要注意!転職エージェントに断られる人の全特徴と対処法

「転職エージェントに断られるのはなぜ?」「対処法は?」など、転職エージェントになぜ断られるのか気になっていませんか?
転職エージェントは、転職を決めて企業から手数料をもらうビジネスで、「あなたを転職させられない=お金にならない」と判断するとサポートを断ります。
本来サポート対象になる人でも、登録時の内容や使い方次第では、断られるケースがあるので、注意が必要です。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の転職をサポートしてきた筆者が、転職エージェントに断られる人の特徴や裏事情について、以下の流れで解説していきます。
- 転職エージェントに断られる人の6つの特徴
- 転職エージェントがサポートを断る裏事情
- 対処法は?断られないためにすべきこと
- 年収・経験別|おすすめ転職エージェント
- 断られた人におすすめのその他転職サービス
- 転職にはまずエージェントを使うべき4つの理由
- 転職エージェント選びの2つの注意点
このページを読めば、転職エージェントに断られる人の特徴から、対処法、ダメだった時に使える他の転職サービスまでが全てわかり、転職エージェントで失敗しなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. 転職エージェントに断られる人の6つの特徴
私は転職エージェントとして多くの方の相談に乗る中で、他社で利用を断られたという方を多くみてきました。
この経験を踏まえると、断られる人は、以下いずれかに当てはまります。
- 年齢に見合った経験・スキルがない
- 理想が高すぎる
- 転職に不利な経歴を持つ
- 転職の意欲が低そう
- 問題があって企業に紹介しにくい
- ミスマッチなエージェントを使っている
特徴1. 年齢に見合った経験・スキルがない
人柄や意欲重視の採用も多い20代までと違い、30代以上は採用で以下が重視されます。
- マネジメント経験:管理職として、部下や組織をまとめた経験
- 専門スキル:営業やプログラミングスキルなど
30代以上でこれらがない方は、転職が難しくなるので、断られやすいです。
ドライバーや介護職のように、職種によっては30代以上でも完全未経験の転職自体は可能です。
しかし、転職エージェントの求人は、30代以上だとこれらが必要になる、即戦力採用の案件がメインとなります。
よって対象となる求人がなく、30代以上で求められる経験・スキルがない方は、断られてしまいます。
特徴2. 理想が高すぎる
以下のように、理想が高い人も、断られやすいです。
- 希望年収が高すぎる(例:現在が600万円なのに1,000万円を希望)
- 希望条件が多すぎる(例:フルリモートで〇〇で〇〇で、と注文が多い)
- 募集が少ない職種だけを希望(例:経験が浅いのに、競争の激しい社内SEだけを志望)
転職のハードルが上がることもあり、「希望通りの転職が実現させられない」と断られるケースが多くなります。
面談で「条件を下げないと難しい」と説明してくれる場合もありますが、面倒な人とみなされ、面談にすら進めないこともよくあります。
特徴3. 転職に不利な経歴を持つ
以下のように、企業に良い印象を持たれない、転職に不利な経歴を持っている方も、断られやすいです。
- 正社員経験がないフリーター・ニート
- 1~2年おきに転職を繰り返している
- 前職を辞めてから1年以上のブランクがある
20代までなら、こうした経歴でも使える転職エージェントは多くあります。
しかし、35歳以上だと対象となるサービスはまずないので、転職エージェント自体の利用が向かないと言えます。
特徴4. 転職の意欲が低そう
以下のような人は、転職の意欲が低いと判断され、断られやすいです。
- 職歴やスキルの欄が空欄だったり、最初の申し込みが適当
- 転職予定が1年以上先
転職エージェントは転職が決定して初めて利益が出るサービスで、こうした人はサポートするメリットが薄いからです。
特徴5. 問題があって企業に紹介しにくい
以下のような方も、企業に紹介がしにくい人材として、断られやすいです。
- 経歴やスキルに嘘がある
- マナーや態度が悪い
エージェントは転職するあなた本人よりも、紹介料をくれる企業との関係を大事にしたい本音があります。
問題のある人材を紹介して企業に怒られたり、関係を切られて今後紹介させてもらえなくなることを何より恐れています。
そのため、こうした方は相手にされなくなることが多いです。
特徴6. ミスマッチなエージェントを使っている
自分の経験・年収に合わないエージェントを使う方も、断られやすいです。
転職エージェントは、大手の中でも以下のように得意にするジャンルが違います。
- 一般向け:未経験からの転職も含め、幅広い職種・年収の人のサポートに対応
- ハイクラス向け:即戦力になる、年収600万円以上の人をサポート
- フリーターやニート向け:正社員経験がなかったり、少ない20代をサポート
年収400万円の方が、ハイクラス専門を使っても、相手にされず断られるといったミスマッチが起こります。
