社内SEに強い転職サイト10選|キャリア別のおすすめと絶対知るべき注意点
「社内SE志望が使うべき転職サイトは?」、「やっぱりIT専門がいい?」など、社内SE向けの転職サイトについて気になっていませんか?
転職サイトは、担当がついて無料で転職サポートを受けられるものから、サポートが全くないタイプまで様々なので注意しましょう。
選び方を間違えると、「興味のない会社の求人しかない」、「選考で落ちてばかりで全然決まらない」といった事態になります。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、社内SE向けの転職サイトについて、以下の流れで解説していきます。
- 結論|社内SE志望がまず使うべき転職サイト
- 社内SE向け転職サイト|転職エージェントおすすめ6選
- 社内SE向け転職サイト|スカウトサービスのおすすめ4選
- 社内SE向け転職サイト|最終手段として使うべき求人サイト
- 社内SEが転職エージェントをまず使うべき4つの理由
- 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
- 社内SEの転職についてよくある質問
このページを読めば、社内SEの転職にはどのサイトを使うべきか、どんな種類があり、どう選べば失敗しないかが全てわかり、転職サイトで失敗することがなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 結論|社内SE志望がまず使うべき転職サイト
このページでは、社内SEとしての転職を目指す方が使うべき転職サイトについて詳しく解説していきます。
長くなってしまったので先に結論を言うと、自身のキャリアに合わせて、以下からまず3社を選ぶべきです。
社内SE/エンジニア 経験者 |
未経験 | ||
年収 600万以下 |
年収 600万〜 |
||
1. リクルートエージェント | ◎ | ◎ | ◎ |
2. doda | ◎ | ◎ | ◎ |
3. マイナビIT エージェント | ◎ | ◎ | △ |
4. ワークポート | ◯ | ◯ | ◎ |
5. type転職エージェント | ◎ 一都三県 のみ |
◯ | △ |
6. JACリクルートメント | △ | ◎ 年収800万〜 のみ |
× |
おすすめ順に並べているため、迷ったら、キャリアに合わせて上から順に◎を3つ選んでおきましょう。
大手・優良企業の社内SEの求人のほとんどは、この6社に集中していて、ここから選んでおけば間違いありません。
これらは全て担当者がついて転職のサポートを受けることができ、「転職エージェント」とも呼ばれています。
サイト選びの最大の注意点
社内SE向けの転職サイトは、以下の複数タイプがあり、どれを使うかで応募できる企業や選考の通りやすさが全く変わります。
- 転職エージェント:担当がついてサポートしてもらえる
- スカウトサービス:登録してスカウトを待つ
- 求人サイト:自分で求人を探して応募する
結論、社内SEとして転職を考える方がまず使うべきなのは、「転職エージェント」です。
ネット上にはこれらをごちゃ混ぜにして紹介するページが非常に多いですが、別物なので注意しましょう。
転職エージェントを使うと担当がついて、転職相談から求人紹介、企業とのやりとりまで全てやってもらえます。
転職エージェントにしか求人を出さない大手・優良企業も非常に多く、使わないと損します。
担当は、企業ごとの過去の面接データも持っていて、選考に通るためのアドバイスもしてくれます。
使うだけでチャンスが広がる、社内SEの転職には必須のサービスです。
他のタイプを使うべき2つのケース
以下に当てはまる方のみ、他のタイプの転職サイトを使いましょう。
- すぐの転職は考えていない方
→スカウトサービス - 転職エージェントを3社使っても決まらなかった方
→求人サイト
すぐの転職を考えていないなら、スカウトサービスがおすすめ
「いつまでに転職したい」のような具体的なプランがなく、すぐの転職を考えていない方には、以下のようなスカウトサービスがおすすめです。
対象 | スカウトサービス |
年収600万以上の方 | ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト |
上記以外で、社内SEとしての転職を目指す方 | Direct type、レバテックダイレクト |
これは、経歴を登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ転職サービスです。
登録するとあなたの経歴やスキルに見合ったスカウトが来るようになり、自分の市場価値や、転職先のイメージがしやすくなります。
気になるスカウトにだけ返信して面談に進んでみたり、マイペースに転職を進めることができます。
ただ、選考で有利になったり、求人の選択肢が増えるため、「具体的に転職を進めたい」となった際は必ず転職エージェントを活用しましょう。
求人サイトは最終手段として使う
転職エージェントを3社使っても決まらな方のみ、自分で求人を探して応募する以下の求人サイトを使いましょう。
求人サイトなら、IT専門で、求人が豊富な「Green」がおすすめです。
ただ、他のタイプには以下の点で劣るため、あくまで最終手段と理解しておきましょう。
- 求人の量と質が落ちる
→求人数は他の転職サイトに比べて少なく、人気企業の求人も少ない - 選考の難易度が上がる
→サポートが一切なく、書類選考や面接の対策は全て自力になる
そもそも社内SEとは
簡単にいうと、会社内の「IT部門」や「情報システム部門」の職員のことで、主な仕事内容には以下があります。
- 自社で使うシステム(例:顧客管理や在庫管理のシステム)の企画や開発
- 社内システムの運用、保守
- 社内のPCやその周辺機器に関する、社員からの問い合わせへの対応
一般的なSEとの違いをまとめると、以下の通りです。
社内SE | SE | |
主な仕事 | 自社システムの開発~運用 | クライアントとなる他社のシステム開発、運用 |
関わるシステム | 自社のシステムのみ | あらゆる企業のシステム |
他社が顧客になるSEと比べると、同じ会社の社員が相手となる仕事で納期の融通が利きやすく、残業が少ないとされています。
ワークライフバランスが実現しやすい職種として、近年人気のIT職種です。
未経験でも転職できる?
