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企業別年収

JT(日本たばこ産業)の年収は?年齢・役職別にわかる実態と全注意点

「JTの年収はどのくらい?」「どのように上がっていく?」など、日本たばこ産業株式会社(以下、JT)の年収が気になっていませんか?

JTの正社員の平均年収は951万円で、たばこメーカーの中でも高いです。しかし、高い年収の裏に、働く上での注意点もあるので、これからJTで働こうという人は知っておく必要があります。

このページでは転職エージェントとして数多くの人の転職支援をしてきた筆者が、JTの年収について、知っておくべきことを下記の流れで紹介します。

  1. JTの年収は?年齢・役職別にすぐわかる
  2. JTの年収以外の評判・働きやすさについて
  3. JTはそもそもどんな会社か
  4. JTへの転職を目指す人へ|採用・求人情報
  5. JTへ転職する際におすすめの転職エージェント
  6. JTの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

最後まで読めば、JTの年収はいくらか、年齢・役職別にはどうなのか、他社と比べてどうなのかまで、JTの年収の全てがわかるでしょう。

著者:I.J(現役転職エージェント)
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ij
30代の現役転職エージェントで、当サイトの発起人。

新卒で大手エージェントに入社。求職者向けのキャリアアドバイザーを経験後、法人担当(採用企業側の担当)も経験する。

累計3,000名以上の求職者をサポートしてきた経験を活かし、他社勤務も経て、現在は大手エージェントの、求職者のサポート部門でマネージャーを行う。

匿名だからこそ発信できる業界の裏事情など「綺麗事では語れない、転職する人に真に価値のある情報を」という思いでこのサイトを立ち上げた。

1. JTの年収は?年齢・職種役職別にすぐわかる

JTの正社員の平均年収は、951万円です。

これはたばこメーカーの中でも高水準で、同じ大手たばこメーカーの「フィリップ・モリス」「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ」と比べても高いです。

1-1. 年齢別の年収水準

口コミサイトを元に集計すると、JTの年齢別の給与の平均値は以下の水準です。

25歳 500万円~550万円
30歳 650万円~700万円
35歳 750万円~800万円
40歳 850万円~900万円
45歳 950万円~1,000万円
50歳 1,000万円~1,050万円
55歳 1,050万円~1,100万円

役職、残業時間によっても左右されますが、平均すると、上記の水準になります。なお、JTの平均残業時間は21時間です。

1-2. JTの給与の口コミ・満足度のまとめ

JTの社員の口コミを分析した結果、給与面で下記5つの傾向があることがわかりました。

  • 日系メーカーとしてはトップクラスの待遇なので満足している
  • 年功序列の色が強く、管理職手前までは横一列で昇給・昇格していく傾向
  • 福利厚生が非常に手厚く、若手のうちから可処分所得が高い
  • 海外駐在時の手取り年収が非常に高い
  • 管理職はグローバル基準と同じ水準なので給与が高いが、非管理職についてはややグローバルの中では劣る

待遇に関する評価は人気企業300社の中でも上位です。

日系メーカーとしては年収が高いので非常に満足しているという口コミが目立ちます。

年功序列の色が強いので、管理職手前までは横一列で昇給・昇格していく傾向です。

住宅関連などの福利厚生が非常に手厚く、可処分所得は若手のうちから多いという意見が多数あります。

また、海外駐在の場合は手取り年収が大幅に昇格します。

特に、たばこの事業のグローバル本社機能のあるスイス駐在の場合はとても高いという声もあります。

このほか、管理職はグローバル基準で統一された報酬体系になっているので高いが、管理職未満についてはグローバル単位で見ると低く感じると話す方もいます。

1-3. 同業他社との年収比較

たばこメーカーの平均年収は、790万円(転職サイト「doda」調べ)ですから、JTの正社員の平均年収はたばこメーカーとしてはかなり高い水準と言えます。

一緒に検討される大手企業と比較すると下記の通りで、同じ大手たばこメーカーと比べても高くなります。

平均年収 平均年齢 平均勤続年数 待遇の口コミ評価
JT 951万円 41.3歳 15.0年 4.1
.PMJ 820万円 38.6歳 4.0
.BATJ 730万円 38.1歳 4.1