転職エージェントは、自分の経験・年収に合わせて選ぶことで、積極的なサポートが期待できます。
そもそも「断られた」とはどういった状況か
転職エージェントは、求職者を断ってはいけない法律があり、明確に「利用をお断りします」と言うことはありません。(職業安定法より)
しかし、以下に当てはまる方は、実質的に断られたといって間違いありません。
- 登録後に「紹介が難しい」とメールが来る
- 面談で紹介できる求人がないと言われる
最も多いのが一つ目で、「求人が見つかったらまた連絡する」と書いてあることが多いですが、再度連絡が来ることはほぼありません。
次に多いのが、面談で詳しい希望や職歴を伝えると、紹介できる求人がないと言われるパターンです。
また、紹介できないとは言われないものの、面談後に担当から連絡が全く来なくなるケースもあります。
すぐに紹介できる求人がなく連絡が止まることがほとんどで、この場合も実質的に断られていると言えます。
2. 転職エージェントがサポートを断る裏事情
このように転職エージェントがサポートを断るのには、以下の裏事情があります。
- エージェントは転職を決めないと1円も儲からない
- 求人には裏スペックが存在する
裏事情1. エージェントは転職を決めないと1円も儲からない
転職エージェントは、転職が決まって初めて利益が出るビジネスです。
転職が決まらないと1円も儲からず、自社の求人を紹介できなかったり、転職が決まらなそうな人はサポートしても何の得にもなりません。
どの業者も決まりそうな人に絞ってサポートしたい本音があり、結果として見込みがなさそうな人は断ることになります。
無料のサービスとはいえ、最終的には転職を決めて利益を上げることを目的としていて、お金にならない人は相手にしてもらえないのです。
裏事情2. 求人には裏スペックが存在する
転職エージェントの公式サイトでは、一部の求人が公開されていますが、求められる条件など、実はそこに載らない裏スペックが存在します。
例えば、以下のような条件です。
- 学歴:MARCH以上の高学歴がいい
- 年齢:未経験なら35歳以下
- 性別:事務職なら女性がいい
法律上求人には載せられませんが、企業からエージェントには「この条件で紹介してほしい」と要望が出されているケースが多いです。
公式サイトに、採用の可能性がありそうな求人があるのに、断られる人がよくいます。
こうした方は、上記のような裏スペックで対象外となり、弾かれてしまった可能性が高いです。
3. 対処法は?断られないためにすべきこと
転職エージェントの登録や利用の際には、以下の点に注意しましょう。
- 希望年収は「こだわらない」を選んでおく
- 希望の条件は2~3個に絞っておく
- 希望の職種・業界は絞りすぎない
- 最初の申し込みは丁寧にする
- 転職の希望時期は「すぐにでも」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 最低限のマナーに気をつける
- 自分の経験・年収に合ったエージェントを使う
これらを意識するだけで、断られるリスクを大幅に減すことができます。
対処法1. 希望年収は「こだわらない」を選んでおく
登録時や最初の面談で希望年収を聞かれますが、迷ったら「こだわらない」と答えておきましょう。
「厚生労働省の調査(令和3年)」によると、転職を決めた20~40代の3~4割、50代以上の5~6割が収入ダウンしたデータがあります。
収入ダウンも受け入れる姿勢でいた方が、決まる可能性は高く、エージェントも前向きにサポートしてくれます。
年収アップは譲れない方も、高すぎる希望年収は出さず、「現在+100万円」を限度に入れておきましょう。
対処法2. 希望の条件は2~3個に絞っておく
以下のような、応募先に求める条件は、2~3個までに絞っておきましょう。
- 休日・働き方:フルリモート可、フレックス勤務、年間休日120日以上、土日祝日休み、原則定時退社、服装自由、転勤なし
- 待遇・福利厚生:社宅・家賃補助制度、退職金制度、育児託児支援制度
多すぎると、当てはまる求人がほとんどなくなり、紹介も受けられません。
細かくこだわりは持たない姿勢でいた方が、サポートも受けやすくなります。
対処法3. 希望の職種・業界は絞り込みすぎない
最初の登録や面談の際は、業界・職種は、興味があったり経験が活かせそうなものは全て希望に入れておきましょう。
特に、以下のように競争が激しい職種のみを希望する方は、見合ったスキルや経験がないと、断られやすいので注意しましょう。
- 社内SE
- 事務職
- 総務・人事・法務などの管理部門
対処法4. 最初の申し込みは丁寧にする
転職への意欲を示すためにも、最初の申し込みは丁寧に行いましょう。
具体的には、登録時に下記を意識しましょう。
- 入力が任意の箇所でもできる限り全て埋める
- 転職予定時期を選ぶ箇所があれば、「すぐにでも」やそれに近い回答を選ぶ
- 経歴を書く場面があれば、強みになりそうな経歴は省略せずに書く
対処法5. 転職の希望時期は「すぐにでも」と答えておく
最初の面談でも、エージェントに希望の転職時期を聞かれますが、「1日でも早く転職したい」と答えておきましょう。
