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要注意!転職エージェントが興味のない求人紹介をする全理由

「転職エージェントが興味のない求人ばかり紹介する」「なぜ微妙な求人ばかり?」など、転職エージェントが興味のない求人を紹介する理由が気になっていませんか?

転職エージェントは、一部ハズレの業者や担当もいて、運悪く興味のない紹介ばかりされることもあります。

理由は、担当がノルマに追われていたり、知識が浅かったりと様々ですが、選び方や使い方次第で解消できるケースも多いです。

このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、転職エージェントの的外れな求人紹介ついて、以下の流れで解説していきます。

全て読めば、転職エージェントが興味のない求人を紹介する理由や、ハズレの業者や担当を避けるコツはあるかまでがわかり、転職エージェントで失敗することがなくなるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
著者情報を詳しく見る

ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. 転職エージェントが興味のない求人紹介をする全理由

以下のように、転職エージェントに興味のない求人紹介をされたという声は、SNS上でいくつも確認できます。

twitter

@madogiwa666
転職エージェント、利用したことあるけど、一生興味ない職種を「うけましょう、今すぐ応募しましょう」としか言われず、すぐ辞めた
引用:X

twitter

@changepg4
転職活動してて思うけど、転職エージェントって何の役にも立たんよな。
興味のない求人を紹介するだけして、後は放置。自力でやる方がストレスフリー。
引用:X

エージェントがこうした紹介する理由は、以下4つのどれかに当てはまります。

  • 内定の出やすい求人ばかり紹介している
  • 担当があなたの志望職種・業界について詳しくない
  • 自分に合わないエージェントを使っている
  • ろくな求人を持たない、小さい業者を使っている

理由1. 担当が内定の出やすい求人ばかり紹介している

最も多いのがこれで、担当が、早く決めたいあまり、あなたの希望よりも、内定の出やすさを優先して紹介しているパターンです。

転職エージェントは、転職を決めることで企業から手数料をもらうビジネスです。

担当はそれぞれ売上ノルマに追われていて、何でもいいから決めようとするハズレの担当もいます。

ノルマに追われているエージェントは上司からもプレッシャーをかけられ、こういった提案をしてきます。

内定の出やすい求人は、誰でも受かるような、不人気なブラック求人というケースも多く、「紹介がひどい」と感じる方も多くなります。

理由2. 担当があなたの志望職種・業界について詳しくない

担当者が、あなたの志望職種や業界について無知なあまり、求人が的外れになることもあります。

転職エージェントでは、同じ業者でも担当によって経験や知識に差があり、着任したばかりの新人がつく場合もあります。

こうした担当がつくと、ヒアリングがまともにできず、紹介の質も下がる傾向があります。

理由3. 自分に合わないエージェントを使っている

自分に合った転職エージェントを使っていないため、満足な紹介が受けられていない場合もあります。

転職エージェントは、それぞれ以下のように得意にするジャンルが違います。

  • 一般向け:未経験からの転職も含め、幅広い職種・年収の人のサポートに対応
  • ハイクラス向け:即戦力になる、年収600万円以上の人をサポート
  • フリーターやニート向け:正社員経験がなかったり、少ない20代をサポート

合わないものを使うと、以下のように紹介される求人もイマイチになってしまいます。

  • 高年収の方が、一般向けのエージェントを利用
    →実力に見合った求人紹介が受けられない
  • 年収400万円でハイクラス向けを利用
    →まともに紹介自体してもらえない

