安い退職代行のおすすめ3選|23社の料金表・サービス内容を徹底比較

「安い退職代行が知りたい」「料金相場はどれくらい?」など、安い退職代行について気になっていませんか?
1万円を切るような、相場より安い退職代行もありますが、安さだけで選ぶと失敗するので、サービスごとの違いを理解しておくことも重要です。
このページでは、転職エージェントとして1,000人以上の退職をサポートし、自らも4回の退職経験を持つ筆者が、安い退職代行について、以下の流れで解説します。
- まずは結論|安い退職代行のおすすめは?
- いくらだと安い?退職代行の料金相場
- 退職代行は、安さだけで選ぶのが危険な理由
- 安い退職代行サービスおすすめ3社の詳細解説
- そもそも退職代行とは
- 退職代行を使うメリット・デメリット
- 退職代行の利用前にやっておきたい5つのこと
このページを読めば、退職代行の相場はいくらで、中でも安いのはどこか、料金以外で選ぶべきポイントは何かまでがわかり、退職代行で失敗しなくなるでしょう。
著者:I.J(現役転職エージェント)
1. まずは結論|安い退職代行のおすすめは?
20以上の退職代行を比較しましたが、料金が安いサービスのおすすめは以下の通りです。
正社員におすすめ | 退職代行トリケシ 19,800円 反論されても交渉してくれて安心!労働組合運営のおすすめNo.1 |
パート・アルバイトにおすすめ | 退職代行モームリ 12,000円 知名度が抜群で、パート・アルバイトの料金が安い |
未払い賃金の請求までしたい人向け | フォーゲル綜合法律事務所 25,000円~ 弁護士運営の中でも、トップクラスの実績 |
一般的な正社員の方で、とにかくすぐに退職したい、という人は「退職代行トリケシ」を選びましょう。
相場の2万円台を切る安いサービスで、労働組合の運営で、会社に対応を拒否された時も、交渉までやってもらえる、実績も十分のサービスです。
退職代行23社の料金比較表
退職代行は、その運営元によってできるサービスや料金相場が変わります。
- 労働組合(2〜3万円)★おすすめ
退職希望を伝えるだけでなく、言い返された時に交渉もしてくれる - 民間企業(2〜3万円)
退職希望を伝えるだけ - 弁護士(3〜6万円)
未払い賃金の請求や、万が一の裁判まで全部やってくれる
運営元別に、料金やその他差がつくポイントを比べたのが以下の表です。
労働組合が運営(おすすめ度★★★★★) | ||||
サービス名 | 料金 | 後払い対応 | 返金保証 | 実績 |
退職代行トリケシ | 19,800円 | ◎ | ◎ | ◎ 3万人以上 |
男の退職代行 | 26,800円 (バイト19,800円) |
◯ 追加で3,200円 |
◎ | ◎ 5万人以上 |
わたしNEXT | 29,800円 (バイト19,800円) |
◯ 追加で3,200円 |
◎ | ◎ 5万人以上 |
退職代行OITOMA | 24,000円 | ◯ 追加で5,000円 |
◎ | ◯ 5千人以上 |
リーガルジャパン | 27,000円 | × | ◎ | – 非公開 |
あおぞら退職代行サービス | 詳細非公開 | × | ◎ | – 非公開 |
退職代行SARABA | 24,000円 | × | ◎ | – 非公開 |
退職代行ゼロユニオン | 23,970円 (バイト18,700円) |
× | ◎ | – 非公開 |
退職代行Jobs | 29,000円 | ◎ | × | – 非公開 |
退職代行即ヤメ | 20,000円 | ◎ | × | – 非公開 |
退職代行ガーディアン | 24,800円 | × | × | – 非公開 |
民間企業が運営(おすすめ度★★★☆☆) | ||||
サービス名 | 料金 | 後払い対応 | 返金保証 | 実績 |
退職代行モームリ | 22,000円 (バイト12,000円) |
◯ 追加で3,000円 |
◎ | ◎ 1.5万人以上 |
退職代行EXIT | 20,000円 | × | ◎ | ◎ 毎年1万人 |
やめたらええねん | 22,000円 | △ 2回払い対応 |
× | ◯ 2千人以上 |
辞めるんです | 27,000円 | ◎ | × | ◎ 1万人以上 |