エージェントは内定が決まって初めて企業から手数料がもらえ、それが個人のノルマになったり、ボーナスを決める要因になります。
以下のような方はどんなに優秀でも、自然と対応の優先度が下がります。
- 転職予定がかなり先
- そもそも転職への意欲が低い
すぐにでも転職したい意思を伝えることで、「早く売り上げにつながる人」と判断され、優先的に対応してもらうことができます。
対処法6. 経歴・スキルに嘘はつかない
求人を紹介するにあたって最初に経歴やスキルを聞かれますが、なるべく嘘のない回答を心がけましょう。
転職エージェントにとっては、転職する本人だけでなく、手数料をくれる企業側との関係も大事です。
いざ働き始めてから「紹介された人材が話と違う」となると、エージェントは企業からの信頼に傷がつきます。
やり取りの中で嘘がわかると、企業との関係が悪くなるのを恐れて求人紹介が減るため注意しましょう。
対処法7. 最低限のマナーは守る
エージェントとのやり取りでは、面談の時間に遅れない、遅れる際は連絡を入れるのように、最低限のマナーは守りましょう。
こうした常識がないと、「マナーがない=企業にも悪印象を与える人材で内定の見込みが少ない」と判断され、対応の優先度を下げられます。
また、担当者も人間ですから、個人的な感情で、力の入れ具合が変わることも多いです。
応募する会社だけでなく、エージェントに対しても感謝の気持ちを持って、丁寧な対応を心がけましょう。
対処法8. 自分の年収・経験に合ったエージェントを使う
転職エージェントは、大手でもそれぞれ得意とする年収層が違うので、以下を参考に選びましょう。
おすすめ度各社の特徴
・ おすすめ エージェント |
~500万円 | 500~ 700万円 |
700~ 900万円 |
900万円~ |
・ リクルートエージェント |
◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
・ doda |
◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
・ マイナビエージェント |
◎ | ◎ | ◯ | △ |
・ type転職エージェント |
◎ | ◯ | ◯ | △ |
・ パソナキャリア |
△ | ◯ | ◎ | ◎ |
・ LHH転職エージェント |
△ | ◯ | ◯ | ◎ |
・ JACリクルートメント |
× | △ | ◎ | ◎ |
・ おすすめ エージェント |
|
・ リクルートエージェント |
公開求人数が30万以上と最多の大手で、地方の求人にも強い |
・ doda |
リクルートエージェントに次ぐ求人数を誇る業界No.2 |
・ マイナビエージェント |
新卒領域では最大手なのもあり、20代の若手のサポートに特に強い |
・ type転職エージェント |
ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象 |
・ パソナキャリア |
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い |
・ LHH転職エージェント |
世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い |
・ JACリクルートメント |
ハイクラスの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収700万円以上は登録必須 |
いずれも20年以上の実績のある大手で、国内の大手優良企業の求人はこれら7社に集中しています。
この通り自分の年収に合わせて選ぶことで、ミスマッチな業者を使って断られることは無くなります。
また、正社員経験がないフリーター・ニートの方は、20代なら以下の専門サービスを使いましょう。
- ハタラクティブ:フリーター・ニート向けNo.1
- Re就活エージェント:上場企業が運営する20代特化のサービス
- マイナビジョブ20’s:大手マイナビの運営で、未経験可の求人が7割以上
一般的な大手だと断られますが、これらなら、初めての就職でも積極的にサポートしてもらえます。
4. 年収・経験別|おすすめ転職エージェント
今回当ページでは、大手転職エージェント30社以上を比較し、以下の観点で7社を厳選しました。
- 大手企業の運営
- 20年以上の実績あり
- 使った人の評判が極めていい
厳選した7社について、年収別におすすめ度をまとめたのが以下です。
~500万円 | 500~ 700万円 |
700~ 900万円 |
900万円~ | |
リクルートエージェント | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
doda | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
マイナビエージェント | ◎ | ◎ | ◯ | △ |
type転職エージェント | ◎ | ◯ | ◯ | △ |
パソナキャリア | △ | ◯ | ◎ | ◎ |
LHH転職エージェント | △ | ◯ | ◯ | ◎ |