※各社最新のIR情報・就職情報サイト・口コミサイトを参考に作成

1-4. 役職別の年収

JTの役職別の年収の目安は、それぞれ下記の通りとなっています。

役職目安 年収目安
スタッフ4 500万円~550万円
スタッフ3 700万円~750万円
スタッフ2 800万円~850万円
スタッフ1 900万円~950万円
チームリーダー(課長代理) 1,050万円~1,100万円
グループリーダー(課長) 1,150万円~1,200万円
室長 1,300万円~1,350万円
部長 1,500万円~1,550万円
取締役 20,800万円

1-5. 職種別の年収

JTで給与を決めるのは役職グレードですから、職種ではほとんど差がつきません。

1-6. JTの評価制度

JTは、目標管理(MBO制度)で評価されると考えましょう。

年度はじめに決めた目標を、半期に一度の面談などを通して、評価者会議での最終判断がされ、評価が決定します。

評価軸は、役割評価(コンピテンシー)と成果評価の2つです。

社員からの口コミでは、以下のような声が上がっています。

  • 基本的には年功序列の色が強く、管理職手前までは同期で横並びな傾向
  • 定性面の目標に重きを置いていると感じる
  • 不透明な点もあるので、上司の心象に左右される印象がある
  • 簿記やTOEICなどの資格をとっていると底上げされる

1-7. JTで年収を上げるポイント

評価制度を踏まえ、JTで働きながら年収を上げるためには、下記3点が重要です。

  • 設定した目標は必ず達成し、昇格やボーナスアップを狙う
  • 曖昧な項目もあるので、評価者をはじめ周囲へのアピールを行い、印象を良くしておく
  • (たばこ部門については特に)英語を用いての業務遂行に問題がないように語学力を上げておく

逆に言えば、「上記を行う自信がない」という方は、JTでは大幅な年収アップを期待できないので、他社をおすすめします。

1-8. JTの福利厚生

JTの福利厚生は下記の通りとなっていて、大手ならではの高水準といえます。

休暇 -完全週休2日制(休日は土日祝日)
-年間有給休暇10日~20日(下限日数は、入社半年経過後の付与日数となる)
-年間休日日数120日
-創立記念日、年末年始休日(12/30~1/4)
-夏季休日(5日)
-年次有給休暇(初年度10日、2年目以降20日)
-慶弔休暇
-育児・介護休職 等
住宅関連 -借上げ社宅制度(年齢等により家賃の最大70%を会社が負担※上限あり)
年金・財形関連 -厚生年金保険
-企業年金
-財形貯蓄
退職金 -あり
その他 -持株会
-カフェテリアプラン制度

2. JTの年収以外の評判・働きやすさについて

口コミサイトをもとに社員からのJTの評価をまとめると、下記の通りです。

評価 人気企業内順位
待遇 4.1 38位/300社
ワークライフバランス 4.2 8位/300社
キャリア・成長 3.0 155位/300社
やりがい 3.0 276位/300社
職場の雰囲気 3.3 126位/300社

ここまで紹介してきた待遇(給料や福利厚生)以外の下記4項目について、社内からの内部事情も含め、紹介していきます。

  1. ワークライフバランス
  2. 成長・キャリアアップ
  3. やりがい
  4. 職場の雰囲気

2-1. ワークライフバランスに関する口コミ

  • 全国転勤があるのは不満だが、通常の業務では非常にバランスが取りやすい
  • 製造系以外の職種ではフレックスやテレワークなどの働きやすい制度を活用できる
  • 有給休暇の取得が非常にしやすい
  • 部署や役職によってはハードワークとなる

ワークライフバランスに関する評価は人気企業300社の中でも上位です。

全国転勤が懸念ではあるが、基本的には非常にワークバランスが良いという口コミが目立ちます。

営業職を中心に全国転勤となるため、単身赴任となる方も多い点がストレスに感じるという方もいます。

製造系以外の職種ではフレックスかつテレワークも利用可能など、日々の調整はしやすいです。

また、有給休暇は取得しやすく年間15日以上の取得を強く推奨しています。

ただし、部署や役職によっては、ワークライフバランスは良くないとの口コミもあります。

  • 営業:代休はあるものの、土日に電子たばこの販促イベントがあるので忙しく感じる
  • グローバルとの連絡が多い本社部門:たばこ事業の意思決定がスイスで行われるので、時差の関係で他よりハードワークとなる
  • 管理職:昇進前に比べると業務量が多く、残業が増える傾向にある