退職代行ヤメドキ | 24,000円 | ◎ | × | ◎ 1万人以上 |
退職代行ニコイチ | 27,000円 | × | × | ◎ 5万人以上 |
退職代行プラスサービス | 21,780円 (バイト16,280円) |
× | × | – 非公開 |
弁護士が運営(おすすめ度★★★☆☆) | ||||
サービス名 | 料金 | 後払い対応 | 返金保証 | 実績 |
フォーゲル綜合法律事務所 | 25,000~55,000円 | ◎ | ◎ | ◎ 1万人以上 |
アディーレ法律事務所 | 33,000~77,000円 | × | ◎ | – 非公開 |
退職110番 | 43,800円 | × | ◎ | – 非公開 |
弁護士法人みやび | 27,500~55,000円 | × | × | – 非公開 |
弁護士法人川越みずほ法律会計 | 22,000~55,000円 | × | × | – 非公開 |
料金:別途かかる組合費含む金額。正社員の退職の場合。
この比較をもとに、「退職代行トリケシ」など冒頭のおすすめを厳選しました。
2. いくらだと安い?退職代行の料金相場
安いサービスを選ぶには、まずは相場を知るべきで、ここでは退職代行の相場を解説していきます。
退職代行は、どこまでして欲しいかによって、以下のように相場が変わります。
何をして欲しいか | 退職代行の相場 |
とにかくすぐに辞めたい、有給も使って辞めたい (労働組合や民間企業が運営) |
正社員:2~3万円 バイト:1~2万円 |
残業代の請求や裁判の対応もしてほしい (弁護士が運営) |
3~6万円 |
「とにかく退職したいだけ」という人向けの、一般的なタイプは2~3万円で使えます。
一部の、残業代の請求や万が一の訴訟対応にも対応した、弁護士運営のサービスは高額になります。
2-1. 普通に退職したいだけなら2~3万円が相場
退職代行は、運営元によってサービス内容や金額が以下のように変わります。
運営元 | |||
民間企業 | 労働組合 | 弁護士 | |
料金相場 | 2~3万円 | 2~3万円 | 3~6万円 |
退職希望を伝える | ◯ | ◯ | ◯ |
有休消化や退職日の希望を伝える | ◯ | ◯ | ◯ |
言い返されたり、対応を拒否された時の交渉 | △ | ◯ | ◯ |
未払い賃金請求・訴訟対応 | △ | △ | ◯ |
一般的な、「とにかく退職したいだけ」「有給も使って辞めたい」という方向けのサービスは、2~3万円が相場です。
労働組合や民間企業のサービスがこれにあたります。
金額が同じくらいで、反論された場合の交渉までやってもらえるので、迷ったら労働組合のサービスがおすすめです。
おすすめは「退職代行トリケシ」で、19,800円と、相場の2万円を切る非常に安いサービスです。
2-2. パート・アルバイトはさらに安くなることも
一部のサービスでは、パート・アルバイトだと、正社員より安い金額で使うことができます。
パート・アルバイトで退職を考えている方は、安くなるので、正社員と料金を分けているサービスがおすすめです。
一律料金のサービス | 全員が2~3万円 |
雇用形態で分けているサービス | 正社員は2~3万円、パートアルバイトは1~2万円 |
契約社員や派遣社員は、正社員と同じ金額になることがほとんどです。
中でも安いのは「退職代行モームリ」で、パートアルバイトの料金が12,000円と、正社員の相場よりかなり安くなります。
2-3. 未払い賃金の請求・訴訟対応も頼むなら、3~6万円が相場
退職にあたり、以下も頼みたい方は、弁護士運営のサービスを使う必要があります。
- 残業代や退職金など、未払い賃金の請求
- 万が一の損害賠償請求された場合の対応
弁護士の退職代行は3~6万円と高額で、「追加で回収した賃金の30%」のように、成功報酬もかかるケースが多いです。
万能ですが高く、ただの退職で訴訟にまでなるケースはほぼないので、頼るべき人は限られます。
「悪質な会社で、残業代などの賃金を払わない」といった特殊なケースを除いて、使う必要はありません。
弁護士運営で安いのは「フォーゲル綜合法律事務所」で、25,000円と3万円を切る料金で残業代などの請求までやってもらえます。