対象の求人数はかなり少ないですが、20代ならエンジニア未経験でも社内SEに転職することも可能です。
近年は人手不足もあり、最初の数ヶ月はみっちり研修が受けられるなど、未経験者向けの体制を整える会社も増えています。
ただ、未経験可の求人でも、何らかのエンジニア経験があるなど、IT知識のある方が歓迎される場合がほとんどです。
未経験から目指したい方は、「ワークポート」のような未経験転職に強い大手エージェントをまず利用しましょう。
可能性があるか、まずどうすべきかといった点で、詳しい担当に親身に相談に乗ってもらえます。
2. 社内SE向け転職サイト|転職エージェントのおすすめ6選
社内SEのサポートに強いとされる、上記20社以上を比較してわかった、おすすめの転職エージェントは以下6社です。
それぞれどんなジャンルに強いかが違うので、ご自身のキャリアに合わせて以下から3社を使いましょう。
社内SE/エンジニア 経験者 |
未経験 | ||
年収 600万以下 |
年収 600万〜 |
||
1. リクルートエージェント | ◎ | ◎ | ◎ |
2. doda | ◎ | ◎ | ◎ |
3. マイナビIT エージェント | ◎ | ◎ | △ |
4. ワークポート | ◯ | ◯ | ◎ |
5. type転職エージェント | ◎ 一都三県 のみ |
◯ | △ |
6. JACリクルートメント | △ | ◎ 年収800万〜 のみ |
× |
大手・優良企業の社内SE求人のほとんどは、この6社に集中していて、ここから選んでおけば間違いありません。
これらは、登録すると担当者がついて、求人の紹介から面接のセッティングや対策まで、あらゆるサポートが受けられます。
具体的には以下6つをしてくれて、あなたは面接以外で企業とやりとりすることがなくなります。
- キャリアの相談
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社の日程調整
- 年収交渉
では、おすすめの転職エージェントについて、それぞれ特徴を解説していきます。
1位. リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する大手転職エージェントで、IT求人の量・転職実績共にトップクラスです。
社内SEやエンジニアはもちろん、システム営業、ITコンサルタントなどの求人も充実しているため、IT業界の転職を目指す方全てにおすすめです。
長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、質の高い非公開求人も多いので、登録しておいて損はありません。
リクルートエージェントの口コミ・評判
- ◯担当がエンジニア経験のある方で、話が伝わりやすく、とても相談しやすかった。(30代男性)
- ◯紹介されるのが聞いたことのある有名企業ばかりで、さすが大手のサービスだと思った。(20代女性)
- △忙しいのか、こちらも積極的に動かないと、相手にしてもらえない感じがありました。(30代男性)
リクルートエージェントの基本情報
向いている人 | 全ての社内SE志望者 |
求人数(社内SE) | 約23,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
運営歴 | 1977年~ |
リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/
2位. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富なIT求人を持つ大手転職エージェントです。
IT専門ではないものの、あらゆる業界の優良なIT求人を取り揃えているため、すべてのIT職種の方におすすめです。
社内SE・WEBエンジニア・アプリケーションエンジニアのように、細かい職種ごとに、強い担当がついてくれて、サポート体制も申し分ありません。
dodaの口コミ・評判
- ◯企業ごとの面接データにとても詳しいベテランの担当さんで、大変役に立ちました。(40代男性)
- ◯職歴が浅い自分にもこんな可能性があるのかと、驚くほどいい求人をたくさん紹介してくれた。(20代男性)
- △第一志望に内定もらえたので良かったですが、連絡がやや取りにくいことがあった。(30代男性)
dodaの基本情報
向いている人 | 全ての社内SE志望者 |
求人数(社内SE) | 約7,600件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
運営歴 | 1989年~ |
doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/
3位. マイナビIT エージェント
「マイナビIT エージェント」は、業界大手のマイナビの運営するエージェントで、特にエンジニア経験者向けの優良求人を多く持っています。
学生向けの就活サイト「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。
サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。
マイナビITエージェントの口コミ・評判
- ◯即戦力採用の求人には特に強いみたいで、自分みたいな経験者向けのいい求人が多かった。(20代男性)
- ◯他の大手エージェントと比べても担当者の方がダントツで優しかった。(20代女性)
- △未経験からエンジニアを目指そうと使ったが、あまり相手にされませんでした。(30代男性)
マイナビITエージェントの基本情報
向いている人 | 社内SE・エンジニア経験者 |
求人数(社内SE) | 約3,100件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
運営歴 | 1973年~ |
マイナビIT エージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/it/
4位. ワークポート
「ワークポート」は、IT・WEB・ゲーム業界に強い、若年層からの支持が大きい転職エージェントです。
現在はあらゆる業界に対応していますが、IT業界に特化したサービスとして始まった歴史があり、IT業界の大手・優良企業と強いパイプを持っています。