こうならないためにも、転職エージェントは自分の年収や経験に合わせて選んでおきましょう。

理由4. ろくな求人を持たない、小さい業者を使っている

使っているエージェントが、そもそもろくな求人を持たない小さい業者で、紹介の質が悪くなっている場合もあります。

近年は、ネットの求人データベースのサービスが普及し、これを使った小さい業者が増えています。

「求人データベース」はたくさんの転職エージェントが共有する求人データのことです。

データベースの求人は、簡単にいうと売れ残りの集まりで、「不人気ですぐ人が辞める大量採用な求人」がほとんどです。

大手エージェントでも長期間決まらなかった求人が流れ着いているイメージで、実際にデータベース内には以下のように人気とは言えない会社ばかりが並んでいます。

  • きついノルマが有名な保険会社、不動産会社
  • ブラックで有名な飲食チェーン、引越し会社
  • 薄給でスキルも身につかない3次請け、4次請けのIT企業

聞いたこともない小さい業者だと、こうした紹介ばかりになるケースもあるので、使うなら大手がおすすめです。

2. 転職エージェントに興味のない求人紹介をされたらすべきこと

興味のない求人紹介をされた時の対処法としては、以下三つがあります。

  • 興味が持てない理由を説明してみる
  • 担当を変更する
  • 別のエージェントに切り替える

3つのうち、できそうなものから試してみましょう。

2-1. 興味が持てない理由を説明してみる

「微妙に希望と違う」といったレベルの場合は、なぜ興味を持てないのか、どういった求人が欲しいかを改めて担当に説明しましょう。

それをきっかけに、担当者の理解度が上がり、よりあなたの理想に合った紹介をしてくれるケースもあります。

ただし、希望と違う職種・勤務地など、完全に的外れな場合は、向き合っても時間の無駄になる可能性が高く、担当変更したり、他社での活動に切り替えたほうがいいでしょう。

2-2. 担当者を変更する

大手のエージェントを使っても興味のない求人を紹介された方は、ハズレの担当に当たった可能性が高いので、まずは担当変更を試しましょう。

担当者を変える際は、問い合わせフォームに以下の文章を送りましょう。

件名:担当変更のご相談

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

私は現在、(担当者名)様に転職サポートをして頂いており、熱心なアドバイスや求人紹介には大変感謝しております。

しかし、(担当者名)様の考える転職プランと、私の理想のキャリアプランにズレを感じており、ご本人にも何度か相談しましたが、改善も困難と考えております。

つきましては、もし可能でしたら、担当者を変更していただけないでしょうか。

お手数かけますが、何卒よろしくお願いいたします。

担当者に直接伝える方法もありますが、言いにくいと感じる方が多いです。

各社公式ページやマイページで問い合わせフォームを用意しているため、これを活用しましょう。

2-3. 別のエージェントに切り替える

改めて条件を伝え直したり、担当変更が面倒な方は、別のエージェントとの活動に切り替える方法もあります。

あらかじめ複数社使っておけば、紹介がイマイチなエージェントを切っていくだけなので、この方法が一番簡単です。

切り替える際に、退会手続きは必須ではありませんが、連絡がしつこくくる場合は、退会の手続きをしましょう。

エージェント自体の利用をやめる場合は、問い合わせフォームや担当者へのメールで、以下の文章を送りましょう。

件名:退会手続きのお願い

〇〇エージェント 〇〇様

いつもお世話になっております。(あなたの名前)です。

この度、転職活動を休止することとなり、それに伴い退会の手続きをお願いしたいです。

(担当者名)様には、親身に相談に乗っていただき、たくさんの求人をご紹介いただいたのですが、改めて自分のキャリアを考えた際に、もう少し今の職場で頑張ろうと思いました。

熱心にサポートして頂いたにも関わらず、申し訳ございません。

お忙しい中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

退会にあたって、料金がかかるといったペナルティは一切ありません。

3. 的外れな紹介をされないために、エージェント選びで意識すべきこと

興味のない求人紹介を受けないために、最初にエージェント選びで意識すべき以下のポイントを解説していきます。

  • 実績のある大手エージェントを選ぶ
  • 自分の年収や経験に合わせて選ぶ
  • あらかじめ3社は使っておく

3-1. 実績のある大手エージェントを選ぶ

企業とのパイプが強く優良な求人が多いため、転職エージェントは実績のある大手だけを使いましょう。

大手と中小

大手なら十分な求人数があり、質の高い求人も多いため、「希望に合った求人がなく、的外れな紹介ばかり」となることは少ないです。

大手ならサポート実績が多い分、企業ごとに「どんな人が受かりやすい」といった情報もたくさん持っていて、選考対策でも強い味方になります。

先ほどお伝えした通り、中小のエージェントは、ネットからかき集めたブラック求人を紹介するだけのハズレ業者も多く、おすすめしません。

3-2. 自分の年収や経験に合わせて選ぶ

また、転職エージェントは、実績のある大手の中から、自分のキャリアに合わせて選ぶようにしましょう。

転職エージェントは、大手の中でも会社によって以下のように得意にしているジャンルが変わります。

  • 一般向け:未経験からの転職も含め、幅広い職種・年収の人のサポートに対応
  • ハイクラス向け:即戦力になる、年収600万円以上の人をサポート
  • フリーターやニート向け:正社員経験がなかったり、少ない20代をサポート