請求ができた場合の成功報酬など、追加料金もかからないので、その点でも安心です。
※ただし、訴訟対応まで頼む場合は55,000円がかかります。
2-4. 支払いは、退職前の先払いが多い
料金の支払いは、ほとんどが、退職代行をしてもらう前の先払いとなります。
ただ、一部後払いや分割払いに対応したサービスもあります。
ただし、後払いだと、追加で3,000~5,000円の手数料が取られる場合もあるので注意しましょう。
後払い希望なら、「退職代行トリケシ」のように、追加料金なしで後払いができるサービスがおすすめです。
2-5. 相談だけならどこも無料
正式に退職代行を依頼する前の、相談だけなら、どのサービスも無料でできます。
以下のような質問は、LINEなどで事前に無料ですることができます。
- こんな事例でも対応してもらえるか
- 自分の場合いくらかかるか
2-6. 万が一失敗すると、返金されるサービスが多い
万が一、退職に失敗した場合は、支払った金額の全額を返金してもらえる、保証のあるサービスが多いです。
法律上、希望を伝えれば2週間後には退職が成立し、成功率100%と宣伝する業者もあるくらいで、退職代行はほとんどの場合成功します。
しかし、希望日に退職できなかったり、少ないですが、スムーズな退職に失敗するケースがあるのも事実です。
万が一の時に安心なので、迷ったら返金保証があるサービスの利用がおすすめです。
3. 退職代行は、安さだけで選ぶのが危険な理由
退職代行を選ぶ際は、どうしても料金に目が行きがちですが、安さだけを理由に選ぶのはおすすめしません。
理由は以下二つです。
- どこまで頼めるかが、サービスごとに違う
- 一部いい加減な業者も存在する
理由1. どこまで頼めるかが、サービスごとに違う
退職代行は、以下のように運営元によってそれぞれできることが変わります。
- 労働組合(2〜3万円)★おすすめ
伝えるだけでなく、言い返された時に交渉もしてくれる - 民間企業(2〜3万円)
退職希望や、有給の消化希望を伝えるだけ - 弁護士(3〜6万円)
未払い賃金の請求や、万が一の裁判まで全部やってくれる
民間企業は安いことも多いですが、万が一対応を拒否された時に、反論ができない立場にあります。
失敗のリスクも大きいので、迷ったら交渉までできる労働組合を選んでおきましょう。
労働組合なら、会社に退職を反対されたり、有休消化を拒否された時も、反論して、法律を元に交渉してもらえます。
また、未払い賃金の請求や訴訟対応まで頼みたい方は、必ず弁護士運営のサービスを使う必要があります。
こうした方が、安さを理由に民間業者のサービスなどを使うと、満足なサポートが受けられないので注意しましょう。
理由2. 一部いい加減な業者も存在する
近年、利用者数が増えていることもあり、退職代行の業者も右肩上がりで増えています。
その中で、一部素人が片手間でやっているような、いい加減な業者も増えているのが現実です。
ひどい退職代行業者の例
- 退職日や有給消化の交渉に失敗し、「あとは弁護士や労基に相談して」と丸投げして終わり
- 会社に必要書類の発行をしてもらえず困っても、助けてくれない
- 会社に退職代行とは伝えず、依頼者の母親を名乗って退職希望を伝える
安さだけを理由にこうした業者を使うと、結局自分で連絡する羽目になったり、話がこじれて、高額な弁護士に頼らざるを得なくなります。
こうならないためにも、退職代行は、「〇万件の退職に成功!」のように、実績を明示している信頼できるサービスを選びましょう。
4. 安い退職代行サービスおすすめ3社の詳細解説
冒頭で紹介した、以下の安いサービスのおすすめについて、それぞれ特徴を解説していきます。
正社員におすすめ | 退職代行トリケシ 19,800円 反論されても交渉してくれて安心!労働組合運営のおすすめNo.1 |
パート・アルバイトにおすすめ | 退職代行モームリ 12,000円 知名度が抜群で、パート・アルバイトの料金が安い |
未払い賃金の請求までしたい人向け | フォーゲル綜合法律事務所 25,000円~ 弁護士運営の中でも、トップクラスの実績 |
4-1. 退職代行トリケシ|正社員におすすめ
「退職代行トリケシ」は、一般的な正社員が対象のサービスの中でも、比較の結果が最も優れていました。