プログラミングの基礎が学べる講座が無料で受けられるなど、未経験からのエンジニア転職に強いため、エンジニア経験なしで社内SEを目指す方には外せない一社です。
ワークポートの口コミ・評判
- ◯IT業界未経験からの転職でしたが、応募先の選び方から丁寧に教えてくれて、頼りになりました。(20代男性)
- ◯担当のレスが早く、終始スムーズに活動を進められました。(30代女性)
- △エンジニアとして年収アップできる案件は少ない印象(20代男性)
ワークポートの基本情報
向いている人 | 社内SE・エンジニア未経験者 |
求人数(社内SE) | 約1,500件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ワークポート |
運営歴 | 2003年~ |
ワークポート公式ページ:https://www.workport.co.jp/
5位. type転職エージェント
「type転職エージェント」は、首都圏のエンジニア転職に強みを持つ、大手転職エージェントです。
エンジニア向けの転職情報雑誌を20年以上発行してきた歴史があり、業界の転職ノウハウにはかなり強いです。
女性の転職に特化した求人サイトを長く運営していて、女性の転職ノウハウに強い特徴もあります。
type転職エージェントの口コミ・評判
- ◯担当の方のアドバイス通りに動いただけで、年収を50万円も上げて転職を決められました。(20代男性)
- ◯企業と強いコネがあるようで、応募先の内部事情にすごい詳しかった。(30代男性)
- △あまり私向けの求人がなかったのか、積極的な紹介は受けられなかった。(20代女性)
type転職エージェントの基本情報
向いている人 | 社内SE・エンジニア経験者(年収~600万円) ※一都三県のみ |
求人数(社内SE) | 約1,800件 |
対応エリア | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知 |
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
運営歴 | 1993年~ |
type転職エージェント公式ページ:https://type.career-agent.jp
6位. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、IT専門ではないものの、IT業界のハイクラス求人に強い、大手転職エージェントです。
ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。
社内SEの中でも高いスキルが求められる高収入の案件が集まっているため、経歴に自信がある方は必ず登録しておきましょう。
JACリクルートメントの口コミ・評判
- ◯私の職種に対する理解度は他社エージェントに比べて段違いに高かった。(30代男性)
- ◯チャレンジングな紹介に最初は戸惑ったが、結果キャリアアップに成功し、感謝しかない。(40代男性)
- △腕試しに登録しましたが、職歴が浅いからか、丁重にお断りされました。(30代女性)
JACリクルートメントの基本情報
向いている人 | 社内SE・エンジニア経験者(年収800万円~) |
求人数(社内SE) | 約600件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
運営歴 | 1988年~ |
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
転職エージェントの4つの注意点
社内SEとして転職を目指す方は、転職エージェントを使うにあたって、以下の点に注意しましょう。
- 大手以外を使うのは危険
- 特化型は無理に使う必要なし
- 同じ大手でも、エージェントによって得意分野が違う
- 1つに絞ると失敗する
①大手以外を使うのは危険
ここ数年で、人材紹介業者は1万社以上増加したデータもあり、「IT転職に強い」とアピールする新しい転職エージェントも大量に増えました。
引用:厚生労働省ホームページ
ただ、こうした新しいエージェントには、以下のようなタイプが多いため注意しましょう。
- 企業とのパイプが弱く、紹介できる求人が少ない
- 常に出回っているようなブラック求人しか持っていない
- 実績が少なく「会社ごとにどう対策すれば内定が出やすい」といったノウハウがない
実績作りのために、合わない求人をごり押しするなど、中にはひどい運営業者もいるので危険です。
優良な業者の見極めが難しいため、聞いた事もないようなエージェントは避け、これまで紹介したような実績のある大手だけを使いましょう。
②特化型は無理に使う必要なし
社内SEの転職というと、IT業界特化のエージェントを使うべきという声もありますが、おすすめしません。
リクルートやdodaといった、あらゆる業界に強い総合型の方が、以下のように社内SEの求人は多いからです。
社内SEの求人 | ||
総合型 | リクルートエージェント | 約23,000件 |
doda | 約7,300件 | |
IT特化型 | レバテックキャリア | 約800件 |
ギークリー | 約1,100件 |
近年ITを使ったビジネスが当たり前になり、製造から金融まであらゆる業界の企業が社内SEを求めています。
また、業界を問わず、コスト削減などの目的で、自社のシステム開発を外注せずに、社内のIT部門で行う動きが加速しています。
そのため、IT業界のみならず幅広い業界に対応した総合型エージェントの方が、社内SEの求人数は多くなります。
また、IT特化型は、IT業界に詳しい担当がつくことがメリットとされていますが、それは総合型も変わりません。
総合型でもITの専門部署があり、社内SEの経験があるなど、業界に詳しい担当のサポートが受けられます。
特化型から優秀な社員の引き抜きを行っている例もあり、両方使った方の中でも、「総合型の方が深い相談ができた」という評判も多いです。
③同じ大手でも、エージェントによって得意分野が違う
社内SEの転職に強いエージェントの中でも、それぞれ以下のように得意にしているジャンルが変わります。
- 社内SEやエンジニア経験者のサポートに強い
- 経験者の中でも、年収600万円~のハイクラス案件に強い
- 未経験からIT職種を目指す人のサポートに強い