身の丈に合わないエージェントを使うと、求人がなく、まともに紹介が受けられないなどミスマッチが起こります。

年収や経験にあわせて選ぶことで、こうしたリスクは減せます。

3-3. あらかじめ3社は使っておく

優良な大手のエージェントにも以下のようなハズレの担当者はいるため、必ず3社は登録し、担当者を比べましょう。

  • 売上重視で、内定が決まりやすいブラック求人ばかり紹介する
  • 入ったばかりの新人など、あなたの志望業界の知識が少ない

一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。

一社のみ登録

複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。

複数社登録

いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。

また、転職エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。

4. マッチした求人を紹介してくれる|大手転職エージェントのおすすめ6選

今回当ページでは、老舗・大手の転職エージェントについて、以下の基準で6社を厳選しました。

  • 大手企業が運営
  • 20年以上の実績がある
  • 利用者からの評判が極めていい

以下に年収別におすすめ度をまとめたため、あなたの年収に合わせて3社に登録しましょう。

~500万円 500~
700万円
700~
900万円
900万円~
doda
マイナビAGENT
type転職エージェント
パソナキャリア
LHH転職エージェント
JACリクルートメント ×

一つずつ紹介していきます。

3-1. doda:求人数・実績は国内トップクラス

doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

長年の実績から、「まずはdodaさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。

向いている人の年収 ~900万円
求人数 約200,000件
対応エリア 全国
運営会社 パーソルキャリア株式会社
運営歴 1989年~

doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/

3-2. マイナビAGENT:20~30代は利用必須

マイナビAGENT

マイナビAGENT」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。

新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。

サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。

向いている人の年収 ~700万円
求人数 約63,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社マイナビ
運営歴 1973年~

マイナビAGENT公式ページ:https://mynavi-agent.jp/

3-3. type転職エージェント:エンジニアや営業職の転職に強い

type

type転職エージェント」は、一都三県を中心とした求人を扱う大手転職エージェントです。

IT・WEB業界や営業職の求人、サポートを強みとしており、対象エリアでこの業界を狙う方には外せない一社です。

女性の転職に特化した求人サイトを長く運営していて、女性の転職ノウハウに強い特徴もあります。

向いている人の年収 ~700万円
求人数 約29,000件
対応エリア 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知
運営会社 株式会社キャリアデザインセンター
運営歴 1993年~

type転職エージェント公式ページ:https://type.career-agent.jp

3-4. パソナキャリア:管理部門や女性の転職に力を入れる

pasonacareer

パソナキャリア」は求人の半数が年収800万を超える、ハイキャリアのサポートに強い転職エージェントです。

運営元のパソナは、人材派遣業の運営歴が40年を超える業界大手で、有名企業とのパイプが強く、大手・優良企業の求人を多く保有しています。

また、会社を上げて管理部門や女性のサポートに力を入れているため、人事や経理などのバックオフィスや、ハイキャリアの女性には真っ先におすすめしたい一社です。

向いている人の年収 700万円~
求人数 約36,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社パソナ
運営歴 1976年~

パソナキャリア公式ページ:https://www.pasonacareer.jp

3-5. LHH転職エージェント:ハイクラス・外資の転職に強い

lhh転職エージェント

LHH転職エージェント」は、世界60カ国に拠点を持つグローバル企業が運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。