会社全体の残業時間の平均は21時間ですが、部署・役職によってはハードワークが必要です。

2-2. 成長・キャリアアップに関する口コミ

  • 研修制度が非常に充実しており、社会人としての基本的なスキルが身につきやすい環境
  • 若手のうちから大きなプロジェクトに携わることができる
  • 手を挙げれば仕事を任せてもらえる
  • 地方の営業などではルーティーンワークばかりで成長を実感できないと考える方も
  • 寡占に近い市場構造なので、あまり競争意識を持って仕事ができない

成長・キャリアアップに関する評価は人気企業300社の中でも平均的です。

研修などの制度が非常に充実しており、社会人としての基本的なスキルが身についたという口コミが多いです。

社内選抜制度(NLP制度)など、キャリア支援は豊富と語る方も多数います。

若手のうちから大きいプロジェクトに携わることができ、積極的に動けば仕事を任せてもらえるので成長を実感したという方もいます。

ただし、地方支店の場合はたばこの販促営業などルーティーンワークばかりで成長やキャリアアップは難しいと考える方もいます。

このほか、寡占に近い市場で働いているので、あまり競争意識が働かず成長を実感しづらいという声もあります。

2-3. やりがいに関する口コミ

  • 若手のうちから仕事を任せてもらえるので達成感がある
  • 若手から中堅の管理職などが誕生するようになったので、社内でのキャリア形成に前向きになれる
  • 自分の携わった製品が世に出る時は喜びを感じる
  • 地方勤務の場合は特に、ルーティーンワークばかりでつまらないという意見を持つ方も
  • たばこ事業は海外の子会社が意思決定を担っている点に不満がある

JTにはやりがいを持って働いている方が多いです。

若手のうちから大きな仕事を任せてもらえるので達成感を感じるという口コミが多数あります。

若手~中堅の管理職の登用も増えてきているので、社内でのキャリア形成に前向きに取り組めるような環境になってきたと話す方もいました。

また、自分が開発に携わった製品が世に出た時は達成感があったという声もあります。

タバコが好きな方も多く、好きなことに携われるのでやりがいを感じているという人もいます。

ただし、ルーティーンワークばかりで業務内容としてはつまらないと話す方もおり、地方支店勤務の場合はその傾向が強めです。

このほか、たばこ事業の意思決定はスイスのJTI(JTインターナショナル)が主導になったので、意思決定に携われない点に不満があるという意見もあります。

2-4. 職場の雰囲気・人間関係に関する口コミ

  • 物腰が柔らかないなど接しやすい人が多く、フラットに議論できるような環境
  • ただし、地方の支店の場合は年功序列の色が残るとの意見もある
  • 多様性やコンプライアンスといった点を非常に意識している
  • たばこ事業については、子会社が主導権を握っているので、どちらが親会社か分からないといった不満を持つ方も
  • 喫煙を強制されることはないが、愛煙家が多いので、たばこが苦手だと働きずらい

職場の雰囲気・人間関係に関する評価は人気企業300社の中でも平均からやや上位です。

物腰が柔らかく、話しやすい雰囲気の方が多いため、フラットに議論できるような雰囲気と語る方が多いです。

本社は特に上記の傾向が強いものの、地方支店の場合は年功序列の雰囲気が残ると話す方もいます。

グローバル化を推し進めていることもあって、社員の多様性を大切にし、コンプライアンスへの意識が非常に高いです。

また、たばこ事業については、スイス法人のJTIが主導権を持って業務を進めているので、本社勤務ながら子会社のような雰囲気との声もあります。

このほか、喫煙の強制はないが愛煙家が多く、たばこ嫌いだと働きづらいと思うという意見もあります。

参考:JTから転職で出ていく人の事情

JTは、安定した雇用体系、業界内での高いシェアから定年まで働く人がほとんどで、JTグループ全体の2021年度から2023年度の離職率の平均は4.15%となっています。(引用元:JT

しかし、以下のような理由で転職を検討されています。

  • たばこ事業がスイスのJTインターナショナル主導となった点に不満がある
  • 喫煙者が多いので喫煙所でのコミュニケーションなどが多く、コミュニケーションに壁があるように感じる
  • 本部から離れるとルーティーンワークばかりで業務内容に不満を持つようになった
  • もっとガツガツ働く環境に行きたい

参考:JTとあわせて検討される企業との比較

JTとあわせて検討されてるのが、以下の企業です。

  • .フィリップ・モリス(PMJ):加熱式たばこの「IQOS(アイコス)」や、マールボロなどを手掛けるたばこメーカー
  • .ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BATJ):加熱式たばこの「glo」や、ラッキーストライクなどを手掛けるたばこメーカー