ミスマッチなものを選ぶと、「全然紹介が受けられない」となるため、このページを参考にキャリアに合ったものを使いましょう。
特に、社内SEの転職に強い大手の中でも、経験者しか相手にしないタイプあるため注意しましょう。
未経験から目指す方は、対象となる求人が多く、初心者のサポートにも強いエージェントを選ぶようにしましょう。
④1つに絞ると失敗する
優良な大手エージェントにも、以下のようなハズレの担当はいるため、必ず3社以上は登録し、担当者を比べましょう。
- 志望業界の知識が不十分で、深い相談ができない
- 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる
- 応募や内定を急かすなど対応が悪い
一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。
複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。
いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも以下から3社は使っておきましょう。
社内SE/エンジニア 経験者 |
未経験 | ||
年収 600万以下 |
年収 600万〜 |
||
1. リクルートエージェント | ◎ | ◎ | ◎ |
2. doda | ◎ | ◎ | ◎ |
3. マイナビIT エージェント | ◎ | ◎ | △ |
4. ワークポート | ◯ | ◯ | ◎ |
5. type転職エージェント | ◎ 一都三県 のみ |
◯ | △ |
6. JACリクルートメント | △ | ◎ 年収800万〜 のみ |
× |
また、エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。
(参考)ランク外となったIT特化型エージェントまとめ
今回比較したものの、ランク外となったIT特化型エージェントを以下に全てまとめました。
IT特化型エージェント | 特徴 |
レバテックキャリア | 特化型の最大手で、エンジニアとデザイナーの転職に強い |
ウィルオブテック | 2021年にスタートしたITエンジニア特化のエージェント |
ギークリー | 東京を中心にIT業界の転職に特化 |
社内SE転職ナビ | 東京、大阪をメインで社内SEの転職に特化 |
ウズカレIT | 未経験からのエンジニア転職に特化 |
TechClipsエージェント | 首都圏のITエンジニア、ITコンサルの転職に特化 |
クラウドリンク | 2017年にスタートしたITエンジニア特化のエージェント |
KIKKAKEエージェント | 2020年にスタートしたITエンジニア特化のエージェント |
いずれもこれまで取り上げた総合型には、求人数やサポート面で劣り、まず使うべきサービスではありません。
繰り返しになりますが、あらゆる業界に強い総合型の方が、社内SEの求人は充実していて、サポート力も高い傾向があります。
まずは当ページで紹介する総合型エージェントを使って転職活動を進めましょう。
転職エージェントの大まかな利用の流れは以下の通りです。
- ネットから申し込み
- エージェントと面談
- 求人紹介を受ける
- 企業に応募
- 面接
- 内定
最初の面談ではこれまでの職歴やスキル、転職先の希望条件が聞かれるため、おおまかに整理しておきましょう。
面談方法は対面も選べますが、現在はWEBや電話での面談が主流となっています。
申し込みから内定まで、トータルで3ヶ月はかかるケースが多いため、余裕を持って早めに申し込みをしておきましょう。
3. 社内SE向け転職サイト|スカウトサービスのおすすめ4選
「いつまでに転職したい」のような具体的なプランがなく、すぐの転職を考えていない方には、以下のようなスカウトサービスがおすすめです。
対象 | スカウトサービス |
年収600万以上の方 | ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト |
上記以外で、社内SEとしての転職を目指す方 | Direct type、レバテックダイレクト |
スカウトサービスは、経歴を登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ転職サイトです。
※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント
登録するとあなたの経歴やスキルに見合ったスカウトが来るようになり、自分の市場価値や、転職先のイメージがしやすくなります。
気になるスカウトにだけ返信して面談に進んでみたり、マイペースに転職を進めることができます。
以下どちらかに当てはまるかで使うべきサービスが変わるので、それぞれおすすめを紹介していきます。
- 年収600万以上の方
- その他、社内SEやエンジニア経験者の方
3-1. 年収600万円以上向け|スカウトサービス2選
年収600万円以上の方には、ハイクラス専門の以下の大手2社がおすすめです。
同じサービスの中でも、上記2社が特に有名で利用する企業も多く、スカウトをもらいやすいです。
迷ったらどれだけの企業が使っているサービスかを公開していて、数が最多の「ビズリーチ」を選びましょう。
登録企業数 | 運営歴 | |
ビズリーチ | 約30,000社 | 2009年~ |
リクルートダイレクトスカウト | 非公表 | 2014年~ |
doda X | 非公表 | 2019年~ |
AMBI | 約2,800社 | 2017年~ |
ミドルの転職 | なし (在籍するエージェントからのスカウトのみ) |
2015年~ |
スカウトサービスの最大の強みは企業から直接スカウトが受けられることですが、企業数が多いほどチャンスは広がり、スカウトも増える傾向があります。
ビスリーチ
「ビズリーチ」は、毎月30,000人以上が登録している今最も勢いのあるスカウトサービスです。
即戦力人材を効率よく採用したい企業が続々と利用を開始していて、登録社数は30,000社を超えます。
一部有料の機能もありますが、最大の目玉である「企業からのスカウトの受け取り、返信」は無料プランでもできるので、まずは無料プランで使ってみましょう。
有料プランの機能とは?