運営元の「アデコ」は、世界中で長年人材派遣サービスを提供してきた実績があり、外資系企業とのパイプが強いです。

国内の有名企業の求人もありますが、外資系の転職ノウハウ、サポート力では頭ひとつ抜けているため、外資系への転職を狙う方には特におすすめです。

向いている人の年収 700万円~
求人数 約62,000件
対応エリア 全国
運営会社 アデコ株式会社
運営歴 1985年~

LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com

3-6. JACリクルートメント:年収700万円以上は利用必須

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗の転職エージェントです。

実績や知名度の高さから、企業側も「高待遇の専門職」などハイキャリア求人はJACにだけ相談していることも多いため、年収700万以上の方は必ず登録しておきましょう。

世界11カ国にも支店を持っていて国外の会社との取引も多く、外資系企業とのパイプも強い特徴があります。

向いている人の年収 700万円~
求人数 約11,000件
対応エリア 全国
運営会社 株式会社ジェイエイシーリクルートメント
運営歴 1988年~

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

20代のフリーター・ニートなら専門のサービスがおすすめ

フリーター・ニートなど、経歴に自信のない方は、20代までなら専門のサービスがいくつもあるので、まずはこれらを使うべきです。

特徴
ハタラクティブ ・フリーターやニートなど経歴に自信のない20代のサポートに強い
・IT特化エージェント「レバテック」も展開する大手の運営
Re就活エージェント 職歴の浅い20代のサポートに特化していて、担当者の8割は既卒、第二新卒の経験者
マイナビジョブ20’s 未経験可の求人が7割以上の20代向けのエージェント
・業界大手のマイナビが運営

これまで紹介した大手のサービスは、正社員経験がないと相手にしてもらえません。

しかし、これら3社なら、職歴に浅い20代の就職サポートが専門で、積極的にサポートしてくれます。

希望の職種、業界が決まっている人は”特化型”もおすすめ

これまで紹介したのはどの業界にも強い大手エージェントですが、「〇〇業界特化!」という”特化型”転職エージェントもあります。

希望する職種、業界がはっきりしている方は、以下の特化型エージェントも使っておきましょう。

特化する業界、職種 それぞれの最大手
ITエンジニア・WEBデザイナー レバテックキャリア
コンサル ムービン
金融業界 コトラ
メーカーの機械・電気系エンジニア メイテックネクスト
管理部門(経理、人事、法務) MS-Japan

それぞれの経験者に限られますが、対象の求人が豊富にあるので、自分に合った求人紹介もしてもらいやすいです。

特化型は、リクルートなどの大手に比べると、小規模で求人が少ないことも多いですが、上記の5社は豊富な実績があり、求人もたくさん持っています。

5. 転職エージェントを最大限活用するためにすべき8つのこと

ここでは、転職エージェントの裏事情も踏まえ、最大限活用するためにすべき以下8つのポイントを紹介していきます。

  • 最初の申し込みを丁寧に行う
  • 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく
  • 経歴・スキルに嘘はつかない
  • 複数のエージェントを使っていることは隠さない
  • 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる
  • 「推薦状を見せて欲しい」と伝える
  • 「転職したら3年は頑張りたい」と言っておく
  • 最低限のマナーは守る

5-1. 最初の申し込みを丁寧に行う

優秀な担当者をつけてもらうために、登録時の情報入力は省略せず、できる限り丁寧に行いましょう。

入力が適当だと、「この人は転職するかわからないから、実力ある担当をつけるのはもったいないな。新人に任せてみよう。」となり、優秀な担当がつかないリスクがあるからです。

下記を意識し、転職への熱意を伝え、優秀な担当をつけてもらいましょう。

  • 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
  • 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
  • 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く