会社に反論されても対処できる、労働組合運営のサービスの中でも特に安く、返金保証も付いています。
相談実績も30,000件以上と多く、たくさんの退職を成功させている点でも安心のサービスです。
同じ料金、条件でサポートしてもらえるため、契約社員や派遣社員の方にも、こちらがおすすめです。
料金 | 19,800円(全ての雇用形態) |
後払い対応 | あり(追加料金なし) |
返金保証 | あり |
実績 | 相談実績30,000人以上 |
運営元 | 日本労働産業ユニオン(労働組合) |
退職代行トリケシ公式ページ
4-2. 退職代行モームリ|パート・アルバイトにおすすめ
「退職代行モームリ」は、パート・アルバイトの料金が正社員と分かれていて、非常に安い特徴があります。
退職希望の伝達のみができる、民間企業の運営ですが、正社員以外の方には料金面でのメリットが大きくおすすめです。
企業への電話の様子をYoutubeで公開して話題になるなど、知名度はNo.1のサービスでその点でも安心です。
料金 | 正社員、契約社員、派遣社員:22,000円 パート、アルバイト:12,000円 |
後払い対応 | 追加で3,000円払えば可能 |
返金保証 | あり |
実績 | 15,000人以上をサポート |
運営元 | 株式会社アルバトロス(民間企業) |
退職代行モームリ公式ページ
4-3. フォーゲル綜合法律事務所|未払い賃金の請求までしたい人向け
「フォーゲル綜合法律事務所」は、弁護士運営の中でもトップクラスの実績を誇る大手の退職代行サービスです。
民間企業や労働組合のサービスではできない、未払い賃金の督促や、退職金の請求、訴訟対応など、幅広く対応してもらえます。
弁護士運営だと、請求した残業代の一部など、成功報酬も取られることが多いですが、それもないので、安心して使うことができます。
料金 | 25,000円 (訴訟対応や退職金の請求もなら55,000円) |
後払い対応 | あり(追加料金なし) |
返金保証 | あり |
実績 | 10,000人以上 |
運営元 | 弁護士フォーゲル綜合法律事務所 |
フォーゲル綜合法律事務所公式ページ
5. そもそも退職代行とは
退職代行とは、2~3万円で退職手続きを代行してくれて、会社と直接のやりとりゼロで退職ができるサービスです。
引き止めにあったり、怖くて退職が言い出せない人も、スムーズに辞められるメリットがあり、近年急速に利用者が増えています。
退職代行がやってくれること
退職代行にやってもらえるのは、大きく以下4つです。
- 退職希望を、代わりに会社に伝えてくれる
- 直接やりとりせずに辞めるための、サポートをしてくれる
- 会社と、退職日や有休消化の交渉をしてくれる
- 未払い賃金の請求や訴訟の対応をしてくれる
①退職希望を、代わりに会社に伝えてくれる
電話で、あなたが退職希望の旨を、会社の担当者に伝えてくれます。
それによって、直接会社から連絡が来ることは基本的になく、もし来ても対応は不要です。
代行業社の連絡だけでも、退職の意思表示は法律的に有効で、会社は受け入れるしかありません。
②直接やりとりせずに辞めるための、サポートをしてくれる
退職をしっかり成立させるには、退職届の提出など、書類のやり取りが必要です。
代行業社は、手続きが会社との直接のやり取りなしで進められるよう、以下のようなサポートをしてくれます。
- 退職届はどう書くべきか、備品はどう返したらいいかの確認
- 退職後に必要な書類を郵送するよう会社に頼む
③会社と、退職日や有休消化の交渉をしてくれる
あなたの希望を聞いた上で、退職日はいつにしたい、有休を消化したいといった交渉も会社にしてくれます。
有休が取れる雰囲気がない、ブラックな会社もありますが、会社は法律上、退職時の有休消化を拒否できません。
有休が残っている人は、頼めば淡々とフル消化での退職希望を出して、法律をもとに交渉してもらえます。
④未払い賃金の請求や訴訟の対応をしてくれる(弁護士運営の場合のみ)
未払いの残業代・退職金などの請求や、万が一退職で損害賠償請求を受けた場合の対応もしてもらえます。
ただ、これらができるのは、弁護士が運営する一部のサービスのみで、料金は相場の倍と、高額になります。
使うとトラブルになるのでは?