ビズリーチで月5,500円の有料プランに入ると開放される主な機能には、以下があります。
- サイト内の全ての求人の閲覧、応募ができる
- ヘッドハンターのスカウトが全て見られる
自分からも積極的に動きたい人向けの機能ですが、こうした人には、転職エージェントの利用がおすすめです。
紹介される求人にどんどん応募していくなど、自分からも積極的に動けますが、料金は一切かからないからです。
ビズリーチは無料プランで使った上で、求人探しや応募には転職エージェントを活用しましょう。
求人数 | 約120,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
登録企業数 | 30,000社以上 |
在籍ヘッドハンター数 | 6,200人 |
ビズリーチ公式ページ:https://www.bizreach.jp
リクルートダイレクトスカウト
「リクルートダイレクトスカウト」は、ビズリーチの後を追うように始まった、業界最大手のリクルートが運営するスカウトサービスです。
登録に審査があるビズリーチに対し、審査なしで誰でも登録ができ、全機能を無料で使うことができます。
登録社数は非公開ですが、「最大手だし使っておこう」と考える企業の採用担当者は多いはずで、多くの大手・優良企業が使っていることが推測されます。
ビズリーチが審査に通らず使えなかった方や、さらに可能性を広げたい人は登録しておきましょう。
求人数 | 約196,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
登録企業数 | 非公開 |
在籍ヘッドハンター数 | 4,300人 |
リクルートダイレクトスカウト公式ページ:https://directscout.recruit.co.jp/
3-2. その他の社内SE・エンジニア経験者向け|スカウトサービス2選
年収500万円台までの社内SE・エンジニア経験者の方は、エンジニア専門の以下2社を使っておきましょう。
同じタイプのサービスは複数ありますが、これらが特に対象となる求人が多く、実績ある会社のサービスなのでおすすめです。
求人数 | 運営元の設立 | |
Direct type | 1,600件以上 | 1993年 |
レバテックダイレクト | 約6,600件 | 2005年 |
Forkwell | 非公開 | 2004年 |
Findy | 約2,400件 | 2016年 |
LAPRAS | 1,000件以上 | 2016年 |
paiza転職 | 約4,700件 | 2012年 |
いずれも転職エージェントとしても有名な以下のサービスも運営しています。
- type転職エージェント
- レバテックキャリア
これらのサービスを通じてIT業界の大手・優良企業との強いパイプがあり、有名企業からのスカウトも期待できます。
※エンジニア専用のスカウトサービスでは、ヘッドハンターのスカウトはなく、企業からのスカウトのみが受け取れます。
Direct type
「Direct type」は、エンジニアの転職に強いtype転職エージェントも運営するキャリアデザインセンターのスカウトサービスです。
運営元は、インターネットが主流になる以前から、エンジニア向けの転職情報誌を発行するなど、IT業界では抜群の知名度を誇ります。
有名企業からスタートアップまで幅広い企業が利用していて、エンジニア向けのスカウトサービスならまず使うべき1社です。
求人数 | 約1,600件 |
対応エリア | 主に首都圏 |
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
運営元の設立 | 1993年 |
Direct type公式ページ:https://directtype.jp
レバテックダイレクト
「レバテックダイレクト」は、エンジニア・デザイナー特化のサービスでは最大手のレバテックの運営するスカウトサービスです。
スカウトの送付元となる求人数は同じサービスの中でも最も多く、幅広いIT企業からのスカウトが期待できます。
スカウトの9割以上が面接・面談確約で、無差別に送られる営業メールのようなスカウトは少ない傾向があります。
求人数 | 約6,600件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社レバテック |
運営元の設立 | 2005年 |
レバテックダイレクト公式ページ:https://levtech-direct.jp
スカウトサービスの3つの注意点
上記のスカウトサービスの利用にあたっては、以下の点に注意しましょう。
- スカウトが中々来ないこともある
- 企業からのスカウトだと、選考対策は自力になる
- 質の低いヘッドハンターもいる
①スカウトが中々来ないこともある
基本待ちのサービスなため、スカウトサービスだけに頼ると、スカウトが来ずに、一向に転職活動が進まないケースもあります。
こうならないためにも、「いつまでに転職したい」のように具体的に転職を考えている方は、自分からも積極的に動ける転職エージェントも必ず利用しておきましょう。
②企業からのスカウトだと、選考対策は自力になる
スカウトサービスで企業からスカウトを受けるとそのまま面接に進めますが、この場合以下は全て自分でやる必要があります。
- 面接対策
- 面接日や入社日の調整、年収交渉などの企業とのやりとり
上記は転職エージェントだと担当者が全てやってくれますが、スカウトサービスでは自力となります。
特に面接対策は、よほど慣れている方でない限り自力では難しいケースが多いため注意が必要です。
自信がない方は、いいスカウトが来た時に焦らずに面接に進むためにも、まずは転職エージェントで、志望業界の面接対策は受けておきましょう。
③質の低いヘッドハンターもいる
ハイクラス向けのスカウトサービスでは、企業だけでなく、「ヘッドハンター」と呼ばれる民間の転職エージェント会社からもスカウトが受けられます。
ヘッドハンターの中には、以下のような質の低いタイプもいるため注意が必要です。
- とにかく接点を持とうと、経歴をよくみずにスカウトを大量に送っている
- 設立まもない会社で、企業とのパイプも弱く、紹介できる求人も少ない
- 実績作りのために、合わない求人でもごり押ししてくる
優良なヘッドハンターもいますが、ヘッドハンターからのスカウトは大量に届くケースも多く、見極めるのは難しいです。
そのため、スカウトサービスは、「企業からのスカウト」のみ確認する使い方が効率的でおすすめです。
企業からのスカウトは、面接確定を意味していて、適当に送られることはまずありません。
スカウトサービスの利用の流れは以下の通りです。
- ネットから申し込み
- 職務経歴書を登録
- スカウトを受けた企業と面接
- 内定
上記は企業からスカウトを受けて転職する流れです。
ヘッドハンターからのスカウトの場合は、ヘッドハンターから紹介を受けた求人に応募していくことになります。
4. 社内SE向け転職サイト|最終手段として使うべき求人サイト
転職エージェントを3社使っても決まらな方のみ、自分で求人を探して応募する求人サイトを使いましょう。
求人サイトなら、IT転職専門で、求人が他サイトと比べても豊富な「Green」がおすすめです。
求人サイトは、サイト上の求人を自分で調べて応募していく転職サイトです。
登録すると、求人を調べられるだけでなく、企業からのスカウトももらえることがあります。
ただ、これまで紹介した他の転職サイトと比べると以下の通りで、あらゆる点で劣るため、まず使うべきサービスではありません。
サポート | 求人の質・量 | 選考の有利さ | |
①転職エージェント | ◎ 相談〜内定後の交渉まで |
◎ 良質な非公開求人、数多い |
◎ 選考対策・プッシュあり |
②スカウトサービス | △ 企業からのスカウトなら無し |