5-2. 希望の転職時期は「1日でも早く」と答えておく

最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。

エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。

以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。

  • 転職予定がかなり先
  • そもそも転職への意欲が低い

すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。

5-3. 経歴・スキルに嘘はつかない

求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。

転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。

いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。

やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。

5-4. 複数のエージェントを使ってることは隠さない

転職エージェントを複数使う場合、他社も使っていることは、それぞれに隠さず伝えましょう。

言いにくいと感じるかもしれませんが、隠すのには以下のリスクがあります。

  • あなたの希望求人のイメージに誤解が出る
  • 結果として、的外れな求人紹介ばかりになる

すでに他社で応募した求人を紹介されたときに、隠していると「すでに応募済み」とは言えず、適当な理由で断るしかなくなります。

これを繰り返すと、本当はあなたに合った求人も、「前に似た求人を断られたな」と思われ紹介されなくなり、希望とズレたものばかり紹介されるようになります。

こうならないためにも、他社を使っていることは、話しておきましょう。そもそも複数社使うのはごく普通のことで、気にする必要はありません。

5-5. 少なくとも2週に一度はコンタクトをとる

登録後は、少なくとも2週に一度は、エージェントにコンタクトを取るようにしましょう。

長期間連絡しなかったり、応募をしない期間が続くと、「転職が決まって活動を終了した」と判断され、求人が紹介されなくなります。

以下のような簡単な質問でいいので、日頃からこまめにしておきましょう。

  • こういった求人はないか
  • こんな業界は自分でも通るか

自動的に、後回しにされるリスクも

転職エージェントは、企業から紹介の依頼を受けると、自社のシステムから転職活動中の候補者を絞ります。

その際以下のように情報の更新日(最後にコンタクトを取った日)が新しい人から順に候補者が表示され、エージェントはこれを見て求人紹介をしていきます。

エージェントがシステムで候補者を選ぶ画面

更新日が古いとあなたの名前がエージェントの目にも触れず、機械的に後回しになるリスクがあります。

この点も意識し、こまめに連絡は取るようにしましょう。

5-6. 「推薦状を見せてほしい」と伝える

エージェントは応募の際に、企業にあなたの強みを客観的な視点で伝える推薦状をつけてくれます。

これについて、以下の理由で見せて欲しいと伝えてみましょう。

  • 面接での自分の発言と違いが出ないか不安
  • 改めて自分のアピールポイントを整理したい

見せてくれるかは担当によりますが、こうすることで、エージェントにとって「人事にしっかりアピールできるものを書かないと」というプレッシャーになります。

以下のように、定型分のような、手抜きの推薦文を出すエージェントもいますが、そういったことの防止になります。

(参考)ひどい推薦文の例

〇〇大学を卒業後、〇〇社にて営業職として5年勤務されていました。

コミュニケーション能力が高く、明るい方です。

ぜひ一度お会い頂きますよう、お願い申し上げます。

5-7. 「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と言っておく

エージェントに対して、「転職したら3年は辞めずに頑張りたい」と日頃から言っておきましょう。

転職エージェントは、転職した人が早期退職すると、企業から受け取った手数料を返還する決まりがあります。

転職してもすぐ辞めそうな人は、結局売り上げにつながらない可能性が高く、エージェントにとってサポートするメリットが薄いです。

紹介される求人が減ることもあるため、こうした見られ方をしないためにも、長く続ける意思は示しておきましょう。

また、前職の不満のようなネガティブな話ばかりの人も、「文句ばかりで仕事が続かない人」という印象を持たれやすいです。

こうした話はしすぎないよう注意しましょう。

5-8. 最低限のマナーは守る

エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。

こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。

また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。

応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。

6. そもそも転職エージェントは使うべき?他のサービスと比較

興味のない求人を紹介するひどいエージェントもいるのが事実で、そもそも転職エージェント自体使うべきか、迷う方もいるでしょう。

他にも転職サービスは複数ありますが、結論以下の点で優れているため、転職には絶対に転職エージェントを使うべきです。

  • 転職時に必要なサポートを全て無料で受けられる
  • 世の中に出ていない”非公開の求人”を紹介してくれ、応募できる
  • 選考をより有利に進められることがある

低品質なエージェントが急増している実態はあるものの、賢く選び、使いこなせば、エージェントはこれ以上ない転職の味方となります。

他の転職サービスとの違い

転職エージェント以外の転職サービスとして下記があります。

転職求人サイト 転職サイトに公開されている求人を探し、自分で応募し、手続きも自分でやる。
例:リクナビNEXT、マイナビ転職
企業の採用ページ 企業のホームぺージで求人を探して自分で応募し、手続きも自分でやる。
スカウトサービス 登録し、企業からのスカウトを待つ。
例:ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウト
ハローワーク 公的な職業紹介で、どんな人でも受け入れてもらえる。

これらのサービスと転職エージェントとの違いは、専任の担当者が付き、転職に必要なことを何から何までサポートしてくれるということです。

それぞれ、「サポート」「求人の質・量」「選考の有利さ」で比較をしました。

サポート 求人の質・量 選考の有利さ
転職エージェント
相談〜内定後の交渉まで

良質な非公開求人、数多い

選考対策・プッシュあり
転職求人サイト ×
自分でやる

公開求人、数多い
×
自力で頑張る
企業の採用ページ ×
自分でやる
×
公開求人、数少ない
×
自力で頑張る
スカウトサービス
一部のみのサポート

良質だが、数少ない

選考対策・プッシュあり
ハローワーク
求人の紹介

数は多いが低品質

簡単な選考対策のみあり

以上を踏まえても、転職エージェントは使うだけで転職が有利になるので、絶対に使うべきです。

比較でわかる、転職エージェントのメリット

転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、秘書のように転職のサポートをしてもらえます。

  • キャリアの相談、求人の紹介、応募書類の添削、面接対策、面接や入社の日程調整、年収交渉

自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。

また、エージェントはそもそもの求人数が多いだけでなく、求人サイトにはない、以下のような非公開求人も持っていて、使うだけで求人の選択肢が大きく増えます。

  • 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
  • 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
  • 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人