それぞれの会社の社内からの評価を比較すると、以下の通りになり、最高得点を赤字にしています。

待遇 ワークライフバランス キャリア成長 やりがい 職場の雰囲気
JT 4.1 4.2 3.0 3.0 3.3
.PMJ 4.0 3.3 3.2 2.9 2.3
.BATJ 4.1 3.9 3.3 2.8 3.2

一緒に検討されるたばこメーカーの中でもほぼ全ての満足度が高いです。

私が転職エージェントとして聞いた実際の社員の声

私が転職エージェントとして働く中でも、元社員の方から、以下のような声をよく聞きます。

  • 日系メーカーとしてはトップクラスの給与・福利厚生なので、待遇面には満足している
  • 全国転勤がネックだが、普段のワークライフバランスは非常に良い
  • 人柄が良い人が多いので、働きやすい雰囲気だと感じる

ただし、寡占市場で働いているので結果が出ても自分が本当に成長しているか分からないと話す方もいます。

過去にサポートした中でも、「もっとチャレンジングな業務のできる企業に行って、自分の能力を高めたい」などの理由で転職を希望される方もいたため、この点には注意しましょう。

3. JTはそもそもどんな会社か

引用:Google Maps

JTは、「セブンスター」などの紙たばこや「Ploom」シリーズの電子たばこのほか、加工食品や医薬品なども幅広く手掛ける大手メーカーです。

会社ホームページ:https://www.jti.co.jp/

3-1. 会社概要

社名 日本たばこ産業株式会社
設立 1985年4月1日
代表者 寺畠 正道
従業員数 連結 53,593人(2024年12月31日現在)
単体 5,994人(2024年12月31日現在)
本店所在地 東京都港区⻁ノ⾨4-1-1
事業内容 たばこ事業、医薬事業、加工食品事業

3-2. 事業内容

JTの事業内容は以下のとおりです。

たばこ事業 たばこの開発・製造・販売など
医薬事業 医薬品「ブイタマー®クリーム1%」などの開発から販売など
加工食品事業 冷食常温や調味料の開発から販売など

3-3. トップメッセージ

画像引用元:JT

JTは、お客様・株主・従業員・社会の4者すべてに対して責任を果たす「4Sモデル」を経営理念に掲げ、安定した企業価値の提供を目指してきました。

これまで、グローバル化の推進や事業構造改革を通じて、変化の激しい環境に対して主体的に変革を進めてきた実績があります。

現在の複雑で不確実な環境下でも、よりスピード感を持って行動し、組織能力の進化に取り組むことを明言しています。

今後は、「心の豊かさを、もっと。」というJT Group Purposeのもと、社会から長期的に価値を期待される存在となることを目指しています。

多様化・変化し続ける価値観に対応するために、お客様視点に立った行動変革を軸に、持続的な進化を追求し続けます。

3-4. 今後の事業展開

JTは、2024年から2026年を対象とした、「経営計画2024」を実施しています。

各事業の計画上の位置付けは以下のとおりです。

  • たばこ事業:JTグループの利益成長の中核かつ牽引役
  • 医薬事業:次世代戦略品の研究開発および各製品の価値最大化
  • 加工食品事業:収益性の高いトップライン成長の実現

たばこ事業については、グループの牽引役として売上の拡大を狙い、高温加熱式たばこを中心とした製品への投資を中心に実行予定で、RRPビジネス(リスク低減商品)の黒字化を2028年までに狙います。

医薬品事業については、「循環器・肝臓・筋」「免疫・炎症」「中枢」に重きを置き、研究開発や各製品の価値最大化を図っていきます。

加工食品事業については、「さぬきうどん」「ごっつ旨い」シリーズといったシェアNo.1製品群を中心に、販売拡大や高付加価値製品の開発に取り組む予定です。

上記を踏まえると、以下のような特徴を持つ方に向いた企業と言えるでしょう。

  • 顧客視点で製品開発や販売といった業務に活かせるような方
  • 中長期での視点を持って業務に取り組める方

4. JTへの転職を目指す人へ|採用・求人情報

ここまでの内容を踏まえ、JTへ転職したいと考えている方に向け、JTの採用・求人情報を紹介します。

新卒でJTを目指す、という方は新卒採用ページ(https://www.jti.co.jp/recruit/fresh/index.html)からプレエントリーをし、情報を得ましょう。