◎ 良質な非公開求人、数多い |
○ 企業スカウトなら書類選考なし |
③求人サイト | × 自分でやる |
△ 公開求人、数少ない |
× 自力で頑張る |
特に、ネット上に求人を公開して、広く募集しないと人が集まらない小さいベンチャーが多く、有名企業など大手の求人は少ないので注意しましょう。
転職エージェントを3社以上使っても決まらなかった方のみ、最終手段として使いましょう。
求人サイトのおすすめ|Green(グリーン)
「Green」は、IT・WEB業界の求人に特化した求人サイトの最大手です。
IT業界の求人数は他サイトと比べても圧倒的に多く、まず使うべき求人サイトと言えます。
求人数(IT関連) | |
Green | 約29,000件 |
リクナビNEXT | 約18,000件 |
マイナビ転職 | 約3,800件 |
type | 約1,400件 |
Forkwell | 約1,600件 |
利用者の4割はIT業界未経験者で、初めてエンジニアを目指すなど、未経験の方の転職にも対応しています。
LINEのように、チャットで企業と簡単にやり取りできる機能もあり、堅苦しいやり取りが苦手な人でも使いやすいです。
Green公式ページ:https://www.green-japan.com
5. 社内SEがまず転職エージェントを使うべき4つの理由
求人サイトから応募するなど他の方法もありますが、社内SEとして転職を目指す方は、以下の理由で転職エージェントをまず使うべきです。
- 転職でのミスマッチが起きにくい
- 世の中に出ていない”非公開の求人”を紹介してくれ、応募できる
- 選考をより有利に進められることがある
- 転職時に必要なサポートを全て無料で受けられる
理由1. 転職でのミスマッチが起きにくい
転職エージェントを使えば、「いざ働き始めたら、思っていたのと違った」といったミスマッチは起こりにくくなります。
求人のデメリットや裏側も踏まえて、あなたの希望にマッチする求人だけを紹介してくれるからです。
転職エージェントは、求人票からは読み取れない、以下のような情報も大量に持っています。
- 職場の雰囲気はどうか、現場のリーダーはどんな人柄か
- 休みのとりやすさ、サービス残業の実態はどうか
- 直近でどれだけ人が辞めているか
現場に通って職員に話を聞いたり、過去にサポートした人へも聞き取りをして、こうした情報を日々集めています。
約2,000社の企業を対象にした調査によると、IT人材が不足していると感じている企業は9割以上で、IT業界の人手不足は深刻です。
※参考:「デジタル時代のスキル変革等に関する調査(2021年度)全体報告書」
採用に苦労していて、とにかく人が欲しいあまり、面接でも肝心なデメリットを教えてくれない企業も多いのが現実です。
社内SEの場合、いざ働き始めてから、以下のような隠れたデメリットに後悔するケースはよくあります。
- 「社内の他部署との関係が悪く、調整が大変」
- 「頑張っても評価される仕組みがなく、いつまでも昇給しない」
- 「雑用ばかりで、スキルが全然身につかない」
エージェントはこうした職場ごとの悪い点についても先に教えてくれるため、転職の失敗を防げるようになります。
なぜここまでしてくれるの?
転職エージェントは、転職を成功させないと利益が出ない仕組みで、ミスマッチはエージェントにとっても損になるからです。
転職エージェントは、企業にあなたを紹介することで、企業から紹介料を受け取るビジネスです。
この紹介料は、仮にあなたが3ヶ月以内など短期で辞めた場合は、事業者に返金するルールがあります。
あなたにすぐに辞められると、転職エージェントは紹介料が手に入らず、大損になるのです。
長く続けられる職場に転職をしてもらい、利益につなげるためにも、ミスマッチを防ぐことに全力を注いでくれます。
理由2. 表に出ていない”非公開の求人”を紹介してくれ、応募できる
そもそもですが、下記のような優良な求人は、インターネットには中々出てきません。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
これらの求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。
転職エージェントを使えは、求人サイトにはないこれらの高品質な非公開求人にも応募ができます。
逆に言うと、インターネットに出ている公開求人は、幅広く募集しないと人が集まらない低品質なものが多いので、注意しましょう。
理由3. 選考をより有利に進められることがある
転職エージェントを使うことで、直接申し込んだ人よりも、選考が有利に進むことがあります。
採用側からすると、どこの誰かわからない人よりも、転職エージェントがプッシュしてくる人の方が安心して採用することができるからです。
エージェントは、企業側に書類に書けないあなたの魅力をアピールしてくれ、優秀なエージェントだと、面接で失敗しても結果を覆してくれることもあります。
また、大手だとこれまでのサポート実績から、企業ごとに「どんな人に内定が出やすい」といった情報もたくさん持っていて、対策のアドバイスがもらえます。
理由4. 転職時に必要なサポートを全て無料で受けられる
転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。
- キャリアの相談
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社の日程調整
- 年収交渉
自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。
特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。
転職エージェントは現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。
デメリットは使い方次第で解消できる!
転職エージェントには以下のデメリットもありますが、このページで紹介している通りに選ぶことで、いずれも解消が可能です。
- ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
→老舗、大手のエージェントを選ぶ
→3社以上使い、担当者を比べる - ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
→キャリアの面で自分に合ったエージェントを選ぶ
そのため、転職を考えている方は、転職エージェントを使っておけば間違いありません。
6. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき9つのこと
ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下9つのポイントを紹介していきます。
- 最初の申し込みを丁寧に行う
- 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 複数のエージェントを使っていることは隠さない
- 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
- 担当者が使えないと判断したら付き合わない
- 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
- 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
- 最低限のマナーは守る
6-1. 最初の申し込みを丁寧に行う
優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。
入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。