JACリクルートメント | × | △ | ◎ | ◎ |
それぞれ特徴を解説するため、自分の年収に合わせて3社に登録しましょう。
転職エージェントは、担当者の合う・合わないがあるため、あらかじめ3社は使っておくのが鉄則です。
4-1. リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は、業界最大手のリクルートが運営する転職エージェントで、求人の量・転職実績共にトップクラスです。
大手中心に良質な求人が多く、サポート体制も整っていることから利用者からの評判は抜群にいいです。
長年の実績から、「まずはリクルートさんにお願いしよう」と考える企業の採用担当も多く、大手・優良企業の求人も多いので、登録しておいて損はありません。
向いている人の年収 | 500~900万円 |
求人数 | 約680,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
運営歴 | 1977年~ |
リクルートエージェント公式ページ:https://www.r-agent.com/
4-2. doda
「doda」はパーソルキャリアが運営する、業界2位の実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。
求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。
リクルートエージェントよりは求人数が少ないものの、一人一人の登録者にきめ細かいサポートをしてくれると好評です。
向いている人の年収 | ~700万円 |
求人数 | 約200,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
運営歴 | 1989年~ |
doda公式ページ:https://doda.jp/consultant/
4-3. マイナビエージェント
「マイナビエージェント」は、マイナビが運営する、近年急速に力をつけてきた転職エージェントです。
新卒で多くの学生が使っている「マイナビ」の実績もあり、若年層向けの求人や企業とのパイプは豊富にあるので、30代までの方は積極的に使いましょう。
サポート面で、とにかく丁寧という声も多いので、他社で思うようなサポートを受けられなかったという方にもおすすめのエージェントです。
向いている人の年収 | ~700万円 |
求人数 | 約63,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
運営歴 | 1973年~ |
マイナビエージェント公式ページ:https://mynavi-agent.jp/
4-4. type転職エージェント
「type転職エージェント」は、一都三県を中心とした求人を扱う大手転職エージェントです。
IT・WEB業界の求人、サポートを強みとしており、対象エリアでこの業界を狙う方には外せない一社です。
女性の転職に特化した求人サイトを長く運営していて、女性の転職ノウハウに強い特徴もあります。
向いている人の年収 | ~500万円 |
求人数 | 約29,000件 |
対応エリア | 東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、愛知 |
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
運営歴 | 1993年~ |
type転職エージェント公式ページ:https://type.career-agent.jp
4-5. パソナキャリア
「パソナキャリア」は求人の半数が年収800万を超える、ハイキャリアのサポートに強い転職エージェントです。
運営元のパソナは、人材派遣業の運営歴が40年を超える業界大手で、有名企業とのパイプが強く、大手・優良企業の求人を多く保有しています。
また、会社を上げて女性のサポートに力を入れているため、ハイキャリアの女性の方には真っ先におすすめしたい一社です。
向いている人の年収 | 700万円~ |
求人数 | 約36,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社パソナ |
運営歴 | 1976年~ |
パソナキャリア公式ページ:https://www.pasonacareer.jp
4-6. LHH転職エージェント
「LHH転職エージェント」は、世界60カ国に拠点を持つグローバル企業が運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。
運営元の「アデコ」は、世界中で長年人材派遣サービスを提供してきた実績があり、外資系企業とのパイプが強いです。
国内の有名企業の求人もありますが、外資系の転職ノウハウ、サポート力では頭ひとつ抜けているため、外資系への転職を狙う方には特におすすめです。
向いている人の年収 | 700万円~ |
求人数(未経験歓迎) | 約4,400件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | アデコ株式会社 |