4-1. JTの採用職種

JTの職種は大きく分けると下記2種類です。

総合職 営業、製造(生産工程エンジニアリング業務、設備投資管理、品質管理、生産管理、原材料調達、製造工程開発など)、原料調達、R&D(たばこ製品に関わる基盤/応用研究、技術/製品開発、製品評価/分析など)、ファイナンス、コーポレートなど
医薬事業 医薬研究職 研究開発職

上記のような職種がありますが、中途採用ではどちらの職種でも募集を行っています。

具体的に出ていた求人を以下で紹介します。

4-2. 求人情報

過去に「JACリクルートメント」「LHH転職エージェント」「doda」といった大手転職エージェントや「キャリア採用サイト」で募集されていた求人情報をご紹介します。

総合職

求人概要 予定年収 勤務地
トレードマーケター(たばこのコンサルティング営業) 400万円~800万円 全国
経理 600万円~830万円 東京都港区
IT部門総合職(IT戦略(PMO)、セキュリティマネジメント、サービスデスクマネジメント) 650万円~700万円 東京都港区
開発職(加熱式/電子たばこ(Ploom等)デバイスのメカ設計) 550万円~800万円 東京都墨田区
研究開発職(たばこ中央研究所:化学工学) 500万円~900万円 神奈川県横浜市
【マーケティング職】喫煙者向けサービス「CLUB JT」の企画・運営スタッフ 553万円~980万円 東京都港区
M&A担当マネージャー 740万円~1,290万円 東京都港区

総合職においては営業から研究開発職など様々なポジションで募集を行っています。

医薬事業 医薬研究職

求人概要 予定年収 勤務地
医薬品の開発企画・製品企画担当 390万円~1,000万円 東京都中央区
医薬品の品質保証に関わる業務 500万円~900万円
臨床薬理担当(開発戦略の策定支援等) 600万円~1,000万円

医薬研究職においては開発企画から品質保証などのポジションで募集を行っています。

4-3. 採用メッセージ、求められる人物像

過去の求人に記載されていたJTの求める人物像の一例として、以下のような内容があります。

マーケティング

  • 目的志向、顧客志向である方
  • 専門分野に捉われず、新たなナレッジ・ノウハウの取得に積極的な方
  • 周囲やパートナーを巻き込んで業務を完遂できる方
  • 他者を尊重し、オープンなコミュニケーションができる方
  • 市場/顧客調査やデータ分析に基づいた企画ができる方

M&Aマネージャー

  • 全体を俯瞰し、自身の役割を理解しやり切ることができる方​
  • チームメンバー及び他部署への配慮や謙虚さ、敬意を表することができる方​
  • 出張や出向要請に対して柔軟に対応できる方​ ​
  • 目的のためであれば何事も隔てなく取り組むことができる方​
  • 健全な懐疑心を持ち合わせ、建設的な思考ができる方​
  • タスクとしてこなすのではなく、付加価値をのせて仕事を推進することができる方​

FP&A / ガバナンス管理​

  • 会計知識をベースに、事業を多角的に分析し、経営層への提言ができる方​
  • 複雑な情報を分かりやすく伝え、関係者を巻き込みながら業務を進められる方​
  • 些細なことにも感謝し、敬意を持って接することができる方
  • 他者の感情を理解し、共感することができる方​
  • 自分の行動に責任を持ち、最後までやり遂げる力を有する方​
  • 変化の速い環境においても柔軟に対応し、新しい知識・スキルを積極的に習得できる方​
  • オーナーシップを持ち、雑務を含め、手を動かす業務も嫌がらずに取り組める方​
  • 何事にも健全な懐疑心を持ち議論することができる方​

また、留意事項として”たばこに対するネガを持つ方は不可”としています

この他、たばこ部門については意思決定がスイスに拠点を置く、JTI(JTインターナショナル)が業務の中心となっていることから、英語力も非常に重要となってきます。

上記を踏まえると、以下のような点をアピールすると良いでしょう。

  • (喫煙をするしないにかかわらず)たばこへのネガティブな感情を持っていないこと
  • チームプレーで業務を遂行できること
  • 主体的に業務に取り組める方
  • 変化の大きい環境でも柔軟に対応できること
  • 英語での業務遂行に問題がないこと

逆に言うと、上記のスキル・性格、実績がない場合、転職は難しく、たとえ入社できてもミスマッチがおき、後悔する可能性がありますから注意しましょう。

4-4. JTの転職難易度

JTへの転職難易度は「かなり高い(高度なスキルや経験があっても難しい)」です。

中途採用は積極的に行なっている傾向がありますが、高い知名度や、安定性などから、転職人気企業ランキング上位の常連で、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。