下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。
- 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
- 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
- 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く
6-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
6-3. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。
6-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない
転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。
言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。
- あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
- 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる
すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。
これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。
こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。
6-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。
長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。
以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。
- こういった求人はないか
- こんな業界は自分でも通るか
自動的に、後回しにされるリスクも
転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。
その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。
更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。
この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。
6-6. 担当者が使えないと判断したら付き合わない
どんなに大手の優良エージェントでも、仕事のできない担当者は存在します。そういった担当に当たってしまったら利用をやめましょう。
具体的には下記に2つ以上当てはまったら、危険なので、担当を変えてもらうか、そのエージェントの利用を止めましょう。
付き合うべきではない担当者の特徴 |
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2つ以上当てはまった場合、下記の方法で担当を変えるか、そのエージェント自体の利用を止めましょう。
担当を変えたい場合
担当者を変えたい場合は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。
件名:担当変更のご相談
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。
しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。
つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。
お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。
担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。
各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合
基本的に面談や面接の約束をしていないのであれば連絡を無視すれば大丈夫です。
ただ、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。
エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。
件名:退会手続きのお願い
〇〇エージェント 〇〇様
いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。
この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。
(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。
熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。
お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。
退会にあたって、料金がかかるなどのペナルティは一切ありません。
6-7. 「推薦状を見せてほしい」と伝える
エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。
これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。
- 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
- 改めて自分のアピールポイントを整理したい
見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。
以下のように、定型文のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。
(参考)ひどい推薦文の例
〇〇大学を卒業後、△△社にて営業職として5年勤務されていました。
コミュニケーション能力が高く、明るい方です。
ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。
6-8. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく
エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。
転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。
転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。
紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。
また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。
こうした話はしすぎないよう注意しましょう。
6-9. 最低限のマナーは守る
エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
7. 社内SEの転職についてよくある質問
最後に、社内SEの転職についてよくある以下の質問に回答していきます。
7-1. 社内SEへの転職は難しい?