運営歴 | 1985年~ |
LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com
4-7. JACリクルートメント
「JACリクルートメント」は、ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗の転職エージェントです。
実績や知名度の高さから、企業側も「高待遇の専門職」などハイキャリア求人はJACにだけ相談していることも多いため、年収700万以上の方は必ず登録しておきましょう。
世界11カ国にも支店を持っていて国外の会社との取引も多く、外資系企業とのパイプも強い特徴があります。
向いている人の年収 | 700万円~ |
求人数 | 約11,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
運営歴 | 1988年~ |
JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/
20代のフリーター・ニートなら専門のサービスがおすすめ
フリーター・ニートなど、経歴に自信のない方は、20代までなら専門のサービスがいくつもあるので、まずはこれらを使うべきです。
特徴 | |
ハタラクティブ | ・フリーターやニートなど経歴に自信のない20代のサポートに強い ・IT特化エージェント「レバテック」も展開する大手の運営 |
Re就活エージェント | 職歴の浅い20代のサポートに特化していて、担当者の8割は既卒、第二新卒の経験者 |
マイナビジョブ20’s | ・未経験可の求人が7割以上の20代向けのエージェント ・業界大手のマイナビが運営 |
これまで紹介した大手のサービスは、正社員経験がないと相手にしてもらえません。
しかし、これら3社なら、職歴に浅い20代の就職サポートが専門で、積極的にサポートしてくれます。
希望の職種、業界が決まっている人は”特化型”もおすすめ
これまで紹介したのはどの業界にも強い大手エージェントですが、「〇〇業界特化!」という”特化型”転職エージェントもあります。
希望する職種、業界がはっきりしている方は、以下の特化型エージェントも使っておきましょう。
特化する業界、職種 | それぞれの最大手 |
ITエンジニア・WEBデザイナー | レバテックキャリア |
コンサル | ムービン |
金融業界 | コトラ |
メーカーの機械・電気系エンジニア | メイテックネクスト |
管理部門(経理、人事、法務) | MS-Japan |
経験者に限られますが、特化した内容にあわせて選べば、断られることはまずありません。
特化型は、リクルートなどの大手に比べると、小規模で求人が少ないことも多いですが、上記の5社は豊富な実績があり、求人もたくさん持っています。
5. 断られた人におすすめのその他転職サービス
転職エージェントで断られたり、満足に使えなかった場合の他の選択肢として、以下の転職サービスもあります。
- スカウトサービス:登録して企業やエージェントからのスカウトを待つ
- 求人サイト:自分で求人を探して応募する
- ハローワーク:公共の職業紹介サービス
それぞれどんな人向けで、どんなサービス内容かを解説していきます。
5-1. スカウトサービス|年収600万円以上の人向け
スカウトサービスは、経歴やスキルを登録して、企業やヘッドハンターからのスカウトを待つサービスで、主に年収600万円以上の方を対象としています。
登録するとあなたのプロフィールがデータベースにのり、それを使う企業の人事やヘッドハンターの目に留まると、スカウトが受けられます。
※ヘッドハンター:保有する求人にあった人材を探す転職エージェント
登録後は待つだけでよく、企業からのスカウトだといきなり面接に進んでスピーディーに内定が決まることもあるため、登録しておいて損はありません。
現在そこまでの年収がない方も、特定の分野で高い専門性があればスカウトをもらえるので、腕試しに登録してみるのもおすすめです。
迷ったらどれだけの企業が使っているサービスかを公開していて、数が最多の「ビズリーチ」を選びましょう。
登録企業数 | 運営歴 | |
ビズリーチ | 約30,000社 | 2009年~ |
リクルートダイレクトスカウト | 非公表 | 2014年~ |
doda X | 非公表 | 2019年~ |
AMBI | 約2,800社 | 2017年~ |
ミドルの転職 | なし (在籍するエージェントからのスカウトのみ) |
2015年~ |
スカウトサービスの最大の強みは企業から直接スカウトが受けられることですが、企業数が多いほどチャンスは広がり、スカウトも増える傾向があります。
スカウトサービスなら「ビスリーチ」がおすすめ
「ビズリーチ」は、毎月30,000人以上が登録している今最も勢いのあるスカウトサービスです。
即戦力人材を効率よく採用したい企業が続々と利用を開始していて、登録社数は30,000社を超えます。
一部有料の機能もありますが、最大の目玉である「企業からのスカウトの受け取り、返信」は無料プランでもできるので、まずは無料プランで使ってみるのがおすすめです。
有料プランの機能とは?