そのため、以下を徹底しないと合格は難しいでしょう。

  • 自分の経験、スキルに合ったポジションに応募する
  • 求める人物像を理解し、活躍できる人材であることをアピールする
  • 過去の傾向を分析し、面接・選考対策を徹底的に行う

4-5. JTへはどうやって応募すべきか

JTに応募するには、以下の3つの方法がありますが、必ず転職エージェントを使い応募しましょう。

転職エージェントを使うべきなのは、以下の点でJTの転職に有利になるからです。

  • インターネット上に出ていない、JTの非公開求人に応募できる
  • JTの傾向を踏まえた選考対策(面接対策、書類添削)をしてくれる
  • JT側にあなたの魅力を伝え、プッシュしてくれる
  • 内定時に給与交渉をしてくれる

ページの後半で、転職エージェントについて詳しく解説をしますが、JTに転職したい方が使うべきエージェントは下記の3社です。

これらに登録し、「JTに転職したい」と伝え、サポートを受けましょう。

上記エージェントは先ほどJTと比較した他社への転職にも強いので、他社に応募する際にも使えます。

5. JTへ転職する際におすすめの転職エージェント

JTの転職を目指す際に使うべきエージェントは下記の3つです。

この3つに登録し、JTやその他希望する企業に転職したいと相談しましょう。

これらを選んだ理由は下記3つです。

  • 大手で求人数も多く、JTの求人も持っている可能性が高い
  • JTへの転職を有利にするためのノウハウを持っている
  • 提案力・交渉力が高く、転職の強い味方になってくれる

一つずつ解説していきます。

5-1. JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメント」は、ハイクラス専門の転職エージェントです。

ハイキャリアの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、企業側も「管理職」「高待遇の専門職」などハイクラスな求人はJACにだけ相談していることも多いです。

JTの中でも、年収800万円以上のポジションを狙う方は、必ず使っておきましょう。

ただし、ハイクラスな人材でないと判断されると十分なサポートを受けられませんので注意しましょう。

JACリクルートメント公式ページ:https://www.jac-recruitment.jp/

5-2. LHH転職エージェント

lhh

LHH転職エージェント」は、世界的に有名な大手人材会社アデコの運営する、ハイクラス向けの転職エージェントです。

サポートを受けた利用者は、平均で年収を約100万円上げていて、年収アップの転職に強みを持ちます。

これまでの経験を活かしつつ、今よりポジション、年収を上げる転職がしたい方には特におすすめです。

LHH転職エージェント公式ページ:https://jp.lhh.com

5-3. doda

doda」はパーソルキャリアが運営する、業界トップクラスの実績と豊富な求人を持つ転職エージェントです。

求人数・提案力・交渉力・サポート全てが高水準で、非常にバランスがよく、当たり外れが少ないエージェントとも言えます。

過去のサポート実績から社内にデータやノウハウが蓄積されているだけでなく、企業とのパイプも強いので、人気企業を目指すなら一度は相談しておきましょう。

doda公式ページ:https://doda.jp/

6. JTの中途採用の面接想定質問40選と、面接・書類選考のポイント集【年齢別】

この章では、JTの中途採用選考でアピールすべきポイントや、面接の想定質問を紹介します。

6-1. JTの中途採用で聞かれる想定質問40選

JTの面接を想定して、想定質問を作成しました。年齢別に以下のように40個用意しましたので、準備しましょう。

このページでは、どの企業でも聞かれるような、一般的な質問はあえて入れませんでした。

一般的な質問や、答え方を「プロ直伝!転職面接の質問99例の答え方とわかりやすく伝える全ノウハウ」でまとめていますので、合わせてしっかり準備しましょう。

全ての人が準備すべき質問10個

  1. JTのように社会との関わりが大きい企業で働くことについて、どのように向き合おうとしていますか。
  2. 当社のように複数の事業を展開する企業において、ご自身が貢献できると考える領域はどこですか。
  3. JTでは品質・安全・信頼性が重視されますが、そのような環境でどのように業務を進めていきたいですか。
  4. JTの製品・サービスが持つ社会的な意味をどのように捉えていますか。
  5. 規制や制度の変化が業務に影響を与える場面では、どのように対応しようと考えていますか。
  6. 変化の少ない安定した環境と、変化が求められる局面のどちらでも、どのように工夫して働いてきましたか。
  7. JTのような長期的視点を重視する企業で、どのような価値を出したいと考えていますか。
  8. 異なる背景や価値観を持つ社員と協働する上で、どのような点を大切にしていますか。
  9. 海外事業に関心がある場合、どのような形で関与し、どのような準備をしてきましたか。
  10. JTの一員として働くことに対して、ご自身なりに意識していることがあれば教えてください。