自由に退職する権利は法律で認められていて、トラブルになるケースは少ないです。
まれに以下のトラブルが起きるケースもありますが、気にし過ぎることはありません。
退職代行で起こりうるトラブル | 気にする必要がない理由 |
会社に退職を拒否される | 拒否されても、法律で2週間後には退職が自動的に成立する |
会社から電話が来たり、出社しろと言われる | 応じなくても、法律で2週間後には退職が自動的に成立する |
有休消化が認められない | 会社が法律違反になるので、業者がそれを伝えると、丸く収まることがほとんど |
本来もらえる給料が払われない | |
退職理由を、経歴に傷がつく懲戒解雇にされる | |
損害賠償を請求される | たかだか従業員一人に、時間とお金をかけて裁判までする会社はほぼない |
また、会社に言い負けて本人に対応を頼んだり、一部いい加減な業者によるトラブルが起こる場合もあります。
ただ、実績を公開している大手のサービスを使ったり、SNSだけで集客しているような、怪しい業者を避ければこうなる心配はまずありません。
退職代行の体験談
独自アンケートをもとに、退職代行サービスを使った人や、逆に使われた会社の人の声をそれぞれ紹介していきます。
使った人の体験談
使った方からは、以下の2点が良かったという声が非常に多いです。
- 言いにくいストレスから解放される
- すぐに出勤が不要になる
人手不足の現場だったり、パワハラ気質の上司がいて、退職を言い出す勇気が持てない方は実際よくいます。
こうした方にとっては、救世主のような存在になるのは間違いありません。
使われた会社の人の体験談
使われた会社の方からは、常識を疑う声や、迷惑に感じる人の声がよく見られました。
一方で、この職場ならその辞め方も仕方ない、といった諦めのような声もありました。
近年はサービス自体が世間によく知られるようになり、変な辞め方として一方的に叩いたり、といった声は減ってきている印象です。
6. 退職代行を使うメリット・デメリット
退職代行のメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
メリット | ・退職を言い出すストレスから解放される ・引き止めに流される心配がない ・すぐに出社が不要になる |
デメリット | ・2~3万円は料金がかかる ・会社にとっての印象は良くない ・業者選びを間違えると、損をしたりスムーズに退職できない |
これらを踏まえると、以下に一つでも当てはまる方は使うべきサービスといえます。
- 退職を言い出す勇気がどうしても出ない
- 引き止めにあって、退職できずにいる
- 身体的、精神的に限界ですぐにでも辞めたい
メリット・デメリットについて、それぞれ解説していきます。
退職代行の3つのメリット
退職代行サービスの利用メリットは以下3つです。
- 退職を言い出すストレスから解放される
- 引き止めに流される心配がない
- すぐに出社が不要になる
メリット1. 退職を言い出すストレスから解放される
退職は、少なからず職場に迷惑をかけることになり、後ろめたさから言い出しにくいと感じる方が多いです。
上司がパワハラ気質だったり、顔を合わせるのもしんどく、伝える勇気がない方もいるでしょう。
退職代行を使えば、あなたは家で待っているだけで退職ができ、このストレスから解放されます。
メリット2. 引き止めに流される心配がない
退職代行を使えば、引き止めにあって流されてしまい、退職に失敗することがなくなります。
「君がいないと回らない」「待遇を良くするから残って欲しい」などと言われ、引き止められるのは良くある話です。
退職代行を使えば、担当者が間に入って淡々と進めてくれるので、流されやすい交渉下手の人でも安心です。
メリット3. すぐに出社が不要になる
退職代行を使えば、すぐに出社が不要になり、依頼してからは会社の人と顔を合わせる必要もなくなります。
1ヶ月前には希望を出す規則がある会社が多く、普通に退職希望を出してもすぐには辞められませんが、そうした心配はありません。
精神的、身体的にすでに限界で、すぐにでも辞めたい方には特に嬉しいサービスです。
正式な退職日は、退職代行が電話してから1~2週間先になることが多いです。
ただ、業者が今後出勤せずに退職するために、書類のやり取りなど手続きをサポートしてくれるので、あなたはすぐに出社が不要になります。