ビズリーチで月5,500円の有料プランに入ると開放される主な機能には、以下があります。
- サイト内の全ての求人の閲覧、応募ができる
- ヘッドハンターのスカウトが全て見られる
自分からも積極的に動きたい人向けの機能ですが、こうした人には、転職エージェントの活用がおすすめです。
紹介される求人にどんどん応募していくなど、自分からも積極的に動けますが、料金は一切かかりません。
ビズリーチは無料プランで使った上で、求人探しや応募には転職エージェントを活用しましょう。
求人数 | 約120,000件 |
対応エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
登録企業数 | 約30,000社 |
在籍ヘッドハンター数 | 6,200人 |
ビズリーチ公式ページ:https://www.bizreach.jp
5-2. 求人サイト|最終手段としておすすめ
求人サイトは、サイト上の求人を自分で調べて応募していく転職サイトです。
これまで紹介した他のサービスと比べると以下の通りで、あらゆる点で劣るため、まず使うべきサービスではありません。
サポート | 求人の質・量 | 選考の有利さ | |
①転職エージェント | ◎ 相談〜内定後の交渉まで |
◎ 良質な非公開求人、数多い |
◎ 選考対策・プッシュあり |
②スカウトサービス | △ 企業からのスカウトなら無し |
◎ 良質な非公開求人、数多い |
○ 企業スカウトなら書類選考なし |
③求人サイト | × 自分でやる |
△ 公開求人、数少ない |
× 自力で頑張る |
転職エージェントを3社以上使っても決まらなかった方のみ、最終手段として使いましょう。
おすすめは「リクナビNEXT」
正社員としての転職を目指す方は、最大手の「リクナビNEXT」を使っておけば間違いありません。
総求人数は10万件以上と他サイトの倍以上あり、以下のようにどのエリアでも求人数はNo. 1です。
求人数 | |||
関東 | 関西 | 九州 | |
リクナビNEXT | 約137,000件 | 約56,000件 | 約81,000件 |
イーキャリア | 約20,000件 | 約4,000件 | 約1,700件 |
マイナビ転職 | 約15,000件 | 約12,000件 | 約10,000件 |
en転職 | 約3,700件 | 約1,700件 | 約1,000件 |
type | 約2,100件 | 約800件 | 約520件 |
- 2025年1月時点
あらゆる業界・職種をバランスよく扱うため、特にやりたいことが決まっていない方は、まずはこれに登録して活動を進めましょう。
リクナビNEXT公式ページ:https://next.rikunabi.com/
5-3. ハローワーク|誰でも使えるが、求人はイマイチ
公共の職業紹介サービス「ハローワーク」もありますが、こちらは、求人の質がイマイチなのでお勧めしません。
誰でも使えて、無料で相談にも乗ってもらえますが、以下のデメリットがあります。
- お金を払って民間の就職サービスを使う余裕がない、小さい会社の求人が多い
※ハローワークは掲載無料
企業側には、無料で採用し放題のサービスなこともあり、人を使い捨てにするブラック企業も紛れやすいです。
求人の質が下がるので、まずは民間の転職エージェントや求人サイトを活用しましょう。
6. 転職にはまずエージェントを使うべき4つの理由
断られる場合があるなど、デメリットもありますが、転職を検討される方は、以下の理由でまずは転職エージェントを使うべきです。
- 転職でのミスマッチが起きにくい
- 世に出ていない”非公開の求人”を紹介してくれ、応募できる
- 選考で有利になりやすい
- 自分で動くより圧倒的にラク
理由① 転職でのミスマッチが起きにくい
転職エージェントを使えば、「いざ働き始めたら、思っていたのと違った」といったミスマッチは起こりにくくなります。
求人のデメリットや裏側も踏まえて、あなたの希望にマッチする求人だけを紹介してくれるからです。
エージェントは、求人票からは読み取れない、以下のような情報も大量に持っています。
- 職場の雰囲気はどうか、現場のリーダーはどんな人柄か
- 休みのとりやすさ、サービス残業の実態はどうか
- 直近でどれだけ人が辞めているか
現場に通って職員に話を聞いたり、過去にサポートした人へも聞き取りをして、こうした情報を日々集めています。
「帝国データバンクの調査(2024年)」によると、国内の半数以上の企業は人手不足を感じていて、採用に苦労している企業が多いのが現状です。
とにかく人が欲しいあまり、面接でも肝心なデメリットを教えてくれない企業もあります。
いざ働き始めてから、以下のような隠れたデメリットに後悔するケースはよくあります。
- 「実はきついノルマがあり、達成しないとまともに稼げない」
- 「サービス残業が当たり前の社風」
- 「雑用ばかりで、スキルが全然身につかない」
エージェントはこうした職場ごとの悪い点についても先に教えてくれるため、転職の失敗を防げるようになります。
なぜここまでしてくれるの?