選考については、「付き合いのあるエージェントからの紹介だと安心」と考える企業の採用担当も多く、個人で応募するよりも有利に進むことが多いです。

優秀なエージェントだと、面接で失敗しても、人事にあなたの魅力を別途プッシュしてくれて、結果がくつがえることすらあります。

デメリットは選び方・使い方次第で解消できる

転職エージェントには以下のデメリットがありますが、いずれも選び方、使い方次第で解消ができます。

  • ×ハズレの業者や担当者に当たると、役に立たず、足を引っ張られる
    →老舗、大手のエージェントを選ぶ
    →3社は使い、ハズレの担当がついたエージェントの利用をやめる
  • ×相手にしてもらえず、満足いくサポートを受けられないことがある
    →年収、キャリアの面で自分に合ったエージェントを選ぶ
    →担当に意欲の高さをアピールする

そのため、転職を考えている方は、転職エージェントを使っておけば間違いありません。

スカウトサービスは別物なので注意

近年以下のようなスカウトサービスがCMなどで有名で、転職エージェントとまとめて紹介されることも多いです。

スカウトサービスは、職務経歴書を登録し、企業や、ヘッドハンターからのスカウトを待つタイプの転職サービスです。

しかし、これらは転職エージェントとは別物なので注意しましょう。具体的には以下の点で違っています。

転職エージェント スカウトサービス
手続きのサポート ◎全て受けられる
必ず担当がついて動いてくれる
△受けられないことが多い
担当はつかず、企業からのスカウトなら全部自分でやる必要あり
転職時期の希望 ◎ある程度通る
目標に合わせて担当が動いてくれ、自分からも動ける
△通りにくい
スカウトが来なければ、いつまでも決まらない
対象 ◎ほぼ全ての転職者 △年収800万~のハイクラスがメイン

積極的に応募して自分からも動ける転職エージェントと違い、スカウトサービスは受け身でスカウトを待つ形になります。

そのため、これだけに頼ると、「スカウトが来ずにいつまでも決まらない」となる恐れもあります。

高年収の方も、まずは以下のようなハイクラスに強い大手エージェントに登録して活動を進めましょう。

他のサービスを使う唯一の条件

このページで紹介する、転職エージェント3社以上に利用を断られた方のみ転職エージェントではなく、転職サイトを使いましょう。

その場合は、転職エージェントに「お金にならない人」と判断されてしまった可能性が高く、サポートしてくれるエージェントを探すより、自分で求人を探した方が効率的です。

最大手「リクナビNEXT」だけ使えば大量の求人を見て応募できますから、登録し複数の企業にチャレンジしましょう。

まとめ

転職エージェントが興味のない求人紹介をする理由を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

エージェントが的外れな紹介する理由は、以下4つのどれかに当てはまることが多いです。

  • 担当が内定の出やすい求人ばかり紹介している
  • 担当があなたの志望職種・業界について詳しくない
  • 自分に合わないエージェントを使っている
  • ろくな求人を持たない、小さい業者を使っている

紹介がイマイチだった時は、それを正直に伝えるか、担当変更、他のエージェントへの切り替えをしてみましょう。

また、紹介の質が上がるため、選ぶ際は、求人の豊富な大手の中から、自分の年収に合った業者を選んでおきましょう。

年収別
おすすめ度
各社の特徴

おすすめ
エージェント
~500万円 500~
700万円
700~
900万円
900万円~

doda

マイナビAGENT

type転職エージェント

パソナキャリア

LHH転職エージェント

JACリクルートメント
×

おすすめ
エージェント

doda
求人数やサポート実績は国内トップクラスで、大手優良企業の求人が集中している

マイナビAGENT
新卒領域では最大手なのもあり、20~30代の若手のサポートに特に強い

type転職エージェント
ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象

パソナキャリア
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い

LHH転職エージェント
世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い

JACリクルートメント
ハイクラスの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収700万円以上は登録必須

当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。