退職代行の3つのデメリット
退職代行サービスを使うデメリットは以下3つです。
- 2~3万円は料金がかかる
- 会社にとっての印象は良くない
- 業者選びを間違えると、損をしたり、スムーズに退職できない
デメリット1. 2~3万円は料金がかかる
退職代行は、2~3万円が退職前に請求されるのが普通で、すぐ払う余裕がない人もいるでしょう。
ただ、カード払いにも対応していて、「退職代行トリケシ」のように、後払いできるサービスも中にはあります。
また、退職の大きなストレスから解放される金額としては、安いと感じる人も多く、それゆえに利用者も右肩上がりで増えています。
デメリット2. 会社にとっての印象は良くない
当然ですが、ルール通り、事前に希望を出して挨拶をして辞めていくのに比べると、会社にとっての印象は悪くなります。
ただ、今後その会社や、そこの従業員と付き合うつもりがない方なら、大したデメリットとは言えません。
デメリット3. 業者選びを間違えると、損をしたり、スムーズに退職できない
退職代行は、業者によって頼める内容や料金、サービスの質が全く変わります。
不必要に高いサービスを選んでしまったり、いい加減な業者を選んで、スムーズに退職できず後悔する方もいます。
こうならないためにも、以下の実績の豊富な大手のサービスから、ご自身の状況に合わせて選んでおきましょう。
正社員におすすめ | 退職代行トリケシ 反論されても交渉してくれて安心!労働組合運営のおすすめNo.1 |
パート・アルバイトにおすすめ | 退職代行モームリ 知名度が抜群で、パート・アルバイトの料金が安い |
未払い賃金の請求までしたい人向け | フォーゲル綜合法律事務所 弁護士運営の中でも、トップクラスの実績 |
7. 退職代行の利用前にやっておきたい5つのこと
退職代行の利用を考えている方は、最後の出勤日までに、なるべく以下をやっておきましょう。
- 会社から私物は持ち帰っておく
- 借りていた備品は会社に置いておく
- 引き継ぎは書面などで残しておく
- 退職後の必要書類を確認しておく
- 有休の残りを確認して、希望の退職日を決めておく
これらをやっておけば、退職後の会社とのやりとりを最小限に抑えられ、スムーズに手続きが進みます。
7-1. 会社から私物は持ち帰っておく
退職後に、私物を取りに会社に行く羽目にならないためにも、事前に私物はなるべく持ち帰っておきましょう。
残った私物については、不要なものは破棄、必要なものは自宅に郵送で、会社側が対応してくれるケースが多いです。
しかし、必ず対応してくれるとは限りません。万が一に備え、デスクやロッカーの私物は全て持ち帰っておくことをおすすめします。
7-2. 借りていた備品は会社に置いておく
以下のような返却が必要な備品は、なるべく最終出勤日までに会社のロッカーなどに置いておきましょう。
- 健康保険証
- 通勤定期券
- 社員証
- 社用のPC、スマホ
- 制服(できればクリーニングしておく)
- オフィスやロッカーの鍵
- 名刺
- 持ち出し禁止のマニュアル、データなど
置いておけば、代行業者が、ロッカーから回収するよう会社側に伝えてくれます。
これらを持ったままだと、少ないですが、退職後に直接持ってくるよう言われてしまうケースもあります。
スムーズに顔を合わせず辞めるためにも、置いていくことをおすすめします。
7-3. 引き継ぎは書面などで残しておく
取引先の連絡先や、システムの設計書など、伝えずに辞めると会社が困る情報がある方は、引き継ぎ書をロッカーに残したり、社用のPC内にデータで残しておきましょう。
法律上、引き継ぎはしなくても退職は可能ですが、しないままだと以下のリスクがあります。
- 「引き継ぎしないなら退職させない」と会社に強気に出られる
- 退職金の支給条件になっている会社だと、退職金がもらえなくなる
- 取引がなくなるなどして、会社が損をして、損害賠償を請求される
数えるほどですが、実際に引き継ぎをせずに退職した従業員が訴えられて、損害賠償を取られた事例もあります。(参考:ケイズインターナショナル事件)
万が一に備えて、できるだけの引き継ぎ書は作っておくことをおすすめします。
7-4. 退職後の必要書類を確認しておく
代行業者が企業に頼んでくれるので、退職後に必要な書類は確認しておきましょう。
頼むべき書類は、あなたの状況によって変わるので、以下をご参考ください。