少ない求人に対して希望する人が多く、IT業界の中でも転職が難しい職種と言えます。
IT特化型エージェント「レバテックキャリア」の利用者の中でも、エンジニアの半数以上が社内SEを希望しますが、実際に決まるのは5人に1人というデータもあります。(引用元:レバテックキャリア公式)
あらゆる業界の社内SEの求人を豊富に持っていてチャンスが広がるため、「リクルートエージェント」や「doda」のような大手エージェントは必ず使っておきましょう。
7-2. 「社内SEは勝ち組」と言われる理由は?
勝ち組と言われる主な理由には、以下があげられます。
- 他社のシステムに関わる「SIer」に比べて、納期の融通が利きやすく、プレッシャーが少ない
- IT職種の中でも残業が少なく、ワークライフバランスがいい
- 社内で直接感謝されることも多く、やりがいを感じやすい
- システムの企画段階から関われて、上流工程の経験が積める
「大手エージェントの調査」では、社内SEの平均年収は523万円となっていて、他のIT職種に比べて特別高いわけではありません。
ただ、上記のように仕事内容の面でメリットが多く、勝ち組という評価を受けることが多いです。
7-3. 「社内SEはやめとけ」という声が上がるのはなぜ?
逆に、やめとけと言われる主な理由には以下があげられます。
- エンジニアとしての新しいスキルが身につかない
- 社内の問い合わせ対応など雑用ばかりで、開発の仕事が少ないこともある
- 人事や経理と同列の扱いをうけ、給与が上がりにくい場合がある
最も多いのは、自社のシステムに詳しくなるばかりで、エンジニアとしての新しい知識を得る機会が少なく、スキルが身につかないという声です。
開発の機会が少なくスキルが身につかないと、次に転職したいとなった時も経歴の面で不利になりやすいデメリットがあります。
この点が不安な方は、開発がメインで経験が積みやすい「SIer」への転職を目指すか、開発の仕事が多い社内SEの求人をエージェントに探してもらいましょう。
7-4. 社内SEへの転職に有効な資格はある?
社内SEの転職では、経験や実際のスキルが重視されるため、資格自体が選考で有利に働くことは少ないです。
ただ、決め手になりにくいものの、未経験から社内SEを目指す方は、以下を持っていると意欲があることのアピールにはつながるでしょう。
また、経験者の方は、以下を持っていると、一定のスキルがあることのアピールにはつながります。
- 応用情報技術者:「基本情報技術者」の上位にあたる資格。学習に必要なのは約200時間。
まとめ
社内SEとして転職を目指す方におすすめの転職サイトを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
まず使うべきおすすめは以下の6社で、あなたのキャリアに合わせて3社を選びましょう。
社内SE/エンジニア 経験者 |
未経験 | ||
年収 600万以下 |
年収 600万〜 |
||
1. リクルートエージェント | ◎ | ◎ | ◎ |
2. doda | ◎ | ◎ | ◎ |
3. マイナビIT エージェント | ◎ | ◎ | △ |
4. ワークポート | ◯ | ◯ | ◎ |
5. type転職エージェント | ◎ 一都三県 のみ |
◯ | △ |
6. JACリクルートメント | △ | ◎ 年収800万〜 のみ |
× |
すぐの転職を考えていない方は、以下のスカウトサービスでまずは自分の市場価値を知るのがおすすめです。
対象 | スカウトサービス |
年収600万以上の方 | ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト |
上記以外で、社内SEとしての転職を目指す方 | Direct type、レバテックダイレクト |
「Green」のような、自分で求人を探して応募する求人サイトは、他のサイトでうまくいかなかった時の最終手段として使いましょう。
当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。