エージェントは、転職を成功させないと利益が出ない仕組みで、ミスマッチはエージェントにとっても損になるからです。
転職エージェントは、企業にあなたを紹介することで、企業から紹介料を受け取るビジネスです。
この紹介料は、仮にあなたが3ヶ月以内など短期で辞めた場合は、企業に返金するルールがあります。
あなたにすぐに辞められると、転職エージェントは紹介料が手に入らず、大損になるのです。
長く続けられる職場に転職してもらい、利益につなげるためにも、ミスマッチを防ぐことに全力を注いでくれます。
理由② 世に出ていない”非公開の求人”を紹介してくれ、応募できる
非公開求人で、大手銀行の新規部門立ち上げ案件を紹介されました。
年収700万円以上、キャリアの幅が広がるポジションで、普通に転職活動をしていたら見つからなかったと思います。
エージェントのネットワークに感謝です。
そもそもですが、下記のような優良な求人は、インターネットには中々出てきません。
- 人気なポジションでインターネットに出すと応募が殺到してしまう求人
- 重要なポジションで、外部には求人を出していることを知られたくない求人
- 今、その会社で働いている人が嫉妬するような条件の求人
これらの求人は、企業側が取引のある転職エージェントに内々に相談し、そのエージェントに登録している人だけに紹介されます。
転職エージェントを使えは、求人サイトにはないこれらの高品質な非公開求人にも応募ができます。
逆に言うと、インターネットに出ている公開求人は、幅広く募集しないと人が集まらない低品質なものが多いので、注意しましょう。
理由③ 選考で有利になりやすい
エージェントの選考対策で、企業が注目するスキルを中心にアピールできました。
「問題解決能力を具体的に話すように」という指導のおかげで、面接官の評価が高く、内定を得られました。選考対策の質が高かったです。
大手の転職エージェントは、企業ごとの過去の面接データをたくさん持っていて、応募先に好印象を与えるための、選考アドバイスをたくさんしてくれます。
また、転職エージェントを使うだけで、直接申し込んだ人よりも、選考が有利に進むことがあります。
採用側からすると、どこの誰かわからない人よりも、転職エージェントがプッシュしてくる人の方が安心して採用することができるからです。
エージェントは、企業側に書類に書けないあなたの魅力をアピールしてくれ、優秀なエージェントだと、面接で失敗しても結果を覆してくれることもあります。
理由④ 自分で動くより圧倒的にラク
忙しい毎日を過ごしながらの転職活動は大変でしたが、エージェントが全て代行してくれたので負担が軽減されました。
複数企業のスケジュール調整もスムーズで、ストレスなく進められました。
転職エージェントを使えば、以下を全て無料でしてもらえて、あなたは面接以外で企業とやりとりする必要がなくなります。
- キャリアの相談
- 求人の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 面接や入社の日程調整
- 年収交渉
自分で求人を探して応募する場合と比べて、圧倒的に手間が減り、あなたは、選考対策だけに集中できるようになります。
特に働きながら転職活動をする場合、日中の連絡や、面接調整など、仕事と転職活動の両立は非常にハードです。
転職エージェントは現在の仕事の事情も考慮してくれ、まるで秘書のように、転職ですべきことを行ってくれます。
7. 転職エージェント選びの2つの注意点
これまで紹介した通りメリットの大きいサービスですが、転職エージェント選びでは、以下の点に注意しましょう。
- 大手以外を使うのは危険
- 1社に絞ると失敗する
注意点1. 大手以外を使うのは危険
転職エージェントは、リクルートやdodaなど、当ページで紹介する大手に絞って使いましょう。
中小エージェントは、すぐに人が辞めるような、不人気な求人しか持っていない場合も多く、危険だからです。
ここ数年で、人材紹介業者は1万社以上増加したデータもあり、新しい転職エージェントも大量に増えました。
引用:厚生労働省ホームページ
これには、資格さえあれば、インターネットで簡単にエージェント業が始められるようになったという背景があります。
ただ、こうした新しいエージェントには、以下のようなタイプが多いため注意しましょう。
- 企業とのパイプが弱く、紹介できる求人が少ない
- 常に出回っているようなブラック求人しか持っていない
- 実績が少なく「会社ごとにどう対策すれば内定が出やすい」といったノウハウがない
実績作りのために、合わない求人をごり押しするなど、中にはひどい運営業者もいるので危険です。
優良な業者の見極めが難しいため、聞いた事もないようなエージェントは避け、これまで紹介したような実績のある大手だけを使いましょう。
近年、ネットで簡単にエージェント業が始められる「求人データベース」のサービスが始まり、これを使う新しい業者が増えています。
「求人データベース」はたくさんの転職エージェントが共有する求人データのことです。