退職後に会社からもうらう書類 | 何に使うものか | 必要な人 |
雇用保険被保険者証 | 雇用保険の切り替えや失業手当の申請 | 全員 |
源泉徴収票 | 所得税の手続き(転職先での年末調整や確定申告) | 全員 |
年金手帳 | 年金の切り替え | 2022年4月以前に20歳になった人で、会社に預けていた人 |
退職証明書 | 転職先から求められた場合に提出 | 転職先で提出を求められている人 |
健康保険の資格喪失証明書 | 国民健康保険への加入(役所で保険証を作る手続き) | 無職やフリーランスになり、国民健康保険に入る人 |
離職票 | 失業手当の申請 | 転職先がなく、失業手当をもらいたい人 |
7-5. 有休の残りを確認して、希望の退職日を決めておく
代行業者に聞かれるので、有給休暇の残りを確認し、それも踏まえて希望退職日を決めておきましょう。
退職日に迷ったら、以下の基準で決めておきましょう。
- 転職先が決まっている人:転職先の入社日の前日
- 転職先がない人:有給をフル消化した最短の退職日
転職先がある場合、退職と入社の間に空白期間があると、健康保険や年金の手続きが増えて面倒なので、入社日前日の退職がおすすめです。
特に転職の予定が決まっていない方は、有給を全て使っての最短の日にちでの退職がおすすめです。
有休を使うのを遠慮する方も多いですが、法律上は会社に退職時の有給休暇を拒否する権利はありません。
会社は社員に対して、「この時期は人が足りないから、有休の日にちを変えて欲しい」といった時期変更の希望は出せます。
しかし、退職前の消化だと変更できる日が他にありません。
よって、会社は要求をそのまま受け入れるしかありません。(「労働基準法 第三十九条」より)
まとめ
安い退職代行について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
23の退職代行サービスの金額などを比較してわかった、安いサービスのおすすめは、以下の3社です。
正社員におすすめ | 退職代行トリケシ 19,800円 反論されても交渉してくれて安心!労働組合運営のおすすめNo.1 |
パート・アルバイトにおすすめ | 退職代行モームリ 12,000円 知名度が抜群で、パート・アルバイトの料金が安い |
未払い賃金の請求までしたい人向け | フォーゲル綜合法律事務所 25,000円~ 弁護士運営の中でも、トップクラスの実績 |
退職代行選びでは安さも大事ですが、何が頼めるサービスか、実績のある信頼できるサービスかなど、その他のポイントも比較して選ぶのが重要です。
一般的な正社員の方で、とにかくすぐに退職したい、という人は「退職代行トリケシ」を選びましょう。
労働組合の運営で、会社に対応を拒否された時も、交渉までやってもらえて、安く、実績も十分のサービスです。
当ページの内容が、あなたにとってストレスの少ない、スムーズな退職の助けになることを心より祈っています。
まだ転職先が決まらない人へ
退職にあたり、転職先が決まらない方には、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントは、担当がついて、以下を全て行ってくれる無料の転職サービスです。
- 転職相談
- 求人の紹介
- 書類や面接の選考対策
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- 退職手続きのサポート
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ITエンジニア、営業職、女性のサポートに強く、主に一都三県が対象 |
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半数以上の求人が年収800万以上で、管理部門や女性の管理職の転職に強い |
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ハイクラスの転職で真っ先に名前が上がる老舗で、年収700万円以上は登録必須 |
いずれも20年以上の実績があり、国内の大手優良企業の案件はこの6社に集中していて、ここから選べば間違いありません。
優良なエージェントでも、担当者に当たり外れがあるので、念の為3つは利用しておきましょう。