若手社員(第二新卒〜30歳前後)が準備すべき質問10個

  1. JTのような大規模な組織に入るうえで、まずどのようなことから学んでいきたいと考えていますか。
  2. 若手として配属された部署で、新しい業務を覚えるときにどのような姿勢で取り組んできましたか。
  3. チーム内で自分の役割を認識し、貢献しようと意識した経験について教えてください。
  4. 任された業務の中で、自ら工夫して改善したことがあれば教えてください。
  5. 指示待ちではなく、自ら動いた経験があれば、その背景と行動を教えてください。
  6. 新しい制度やルールに直面したとき、どのように理解を深め、適応してきましたか。
  7. JTのように安定的に事業を展開する企業で、自身の成長をどう描いていますか。
  8. 業務上のミスや行き違いに対して、どのようにリカバリーし、周囲と連携しましたか。
  9. JTの製品やサービスについて学ぶうえで、特に関心を持っている点を教えてください。
  10. 若手の立場で意見を伝えるときに、どのように工夫してきましたか。

中堅社員(30代〜40歳前後)が準備すべき質問10個

  1. JTのような規模の企業で、部門を超えた調整業務を担う場合、どのように進めていきたいと考えていますか。
  2. 組織の課題を見つけ、改善につなげた経験があれば、その内容と成果を教えてください。
  3. ルールや手順が整った環境の中で、どのように工夫して付加価値を出してきましたか。
  4. 上位方針と現場の状況にギャップがあるとき、どのように対応してきましたか。
  5. JTのように複数の事業を持つ会社において、自身の専門性をどう活かせると考えていますか。
  6. チームや後輩の成長を支援した経験があれば、どのように関わってきましたか。
  7. 制度や方針の変更に際して、メンバーへの理解を促すために行った工夫を教えてください。
  8. ある程度役割が固定化される中で、自らの職務を見直し、改善したことがあれば教えてください。
  9. 規制の多い業界で働くことへの理解や意識について教えてください。
  10. 中堅社員として、JTでどのような立ち位置・役割を担いたいと考えていますか。

管理職、シニア(40代以上)が準備すべき質問10個

  1. JTのように多様な事業を統合的に運営する組織において、どのような視点でマネジメントを行いますか。
  2. 組織の中期方針をふまえ、日々の現場運営にどのように反映させてきましたか。
  3. 現場での実行力と全体方針とのバランスをどのように取ってきましたか。
  4. 組織の変化に際して、部下の不安や反発にどのように対応してきましたか。
  5. JTのようなブランドや公共性を持つ企業において、どのような責任を果たしたいと考えていますか。
  6. 多様な価値観や年齢層の部下を持つ際、どのように信頼関係を築いてきましたか。
  7. 複数部門や社外関係者と連携し、全体最適を図った経験があれば教えてください。
  8. 安全・品質・倫理といった要件が厳しい中で、組織運営をどのように進めてきましたか。
  9. 中長期での組織づくりに携わった経験があれば、その内容と成果を教えてください。
  10. 管理職として、JTで求められる役割について、どのように理解し、貢献しようとしていますか。

6-2. JTの中途採用選考でアピールすべきポイント

JTへの転職を目指す人がアピールすべきことを、以下の4つに分けて紹介します。

  1. 全ての人がアピールすべきポイント
  2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント
  3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント
  4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント

1. 全ての人がアピールすべきポイント

面接の質問に答える際や、職務経歴書を書く際は、以下のポイントを意識し、アピールするといいでしょう。

  • 法規制下での業務経験
  • 長期視点での業務への取り組み
  • 安定した組織での業務適応力
法規制下での業務経験

たばこ事業は薬機法や健康増進法、たばこ事業法などの制限を受ける分野です。

JTではそうした法規制を前提にした判断や行動が求められます。

たとえば「薬機法に基づいた表示確認」「景品表示法対応の販促運用」など、制度を理解したうえで業務を進めてきた経験は説得力を持ちます。

長期視点での業務への取り組み

JTの経営は中長期的視野に基づく戦略的なものが多く、一時的な成果よりも継続性のある取り組みが重視されます。

「改善活動を数年単位で続けて効果を出した」「5年かけて物流体制を見直した」などの例が評価されます。

安定した組織での業務適応力

JTは伝統的で階層型の組織構造を持ち、独立性の高い若手より、ルールと秩序の中で確実に成果を出せる人材を好みます。

「業務マニュアルをベースに効率化した経験」や「既存の枠組みの中で改善案を実行した」などが適しています。

2. 若手社員(第二新卒〜30歳前後)がアピールすべきポイント

若手社員でJTへの転職を目指す方は、下記のポイントも伝えられるようにしましょう。

  • 現場理解に基づく行動
  • 社内ルールに則った遂行力
  • 地道な知識の習得姿勢
現場理解に基づく行動

JTでは製造・販売・物流といった現場部門が事業の根幹を支えており、現場に足を運んで状況を理解することが評価されます。

「出荷センターの実情を把握したうえで工程を調整した」などの経験があると好印象です。

社内ルールに則った遂行力

JTのような大企業では社内規程や稟議フローを正確に理解し、逸脱なく進められる力が求められます。

「企画書を社内承認フローに沿って作成・提出し、トラブルなく承認された」などが該当します。

地道な知識の習得姿勢

JTの製品は高度な法規制と商品知識が必要で、配属後も継続的に学び続ける姿勢が欠かせません。

「配属後、自らたばこ製品の製法や原材料の勉強を続け、営業活動に活かした」などが評価されます。

3. 中堅社員(30代〜40歳前後)がアピールすべきポイント

30代~40歳前後の中堅社員の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • 部門横断の調整経験
  • 安定業務の中での改善意識
  • 社会的要請への配慮を伴う判断力
部門横断の調整経験

JTの業務は営業・製造・研究開発・品質保証など分業が進んでおり、部門間の調整能力が求められます。

「研究と製造の橋渡しとして生産条件の落とし込みを行った」など、部署間の連携を形にした実績が強みになります。

安定業務の中での改善意識

安定的な業務運営の中でも、「現状維持にとどまらず、細かな改善を積み重ねられる人材」が好まれます。

「定型業務の手順を可視化し、属人性を排除した」などの事例があれば評価されます。

社会的要請への配慮を伴う判断力

JTは公共性の高い企業であり、法令順守はもちろん、社会的な納得感も重視されます。

「顧客要望が法令に抵触する可能性があるときに、代替案を提案して乗り切った」などが該当します。

4. 管理職、シニア(40代以上)がアピールすべきポイント

40代以上の方は以下のポイントも意識しましょう。

  • コンプライアンスを軸としたマネジメント
  • 中長期計画に基づいた運営経験
  • 現場と向き合う育成姿勢
コンプライアンスを軸としたマネジメント

たばこ事業を担う企業においては、マネジメント層にも法令順守の責任が重く求められます。

「部門内における不正防止研修を企画・実行した」「法規制変更時に組織内で即時共有体制を作った」などがアピールになります。

中長期計画に基づいた運営経験

JTの経営方針は「JTグループ中期経営計画」に基づいており、管理職にはそれを踏まえたリソース配分や人材戦略が期待されます。

「物流ネットワーク再編に伴う人材再配置の計画策定と実行」などが該当します。

現場と向き合う育成姿勢

JTでは管理職が現場から距離を取ることは歓迎されません。

「月次で工場と営業所を訪問し、直接面談を通じて業務課題を把握・指導した」など、現場感覚を持った育成姿勢が求められます。

7. まとめ

JTの年収を紹介してきましたがいかがでしたか?

改めてJTの正社員の平均年収は951万円とたばこメーカーでは高い水準で、同じ大手たばこメーカーと比べても高くなります。

これから転職を目指す方は、JTから内定を取るためにも、内定後に年収を上げてもらうためにも必ず転職エージェントを利用するようにしましょう。

下記3社はJTへの転職に強く、JTを目指す方が使うべきエージェントです。

以上を参考に、あなたが理想のキャリアを歩めることを心から祈っています。

(参考)JTおよび、一緒に検討される企業の平均年収、年齢、勤続年数データの参照元

JT 第40期「有価証券報告書
フィリップ・モリス 平均年収・年齢:口コミサイトなどの情報をもとに算出
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ 平均年収・年齢:口コミサイトなどの情報をもとに算出