データベースの求人は、簡単にいうと売れ残りの集まりで、「不人気ですぐ人が辞める大量採用な求人」がほとんどです。
大手エージェントでも長期間決まらなかった求人が流れ着いているイメージで、実際にデータベース内には以下のように人気とは言えない会社ばかりが並んでいます。
- きついノルマが有名な保険会社、不動産会社
- ブラックで有名な飲食チェーン、引越し会社
- 薄給でスキルも身につかない3次請け、4次請けのIT企業
設立から数年なのに「求人5万件」のようなアピールをする中小エージェントがいたら、ほぼ間違いなくこのパターンなので注意しましょう。
注意点2. 1社に絞ると失敗する
大手エージェントを選んでも、ハズレの担当がつく場合もあるため、必ず3社は使い、担当者を比べるようにしましょう。
ハズレの担当としては、以下のようなパターンがあげられます。
- 入ったばかりの新人など、志望業界の知識が不十分で、深い相談ができない
- 伝えた条件に合わない求人を紹介してくる
一社に絞ると、こうした担当に当たっても比較ができず、イマイチなサポートに頼って失敗する恐れがあります。
複数社使うことで担当ごとのサポートの良し悪しがわかり、1人に足を引っ張られて失敗することは無くなります。
いくつ登録しても無料なのは変わらないため、優秀な担当を見極めるためにも、少なくとも3社は使っておきましょう。
また、エージェントごとにパイプの強い企業が違うので、複数登録には、求人の選択肢が大幅に増えるメリットもあります。
まとめ
転職エージェントになぜ断られるのか、対処法はあるかを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
転職エージェントは、転職を決めて初めて利益が出るビジネスで、「転職が決まりにくい=お金にならない」と判断されると断られてしまいます。
そのため、登録時や利用時は以下を意識しましょう。
- 希望年収は「こだわらない」を選んでおく
- 希望の条件は2~3個に絞っておく
- 希望の職種・業界は絞りすぎない
- 最初の申し込みは丁寧にする
- 転職の希望時期は「すぐにでも」と答えておく
- 経歴・スキルに嘘はつかない
- 最低限のマナーに気をつける
- 自分の年収・経験に合ったエージェントを使う
転職エージェントは、以下を参考に、自分の年収にマッチしたものを必ず使いましょう。
おすすめ度各社の特徴
・ おすすめ エージェント |
~500万円 | 500~ 700万円 |
700~ 900万円 |
900万円~ |
・ リクルートエージェント |
◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
・ doda |
◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
・ マイナビエージェント |
◎ | ◎ | ◯ | △ |
・ type転職エージェント |
◎ | ◯ | ◯ | △ |
・ パソナキャリア |
△ | ◯ | ◎ | ◎ |
・ LHH転職エージェント |
△ | ◯ | ◯ | ◎ |
・ JACリクルートメント |
× | △ | ◎ | ◎ |
・ おすすめ エージェント |
|
・ リクルートエージェント |
公開求人数が30万以上と最多の大手で、地方の求人にも強い |
・ doda |
リクルートエージェントに次ぐ求人数を誇る業界No.2 |
・ マイナビエージェント |
新卒領域では最大手なのもあり、20代の若手のサポートに特に強い |
・ type転職エージェント |
ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象 |
・ パソナキャリア |
半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い |
・ LHH転職エージェント |
世界60の国と地域でサービス提供実績のある企業が運営元で、外資系の転職に強い |
・ JACリクルートメント |
ハイクラスの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収700万円以上は登録必須 |
また、正社員経験がないフリーター・ニートの方は、20代なら以下の専門サービスを使いましょう。
- ハタラクティブ:フリーター・ニート向けNo.1
- Re就活エージェント:上場企業が運営する20代特化のサービス
- マイナビジョブ20’s:大手マイナビの運営で、未経験可の求人が7割以上
この通り自分の年収や経験に合わせて選ぶことで、ミスマッチな業者を使って断られることは無くなります。
当ページの内容が、あなたの転職成功のお役に立てることを、心から祈っています。
応募先の仕事内容だけでなく、会社の社風やチームの雰囲気まで教えてもらえたのが大きなポイントでした。
「メンバー同士の意見交換が活発」といった具体的な情報があったおかげで、働きやすい職場を選べました。
エージェントの情報力に感謝しています。