも選び方、使い方次第で解消ができます。
- ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
→実績のある大手を選ぶ
→3社は使って担当者を比べる
- ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
→年収の面で自分に合ったエージェントを選ぶ
→担当者に意欲があることをアピールする
そのため、転職を考えている方は、転職エージェントを使っておけば間違いありません。
スカウトサービスは別物なので注意
近年以下のようなスカウトサービスがCMなどで有名で、転職エージェントとまとめて紹介されることも多いです。
スカウトサービスは、職務経歴書を登録し、企業や、ヘッドハンターからのスカウトを待つタイプの転職サービスです。
しかし、これらは転職エージェントとは別物なので注意しましょう。具体的には以下の点で違っています。
転職エージェント | スカウトサービス | |
手続きのサポート | ◎全て受けられる 必ず担当がついて動いてくれる |
△受けられないことが多い 担当はつかず、企業からのスカウトなら全部自分でやる必要あり |
転職時期の希望 | ◎ある程度通る 目標に合わせて担当が動いてくれ、自分からも動ける |
△通りにくい スカウトが来なければ、いつまでも決まらない |
対象 | ◎ほぼ全ての転職者 | △年収800万~のハイクラスがメイン |
積極的に応募して自分からも動ける転職エージェントと違い、スカウトサービスは受け身でスカウトを待つ形になります。
そのため、これだけに頼ると、「スカウトが来ずにいつまでも決まらない」となる恐れもあります。
高年収の方も、まずは以下のようなハイクラスに強い大手エージェントに登録して活動を進めましょう。
- JACリクルートメント:ハイクラス転職では利用必須の老舗
- LHH転職エージェント:外資系の転職に強い
- パソナキャリア:管理部門や女性のハイクラス転職に強い
他のサービスを使う唯一の条件
このページで紹介する、転職エージェント3社以上に利用を断られた方のみ転職エージェントではなく、求人サイトを使いましょう。
その場合は、転職エージェントに「お金にならない人」と判断されてしまった可能性が高く、サポートしてくれるエージェントを探すより、自分で求人を探した方が効率的です。
最大手「リクナビNEXT」だけ使えば大量の求人を見て応募できますから、登録し複数の企業にチャレンジしましょう。
まとめ
転職エージェントに相手にされない人の特徴や、裏事情を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
転職エージェントは、あなたが「すぐに転職する見込みがない=お金にならない」と判断すると相手にしなくなります。
こうした事態を減らすためにも、転職エージェントは以下の方法で選んでおきましょう。
- 実績のある大手を選ぶ
- 自分の年収に合わせて選ぶ
- 経歴に自信がない人は、専門のエージェントを使う
具体的には、以下からあなたの年収に合わせて3社に登録しましょう。
おすすめ度各社の特徴
・ おすすめ エージェント |
~500万円 | 500~ 700万円 |
700~ 900万円 |
900万円~ |
・ リクルートエージェント |
◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
・ doda |
◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
・ マイナビエージェント |
◎ | ◎ | ◯ | △ |
・ type転職エージェント |
◎ | ◯ | ◯ | △ |
・ パソナキャリア |
△ | ◯ | ◎ | ◎ |
・ LHH転職エージェント |
△ | ◯ | ◯ | ◎ |
・ JACリクルートメント |
× | △ | ◎ | ◎ |
・ おすすめ エージェント |
|
・ リクルートエージェント |
公開求人数が30万以上と最多の大手で、地方の求人にも強い |
・ doda |
リクルートエージェントに次ぐ求人数を誇る業界No.2 |
・ マイナビエージェント |
新卒領域では最大手なのもあり、20代の若手のサポートに特に強い |
・ type転職エージェント |
ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象 |
・ パソナキャリア |
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い |
・ LHH転職エージェント |
世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い |
・ JACリクルートメント |
ハイクラスの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収700万円以上は登録必須 |
経歴に自信のない方は、以下のような専門のエージェントを使っておきましょう。
特徴 | |
ハタラクティブ | ・フリーターやニートなど経歴に自信のない20代のサポートに強い ・IT特化エージェント「レバテック」も展開する大手の運営 |
Re就活エージェント | ・職歴の浅い20代のサポートに特化 ・担当者の8割は既卒、第二新卒の経験者で、親身な対応が強み |
マイナビジョブ20’s | ・未経験可の求人が7割以上の20代向けのエージェント ・業界大手のマイナビが運営 |
あなたが転職エージェントを使いこなし、転職成功に役立てていただけることを心から祈っています。